JPH0582465A - 半導体装置およびmos型fet - Google Patents

半導体装置およびmos型fet

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JPH0582465A
JPH0582465A JP3271983A JP27198391A JPH0582465A JP H0582465 A JPH0582465 A JP H0582465A JP 3271983 A JP3271983 A JP 3271983A JP 27198391 A JP27198391 A JP 27198391A JP H0582465 A JPH0582465 A JP H0582465A
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JP
Japan
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polysilicon
concentration
semiconductor device
type
acceptor
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JP3271983A
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Masanori Funaki
正紀 舟木
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Victor Company of Japan Ltd
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
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    • H01L29/40Electrodes ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/43Electrodes ; Multistep manufacturing processes therefor characterised by the materials of which they are formed
    • H01L29/49Metal-insulator-semiconductor electrodes, e.g. gates of MOSFET
    • H01L29/4916Metal-insulator-semiconductor electrodes, e.g. gates of MOSFET the conductor material next to the insulator being a silicon layer, e.g. polysilicon doped with boron, phosphorus or nitrogen
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
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    • H01L29/00Semiconductor devices specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching and having potential barriers; Capacitors or resistors having potential barriers, e.g. a PN-junction depletion layer or carrier concentration layer; Details of semiconductor bodies or of electrodes thereof ; Multistep manufacturing processes therefor
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    • H01L29/43Electrodes ; Multistep manufacturing processes therefor characterised by the materials of which they are formed
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 半導体素子の仕事関数を制御する。 【構成】 n- 基板1上に厚さ1500Aの熱酸化膜2を生
成し、その上に厚さ3800Aのポリシリコン薄膜3を減圧
CVD法により生成した。さらに、このポリシリコン薄
膜3にアクセプタとしてB(ボロン)、ドナーとしてP
(リン)を打ち込み、高濃度のアクセプタとドナーとを
同量導入する。そして、N2 雰囲気中、850℃で60
分間の熱処理を行って、打ち込んだ不純物を拡散及び活
性化させて図1(A)に示すような半導体装置を製造し
た。さらに、図1(B)に示すように、このポリシリコ
ン薄膜3をエッチングしてゲート電極3aとする。そし
て、このゲート電極3aはP,Bの注入量を変化させる
ことにより、n+ 型とp+ 型の中間で仕事関数を制御す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抵抗素子、半導体配線
材料、接続素子やMOS型FETのゲート電極などに好
適な半導体素子を有する半導体装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体装置の配線材料、電極
材料として、ポリシリコンが多く使用されている。この
ポリシリコンは真性半導体のままでは、抵抗値が大きい
ので、不純物を導入して抵抗値を下げている。このと
き、ドナーとアクセプタを同量導入するとお互いに打ち
消し合う補償関係となって真性半導体と同じ特性とな
り、抵抗値が高くなるので、高濃度のドナーまたはアク
セプタのどちらか一方だけを導入して、n+ 型またはp
+ 型の半導体にして使用していた。このドナーまたはア
クセプタを高濃度にする理由は、できるだけ低抵抗にす
ることと、空乏層を作るのを避けるためである。
【0003】また、従来はp型のポリシリコン材料とn
型のポリシリコン材料とを直接接続すると接続部分でp
n接合が生じて整流作用を起すため、オーミック接続す
るための接続材料としてアルミニウムやシリサイド(Si
合金)等の金属を使用してp型のポリシリコン材料とn
型のポリシリコン材料とを接続していたが、半導体の製
造途中で金属を使用すると、製造装置内が金属で汚染さ
れてしまうので、金属を使用する工程の前後で別々の製
造装置を使用しなければならなかった。そして、製造途
中の半導体装置内に予め配線のためのスペースを設けな
ければならず、配線工程が複雑であるという問題点があ
った。
【0004】さらに、n型またはp型のポリシリコンを
配線材料、抵抗素子として使用する場合は、不純物濃度
が薄いと抵抗率が高すぎて電流が流れず、一定以上の濃
度では低抵抗になるが、抵抗値は高濃度下では余り変化
しないので、配線及び抵抗の断面積を変えることにより
抵抗値を制御していた。
【0005】そして、半導体の特性パラメータの一つに
仕事関数があるが、ポリシリコンを使用した場合、その
仕事関数は、不純物の種類(ドナーであるかアクセプタ
であるか)とその濃度によって決まる。ところが、ポリ
シリコンは、上記のようにn+ 型またはp+ 型としてし
か使用されないので、その仕事関数も2種類しか採るこ
とができず、その仕事関数の差は、シリコンのバンドギ
ャップと同じ約1.1Vもあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】半導体素子としてポリ
シリコンを使用した場合、その仕事関数は2種類しか採
ることができないため、自由に仕事関数を制御すること
ができなかった。また、MOS型FETのしきい値電圧
THは、チャネル領域の不純物濃度と、ゲート電極の仕
事関数の影響を大きく受けるが、n+ 型またはp+ 型の
ポリシリコンをMOS型FETのゲート電極に使用した
場合、その仕事関数は約1.1Vの幅があり、その値
は、しきい値電圧VTHが通常0.7Vであるのに対し
て、非常に大きな値であり、しかも、その仕事関数の値
は変化させることができなかったので、MOS型FET
のチャネル領域の不純物濃度を変化させて、しきい値電
圧VTHの値を制御していた。しかし、チャネル領域の不
純物濃度を濃くすると、動作速度が遅くなるため、実際
には、チャネル領域の不純物濃度は一定の範囲内でしか
可変できず、しきい値電圧VTHの制御範囲も限定された
ものとなっていた。
【0007】また、ポリシリコンを配線材料、抵抗素子
として使用する際に、その抵抗値を変えるためには、配
線幅(断面積)を変えなければならなず、所望する値に
制御することは非常に面倒であった。そこで本発明は、
抵抗値や仕事関数を簡単に所望する値に制御することの
できるポリシリコンを半導体素子として提供することに
より、上記課題を解決することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の手段として、高濃度のドナーと高濃度のアクセプタと
が略同量導入されたポリシリコンからなる半導体素子を
有することを特徴とする半導体装置を提供しようとする
ものである。
【0009】
【作用】従来は、ポリシリコンなどの半導体にドナーと
アクセプタとを同量入れると、真性半導体と同様の特性
となると考えられていた。しかし、高濃度のドナーと高
濃度のアクセプタとを同量導入した際には特性が変化
し、その導入量によってポリシリコンの仕事関数を制御
できることが判った。そして、特に、MOS型FETの
ゲート電極に使用した際には、導入量を変化させて仕事
関数を変化させることにより、しきい値電圧を制御する
ことができる。
【0010】
【実施例】本発明の半導体装置の一実施例を図面と共に
説明する。まず、n- 基板1上に厚さ1500A(オングス
トローム)の熱酸化膜2を生成し、その上に厚さ3800A
のポリシリコン薄膜3を減圧CVD法により生成した。
さらに、このポリシリコン薄膜3にアクセプタとしてB
(ボロン)を50KeV、ドナーとしてP(リン)を1
00KeVで打ち込み、高濃度のアクセプタとドナーと
を同量導入する。そして、打ち込み後、N2 雰囲気中、
850℃で60分間の熱処理を行って、打ち込んだ不純
物を拡散及び活性化させて図1(A)に示すような半導
体装置を製造した。そして、図1(B)に示すように、
このポリシリコン薄膜3をエッチングしてゲート電極3
aとし、このゲート電極3aとn- 基板1との間に電圧
を印加して、P,Bの注入量を変えたときの容量−電圧
特性(C−V特性)を測定した。そして、縦軸に測定さ
れた容量Cと容量が最大となる熱酸化膜2のみのときの
容量Cmaxとの比をとり、横軸に電圧をとって結果を図
2のグラフに示した。P,Bを共に2×1016cm-2
5×1016cm-2,7×1016cm-2注入したときのグ
ラフをそれぞれグラフa,b,cとする。なお、P,B
の注入量が2×1016〜4.5×1016cm-2のときは
グラフaとほぼ同じ特性となり、4.5×1016〜6×
1016cm-2のときは注入量に応じてグラフaから電圧
の高いほうのグラフcへ遷移して行き、6×1016cm
-2以上のときはグラフcとほぼ同じ特性となった。この
ときグラフaのP,Bの注入量の少ない場合は、ポリシ
リコンの特性がPだけを注入したときと同じくn+ 型を
示しており、グラフbでは、グラフaよりも同じ容量の
ときのゲート電圧が約0.5[V]上昇して、真性半導
体と同様の特性を示し、グラフcのP,Bの注入量の多
い場合は、さらにゲート電圧が約0.5[V]上昇し
て、ポリシリコンにBだけを注入したときと同じくp+
型の特性を示している。これらのことから、P,Bの注
入量を変化させることにより、n+ 型とp+ 型の中間の
仕事関数を持つポリシリコンが得られることが判る。
【0011】また、P,Bを共に4×1016cm-2,5
×1016cm-2,7.5×1016cm-2注入したときの
ポリシリコン中の不純物プロファイルをSIMS(2次
イオン質量分析)により調べた結果をそれぞれ図3〜図
5に示す。各図とも横軸は、図1(A)におけるポリシ
リコン薄膜3の表面からの深さであり、縦軸は、P及び
Bの濃度である。各図において、ポリシリコン薄膜3と
熱酸化膜2との境界面付近である深さ0.28μm付近のP
とBの濃度を見てみると、図3の注入量が4×1016
-2で少ない場合は、境界面付近では、グラフdで示す
Bよりもグラフeで示すPのほうが濃度が濃いので、n
型の特性を示すことになり、図4の注入量が5×1016
cm-2の場合は、境界面付近でBとPの濃度がほぼ同じ
となっており、図5の注入量が7.5×1016cm-2
多い場合は、境界面付近では、PよりもBのほうが濃度
が濃いので、p型の特性を示すことになる。即ち、ポリ
シリコン薄膜3への不純物の注入量を変えると、不純物
の拡散結果が変化し、ポリシリコン薄膜3と熱酸化膜2
との境界面付近では、注入量に応じてポリシリコン薄膜
3の特性が変化するので、その仕事関数を制御すること
ができる。
【0012】次に、ポリシリコン薄膜の仕事関数を制御
することができることを利用して、このポリシリコン薄
膜をMOS型FET(電解効果トランジスタ)のゲート
電極に使用した実施例を図6,図7と共に説明する。図
6は、本実施例のMOS型FETを示す構成図である。
このMOS型FETは、まず、p- 型基板4上に厚さ18
0 Aの熱酸化膜5を生成し、その上に厚さ3800Aのポリ
シリコン薄膜6を減圧CVD法により生成した。さら
に、このポリシリコン薄膜6にアクセプタとしてB(ボ
ロン)を50KeV、ドナーとしてP(リン)を100
KeVで同量打ち込む。そして、N2 雰囲気中、850
℃で55分間の熱処理を行って、打ち込んだ不純物を拡
散及び活性化させ、さらに、このポリシリコン薄膜6を
エッチングしてゲート電極6aとし、このゲート電極6
aをマスクとしてPを100KeVで1×1015cm-2
打ち込んで、p- 型基板4上にn+ 型のソース領域7、
ドレイン領域8を作り、850℃で5分間の熱処理を行
って、このソース領域7、ドレイン領域8の不純物を拡
散及び活性化させる。そして、この図6に示したMOS
型FETにおいて、PとBの打ち込み量を種々に変えた
ゲート電極(ポリシリコン薄膜)6aを用いて、それぞ
れのしきい値電圧VTHを測定した。その結果を図7に示
す。図7のグラフから判るように、打ち込み量が4.5
×1016cm-2のときにしきい値電圧VTHは、約0.2
5[V]で最小となり、その後、打ち込み量が増加する
と共に、しきい値電圧VTHの値は増加していき、1.3
5[V]以上の値が得られ、上下幅1.1[V]以上の
範囲でしきい値電圧を制御することができる。このしき
い値電圧VTHの変化は、上述した仕事関数の変化による
ものである。この結果、従来はゲート酸化膜下のチャネ
ル領域の不純物濃度を変えてしきい値電圧VTHを制御し
ていたが、本発明では、ゲート電極の不純物濃度を変え
ることにより、しきい値電圧VTHを制御することができ
るので、FETの動作速度を変えずに広い範囲でしきい
値電圧VTHの制御が可能となる。
【0013】次に、ポリシリコン薄膜を配線材料として
使用した実施例について説明する。図3〜図5に示した
ポリシリコン中の不純物プロファイルにおいて、図3に
示すP,Bを共に4×1016cm-2注入したときは、ポ
リシリコン膜表面から深さ約0.1μmのところでは、
BよりもPの濃度の方が濃く、この部分ではn型となっ
ている。そして、深さ約0.1〜0.3μmのところで
は、PよりもBの濃度の方が濃く、この部分ではp型と
なっており、0.3μmから熱酸化膜との境界面までの
0.38μmのところでは、再びBよりもPの濃度の方
が濃く、この部分ではn型となっている。これは、不純
物であるPとBとが高濃度化では、同じ様に拡散せず、
表面付近と熱酸化膜との境界面付近ではPが多くなって
n型となっており、不純物が均等に拡散していないの
で、抵抗値が低く(導電性がある)なっている。同様
に、図4に示すP,Bを共に5×1016cm-2注入した
ときは、ポリシリコン膜表面から深さ約0.16μmの
ところでは、BよりもPの濃度の方が濃く、この部分で
はn型となっており、深さ約0.16μmから熱酸化膜
との境界面までの0.38μmのところでは、Pよりも
Bの濃度の方が濃く、この部分ではp型となっている。
そして、図5に示すP,Bを共に7.5×1016cm-2
注入したときも、図4の場合と同様に、ポリシリコン膜
表面から深さ約0.18μmのところでは、BよりもP
の濃度の方が濃く、この部分ではn型となっており、深
さ約0.18μmから熱酸化膜との境界面までの0.3
8μmのところでは、PよりもBの濃度の方が濃く、こ
の部分ではp型となっている。
【0014】そして、図1(A)に示した半導体装置に
おいて、ポリシリコン薄膜3に同量注入するB,Pの注
入量を変化てポリシリコン薄膜3のシート抵抗値を4端
子法にて測定し、その結果をB及びPを単体で注入した
ときの抵抗値と共に図8に示した。図中、グラフgに示
すB,Pを同量注入したときのポリシリコン薄膜3のシ
ート抵抗値は、B,Pの注入量が少ないときは、シート
抵抗も高いが、注入量が増加すると共に、抵抗値が下が
っていき、B,Pの注入量が5×1016cm-2前後で最
低値となり、グラフhで示すBのみを注入したときの抵
抗値とほぼ同じとなる。したがって、このB,Pを同量
注入したポリシリコン薄膜を配線材料として使用するこ
とができる。また、このときの抵抗値は、不純物の注入
量にしたがって連続的に変化しているので、不純物の注
入量を変えることにより、所望の抵抗値を得ることので
きる抵抗素子としても使用できる。そして、実際に使用
する際には、B,Pを同量注入したときのポリシリコン
薄膜によって配線し、その一部分の不純物注入量を変え
ることにより、その部分を抵抗素子として使用し、必要
な抵抗値を得ることができる。さらに、抵抗値の高い抵
抗素子を使用したい場合、P,B単体を注入すると、注
入濃度の低いときは、空乏化してオーミック接続するこ
とができないが、本発明では、抵抗値が高いときでもオ
ーミック接続することができる。なお、本発明のものが
Bのみを注入したときとほぼ同じ低い抵抗値であること
は、上記したMOS型FETのゲート電極として使用す
る際にも有益である。
【0015】最後に、ポリシリコン薄膜を接続素子とし
て使用した実施例について説明する。n+ 型のポリシリ
コンとp+ 型のポリシリコンとを直接接続すると接続部
分でpn接合が生じて、オーミック接続とはならない。
しかし、高濃度のドナーとアクセプタをポリシリコンに
同量導入すれば、n+ 型のポリシリコンとp+ 型のポリ
シリコンとをオーミック接続することができる。すなわ
ち、上記した配線材料、抵抗素子のところで説明したよ
うにポリシリコンに高濃度のドナーとアクセプタとを導
入したときは、表面近くではPが多く、n型部分となっ
ているが、内部ではBが多くp型部分となっており、そ
れぞれの部分で異なる導電型の性質を持っていることに
なる。このため、n+ 型またはp+ 型のポリシリコンと
接続してもその接続部分でpn接合とはならず、オーミ
ック接続が可能となる。また、この高濃度のドナーとア
クセプタを導入したポリシリコンの表面近くのn型部分
と内部でのp型部分との間でもpn接合とはなっている
ものの高濃度に不純物を導入した結果、耐圧が非常に小
さくなって、ほぼオーミック接続と見なせ、導体として
接続素子に使用することができるものである。これは、
図9に示すように、n- 型基板(Si基板)9上に厚さ
1.2μmのSiO2 熱酸化膜10を設け、その上に、厚
さ6μmのポリシリコン薄膜11を形成して、このポリ
シリコン薄膜11にPとBとをそれぞれ7.5×1016
cm-2導入して製造した半導体装置を斜めに切り、その
斜面の各点における拡がり抵抗を測定してグラフにした
図10の結果から明らかである。即ち、上面からポリシ
リコン薄膜11から熱酸化膜10との境界までの深さ6
μmのところまでは内部の拡がり抵抗は徐々に上昇して
おり、内部にpn接合の空乏層による抵抗値の変化は見
られない。
【0016】また、図11に示すように、ポリシリコン
12のα部分とβ部分にBを打ち込み、さらに、β部分
とγ部分にBと同量のPを打ち込んで、α部分をp型、
γ部分をn型とし、β部分をBとPとを同量打ち込んだ
接続素子とする。そして、打ち込み量を5×1015,1
×1016,2×1016,5×1016,7×1016cm-2
と変えて製造したときのポリシリコン12のp型のα部
分とn型のγ部分との間に直流電圧をかけ、この電圧を
可変したときの電流を測定した。その結果をそれぞれ図
12〜図16に示す。図12,図13に示した5×10
15cm-2及び1×1016cm-2導入したときは、導入量
が少ないため一方向にしか電流が流れず、整流作用を生
じている。しかし、図14〜図16に示した2×1
16,5×1016,7×1016cm-2導入したときは、
両方向に電流が流れるので、p型のα部分及びn型のγ
部分とは、オーミック接続となっていることが判る。以
上説明した各実施例は、いずれもアクセプタとしてB
(ボロン)、ドナーとしてP(リン)を使用している
が、アクセプタとしてBF2 (フッ化ボロン)、Al(ア
ルミニウム)、Ga(ガリウム)、In(インジウム)、ド
ナーとしてAs(ヒ素)やSb(アンチモン)などを使用し
ても良い。
【0017】
【発明の効果】本発明の半導体装置は、高濃度のドナー
と高濃度のアクセプタとが略同量導入されたポリシリコ
ンからなる半導体素子を有しているので、この半導体素
子のポリシリコンに含まれる不純物濃度を変えることに
よって、仕事関数を制御することができる。そして、本
発明のMOS型FETは、ゲート電極のポリシリコンに
含まれる不純物濃度を変えることにより、しきい値電圧
THを制御することができるので、FETの動作速度を
変えずに広い範囲でしきい値電圧VTHの制御が可能とな
るという効果がある。また、本発明の半導体装置におけ
る配線材料および抵抗素子は、配線後にその一部分の不
純物注入量を変えることによって、その部分を抵抗素子
として使用でき、必要な抵抗値を得ることができるの
で、配線幅を変えること無く簡単に抵抗値を制御するこ
とができる。さらに、本発明の半導体装置における接続
素子は、n+ 型のポリシリコン及びp+ 型のポリシリコ
ンとオーミック接続することができるので、異なる導電
型のポリシリコン電極を接続することができる。また、
従来のように、金属を使用しなくても良いので、製造装
置が金属で汚染されることがなく、製造工程が簡単にな
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A),(B)は本発明の半導体装置の一実施
例を示す構成図である。
【図2】本発明の容量−電圧特性を示すグラフである。
【図3】本発明の不純物プロファイルを示すグラフであ
る。
【図4】本発明の不純物プロファイルを示すグラフであ
る。
【図5】本発明の不純物プロファイルを示すグラフであ
る。
【図6】本発明のMOS型FETの一実施例を示す構成
図である。
【図7】本発明のMOS型FETの一実施例のしきい値
電圧特性を示すグラフである。
【図8】不純物濃度を変化させたときのポリシリコン薄
膜のシート抵抗値を示すグラフである。
【図9】拡がり抵抗を測定した半導体装置を示す構成図
である。
【図10】半導体装置の拡がり抵抗を示すグラフであ
る。
【図11】本発明の半導体装置の接続素子の一実施例を
示す構成図である。
【図12】P,Bを5×1015cm-2導入したポリシリ
コンの電圧−電流特性を示すグラフである。
【図13】P,Bを1×1016cm-2導入したポリシリ
コンの電圧−電流特性を示すグラフである。
【図14】P,Bを2×1016cm-2導入したポリシリ
コンの電圧−電流特性を示すグラフである。
【図15】P,Bを5×1016cm-2導入したポリシリ
コンの電圧−電流特性を示すグラフである。
【図16】P,Bを7×1016cm-2導入したポリシリ
コンの電圧−電流特性を示すグラフである。
【符号の説明】
1,9 n- 基板 2,5,10 熱酸化膜 3,6,11 ポリシリコン薄膜 3a,6a ゲート電極 4 p- 基板 7 ソース領域 8 ドレイン領域 12 ポリシリコン

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高濃度のドナーと高濃度のアクセプタとが
    略同量導入されたポリシリコンからなる半導体素子を有
    することを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】高濃度のドナーと高濃度のアクセプタとが
    略同量導入されたポリシリコンからなる抵抗素子を有す
    る半導体装置であって、前記ドナーとアクセプタの濃度
    を可変することにより前記抵抗素子の抵抗値を制御する
    ことを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】高濃度のドナーと高濃度のアクセプタとが
    略同量導入されたポリシリコンからなる配線材料を有す
    る半導体装置であって、前記ドナーとアクセプタの濃度
    を可変することにより前記配線材料の仕事関数を制御す
    ることを特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】高濃度のドナーと高濃度のアクセプタとが
    略同量導入されたポリシリコンからなり、異なる導電型
    のポリシリコンとオーミック接続される接続素子を有す
    ることを特徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】高濃度のドナーと高濃度のアクセプタとが
    略同量導入されたポリシリコンからなるゲート電極を備
    えたMOS型FETであって、前記ゲート電極に導入す
    る前記ドナーとアクセプタの濃度を可変することにより
    しきい値電圧を制御することを特徴とするMOS型FE
    T。
JP3271983A 1991-09-24 1991-09-24 半導体装置およびmos型fet Pending JPH0582465A (ja)

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