JPH058239Y2 - - Google Patents

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JPH058239Y2
JPH058239Y2 JP1985164784U JP16478485U JPH058239Y2 JP H058239 Y2 JPH058239 Y2 JP H058239Y2 JP 1985164784 U JP1985164784 U JP 1985164784U JP 16478485 U JP16478485 U JP 16478485U JP H058239 Y2 JPH058239 Y2 JP H058239Y2
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thruster
thrusters
propeller
wake
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は舶用スラスタの据付け構造に係り、詳
しくは、複数基のスラスタが採用されている船舶
などにおいて、近接して配置されたスラスタのプ
ロペラ回転方向を反対にし、プロペラ効率の向上
を図つた据付け構造に関するものである。
〔従来の技術〕
舶用サイドスラスタや旋回スラスタとして、第
7図に示すような構造のスラスタ3が知られてい
る。これは、原動機8の出力が伝達軸9に固着さ
れた傘歯車10を介して傘歯車11の固着したプ
ロペラ駆動軸12に伝えられ、プロペラ13の回
転を得るようになつている。
プロペラ13の前部に設けられるギヤボツクス
14には、上述の二つの傘歯車10,11が噛み
あつており、船体15側に据え付けられた原動機
8の出力を伝達するため鉛直方向へ延びる伝達軸
9と直交した方向にプロペラ駆動軸12が設置さ
れている。
したがつて、プロペラ13を取りつけたプロペ
ラ駆動軸12を船体の進行方向に一致させれば、
プロペラ13が発生する推力を前進力として利用
することができる。なお、上述のギヤボツクス1
4には、船体15に対して回転できるように支持
した旋回筒16が設けられ、これがモータ17な
どの動力で回転されるようになつている。その結
果、プロペラ13を内装しているダクト18を伝
達軸9を中心にして全方位に向けることができ、
所望方向の推力が簡単に得られる。
〔考案が解決しようとする課題〕
このような舶用スラスタ3を、第8図に示すよ
うに、例えば移動可能な海洋作業台1のハル2の
底部に並ぶように装備すると、海洋作業台1の移
動方向によつては、スラスタ全体の発生推力が、
それぞれ単独に装備された場合の総和に比べて著
しく低下する場合がある。
これは、後方に位置するスラスタ3Mに前方ス
ラスタ3Nの後流4が及ぶことに起因している。
すなわち、スラスタの後流は通常よく知られてい
るように旋回流となつている一方、スラスタは原
則として一様な流れが流入する前提でプロペラ設
計される関係上、旋回流を受ける後方のスラスタ
は、設計条件から外れた状況に置かれることにな
るからである。
前方のスラスタのプロペラ後流が後方にスラス
タに及ばないように、両スラスタの配置距離を大
きくすればよいが、船体や海洋作業台の大きさに
は限りがあり、その距離の確保には限界がある。
そこで、各スラスタの後部または後方位置にガ
イドベーンを取りつけ、後流をやや下向きにさ
せ、後方のスラスタにその後流が及ばないように
するなどの提案もある。しかし、新たな部品や装
置の装備並びに保守点検も必要とされ、加えて、
それ自体推進の抵抗源となる問題もある。
本考案は上述の問題を解決するためになされた
もので、その目的は、海洋作業台や船舶などの構
造物の水没部に複数のスラスタを据え付ける場合
に、スラスタ自体に改良を加えることなく、スラ
スタの後流が後方に位置するスラスタの作動に影
響を及ぼしにくいようにすることができる舶用ス
ラスタの据付け構造を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、旋回可能なスラスタが据え付けられ
た船舶または海洋構造物に適用される。
その特徴とするところは、第1図を参照して、
船舶または海洋構造物1の水面下の離隔した四箇
所を頂点として略矩形状をなすスラスタ装備箇所
に、それぞれ一基もしくは複数基のスラスタ3が
配置される。そして、スラスタ3は、そのプロペ
ラ回転方向が、それに隣接する他のスラスタ3の
プロペラ回転方向と反対になるよう駆動されるス
ラスタとなつていることである。
〔作用〕
海洋構造物1の進行方向が前後に並ぶスラスタ
3の配置と一致しているとき、略矩形状をなすス
ラスタ装着箇所に配置されたうちの前方のスラス
タ3A,3Cからの後流は旋回流となる。ところ
が、隣接して配置された他のスラスタのプロペラ
回転方向が相互に反対となるように駆動されるの
で、後方のスラスタ3B,3Dのプロペラ回転方
向は、旋回するスラスタ3A,3Cからの後流に
対して反対であり、その旋回に対応して作動す
る。
その結果、前方のスラスタ3Aと後方のスラス
タ3Bや、前方のスラスタ3Cと後方のスラスタ
3Dにおいては、前後に並ぶ二つのプロペラが顕
著ではないが二重反転プロペラに類似した作動を
行うことになる。したがつて、前方のスラスタ3
A,3Cから出る後流の旋回した水流のエネルギ
が、後方のスラスタ3B,3Dで吸収され、後方
のスラスタの発生推力の低減を可及的に少なくす
ることができる。
〔実施例〕
以下に、本考案をその実施例に基づいて詳細に
説明する。
第1図は本考案の舶用スラスタの据付け構造の
一例で、第2図に示す海洋構造物1のハル2の底
部に複数のスラスタ3を据え付けた例である。本
例では、スラスタ3がそれぞれのハル2の前後位
置に各一基で、合計四基装備されている。
すなわち、水面下の離隔した四箇所を頂点とし
て略矩形状をなすスラスタ装着箇所に、それぞれ
一基のスラスタ3が配置されている。
そして、一つのスラスタ装着箇所に配置された
スラスタ3に着目すると、そのプロペラ回転方向
は、それに隣接する他のスラスタ装着箇所のスラ
スタ3のプロペラ回転方向と相互に反対となるよ
う駆動される。
具体的に述べれば、第1図において海洋構造物
1が紙面の上方向へ進行するとして、「右」や
「左」なる文字で表示したように、右回転するス
ラスタ3Aに対して、その左側に位置するスラス
タ3Cは左方向回転のプロペラであり、さらに
は、後方に位置するスラスタ3Bも左回転となつ
ている。
なお、逆回転させるには、原動機の出力をプロ
ペラに伝達するために設けられる傘歯車のホイー
ルの配置を反対にしたり、原動機を逆転させるな
どすることにより実現される。このような逆回転
を近接したスラスタ間で行えば、前方のスラスタ
から出る後流の旋回した水流のエネルギを、後方
のスラスタに吸収させ、後方のスラスタの発生推
力の低下を可及的に少なくすることができる。
ところで、海洋構造物1はスラスタ3を旋回さ
せることによつて任意の方向に移動できるが、一
般的には前後方向、左右方向、右斜め方向、左斜
め方向などへの移動がある。
例えば、前進するときはスラスタ3は旋回され
ることなく第3図aにような状態とされ、それぞ
れ矢印のように回転される。スラスタ3Aの後流
4はスラスタ3Bに流入するが、スラスタ3Aと
3Bのそれぞれのプロペラは反対回転であるの
で、両スラスタの組合せで二重反転プロペラほど
ではないが、それとほぼ同様な挙動が得られるこ
とになる。スラスタ3Cと3Dについても互いに
反対方向の回転であるので同様となる。
後進するときには第3図bのように全スラスタ
3が180度旋回された状態で上述と同様の回転が
行われ、同様の効果が発揮される。左方向や右方
向に移動する場合は、第3図cおよびdのように
なる。
本例では、第1図から分かるよう右斜めや左斜
めなどの矢印5または6方向などへの移動すると
き、前方に位置するスラスタの後流が後方に位置
する同じ方向へ回転するスラスタに流入すること
になる。しかし、それは一方の対角線上にある二
つのスラスタについてのみ起こるものであり、し
かも両スラスタ間の距離は最も遠く、従来技術の
ところで述べたような弊害が発生する程度は著し
く少なくなる。
第4図は他の例で、ハル2のそれぞれの前後位
置において斜めに2基ずつのスラスタ3A1,3
A2,3B1,3B2…3D2が据え付けられて
いる。すなわち、離隔した四箇所を頂点として略
矩形状をなすスラスタ装着箇所に、それぞれ二基
のスラスタが配置されおり、各スラスタ装着箇所
に関係なく、隣接する他のスラスタのプロペラ回
転方向と相互に反対となるよう駆動されるスラス
タとなつている。
この例において、海洋構造物1が前後左右方向
に移動するときのみならず斜め方向に移動すると
きも、前方に位置するスラスタと後方に位置する
スラスタの回転方向が反対になり、極めて良好な
配置であることが理解できる。なお、斜め方向に
移動する場合に3A群の後流を3D群が受けるこ
とになるが、3A群のうちスラスタ3A2がスラ
スタ3A1の後流の旋回を整流することになるの
で、3D群に入る水流の旋回は少なく、通常の流
れとなつて都合がよい。
第5図は第4図の配置と似ているが、ハル2の
各前後位置における各2基のスラスタ3の据え付
け位置が逆になつている。この例においても、前
後左右方向への移動は望ましい状態になることが
分かる。
矢印7の斜め方向に移動する場合には、スラス
タ3C3の後流がスラスタ3B4に流入する状態
となつているが、後流の影響を受けるのはせいぜ
いスラスタ3B4のみであつて、旋回した後流を
受けない3C4,3B3さらには、3A群、3D
群が本来の推力を発生するので、全体としての進
行方向に対する推力の損失はほとんどないと言え
る。
第6図は、ハル2の各スラスタ装着箇所におけ
る二基のスラスタ3の据え付け位置が前後になつ
ている。この例においては、前後方向への移動に
あつて二重反転プロペラに非常に近い形態となり
都合がよい。もちろん、左右方向についても所望
通りであり、斜め方向については第4図で述べた
場合とほぼ同様となる。
〔考案の効果〕
本考案は以上詳細に説明したように、隣りあう
位置のスラスタ相互のプロペラ回転方向が反対と
なつているので、前方のスラスタからの後流は旋
回しているが、後方のスラスタはその旋回に対応
し作動する。この場合、後方のスラスタにおける
プロペラが、旋回エネルギを吸収することができ
るので、プロペラ効率の低減が可及的に回避され
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の舶用スラスタの据付け構造に
おける一実施例の配置で、第2図における底面矢
視相当のスラスタ設置図、第2図はスラスタが底
部に装着された海洋作業台の全体概略図、第3図
a〜dは海洋構造物の移動方向とスラスタのプロ
ペラ回転方向の説明図、第4図〜第6図は本考案
の異なる実施例におけるスラスタの据付け配置
図、第7図は従来の舶用スラスタの概略断面図、
第8図はスラスタが取りつけられた従来の配置図
である。 1……海洋構造物、3,3A1,3A2〜3D
2……スラスタ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 旋回可能なスラスタが据え付けられた船舶また
    は海洋構造物において、 上記の船舶または海洋構造物の水面下の離隔し
    た四箇所を頂点として略矩形状をなすスラスタ装
    着箇所に、それぞれ一基もしくは複数基のスラス
    タが配置され、 上記スラスタは、そのプロペラ回転方向が、そ
    れに隣接する他のスラスタのプロペラ回転方向と
    反対になるよう駆動されるスラスタであることを
    特徴とする舶用スラスタの据付け構造。
JP1985164784U 1985-10-26 1985-10-26 Expired - Lifetime JPH058239Y2 (ja)

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JP1985164784U JPH058239Y2 (ja) 1985-10-26 1985-10-26

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JPS6272300U JPS6272300U (ja) 1987-05-08
JPH058239Y2 true JPH058239Y2 (ja) 1993-03-02

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Families Citing this family (3)

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JP2628869B2 (ja) * 1987-11-13 1997-07-09 住友重機械工業株式会社 旋回式スラスタを有する無人潜水機
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JPS59153690A (ja) * 1983-02-21 1984-09-01 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd 2重反転プロペラ駆動装置

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