JPH0581410A - 対応点探索方式 - Google Patents

対応点探索方式

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JPH0581410A
JPH0581410A JP3240007A JP24000791A JPH0581410A JP H0581410 A JPH0581410 A JP H0581410A JP 3240007 A JP3240007 A JP 3240007A JP 24000791 A JP24000791 A JP 24000791A JP H0581410 A JPH0581410 A JP H0581410A
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Masanori Watanabe
正規 渡辺
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は複数のテレビカメラで撮影されたステ
レオ画像を用いて両眼立体視を行う際適用される対応点
探索方式に関し、高速でかつ信頼性の高い対応点探索を
行うことを目的とする。 【構成】複数の画像入力手段で入力された入力画像10
を用いて両眼立体視を行う際、左右画像上で対応点探索
を行う対応点探索方式において、入力画像10から抽出
されたエッジから、縦方向に連続した連結エッジ20を
生成する連続エッジ生成部1と、各走査線上において連
続エッジ生成部1により生成された連結エッジ20に、
所定方向に対し順序付けを行う連結エッジ順序付け部2
と、連結エッジの属性、及び連結エッジ順序付け部2に
より順序付けされた連結エッジ30の順序に基づき左右
画像上で連続エッジ30の対応付けを行う連結エッジ対
応付け部3とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は対応点探索方式に係り、
特に複数のテレビカメラで撮影されたステレオ画像を用
いて両眼立体視を行う際適用される対応点探索方式に関
する。
【0002】近年、2次元情報に比べて多種の情報を重
畳させうる3次元情報処理が注目されている。
【0003】特に、ステレオ画像を用いて両眼立体視を
行う分野においては、左右画像の対応付けを誤りなく、
かつ高速に行うことが重要である。
【0004】よって、左右画像より抽出されるエッジに
基づき高速かつ正確に左右画像の対応付けを行い得る対
応点探索方式が望まれている。
【0005】
【従来の技術】複数のテレビカメラで撮影されたステレ
オ画像を用いて両眼立体視を行う際、左右画像の対応付
けを行う必要がある。この左右画像の対応付けの手法と
しては種々提案されているが、その一種として、先ず各
画像より連結エッジ(画像の縦及び斜め方向に接続して
いるエッジ)を生成し、生成された連結エッジに順序付
けを行い、続いて順序付けがされた連結エッジに基づき
左右画像の対応付けを行う方式が知られている。
【0006】 上記の方式における連結エッジの生成
に関する従来技術は、次の通りである。先ず、画像より
エッジを抽出し、その後3×3のウィンドウを画像上で
移動させる。そして、このウィンドウ中心にヒットがあ
った場合、このヒットのあった位置を始点として、当該
中心の回り8近傍を探索することにより連続したエッジ
の探索を行う。この探索中に端点が発見されたならば、
そこでエッジを分割し、続いて分割されたエッジの探索
を続行する。
【0007】 また、上記方式における連結エッジの
順序付けに関する従来技術としては、連結エッジに対し
順序付けする際に、連結エッジ上の最小となるX座標を
抽出し、この座標の大小関係でのみ順序付けを行ってい
た。
【0008】 更に、上記方式における連結エッジの
対応付けに関する従来技術としては、画像から生成され
たセグメントの属性にのみ着目し、左右画像上の同一走
査線上にある全てのセグメントについて、その類似性か
らの対応の判定を行っていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記で述
べた従来の連結エッジの生成方式では、中心の回り8近
傍に対してエッジの探索を行うと共に、端点検出,分岐
点検出,及び分岐点処理を同時に行うこととなり処理が
複雑になり処理の高速化が図れないという問題点があっ
た。
【0010】また、上記で述べた従来の連結エッジの
順序付け方式では、図23(A)に示すように、連結エ
ッジが垂直に近い場合(同図には、e1,2 の二つの連
結エッジが示されている)には順序付けの結果は一義的
に決定する。具体的には、本例の場合は、下端のX座標
の小さな連結エッジe1 が1番となり、連結エッジe 2
が2番となる。
【0011】しかるに、同図(b)のように、連結エッ
ジが傾いている場合(各図には、e 1,2,3 の三つの
連結エッジが示されている)には、エッジの連結エッジ
の長さ及び位置により順序付きの結果が一義的に決定さ
れない場合が生ずるという問題点があった。
【0012】具体的には、同図(c)のように連結エッ
ジが傾いている場合であっても、各連結エッジe1,2,
3 の下端のX座標がe1 <e2 <e3 となっていれば
連結エッジe1 を1番、連結エッジe2 を2番、連結エ
ッジe3 を3番と正確に順序づけを行うことができる。
しかし、上記した同図(b)の場合には各連結エッジe
1,2,3 の下端のX座標がe1 >e2 >e3 となって
おり、従って従来方式では同図(b)の場合は、連結エ
ッジe1 を3番、連結エッジe2 を2番、連結エッジe
3 を1番と誤って順序付けを行ってしまう。
【0013】更に、上記で述べた従来の連結エッジの
対応付け方式では、同一走査線上にある全てのセグメン
トが対応候補となり、対応付けを行う回数が増大し、ま
たその類似性のみによる判定では、誤対応の発生する可
能性が極めて高く、複雑な画像に対して行った対応付け
では、その対応付けの信頼性が低下するという問題点が
あった。
【0014】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、高速でかつ信頼性の高い対応点探索を行い得る対
応点探索方式を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、複数の画像入力手段で入力された入力
画像を用いて両眼立体視を行う際、左右画像上で対応点
探索を行う対応点探索方式において、入力画像から抽出
されたエッジから、縦方向に連続した連結エッジを生成
する連続エッジ生成手段と、各走査線上において、連続
エッジ生成手段により生成された連結エッジに、所定方
向に対し順序付けを行う連結エッジ順序付け手段と、上
記連結エッジの属性、及び上記連結エッジ順序付け手段
により順序付けされた連結エッジの順序に基づき左右画
像上で連続エッジの対応付けを行う連結エッジ対応付け
手段とを設けたことを特徴とするものである。
【0016】また、上記連続エッジ生成手段を、入力画
像から抽出されたエッジに対して、縦方向のエッジのみ
を抽出する縦エッジ抽出手段と、エッジが分岐,交差ま
たは同一の走査線と2回以上交差している場合にエッジ
を分割する交差分離手段と、連続したエッジを探索し、
所定条件を満たす連続したエッジが存在した場合、これ
を連続エッジとする連結エッジ探索判定手段とを設けた
構成としても良い。
【0017】また、上記連結エッジ順序付け手段を、走
査線上に一本も該連結エッジが存在しない領域と、連結
エッジが存在する領域とを分割する領域分割手段と、上
記分割された領域内に存在する該連結エッジを、各領域
内で同一順序が付されないよう該連結エッジに固有の番
号を付す領域内順序付け手段と、上記順序付けされた連
結エッジを、画像全体にわたって同一順序が付されない
よう上記連結エッジに固有の番号を付す領域管順序付け
手段とを設けた構成としても良い。
【0018】また、連結エッジ対応付け手段を、上記左
右画像上で順序付けされた連結エッジから、この連結エ
ッジの方向と長さを算出して、算出された方向と長さを
連結エッジの属性として対応付けを行う構成としても良
い。
【0019】更に、連結エッジ対応付け手段を、連結エ
ッジに屈曲点が存在する場合に、この屈曲点の前後で連
結エッジを分割すると同時に分割したことを示す接続関
係を属性として与え、上記分割された個々の連結エッジ
の方向と長さを算出し、算出された方向と長さを連結エ
ッジの属性として対応付けを行う構成としても良い。
【0020】
【作用】図2〜図7に連結エッジの生成に関する本発明
の原理図を示す。
【0021】いま、図2に示すようなエッジが入力画像
より抽出されたとする。連続エッジ生成手段は、両眼立
体視の対応付けにおいて原理的に対応付けが不可能な横
エッジ(画像の水平方向のエッジ。同図に中空の○印で
示す)を除去する。図3は横エッジを消去する領域の方
向を示しており、また図4は横エッジを消去する方法を
示している。具体的には、1×3のウィンドウをX方向
に移動させ、図4(4)に示すようにX方向に横エッジ
を構成する画素が3個連続した場合に、その中央のエッ
ジを消去する処理が行われる。
【0022】続いて、交差分離手段により、エッジが分
岐,交差,または同一走査線と2度以上交差する場合に
エッジを分離する。ここで、エッジが分岐,交差,また
は同一走査線と2度以上交差する場合とは、図5(A)
〜(D)に示されるような場合である。
【0023】エッジが分離されると、続いて連結エッジ
探索判定手段により、エッジの始点を探索し、この始点
の5近傍に対して連続したエッジの探索を行う。これ
は、3×1,3×3または3×2のウィンドウを移動さ
せることにより処理することができる。図6は連結エッ
ジの端点の探索方法を示しており、また図7は連結エッ
ジの探索の仕方を示している。
【0024】図8〜図10に連結エッジの順序付けに関
する本発明の原理図を示す。
【0025】連結エッジ順序付け手段は、図8に示すよ
うに、連結エッジを構成する特徴点を各走査線(破線で
示す)毎に左から右へ番号付けし、走査線と連結エッジ
が交差する毎に番号を増やしてゆく。また領域分割手段
は、図9に示すように、走査線上に1本も連結エッジが
無い時に領域を分割し、分割された各領域毎に連結エッ
ジを左から右へ順序付けする。更に、領域間連結エッジ
順序付け手段は、図10に示されるように、分割された
各領域間で連結エッジ番号が重複したり、抜けたりする
ことがないように順序付けを行う。
【0026】図11に上記のように順序付けされた連結
エッジを用いた左右画像の対応付けに関する本発明の原
理図を示す。
【0027】連結エッジ対応付け手段は、予め各連結エ
ッジの属性として長さと方向を算出する。但し、同図に
示されるように連結エッジが曲率の大きな点を含む場合
には、屈曲点を探索し連結エッジをこの屈曲点で分割
し、分割された連結エッジについてその方向を算出する
ものとする。連結エッジ対応付け手段は、これらの属性
と連結エッジの順序を用いて左右画像の対応付け処理を
行う。
【0028】両眼立体視において、オクルージョンによ
る特徴点の隠れや特徴点抽出のロスが無ければ、ある走
査線上での特徴点の並びは原理的に左右画像上で保存さ
れる。オクルージョンにより特徴点の隠れや特徴点抽出
のロスが有る場合であっても、それ以外の大部分の特徴
点については並びが保存されている。この保存された並
びを利用すると左右画像上で対応点を高速かつ正確に行
うことができる。
【0029】
【実施例】次に本発明の実施例について図面と共に説明
する。図1は本発明の一実施例を示すブロック図であ
る。本発明方式は、大略すると連続エッジ生成部1と、
連結エッジ順序付け部2と、連結エッジ対応付け部3と
により構成されている。
【0030】また、連続エッジ生成部1は、エッジ抽出
部11,縦エッジ抽出部12,交差分離部13,連結エ
ッジ探索判定部14とにより構成され、連結エッジ順序
付け部2は、走査線上順序付け部21,領域分割部2
2,領域内順序付け部23,領域間順序付け部24とに
より構成され、更に連結エッジ対応付け部3は、エッジ
方向算出部31,エッジ分割部32,エッジ長抽出部3
3,対応付け候補選択部34,連結エッジ対応付け部3
5とにより構成されている。
【0031】連続エッジ生成部1の各構成要素は、次の
ように機能する。エッジ抽出部11は入力画像10より
輪郭線を抽出し、縦エッジ抽出部12はエッジ抽出部1
1により抽出された輪郭線の内縦方向の輪郭線(縦エッ
ジ)のみを抽出する。そして、縦エッジ同士が交差する
場合、または1本の縦エッジが同一の走査線と複数回交
差する場合は、交差分離部13により当該縦エッジは何
本かの縦エッジに分離される。交差分離部13により分
離された縦エッジは、連結エッジ探索判定部14により
連結を探索され、その長さが所定の閾値よりも大きい時
に、連結エッジと判定される。以上の処理により連結エ
ッジ20が生成される。
【0032】また、連結エッジ順序付け部2の各構成要
素は、次のように機能する。走査線上順序付け部21
は、各走査線上で上記のように生成された連結エッジ2
0に番号付けを行う。また、走査線上に1本も連結エッ
ジ20が無い場合には、領域分割部22は領域を分割
し、領域内順序付け部23は分割された領域内において
連結エッジを左から右へ順序付けする。領域間順序付け
部24は、分割された領域間で、連結エッジ20の番号
が重複したり抜けたりしないように順序付けを行う。以
上の処理により順序付けされた連結エッジ30が生成さ
れる。
【0033】更に、連結エッジ対応付け部3の各構成要
素は、次のように機能する。エッジ方向算出部31は、
左右画像上で夫々順序付けされた連結エッジ30−1,
30−2より独立にエッジ長を抽出する。また、エッジ
分割部32は、連結エッジ30−1,30−2が大きな
曲率を持つ場合にこの屈曲点を探索し、その屈曲点で連
結エッジ30−1,30−2を分割し、エッジ長抽出部
33はエッジの方向を算出する。対応付け候補選択部3
4は、連結エッジ30−1,30−2の左右での順序を
考慮して対応付けすべき連結エッジの候補を選択し、連
結エッジ対応付け部35は対応付け候補選択部34で選
択された連結エッジについて、エッジ長と方向の類似性
を判定し、所定の判定基準に収まっていれば対応付けが
されたものとし、上記基準に収まらなければ誤対応であ
った旨を対応付け候補選択部34に伝達し、次の候補の
対応付けを行う。以上の処理により視差画像40が生成
される。尚、上記の処理において連続エッジ生成部1及
び連結エッジ順序付け部2で実施される処理は、左右画
像に対して夫々実施される処理である。
【0034】続いて、上記した連続エッジ生成部1、連
結エッジ順序付け部2、連結エッジ対応付け部3を構成
する各構成要素について更に詳細に説明する。
【0035】先ず、エッジ抽出部11について説明す
る。
【0036】画像の輪郭線を抽出するために、ある走査
線上の輝度レベルの二次微分がゼロとなる点をその走査
線上の輪郭線とする、いわゆるゼロクロッシング法を用
いる。ゼロクロッシング法により輪郭線を得るために
は、以下の処理が必要となる。
【0037】(1) 入力画像の一次微分を求める (2) (1)の画像を二値化する (3) 入力画像の二次微分を求める (4) (3)の画像を二値化する (5) (4)の画像の輪郭を求める (6) (2)と(5) の共通部分を輪郭線とする (1) 入力画像の一次微分を求めるには、求める画素と
その回りの8点を含む、3×3の画素Aに対して図12
に示されるウィンドウを作用させ、
【0038】
【数1】 を求めることにより得ることができる。例えば、3×3
の画素Aが図13に示される場合には、Afx =6+2
−8+7=7,Afy =6−8−4−7=−13である
から、F1 =14となる。ここで、F1 は明るさの度合
いを示す値であり、明るい程F1 の値は大きくなる。 (2) (1)の画像を二値化は、一次微分画像が任意の閾値
θよりも大きい部分を1,その他を0とすることにより
得ることができる。 (3) 入力画像の二次微分を求めるには、各画素に図1
4に示されるウィンドウを作用させることにより得るこ
とができる。例えば、3×3の画素Aが、図13に示さ
れる場合には、二次微分F2 はF2 =−60+40−2
−8−4−7=13となる。 (4) (3)で得られた二次微分画像の二値化は、閾値をθ
=0とすることにより、上記の(2) と同様にして得るこ
とができる。 (5) (4)の画像の輪郭を求めるには、3×3の画素Aの
中心が1である時、その回りの8画素の内、図15に示
す4画素以上が1である場合に、中心を0とすることに
より求めることができる。同図において、空白で示した
部分は0または1のいずれでも良いため、中心を0とし
得る場合の数は全部で16通りとなる。この16通りを
判定するために、3×3の画素Aに対して、各画素に図
16に示すように順序を付ける。
【0039】また、A(-1)=1の時、A(0) 〜A(7) の
ヒットしている場所を知るために、
【0040】
【数2】 を求める。上式によると中心を除く4画素以上がヒット
している場合は、ICASE=85,87,93,95,117,119,125,12
7,213,215,221,223,245,247,253,255 の時であり、これ
らの時A(-1)=0とする。 (6) 上記の如く二値化された一次微分画像と、二値化
された二次微分画像の輪郭の各画素における論理積を計
算することにより、ゼロクロッシング法による輪郭線を
得ることができる。
【0041】次に、縦エッジ抽出部12について説明す
る。
【0042】縦エッジを抽出するためには、図2で○で
示されたX軸と平行なエッジ(水平エッジ)を消去すれ
ばよい。このために、図3に示すような3×1のウィン
ドウをX軸方向に移動させながら、横エッジを消去す
る。この時、3×1のウィンドウに画素が並ぶパターン
は図4(1)〜(4)に示す4通りがあり、X軸と平行
に3画素以上が並ぶ場合を横エッジであるとすれば、同
図(4)の場合に3×1のウィンドウの中央を消去すれ
ばよい。
【0043】次に、交差分離部13について説明する。
【0044】エッジの交差には、図5(A),(B)に
示すような、エッジ同士が交差している場合と、同図
(C),(D)に示すような、一本のエッジが2回以
上同一の走査線と交差する場合とがある。
【0045】エッジ同士が交差している場合は、次の
ようにしてエッジを分離する。エッジ画像において3×
3の画素の中央で複数のエッジ同士が交差するのは、中
央以外の画素が1である数をnhit とするとnhit >3
の時である。従って、nhit >3の時、3×3の画素の
中央を0とすれば交差を分離することができる。また、
一本のエッジが2回以上同一の走査線と交差する場合
は、次のようにしてエッジを分離する。一本のエッジが
2回以上同一の走査線と交差するのは、図17に示す7
通りである。同図に示す7通りの場合を判定するため
に、エッジ抽出部11において、二値化された二次微分
画像の輪郭を求めた時と同様に、3×3の画素Aの各画
素に順番を付け、前記した数2によりICASEを求める。
すると、交差が生じるのは、ICASE=9,10,17,18,33,14
4,160 の時であり、これらの時A(-1)=0とすることに
より交差を分離することができる。
【0046】次に、連結エッジ探索判定部14について
説明する。
【0047】縦エッジ抽出部12及び交差分離部13に
より生成された縦エッジは、そのままでは走査線間に渡
るエッジの連結情報が無いので、画像全体に渡ってエッ
ジの連結情報を生成する。エッジの連結情報を生成する
には、連結エッジ始点の発見と、連結エッジの探索
が必要である。また、探索された連結エッジの候補のう
ち、エッジの長さが決められた閾値よりも大きいものを
連結エッジであると判定し、連結エッジ情報を出力す
る。
【0048】連結エッジ始点の発見は次のようにして
行う。図6のように、3×3のウィンドウを走査線に沿
って移動させ、3×3の中央の画素がヒットし、かつ左
右,左右斜め上,真上の5つの画素の内に1つだけヒッ
トがある時に、その中央の画素を連結エッジの始点とす
る。また、連結エッジの探索は、図7に示すように、
5つの画素のどれがヒットしたかによってその探索方向
を換え、その探索方向に沿って1画素づつエッジを探索
する。
【0049】次に走査線上順序付け部21について説明
する。
【0050】図8に示されるように、各走査線毎に、X
座標の小さい値の方から連結エッジと交差が起こる度に
エッジに順番を付けてゆく。
【0051】次に領域分割部22について説明する。
【0052】領域分割は、連結エッジの順序付け処理を
簡単化するために実行する処理である。図9に示すよう
に、Yが小から大に向かって走査線を動かし連結エッジ
と交差があった時、交差フラグ=Tとし、交差が無い
時、交差フラグをFとする。すると、縦エッジが存在し
ないのは、交差フラグがTからFに変わった点であるか
ら、この点で領域を分割すればよい。
【0053】次に領域内順序付け部23について説明す
る。
【0054】連結エッジの順序付けが複雑となるのは、
ある連結エッジの順番が走査線によって異なっている
場合と、左にある連結エッジの順番が変更された場合
であり、それ以外では走査線上の順番付け部21の結果
がそのまま領域内順序付け部23の処理結果となる。上
記及びの場合には、以下のような処理を行う。
【0055】ある連結エッジの順番が走査線によって
異なっている場合 走査線Y=i−1とY=iとで順番が変化した場合、順
番の小さい方を大きい方で置き換える。
【0056】左にある連結エッジの順番が変更された
場合 上記ので順番が変更される前の状態で、それよりも右
にある連結エッジ(順番がの連結エッジよりも大き
い)の順番をにより更新された増加分を加算したもの
と置き換える。尚、図18に上記した,により順番
の変更が起こる場合の処理の流れ、及びデータの格納の
仕方を示す。
【0057】図19及び図20に、ある連結エッジの順
番が走査線によって異なっている場合の例を示し、また
各連結エッジの走査線毎での順番の変化を図21及び2
2に示す。
【0058】図19の例では、走査線i−1と走査線i
において、連結エッジdの順番が2から3へと変化して
いる。このような変化が起こった場合、走査線i−1に
おいて連結エッジdよりも右に連結エッジが存在する時
には、その連結エッジの順番を1つ増やせばよい。実際
には、連結エッジcがdの右側にあるから、走査線iに
おいて連結エッジdの順番が1つ増えたことに対応し
て、連結エッジcの順番も1つ増やせばよい(順番3を
順番4とする)。
【0059】上記処理を行った結果が、図20に示す順
序1である。しかし、このままでは連結エッジbとe、
連結エッジcとfの順序が重複しているので、これを避
けるために更に順序付けを行う。2回目の順序付けにお
いては、順序1で得られた順序をソートすることにより
最終的な結果を得ることができる。この場合、連結エッ
ジbとe、連結エッジcとfは互いに左右の関係を持た
ないので、その順序は任意である。従って、順序1より
連結エッジa,b,e,d,c,fの順に連結エッジが
左から右へ並んでいると考えられ、順序1をソートした
順序2と一致する。
【0060】図21に示す例では、走査線i−1と走査
線iにおいて、連結エッジcの順番が3から1へと変化
している。このような変化が起こった場合、走査線i−
1において連結エッジcは連結エッジbの右側にあるか
ら、走査線iにおいて連結エッジcの順番が下がったな
ら(順番3が順番1に下がる)、連結エッジcの順番を
走査線i−1における順番と置き換える(順番1を順番
3に置き換える)。これに伴って、走査線i−1におい
て連結エッジcよりも順番の大きい連結エッジdの順番
を連結エッジcよりも大きくする(順番2を順番4に置
き換える)。以上の走査を行った結果が図22に示す順
序1であり、順序の重複がないので順序1をソートした
順序2は順序1と同じになる。
【0061】次に領域間順序付け部24について説明す
る。
【0062】図10に示すように、分割された領域間に
またがって、連結エッジの順序付けを行う。この際、連
結エッジ番号が重複したり、抜けたりすることがないよ
うに、各領域における連結エッジ番号の最大値を次の領
域の連結エッジ番号に加える処理を行う。具体的には、
同図においてY座標の小さな領域(下部に位置する領
域)には順番1から順番4の4つの連結エッジがあるた
め、Y座標の大きな領域(上部に位置する領域)に存在
する4つの連結エッジは、順番5から順番が付される。
よって、Y座標の大きな領域に存在する4つの連結エッ
ジには左より順番5から順番8が付させる。
【0063】次にエッジ方向算出部31について説明す
る。
【0064】左右画像で夫々順序付けられた連結エッジ
に対して、独立に連結エッジの属性の一つである方向を
算出する。但し、連結エッジ上に大きな曲率を持つ点が
存在する場合には、その点で連結エッジを分割した上で
方向を算出する。
【0065】次にエッジ分割部32について説明する。
【0066】連結エッジ上の点について曲率を計算し、
閾値を上回る場合には、その点で連結エッジを分割す
る。曲率の変化は例えば、k−曲率によって測定し、k
−曲率の絶対値が一定値以上で局所的に極大または極小
となる点を屈曲点とし、その点で分割を行う(尚、k−
曲率については、例えば「パターン情報処理」長尾真
著、コロナ社等に記されている)。エッジが分割された
時は、連結エッジの属性としてこの接続関係を付加す
る。
【0067】次にエッジ長抽出部33について説明す
る。
【0068】エッジ分割部32において分割された連結
エッジを構成する特徴点(画素)の数をエッジ長とす
る。
【0069】次に対応付け候補選択部34について説明
する。
【0070】前記のように、両眼立体視において、オク
ルージョンにより特徴点の隠れや特徴点抽出のロスが無
ければ、ある走査線上での特徴点の並びは原理的に左右
画像上で保存されている。しかし、実際にはオクルージ
ョンにより特徴点の隠れや特徴点抽出のロスが有り、部
分的に順序の保存されてない場合が有るが、それ以外の
大部分の特徴点については順序が保存されている。この
保存された順序を用いることにより、対応付けを効率良
く行うことができる。
【0071】対応付け候補選択部34においては、同一
順序の連結エッジの対応付けを有線的に行い、対応が付
かなかった場合には、ある幅(1から上限値まで)で前
後の順位の連結エッジ同士を候補として出力する。
【0072】次に連結エッジ対応付け部35について説
明する。
【0073】対応付け候補として選択された左右画像の
連続エッジの属性(長さ,方向,接続関係)に対して閾
値処理を行い、対応,誤対応を決定する。誤対応と判定
された場合には、その旨を対応付け候補選択部34に伝
達し、新たに対応候補を得る。
【0074】本発明に係る対応点探索方式では、上記し
てきたように、連結エッジの生成処理においては、始め
に横エッジを除去し、続いてエッジが分岐,交差または
同一の走査線と2度以上交差するように場合にエッジを
分離し、この分離されたエッジに対して始点を探索し、
この始点の5近傍に対して連続したエッジの探索を行う
ため、連結エッジの生成を高速に行うことができる。
【0075】また、連結エッジの順序付け処理において
は、連結エッジを構成する特徴点を各走査線毎に左から
右へ番号付けし、ある走査線上に1本も連結エッジが無
い場合には、その前後で領域を分割し、分割された各領
域毎に連結エッジを左から右ほ順序付けし、分化された
領域間で連結エッジ番号が重複したり抜けたりすること
のないように順序付けすることにより、エッジの長さや
位置の影響を受けずに連結エッジの順序付けを行うこと
ができる。
【0076】更に、両眼立体視においては、オクルージ
ョンによる特徴点の隠れや特徴点抽出のロスがある場合
でも、それ以外の大部分の特徴点については並びが保存
されているため、この保存された並びを利用して左右画
像上で対応点探索を高速かつ正確に行うことができる。
【0077】
【発明の効果】上述の如く本発明によれば、両眼立体視
を行う際適用される対応点探索を高速かつ正確に行うこ
とができる等の特長を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である対応点探索方式を適用
した対応点探索装置の構成をしめすブロック図である。
【図2】縦エッジの生成を説明するための図である。
【図3】横エッジを消去する領域の移動方向を示す図で
ある。
【図4】横エッジを消去する方法を説明するための図で
ある。
【図5】交差しているエッジの例を示す図である。
【図6】連結エッジの始点の発見方法を説明するための
図である。
【図7】連結エッジの探索方向を説明するための図であ
る。
【図8】走査線毎に番号付けを行う方法を説明するため
の図である。
【図9】領域の分割を説明するための図である。
【図10】順序付けされた結果を示す図である。
【図11】連結エッジの順序を用いた対応付けを説明す
るための図である。
【図12】入力画像に対して一次微分処理を行う際、作
用させるウィンドウを示す図である。
【図13】3×3の画素の一例を示す図である。
【図14】一次微分画像に対して二次微分処理を行う
際、作用させるウィンドウを示す図である。
【図15】二次微分画像の輪郭を求める際、作用させる
ウィンドウを示す図である。
【図16】二次微分画像の輪郭を求める際、3×3の画
素に対して行う順番付けを説明するための図である。
【図17】1本のエッジが2回以上同一の走査線と交差
する場合を示す図である。
【図18】順番の変更が起こる場合の処理の流れ,デー
タの格納の仕方を示す図である。
【図19】走査線毎に順番付けされた連結エッジの一例
を示す図である。
【図20】図19に示される連結エッジの順序付けを行
うテーブルを示す図である。
【図21】走査線毎に順序付けされた連結エッジの一例
を示す図である。
【図22】図20に示される連結エッジの順序付けを行
うテーブルを示す図である。
【図23】連結エッジの順序付けを説明するための図で
ある。
【符号の説明】
1 連結エッジ部 2 連結エッジ順序付け部 3 連結エッジ対応付け部 10 入力画像 11 エッジ抽出部 12 縦エッジ抽出部 13 交差分離部 14 連結エッジ探索判定部 20 連結エッジ 21 走査線上順序付け部 22 領域分割部 23 領域内順序付け部 24 領域間順序付け部 30−1,30−2 順序付連結エッジ 31 エッジ方向算出部 32 エッジ分割部 33 エッジ長抽出部 34 対応付け候補選択部 35 連結エッジ対応付け部 40 視差画像

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の画像入力手段で入力された入力画
    像(10)を用いて両眼立体視を行う際、左右画像上で
    対応点探索を行う対応点探索方式であって、 入力画像(10)から抽出されたエッジから、縦方向に
    連続した連結エッジ(20)を生成する連続エッジ生成
    手段(1)と、 各走査線上において、該連続エッジ生成手段(1)によ
    り生成された連結エッジ(20)に、所定方向に対し順
    序付けを行う連結エッジ順序付け手段(2)と、 該連結エッジの属性、及び該連結エッジ順序付け手段
    (2)により順序付けされた該連結エッジ(30)の順
    序に基づき左右画像上で該連続エッジ(30)の対応付
    けを行う連結エッジ対応付け手段(3)とを具備するこ
    とを特徴とする対応点探索方式。
  2. 【請求項2】 該連続エッジ生成手段(1)は、 入力画像から抽出されたエッジに対して、縦方向のエッ
    ジのみを抽出する縦エッジ抽出手段(12)と、 該エッジが分岐,交差または同一の走査線と2回以上交
    差している場合に該エッジを分割する交差分離手段(1
    3)と、 連続したエッジを探索し、所定条件を満たす連続したエ
    ッジが存在した場合、これを連続エッジとする連結エッ
    ジ探索判定手段(14)とを具備することを特徴とする
    請求項1の対応点探索方式。
  3. 【請求項3】 該連結エッジ順序付け手段(2)は、 該走査線上に一本も該連結エッジが存在しない領域と、
    該連結エッジが存在する領域とを分割する領域分割手段
    (22)と、 上記分割された領域内に存在する該連結エッジを、各領
    域内で同一順序が付されないよう該連結エッジに固有の
    番号を付す領域内順序付け手段(23)と、 上記順序付けされた該連結エッジを、画像全体にわたっ
    て同一順序が付されないよう該連結エッジに固有の番号
    を付す領域間順序付け手段(24)とを具備することを
    特徴とする請求項1の対応点探索方式。
  4. 【請求項4】 該連結エッジ対応付け手段(3)は、 上記左右画像上で順序付けされた連結エッジから、該連
    結エッジの方向と長さを算出して、算出された方向と長
    さを該連結エッジの属性として対応付けを行うことを特
    徴とする請求項1の対応点探索方式。
  5. 【請求項5】 該連結エッジ対応付け手段(3)は、 該連結エッジに屈曲点が存在する場合に、該屈曲点の前
    後で該連結エッジを分割すると同時に分割したことを示
    す接続関係を属性として与え、上記分割された個々の連
    結エッジの方向と長さを算出し、算出された方向と長さ
    を該連結エッジの属性として対応付けを行うことを特徴
    とする請求項4の対応点探索方式。
JP3240007A 1991-09-19 1991-09-19 対応点探索方式 Withdrawn JPH0581410A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011058812A (ja) * 2009-09-07 2011-03-24 Panasonic Corp 視差算出方法、および視差算出装置
JP2011134012A (ja) * 2009-12-22 2011-07-07 Canon Inc 画像処理装置、その画像処理方法及びプログラム

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