JPH0584569U - 舵角付与装置 - Google Patents

舵角付与装置

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JPH0584569U
JPH0584569U JP3374392U JP3374392U JPH0584569U JP H0584569 U JPH0584569 U JP H0584569U JP 3374392 U JP3374392 U JP 3374392U JP 3374392 U JP3374392 U JP 3374392U JP H0584569 U JPH0584569 U JP H0584569U
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JP
Japan
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spool
supply
oil
steering shaft
sleeve
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JP3374392U
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毅志 枝廣
輝彦 高谷
龍也 秋田
悟 島田
広 恵田
信康 安藤
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NSK Ltd
Mazda Motor Corp
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NSK Ltd
Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ロータリ式切換弁12を中立位置に復帰させる
為のばねの弾力を大きくしなくても、車両への組み付け
作業を容易に行なえる様にする。 【構成】ロータリ式切換弁12は、バルブボディ33の
内側にスリーブ13を回転自在に設け、このスリーブ1
3の内側にスプール14を回転自在に設けている。バル
ブボディ33の螺子孔40に螺合した抑え螺子41の先
端部41aを、前記スプール14の外周面に対向させて
いる。車両への組み付け作業時には、前記先端部41a
をスプール14の外周面に突き当てる。この結果、組み
付け作業に伴なってスプール14が変位する事がなくな
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案に係る舵角付与装置は、自動車の四輪操舵装置に組み込み、後輪に舵 角を付与する為に利用する。
【0002】
【従来の技術】
例えば特開平2−237869号公報に記載されている様に、狭い道での進路 変更を容易に行なえる様に、自動車の回転半径を小さくする為、或は、高速走行 時に於ける進路変更でも車両の安定性が保たれる様にする為、ステアリングホイ ールを操作した場合に、前輪だけでなく後輪も動かす四輪操舵装置が、近年使用 される様になって来た。
【0003】 図3は、この様な目的で使用される四輪操舵装置に組み込まれ、後輪に所定の 舵角付与を行なう後輪舵角付与装置の1例を示している。自動車の後部床下に、 この自動車の幅方向に亙って支持された操舵軸1は、軸方向(自動車の幅方向、 図の左右方向)に変位する事により、図示しない後輪に舵角を付与する。この操 舵軸1の中間部にはラック2を、この操舵軸1と一体に形成している。又、前記 操舵軸1の中間部で前記ラック2から外れた部分には、油圧シリンダ3を、この 操舵軸1を囲んで設けている。尚、この油圧シリンダ3の両端部内周面と前記操 舵軸1の外周面との間の油密は、図示しないシール材により保持している。
【0004】 前記操舵軸1の中間部に固定したピストン4は、前記油圧シリンダ3の内側に 油密に嵌装し、このピストン4によって前記油圧シリンダ3内を、第一の室5と 第二の室6とに分割している。
【0005】 又、前記油圧シリンダ3の内周面には1対の段部7、7を、互いに間隔をあけ て形成し、前記操舵軸1の外周面には1対の鍔部8、8を、前記段部7、7と同 じ間隔をあけて形成している。そして、両鍔部8、8の間部分に於いて前記操舵 軸1に、1対のスリーブ9、9を、それぞれこの操舵軸1に対する摺動自在に外 嵌している。前記1対のスリーブ9、9の間には圧縮ばね10を設け、両スリー ブ9、9に、互いに離れる方向の弾力を付与している。
【0006】 前記操舵軸1が中立位置に存在する(後輪に舵角を付与していない)状態では 、各スリーブ9、9の端面外周縁部が前記各段部7、7に、同じく内周縁部が前 記各鍔部8、8に、それぞれ当接する。そして、前記操舵軸1が何れの方向に変 位した場合でも、前記圧縮ばね10が、前記1対のスリーブ9、9の間で圧縮さ れる。従って、前記操舵軸1には常に、この操舵軸1を中立位置に復帰させる方 向の弾力が付与される。
【0007】 一方、前記ラック2にはピニオン11を噛合させ、前記第一、第二の室5、6 への油圧の給排状態を切り換える為のロータリ式切換弁12を、このピニオン1 1と同軸に設けている。このロータリ式切換弁12は、円筒状のスリーブ13の 内側に円柱状のスプール14を、両部材13、14同士の相対的回転を自在とし て挿通する事により構成される。
【0008】 前記スリーブ13の内周面には、それぞれが軸方向(図3の上下方向)に亙る 複数のポート溝15が、前記スプール14の外周面には、それぞれが軸方向に亙 る複数の連通溝16、16が、それぞれ形成されている。そして、前記複数のポ ート溝15の内、何れかの複数のポート溝には圧油供給口を、別の複数のポート 溝には第一の給排口を、又、別の複数のポート溝には第二の給排口を、更にスプ ール14の中心部に軸方向に亙って設けられた排油通路35には排油口を、それ ぞれ連通させている。
【0009】 尚、前記スリーブ13は円筒状のバルブボディ33(本考案の実施例を示す図 1参照)に回転自在に内嵌されており、前記各口の内、排油口は後述する弾性継 手23のハウジング23aの外周面に、残りの口は前記ハウジング33の外周面 に、それぞれ開口させている。そして、前記スリーブ13の外周面(又はバルブ ボディ33の内周面)には、それぞれが円周方向に亙る複数の凹溝を形成し、前 記スリーブ13の回転に拘らず、上記各口を通じての油の給排を行なえる様にし ている。又、排油口には、前記スプール14の内側に形成した排油通路35を通 じて、前記連通溝16を通じさせている。この様なロータリ式切換弁12の構造 に就いては、従来から周知であり、本考案の要旨でもない為、詳しい図示及び説 明は省略する。
【0010】 上述の様に構成されるロータリ式切換弁12に設けた各口の内、圧油供給口は 給油管17を介して圧油供給装置を構成する圧油ポンプ18の吐出口に、第一の 給排口は第一の給排管19を介して前記第一の室5に、第二の給排口は第二の給 排管20を介して前記第二の室6に、排油口は排油管21を介して油溜22に、 それぞれ通じさせている。従って、前記スリーブ13とスプール14とを相対回 転させ、前記圧油供給口及び排油口と、前記第一、第二の給排口との連通状態を 切り換えれば、前記第一、第二の室5、6の一方の室に圧油を送り込み、他方の 室から油を排出する事で、前記ピストン4を介して前記操舵軸1を、その軸方向 に変位させ、後輪への舵角付与を行なえる。
【0011】 又、前記ロータリ式切換弁12のスプール14の一端(図3の下端)は、弾性 継手23を介して、前記ピニオン11の基端部に接続している。この弾性継手2 3は、ハウジング23aと前記スプール14との間に、板ばね等の弾性部材を介 在させる事により構成されるもので、回転方向に弾性変位自在な構造を有する。 従って、前記スプール14を回転させた場合でも、ピニオン11には回転方向の 弾力が加わるのみで、前記スプール14により、直接このピニオン11が回転さ せられる事はない。
【0012】 又、前記スリーブ13とハウジング23aとは、本考案の実施例を示す図1に 示す様に、前記ハウジング23aの外周面に突設したピン37と前記スリーブ1 3の端縁に形成した切り欠き38とを係合させる事により互いに結合し、前記ハ ウジング23aを固定したピニオン11の回転に伴なって、スリーブ13が回転 する様にしている。
【0013】 更に、前記スプール14の他端(図3の上端)には、従動側傘歯車24を固定 し、この従動側傘歯車24と駆動側傘歯車25とを噛合させている。回転伝達装 置を構成するこの駆動側傘歯車25を固定した入力軸26は、サーボ型ステッピ ングモータ等の電動モータ27の出力軸28と同心に配置し、この出力軸28と 前記入力軸26とを、弾性継手29により連結している。この弾性継手29は、 前記出力軸28と入力軸26との取付位置が多少ずれた場合にも、このずれを吸 収する役目を有する。
【0014】 上述の様に構成される舵角付与装置の作用は、次の通りである。ステアリング シャフトの回転角度、同回転角速度、車体の横方向に加わる加速度(横G)等の 情報に基づいて図示しない制御器が、後輪に舵角付与を行なうべく前記操舵軸1 を、例えば図3の右方に変位させるべき旨の判定を行なうと、この制御器が前記 電動モータ27の出力軸28を、所定方向に所定量だけ回転させる。この電動モ ータ27の回転角度はエンコーダ36に入力されて、前記制御器に送られる。そ してこの制御器は、前記回転角度が所定量に達した時点で、前記電動モータ27 を停止させる。
【0015】 前記出力軸28の回転は、弾性継手29、入力軸26、駆動側傘歯車25、従 動側傘歯車24を介して、ロータリ式切換弁12のスプール14に伝達され、こ のスプール14を所定方向に回転させる。この時点では、未だラック2と噛合し たピニオン11並びにスリーブ13は回転せず、前記弾性継手23を構成する弾 性部材が弾性変形する事で、前記スプール14とピニオン11並びにスリーブ1 3との相対的回転を許容する。
【0016】 この様にしてスプール14が回転する結果、それ迄中立位置にあった前記ロー タリ式切換弁12の流路が切り換えられ、前記給油管17と第一の給排管19と が、前記排油管21と第二の給排管20とが、それぞれ連通する。この結果、前 記第一の室5内に圧油が送り込まれ、前記ピストン4が図3の右方に押されて、 このピストン4を固定した操舵軸1が変位する。この際、前記第二の室6内の油 が油溜22に排出される。
【0017】 操舵軸1が変位する結果、前記ラック2と噛合したピニオン11並びにスリー ブ13が回転する。そして、このスリーブ13と前記スプール14との相対的変 位に基づいて、油圧シリンダ3内に存在する油圧と、前記圧縮ばね10等により 前記操舵軸1に加えられる力とが釣り合った位置で、前記ロータリ式切換弁12 が停止し、前記油圧シリンダ3の第一、第二の室5、6への油の給排が停止され 、前記操舵軸1が変位したままの状態に保持され、後輪に舵角が付与されたまま の状態となる。
【0018】 後輪に付与した舵角を解消する場合には、前記制御器が前記電動モータ27を 、舵角付与の場合と逆方向に回転する。この結果、前記スプール14が、舵角付 与の場合とは逆方向に回転する。以下、各部材が舵角付与の場合とは逆方向に変 位する事で、前記舵角を解消する。
【0019】 尚、前記操舵軸1の変位量は、この操舵軸1の変位に伴なって、ピニオン30 、弾性継手31を介して回転する変位センサ32により検出され、この検出信号 が前記制御器に送られる。
【0020】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、上述の様に構成され作用する舵角付与装置を車両に組み付ける際の 、組み付け作業を容易にするものである。
【0021】 即ち、ロータリ式切換弁12を含む舵角付与装置を車両に組み付ける際には、 後輪を中立位置(舵角零の状態)に保持し、且つ、ロータリ式切換弁12を中立 位置に保持した状態(第一、第二の給排口と他の口とを遮断した状態)で、組み 付け作業を行なわなければならない。具体的には、前記ロータリ式切換弁12を 中立位置に保持したまま、構成各部材を組み立てた後、その状態で電動モータ2 7に付属のエンコーダ36が出す信号が中立位置を表わす基準信号になる様に、 前記電動モータ27を所定部分に組み付けなければならない。
【0022】 この電動モータ27の組み付け時にスプール14が動くのを防止し、ロータリ 式切換弁12を中立状態のままに保持する為には、スリーブ13とスプール14 との間に中立位置復帰ばねを設ける事が考えられるが、前記ロータリ式切換弁1 2の切り換えを行なわせる為の電動モータ27の出力との兼ね合いで、この復帰 ばねの弾力を大きくする事が難しい。即ち、中立位置保持機能を確実にする為、 前記復帰ばねの弾力を大きくした場合、前記電動モータ27の出力を大きくする 必要が生じ、舵角付与装置の大型化、重量増大、コスト高、消費電力の増大を招 来する為、好ましくない。
【0023】 図3に示した構造の場合、弾性継手23が前記ロータリ式切換弁12を中立位 置に復帰させる機能を有するが、この弾性継手23の弾性を大きくする事は、上 述の理由から好ましくない。逆に言えば、この弾性継手23の弾性を小さく出来 れば、前記電動モータ27としてより小型のものを使用して、小型、軽量、且つ 低廉な舵角付与装置を得られる。
【0024】 本考案の舵角付与装置は、上述の様な事情に鑑みて考案されたものである。
【0025】
【課題を解決する為の手段】
本考案の舵角付与装置は、軸方向に変位する事によって後輪に舵角を付与する 操舵軸と、この操舵軸の中間部に固設したラックと、前記操舵軸の中間部でこの ラックから外れた部分を囲んで設けられた油圧シリンダと、前記操舵軸の中間部 に固定された状態で、前記油圧シリンダの内側に油密に嵌装され、前記油圧シリ ンダ内を第一、第二の室に分割するピストンと、前記ラックに噛合したピニオン と、固定の円筒状のバルブボディの内側に挿入され、前記ピニオンと共に回転す るスリーブ、及びこのスリーブの内側に回転自在に挿入されたスプール、及び圧 油供給口、第一、第二の給排口、排油口を有し、前記スリーブと前記スプールと の相対回転に基づき、前記圧油供給口及び排油口と第一、第二の給排口との連通 状態を切り換えるロータリ式切換弁と、前記スプールの他端に設けた回転伝達装 置と、この回転伝達装置を介して前記スプールを回転する電動モータと、この電 動モータの回転量を検出するエンコーダと、前記圧油供給口に圧油を送り込み、 前記排油口から吐出される油を受け入れる圧油供給装置と、前記第一の給排口と 前記第一の室とを接続する第一の給排管と、前記第二の給排口と前記第二の室と を接続する第二の給排管とを備えている。
【0026】 特に、本考案の舵角付与装置に於いては、前記バルブボディの一部で前記スリ ーブから外れた部分に、このバルブボディの外周面から内周面迄を貫通する状態 で設けられた螺子孔と、この螺子孔に螺合して、その先端部を前記スプールの一 部外周面に突き当て自在とした抑え螺子とを備えている。
【0027】
【作用】
上述の様に構成される本考案の舵角付与装置の場合、車両への組み付け作業の 最終工程に於いて、電動モータを組み付ける際には、ロータリ式切換弁を中立位 置にすべく、スリーブとスプールとの位置合わせをした状態で、抑え螺子の先端 部をスプールの外周面に突き当て、このスプールを不動にする。
【0028】 この結果、前記電動モータの組み付け作業に伴なって、前記スプールが動く事 がなくなり、エンコーダの基準信号を確認しつつ、この電動モータを正しい位置 に組み付ける事を容易に行なえる。前記抑え螺子の先端部は、前記電動モータの 取み付け作業を完了した後に、前記スプールの外周面から離しておく。
【0029】
【実施例】
図1〜2は本考案の実施例を示している。尚、本考案の特徴は、車両への組み 付け作業時にロータリ式切換弁12のスプール14を不動に固定する部分にあり 、その他の部分の構成及び作用は、前述した舵角付与装置と同様である為、重複 する説明を省略する。
【0030】 車両の所定部分に固定される円筒状のバルブボディ33の内側には、やはり円 筒状のスリーブ13を挿入し、このスリーブ13の内側に円柱状のスプール14 を、回転自在に挿入して、ロータリ式切換弁12を構成している。このロータリ 式切換弁12は、圧油供給口、第一、第二の給排口、排油口を有し、前記スリー ブ13と前記スプール14との相対回転に基づき、前記圧油供給口及び排油口と 第一、第二の給排口との連通状態を切り換える。
【0031】 前記バルブボディ33の一部で前記スリーブ13から外れた部分には、このバ ルブボディ33の外周面から内周面迄貫通する、螺子孔40を設けている。そし てこの螺子孔40に抑え螺子41を、この螺子孔40の外周側開口から螺合させ ている。この抑え螺子41の先端部41aは、円錐状に尖らせており、この先端 部41aを、前記スプール14の一部外周面に突き当て自在としている。
【0032】 上述の様な抑え螺子41を有するロータリ式切換弁12を含んで構成される、 本考案の舵角付与装置の場合、車両への組み付け作業の最終工程に於いて、電動 モータ27(図3)を組み付ける際には、前記ロータリ式切換弁12を中立位置 にすべく、中立位置復帰ばねとして機能する、前記弾性継手23の弾力により、 スリーブ13とスプール14との位置合わせをした状態で、前記抑え螺子41の 先端部41aをスプール14の外周面に突き当て、このスプール14を不動にす る。
【0033】 即ち、操舵軸1のラック2(図3)とピニオン11とを噛合させ、この操舵軸 1を中立位置(後輪舵角零)にした状態で、前記ロータリ式切換弁12を中立位 置にすべく、前記弾性継手23の弾力により、スリーブ13とスプール14との 位置合わせをした後、前記抑え螺子41を回転させる事により、この抑え螺子4 1を前記バルブボディ33の直径方向内方に移動させ、この抑え螺子41の先端 部41aをスプール14の外周面に強く突き当てる。この結果、前記スプール1 4が前記バルブボディ33に対して不動になる。
【0034】 そこで、この状態のまま、エンコーダ36の基準信号を確認しつつ、前記スプ ール14を回転駆動する為の電動モータ27の組み付け作業を行なえば、この電 動モータ27を容易に正しい位置に取り付ける事が出来る。即ち、前記電動モー タ27の取付フランジ(図示せず)には、この電動モータ27の出力軸28を中 心とする円弧状の長孔が形成されており、この長孔の内側で取付ボルトが変位出 来る範囲内で、車体への前記電動モータの取付位置調整が可能である。
【0035】 この取付位置調整作業の際、前記出力軸28が回転しようとし、この回転力が 弾性継手29、入力軸26、駆動側傘歯車25、従動側傘歯車24を介してスプ ール14に伝達されるが、前記抑え螺子41の作用に基づき、このスプール14 が回転する事はなく、従ってロータリ式切換弁12は中立状態のままに保持され る。
【0036】 そこで、前記エンコーダ36の出力が基準信号となる様に、前記電動モータ2 7の取付位置を調節した後、前記取付ボルトを緊締すれば、前記操舵軸1、ピニ オン11、スプール14、スリーブ13、電動モータ27の出力軸28が何れも 中立位置のままの状態で、舵角付与装置の組み立てを行なえる。
【0037】 前記抑え螺子41の先端部41aは、前記電動モータ27の組み付け作業を完 了した後に、前記スプール14の外周面から離しておく。尚、組み付け作業の完 了後は、この抑え螺子41の先端部41aが不用意にスプール14の外周面に接 触しない様にする為、図示しないロックナットを緊締したり、或は前記抑え螺子 41を螺子孔40から抜き取っておく。抑え螺子41を抜き取った後の螺子孔4 0には、図示しない螺子蓋を螺着しておく。
【0038】
【考案の効果】
本考案の舵角付与装置は、以上に述べた通り構成され作用するが、出力の小さ な電動モータを使用しても、車両への組み付け作業を容易に行なう事が出来る為 、小型化、重量軽減、コスト低減、消費電力の軽減を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す要部断面図。
【図2】同じく要部斜視図。
【図3】本考案の対象となる舵角付与装置の1例を、一
部を切断して示す斜視図。
【符合の説明】
1 操舵軸 2 ラック 3 油圧シリンダ 4 ピストン 5 第一の室 6 第二の室 7 段部 8 鍔部 9 スリーブ 10 圧縮ばね 11 ピニオン 12 ロータリ式切換弁 13 スリーブ 14 スプール 15 ポート溝 16 連通溝 17 給油管 18 圧油ポンプ 19 第一の給排管 20 第二の給排管 21 排油管 22 油溜 23 弾性継手 23a ハウジング 24 従動側傘歯車 25 駆動側傘歯車 26 入力軸 27 電動モータ 28 出力軸 29 弾性継手 30 ピニオン 31 弾性継手 32 変位センサ 33 バルブボディ 34 凹溝 35 排油通路 36 エンコーダ 37 ピン 38 切り欠き 40 螺子孔 41 抑え螺子 41a 先端部
フロントページの続き (72)考案者 秋田 龍也 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)考案者 島田 悟 群馬県前橋市鳥取町845−12 (72)考案者 恵田 広 群馬県前橋市駒形町1612の10 (72)考案者 安藤 信康 群馬県高崎市江木町504−1

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向に変位する事によって後輪に舵角
    を付与する操舵軸と、この操舵軸の中間部に固設したラ
    ックと、前記操舵軸の中間部でこのラックから外れた部
    分を囲んで設けられた油圧シリンダと、前記操舵軸の中
    間部に固定された状態で、前記油圧シリンダの内側に油
    密に嵌装され、前記油圧シリンダ内を第一、第二の室に
    分割するピストンと、前記ラックに噛合したピニオン
    と、固定の円筒状のバルブボディの内側に挿入され、前
    記ピニオンと共に回転するスリーブ、及びこのスリーブ
    の内側に回転自在に挿入されたスプール、及び圧油供給
    口、第一、第二の給排口、排油口を有し、前記スリーブ
    と前記スプールとの相対回転に基づき、前記圧油供給口
    及び排油口と第一、第二の給排口との連通状態を切り換
    えるロータリ式切換弁と、前記スプールの他端に設けた
    回転伝達装置と、この回転伝達装置を介して前記スプー
    ルを回転させる電動モータと、この電動モータの回転量
    を検出するエンコーダと、前記圧油供給口に圧油を送り
    込み、前記排油口から吐出される油を受け入れる圧油供
    給装置と、前記第一の給排口と前記第一の室とを接続す
    る第一の給排管と、前記第二の給排口と前記第二の室と
    を接続する第二の給排管とを備えた舵角付与装置であっ
    て、前記バルブボディの一部で前記スリーブから外れた
    部分に、このバルブボディの外周面から内周面迄貫通す
    る状態で設けられた螺子孔と、この螺子孔に螺合して、
    その先端部を前記スプールの一部外周面に突き当て自在
    とした抑え螺子とを備えた舵角付与装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005532218A (ja) * 2002-07-05 2005-10-27 コンティネンタル・テーベス・アクチエンゲゼルシヤフト・ウント・コンパニー・オッフェネ・ハンデルスゲゼルシヤフト 液圧式パワーステアリング装置

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