JPH058325Y2 - - Google Patents

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JPH058325Y2
JPH058325Y2 JP1986204145U JP20414586U JPH058325Y2 JP H058325 Y2 JPH058325 Y2 JP H058325Y2 JP 1986204145 U JP1986204145 U JP 1986204145U JP 20414586 U JP20414586 U JP 20414586U JP H058325 Y2 JPH058325 Y2 JP H058325Y2
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plunger
cylindrical
plungers
concentrically
cylinder body
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案は筒胴内に多連プランジヤを摺動自在
に挿嵌し、この多連プランジヤを挿通駆動するこ
とにより複数のプランジヤ室内の圧液を同期供給
するようにした多連同期式圧液供給装置に関し、
複数のプランジヤの負荷に差がある場合でも、多
連プランジヤが傾いてこじれることがないように
する技術である。
〈従来技術〉 従来の多連同期式圧液供給装置としては、例え
ば第3図に示す構造のものがある。
それは、筒胴1内に多連プランジヤ4を摺動自
在に挿嵌し、筒胴1の本体3内に複数のプランジ
ヤ室6を形成し、各プランジヤ室6に圧液出口8
をあけ、複数のプランジヤ室6にそれぞれプラン
ジヤ5を保密摺動自在に挿通して各プランジヤ室
6内の圧液を圧液出口8より同時に圧出するよう
に構成したものである。そして、第4図に示すよ
うに、各プランジヤ5は円柱形に形成されて、ピ
ストン7の端面上の偏心位置に円周方向に並んで
固定される。各プランジヤ室6は円柱穴形に形成
されて、筒胴1内の偏心位置に円周方向に並んで
配置されている。
〈考案が解決しようとする問題点〉 このような多連同期式圧液供給装置は、例えば
第3図に示すようなプレス機50の上金型52を
平行上昇させるのに用いられる。
即ち、圧縮空気又は圧油などの圧力流体を筒胴
内の駆動室1a内に圧入すると、多連プランジヤ
4のピストン7が図上右方へ往行駆動されて、4
本のプランジヤ5を同時に往行駆動し、各プラン
ジヤ室6内の作動油をそれぞれ4本の油圧シリン
ダ51に圧入して、各油圧シリンダ51で上金型
52のダイプレート53の四隅を押上げることに
より、上金型52を下金型54上でガイドポスト
55で案内しながら平行上昇させるのである。
上記従来構造では、上金型52を平行上昇する
場合において、上金型52の重心がその平面視の
中心点から外れるときに、4本の各油圧シリンダ
51に加わる負荷に差ができ、これが4本のプラ
ンジヤ5の負荷Lの差になつて、モーメントが生
じることから、ピストン7及びプランジヤ5が傾
けられてこじれてしまい、同期精度が低下すると
ともに、その摺動面の摩擦抵抗が異常上昇する。
このため、伝動効率が低下してエネルギーロス
が大きくなり、出力が低下する。また、その摺動
面が異常摩耗して耐久性が劣る。
さらに、各プランジヤ室6は、第4図に示すよ
うに、円柱穴形に形成されて、筒胴1内の偏心位
置に周方向に並んで配置されているため、相互間
に生ずるデツドスペースが大きく、筒胴1の断面
積に対する全プランジヤ室6…の占有率が小さく
なり、筒胴1が大径の大形のものになる。
そのうえ、各プランジヤ5…はその軸心が互い
に異なるうえ、各プランジヤ室6…の軸心も互い
に異なるため、相互間で軸心の位置ずれが生じ易
く、各プランジヤ5…と各プランジヤ室6…との
全てを高精度に心合せして製造するのが困難であ
る。
本考案は、複数本のシリンダに加わる負荷に差
がある場合でも、筒胴に対して多連プランジヤが
傾いてこじれるのをなくすこと、上記デツドスペ
ースを小さくして装置を小形化できるようにする
こと、及び各プランジヤと各プランジヤ室との心
合せを容易に、かつ高精度でなしうるようにする
ことを目的とする。
〈問題点を解決するための手段〉 本考案は、上記目的を達成するために、例えば
第1図及び第2図に示すように構成される。
即ち、筒胴1内に多連プランジヤ4を摺動自在
に挿嵌し、筒胴1と多連プランジヤ4との間に複
数のプランジヤ室6を形成し、各プランジヤ室6
に圧液出入口8をあけて構成した多連同期式圧液
供給装置において、 前記多連プランジヤ4は、その外形が円柱体状
に形成され、且つその軸方向の一端部分をなすプ
ランジヤ基板7から軸方向へ所定長さ延びるよう
に一体形成され且つ互いに異なる直径で内外に同
心状に位置する複数の筒状のプランジヤ5と、軸
方向の他端から凹設され且つ互いに異なる直径で
内外に同心状に位置する複数の筒穴状の環状空間
6aとを、外周側から順に交互に同心状に形成し
てなり、前記筒胴1は、そのシリンダ胴部2の内
部に、前記複数のプランジヤ5が保密摺動自在に
夫々挿嵌する複数の筒穴状のプランジヤ挿通穴6
bと、前記複数の筒穴状の環状空間6aに保密摺
動自在に夫々挿嵌する筒状の環状肉壁5bとを、
外周側から順に交互に同心状に形成してなり、前
記複数の環状空間6aと、前記複数のプランジヤ
挿通穴6bとの少なくとも一方を、プランジヤ室
6として構成したものである。
〈作用〉 多連プランジヤ4には、互いに直径の異なる筒
状に形成した複数のプランジヤ5aが同心状に配
置されており、一方筒胴1内には、これら複数の
プランジヤ5aを保密摺動自在に挿通するように
筒穴状に形成した複数のプランジヤ室6が同心状
に配置されており、多連プランジヤ4を推進駆動
する場合に、各筒状のプランジヤ5aには負荷が
同心状に作用することになる。従つて各プランジ
ヤ室6内の内圧に差が生じようとも、筒胴1に対
して多連プランジヤ4が傾いてこじれを生ずるよ
うなとはない。
〈実施例〉 以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳述す
る。
第1図は、多連同期式圧液供給装置の縦断面
図、第2図は第1図の−線矢視縦断面図であ
る。
これらの図において、符号1は筒胴、4は筒胴
1内に摺動自在に挿嵌された多連プランジヤであ
る。
本実施例に係る多連同期式圧液供給装置は、筒
胴1内に多連プランジヤ4を摺動自在に挿嵌し、
筒胴1と多連プランジヤ4との間に複数のプラン
ジヤ室6を形成し、各プランジヤ室6に圧液出入
口8をあけて構成したものである。
前記多連プランジヤ4は、その外形が円柱体状
に形成され、且つその軸方向の一端部分をなすプ
ランジヤ基板7から軸方向へ所定長さ延びるよう
に一体形成され且つ互いに異なる直径で内外に同
心状に位置する複数の筒状のプランジヤ5と、軸
方向の他端から凹設され且つ互いに異なる直径で
内外に同心状に位置する複数の筒穴状の環状空間
6aとを、外周側から順に交互に同心状に形成し
て構成してある。
前記筒胴1は、そのシリンダ胴部2の内部に、
前記複数のプランジヤ5が保密摺動自在に夫々挿
嵌する複数の筒穴状のプランジヤ挿通穴6bと、
前記複数の筒穴状の環状空間6aに保密摺動自在
に夫々挿嵌する筒状の環状肉壁5bとを、外周側
から順に交互に同心状に形成して構成してある。
以下、詳細に説明すると、 多連プランジヤ4は複数のプランジヤ5aを互
いに直径の異なる筒状に形成して、環状空間6a
を距てて内外に同心状に配置するとともに、ピス
トンとして機能するプランジヤ基板7に一体に固
定して構成されている。
また、筒胴1は多連プランジヤ4のピストン7
に対してシリンダとして機能するシリンダ胴部2
と、多連プランジヤ4の各プランジヤ5aに対置
した複数のプランジヤ挿入穴6bを備える筒胴本
体部3とから成る。
複数のプランジヤ挿通穴6bは、互いに直径の
異なる筒穴状に形成され、環状肉壁5bを距てて
内外に同心状に配置されている。
筒状プランジヤ5aは筒穴状の各プランジヤ挿
通穴6bに保密摺動自在に挿通するように構成さ
れ、上記プランジヤ挿通穴6b及び多連プランジ
ヤ4の環状空間6aがいずれも筒状のプランジヤ
室6として構成され、かつ、多連プランジヤ4の
各筒状プランジヤ5a他に、筒胴本体3内の環状
肉壁5bも筒状のプランジヤ5として構成されて
いる。各プランジヤ室6,6a,6bには、筒胴
本体3にあけられた圧液出入口8が連通されてお
り、圧油などの圧力流体を筒胴1内の駆動室1a
内に圧入することにより、多連プランジヤ4のピ
ストン7を推進駆動してプランジヤ室6,6a,
6b内の圧液を同量づつ圧液出入口8より圧出す
るようになつている。
上記実施例では、多連プランジヤ4の環状空間
6a及び筒胴本体3のプランジヤ挿通穴6bのい
ずれもプランジヤ室6として構成されているの
で、多連プランジヤ室を形成するときのデツドス
ペースを無くすることができる。これにより、装
置全体を小形化しながらもプランジヤ室の占有率
を高め、圧液供給量を多くすることが可能とな
る。
なお、第1図中符号11は圧液補給口である。
〈変型実施例〉 本考案は上記実施例の他に多様な変形が可能で
ある。
例えば、多連プランジヤ4の環状空間6a又は
筒胴本体3内のプランジヤ挿通穴6bのいずれか
一方をプランジヤ室6としたもの、 プランジヤ室6a,6bの容積を変えて圧液出
入口8,8…からの吐出比を変えることにより、
負荷側の駆動速度又は駆動力を変えるようにした
もの、 多連プランジヤを押引ロツドで駆動するもの、
等でも実施可能である。
〈考案の効果〉 本考案に係る多連同期式圧液供給装置によれ
ば、外形が円柱体状の多連プランジヤは、そのプ
ランジヤ基板から軸方向へ所定長さ延びるように
一体形成され且つ互いに異なる直径で内外に同心
状に位置する複数の筒状のプランジヤと、軸方向
の他端から凹設され且つ互いに異なる直径で内外
に同心状に位置する複数の筒穴状の環状空間と
を、外周側から順に交互に同心状に形成してな
り、また、筒胴は、そのシリンダ胴部の内部に、
複数のプランジヤが保密摺動自在に夫々挿嵌する
複数の筒穴状のプランジヤ挿通穴と、複数の筒穴
状の環状空間に保密摺動自在に夫々挿嵌する筒状
の環状肉壁とを、外周側から順に交互に同心状に
形成してなるので、次のような優れた効果を奏す
る。
イ 多連プランジヤを推進駆動する際に、各プラ
ンジヤに作用する負荷に差が生じようとも負荷
はいずれも同心状に作用するので、筒胴に対し
て多連プランジヤが傾いてこじれを生ずるよう
なことはなくなる。
ロ 多連プランジヤ室が同心状に形成されている
ことから、相互間に生ずるデツドスペースを小
さくでき、筒胴の断面積に対するプランジヤ室
の占有率を高め、装置全体を小形化することが
できる。
ハ 各プランジヤは互いに同心状に形成されるう
え、各プランジヤ室も互いに同心状に形成され
るため、相互間で軸心の位置ずれが生じにく
く、各プランジヤと各プランジヤ室との全てを
高精度に心合せて製造するのが容易になり、そ
の嵌合精度を高めるとともに、製造コストを引
下げることができる。
ニ 多連プランジヤは外形が円柱体状に形成さ
れ、複数のプランジヤは内外に同心状に配置さ
れるため、多連プランジヤと筒胴の軸方向長さ
を小さくして装置を小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る多連同期式圧液供給装置
の縦断面図、第2図は第1図の−線矢視断面
図、第3図は従来例を示す概要図、第4図は第3
図の−線矢視断面図である。 1……筒胴、4……多連プランジヤ、5,5a
……プランジヤ、5b……環状肉壁、6……プラ
ンジヤ室、6a……環状空間、6b……プランジ
ヤ挿通穴、7……プランジヤ基板、8……圧液出
入口。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 筒胴1内に多連プランジヤ4を摺動自在に挿
    嵌し、筒胴1と多連プランジヤ4との間に複数
    のプランジヤ室6を形成し、各プランジヤ室6
    に圧液出入口8をあけて構成した多連同期式圧
    液供給装置において、 前記多連プランジヤ4は、 その外形が円柱体状に形成され、且つ その軸方向の一端部分をなすプランジヤ基板
    7から軸方向へ所定長さ延びるように一体形成
    され且つ互いに異なる直径で内外に同心状に位
    置する複数の筒状のプランジヤ5と、軸方向の
    他端から凹設され且つ互いに異なる直径で内外
    に同心状に位置する複数の筒穴状の環状空間6
    aとを、外周側から順に交互に同心状に形成し
    てなり、 前記筒胴1は、 そのシリンダ胴部2の内部に、 前記複数のプランジヤ5が保密摺動自在に
    夫々挿嵌する複数の筒穴状のプランジヤ挿通穴
    6bと、前記複数の筒穴状の環状空間6aに保
    密摺動自在に夫々挿嵌する筒状の環状肉壁5b
    とを、外周側から順に交互に同心状に形成して
    なり、 前記複数の環状空間6aと、前記複数のプラ
    ンジヤ挿通穴6bとの少なくとも一方を、プラ
    ンジヤ室6として構成したことを特徴とする多
    連同期式圧液供給装置。 2 前記複数の環状空間6aと、前記複数のプラ
    ンジヤ挿通穴6bとの両方をプランジヤ室6と
    して構成したことを特徴とする実用新案登録請
    求の範囲第1項に記載の多連同期式圧液供給装
    置。
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