JPH0584313A - 低周波除痛器用電極 - Google Patents

低周波除痛器用電極

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JPH0584313A
JPH0584313A JP6268492A JP6268492A JPH0584313A JP H0584313 A JPH0584313 A JP H0584313A JP 6268492 A JP6268492 A JP 6268492A JP 6268492 A JP6268492 A JP 6268492A JP H0584313 A JPH0584313 A JP H0584313A
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JP
Japan
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electrode
water
electrodes
polymer
low frequency
Prior art date
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Pending
Application number
JP6268492A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuo Yamazaki
靖夫 山崎
Kazuhiro Iwasaki
一浩 岩崎
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Sony Corp
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd, Sony Corp filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP6268492A priority Critical patent/JPH0584313A/ja
Publication of JPH0584313A publication Critical patent/JPH0584313A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】注射を行う前に、皮膚を拭くアルコール綿で電
極を拭くことにより、水分により、電極と皮膚の接触抵
抗、特に皮膚の角質層の電気抵抗を下げられると共に、
電極の厚さを薄くできるので、その結果、低周波除痛器
用の2つの電極距離を近づけられることになり、良好な
除痛効果を得る。 【構成】低周波除痛器用電極において、絶縁シート1の
片面に互いに隔離した2つの電極3、4を配し、この電
極に保水ポリマー5、または、保水ポリマーと導電粒子
材料の混合物、または、保水ポリマーと吸アルコール性
ポリマーと導電粒子材料の混合物からなる導電層を設け
ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、低周波除痛器の電極
に関し、更に詳しくは薄い柔軟性のある絶縁シートに保
水ポリマーを含んだ電極を設けたものを使用することに
より、皮膚への密着性が増し、良好な除痛作用が得られ
る低周波除痛器の電極に関する。
【0002】
【従来の技術】低周波治療器による除痛方法及び除痛装
置に関し、この発明の出願人は、特願平3−10216
号にて、既に提案しているが、その概要をここで述べ
る。即ち、注射を行う部位に低周波治療器の少なくとも
一対の電極を所定の間隔を設けて配設し、低周波治療器
により、前記電極を介して前記部位に低周波電流を流し
て、前記注射を行う部位を麻痺させて、前記電極間の隙
間より注射針を挿通して、前記部位に注射或いは部位か
ら採血を行うようにしたもので、このような除痛装置を
用いることにより、前記部位に注射針を挿通した時の痛
みが、前記低周波電流の刺激によって軽減される効果が
ある。
【0003】従来の除痛器用電極の一例を図6A、Bに
示す。基材51があり、その上に保水導電性ゲル52が
配されている。保水導電性ゲル52の厚みは3mm程度と
厚い。この厚い電極を2個用いている。
【0004】このような、従来の除痛器は次のような問
題点があった。 2つの電極が別々に出来ている場合、電極がバラバラ
になって装着するのが難しかった。 同様の2つの電極の場合、電極距離により除痛の効果
が変化するため、安心して注射を行うことが出来なかっ
た。
【0005】電極構成材料が硬いため、注射時に皮膚
を摘んだ際、皮膚と電極の接触面積等の接触の具合が変
化するため、安定した除痛効果が得られなかった。 2つの電極距離を近づけると除痛効果は上がるが、従
来の電極には、水を含ませたガーゼや、数ミリメータの
厚さのアクリルゲル等を張り付けなければならないた
め、注射時に皮膚を掴んだ際、2つの電極が接触してし
まうため、2つの電極の距離を近づけることが出来なか
った。
【0006】電極にガーゼを巻き付け、それを濡らし
て使用する際、大量の水が必要になるため、携帯には不
便であった。 電極にアクリルゲルを張り付けて使用するものについ
ては、アクリルゲルの粘着度が非常に高いため、誤って
アクリルゲルが衣服に付着してしまった場合には、衣類
から引き離すのが困難であった。 アクリルゲルは放置しておくと、乾燥、変質してしま
うため、保管しにくかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、このよう
な従来の問題点を解消するためになされたものであっ
て、電極に保水ポリマーを薄く塗布したことにより、ま
たは、保水ボリマーと導電粒子材料の混合物からなる導
体層を設けることにより、電極と皮膚との接触抵抗、特
に皮膚の角質層の電気抵抗を下げられると共に、電極の
厚さを薄く出来るので、2つの電極距離を近づけられる
ため、または、電極に保水ポリマーと吸アルコール性ポ
リマーと導電粒子材料の混合物からなる導体層を設ける
ことにより、注射を行う前に、皮膚を拭く消毒用アルコ
ール綿(消毒用アルコールは水を含み、皮膚には塩分等
のイオン化するものがある)で電極を拭くことにより、
水とアルコールを吸収し、同じく皮膚の角質層の電気抵
抗をさげられると共に、電極を薄くできるので、2つの
電極を近づけられることになり、良好な除痛効果を得る
ことの出来る低周波除痛器用電極を提供することを課題
にしている。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、低周波除痛
器用電極であって、絶縁シートの片面に互いに隔離した
2つの電極を配し、この電極に保水ポリマー、または、
保水ポリマーと導電粒子材料の混合物、保水ポリマーと
吸アルコール性ポリマーと導電粒子材料の混合物からな
る導電層を設けることを特徴とする。
【0009】及び、この発明は、低周波除痛器用電極で
あって、絶縁シートの片面に互いに隔離した2つの電極
を配し、この電極は、保水ポリマーと導電粒子材料の混
合物、保水ポリマーと吸アルコール性ポリマーと導電粒
子材料の混合物からなることを特徴とする。及び、前記
絶縁シートが柔軟性を有することを特徴とする。
【0010】
【作用】このようにすることによって、電極と皮膚との
接触抵抗、特に皮膚の角質層の電気抵抗を下げられると
共に、電極の厚さを薄く出来るので、正負電極間の距離
を近づけられる。更に、絶縁シートが柔軟性を有するの
で、皮膚の患部に電極を密着性良く装着できる。
【0011】
【実施例】以下、この発明の具体的な実施例を図面を参
照して説明する。同一部分には同一符号を付す。具体的
な材料及び製法を記すが限定されるものでないことはい
うまでもない。
【0012】図1A、Bに示すように、この発明の低周
波除痛用電極は、PVC(ポリ塩化ビニール) シート等
の絶縁シート1の中央に穴2があけられている。この絶
縁シート1の片面に穴2を挟んで互いに隔離した2つの
電極3、4が配設されている。これらの2つの電極3、
4は、例えば印刷により作られる。尚、穴2は必ず必要
なものでなく、絶縁シート1の電極3、4間に隔離され
た空間があれば、後述の注射器で穴をあけられる。更
に、図2A、Bに示すように保水ポリマー5の層を電極
に印刷する。
【0013】電極3、4に印刷されるものは保水ポリマ
ー5のほか、保水ポリマーとカーボン等の導電粒子材料
の混合物、または、保水ポリマーと吸アルコール性ポリ
マーと導電粒子材料の混合物がある。更に、図1A、B
において、電極3、4の材料の一つとして保水ポリマー
にカーボン等の導電粒子材料を混合したものを用いても
良い。更に加えて、図1A、Bにおいて、電極3、4の
材料の一つとして保水ポリマーと吸アルコール性ポリマ
ーとカーボン等の導電粒子材料の混合物を用いることが
可能である。
【0014】更に、図2A、Bにおいて、電極3、4の
材料の一つとして保水ポリマーにカーボン等の導電粒子
材料を混合したものを用いても良い。更に加えて、図2
A、Bにおいて、電極3、4の材料の一つとして保水ポ
リマーと吸アルコール性ポリマーとカーボン等の導電材
料の混合物を用いることが可能である。
【0015】このとき、電極3、4を含めたシート全体
の厚さは、0.2mm程度とする。保水ポリマーは、例えば
アクリル酸ビニルアルコール重合体であり、住友化学株
式会社製商品名「スミカゲル」である。吸アルコール性
ポリマーは、例えば昭和インク株式会社製ポリビニルピ
ロリドンである。
【0016】この発明の低周波除痛器用電極を使用する
ときは、図1A、B、または、図2A、Bに示した電極
3、4面を消毒用アルコールで拭き、電極表面を濡ら
す。このとき保水ポリマーがないと、水分はすぐに蒸発
してしまうが、この発明の電極の場合、保水ポリマーが
あるので、簡単に蒸発しないで、水分を長く保持出来
る。図3に示すように、電極3、4面を内側にして、患
部6に装着する。このとき、指7で患部6を摘み上げて
から電極3、4に通電する。注射器8を穴2から入れ、
患部6に注射針を挿通して、注射あるいは採血を行う。
【0017】また、絶縁シート1が硬いと、患部6に電
極3、4を装着し、摘み上げたとき、図4に示すよう
に、電極3、4と患部6の間に隙間9が空いてしまうた
め、良好な除痛効果は期待できない。そこで、例えばPV
C等の柔軟なシートを用いると、図3のように、電極
3、4と患部6を密着することが出来る。
【0018】図5に皮膚の断面図を示す。表皮10や真
皮11 及び皮下組織12の部分は導電性は良いが、角質
層13は、乾燥している状態では、ほとんど絶縁体とな
っていて、除痛器からの刺激は、皮下組織12まで伝わ
らない。そこで、角質層13を電極3、4の保水ポリマ
ー5内の水分で濡らすことにより、角質層13の電気抵
抗を下げ、電気刺激を伝えて、除痛効果がある。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の低周波
除痛器用の電極は、次のような効果がある。 2つの電極を同一シート上に配置したため、装着し易
く、また、安定した除痛効果が得られる。 2つの電極の中央に穴を開けることもあり、この場合
は、注射針を刺し易い。
【0020】2つの電極を薄い透明な絶縁シート上に
設けたため、装着時の位置確認が容易で、また、注射針
を刺す時の位置確認、及び、注射針をどの程度深く挿入
しているかの確認が容易である。このため、使用者の注
射時の不安が軽減される。 2つの電極を柔軟なシートに設けたため、皮膚表面に
密着し易い。
【0021】電極に保水ポリマーを薄く塗布したこと
により、または、保水ポリマーと導電材料の混合物を電
極として設けることにより、電極と皮膚との接触抵抗、
特に皮膚の角質層の電気抵抗を下げられると共に、電極
の厚さを薄く出来るので、2つの電極距離を近づけられ
るため、または、電極に保水ポリマーと吸アルコール性
ポリマーと導電材料の混合物からなる導電層を設けるこ
とにより、注射を行う前に、皮膚を拭く消毒用アルコー
ル綿(消毒用アルコールは水を含み、皮膚には塩分等が
ある)で電極を拭くことにより、水とアルコールを吸収
し、同じく皮膚の角質層の電気抵抗を下げられると共
に、電極の厚さを薄く出来るので、2つの電極を近づけ
ることになり、良好な除痛効果が得られる。
【0022】皮膚を拭く消毒用アルコール綿で電極を
拭くだけで良いということは、通常は電極は乾燥してい
る。よって、電極を一般の低周波治療器電極のゲルのよ
うに密封しなくても良い。 前述ののため、即ち使用していないときは、電極が
乾燥しているので、電極上で雑菌が繁殖しないため、衛
生的である。
【0023】保水層の粘着効果が低いため、衣類等に
水等が付着しても、容易に剥がすことが出来る。 電極を安価に作れるため、使い捨てをしてもかまわな
い。よって、更に衛生的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の低周波除痛器用電極の実施例のA
は正面図、BはそのA−A断面図である。
【図2】 この発明の低周波除痛器用電極に保水性ポリ
マーを印刷した実施例のAは正面図、BHそのB−B断
面図である。
【図3】 この発明の低周波除痛器用電極を患部に装着
したときの説明図である。
【図4】 低周波除痛器用電極を患部に装着して隙間が
空いてしまった時の説明図である。
【図5】 皮膚の断面図である。
【図6】 従来の除痛器用電極のAは正面図、Bはその
側面図である。
【符号の説明】
1 絶縁シート 2 穴 3、4 電極 5 保水ポリマー 6 患部 7 指 8 注射器 9 隙間 10 表皮 11 真皮 12 皮下組織 13 角質層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低周波除痛器用電極において、絶縁シー
    トの片面に互いに隔離した2つの電極を配し、この電極
    に保水ポリマー、または、保水ポリマーと導電粒子材料
    の混合物、または、保水ポリマーと吸アルコール性ポリ
    マーと導電粒子材料の混合物からなる導電層を設けるこ
    とを特徴とする低周波除痛器用の電極。
  2. 【請求項2】 低周波除痛器用電極において、絶縁シー
    トの片面に互いに隔離した2つの電極を配し、この電極
    は、保水ポリマーと導電粒子材料の混合物、または、保
    水ポリマーと吸アルコール性ポリマーと導電粒子材料の
    混合物からなることを特徴とする低周波除痛器用の電
    極。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の低周波除痛器用電極にお
    いて、前記絶縁シートが柔軟性を有する材料からなるこ
    とを特徴とする低周波除痛器用の電極。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の低周波除痛器用電極にお
    いて、前記絶縁シートが柔軟性を有する材料からなるこ
    とを特徴とする低周波除痛器用の電極。
JP6268492A 1991-07-23 1992-03-19 低周波除痛器用電極 Pending JPH0584313A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6268492A JPH0584313A (ja) 1991-07-23 1992-03-19 低周波除痛器用電極

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18253391 1991-07-23
JP3-182533 1991-07-23
JP6268492A JPH0584313A (ja) 1991-07-23 1992-03-19 低周波除痛器用電極

Publications (1)

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JPH0584313A true JPH0584313A (ja) 1993-04-06

Family

ID=26403730

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JP6268492A Pending JPH0584313A (ja) 1991-07-23 1992-03-19 低周波除痛器用電極

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JP (1) JPH0584313A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007526057A (ja) * 2004-03-02 2007-09-13 エフ ホフマン−ラ ロッシュ アクチェン ゲゼルシャフト 切開デバイスの性能を高めるための電気的刺激の方法および装置
JP2009195756A (ja) * 2002-04-05 2009-09-03 Ichor Medical Systems Inc 治療薬を送達する方法及び装置

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