JPH0582078A - プラズマ質量分析装置 - Google Patents

プラズマ質量分析装置

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Publication number
JPH0582078A
JPH0582078A JP3241903A JP24190391A JPH0582078A JP H0582078 A JPH0582078 A JP H0582078A JP 3241903 A JP3241903 A JP 3241903A JP 24190391 A JP24190391 A JP 24190391A JP H0582078 A JPH0582078 A JP H0582078A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ion
voltage
ions
detector
sensor
Prior art date
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Pending
Application number
JP3241903A
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English (en)
Inventor
Katsuo Kawachi
勝男 河内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】質量分析装置のイオン検出器を測定中及び試料
濃度の使用者の誤りから保護することで検出器の寿命を
伸ばし信頼性の高い質量分析計を提供する。 【構成】図1において、CPU14は走査開始、及び、
終了をタイミングコントローラ15にしらせ、タイミン
グコントローラ15はフリップフロップ22をセット及
び、リセットして、アナログスィッチ24,27をオン
/オフ制御し、検出器電源25と偏向電極電源の電圧値
を制御すること、イオン検出器9の受ける過イオン量を
積分器16で基準電圧値19と比較し、上記と同じよう
に検出器電源25と偏向電源の電圧値を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は元素分析を行う装置にお
いて、特に測定試料から発生するイオン量を検出するた
めのイオン検出器を装備したプラズマ質量分析装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来のプラズマ質量分析装置は測定開始
と同時にイオン検出器に検出器印加電圧が加えられ、測
定終了時まで連続印加されている。この方式によると、
測定中以外の時間でもプラズマが点火している時、検出
器は何らかのイオンを受けていることになり、イオン検
出器の劣化を早め、寿命を縮める欠点があった。また、
ユーザが測定試料の濃度を誤って測定したとき、イオン
検出器は過イオンを受け、やはり寿命を縮める欠点があ
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般にイオン検出器
(セラトロン,チャンネルトロン)は受けたイオンの数
に応じて、徐々に検出感度が低下する特性を持ってい
る。従って必要以外はイオンをイオン検出器に当てない
ようにする必要がある。また、過度のイオンの計数も防
ぐ必要がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記欠点を検出
器の電圧制御手段とイオン検出回路を採用することで解
決するものである。1走査の測定開始から終了までの時
間のみ、イオン検出器電圧を印加,制御する手段と、過
イオン検出回路を用いることで検出器電圧を自動的に遮
断すると同時にイオンの軌道を変え、イオン検出器が受
けるイオン量をゼロにするものである。
【0005】
【作用】電圧制御手段は1走査の間だけイオン検出器に
電圧が印加されるように働く。過イオン検出回路は異常
な数のイオンが受信されたときすばやくイオン検出器の
電圧を遮断し、イオン検出器の劣化を防ぐように働く。
それと同時に偏向電極の電圧を切り替え、イオン検出器
にイオンがあたらないようにする。
【0006】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づき説明する。図
1は本発明の一実施例を示すブロック構成図で質量分析
装置が例示してある。図1においてマイクロ波電力発生
装置1からは導波管2を通してプラズマ発生部にマイク
ロ波電力が供給される。この時、N(窒素)の放電ガス
3と共に試料4がネブライザ5で霧化されてプラズマ発
生部に導入され、プラズマが生成される。プラズマ中の
イオンは真空中の質量分析部6に導かれる。質量分析部
6はレンズ電源34より駆動されるイオンレンズ7と高
周波電源(RF電源)32により駆動されるマスフィル
タ8よりなる。レンズ電源34はCPU14からのデー
タ及び制御信号で指令を受けたレンズコントローラ33
によって各々のイオンレンズ系に高電圧が発生される。
次にタイミングコントローラ15からスキャンスタート
がフリップフロップ22に入り、アナログスィッチ2
4,27をオンにし、予めパーソナルコンピュータ35
のキー操作から設定されたD/A変換器23,26のア
ナログ信号を検出器電源25及び偏向電極電源28に入
力する。検出器電源25はイオン検出器9に、また偏向
電極電源28はイオン偏向電極に設定電圧を供給する。
走査の動作が終了すると、タイミングコントローラ15
からスキャンエンド信号が発生し、ゲート回路21を経
て、フリップフロップ22をリセットしアナログスィッ
チ24,27をオフにし、検出器電源25を0ボルトに
する。一方アナログスィッチ29をオンにし、基準電圧
30(E1)を偏向電極電源28に加え、イオン偏向電
極10に特定な電圧を印加し、質量分析部に通過したイ
オンをイオン検出器9に入らないようにしている。すな
わち高周波電源32を走査中のみ駆動し、イオン検出器
9とイオン偏向電極10にイオン収束の電圧を加える方
式をとっている。この方式は四重極マスフィルタ8を走
査中のみ駆動し、イオン検出器にイオンを取り込むため
効率のよい検出器の使用法を提供している。
【0007】また、質量分析部6はイオンレンズ系7を
通過するイオンを収束し、収束後のイオンが四重極マス
フィルタ8より質量分析される。すなわち、四重極マス
フィルタ8にはその駆動用の高周波電源32がスキャン
コントローラ31から予め種々の質量数に対応させた設
定電圧に基づいて走査を行うため、走査時に各走査ステ
ップ電圧に対し該当の質量数のイオンが質量分析により
イオン検出器9に到達し、検出される。イオン検出器9
のパルスはパルス増幅器11で増幅され、ディスクリミ
ネータ12に導入される。ディスクリミネータ12は設
定した弁別レベル以上のパルス信号のみを出力し、一定
幅(10ns)のパルスに整形してカウンタ13に入れ
る。タイミングコントローラ15はカウンタ13の入力
ゲートを走査の各ステップごとにタイミング信号を発生
してゲートを開き、ゲートが開いたときディスクリミネ
ータ12からのパルス信号(イオン検出データ)をリア
ルタイムで取り込む。この検出器データはCPU14に
転送され、CPUでは繰返し走査の平均化が各質量値毎
に演算される。その結果はパーソナルコンピュータ35
に送られる。一方ディスクリミネータ12の出力パルス
は積分器16に入り、タイミングコントローラ15から
一定時間幅でアナログスィッチ17をオン/オフ制御し
て積分される。積分器16の出力は電圧比較器18の入
力に入り、基準電圧19(E2)と比較される。E2の
値は単位時間に積分される異常イオン量と等価な電圧値
が設定してある。この検出データのイオン量が正常な測
定範囲内の場合には積分器16の出力はE2の値を越え
ることが無いため、電圧比較器18の出力からは信号の
変化はなく、パルス発生器20からパルスは発生しない
で正常に動作を行う。例えば測定中に高濃度の試料を誤
って測定した場合、イオン量のパルスが一定時間に積分
器16に入力したとき、図2のように積分電圧は基準電
圧E2を越えて電圧比較器18の出力から異常値の信号
変化を発生する。この変化はパルス発生器20に入って
ゲート回路21を経てフリップフロップ22をリセット
し、前記のスキャンエンド発生時と同一動作を行い、検
出器電圧を遮断し、イオン偏向電極を切り替え、過イオ
ンからイオン検出器9を保護している。
【0008】図2には本発明の走査開始から、走査終了
までの検出器高電圧出力の制御方法と異常イオン量の検
出時の積分出力及び検出器電圧の遮断信号発生を示した
タイミングチャートを示す。
【0009】以上、本発明によれば、分析計に用いるイ
オン検出器及びイオン偏向電極の供給電圧をスキャン中
のみ供給することができる。更には過イオン状態を検出
して、イオン検出器を保護することができる。
【0010】
【発明の効果】本発明は検出器の寿命を伸ばすと同時に
測定中の濃度の誤りから検出器の劣化を保護すること
で、信頼性の高い、安定したプラズマ質量分析装置を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例を示すブロック構成図であ
る。
【図2】図1の実施例の動作を示すタイミングチャート
である。
【符号の説明】
1〜5…イオン化手段、6…質量分析部、7…イオンレ
ンズ系、8…電場走査手段(四重極マスフィルタ)、9
…イオン検出器、10…イオン偏向電極、11…パルス
増幅器、12…ディスクリミネータ、13…カウンタ、
14…CPU、15…タイミングコントローラ、16…
積分器、17,24,27,29…アナログスィッチ、
18…電圧比較器、19,30…基準電圧、20…パル
ス発生器、21…ゲート回路、22…フリップフロッ
プ、23,26…D/A変換器、25…検出器電源、2
8…偏向電極電源、31…スキャンコントローラ、32
…高周波電源、33…レンズコントローラ、34…レン
ズ電源、35…パーソナルコンピュータ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】イオンを発生しそのイオンを複数の電極で
    収束し、その導かれたイオンを質量分析部で質量分析
    し、その質量分析されたイオンをイオン検出するプラズ
    マ質量分析装置において、イオン検出器に供給する検出
    器電圧を測定走査中のみ供給し、それ以外は自動遮断す
    る機能を設けたことを特徴とするプラズマ質量分析装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1において、一定時間内にイオン検
    出器に入るイオン量を検出し、測定イオンが設定量を越
    えたか否かを検出する過イオン検出回路を設け、イオン
    検出器に供給する検出器電圧を自動遮断する機能を設け
    たことを特徴とするプラズマ質量分析装置。
  3. 【請求項3】請求項2において、過イオン検出回路によ
    り、イオン偏向電極に供給するイオン偏向電圧を自動切
    り替えし、イオンの軌道を変える機能を設けたことを特
    徴とするプラズマ質量分析装置。
JP3241903A 1991-09-20 1991-09-20 プラズマ質量分析装置 Pending JPH0582078A (ja)

Priority Applications (1)

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JP3241903A JPH0582078A (ja) 1991-09-20 1991-09-20 プラズマ質量分析装置

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JP3241903A JPH0582078A (ja) 1991-09-20 1991-09-20 プラズマ質量分析装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0582078A true JPH0582078A (ja) 1993-04-02

Family

ID=17081272

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3241903A Pending JPH0582078A (ja) 1991-09-20 1991-09-20 プラズマ質量分析装置

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JP (1) JPH0582078A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6089880A (en) * 1996-11-28 2000-07-18 Denso Corporation Electric connector arrangement
JP2008077917A (ja) * 2006-09-20 2008-04-03 Shimadzu Corp 質量分析装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6089880A (en) * 1996-11-28 2000-07-18 Denso Corporation Electric connector arrangement
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