JPH07276351A - 穿孔装置 - Google Patents

穿孔装置

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Publication number
JPH07276351A
JPH07276351A JP6953794A JP6953794A JPH07276351A JP H07276351 A JPH07276351 A JP H07276351A JP 6953794 A JP6953794 A JP 6953794A JP 6953794 A JP6953794 A JP 6953794A JP H07276351 A JPH07276351 A JP H07276351A
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JP
Japan
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fixing device
holding member
suction
perforated
diamond core
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Application number
JP6953794A
Other languages
English (en)
Inventor
Nagamichi Shigetomi
修廸 繁富
Kuniaki Kubokura
邦明 久保倉
Kunio Okada
国夫 岡田
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CONSEC KK
Hitachi Building Systems Engineering and Service Co Ltd
Hitachi Building Systems Engineering Co Ltd
Original Assignee
CONSEC KK
Hitachi Building Systems Engineering and Service Co Ltd
Hitachi Building Systems Engineering Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 凹凸が形成されている被穿孔面でも吸着固定
装置を確実に吸着固定させることのできる穿孔装置を提
供する。 【構成】 吸着固定装置2の被穿孔面4側に、真空吸着
時に被穿孔面4に圧接するように粘着性と気密性を有す
るパテ材等から成る気密保持部材27を環状にして配置
し、また上記被穿孔面の穿孔部周囲を包囲すると共に、
ダイヤモンドコアドリルの先端に供給した冷却水を受け
る水受け体5の被穿孔面4側に、吸着固定装置2による
真空吸着時に被穿孔面4に圧接するように粘着性と水密
性を有するパテ材等から成る水密保持部材28を環状に
して配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコンクリート製壁面等の
被穿孔面に孔を形成する穿孔装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンクリート構造物への穿孔に用
いられる穿孔装置として、穿孔するコンクリート製等の
床面にダイヤモンドコアドリルを真空吸着力を利用して
保持するように構成したものが知られ、これを図18に
示している。
【0003】穿孔するコンクリート製等の床面100に
吸着固定装置101を配置し、図示しない真空ポンプに
よる真空引きの工程を経て吸着固定装置101を床面1
00に真空吸着させて固定し、この吸着固定装置101
に下端を支持固定した棒状のガイド体102を樹立し、
このガイド体102にその軸方向に移動可能な摺動部材
105を設け、この摺動部材105は、ハンドル106
の操作によってガイド体102の軸方向に沿って摺動可
能な状態と適当な支持位置に保持された状態とをとるこ
とができるように構成されている。この摺動部材105
の側方には一体的にダイヤモンドコアドリル103が支
持されており、このダイヤモンドコアドリル103のス
ピンドル103aには床面100に向かって伸びたダイ
ヤモンドコアビット103bが取り付けられている。ダ
イヤモンドコアビット103bの先端の延長部の床面1
00には、穿孔部100aを包囲した環状の水受け体1
04が配置されており、この水受け体104と床面10
0間をパテを用いて水密的に成し、図示を省略したホー
スを介してダイヤモンドコアビット103bの先端に供
給した冷却水を一時的にこの水受け体104内に溜め、
その後、図示しない排水ホースを介して回収するように
している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の穿孔装置は、被穿孔面がタイル貼りなどによっ
て凹凸していると、吸着固定装置を被穿孔面に吸着固定
させることができず、被穿孔面の状態によって使用が制
限されてしまう。また水受け体も被穿孔面に水密状態を
保持した状態で当接させることができず、水気を嫌う場
所での使用ができない。
【0005】本発明の第1の目的は、凹凸が形成された
被穿孔面に対しても吸着固定装置を確実に吸着固定させ
ることのできる穿孔装置を提供するにある。
【0006】本発明の第2の目的は、上記第1の目的を
加えて、凹凸が形成された被穿孔面に対しても水受け体
を水密状態で当接させることのできる穿孔装置を提供す
るにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記第1の目的
を達成するために、被穿孔面に真空吸着によって固定す
る吸着固定装置と、この吸着固定装置によって支持した
ダイヤモンドコアドリルと、このダイヤモンドコアドリ
ルにより穿孔する上記被穿孔面の穿孔部周囲を包囲する
と共に、上記ダイヤモンドコアドリルの先端に供給した
冷却水を受ける水受け体とを備えてなる穿孔装置におい
て、真空吸着時の上記吸着固定装置によって上記水受け
体を上記被穿孔面に圧接するように上記吸着固定装置に
上記水受け体を連結し、上記吸着固定装置と上記被穿孔
面との間に、粘着性と気密性を有する環状の気密保持部
材を設けたことを特徴とする。
【0008】また本発明は上記第2の目的を達成するた
めに、被穿孔面に真空吸着によって固定する吸着固定装
置と、この吸着固定装置によって支持したダイヤモンド
コアドリルと、このダイヤモンドコアドリルにより穿孔
する上記被穿孔面の穿孔部周囲を包囲すると共に、上記
ダイヤモンドコアドリルの先端に供給した冷却水を受け
る水受け体とを備えてなる穿孔装置において、真空吸着
時の上記吸着固定装置によって上記水受け体を上記被穿
孔面に圧接するように上記吸着固定装置に上記水受け体
を連結し、上記水受け体と上記被穿孔面との間に、粘着
性と水密性を有する環状の水密保持部材を設けたことを
特徴とする。
【0009】
【作用】本発明による穿孔装置は、被穿孔面における凹
凸が3mm以上の場合でも、粘着性と気密性を有する環
状の気密保持部材によって吸着固定装置と被穿孔面との
間を真空状態にすることができ、吸着固定装置を被穿孔
面に堅固に固定することができる。
【0010】また本発明による穿孔装置は、被穿孔面に
おける凹凸が3mm以上の場合であっても、粘着性と水
密性を有する環状の水密保持部材によって水受け体と被
穿孔面との間の水密性を保持することができ、ダイヤモ
ンドコアビットを冷却する冷却水が水受け体と被穿孔面
との間から流れ出すことがない。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面によって説明す
る。図1は本発明の一実施例による穿孔装置の側面図で
ある。
【0012】穿孔装置1は、縦長形状で、かつ鋳物から
なる吸着固定装置2と、この吸着固定装置2に支持され
たダイヤモンドコアドリル3と、このダイヤモンドコア
ドリル3により穿孔する被穿孔面4、例えば、壁面など
の穿孔部4aの周囲を覆い、かつ、ダイヤモンドコアド
リル3の先端に供給した冷却水を受ける縦長形状の水受
け体5と、この水受け体5内の水を回収する回収手段6
とを少なくとも備えて構成されている。
【0013】鋼板製の水受け体5には、図2に示すよう
に断面形状がコ字状の鋼板から成る取付脚5a,5bが
一体に形成されており、この取付脚5a,5bは、水受
け体5の下方に延在されている。取付脚5a,5b間に
は、鋼板性の補強板5cが設けられて一体的に成され、
取付脚5a,5bを吸着固定体2にボルト等の締結具
7,7aにより固定することにより、水受け体5と吸着
固定体2とが一体化される。
【0014】吸着固定装置2には、図1および図3に示
すようにその吸着固定体2と被穿孔面4との間を真空状
態にするための真空ポンプ8が着脱自在に取り付けられ
ている。吸着固定装置2の背面には、ゴムクッションか
ら成る環状の吸着弾性体9が接着剤を用いて取り付けら
れている。また水受け体5の背面外周には、被穿孔面4
との間の水密を保持するためのゴムクッションなどから
成る環状の水密弾性体10が接着剤などを用いて取り付
けられている。
【0015】これら吸着弾性体9および水密弾性体10
の厚さは、真空ポンプ8を作動させて、吸着固定装置2
を穿孔する面に吸着させると、吸着弾性体9および水密
弾性体10が圧縮し、吸着固定装置2が穿孔する面4に
強く吸着固定されて気密を保持すると同時に、水受け体
5と穿孔する面4との間の水密状態が形成されるような
寸法に設定されている。本実施例では、吸着弾性体9の
厚さを12mmに、かつ、水密弾性体10の厚さを6m
mに設定している。
【0016】図2に示すように水受け体5および取付脚
5a,5bの上面には、鋼板製の摺動体11が取付脚5
a,5bの軸方向に摺動可能に、かつ、着脱可能に設け
られている。摺動体11の上面中央には、載置台12が
摺動可能に、かつ、着脱可能に設けられている。この載
置台12には、ダイヤモンドコアドリル3を設けた角柱
状の鋼板からなるガイド体13がねじ等により一体化さ
れている。載置台12の上面中央には、摺動体11に溶
接したボルト14が嵌合する長穴12aが形成されてお
り、長穴12aから突出したボルト14の部分にナット
等の締結手段を装着することによって、摺動体11上に
載置台12が連結される。ガイド体13は、摺動体11
に載置台12を固定すると、摺動体11に対してほぼ垂
直方向に延びた状態となり、このガイド体13の軸方向
にダイヤモンドコアドリル3が移動するためのラック1
3aが図1の如く形成されている。ダイヤモンドコアド
リル3は、交換が可能なダイヤモンドコアビット3a
と、このダイヤモンドコアビット3aを回転させる駆動
源を内蔵させた本体部3bとを有しており、本体部3b
はガイド体13に移動可能に設けられている。本体部3
bに設けたハンドル部3cを操作すると、ラック13a
によってダイヤモンドコアドリル3がガイド体13の軸
方向に移動するようになっている。本実施例におけるダ
イヤモンドコアビット3aとしては、最小外径14.5
φから最大外径120φの大きさのものが用いられる。
【0017】図2のI−I線に沿った断面図である図4
に示すように水受け体5には、その下方部に水溜め空間
5dが形成されており、その中央部はダイヤモンドコア
ビット3aが出入りするための縦長の空洞5eとなって
いる。水受け体5の下端面5fには、水溜め空間5dに
連通した金属製の排水パイプ15が溶接により一体化さ
れており、この排水パイプ15は図2から図5に示すよ
うに、吸着固定装置2と摺動体11との間に位置してい
る。排水パイプ15の下端15aは、摺動体11を取付
脚5a,5bの下方側に最大に移動させても、摺動体1
1の下端11aよりも下側に突出する長さに設定してあ
る。ダイヤモンドコアビット3aは被穿孔面4に向かっ
て時計方向に回転するので、ダイヤモンドコアビット3
aを冷却する冷却水はダイヤモンドコアビット3aの回
転によって右回転となり、図6の如く回転流の下流側に
偏倚させた排水パイプ15の上端15bに向かってより
一層円滑に流れることになる。この冷却水が排水パイプ
15の上端15bに向かってより一層円滑に流れるよう
にするためには、水受け体5の下部内面5gを排水パイ
プ15の上端15bに向かうテーパ面とすることが好ま
しい。
【0018】摺動体11には、図2および図8に示すよ
うに両側に平行な2個の長穴11b,11cが設けられ
ており、この長穴11b,11cは、水受け体5の左右
端部上面および取付脚5a,5bの上面に位置し、その
長さは210mmに設定している。長穴11b,11c
には、取付脚5a,5bに設けたねじ穴に5h,5iに
螺合する取付ボルト16,16aが嵌合する。取付ボル
ト16,16aを締結することによって、摺動体11を
水受け体5および取付脚5a,5b上に固定することが
できる。摺動体11の左右端部には、図9に示すように
水受け体5の側端および取付脚5a,5bの側端にそれ
ぞれ嵌合する嵌合部11d,11eが形成されており、
この嵌合部11d,11eは、断面形状がほぼコ字状に
なっている。摺動体11の上端中央には、円弧状の切欠
き11fが形成され、この切欠き11fの曲率半径は6
0mmに設定しており、これによってダイヤモンドコア
ビット3aが摺動体11に接触するのを防止している。
【0019】吸着固定装置2には、図4および図5に示
すように真空ポンプ8に接続されたホース8aを接続す
るためのナットカプラなどの接続具17と、被穿孔面4
との高さを調整するための高さ調整具18,18aと、
摺動体11を取り除きガイド体13の下端に固定した載
置台12を直接吸着固定装置2に固定するためのねじ穴
19が設けられている。載置台12の長穴12aにボル
トを嵌合し、そのボルトをねじ穴19に螺着することに
より、吸着固定装置2に載置台12を固定することがで
きる。
【0020】冷却水は、図1に示すように給水ポンプ2
0から給水ホース21を介してダイヤモンドコアドリル
3のダイヤモンドコアビット3aの先端に送られる。冷
却水の回収手段6は、排水パイプ15と、この排水パイ
プ15に接続された排水ホース22と、この排水ホース
22からの水を受けるバケツ等の容器23とから構成さ
れる。
【0021】被穿孔面4である壁面が、図14および図
15に示すようにタイル29などで凹凸になっている場
合には、図11に示すように吸着弾性体9と被穿孔面4
との間に気密保持部材27を設ける。この気密保持部材
27は、粘着性および気密性に優れた厚さがほぼ均一の
棒状としてなるパテ材を、図12に示すように丸めて環
状に形成して設け、吸着固定装置2を被穿孔面4に真空
吸着させたとき、被穿孔面4の凹凸に対して、図16に
示すように密着して、真空ポンプ8の吸引力によりちぎ
れることのないようにしてある。本実施例では、気密保
持部材27の厚さを被穿孔面4に吸着した状態で12m
mとしている。
【0022】水受け体5と被穿孔面4との間には、図1
1に示すように水密保持部材28を設けており、この水
密保持部材28は、耐水性、粘着性および水密性に優れ
た厚さがほぼ均一の棒状としてなるパテ材を、図13に
示すように長方形の環状としたもので、吸着固定装置2
における真空吸着時の吸着弾性体9の変形分によって水
受け体5を被穿孔面4側に圧接した際、図16に示すよ
うに被穿孔面4の凹凸に密着し、ダイヤモンドコアビッ
トを冷却する冷却水で溶けることのないようにしてい
る。本実施例では、被穿孔面4に密着した状態での水密
保持部材28の厚さを12mmとしている。
【0023】以上のように構成された穿孔装置を用い
て、図10に示すエレベータの乗場24における壁面で
ある被穿孔面4に、操作箱を取り付けるための角穴26
を穿孔する場合、最初に、操作箱を取り付けるための角
穴位置を壁面に罫書きする。
【0024】次に、罫書きした角穴位置の中心と水受け
体5の空洞5eの中心とがほぼ一致するように、あらか
じめ摺動体11を装着してなる吸着固定装置2を、被穿
孔面4に当接させ、その状態で真空ポンプ8を作動させ
て吸着固定装置2と被穿孔面4との間を真空状態とする
ことにより、吸着固定装置2を被穿孔面4に吸着固定す
る。このとき被穿孔面4に、例えば図19に示すような
凹凸29が形成されていても、気密保持部材27が粘着
性を有するため、真空引きにより図20に示すように凹
凸29内にパテ材である気密保持部材27が変形しなが
ら入り込み気密が得られる。これは水受け体5に設けた
水密保持部材28についても同様のことが当てはまる。
【0025】次に、あらかじめ、ダイヤモンドコアドリ
ル3を装着してなるガイド体13の載置台12に設けら
れた長穴12aを、摺動体11のボルト14に嵌合させ
ると共に、このボルト14に締結具を装着することによ
り、ガイド体13を摺動体11に固定する。この状態
で、ダイヤモンドコアドリル3を、被穿孔面4に向かっ
て移動させつつ、ダイヤモンドコアビット3aを回転さ
せることにより、被穿孔面4にダイヤモンドコアビット
3aの大きさに応じた孔があけられる。ダイヤモンドコ
アビット3aが回転すると同時に、給水ポンプ20が作
動して冷却水がダイヤモンドコアビット3aに送られ
る。ダイヤモンドコアビット3aの回転が停止すると、
給水ポンプ20が停止してダイヤモンドコアビット3a
への冷却水の供給が停止する。ダイヤモンドコアビット
3aに供給された冷却水は、水受け体5によって排水パ
イプ15内に集められ、排水ホース22を介して容器2
3内に集められる。容器23内に集められた冷却水は、
適宜、他の場所に廃棄すればよい。
【0026】本実施例の穿孔装置1では、実験によれば
被穿孔面4の凹凸が3mm以内の場合、吸着弾性体9の
みによって吸着固定体2を被穿孔面4に真空吸着させる
ことができ、かつ、水密弾性体10のみによって水受け
体5を被穿孔面4に水密保持させることができる。しか
し被穿孔面4の凹凸が3mmを越える場合は、吸着弾性
体9と被穿孔面4との間に気密保持部材27を介在させ
ることにより吸着固定体2を被穿孔面4にはじめて真空
吸着させることができ、かつ、水密弾性体10と被穿孔
面4との間に水密保持部材28を介在させることにより
水受け体5をはじめて水密保持させることができること
が、実験で確認できた。また、本実施例の穿孔装置1で
は、穿孔作業終了後、摺動体11から載置台12を外し
てダイヤモンドコアドリル3を摺動体11から分離さ
せ、その後、吸着固定装置2と被穿孔面4との間の真空
状態を解除すれば、吸着固定装置2、水受け体5および
摺動体11の全体を被穿孔面4から安全な状態で取り外
すことができる。そして、吸着固定装置2と水受け体5
とが一体化され、その一体化された吸着固定装置2およ
び水受け体5に摺動体11を取付ボルト16,16aで
仮止めしておけば、吸着固定装置2、水受け体5および
摺動体11の3つの部品を一緒に持ち運べるので、取扱
いが便利である。
【0027】図17は本発明の他実施例による穿孔装置
の要部を示す断面図で、同図において、先の実施例との
同等物には同一符号を付けている。この実施例では吸着
弾性体9を削除して、吸着固定装置2の下面に気密保持
部材270を直接固定すると共に、水密弾性体10を削
除して、水受け体5の下面に水密保持部材280を直接
固定している。気密保持部材270の厚さは、上述した
実施例の吸着弾性体9と気密保持部材27の合計の厚さ
とほぼ同一に設定しており、また水密保持部材280の
厚さは、上記実施例の水密弾性体10と水密保持部材2
8の合計の厚さとほぼ同一に設定している。気密保持部
材270および水密保持部材280は、厚さがほぼ均一
の環状としてなるパテ材から形成され、気密保持部材2
70の厚さを24mm以上とし、かつ、水密保持部材2
80を厚さを24mm以上に設定している。図1から図
16に示す吸着弾性体9および水密弾性体10が、破損
などにより使用することができなくなったとしても、図
17の実施例に示す気密保持部材270および水密保持
部材280を使用すれば、3mm以上の凹凸のある被穿
孔面4に対して使用することができる。使用後、この気
密保持部材270は吸着弾性体29から剥がし、また水
密保持部材280は水密弾性体10から剥がし、それぞ
れ保管して再使用に備えておくとよい。
【0028】なお、上述の実施例において、気密保持部
材270および水密保持部材280は、それぞれ断面形
状を丸形としているが、これに限定されるものではなく
断面が正方形、長方形および楕円でもよい。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明の穿孔装置
は、吸着固定装置と被穿孔面間に、粘着性および気密性
があり厚さがほぼ均一の環状の気密保持部材を設けたた
め、被穿孔面に凹凸が形成されていても、吸着固定装置
を被穿孔面へ確実に真空吸着させることができる。
【0030】また本発明による穿孔装置は、水受け体と
被穿孔面間に、粘着性および気密性があり、厚さがほぼ
均一の環状の水密保持部材を設けたため、被穿孔面に凹
凸が形成されていても、吸着固定装置を被穿孔面に確実
に真空吸着させると同時に、水受け体を被穿孔面へ確実
に気密保持した状態で当接させることができ、水受け体
の水密性を容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による穿孔装置を示す側面図
である。
【図2】図1に示した穿孔装置の要部の平面図である。
【図3】図2に示した穿孔装置の要部の底面図である。
【図4】図2に示した穿孔装置の要部のI−I線に沿っ
た断面図である。
【図5】図2に示した穿孔装置の要部の下面図である。
【図6】図1に示した穿孔装置の要部である水受け体の
平面図である。
【図7】図6に示した水受け体のII−II線に沿った
断面図である。
【図8】図1に示した穿孔装置の要部である摺動体の平
面図である。
【図9】図8に示した摺動体の下面図である。
【図10】本発明の一実施例による穿孔装置を採用する
エレベータ乗場の正面図である。
【図11】図1に示した穿孔装置の使用状態を示す要部
縦断面図である。
【図12】図11に示した穿孔装置の要部である気密保
持部材の断面図である。
【図13】図11に示した穿孔装置の要部である他の気
密保持部材の断面図である。
【図14】エレベータ乗場の壁面の拡大平面図である。
【図15】図14に示した壁面のIII−III線に沿
った断面図である。
【図16】図14の壁面に気密保持部材を配置した状態
を示す断面図である。
【図17】本発明の他の実施例による穿孔装置の要部を
示す断面図である。
【図18】従来の穿孔装置を示す側面図である。
【図19】本発明のさらに他の実施例による穿孔装置の
要部を示す断面図である。
【図20】図19に示した穿孔装置の使用状態を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 穿孔装置 2 吸着固定装置 3 ダイヤモンドコアドリル 4 被穿孔面 5 水受け体 9 吸着弾性体 10 水密弾性体 27 気密保持部材 28 水密保持部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久保倉 邦明 東京都千代田区神田錦町1丁目6番地 株 式会社日立ビルシステムサービス内 (72)発明者 岡田 国夫 広島県広島市西区商工センター6丁目4− 11 株式会社コンセック内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被穿孔面に真空吸着によって固定する吸
    着固定装置と、この吸着固定装置によって支持したダイ
    ヤモンドコアドリルと、このダイヤモンドコアドリルに
    より穿孔する上記被穿孔面の穿孔部周囲を包囲すると共
    に、上記ダイヤモンドコアドリルの先端に供給した冷却
    水を受ける水受け体とを備えてなる穿孔装置において、
    真空吸着時の上記吸着固定装置によって上記水受け体を
    上記被穿孔面に圧接するように上記吸着固定装置に上記
    水受け体を連結し、上記吸着固定装置と上記被穿孔面と
    の間に、粘着性と気密性を有する環状の気密保持部材を
    設けたことを特徴とする穿孔装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のものにおいて、上記水密
    保持部材は、厚さがほぼ均一の棒状としてなるパテ材を
    リング状に丸めて形成したことを特徴とする穿孔装置。
  3. 【請求項3】 被穿孔面に真空吸着によって固定する吸
    着固定装置と、この吸着固定装置によって支持したダイ
    ヤモンドコアドリルと、このダイヤモンドコアドリルに
    より穿孔する上記被穿孔面の穿孔部周囲を包囲すると共
    に、上記ダイヤモンドコアドリルの先端に供給した冷却
    水を受ける水受け体とを備えてなる穿孔装置において、
    真空吸着時の上記吸着固定装置によって上記水受け体を
    上記被穿孔面に圧接するように上記吸着固定装置に上記
    水受け体を連結し、上記水受け体と上記被穿孔面との間
    に、粘着性と水密性を有する環状の水密保持部材を設け
    たことを特徴とする穿孔装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のものにおいて、上記水密
    保持部材は、厚さがほぼ均一の棒状としてなるパテ材を
    リング状に丸めて形成したことを特徴とする穿孔装置。
JP6953794A 1994-04-07 1994-04-07 穿孔装置 Pending JPH07276351A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6953794A JPH07276351A (ja) 1994-04-07 1994-04-07 穿孔装置

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JP6953794A JPH07276351A (ja) 1994-04-07 1994-04-07 穿孔装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010046829A (ja) * 2008-08-19 2010-03-04 Shibuya:Kk 粉塵防止用カバーの固定具
CN110726588A (zh) * 2019-12-03 2020-01-24 张瑞钦 一种道路施工用钻孔取芯装置

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