JPH0582511U

JPH0582511U - コアドリル用水処理パッドの押え金具

Info

Publication number: JPH0582511U
Application number: JP2270492U
Authority: JP
Inventors: 国夫岡田
Original assignee: 株式会社コンセック
Priority date: 1992-04-10
Filing date: 1992-04-10
Publication date: 1993-11-09
Anticipated expiration: 2007-04-10
Also published as: JP2606307Y2

Abstract

(57)【要約】【目的】コアドリルによる鉄筋コンクリート構造物
への穿孔時に用いられる水処理パッドの押込みによる固
定がワンタッチ操作で簡便に行えるようにする。【構成】水処理パッド７を押込み固定する押え金具
１２は、基部に長孔１３を有し、ボルト１４が長孔１３
を通して台１５に捩込まれている。ボルト１４に螺着さ
れた蝶ネジ１６と押え金具１２との間のボルト１４には
圧縮バネ１７が巻装され、押え金具１２の先端をバネ１
７の作用に抗して持上げることができるようになってい
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、コアドリルにより鉄筋コンクリート構造物に穿孔する際に用いる水処理パッドの押え金具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

コアドリルによる鉄筋コンクリート構造物への穿孔に際しては通常、図１に示すようなスタンドポール１が用いられ、これに昇降可能に支持されるコアドリル本体２に取着のコアビット３をモータ４より減速機を介して回転駆動させながら、コアドリル本体２に設けられ、スタンドポール１に取着のラック５と噛合するピニオンの回転により一定の送り量で降下させて穿孔を行うようになっており、穿孔時には、コアビット３の冷却と潤滑のため、コアドリル本体２に設けた給水コック６より冷却水が導入され、穿孔箇所に供給されるようにしてある。

【０００３】穿孔箇所に供給された冷却水は、コアビットの間よりコンクリート壁面に溢れ出し、コアビットの回転に伴い飛び散って周囲を水びたしにする。そのため、エアコン工事や配管工事などで室内のコンクリート壁や床面に穿孔作業を行う際には、図示するように穿孔箇所にゴム或いはプラスチック製の水処理パッド７を当てがい、ついで一対の押え金具８の各先端部を水処理パッド７の左右に当て、各基部を台９にボルト１０の捩込みにより締着して水処理パッド７を押付け固定したのち、コアビット３をパッド上面に形成される嵌挿孔１１を通して穿孔箇所に当て、水処理パッド７で穿孔箇所の周りを囲んで水の飛散を防止すると共に溢れ出した水を溜め、溜まった水はドレン８に繋いだホースより外部に排出させるようにしている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

水処理パッドを押える従来の押え金具は、パッドの固定時、押え金具をパッドの一側に当てがい、両者を押えた状態でボルトの締め込みを行わねばならない。本考案は、押え金具による水処理パッドの押込みがワンタッチ操作で簡便に行えるようにすることを目的とする。

【０００５】

【課題の解決手段】

本考案の押え金具はそのため、基端において俯仰或いは昇降可能に支持され、バネにより先端が押下げられるようにしたものである。すなわち本考案は、コアドリルによる鉄筋コンクリート構造物への穿孔時、穿孔箇所に当てがわれてその周りを囲み、穿孔時に注入される水の飛散を防止するためと共に、溢れ出る水を溜める水処理パッドの押え金具であって、基部で俯仰或いは昇降可能に支持され、バネにより先端が押し下げられるように付勢されてなるものである。

【０００６】一つの好ましい態様において、押え金具は基部に取付孔を有し、ボルトが該孔に遊嵌して台に捩込まれ、押え金具とボルト頭部の間のボルトに圧縮バネが装着される。別の態様においては、押え金具の基部が台に軸着した水平軸の回りに回動可能に支持され、つる巻バネにより先端が押下げられるように付勢される。

【０００７】

【作用】

本考案の押え金具によれば、先端部をバネの作用に抗して持上げ、水処理パッド上の所定位置で手を放すことにより先端部がパッドを押込む。

【０００８】

【実施例】

図３は、本考案の一実施例を示すもので、段状の押え金具１２は基部に長孔１３を有し、ボルト１４が長孔１３を通して台１５に捩込まれており、ボルト１４に螺着された蝶ネジ１６と押え金具１２の間のボルト１４には圧縮バネ１７が巻装され、押え金具１２を下端が台１５に当たるまで押下げている。そして先端を下端を支点として持ち上げることにより起こされ、、或いは手を放すことにより降下して俯仰するようになっている（図の一点鎖線は先端を持上げた状態を示すものである）。

【０００９】

【考案の効果】

本考案の押え金具によれば、先端をバネの作用に抗して持上げ、水処理パッドの所要位置で手を放すだけで、ワンタッチ操作により押え金具で水処理パッドを押込み固定することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来例の側面図。

【図２】図１のＡ−Ａ線断面図。

【図３】本考案に係る押え金具で、水処理パッドを押込
んだ状態を示す側面図。

【符号の説明】

１２・・・押え金具１３・・・
長孔１４・・・ボルト１５・・・
台１６・・・蝶ネジ１７・・・
圧縮バネ

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】コアドリルによる鉄筋コンクリート構造
物への穿孔時、穿孔箇所に当てがわれてその周りを囲
み、穿孔時に注入される水の飛散を防止すると共に、溢
れ出る水を溜める水処理パッドの押え金具において、基
部で俯仰或いは昇降可能に支持され、バネにより先端が
押し下げられるように付勢される押え金具。
【請求項２】押え金具は基部に取付孔を有し、ボルト
が該孔に遊嵌して台に捩込まれ、押え金具とボルト頭部
の間のボルトに圧縮バネが装着される請求項１記載の押
え金具。
【請求項３】押え金具の基部が台に軸着した水平軸の
回りに回動可能に支持され、つる巻バネにより先端が押
下げられるように付勢される請求項１記載の押え金具。