JPH0585187U - プログラム可能な遠隔制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 消費者装置を運転するためのプログラム可能
な遠隔制御装置の状態を表示する指示手段を簡単化して
装置を小型で便利にし且つ安価に提供できるようにす
る。 【構成】 他の遠隔制御装置からの遠隔制御信号を受信
し且つ記憶するための学習モードとかくして学習された
遠隔制御信号を送信するための送信モードとを有するプ
ログラム可能な遠隔制御装置である。該遠隔制御装置は
(a) その遠隔制御装置が学習モードにあるかどうか、
(b) 受信された遠隔制御信号がうまく記憶されたかどう
か、及び(c) その信号の記憶が受信に際する誤りにより
失敗したかどうかを指示する三色発光ダイオード６を具
えている。(b) のために用いられる色は緑であり、(c)
のために用いられる色は赤であって、かくして発光ダイ
オードについての記述文書をよけいなものにする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、オーディオ及びビデオ製品のような消費者装置を運転するためのプ ログラム可能な遠隔制御装置に関するものである。更に詳細には、本発明は他の 遠隔制御装置からの遠隔制御信号を受信し、記憶し、且つ送信するための学習遠 隔制御装置と呼ばれる装置に関するものである。そのような装置は、さもないと 複数の装置を運転するために必要とされる個別の遠隔制御装置に代わるものであ る。

【０００２】

【従来の技術】

冒頭部分に記載された種類のプログラム可能な遠隔制御装置は、一般的に既知 であり且つ付属品として販売されている。その既知の遠隔制御装置は、他の装置 から遠隔制御信号を受信するための受信機と、受信された遠隔制御信号を記憶す るためのメモリ及び記憶された遠隔制御信号を送信するための送信機を具えてい る。この既知の遠隔制御装置はまた、学習モードにおいて指示信号を発生するた めの指示手段をも具えている。第１指示信号と第２指示信号とが学習モードにお いて遠隔制御信号の受信と記憶とが成功したか失敗したかを指示する。別の信号 がこの装置が「学習モード」にあることを指示する。そのような指示信号はその 遠隔制御装置の便利な使用のために非常に大切である。

【０００３】 図１は、前記指示信号が発光ダイオード（ＬＥＤ）100, 101及び102 によって 発生される、従来技術による遠隔制御装置を示している。それの意味が相当する 記述文書によって指示されている個別の発光ダイオードが各指示信号に対して用 いられている。かくして、この既知の遠隔制御装置は原価の相当量を決定する多 数の発光ダイオードを具えている。更にその上、それらの発光ダイオードと相当 する記述文書とが比較的大きい空間をふさぐ。このことが魅力的な、小型の遠隔 制御装置を設計するための設計者の自由度を制限する。冷発光する発光ダイオー ドの意味を読み取るためには、使用者は常に読み取れる距離以内にその遠隔制御 装置を持ち歩かねばならない。このことは、薄暗い居間の雰囲気以外では、確か に非常に快適ではない。更にその上、文書が言語依存であるので、異なる言語領 域に対して異なる言語での翻訳文を製造者が作らねばならない。そのような多数 の言語翻訳文は原価を相当増大させる。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

上述の欠点に対抗する遠隔制御装置を提供することが本考案の目的である。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この目的のために、本考案による遠隔制御装置は、前記指示手段が多色光源を 具えること、及び前記受信機が第１指示信号として光源の第１の色を且つ第２指 示信号として光源の第２の色を付勢するように適用されること、を特徴としてい る。これによって空間の魅力的な経済性が達成される。緑と赤のそれぞれの色が 好適に使用される。それらの色に世界的に割り当てられた一様な意味によって、 この遠隔制御装置はなんらの記述文書を必要とせず、そのことが空間を節約し且 つそれの使用を言語に無関係にする。更にその上、学習動作の成功又は失敗が比 較的大きい読み取り距離において確かめられ得る。

【０００６】 学習モードを指示する指示信号に対して受信機が光源の別の色を付勢する場合 には、非常に便利な遠隔制御装置が得られる。この時一つだけの光源、例えば三 色の発光ダイオードが全部の関連する指示を表示するために必要である。このこ とが小さい空間を占有し、多数の単色発光ダイオードよりも安価でもある。この 場合には記述文書は省略されてもよい。従って、そのような遠隔制御装置は低原 価で多数製造され得る。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案を図解する図面を参照して本考案を詳細に説明する。

【０００８】 図２は本考案による遠隔制御装置の構造を図式的に示している。この遠隔制御 装置は他の遠隔制御装置（図示せず）から赤外線遠隔制御信号を受信するための 受信機１と、受信された遠隔制御信号を記憶するためのメモリ２、及び記憶され た遠隔制御信号を送信するための送信機３を具えている。受信機１と、メモリ２ 及び送信機３は、例えば標準マイクロプロセッサにより構成される制御回路４へ 結合されている。キーボード５と多色発光ダイオード６とが更にこの制御回路へ 結合されている。キーボード５のもっと詳細な実施例が図３に示されている。多 色発光ダイオード６も図３に示されている。この発光ダイオードは、例えば、フ ィリップスの型式PLED-TR42DL の発光ダイオードであり、印加される電流の極性 に依存して赤又は緑の光を放射する。第３の色である黄色は交番する極性を有す る電流が印加された場合に発生される。これらの色を発生することができるよう にするために、発光ダイオード６はマイクロプロセッサ４の二つの制御可能な出 力ゲート41と42との間に接続されている。

【０００９】 この遠隔制御装置の動作はマイクロプロセッサ４内に記憶された制御プログラ ムにより決定される。図４はこの制御プログラムの一例のフローチャートを示し ている。プログラムの最初のステップ10において、発光ダイオードが消される。 続いて、この制御プログラムはステップ11において付勢されるべきキーを待つ。 ステップ12において、付勢されたキーが学習指令を表現するかどうかが確かめら れる。そのような学習指令は、例えば、「記録」キー51と、遠隔制御信号が学習 さる装置（図３参照）を選択するためのキー 52a〜52f のうちの一つとを、同時 に押し下げることにより実現される。

【００１０】 付勢されたキーが学習指令に関係しない場合には、そのプログラムは送信モー ドにある。このモードにおいては、付勢されたキーに相当する遠隔制御信号が送 信されるステップ30が実行される。更にその上、ステップ30はキーが付勢されて いる限り、予め決められた色に関連するような極性で、発光ダイオードへの電圧 の間欠的供給を具えている。この明滅する色は、例えば、（まだ）付勢されたキ ーに対する遠隔制御信号が記憶されていない場合には赤であってもよく、且つそ のような遠隔制御信号が記憶されてしまった場合には緑であってもよい。

【００１１】 学習指令が付勢されたことがステップ12において決定された場合には、この遠 隔制御装置は学習モードを獲得する。この学習モードにおいては、ステップ20が 実行されて、そのステップにおいて交流電圧が発光ダイオードへ印加される。そ の結果、発光ダイオードは黄色で発光する。この学習モードにおいては、制御プ ログラムはステップ21において付勢されるべき次のキーを待つ。ステップ22にお いて、学習モードがこのキーにより終わってしまったかどうかが確認される。終 わってない場合には、そのキーの相当する遠隔制御信号が学習され且つ記憶され ねばならない。関連するキーが押し下げられている間に、使用者が他の遠隔制御 装置での相当する機能を付勢する。ステップ23において、学習遠隔制御装置が送 信装置から遠隔制御信号を受信する。ステップ24において、制御プログラムが検 出できる誤りの存在について受信された遠隔制御信号をチェックする。この誤り の検出は、例えば、二つの順次に受信された信号の比較に基づいて行われ、それ は本質的に米国特許第4,626,848 号に記載されている。その信号が正しい場合に は、その遠隔制御信号は付勢されたキーによりアドレスされるメモリ位置に記憶 される。更にその上、ステップ25において、制御回路は発光ダイオードが緑で冷 発光するような極性で発光ダイオードへ電圧を印加する。信号が正しくない場合 には、ステップ26において、制御回路は発光ダイオードが赤で冷発光するような 極性で発光ダイオードへ電圧を印加する。関連する色はプログラムがステップ27 において付勢されたキーが解除されてしまったことを検出するまで冷発光したま まである。それから制御プログラムは黄色によって遠隔制御装置がまだ学習モー ドにあることを指示するためにステップ20へ復帰する。

【００１２】 学習モードを終了させるキーが付勢されたことがプログラムのステップ22にお いて確かめられた場合に、プログラムは最初のステップ10へ復帰し、そこで発光 ダイオードが消される。例えば、「記録」キー51と「停止」キー53（図３参照） を同時に付勢することにより、学習モードは終了される。

【００１３】 この遠隔制御装置が非常に便利に使用できることを実験が証明した。学習モー ドにおける冷発光色の意味は自明である。発光ダイオードが光る場合には、使用 者は遠隔制御装置上のなんらの記述文書を調べる必要が無い。

【図面の簡単な説明】

【図１】現在技術の遠隔制御装置の立面図である。

【図２】本考案による遠隔制御装置の構造を図式的に示
している。

【図３】本考案による遠隔制御装置の一実施例の立面図
である。

【図４】図２に示した制御回路により実行される制御プ
ログラムのフローチャートを示している。

【符号の説明】

１ 受信機 ２ メモリ ３ 送信機 ４ 制御回路（マイクロプロセッサ） ５ キーボード ６ 多色発光ダイオード 41，42 出力ゲート 51 「記録」キー 52a, 52b, 52c, 52d, 52e, 52f 装置選択キー 53 「停止」キー 100, 101, 102 発光ダイオード（ＬＥＤ）

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】・ 使用者により付勢され得る学習モード
   で遠隔制御信号を受信するための受信機と、 ・ 選択できるメモリ位置に受信した遠隔制御信号を記
   憶するためのメモリと、 ・ 記憶された遠隔制御信号を選択的に送信するための
   送信機と、 ・ 受信に際して第１指示信号と遠隔制御信号の記憶装
   置とを表示し、且つ記憶されない遠隔制御信号の受信に
   際して第２指示信号を表示するための、前記受信機へ結
   合された指示手段と、 を具えた消費者装置を運転するためのプログラム可能な
   遠隔制御装置において、 前記指示手段が多色光源を具えること、及び前記受信機
   が第１指示信号として光源の第１の色を且つ第２指示信
   号として光源の第２の色を付勢するように適用されるこ
   と、 を特徴とするプログラム可能な遠隔制御装置。
2. 【請求項２】第１の色が緑であり且つ第２の色が赤であ
   ることを特徴とする請求項１記載のプログラム可能な遠
   隔制御装置。
3. 【請求項３】学習モードにおいて遠隔制御信号の受信を
   待つ前記指示手段が別の指示信号を表示する請求項１記
   載のプログラム可能な遠隔制御装置において、 前記受信機が前記別の指示信号として光源の別の色を付
   勢するように適用されることを特徴とするプログラム可
   能な遠隔制御装置。
4. 【請求項４】光源が多色発光ダイオードであることを特
   徴とする請求項１，２または３記載のプログラム可能な
   遠隔制御装置。
5. 【請求項５】前記指示手段が送信機へ更に結合された前
   記請求項のいずれか１項記載のプログラム可能な遠隔制
   御装置において、 遠隔制御信号が送信されている場合には、前記送信機が
   光源の予め決められた色を間歇的に付勢するように適用
   されることを特徴とするプログラム可能な遠隔制御装
   置。