JPH05811B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は四角形のガラスパネルと外側に伸びて
いるフランジ部分によつて接合されているガラス
フアンネル（funnel）とから成るシヤドウマスク
カラー受像管に関するものである。

［従来の技術］ このような受像管のためのガラスバルブは米国
特許4483452号で明らかにされている。この従来
の技術設計において、パネルとフアンネルの両方
は積層にされたシートガラスからできている。

［発明の解決すべき問題点］ シヤドウマスクカラー受像管のガラスバルブに
おいて、シヤドウマスクは非常に高い精密さで据
付けられなければならず、そのためマスクの孔は
スクリーン上の発光点と一致し、動作中維持され
る。このことは、カラー受像管の組立ての過程
で、スクリーンの一致に悪影響を及ぼすことなく
何回かパネル組立体から取外され、そしてパネル
組立体へ再び取付けられなければならないという
事実によつて一層複雑にされる。このマスクを支
持するため、マスクに枠を備えること、およびス
プリング、スプリングホルダー、およびピンによ
つてそれに据付けることが従来普通に行われてい
る。

本発明の目的はシヤドウマスクカラー受像管の
組立てを簡単にし、そのコストを引下げることで
ある。

［問題点解決のための手段］ この目的は、受像管にシヤドウマスクを取付け
るため、ガラスの熱膨脹係数に一致した熱膨脹係
数を有する材料で構成された支持プレートがフラ
ンジ部分間の接合部のコーナーの区域において受
像管の内側に固定されている本発明によるシヤド
ウマスク受像管によつて達成される。

支持プレートはガラスの熱膨脹係数に適合した
熱膨脹係数を有する材料で構成され、パネルのフ
ランジ部分の内側に設けられた窪みに接着剤等に
よつて固定される。

［発明の効果］ このような本発明の構成によれば、シヤドウマ
スクはそのコーナーの部分で支持プレートを介し
て受像管のフランジ部分の内側に固定されるた
め、歪みのない状態で取付けることが容易に可能
であり、そのためマスクの周囲縁部の厚さを比較
的薄くすることが可能である。またマスクがコー
ナー部分で支持されているため温度変化によるマ
スクの孔の位置のずれも小さくすることができ
る。

さらに、支持プレートはフランジ部分の内側に
接着剤等によつて固定され、フランジの接合部分
のガラスフリツトに埋設されないためガラスフリ
ツトと支持プレートとの熱膨脹係数の相違による
応力がフランジの接合部分に作用して真空封止に
悪影響を与えることもない。

さらに、上記のような構造の本発明の受像管
は、従来の受像管において通常使用されているマ
スク枠と、スプリングと、スプリングホルダーと
から構成される複雑な構造のシヤドウマスク保持
機構をなくすことができて非常に簡単な構造の受
像管を得ることができる。

［実施例］ 本発明の好ましい実施例を添附図面を参照して
説明する。

本発明は、２つの部分を接合するため外側に伸
びているフランジを備えるガラスパネルとガラス
フアンネルから始まる。

第１図は頂部図中のパネルの一部を示す。パネ
ルフランジ３は支持プレート７が取付けられる角
の窪み５を有する。支持プレート７はパネルのガ
ラス材質の熱膨脹率に合つた熱膨脹率を有する材
質からできている。この材質は好ましくはセラミ
ツク材料または鉄ニツケル合金である。支持プレ
ート７は適切な熱安定粘着によつて、またはガラ
スフリツトによつてパネルフランジ３の窪み５の
中に取付けられる。それはマスク１０の縁１１を
支持プレート７に取付けるピン９が通り抜ける穴
を有する。

このために、マスクの縁１１には、例えば、対
応する穴が設けられている。しかしながら、その
代わり、第３図により説明されるように、参照番
号１４の穴の開いたプレートがマスクの角に配置
されていても良い。これらのプレートは全て適切
な材質でできている。

マスク１０が何回もパネル１から取り外されて
再び入れられるような受像管組立て過程の間、マ
スク１０の入替えをさせる取付け手段としてのみ
使用され得ることが指摘されるべきである。最終
的にマスク１０を据付けるため、リベツトのよう
なその他の留め具９が使用され得る。

第２図はパネルと接合されたフアンネルを伴
う、第１図のラインＡ−Ｂに沿つて得られた縦断
面図である。パネル１上に形成されたパネルフラ
ンジ３およびフアンネル２上に形成されたフアン
ネルフランジ４はパネルとフアンネルとを接合す
るため働く。支持プレート７はガラスフリツトの
ような適切な材料１５によつてパネルフランジ３
の窪み５に取付けられる。第２図で示されるよう
に、対応する窪み６をフアンネルフランジ４に備
えることもまた有利な点である。１２にウインド
を有するマスク１０はピン９によつて支持プレー
ト７の孔８に取付けられる。このピン９は管状の
リベツトまたはダミーリベツトである。支持プレ
ート７はまたシールド１３を据付けるためにも用
いられ得る。

第１図および第２図に示された取付けは受像管
の４つの全ての角で行われる。

この取付けによつて、ドーミング（doming）
補償が、バイメタル素子によつてマスクを保持プ
レートと連結することによる簡単な方法で達成さ
れ得る。このような設備は第３図に示されてい
る。適切なバイメタル素子１４は、例えば溶接に
よつてマスク１０の縁１１へ接合される。それら
は次にピン９によつて支持プレート７は連結され
る。

本発明はシヤドウマスクカラー受像管の製作を
簡単にし、そのコストを著しく引下げるものであ
る。それはまた重量減少を与える、すなわち、こ
のような管の重さが約40％まで減少されるので、
パネルとフアンネルが積層シートガラスからでき
ているような受像管に役立つため用いられ得る。

【図面の簡単な説明】

第１図はパネルの一部の内側の頂部図である。
第２図はパネルに付けられたフアンネルを伴う、
第１図のラインＡ−Ｂにそつて得られた断面図で
ある。第３図はマスクの角を保持プレートに取付
けるもう１つの実施例を示す。 １……パネル、２……フアンネル、３……パネ
ルフランジ、４……フアンネルフランジ、５，６
……窪み、７……支持プレート、８……孔、９…
…ピン、１０……マスク、１１……マスクの縁、
１３……シールド、１４……穴の開いたプレー
ト、バイメタル素子。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 外側に伸びたフランジ部分によつて接合され
   ている四角形のガラスパネルとガラスフアンネル
   とを具備しているシヤドウマスクカラー受像管に
   おいて、 受像管にシヤドウマスクを取付けるため、ガラ
   スの熱膨脹係数に適合した熱膨脹係数を有する材
   料で構成された支持プレートがフランジ部分間の
   接合部の四角形の各コーナーの区域において受像
   管の内側に固定されていることを特徴とするシヤ
   ドウマスク受像管。 ２ 支持プレートが接着剤によつて固定されてい
   ることを特徴をとする特許請求の範囲第１項記載
   の受像管。 ３ 支持プレートがフリツトによつて固定されて
   いることを特徴をとする特許請求の範囲第１項記
   載の受像管。 ４ 支持プレートがパネルのフランジ部分の内側
   に設けられた窪み中に固定されていることを特徴
   をとする特許請求の範囲第１項乃至第３項のいず
   れか１項記載の受像管。 ５ フアンネルのフランジ部分がパネルのフラン
   ジ部分の内側の窪みに対応する内側の窪みを有す
   ることを特徴をとする特許請求の範囲第４項記載
   の受像管。 ６ 支持プレートがセラミツクで構成されている
   ことを特徴をとする特許請求の範囲第１項乃至第
   ５項のいずれか１項記載の受像管。 ７ 支持プレートが鉄−ニツケル合金で構成され
   ていることを特徴をとする特許請求の範囲第１項
   乃至第５項のいずれか１項記載の受像管。 ８ 支持プレートが孔を有し、マスクが孔にはま
   り込むピンによつて支持プレートに取付けられて
   いることを特徴をとする特許請求の範囲第１項乃
   至第７項のいずれか１項記載の受像管。 ９ ピンが管状リベツトであることを特徴をとす
   る特許請求の範囲第８項記載の受像管。 １０ ピンがダミーリベツトであることを特徴を
   とする特許請求の範囲第８項記載の受像管。 １１ マスクがマスクの縁に接合されたバイメタ
   ル素子によつて支持プレートに連結されているこ
   とを特徴をとする特許請求の範囲第１項乃至第１
   ０項のいずれか１項記載の受像管。 １２ 内部シールドが支持プレートに取付けられ
   ていることを特徴をとする特許請求の範囲第１項
   乃至第１１項のいずれか１項記載の受像管。 １３ パネルとフアンネルが積層されたシートガ
   ラスから構成されていることを特徴をとする特許
   請求の範囲第１項乃至第１２項のいずれか１項記
   載の受像管。