JPH058374A - オフセツト印刷におけるインキ乾燥方法および乾燥装置 - Google Patents
オフセツト印刷におけるインキ乾燥方法および乾燥装置Info
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- JPH058374A JPH058374A JP15923091A JP15923091A JPH058374A JP H058374 A JPH058374 A JP H058374A JP 15923091 A JP15923091 A JP 15923091A JP 15923091 A JP15923091 A JP 15923091A JP H058374 A JPH058374 A JP H058374A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 オフセット印刷において、特殊なインキを使
用することなく、簡単な方法で、しかも人手を全く必要
とせずにインキの裏移りやにじみを防止する。 【構成】 印刷すべき用紙5を給紙部3から順次複数台
の印刷ユニット2に供給し、各印刷ユニット2で各色毎
の印刷を行った後グリッパーバー付き無端チェーン12
で排紙部4まで移送して積み重ねる。各印刷ユニット2
間および最終段の印刷ユニット2の下流位置にオゾン吹
き付け管13を配設し、この吹き付け管13から印刷さ
れた用紙5の印刷面にオゾンを吹き付けることによっ
て、印刷面のインキを瞬時に硬化させるようにする。ま
た、オゾン吹き付け管13の近傍にフード15を配置し
て、吹き付けたオゾンを屋外に排出する。
用することなく、簡単な方法で、しかも人手を全く必要
とせずにインキの裏移りやにじみを防止する。 【構成】 印刷すべき用紙5を給紙部3から順次複数台
の印刷ユニット2に供給し、各印刷ユニット2で各色毎
の印刷を行った後グリッパーバー付き無端チェーン12
で排紙部4まで移送して積み重ねる。各印刷ユニット2
間および最終段の印刷ユニット2の下流位置にオゾン吹
き付け管13を配設し、この吹き付け管13から印刷さ
れた用紙5の印刷面にオゾンを吹き付けることによっ
て、印刷面のインキを瞬時に硬化させるようにする。ま
た、オゾン吹き付け管13の近傍にフード15を配置し
て、吹き付けたオゾンを屋外に排出する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オフセット印刷により
印刷された用紙面上のインキを瞬時に乾燥させるオフセ
ット印刷におけるインキ乾燥方法および乾燥装置に関す
る。
印刷された用紙面上のインキを瞬時に乾燥させるオフセ
ット印刷におけるインキ乾燥方法および乾燥装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】枚葉オフセット印刷機は、通常、各色毎
に一列に並んだ複数台の印刷ユニットの前後に給紙部と
排紙部とが配設され、給紙部に多数枚積み重ねられた用
紙が1枚ずつ順次各印刷ユニットに案内されて各色毎に
印刷が行われた後、印刷済の用紙が排紙部に送られて多
数枚積み重ねられる構成となっている。
に一列に並んだ複数台の印刷ユニットの前後に給紙部と
排紙部とが配設され、給紙部に多数枚積み重ねられた用
紙が1枚ずつ順次各印刷ユニットに案内されて各色毎に
印刷が行われた後、印刷済の用紙が排紙部に送られて多
数枚積み重ねられる構成となっている。
【0003】ところで、上記のようなオフセット印刷機
により印刷された印刷物を排紙部で多数枚積み重ねる場
合、上方に積み重ねられた印刷物の重みによって印刷物
表面のインキがそれに接触する別の印刷物の裏面に移る
(いわゆる裏移り)現象が発生することがあった。
により印刷された印刷物を排紙部で多数枚積み重ねる場
合、上方に積み重ねられた印刷物の重みによって印刷物
表面のインキがそれに接触する別の印刷物の裏面に移る
(いわゆる裏移り)現象が発生することがあった。
【0004】そこで、このような不都合をなくすため、
従来、‘板取り’と称して、印刷物が10〜50cmの高
さ(用紙200〜300枚程度)に積み重ねられる毎に
印刷物間に板を挿入し、このように挿入した上下の板の
間を支持棒で支えて上方の印刷物の荷重が下方の印刷物
にかからないようにすることが行われていた。また、こ
のような板取りだけでは裏移りを完全に防止することが
できないため、印刷物の印刷面に多量の粉を散布するこ
とにより各印刷物間に物理的空間を作るということも行
われていた。その他、紫外線硬化インキを使用し紫外線
照射を行うようにしたものも提案されている。
従来、‘板取り’と称して、印刷物が10〜50cmの高
さ(用紙200〜300枚程度)に積み重ねられる毎に
印刷物間に板を挿入し、このように挿入した上下の板の
間を支持棒で支えて上方の印刷物の荷重が下方の印刷物
にかからないようにすることが行われていた。また、こ
のような板取りだけでは裏移りを完全に防止することが
できないため、印刷物の印刷面に多量の粉を散布するこ
とにより各印刷物間に物理的空間を作るということも行
われていた。その他、紫外線硬化インキを使用し紫外線
照射を行うようにしたものも提案されている。
【0005】また、オフセット印刷では、スミ,アイ,
アカ,キの4色印刷を行うのが普通であるが、これらの
4色に加えて特に金(もしくは銀)インキを用いて印刷
を行う場合には、先行する4色印刷によるインキが十分
に乾燥していないと該金(もしくは銀)インキがにじん
でしまうという不都合があった。そのため、このような
印刷においては、従来、金(もしくは銀)インキによる
印刷は後工程として2回通しを行うようにしていた。
アカ,キの4色印刷を行うのが普通であるが、これらの
4色に加えて特に金(もしくは銀)インキを用いて印刷
を行う場合には、先行する4色印刷によるインキが十分
に乾燥していないと該金(もしくは銀)インキがにじん
でしまうという不都合があった。そのため、このような
印刷においては、従来、金(もしくは銀)インキによる
印刷は後工程として2回通しを行うようにしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】インキの裏移りを防止
するための上記板取りの方法では、オフセット印刷機の
排紙部において、印刷物が一定枚数積み重ねられる毎に
人手により板および支持棒を挿入する作業が必要となる
ほか、印刷物が積み重ねられた状態で一定時間(約5〜
72時間)を経て印刷面のインキが硬化した後に、やは
り人手により、印刷物を積み替えて板および支持棒を取
り去る作業が必要となるため、作業者の負担が極めて大
きいという問題がある。
するための上記板取りの方法では、オフセット印刷機の
排紙部において、印刷物が一定枚数積み重ねられる毎に
人手により板および支持棒を挿入する作業が必要となる
ほか、印刷物が積み重ねられた状態で一定時間(約5〜
72時間)を経て印刷面のインキが硬化した後に、やは
り人手により、印刷物を積み替えて板および支持棒を取
り去る作業が必要となるため、作業者の負担が極めて大
きいという問題がある。
【0007】また、印刷物の印刷面に粉を散布した場合
には、インキと粉とが混ざって印刷物の表面がザラザラ
になってしまうため、後工程での印刷面への樹脂コート
やフィルム貼り等の表面加工が困難になり、また光沢が
なくなってしまうという問題がある。
には、インキと粉とが混ざって印刷物の表面がザラザラ
になってしまうため、後工程での印刷面への樹脂コート
やフィルム貼り等の表面加工が困難になり、また光沢が
なくなってしまうという問題がある。
【0008】一方、紫外線硬化インキを使用すると、上
記のような板取りや粉の散布が不要となるが、この場合
には、インキ自体が高価であるほか、紫外線照射装置等
を設置する必要があるため設備費もかかり、コスト高が
避けられないという問題がある。
記のような板取りや粉の散布が不要となるが、この場合
には、インキ自体が高価であるほか、紫外線照射装置等
を設置する必要があるため設備費もかかり、コスト高が
避けられないという問題がある。
【0009】また、4色印刷に加えて金(もしくは銀)
インキによる印刷を行う場合に、2回通しをしていたの
では、工程が複雑となり、時間もかかってしまうという
問題がある。
インキによる印刷を行う場合に、2回通しをしていたの
では、工程が複雑となり、時間もかかってしまうという
問題がある。
【0010】本発明は上記のような問題点に鑑みてなさ
れたものであって、オフセット印刷において、特殊なイ
ンキを使用することなく、簡単な方法で、しかも、人手
を全く必要とせずにインキの裏移りやにじみを防止する
ことができるようにすることを目的とする。
れたものであって、オフセット印刷において、特殊なイ
ンキを使用することなく、簡単な方法で、しかも、人手
を全く必要とせずにインキの裏移りやにじみを防止する
ことができるようにすることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、オゾンによっ
てインキの酸化重合を促進させるようにすると、短時間
でインキを乾燥させることが可能になるという知見に基
づくものである。すなわち、本発明に係るオフセット印
刷におけるインキ乾燥方法は、複数台の印刷ユニットに
より順次各色毎の印刷を行う際に、各印刷ユニット間お
よび最終段の印刷ユニットの下流側で用紙の印刷面にオ
ゾンを吹き付けてインキの乾燥を促進させるようにした
ことを特徴としている。
てインキの酸化重合を促進させるようにすると、短時間
でインキを乾燥させることが可能になるという知見に基
づくものである。すなわち、本発明に係るオフセット印
刷におけるインキ乾燥方法は、複数台の印刷ユニットに
より順次各色毎の印刷を行う際に、各印刷ユニット間お
よび最終段の印刷ユニットの下流側で用紙の印刷面にオ
ゾンを吹き付けてインキの乾燥を促進させるようにした
ことを特徴としている。
【0012】また、同インキ乾燥装置は、オフセット印
刷機における各印刷ユニット間および最終段の印刷ユニ
ットの下流側に、印刷された用紙の印刷面にオゾンを吹
き付けるオゾン吹き付け手段を設けたことを特徴として
いる。
刷機における各印刷ユニット間および最終段の印刷ユニ
ットの下流側に、印刷された用紙の印刷面にオゾンを吹
き付けるオゾン吹き付け手段を設けたことを特徴として
いる。
【0013】その場合、オゾン吹き付け手段によるオゾ
ン吹き付け位置の近傍に、用紙の印刷面に吹き付けられ
たオゾンを吸引して排出するオゾン排出手段を設けるよ
うにすると好適である。
ン吹き付け位置の近傍に、用紙の印刷面に吹き付けられ
たオゾンを吸引して排出するオゾン排出手段を設けるよ
うにすると好適である。
【0014】
【作用】オフセット印刷により印刷された用紙は、各印
刷ユニットにより用紙に対する各色毎の印刷が終わった
段階で印刷面にオゾンが吹き付けられ、それによって、
印刷面のインキの酸化重合が促進されて該インキが瞬時
に乾燥する。したがって、印刷物を印刷後すぐに積み重
ねても裏移りを起こすことがなく、また、通常の4色印
刷に加えて金(もしくは銀)インキによる印刷を連続し
て行っても、印刷面のインキがにじむようなことはな
い。
刷ユニットにより用紙に対する各色毎の印刷が終わった
段階で印刷面にオゾンが吹き付けられ、それによって、
印刷面のインキの酸化重合が促進されて該インキが瞬時
に乾燥する。したがって、印刷物を印刷後すぐに積み重
ねても裏移りを起こすことがなく、また、通常の4色印
刷に加えて金(もしくは銀)インキによる印刷を連続し
て行っても、印刷面のインキがにじむようなことはな
い。
【0015】また、オゾン吹き付け手段によるオゾン吹
き付け位置の近傍にオゾン排出手段を設けると、用紙に
吹き付けられて周囲に拡散しようとするオゾンは、該オ
ゾン排出手段によって吸引されて屋外に排出されるた
め、印刷機周辺における異臭の発生を防止することがで
きる。
き付け位置の近傍にオゾン排出手段を設けると、用紙に
吹き付けられて周囲に拡散しようとするオゾンは、該オ
ゾン排出手段によって吸引されて屋外に排出されるた
め、印刷機周辺における異臭の発生を防止することがで
きる。
【0016】
【実施例】以下、実施例を図面に基づいて説明する。
【0017】図1は本発明の一実施例に係るオフセット
印刷機の全体構成図、図2は同実施例におけるオゾン吹
き付け装置および排出装置の要部斜視図である。
印刷機の全体構成図、図2は同実施例におけるオゾン吹
き付け装置および排出装置の要部斜視図である。
【0018】この実施例において、枚葉式のオフセット
印刷機1は、スミ,アイ,アカ,キ,金(もしくは銀)
の順に一列に並んだ5台の印刷ユニット2を備え、これ
らの印刷ユニット2の前後に給紙部3と排紙部4がそれ
ぞれ配設されている。そして、給紙部3に多数枚積み重
ねられた用紙5は、その上方からフィーダーボード6を
経由して1枚ずつ印刷ユニット2に案内され、各印刷ユ
ニット2において順次各色の印刷がなされた後、排紙部
4に送られてパレット上に積み重ねられる。
印刷機1は、スミ,アイ,アカ,キ,金(もしくは銀)
の順に一列に並んだ5台の印刷ユニット2を備え、これ
らの印刷ユニット2の前後に給紙部3と排紙部4がそれ
ぞれ配設されている。そして、給紙部3に多数枚積み重
ねられた用紙5は、その上方からフィーダーボード6を
経由して1枚ずつ印刷ユニット2に案内され、各印刷ユ
ニット2において順次各色の印刷がなされた後、排紙部
4に送られてパレット上に積み重ねられる。
【0019】各印刷ユニット2に設けられた版胴7に
は、それぞれ、インキおよび湿し水が供給される。そし
て、版胴7の表面に供給されたインキは、これに接触す
るブランケット胴8の表面に一旦転写された後、該ブラ
ンケット胴8と圧胴9との間を通過する用紙5に転写さ
れる。なお、図において符号10で示すのは中間胴であ
って、フィーダーボード6と最も給紙部3寄りの圧胴9
との間、および各印刷ユニット2の圧胴9間に配置され
ている。
は、それぞれ、インキおよび湿し水が供給される。そし
て、版胴7の表面に供給されたインキは、これに接触す
るブランケット胴8の表面に一旦転写された後、該ブラ
ンケット胴8と圧胴9との間を通過する用紙5に転写さ
れる。なお、図において符号10で示すのは中間胴であ
って、フィーダーボード6と最も給紙部3寄りの圧胴9
との間、および各印刷ユニット2の圧胴9間に配置され
ている。
【0020】排紙部4に最も近接した印刷ユニット2の
圧胴9に接触して排紙胴11が設けられ、また、この排
紙胴11の位置からパレットの上方位置まで延設するよ
うグリッパーバー付きの無端チェーン12が設けられて
いる。そして、印刷済み用紙は、グリッパーバーの各グ
リッパー(図示せず)によって排紙胴11から排紙部4
まで移送され、排紙部4に配置されたパレット上に順次
積み重ねられる。
圧胴9に接触して排紙胴11が設けられ、また、この排
紙胴11の位置からパレットの上方位置まで延設するよ
うグリッパーバー付きの無端チェーン12が設けられて
いる。そして、印刷済み用紙は、グリッパーバーの各グ
リッパー(図示せず)によって排紙胴11から排紙部4
まで移送され、排紙部4に配置されたパレット上に順次
積み重ねられる。
【0021】各印刷ユニット2間に配設された中間胴1
0の直上方位置には、各印刷ユニット2の圧胴9へ向け
てオゾンを吹き付けるオゾン吹き付け管13がそれぞれ
配設されている。そして、これらの各オゾン吹き付け管
13の上方には、各印刷ユニット2間に設けられたステ
ップ台14の下方に位置して中空の截頭四角錐体形状の
フード15が配置され、各フード15は屋外に通じる排
気ダクト16に接続され、この排気ダクトの途中には吸
引用ブロア17が設けられている。また、無端チェーン
12による用紙5の移送経路の途中にもオゾン吹き付け
管13が配設され、このオゾン吹き付け管13の配設位
置であって無端チェーン12の用紙搬送面の上下にも上
記と同様のフード15,15が対向配置され、これらの
フード15,15はやはり排気ダクト16に接続されて
いる。
0の直上方位置には、各印刷ユニット2の圧胴9へ向け
てオゾンを吹き付けるオゾン吹き付け管13がそれぞれ
配設されている。そして、これらの各オゾン吹き付け管
13の上方には、各印刷ユニット2間に設けられたステ
ップ台14の下方に位置して中空の截頭四角錐体形状の
フード15が配置され、各フード15は屋外に通じる排
気ダクト16に接続され、この排気ダクトの途中には吸
引用ブロア17が設けられている。また、無端チェーン
12による用紙5の移送経路の途中にもオゾン吹き付け
管13が配設され、このオゾン吹き付け管13の配設位
置であって無端チェーン12の用紙搬送面の上下にも上
記と同様のフード15,15が対向配置され、これらの
フード15,15はやはり排気ダクト16に接続されて
いる。
【0022】上記オゾン吹き付け管13は、図2に示す
ように、オゾン移送管18を介してオゾン発生機19に
接続され、オゾン移送管18の途中には送風用ブロア2
0が介設されている。そして、オゾン発生機19により
発生したオゾンは、オゾン移送管18により送風用ブロ
ア20まで移送されて、ここで空気と混合された後、オ
ゾン吹き付け管13まで移送され、印刷された用紙5の
印刷面に吹き付けられる。
ように、オゾン移送管18を介してオゾン発生機19に
接続され、オゾン移送管18の途中には送風用ブロア2
0が介設されている。そして、オゾン発生機19により
発生したオゾンは、オゾン移送管18により送風用ブロ
ア20まで移送されて、ここで空気と混合された後、オ
ゾン吹き付け管13まで移送され、印刷された用紙5の
印刷面に吹き付けられる。
【0023】この実施例においては、前段の各印刷ユニ
ット2においてそれぞれスミ,アイ,アカ,キの各色の
印刷がなされた直後に、圧胴9上にある用紙5の印刷面
にオゾン吹き付け管13からオゾンが吹き付けられ、さ
らに、最後の金(もしくは銀)インキによる印刷終了後
無端チェーン12による移送中にオゾンが吹き付けられ
る。そして、その際、用紙5に吹き付けられて周囲に拡
散しようとするオゾンは吸引用ブロア17の吸引力によ
ってフード15から排気ダクト16を介して屋外に排出
され、それによりオゾンの吹き付け部周辺への拡散が防
がれている。
ット2においてそれぞれスミ,アイ,アカ,キの各色の
印刷がなされた直後に、圧胴9上にある用紙5の印刷面
にオゾン吹き付け管13からオゾンが吹き付けられ、さ
らに、最後の金(もしくは銀)インキによる印刷終了後
無端チェーン12による移送中にオゾンが吹き付けられ
る。そして、その際、用紙5に吹き付けられて周囲に拡
散しようとするオゾンは吸引用ブロア17の吸引力によ
ってフード15から排気ダクト16を介して屋外に排出
され、それによりオゾンの吹き付け部周辺への拡散が防
がれている。
【0024】このように各色毎の印刷がなされた直後に
用紙5の印刷面にオゾンを吹き付けることによって、該
印刷面に付着したインキが瞬時に硬化することとなり、
特に、本実施例のように通常の4色(スミ,アイ,ア
カ,キ)の印刷の上に金(もしくは銀)インキによる印
刷を行う場合にインキがにじむことがなく、また、印刷
済みの用紙5を排紙部4において多数枚積み重ねても裏
移りすることがない。
用紙5の印刷面にオゾンを吹き付けることによって、該
印刷面に付着したインキが瞬時に硬化することとなり、
特に、本実施例のように通常の4色(スミ,アイ,ア
カ,キ)の印刷の上に金(もしくは銀)インキによる印
刷を行う場合にインキがにじむことがなく、また、印刷
済みの用紙5を排紙部4において多数枚積み重ねても裏
移りすることがない。
【0025】なお、各印刷ユニット2間のオゾン吹き付
け管13に付設されたオゾン排気用フード15の配設位
置は、上記実施例のものに限らず適宜変更することがで
き、例えば各印刷ユニット2間の両側方に設けることも
可能である。
け管13に付設されたオゾン排気用フード15の配設位
置は、上記実施例のものに限らず適宜変更することがで
き、例えば各印刷ユニット2間の両側方に設けることも
可能である。
【0026】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されており、
印刷直後の用紙にオゾンを吹き付けるという簡単な方法
で、印刷物を多数枚積み重ねた場合のインキの裏移りを
防止することができ、また、通常の4色印刷に加えて金
(もしくは銀)インキによる印刷を連続して行っても、
印刷面のインキがにじむようなことはない。また、これ
により、従来行われている板取り等の繁雑な作業を完全
に排除することができ、しかも、高価な特殊インキを使
用することがないので、コスト高を招かない。
印刷直後の用紙にオゾンを吹き付けるという簡単な方法
で、印刷物を多数枚積み重ねた場合のインキの裏移りを
防止することができ、また、通常の4色印刷に加えて金
(もしくは銀)インキによる印刷を連続して行っても、
印刷面のインキがにじむようなことはない。また、これ
により、従来行われている板取り等の繁雑な作業を完全
に排除することができ、しかも、高価な特殊インキを使
用することがないので、コスト高を招かない。
【0027】また、オゾン吹き付け手段によるオゾン吹
き付け位置の近傍にオゾン排出手段を設けると、用紙に
吹き付けられて周囲に拡散しようとするオゾンは、該オ
ゾン排出手段によって吸引されて屋外に排出されるた
め、印刷機の周辺に刺激臭が立ち込めることによる作業
者への影響を排除することができる。
き付け位置の近傍にオゾン排出手段を設けると、用紙に
吹き付けられて周囲に拡散しようとするオゾンは、該オ
ゾン排出手段によって吸引されて屋外に排出されるた
め、印刷機の周辺に刺激臭が立ち込めることによる作業
者への影響を排除することができる。
【図1】本発明の一実施例に係るオフセット印刷機の全
体構成図
体構成図
【図2】同実施例におけるオゾン吹き付け装置および排
出装置の要部斜視図
出装置の要部斜視図
1 オフセット印刷機
2 印刷ユニット
5 用紙
13 オゾン吹き付け管
15 フード
16 排気ダクト
17 吸引用ブロア
18 オゾン移送管
19 オゾン発生機
20 送風用ブロア
Claims (3)
- 【請求項1】 複数台の印刷ユニットにより順次各色毎
の印刷を行う際に、各印刷ユニット間および最終段の印
刷ユニットの下流側で用紙の印刷面にオゾンを吹き付け
てインキの乾燥を促進させるようにしたことを特徴とす
るオフセット印刷におけるインキ乾燥方法。 - 【請求項2】 オフセット印刷機における各印刷ユニッ
ト間および最終段の印刷ユニットの下流側に、印刷され
た用紙の印刷面にオゾンを吹き付けるオゾン吹き付け手
段を設けたことを特徴とするオフセット印刷におけるイ
ンキ乾燥装置。 - 【請求項3】 オゾン吹き付け手段によるオゾン吹き付
け位置の近傍に、用紙の印刷面に吹き付けられたオゾン
を吸引して排出するオゾン排出手段が設けられた請求項
2記載のオフセット印刷におけるインキ乾燥装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15923091A JPH058374A (ja) | 1991-06-29 | 1991-06-29 | オフセツト印刷におけるインキ乾燥方法および乾燥装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15923091A JPH058374A (ja) | 1991-06-29 | 1991-06-29 | オフセツト印刷におけるインキ乾燥方法および乾燥装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH058374A true JPH058374A (ja) | 1993-01-19 |
Family
ID=15689186
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15923091A Pending JPH058374A (ja) | 1991-06-29 | 1991-06-29 | オフセツト印刷におけるインキ乾燥方法および乾燥装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH058374A (ja) |
-
1991
- 1991-06-29 JP JP15923091A patent/JPH058374A/ja active Pending
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