JPH0582076A - 光電管およびこれを用いた放射線検出装置 - Google Patents

光電管およびこれを用いた放射線検出装置

Info

Publication number
JPH0582076A
JPH0582076A JP4063831A JP6383192A JPH0582076A JP H0582076 A JPH0582076 A JP H0582076A JP 4063831 A JP4063831 A JP 4063831A JP 6383192 A JP6383192 A JP 6383192A JP H0582076 A JPH0582076 A JP H0582076A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
photocathode
anode
magnetic field
photoelectrons
incident surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4063831A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Nakamura
公嗣 中村
Masuyasu Ito
益保 伊藤
Yasushi Watase
泰志 渡瀬
Seiji Suzuki
誠司 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hamamatsu Photonics KK
Original Assignee
Hamamatsu Photonics KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hamamatsu Photonics KK filed Critical Hamamatsu Photonics KK
Priority to JP4063831A priority Critical patent/JPH0582076A/ja
Priority to EP92304658A priority patent/EP0515205B1/en
Priority to DE69212235T priority patent/DE69212235T2/de
Priority to US07/887,131 priority patent/US5210403A/en
Publication of JPH0582076A publication Critical patent/JPH0582076A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J40/00Photoelectric discharge tubes not involving the ionisation of a gas
    • H01J40/16Photoelectric discharge tubes not involving the ionisation of a gas having photo- emissive cathode, e.g. alkaline photoelectric cell
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J43/00Secondary-emission tubes; Electron-multiplier tubes
    • H01J43/04Electron multipliers
    • H01J43/06Electrode arrangements

Landscapes

  • Measurement Of Radiation (AREA)
  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、光電陰極に発生した光電子を効率
良く収集することのできる光電管、および放射線の検出
効率が良好な放射線検出装置を提供することを目的とす
る。 【構成】 光電陰極13は光を受けると光電子を発生す
る。陽極14はこの光電陰極13に発生した光電子を収
集する。これら光電陰極13および陽極14は透光性の
ガラスバルブ12内に設けられている。光電陰極13は
このガラスバルブ12の光入射面12aに対して傾斜し
て設けられ、陽極14はこの光電陰極13に対向して配
置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は強磁界中においても動作
可能な光電管およびこれを用いた放射線検出装置に関
し、特に、高エネルギ物理の分野において利用されるも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の光電管は図17に示され
る構造をしている。ガラス容器1の光入射面1aに対向
する内壁面には光電陰極2が形成されており、入射面1
aから到来した光は光電陰極2において光電子に変換さ
れる。変換された光電子は、電界Eにより、光電陰極2
に対向して設けられている陽極3に引き寄せられ、この
陽極3に捕らえられる。
【0003】また、光電子増倍機能を有する光電管、つ
まり光電子増倍管として図18に示される構造を持つも
のもある。ガラス容器51の光入射面51aに対向する
内壁面には光電陰極52が形成されており、入射面51
aから到来した光は光電陰極52において光電子に変換
される。変換された光電子は、電界Eにより、光電陰極
52に対向して設けられているダイノード53に引き寄
せられる。ダイノード53は複数個の電極53a,b…
から構成され、入射した光電子を2次電子放出する。2
次電子放出された電子は最終的に陽極54に捕らえられ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の光電管4においては、電界Eに直交する紙面に垂直
な方向、言い換えればガラス容器1の光入射面1aに平
行な方向に強磁界Bがかかった場合には、光電陰極2お
よび陽極3間に印加される電圧にもよるが、光電陰極2
に発生した光電子が陽極3に捕らえられなくなる現象が
生じる。つまり、光電陰極2に発生した光電子はこの強
磁界Bによりサイクロイド運動を行い、矢示のように光
電陰極2に戻る円運動をする。このため、光電管4の光
検出効率は電界Eに直交する強磁界Bにより低下するこ
とがあった。
【0005】また、上記従来の光電子増倍管55におい
ても、ガラス容器51の光入射面51aに平行な方向に
強磁界Bがかかった場合には、光電陰極52および各ダ
イノード53a,b…間に印加される電圧にもよるが、
光電陰極52に発生した光電子がダイノード53aに捕
らえられなくなる現象が生じる。つまり、光電陰極52
に発生した光電子は、上記光電管の場合と同様に、強磁
界Bによりサイクロイド運動を行い、矢示のように光電
陰極52に戻る円運動をする。この現象は電子を増倍す
るダイノード53の部分においても同様に生じる。この
ため、光電子増倍管55の光検出効率も電界Eに直交す
る強磁界Bにより低下することがあった。
【0006】図19は上記従来の各管における光電子の
サイクロイド運動を拡大して模式的に図示したものであ
り、光電子の軌道は点線に示されている。例えば、磁界
Bの強さが0.6[T],発生した光電子の初速が0
[eV],光電陰極2および陽極3間の印加電圧または
光電陰極52およびダイノード53a間の印加電圧が1
000[V]の場合には、光電子はこのサイクロイド運
動により光電陰極2または52から最大0.177[m
m](=ymax )だけ離れる。従って、このような設定
条件下では、光電陰極2と陽極3との間隔または光電陰
極52とダイノード53aとの間隔が0.177[mm]
以上離れて設けられていると、光電陰極2または52に
発生した光電子は陽極3またはダイノード53aに到達
できなくなる。光電子増倍管55においては、この強磁
界Bの影響は、光電陰極52およびダイノード53a間
だけではなく、ダイノード53における電子増倍にも及
ぶ。
【0007】このような問題を解消するには、磁界Bの
方向は予め分かっているため、電界Eの方向がこの磁界
Bの方向と平行になるように、つまり、入射面1aまた
は51aに対して磁界Bの方向が直交するように、光電
管4または光電子増倍管55自体を移動したり回転した
り等すれば良い。電界Eと磁界Bとが平行になれば、発
生した光電子のサイクロイド運動がなくなり、光電管4
および光電子増倍管55の光検出効率は低下しなくな
る。
【0008】しかし、このような光電管4または光電子
増倍管55を用いて構成される粒子(放射線)検出装置
においては、上記のように光電管4または光電子増倍管
55の配置位置を自由に変更することは一般的に困難で
ある。つまり、このような放射線検出装置の断面は通常
図20に示される構成になっている。放射線を検出する
BaF2 シンチレータ5はビームラインが通過する検出
部を囲むように複数個配置されており、検出された放射
線を光電変換する光電管4または光電子増倍管55は各
シンチレータ5の背部に固定されている。このため、光
電管4または光電子増倍管55自体の設置位置は、シン
チレータ5の出力端との接続のうえから制限を受け、自
由に変更することは出来ない。従って、ガラス容器1ま
たは51の入射面1aまたは51aに対して磁界Bの方
向が直交するように各光電管4または光電子増倍管55
を配置させるには、シンチレータ5を棒状ではなく、そ
の出力端が所定の角度を持つように加工することが必要
である。一般的にシンチレータをこのように加工するこ
とは困難であり、このため、光電陰極2および陽極3間
または光電陰極52およびダイノード53a間に生じる
電界Eの方向と外部磁界Bの方向とを一致させることは
現実的には不可能であった。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
を解消するためになされたもので、光電陰極は透光性の
密閉容器の光入射面に対して傾斜して設けられ、陽極は
傾斜したこの光電陰極に対向して設けられ、光電管が構
成されているものである。
【0010】また、光電陰極は透光性の密閉容器の光入
射面に対して傾斜して設けられ、2次電子放出する電極
は傾斜したこの光電陰極に対向して設けられ、陽極はこ
の電極に対向して設けられ、光電子増倍機能を有する光
電管が構成されているものである。
【0011】また、2次電子放出する電極に代え、光電
陰極に発生した光電子を内部増倍する固体半導体素子を
備え、光電陰極は密閉容器の光入射面に対して傾斜して
設けられ、上記固体半導体素子は傾斜したこの光電陰極
に対向して設けられ、光電子増倍機能を有する光電管が
構成されているものである。
【0012】また、放射線を検出すると光を発生するシ
ンチレータと、このシンチレータに生じた光を光電陰極
に受けて光電子を発生する上記のいずれかの光電管とを
備えて放射線検出装置が構成されているものである。
【0013】
【作用】光電管において、透光性の密閉容器の光入射面
に平行に磁界が印加されても、光電陰極および陽極はこ
の光入射面に対して傾斜して設けられているため、磁界
の方向が光電陰極が形成された光電面に対して角度を持
つ場合には、光電陰極に発生した光電子は電界の磁界方
向の成分により磁界の方向に沿って移動し、陽極に到達
する。
【0014】また、光電子を2次電子増倍する光電管に
おいて、透光性の密閉容器の光入射面に平行に磁界が印
加されても、光電陰極および2次電子放出する電極はこ
の光入射面に対して傾斜して設けられているため、磁界
の方向が光電陰極が形成された光電面に対して角度を持
つ場合には、光電陰極に発生した光電子は電界の磁界方
向の成分により磁界の方向に沿って移動し、2次電子放
出する電極に到達する。また、2次電子放出された電子
も上記磁界の方向に沿って移動し、電極に対向して設け
た陽極に収集される。
【0015】また、光電子を固体半導体素子で内部増倍
する光電管において、透光性の密閉容器の光入射面に平
行に磁界が印加されても、光電陰極および固体半導体素
子はこの光入射面に対して傾斜して設けられているた
め、磁界の方向が光電陰極が形成された光電面に対して
角度を持つ場合には、光電陰極に発生した光電子は電界
の磁界方向の成分により磁界の方向に沿って移動し、固
体半導体素子に到達する。固体半導体素子の内部では外
部磁界の影響なく、入射された光電子が増倍される。
【0016】また、磁界の方向が光電面に対して角度を
持たない場合には、光電管自体を回転させるだけで磁界
の方向が光電面に対して角度を持つようになり、上記と
同様に、光電陰極に発生した光電子は電界の磁界方向の
成分により磁界の方向に沿って移動し、陽極または2次
電子放出する電極または固体半導体素子に到達する。
【0017】
【実施例】図1(a)は本発明の第1の実施例による光
電管を示す断面図、同図(b)はこの光電管の斜視図で
ある。
【0018】光電管11は円筒状のガラスバルブ12内
に構成されており、このガラスバルブ12の上面および
底面は気密的に密閉され、その内部は真空状態に維持さ
れている。また、このガラスバルブ12は透明な材料か
らなり、その上面は光入射面12aになっており、透光
性の密閉容器が形成されている。このガラスバルブ12
の内部には光を受けると光電子を発生する光電陰極13
と、この光電陰極13に発生した光電子を収集する陽極
14とが設けられている。光電陰極13は、このガラス
バルブ12の光入射面12aに対してある角度をもって
傾斜して形成されたガラスバルブ12の内壁面に設けら
れている。この光電陰極13が形成されている光電面は
同図(b)の斜視図において点線で示されている。この
光電面はその端部aにおいて光入射面12aから最も遠
ざかり、また、端部bにおいて光入射面12aに最も近
付く。陽極14は、傾斜したこの光電陰極13に対して
平行に設けられており、ガラスバルブ12の外部に電気
的に接続されるリード部14aを有している。
【0019】このような構造において、光入射面12a
から到来した光は光電陰極13に衝突し、この光電陰極
13において光電子に変換される。発生した光電子は光
電陰極13および陽極14間に生じている電界Eにより
陽極14側に引き寄せられ、陽極14に捕らえられる。
【0020】本実施例による光電管11によれば、光入
射面12aに平行に外部磁界Bが印加されても、光電陰
極13および陽極14はこの光入射面12aに対して傾
斜して設けられているため、光電陰極13に生じたほと
んどの光電子は陽極14に収集される。つまり、図2
(a),(b)に示されるように、磁界Bの方向が光電
陰極13が形成された光電面に対して角度を持つ場合に
は、光電陰極13に発生した光電子は電界Eの磁界方向
の成分によりサイクロイド運動をしながら磁界Bの方向
に沿って移動し、終には陽極14に到達する。ここで、
同図(a)における磁界Bは紙面の左側から右側へ向か
う向きであり、同図(b)における磁界Bは紙面の右側
から左側へ向かう向きである。磁界Bがいずれの向きで
あっても、磁界Bと光電面とが角度を持っていれば、光
電陰極13に発生した光電子は陽極14へ誘導される。
なお、同図において図1と同一部分については同符号を
用いており、その説明は省略する。
【0021】図3(a),(b)は、上記第1の実施例
における光電管11において、外部磁界Bの方向が光電
面に対して角度を持たない場合を示しており、図1と同
一部分については同符号を用い、その説明は省略する。
【0022】同図(a)は磁界Bの方向が紙面に対して
垂直な方向であり、光電陰極13および陽極14間に生
じる電界Eに直交する方向になっている。この場合は光
電面が光入射面12aに対して傾斜していても、磁界B
の方向が光電面に対して角度を持たないため、光電陰極
13に生じた光電子は光電面に戻る矢示の軌道をとる。
従って、このような場合には、光電管11自体を回転さ
せることにより、光電面を磁界Bに対してある角度を持
たせるようにする。このようにすれば、図2における場
合と同様に、光電陰極13に発生した光電子は電界Eの
磁界方向の成分により磁界Bの方向に沿って移動し、陽
極14に到達するようになる。
【0023】同図(b)は磁界Bの方向が光電面に対し
て平行な方向になり、光電面に対して磁界Bの方向が角
度を持たない場合である。この場合には、光電面に発生
した光電子は、その発生した位置を原点とする3次元座
標を図示のようにとると、z軸方向に向かう矢示のサイ
クロイド運動をし、光電面側に戻ってしまう。このた
め、このような場合にも、上記の場合と同様に、光電管
11自体を回転させて光電面を磁界Bに対して角度を持
たせるようにすることにより、光電子は陽極14に誘導
されるようになる。
【0024】従って、上記第1の実施例によれば光入射
面12aに平行に磁界Bが印加されても、光電陰極13
に発生したほとんどの光電子は陽極14に収集されるよ
うになる。このため、光電管11の光検出効率は、従来
のように、外部磁界Bの影響によって低下するといった
ことがなくなる。また、本実施例による光電管11をシ
ンチレータと組み合わせて放射線検出装置を構成した場
合においても、各光電管11を回転させるだけで光検出
効率の低下を防止することが出来る。つまり、従来のよ
うに、シンチレータの形状を特別な形に加工することな
く、検出効率の良い放射線検出装置が得られるようにな
る。
【0025】図4(a)は本発明の第2の実施例による
光電子増倍管を示す断面図、同図(b)はこの光電子増
倍管の斜視図である。
【0026】光電子増倍管61は円筒状のガラスバルブ
62内に構成されており、このガラスバルブ62の上面
および底面は気密的に密閉され、その内部は真空状態に
維持されている。また、このガラスバルブ62は透明な
材料からなり、その上面は光入射面62aになってお
り、透光性の密閉容器が形成されている。このガラスバ
ルブ62の内壁面には、光を受けると光電子を発生する
光電陰極63が形成されている。また、ガラスバルブ6
2の内部には、この光電陰極63に発生した光電子の入
射によって2次電子放出する2次電子増倍部64が設け
られており、光電陰極63に対向する近接位置に配置さ
れている。また、この2次電子増倍部64に対向した位
置に、2次電子放出された電子を収集する陽極65が設
けられている。光電陰極63は、このガラスバルブ62
の光入射面62aに対してある角度をもって傾斜して形
成されている。この光電陰極63が形成されている光電
面は同図(b)の斜視図において点線で示されている。
この光電面はその端部aにおいて光入射面62aから最
も遠ざかり、また、端部bにおいて光入射面62aに最
も近付く。2次電子増倍部64および陽極65は、傾斜
したこの光電陰極63に対して平行に設けられており、
陽極65にはガラスバルブ62の外部に電気的に接続さ
れるリード部65aが設けられている。
【0027】このような構造において、光入射面62a
から到来した光は光電陰極63に衝突し、この光電陰極
63において光電子に変換される。発生した光電子は光
電陰極63および2次電子増倍部64間に生じている電
界Eにより2次電子増倍部64側に引き寄せられ、2次
電子増倍される。そして、増倍された電子群は陽極65
に捕らえられる。
【0028】本実施例による光電子増倍管61によって
も、光入射面62aに平行に外部磁界Bが印加されて
も、光電陰極63および2次電子増倍部64はこの光入
射面62aに対して傾斜して設けられているため、光電
陰極63に生じたほとんどの光電子は2次電子増倍部6
4に収集される。つまり、図5(a),(b)に示され
るように、磁界Bの方向が光電陰極63が形成された光
電面に対して角度を持つ場合には、光電陰極63に発生
した光電子は電界Eの磁界方向の成分によりサイクロイ
ド運動をしながら磁界Bの方向に沿って移動し、終には
2次電子増倍部64に到達する。ここで、同図(a)に
おける磁界Bは紙面の左側から右側へ向かう向きであ
り、同図(b)における磁界Bは紙面の右側から左側へ
向かう向きである。磁界Bがいずれの向きであっても、
磁界Bと光電面とが角度を持っていれば、光電陰極63
に発生した光電子は2次電子増倍部64へ誘導される。
また、2次電子増倍部64においても、各電極で2次電
子放出された電子群は同様にサイクロイド運動をしなが
ら磁界Bの方向に沿って移動し、終には陽極65に到達
する。なお、同図において図3と同一部分については同
符号を用いており、その説明は省略する。
【0029】図6(a),(b)は、上記第2の実施例
における光電子増倍管61において、外部磁界Bの方向
が光電面に対して角度を持たない場合を示しており、図
4と同一部分については同符号を用い、その説明は省略
する。
【0030】同図(a)は磁界Bの方向が紙面に対して
垂直な方向であり、光電陰極63および2次電子増倍部
64間に生じる電界Eに直交する方向になっている。こ
の場合は光電面が光入射面62aに対して傾斜していて
も、磁界Bの方向が光電面に対して角度を持たないた
め、光電陰極63に生じた光電子は光電面に戻る矢示の
軌道をとる。従って、このような場合には、光電子増倍
管61自体を回転させることにより、光電面を磁界Bに
対してある角度を持たせるようにする。このようにすれ
ば、図5における場合と同様に、光電陰極63に発生し
た光電子は電界Eの磁界方向の成分により磁界Bの方向
に沿って移動し、2次電子増倍部64に到達するように
なる。また、同様に、2次電子増倍部64で2次電子放
出された電子群も磁界Bの方向に沿って移動し、陽極6
5に到達するようになる。
【0031】同図(b)は磁界Bの方向が光電面に対し
て平行な方向になり、光電面に対して磁界Bの方向が角
度を持たない場合である。この場合には、光電面に発生
した光電子は、その発生した位置を原点とする3次元座
標を図示のようにとると、z軸方向に向かう矢示のサイ
クロイド運動をし、光電面側に戻ってしまう。このた
め、このような場合にも、上記の場合と同様に、光電子
増倍管61自体を回転させて光電面を磁界Bに対して角
度を持たせるようにすることにより、光電子は2次電子
増倍部64に誘導され,増倍された電子群は陽極65に
誘導されるようになる。
【0032】従って、上記第2の実施例によれば光入射
面62aに平行に磁界Bが印加されても、光電陰極63
に発生したほとんどの光電子は2次電子増倍部64に収
集され、増倍された電子群は陽極65に収集されるよう
になる。このため、光電子増倍管61の光検出効率は、
従来のように、外部磁界Bの影響によって低下するとい
ったことがなくなる。また、本実施例による光電子増倍
管61をシンチレータと組み合わせて放射線検出装置を
構成した場合においても、各光電子増倍管61を回転さ
せるだけで光検出効率の低下を防止することが出来る。
【0033】図7,図8および図9は本発明の第3,第
4および第5の実施例による光電管の構造を示す断面図
である。つまり、図7に示された光電管は、ガラスバル
ブ21の内側に別のガラス板22が設けられ、このガラ
ス板22の片面に光入射面21aに傾斜して光電陰極2
3が形成されたものである。陽極24はこの光電陰極2
3が形成された光電面に対向して設けられている。ま
た、図8に示された光電管は、ガラスバルブ31の光入
射面31a側の内壁の断面が入射面31aを底面とした
三角形状になっている。そして、この三角形の側面に光
電陰極32が形成されている。陽極33はこの光電陰極
32が形成された光電面に対向して逆ハの字状に形成さ
れている。また、図9に示された光電管は、ガラスバル
ブ41の入射面41a側の内壁の断面がほぼ半円状に形
成され、この半円状の円面に光電陰極42が形成された
ものである。陽極43はこの半円状の円面に対向して形
成されている。
【0034】図7から図9に示されたいずれの光電管に
おいても、光電陰極23,32,42はこのガラスバル
ブの光入射面21a,31a,41aに対して傾斜して
設けられ、陽極24,33,43は傾斜したこれら各光
電陰極に対向して設けられている。このため、各ガラス
バルブの光入射面21a,31a,41aに平行に磁界
Bが印加されても、上記実施例と同様に、光電陰極2
3,32,42に発生した光電子は電界Eの磁界方向の
成分により磁界Bの方向に沿って移動し、陽極24,3
3,43に到達する。従って、これら各実施例において
も上記各実施例と同様な効果を奏し、また、シンチレー
タと組み合わせることにより検出効率が良好な放射線検
出装置が得られる。
【0035】図10,図11および図12は本発明の第
6,第7および第8の実施例による光電子増倍管の構造
を示す断面図である。
【0036】図10に示された光電子増倍管は、ガラス
バルブ71の内側に別のガラス板72が設けられ、この
ガラス板72の片面に光入射面71aに傾斜して光電陰
極73が形成されたものである。2次電子増倍部74は
この光電陰極73が形成された光電面に対向して設けら
れており、陽極75はこの2次電子増倍部74に対向し
て設けられている。
【0037】図13はこの2次電子増倍部74の詳細構
造を示す断面図であり、説明の簡単のためにガラス板7
2は省略している。なお、同図において図10と同一部
分には同符号を用いており、その説明は省略する。2次
電子増倍部74は図示のように2次電子放出する3段の
ダイノード74a〜cから構成されている。ここで、ガ
ラスバルブ71の口径をl、2次電子増倍部74の厚さ
をhとする。図14は、この2次電子増倍部74に紙面
の左側から右側に強磁界Bが加わった状態を示してい
る。この強磁界Bにより、図示しないガラス板72の光
電陰極73に生じた光電子は、図5の場合と同様な原理
によって磁界Bに沿って移動し、ダイノード74aに衝
突する。ダイノード74aは光電子の入射に応じて2次
電子放出し、2次電子放出された各電子はさらにダイノ
ード74b,74cにおいて2次電子増倍される。これ
ら増倍された電子群も磁界Bの方向に沿ってサイクロイ
ド運動をしながら陽極75側へと移動し、終には陽極7
5に捕集される。
【0038】このような光電子増倍管においては、2次
電子増倍部74の厚さhはガラスバルブ71の口径lに
対して十分に薄く形成されることが望ましい。図15
は、口径lに対する厚さhの比h/l(横軸)と、光電
子増倍管の光電検出効率(縦軸;[%])との関係を示
すグラフである。同グラフから理解されるように、比h
/lが小さいほど検出効率が高いことが分かる。
【0039】図11に示された光電子増倍管は、ガラス
バルブ81の光入射面81a側の内壁の断面が入射面8
1aを底面とした三角形状になっている。そして、この
三角形の側面に光電陰極82が形成されている。2次電
子増倍部83はこの光電陰極82が形成された光電面に
対向して逆ハの字状に形成されており、陽極84はこの
2次電子増倍部83に対向して設けられている。また、
図12に示された光電子増倍管は、ガラスバルブ91の
入射面91a側の内壁の断面がほぼ半円状に形成され、
この半円状の円面に光電陰極92が形成されたものであ
る。2次電子増倍部93および陽極94はこの半円状の
円面に対向して形成されている。
【0040】図10から図12に示されたいずれの光電
管においても、光電陰極73,82,92はこのガラス
バルブの光入射面71a,81a,91aに対して傾斜
して設けられ、2次電子増倍部74,83,93は傾斜
したこれら各光電陰極に対向する近接位置に設けられて
いる。このため、各ガラスバルブの光入射面71a,8
1a,91aに平行に磁界Bが印加されても、図5に示
される原理と同様に、光電陰極73,82,92に発生
した光電子は電界Eの磁界方向の成分により磁界Bの方
向に沿って移動し、2次電子増倍部74,83,93に
到達する。また、2次電子増倍された電子群も同様に磁
界Bの方向に沿って移動し、陽極75,84,94に到
達する。従って、これら各実施例においても上記各実施
例と同様な効果を奏し、また、シンチレータと組み合わ
せることにより検出効率が良好な放射線検出装置が得ら
れる。
【0041】図16は本発明の第9の実施例による光電
子増倍管の構造を示す断面図である。
【0042】光電子増倍管はガラスバルブ101内に構
成されており、真空に保たれた内部には固体半導体素子
であるシリコン・ホトダイオード102が設けられてい
る。ガラスバルブ101の内部には光を受けると光電子
を発生する光電陰極103が光入射面101aに対して
斜めに設けられており、シリコン・ホトダイオード10
2はこの光電陰極103に対向する近接位置に配置され
ている。光電陰極103にはリード線104を介して負
の高い電圧−H[V]が印加されており、シリコン・ホ
トダイオード102の光電子入射面はリード線105を
介してグランド電位に接地されている。また、シリコン
・ホトダイオード102の背面にはリード線106を介
して正の高い電圧+H[V]が印加されている。このリ
ード線106は信号取り出し用リード線(OUT)でも
ある。
【0043】このような構造において、光入射面101
aから到来した光は光電陰極103に衝突し、この光電
陰極103において光電子に変換される。発生した光電
子は光電陰極103およびシリコン・ホトダイオード1
02間に生じている電界Eによりホトダイオード102
側に引き寄せられ、捕らえられる。ホトダイオード10
2に入射した光電子はその内部で電子増倍され、光電流
としてリード線106を介して外部に取り出される。
【0044】本実施例による光電子増倍管においても、
光入射面101aに平行に外部磁界Bが印加されても、
光電陰極103およびホトダイオード102はこの光入
射面101aに対して傾斜して設けられているため、光
電陰極103に生じたほとんどの光電子はホトダイオー
ド102に入射される。従って、本実施例においても、
上記各実施例と同様な効果が奏される。さらに、本実施
例においては、ホトダイオード102の内部には外部磁
界による影響が及ばないため、外部磁界の影響を受ける
のは、光電陰極103とホトダイオード102の表面と
の間にとどまる。この空間における光電子は上記のよう
にホトダイオード102に導かれるため、高磁場におい
ても動作可能な光電子増倍管が提供される。また、上記
各実施例と同様にシンチレータと組み合わせることによ
り、検出効率が良好な放射線検出装置が得られる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、光
電管において、透光性の密閉容器の光入射面に平行に磁
界が印加されても、光電陰極および陽極はこの光入射面
に対して傾斜して設けられているため、磁界の方向が光
電陰極が形成された光電面に対して角度を持つ場合に
は、光電陰極に発生した光電子は電界の磁界方向の成分
により磁界の方向に沿って移動し、陽極に到達する。
【0046】また、光電子を2次電子増倍する光電管お
よび光電子を固体半導体素子で内部増倍する光電管にお
いても同様に、透光性の密閉容器の光入射面に平行に磁
界が印加されても、光電陰極に発生した光電子は電界の
磁界方向の成分により磁界の方向に沿って移動し、2次
電子放出する電極および固体半導体素子に到達する。
【0047】このため、上記各管において、光電陰極に
発生した光電子は外部の強磁界にかかわらず陽極,2次
電子放出する電極および固体半導体素子に収集されるよ
うになり、光電管の光検出効率は良好な状態に保たれ
る。
【0048】また、2次電子放出された電子も外部磁界
の方向に沿って移動し、電極に対向して設けた陽極に収
集される。このため、光電子は外部の強磁界の影響を受
けることなく2次電子増倍され、十分な電子群が陽極に
到達するようになる。また、固体半導体素子の内部では
外部磁界の影響なく、入射された光電子が増倍される。
従って、外部磁界に影響されずに電子増倍を行える光電
子増倍管が提供される。
【0049】また、これら光電管,光電子増倍管を放射
線検出装置に適用することにより、検出効率が良好な放
射線検出装置が提供されるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による光電管の構造を示
す図である。
【図2】図1に示された光電管の光電面に角度を持って
磁界Bが印加された場合における光電子の軌道を示す図
である。
【図3】図1に示された光電管の光電面に角度を持たな
いで磁界Bが印加された場合における光電子の軌道を示
す図である。
【図4】本発明の第2の実施例による光電子増倍管の構
造を示す図である。
【図5】図4に示された光電子増倍管の光電面に角度を
持って磁界Bが印加された場合における光電子の軌道を
示す図である。
【図6】図4に示された光電子増倍管の光電面に角度を
持たないで磁界Bが印加された場合における光電子の軌
道を示す図である。
【図7】本発明の第3の実施例による第2の光電管の構
造を示す断面図である。
【図8】本発明の第4の実施例による第3の光電管の構
造を示す断面図である。
【図9】本発明の第5の実施例による第4の光電管の構
造を示す断面図である。
【図10】本発明の第6の実施例による第2の光電子増
倍管の構造を示す断面図である。
【図11】本発明の第7の実施例による第3の光電子増
倍管の構造を示す断面図である。
【図12】本発明の第8の実施例による第4の光電子増
倍管の構造を示す断面図である。
【図13】図10に示された第6の実施例による第2の
光電子増倍管の2次電子増倍部の詳細な構造を示す断面
図である。
【図14】図13に示された2次電子増倍部に外部磁界
Bが印加された状態を示す断面図である。
【図15】図10に示された第6の実施例による第2の
光電子増倍管の検出効率を示すグラフである。
【図16】本発明の第9の実施例による第5の光電子増
倍管の構造を示す断面図である。
【図17】従来の光電管の構造を示す図である。
【図18】従来の光電子増倍管の構造を示す図である。
【図19】従来の光電管および光電子増倍管におけるサ
イクロイド運動を説明するための図である。
【図20】放射線検出装置の一般的な構造を示す図であ
る。
【符号の説明】
11…光電管、12,62,101…ガラスバルブ、1
2a,62a,101a…光入射面、13,63,10
3…光電陰極、14,65…陽極、14a,65a…リ
ード部、61…2次電子増倍する光電子増倍管、64…
2次電子増倍部、102…固体半導体素子、104,1
05,106…リード線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 誠司 静岡県浜松市市野町1126番地の1 浜松ホ トニクス株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光を受けると光電子を発生する光電陰極
    と、この光電陰極に発生した光電子を収集する陽極と、
    前記光電陰極および前記陽極を収納する透光性の密閉容
    器とを備えて構成された光電管において、 前記光電陰極は前記密閉容器の光入射面に対して傾斜し
    て設けられ、前記陽極は傾斜したこの光電陰極に対向し
    て設けられていることを特徴とする光電管。
  2. 【請求項2】 光を受けると光電子を発生する光電陰極
    と、この光電陰極に発生した光電子の入射に応じて2次
    電子を放出する電極と、この電極から放出された2次電
    子を収集する陽極と、前記光電陰極,前記電極および前
    記陽極を収納する透光性の密閉容器とを備えて構成され
    た光電子増倍機能を有する光電管において、 前記光電陰極は前記密閉容器の光入射面に対して傾斜し
    て設けられ、前記電極は傾斜したこの光電陰極に対向し
    て設けられ、前記陽極はこの電極に対向して設けられて
    いることを特徴とする光電子増倍機能を有する光電管。
  3. 【請求項3】 2次電子放出する電極部の厚さは密閉容
    器の径に対して小さいことを特徴とする請求項2記載の
    光電子増倍機能を有する光電管。
  4. 【請求項4】 光を受けると光電子を発生する光電陰極
    と、この光電陰極に発生した光電子を内部増倍する固体
    半導体素子と、前記光電陰極および前記固体半導体素子
    を収納する透光性の密閉容器とを備えて構成された光電
    子増倍機能を有する光電管において、 前記光電陰極は前記密閉容器の光入射面に対して傾斜し
    て設けられ、前記固体半導体素子は傾斜したこの光電陰
    極に対向して設けられていることを特徴とする光電子増
    倍機能を有する光電管。
  5. 【請求項5】 放射線を検出すると光を発生するシンチ
    レータと、このシンチレータに生じた光を光電陰極に受
    けて光電子を発生する請求項1から請求項4のいずれか
    1に記載された光電管とを備えて構成されたことを特徴
    とする放射線検出装置。
JP4063831A 1991-05-22 1992-03-19 光電管およびこれを用いた放射線検出装置 Pending JPH0582076A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4063831A JPH0582076A (ja) 1991-05-22 1992-03-19 光電管およびこれを用いた放射線検出装置
EP92304658A EP0515205B1 (en) 1991-05-22 1992-05-22 Radiation detecting device insensitive to high magnetic fields
DE69212235T DE69212235T2 (de) 1991-05-22 1992-05-22 Gegen starke Magnetfelder unempfindlicher Strahlungsdetektor
US07/887,131 US5210403A (en) 1991-05-22 1992-05-22 Radiation detecting device with a photocathode being inclined to a light incident surface

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11756391 1991-05-22
JP3-117563 1991-05-22
JP4063831A JPH0582076A (ja) 1991-05-22 1992-03-19 光電管およびこれを用いた放射線検出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0582076A true JPH0582076A (ja) 1993-04-02

Family

ID=26404949

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4063831A Pending JPH0582076A (ja) 1991-05-22 1992-03-19 光電管およびこれを用いた放射線検出装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US5210403A (ja)
EP (1) EP0515205B1 (ja)
JP (1) JPH0582076A (ja)
DE (1) DE69212235T2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000044030A1 (fr) * 1999-01-19 2000-07-27 Hamamatsu Photonics K.K. Photomultiplicateur
WO2022074980A1 (ja) * 2020-10-06 2022-04-14 浜松ホトニクス株式会社 光電管

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5808349A (en) * 1994-02-28 1998-09-15 Apti Inc. Magnetized photoconductive semiconductor switch
JPH1083789A (ja) * 1996-09-06 1998-03-31 Hamamatsu Photonics Kk サイドオン型光電子増倍管
JP3473363B2 (ja) * 1997-02-27 2003-12-02 株式会社デンソー システム制御装置
CN107564794A (zh) * 2016-07-01 2018-01-09 张双喜 一种混合型光电倍增器及其光电倍增方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3513345A (en) * 1967-12-13 1970-05-19 Westinghouse Electric Corp High speed electron multiplier
US3688145A (en) * 1970-10-08 1972-08-29 Donald K Coles Light detector having wedge-shaped photocathode and accelerating grid structure
US3885173A (en) * 1973-10-09 1975-05-20 Magnavox Co Apparatus and method for coupling an acoustical surface wave device to an electronic circuit
US3885178A (en) * 1974-07-11 1975-05-20 Varian Associates Photomultiplier tube having impact ionization diode collector
FR2546663B1 (fr) * 1983-05-25 1985-07-12 Hyperelec Tube photomultiplicateur a une dynode insensible aux champs magnetiques eleves
FR2602089B1 (fr) * 1986-07-23 1988-10-21 Radiotechnique Compelec Court-circuit escamotable et utilisation de ce court-circuit dans un tube photoelectrique
FR2654552A1 (fr) * 1989-11-14 1991-05-17 Radiotechnique Compelec Tube photomultiplicateur segmente a haute efficacite de collection et a diaphotie limitee.

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000044030A1 (fr) * 1999-01-19 2000-07-27 Hamamatsu Photonics K.K. Photomultiplicateur
US6538376B1 (en) 1999-01-19 2003-03-25 Hamamatsu Photonics K.K. Photomultiplier tube
WO2022074980A1 (ja) * 2020-10-06 2022-04-14 浜松ホトニクス株式会社 光電管
JP2022061252A (ja) * 2020-10-06 2022-04-18 浜松ホトニクス株式会社 光電管
US11894223B2 (en) 2020-10-06 2024-02-06 Hamamatsu Photonics K.K. Photoelectric tube

Also Published As

Publication number Publication date
DE69212235T2 (de) 1996-12-05
EP0515205A1 (en) 1992-11-25
DE69212235D1 (de) 1996-08-22
US5210403A (en) 1993-05-11
EP0515205B1 (en) 1996-07-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8324807B2 (en) Photomultiplier tube for collecting photoelectrons from a photocathode covering a whole inner surface of a vacuum container
US10580630B2 (en) Photomultiplier tube and method of making it
US3538328A (en) Scintillation-type ion detector employing a secondary emitter target surrounding the ion path
CN1285920C (zh) 射线探测设备和方法
US10790128B2 (en) Phototube and method of making it
JPH0582076A (ja) 光電管およびこれを用いた放射線検出装置
JP3220245B2 (ja) 光電子増倍管
WO2007098493A3 (en) Large-area flat-panel photon detector with hemispherical pixels and full area coverage
US4691099A (en) Secondary cathode microchannel plate tube
US4710675A (en) Solid dynode structure for photomultiplier
GB2039140A (en) An ion detecting device
US3805058A (en) Radiation sensitive transducer
JP3881629B2 (ja) 入射光の二次元位置検出装置
US5093566A (en) Radiation detector for elementary particles
GB2146169A (en) Photomultiplier tube
Carruthers Ultraviolet and X-ray detectors
JPH04345741A (ja) 光電管
JP3352491B2 (ja) 放射線検出器
GB1570221A (en) Visualization device of an object emitting radioactive pulses
WO2004112083A1 (ja) マルチアノード型光電子増倍管、及び、放射線検出器
JPS61101940A (ja) X線イメ−ジ管
JPS62201385A (ja) イオン検出器
JPH11102657A (ja) 光検出管
NL8900646A (nl) Deeltjesdetector.