JPH0581548A - 記録済み記録媒体の自動レンタル機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 異なる種類の記録済み記録媒体のレンタルを
行う自動レンタル機において、一方の記録済み記録媒体
の貸出し動作に応じて、他方の記録済み記録媒体の貸出
し形態を変更可能にすること。 【構成】 第１および第２の選択スイッチ群４（１）、
４（２）が共に操作されて、無料のテープＶＣＴ（１）
および有料のテープＶＣＴ（２）が選択された場合に
は、双方の選択信号４（１）Ｓ、４（２）Ｓが共に高論
理に立ち上がる。この結果、貸出し形態制御回路１１の
出力信号１１Ｓは、無料貸出しを指示する高論理に立ち
上がる。商品貸出し制御回路１２は、この信号を受け
て、双方のテープの無料貸出しを行う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はビデオテープ、コンパク
トディスク、ゲームソフトなどの記録済みの記録媒体の
レンタルを行うための自動レンタル機に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】ビデオテープなどの自動レンタル機とし
ては、例えば、特公表６２−５０２０７６号に記載され
たものが知られている。この公表公報に開示されている
ように、ビデオテープ等は、収納部に形成された複数の
区画室内に１本つづ収納されている。これらのうちの１
本が選択スイッチ等によって選択されると、対応する区
画室内から、各種の構成の搬出機構によってビデオテー
プ等が取り出されて、貸出し／返却口から貸し出され
る。また、貸し出されたビデオテープ等は、再び貸出し
／返却口を介して返却される。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、各種
の貸出し形態で、収納されている記録媒体の貸出し動作
を行うことの可能な自動レンタル機を実現することにあ
る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明の自動レンタル機
においては、異なる種類の記録済み記録媒体を収納部に
収納するようになっている。例えば、第１および第２の
記録済み記録媒体を収納するようにしている。記録媒体
の種別としては、例えば、一方をビデオテープとして、
他方をゲームソフトにするというように、記録媒体自体
の種類を異ならせることができる。あるいは、第１の記
録媒体は会社案内などの情報が記録されたものとし、他
方を映画などが記録されたものとするように、記録され
る情報の種類を異ならせるようにしてもよい。本発明で
は、例えば、第１の記録済み記録媒体の貸出しは無料で
行い、第２の記録済み記録媒体は有料で貸し出すように
している。これら第１および第２の記録媒体の選択は自
動レンタル機の操作パネルに配置された第１および第２
の選択手段を介して行うようにしている。さらに、本発
明においては、第１の選択手段による選択動作に基づい
て、第２の記録済み記録媒体の貸出し形態を異ならせる
ようにしてある。この貸出し形態の制御は、貸出し形態
制御手段によって行うようにしている。例えば、第１の
記録済み記録媒体が選択された場合には、第２の記録済
み記録媒体の貸出しを無料で行うように制御する。ある
いは、第１の記録済み記録媒体が選択されたときにの
み、第２の記録済み記録媒体の貸出し許可するようにす
る。貸出し形態としては、これら以外の各種の形態とす
ることが可能である。

【０００５】

【実施例】以下に、図面を参照して本発明の実施例を説
明する。

【０００６】図１には、本例のビデオテープの自動レン
タル機の外観を示してある。本例の自動レンタル機１の
前面は、内蔵の収納棚２に収納されているビデオカセッ
トテープを目視可能なウインドウ３と、このウインドウ
３の右側に配置されたカセットの貸出し／返却口６と、
さらに右側の位置に配置された操作パネル４およびモニ
ター兼表示部５とを有している。本例の収納棚２は上下
６段に仕切られた複数の区画室を有している。これらの
区画室のうち、上側３段は有料で貸し出されるビデオカ
セットテープＶＣＴ（２）が収納される収納部２（２）
てあり、下側の３段は無料で貸し出されるビデオカセッ
トテープＶＣＴ（１）が収納される収納部２（１）であ
る。操作パネル４には、無料のビデオカセットテープＶ
ＣＴ（１）を選択するための第１の選択スイッチ群４
（１）と、有料のビデオカセットテープＶＣＴ（２）を
選択するための第２の選択スイッチ群４（２）とが配列
され、さらに、ＩＤ番号の入力スイッチ４ａが配列され
ている。このＩＤ番号の入力スイッチは、上記の選択ス
イッチ群と兼用させてもよい。また、モニター兼表示部
５の一部分は、選択操作手順等を指示するための表示画
面とされている。一方、操作パネル４の下方には、レン
タル料金としての硬貨および紙幣を投入するための硬貨
スリット７ａおよび紙幣挿入口７ｂが配置され、また、
釣銭を払い出すための釣銭払出し口７ｃが配置されてい
る。操作パネル４の上方には、ＩＤカードの挿入口９が
配置されている。

【０００７】図２には本例の自動レンタル機１の主要構
成部分を示してある。なお、以下の説明においては、本
発明に直接関係のある貸出し動作に関与する部分を中心
に述べ、返却動作に関与する部分の説明は付記的に述べ
るものとする。図を参照して説明すると、第１および第
２の選択スイッチ群４（１）、４（２）から発生する選
択信号４（１）Ｓおよび４（２）Ｓは、貸出し形態制御
回路１１および商品貸出し制御回路１２に供給される。
貸出し形態制御回路１１は、これらの選択信号を、アン
ドゲート１１１の入力として受け取る。このアンドゲー
ト１１１の出力は、オアゲート１１２の一方の入力とさ
れている。このオアゲート１１２の他方の入力には、第
１の選択スイッチ群４（１）から出力される選択信号４
（１）Ｓが供給される。このオアゲート１１２の出力
は、貸出し形態制御信号１１Ｓとして商品貸出し制御回
路１２に供給される。

【０００８】次に、入出金処理機構１３は一般にコイン
メックと呼ばれているものであり、入金および出金の処
理および制御を行う。この構成は一般的に使用されてい
るものを用いることができる。ビデオカセットテープの
貸出し時には、選択されたテープのレンタル料金が投入
されたことを確認すると、ここから貸出し許可信号１３
Ｓが商品貸出し制御回路１２に向けて出力される。

【０００９】一方、貸出しは、一般的に予め登録されて
いる利用者に対して行なわれる。登録されていることを
示す利用者のＩＤ番号は、操作パネル４に配列されたＩ
Ｄ番号入力スイッチ４ａを介して入力される。入力され
たＩＤ番号は判別回路１６に供給される。予め登録した
利用者に対してＩＤカードを発行してある場合には、こ
のＩＤカードが挿入口９から挿入される。挿入されたＩ
Ｄカードに記録されている情報はリーダー１５によって
読み取られる。読み取られた情報は、判別回路１６に供
給される。判別回路１６は、供給された情報に基づき、
利用者が登録された者であるか否かの判別を行う。その
ために、予め登録者リストを格納してあるメモリ１７を
検索して、供給された情報に一致するものが存在するか
否かを判別する。一致する場合には、貸出し許可信号１
６Ｓを出力する。

【００１０】次に、商品貸出し制御回路１２は、上記の
選択信号４（１）Ｓ、４（２）Ｓと、貸出し形態制御信
号１１Ｓと、貸出し許可信号１３Ｓおよび１６Ｓとを受
け取り、これらの信号に基づきテープの貸出し動作を制
御する。すなわち、ここからの貸出し制御信号１２Ｓに
よって、商品貸出し機構１４が駆動して、選択されたテ
ープが収納されている収納棚２の区画室内から取り出さ
れて貸出し／返却口６へ向けて搬出される。商品貸出し
機構１４の構成としては、三軸駆動機構などの各種の取
り出し機構を採用することができる。このような機構は
公知であるので、その詳細については本明細書において
は省略する。

【００１１】ここで、１８はビデオテープの貸出し状況
を把握するための利用管理状況を記憶する管理用メモリ
である。このメモリ１８には、各利用者によるテープレ
ンタル情報等が蓄積可能となっている。

【００１２】本例の自動レンタル機１の貸出し動作を説
明する。利用者がＩＤ番号を入力し、あるいはＩＤカー
ドを挿入すると、判別回路１６では、入力されたＩＤ番
号あるいは読み取ったＩＤ情報に基づき、利用者が登録
された者であるか否かの判別を行う。登録者であること
が判別されると、貸出し許可信号１６Ｓが商品貸出し制
御回路１２に出力される。

【００１３】次に、第１の選択スイッチ４（１）が操作
されて、無料貸出しされるテープＶＣＴ（１）が選択さ
れた場合には、選択信号４（１）Ｓが高論理に立ち上が
る。

【００１４】この結果、貸出し形態制御回路１１の出力
である貸出し形態制御信号１１Ｓも、無料貸出しを指示
する高論理になる。商品貸出し制御回路１２では、この
信号に基づき、収納棚の下側収納部２（１）に収納され
ているテープＶＣＴ（１）の無料貸出し動作を行う。

【００１５】次に、第２の選択スイッチ４（２）のみが
操作された場合には、選択信号４（２）Ｓのみが高論理
となるが、他方の選択信号４（１）Ｓは低論理のままで
ある。このため、貸出し形態制御回路の出力１１Ｓは、
有料貸出しを指示する低論理のままである。商品貸出し
制御回路１２では、この信号に基づき、収納棚の上側収
納部２（２）に収納されているテープＶＣＴ（２）の有
料貸出しを行う。すなわち、レンタル料金に相当する額
の金銭が投入されると、入出金処理機構１３から貸出し
許可信号１３Ｓが出力され、この信号を受け取ると、商
品貸出し制御回路１２は、選択されたテープＶＣＴ
（２）を貸し出すべく、商品貸出し機構１４を駆動し
て、テープの貸出し動作を行なわせる。

【００１６】これに対して、第１および第２の選択スイ
ッチ群４（１）および４（２）の双方が一定の期間内に
操作された場合には次のようになる。双方の選択信号４
（１）Ｓ、４（２）Ｓが共に高論理に立ち上がるので、
貸出し形態制御回路１１の出力信号１１Ｓも高論理に立
ち上がる。すなわち、無料貸出しが指示される。これを
受けて、商品貸出し制御回路１２では、双方の選択スイ
ッチ群によって選択された２本のテープＶＣＴ（１）お
よびＶＣＴ（２）の無料貸出し動作を行う。

【００１７】なお、本例の自動レンタル機においては、
モニター兼表示部５の表示画面５１上において、このよ
うな貸出し形態を、テープ購入客に知らせるようになっ
ている。このような表示機構も、公知の構成を利用して
実現することができるので、本明細書においてはその説
明および図示を省略してある。また、一旦貸し出された
テープの返却時には、まず、利用者によって、利用者の
ＩＤ番号が入力され、あるいはＩＤカードが挿入され
る。このようにして利用者の特定が行われた後は、利用
者により貸出し／返却口６内に返却されたテープを収納
棚の元の位置に収納する動作を行う。この動作と併せ
て、不図示の料金精算回路において、延滞金等の精算が
行われ、料金の追加支払いが必要な場合には、その旨を
表示する。料金の追加支払いが行われると、返却動作が
終了する。このような返却動作は、レンタル機における
公知の機構を利用して構成することができるので、これ
以上の説明は省略する。

【００１８】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の自動レン
タル機においては、第１および第２の選択手段を配置
し、これらを介して、それぞれ無料および有料で貸し出
される第１および第２の記録済み記録媒体を選択できる
ように構成すると共に、第１の選択手段の選択動作に基
づいて、第２の記録済み記録媒体の貸出し形態を制御す
るようにしている。従って、本発明によれば、レンタル
商品である記録済み記録媒体の選択に応じて、各種の貸
出し形態で商品のレンタルを行うことができる。

【００１９】一例として、本発明を次のような分野で利
用することができる。すなわち、一般にテレビの民間放
送は映画を視聴料無料でテレビ放映をしている。それは
映画の中間にテレビコマーシャルを入れ、スポンサー料
として徴収する事により業務が成り立っている為であ
る。これと同様に映画のビデオソフトテープもテープ内
に数十分ごとにコマーシャルを入れスポンサーよりコマ
ーシャル料として徴収可能であれば、上記のテレビ放映
と同様に無料で消費者にビデオレンタルする事が可能で
ある。しかし著作権問題及び月々数十タイトルがリリー
スされるビデオソフトテープにスポンサーを付け、コマ
ーシャルを入れる事は事実上不可能である。しかるに、
本発明を利用すれば、映画のビデオソフトテープを細工
する事なしに企業用会社案内、製品案内、イメージ広告
を消費者に安価にて案内させる事が可能になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例であるビデオカセットテープ
の自動レンタル機を示す外観図である。

【図２】図１の自動レンタル機の主要構成を示す概略ブ
ロック図である。

【符号の簡単な説明】

１・・・自動レンタル機 ２・・・収納棚 ２（１）・・・無料で貸し出されるテープを収納した収
納部 ２（２）・・・有料で貸し出されるテープを収納した収
納部 ４（１）・・・無料で貸し出されるテープの選択スイッ
チ群 ４（２）・・・有料で貸し出されるテープの選択スイッ
チ群 ５１・・・操作手順を示す表示画面 １１・・・貸出し形態制御回路 １１Ｓ・・貸出し形態制御信号 １２・・・商品貸出し制御回路 １３・・・商品貸出し機構 ＶＣＴ（１）・・・無料で貸し出されるビテオカセット
テープ ＶＣＴ（２）・・・有料で貸し出されるビテオカセット
テープ

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 第１の記録済み記録媒体および第２の記
   録済み記録媒体を収納する収納部と、前記第１の記録済
   み記録媒体を選択する第１の選択手段と、前記第２の記
   録済み記録媒体を選択する第２の選択手段と、前記第１
   の選択手段による選択動作に基づき、前記第２の記録媒
   体の貸出し形態を制御する貸出し形態制御手段と、この
   貸出し形態制御手段の制御の下に、前記第１および第２
   の選択手段のうちの少なくとも一方の手段によって選択
   された前記第１および第２の記録媒体のうちの少なくと
   も一方の貸出し動作を行う貸出し制御手段とを有するこ
   とを特徴とする記録済み記録媒体の自動レンタル機。
2. 【請求項２】 請求項１において、前記第１の記録済み
   記録媒体は無料で貸し出される記録媒体であり、前記第
   ２の記録済み記録媒体は有料で貸し出される記録媒体で
   あることを特徴とする記録済み記録媒体の自動レンタル
   機。
3. 【請求項３】 請求項２において、前記貸出し形態制御
   手段は、前記第１の選択手段によって前記第１の記録済
   み記録媒体が選択されたときには、前記第２の選択手段
   によって選択された前記第２の記録済み記録媒体の無料
   貸出しを前記貸出し制御手段に対して指示することを特
   徴とする記録済み記録媒体の自動レンタル機。
4. 【請求項４】 請求項２または３において、前記貸出し
   形態制御手段は、前記第１の選択手段によって前記第１
   の記録済み記録媒体が選択されたときにのみ、前記第２
   の選択手段による前記第２の記録済み記録媒体の貸出し
   許可を前記貸出し制御手段に対して指示することを特徴
   とする記録済み記録媒体の自動レンタル機。