JPH0584318A - ナトリウム−硫黄電池における消火装置 - Google Patents

ナトリウム−硫黄電池における消火装置

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JPH0584318A
JPH0584318A JP3247963A JP24796391A JPH0584318A JP H0584318 A JPH0584318 A JP H0584318A JP 3247963 A JP3247963 A JP 3247963A JP 24796391 A JP24796391 A JP 24796391A JP H0584318 A JPH0584318 A JP H0584318A
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孝 切澤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 消火剤を収容する貯蔵タンク内の不活性ガス
の圧力を確保でき、ナトリウム−硫黄電池の収納ケース
内の火災に対して迅速に対処できるナトリウム−硫黄電
池における消火装置を提供することにある。 【構成】 ナトリウム−硫黄電池の集合電池2を収納し
た収納ケース1と、粉末又は粒状の消火剤4が貯蔵され
た貯蔵タンク5と、収納ケース1と貯蔵タンク5とを連
結する連結配管6と、その連結配管6中に設けられた導
入弁7と、前記貯蔵タンク5内へ不活性ガスとしての窒
素ガスを供給するガス供給装置とからなり、導入弁7の
開放により消火剤4を窒素ガス流にのせて収納ケース1
内に投入するようにした消火装置において、前記貯蔵タ
ンク5には前記ガス供給装置とは別に窒素ガスを貯蔵タ
ンク5内に供給するための不活性ガス補助供給装置を設
け、貯蔵タンク5内の不活性ガスの圧力を確保すること
からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ナトリウム−硫黄電池
により構成された集合電池における消火装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ナトリウム−硫黄電池の事故火
災を消火するためには、粉末又は粒状の消火剤を窒素な
どの不活性ガスの流れにのせて電池の収納ケース内に投
入することにより行われる。この場合、消火剤及び不活
性ガスは前記収納ケース内の壁部に設けたノズルから収
納ケース内に噴射される。そして、収納ケース内におい
て不活性ガス及び消火剤の流速が低下することにより、
消火剤が収納ケース内に沈下残留して消火が行われる。
収納ケース内の不活性ガスは収納ケースの壁部の排出口
から収納ケース外に排出される。
【0003】そして、収納ケース内の事故火災の際に
は、消火剤を不活性ガス流にのせて速やかに収納ケース
内へ投入できるようにすることが望ましい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】貯蔵タンク内を大気圧
のままで保持していると、作動時にタンク内を加圧する
のに時間を要するため不活性ガスの圧力を常時高い状態
にし速やかに消火剤を投入することが考えられる。とこ
ろが、前記貯蔵タンク内の不活性ガスの圧力を常時加圧
状態にすると、貯蔵タンクと前記収納ケースとを連結す
る配管に設けられている弁や、消火剤を貯蔵タンク内に
投入するためにタンク上部に設けられている投入口や、
安全弁等から不活性ガスがわずかずつ漏洩する。特に、
前記弁や消火剤の投入口のフランジは粒状の消火剤が出
入りするので、この粒状の消火剤が弁の弁座や消火剤投
入口周囲のフランジ部にかみ込まれそれらの部分から不
活性ガスが漏洩しやすく、この漏洩を皆無にすることは
困難である。
【0005】そのため、貯蔵タンク内に不活性ガスを供
給する加圧ボンベ内の不活性ガスが消費されて次第にそ
の圧力が低下する。このような状態になると、収納ケー
ス内で火災が起きたときに消火剤を搬送するための不活
性ガス量が不足して消火に支障を来すという問題があっ
た。
【0006】一方、タンク内を大気圧程度にしておく
と、タンク内圧が消火剤搬送可能な状態まで達するのに
時間がかかり、迅速な消火を望めなかった。本発明は上
記問題を解消するためになされたものであって、その目
的は消火剤を収容する貯蔵タンク内の不活性ガスの圧力
を確保でき、ナトリウム−硫黄電池の収納ケース内の火
災に対して迅速に対処できるナトリウム−硫黄電池にお
ける消火装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明ではナトリウム−硫黄電池により構成された
集合電池を収納した収納ケースと、粉末又は粒状の消火
剤が貯蔵された貯蔵タンクと、前記収納ケースと貯蔵タ
ンクとを連結する連結配管と、その連結配管中に設けら
れた弁と、前記貯蔵タンク内へ不活性ガスを供給するガ
ス供給装置とからなり、前記弁の開放により消火剤を不
活性ガス流にのせて収納ケース内に投入するように構成
した消火装置において、前記貯蔵タンクには前記ガス供
給装置とは別に不活性ガスを貯蔵タンク内に供給するた
めの不活性ガス補助供給装置を設けたナトリウム−硫黄
電池における消火装置をその要旨としている。
【0008】また、本発明では前記不活性ガス補助供給
装置は、容器内に不活性ガス発生剤が収容され、前記収
納ケース内の火災発生時に不活性ガス発生剤が燃焼して
不活性ガスを瞬時に発生するガス発生器である。
【0009】さらに、本発明では前記ガス発生器には点
火薬を備えた点火室、不活性ガス発生剤を備えた燃焼室
等を複数設け、順次点火薬を点火して不活性ガスを発生
させる。
【0010】また、本発明では前記不活性ガス補助供給
装置は、不活性ガスが加圧充填された補助ボンベであ
る。
【0011】
【作用】貯蔵タンクには前記ガス供給装置とは別に不活
性ガスを貯蔵タンク内に供給するための不活性ガス補助
供給装置が設けられている。よって、この不活性ガス補
助供給装置から不活性ガスが貯蔵タンク内に供給可能で
あるため、ガス供給装置から供給される不活性ガスが浪
費されることはない。従って、ナトリウム−硫黄電池の
収納ケース内の事故火災時には貯蔵タンク内にガス供給
装置から不活性ガスが供給される。その結果、消火剤が
不活性ガスにのせられて収納ケース内に速やかに投入さ
れ、収納ケース内の火災は消火される。
【0012】また、不活性ガス補助供給装置としてガス
発生器を用いると、収納ケース内の事故火災時には貯蔵
タンク内に不活性ガスが瞬時に供給され、所定の圧力が
確保される。
【0013】さらに、前記ガス発生器には点火薬を備え
た点火室、不活性ガス発生剤を備えた燃焼室等を複数設
け、順次点火薬を点火して不活性ガスを発生させると、
貯蔵タンクの内圧を急激に上昇させることなく、徐々に
所定の圧力が確保される。
【0014】また、不活性ガス補助供給装置として、不
活性ガスが加圧充填された補助ボンベを用いると、不活
性ガスがこの補助ボンベから貯蔵タンクに常時供給可能
となるため、貯蔵タンクの内圧は常に一定に保持され
る。
【0015】
【実施例】
(第1実施例)以下に本発明を具体化した一実施例につ
いて図1及び図2に従って説明する。
【0016】図1に示すように、四角箱状をなす収納ケ
ース1内にはナトリウム−硫黄電池の単電池を多数組み
込んだ複数の集合電池2が収納され、この収納ケース1
が複数並べて設置されている。前記集合電池2の内部は
図示しないが、その内部には単体のナトリウム−硫黄電
池が単体で、もしくは上下方向に積層されて直列接続さ
れた状態で設けられている。そして、単体のナトリウム
−硫黄電池は固体電解質管を介して金属ナトリウムと硫
黄とが区分して収納されている。さらに、前記収納ケー
ス1の内部は約300℃に常時加熱され、電池内の金属
ナトリウム及び硫黄を溶融状態にしている。
【0017】前記収納ケース1内部には温度センサなど
の火災検出装置3が取付けられるとともに、排気管1a
が取付けられ収納ケース1内のガスを排気するようにな
っている。なお、排気管1aは平常時には閉塞される。
【0018】粒状の消火剤4が充填されるとともに、不
活性ガスが大気圧で充満した貯蔵タンク5が連結配管6
を介してこられの収納ケース1に接続されている。前記
消火剤4は電池の活物質及び火災発生時の生成物と非反
応性を有し、吸湿性がなく絶縁性を有するものが使用さ
れる。具体的には、消火剤4は粒子径0.2 〜2.0mm のセ
ラミック粒子や砂の単独又は混合物で形成されている。
【0019】前記セラミックとしては、長石質普通磁
器、アルミナ含有磁器、クリストバライト磁器等が使用
される。前記連結配管6には貯蔵タンク5内の消火剤4
を収納ケース1へ投入するための常閉の導入弁7が設け
られるとともに、連結配管6の各収納ケース1に接続さ
れる部分は分岐管6aに分岐され、これら分岐管6aに
は火災が発生した収納ケース1に消火剤4を投入するた
めの常閉の選択弁8がそれぞれ設けられている。
【0020】前記貯蔵タンク5には不活性ガスとしての
窒素を加圧収納する加圧ボンベ16が窒素配管17によ
って接続されている。この窒素配管17は途中で分岐さ
れ、その分岐配管18は貯蔵タンク5の出口配管10を
介して前記連結配管6に接続されている。この窒素配管
17には常閉の貯蔵タンク加圧弁20が取付けられ、分
岐配管18には搬送弁21が接続されている。
【0021】前記不活性ガスとしては、ヘリウム、ネオ
ン、アルゴン等のガスであってもよい。そして、前記窒
素の加圧ボンベ16、窒素配管17、貯蔵タンク加圧弁
20等によりガス供給装置が構成されている。なお、前
記前記導入弁7、選択弁8、貯蔵タンク加圧弁20、搬
送弁21はいずれも電磁弁、電動弁もしくは空気圧駆動
等による自動弁であり、電気的信号により作動される。
そして、前記火災検出装置3の検出信号に基づいて前記
貯蔵タンク加圧弁20、搬送弁21が開放されるととも
に、導入弁7、選択弁8が開放されるようになってい
る。
【0022】前記分岐配管18は、貯蔵タンク5内の消
火剤4を出口配管10を介して連結配管6から前記収納
ケース1へ投入するガス搬送流を形成するためのもので
ある。前記貯蔵タンク5の上部には不活性ガス補助供給
装置としてのガス発生器31が取付けられている。同じ
く貯蔵タンク5の上部には消火剤投入用の孔が設けら
れ、その孔の周縁には蓋取付用のフランジ9が形成され
ている。なお、貯蔵タンク5の一部には安全弁15が取
付けられている。
【0023】ここで、前記ガス発生器31について説明
する。図2に示すように、このガス発生器31のハウジ
ング33の中心部には筒状の隔壁34によって点火室3
5が形成され、その外周部にはこの隔壁34とその外周
の隔壁36とによって燃焼室37が形成され、さらにそ
の外周部にはこの隔壁36と周壁38とによって冷却捕
集室39が形成されている。
【0024】前記点火室35下部にはリード線40を有
する点火器41が取付けられるとともに、その外周部に
は点火薬42が充填され、点火器41が点火されると点
火薬42に着火されるようになっている。この点火室3
5を構成する前記隔壁34には開口部43が設けられ、
点火室35内の火炎を燃焼室37へ伝播するようにして
いる。この燃焼室37内にはガス発生剤44としてのア
ジ化ナトリウム(NaN3)の粒状体が充填され、点火室3
5からの火炎により燃焼して窒素ガスを発生するように
なっている。燃焼室37外周部には開口部45が設けら
れ、窒素ガスを冷却捕集室39へ導くようにしている。
【0025】前記冷却捕集室39には冷却捕集材46が
配置され、窒素ガスを冷却するとともに、副生物を捕集
できるようになっている。前記周壁38の1個所にはガ
ス噴出口47が透設され、このガス噴出口47に接続さ
れた管(図示しない)を介して窒素ガスを前記貯蔵タン
ク5に供給できるようになっている。そして、前記火災
検出装置3により収納ケース1内の火災が検知される
と、ガス発生器31が作動して窒素ガスを貯蔵タンク5
内へ噴出し、貯蔵タンク5内の圧力を瞬間的に所定圧ま
で上昇させるようになっている。
【0026】次に、このような消火装置について作用を
説明する。複数の収納ケース1のいずれかにおいて、電
池内部の固体電解質管が何らかの理由で破損すると、陽
極及び陰極の活物質である溶融した金属ナトリウムと硫
黄が直接接触して急激な化学反応を起こすことにより火
災事故が発生する。このとき、その収納ケース1内の温
度が上昇し、火災検出装置3が火災を検知する。そし
て、この火災検出装置3からの信号に基づいて前記ガス
発生器31の点火器41によりその外周部の点火薬42
が点火される。この点火薬42の点火による火炎は開口
部43から燃焼室37に導かれ、ガス発生剤44を燃焼
させて窒素ガスを発生させる。
【0027】この窒素ガスは開口部45を経て冷却捕集
室39へ導入され、ここで冷却捕集材46により冷却さ
れるとともに、固体副生物が捕集される。そして、窒素
ガスはガス噴出口47から噴出され、前記貯蔵タンク5
内へ供給される。従って、貯蔵タンク5内の窒素の圧力
が直前まで大気圧であっても所定圧まで瞬時に上昇す
る。貯蔵タンク5内圧力の上昇と同時に、前記貯蔵タン
ク加圧弁20、搬送弁21、導入弁7及び火災の発生し
た収納ケース1に対応する選択弁8が開かれる。
【0028】すると、貯蔵タンク5内の消火剤4は窒素
ガスによって搬送され、出口配管10、連結配管6、導
入弁7及び選択弁8を介して収納ケース1内へ投入され
る。そして、粒状の消火剤4はその慣性力により飛翔し
た後、自重により落下し、次第に収納ケース1内の各電
池を覆うように堆積する。従って、溶融状態にある硫
黄、金属ナトリウム及び多硫化ナトリウムが熱を奪われ
て冷却固化するとともに、酸素や水分が遮断されて化学
反応が抑制され、火災が消火される。収納ケース1内に
給送された不活性ガスは排気管1aから外部に排出され
る。
【0029】上記のように、本実施例によれば、消火剤
4を収容する貯蔵タンク5内に収納ケース1内の火災発
生と同時に前記ガス供給装置とは別に設けたガス発生器
31から窒素を噴出させて短時間に所定圧を確保するこ
とができる。その結果、収納ケース1内の火災に対して
迅速に対処できる。従って、貯蔵タンク加圧弁20を開
放し貯蔵タンク5内を常時規定圧に加圧しておくことに
より、導入弁7等からの漏気によって加圧ボンベ16内
の窒素が所定圧より低下して消火時に支障を来すおそれ
はない。また、導入弁7やフランジ11等の気密性につ
いて厳密な設計は要求されないので、装置の設計が容易
となる。 (第2実施例)次に本発明を具体化した別の実施例につ
いて、図3に基づいて説明する。なお、本実施例におい
ては、主に前記第1実施例と異なる部分について説明
し、第1実施例と同一の部材には同一の符号を付して説
明を省略する。
【0030】図3はこの実施例の消火装置の要部を示す
説明図であり、同図に示すように、前記貯蔵タンク5の
上部には窒素の加圧ボンベ51が接続配管52を介して
連結されている。この接続配管52には圧力調節弁53
が設けられ、窒素ガスの圧力を所定圧に常時調整するよ
うになっている。そして、貯蔵タンク5は加圧ボンベ5
1からのガスにより常時加圧される。これら加圧ボンベ
51、接続配管52及び圧力調節弁53によって不活性
ガス補助供給装置が構成されている。なお、加圧ボンベ
51内の窒素の圧力が前記所定圧より低下したときに
は、交換されるようになっている。
【0031】このように、本実施例によれば、貯蔵タン
ク5に前記ガス供給装置とは別に加圧ボンベ51を接続
したことによって、消火剤4を収容する貯蔵タンク5内
の窒素の圧力が常に所定圧に保持されるので、電池の収
納ケース1内での火災発生時にメインの加圧ボンベ16
内のガス圧をタンク5に付与したとき、迅速に対処でき
る。
【0032】本発明は上記実施例に限定されるものでは
なく、例えば貯蔵タンク5の内圧を急激に上昇させると
危険な場合には次のように具体化してもよい。即ち、前
記第1実施例においてガス発生器31の点火室35、燃
焼室37、冷却捕集室39、ガス噴出口47等を複数設
け、順次点火薬42を点火させながら、窒素ガスを段階
的に噴出させるようにしてもよい。また、ガス発生器3
1を貯蔵タンク5内上部の空間部に配置してもよい。
【0033】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、消
火剤を収容する貯蔵タンク内の不活性ガスの圧力を確保
でき、ナトリウム−硫黄電池の収納ケース内の火災に対
して迅速に対処できるという優れた効果を奏する。
【0034】また、不活性ガス補助供給装置としてガス
発生器を用いると、収納ケース内の事故火災時には貯蔵
タンク内の圧力が瞬時に確保され、収納ケース内の火災
に対して迅速に対処できるという優れた効果を奏する。
【0035】さらに、前記ガス発生器には点火薬を備え
た点火室、不活性ガス発生剤を備えた燃焼室等を複数設
け、順次点火薬を点火すると、貯蔵タンクの内圧を急激
に上昇させることなく、徐々に所定の圧力が確保され、
その結果貯蔵タンクを危険な状態に晒すことなく、収納
ケース内の火災に対して十分に対処できるという優れた
効果を奏する。
【0036】また、不活性ガス補助供給装置として、不
活性ガスが加圧充填された補助ボンベを用いると、貯蔵
タンクの内圧は常に一定に保持され、収納ケース内の火
災に対して迅速に対処できるという優れた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の消火装置を示す説明図で
ある。
【図2】ガス発生器を示す概略断面図である。
【図3】第2実施例の消火装置を示す要部説明図であ
る。
【符号の説明】
1…収納ケース、4…粒状消火剤、5…貯蔵タンク、6
…連結配管、7…弁としての導入弁。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ナトリウム−硫黄電池により構成された
    集合電池を収納した収納ケースと、粉末又は粒状の消火
    剤が貯蔵された貯蔵タンクと、前記収納ケースと貯蔵タ
    ンクとを連結する連結配管と、その連結配管中に設けら
    れた弁と、前記貯蔵タンク内へ不活性ガスを供給するガ
    ス供給装置とからなり、前記弁の開放により消火剤を不
    活性ガス流にのせて収納ケース内に投入するように構成
    した消火装置において、 前記貯蔵タンクには前記ガス供給装置とは別に不活性ガ
    スを貯蔵タンク内に供給するための不活性ガス補助供給
    装置を設けたことを特徴とするナトリウム−硫黄電池に
    おける消火装置。
  2. 【請求項2】 前記不活性ガス補助供給装置は、容器内
    に不活性ガス発生剤が収容され、前記収納ケース内の火
    災発生時に不活性ガス発生剤が燃焼して不活性ガスを瞬
    時に発生するガス発生器である請求項1に記載のナトリ
    ウム−硫黄電池における消火装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のガス発生器には点火薬
    を備えた点火室、不活性ガス発生剤を備えた燃焼室等を
    複数設け、順次点火薬を点火して不活性ガスを発生させ
    ることを特徴とする請求項2に記載のナトリウム−硫黄
    電池における消火装置。
  4. 【請求項4】 前記不活性ガス補助供給装置は、不活性
    ガスが加圧充填された補助ボンベである請求項1に記載
    のナトリウム−硫黄電池における消火装置。
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