JPH0580844U - サンルーフのウエザーストリップ - Google Patents

サンルーフのウエザーストリップ

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JPH0580844U
JPH0580844U JP047645U JP4764591U JPH0580844U JP H0580844 U JPH0580844 U JP H0580844U JP 047645 U JP047645 U JP 047645U JP 4764591 U JP4764591 U JP 4764591U JP H0580844 U JPH0580844 U JP H0580844U
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sunroof
seal portion
ridges
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JP047645U
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剛 内藤
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Toyoda Gosei Co Ltd
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Toyoda Gosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シール性を向上するとともに製造工程を減少
したサンルーフのウエザーストリップを提供する。 【構成】 本考案は、基部1の外側面の全長にわたっ
て、EPDMスポンジゴムからなるシール部4を一体形
成するとともに、基部1の上面全体を覆うよう延出形成
して、その先端縁を基部1の嵌合溝1aの内周上面と同
一平面上に位置させる。そして、シール部4の外側面の
全長にわたって、EPDMスポンジゴムからなる複数の
突条6を互いに略平行に延びるよう一体形成するととも
に、各突条6の頂部を略同一垂直面上に位置させて、全
突条6をルーフパネル22のサンルーフ収容孔22aの
周面に同時に弾性的に線接触可能とする。更に、突条6
を含むシール部4の全面を滑性表面処理剤層7により被
覆する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、サンルーフのウエザーストリップに関するものであり、特に、チル ト式サンルーフ及び/またはスライド式サンルーフの周縁に取付けられてサンル ーフとルーフパネルとの隙間をシールするウエザーストリップに関するものであ る。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種のウエザーストリップとして、図2に示す技術を挙げることがで きる。
【0003】 図2は従来のサンルーフのウエザーストリップの前側部の断面図である。
【0004】 図において、従来のサンルーフのウエザーストリップは、EPDMソリッドゴ ムを押出成形して全体を長尺状に一体形成され、断面略コ字状の基部11が嵌合 溝11aを介してサンルーフガラス等からなるスライディングパネル21の全周 縁に嵌合固定されている。前記基部11の外側には、その全長にわたってシール 部12が一体形成され、基部11とともに中空部13を形成している。前記シー ル部12の外側面にはナイロン製の植毛14が施されている。また、基部11の 前側部の外側面下端縁部に沿ってシールリップ15が形成されている。なお、前 記シールリップ15は、ウエザーストリップの左右両側部及び後側部においては 、ルーフパネル22に形成したサンルーフ収容孔22aと干渉してスライディン グパネル21の円滑な開閉を妨げないよう、省略されている。更に、前記基部1 1の外側面下端縁部の全周にわたって、前記シールリップ15より下方位置に水 切リップ16が一体形成されている。
【0005】 次に、上記のように構成された従来のサンルーフのウエザーストリップの製造 方法を説明する。
【0006】 上記ウエザーストリップは、まず、押出工程において、EPDMソリッドゴム を図2に示す押出形状に同時押出した後、加硫工程において、押出したEPDM ソリッドゴムを硬化させる。次に、粗面化工程において、硬化したシール部の表 面の植毛面をバフ研磨により粗面化した後、接着剤塗布工程において、シール部 の植毛面に接着剤を塗布する。そして、静電植毛工程において、接着剤を塗布し たシール部の植毛面に静電植毛機により多数のパイルを植毛した後、接着剤硬化 工程において、接着剤を硬化させる。その後、余剰パイル除去工程において、シ ール部の植毛面に接着されなかった余剰パイルを払拭して除去した後、切断工程 において、ウエザーストリップを所定長に切断することにより、図2に示すサン ルーフのウエザーストリップが形成される。
【0007】 上記のように構成された従来のサンルーフのウエザーストリップは、基部11 の嵌合溝11aを接着剤を介してルーフガラス21の全周縁部に嵌合固定される 。そして、スライディングパネル21の閉成時には、前記シール部12の植毛1 4がルーフパネル22のサンルーフ収容孔22aの周面に接触してルーフパネル 22とスライディングパネル21との隙間を封止して、遮音及び防水を行なう。 また、前記シールリップ15は、自動車の高速走行時に自動車の車内に生じる負 圧によりスライディングパネル21がサンルーフ収容孔22aから浮上がり、シ ール部12の植毛14とサンルーフ収容孔22aの周面との間でシール切れが発 生したときでも、サンルーフ収容孔22aの前側部の周面を封止して、前側にお けるルーフパネル22とスライディングパネル21との隙間からの車内への空気 の流入を防止して風切音の発生を防止する。
【0008】 一方、スライディングパネル21とルーフパネル22との隙間に進入した雨水 等は、まず、前記シール部12の植毛14により車内への進入を阻止される。ま た、雨水等がシール部12を超えて進入した場合でも、シール部12を伝って下 方に流れる雨水等は前記水切リップ16により以後の車内への流入を阻止される とともに、水切リップによりサンルーフ収容孔22aの全周の下方に形成された レインガータ溝(図示略)に案内滴下され、排水パイプ(図示略)を介して車外 に排出される。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
従来のサンルーフのウエザーストリップは、上記のように、シール部12に多 数の植毛14を施し、各植毛14をサンルーフ収容孔22aの周面と点接触させ てルーフパネル22とスライディングパネル21との隙間を封止している。した がって、自動車の走行時に発生する空気流が、植毛14間の隙間から車内に流入 し、ルーフパネル22とスライディングパネル21との隙間を通過するときに風 切音を発生し、車内の乗客に不快感を与える可能性がある。また、シール部12 の植毛14間の隙間から少量の雨水等が進入する可能性があり、そのシール性の 点で改良する余地があった。
【0010】 なお、前記植毛14を省略してシール部12をサンルーフ収容孔22aの周面 と直接弾性的に面接触させ、そのシール性を向上することも考えられるが、この 場合、ごみまたは埃等の異物がシール部12とサンルーフ収容孔22aの周面と の間に挾まった場合、自動車の走行時の振動等に伴ないその異物によりシール部 12またはサンルーフ収容孔22aの周面が摩耗したり、傷付いたりする可能性 がある。特に、EPDMスポンジゴム製のシール部12は傷付き易く、シール部 12が傷付いた場合、その傷によりシール性が低下して、風切音の発生または雨 水等の進入を招く可能性がある。
【0011】 更に、上記したように、従来のサンルーフのウエザーストリップは、押出工程 、加硫工程、粗面化工程、接着剤塗布工程、静電植毛工程、接着剤硬化工程、余 剰パイル除去工程、及び切断工程からなる多数の工程を経て製造されるため、製 造時間の短縮及び製造コストの低減の点でも改良する余地があった。
【0012】 そこで、本考案は、シール性を向上するとともに製造工程を簡単化したサンル ーフのウエザーストリップの提供を課題とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本考案にかかるサンルーフのウエザーストリップは、スライディングパネルの 周縁に沿って固定される硬質材からなる基部の長手方向に沿って軟質材からなる シール部を一体形成し、前記シール部の長手方向に沿って軟質材からなる複数の 突条を互いに略平行に延びるよう一体形成するとともに、前記突条をルーフパネ ルのサンルーフ収容孔の周面に弾性的に接触可能とし、更に、前記突条を滑性表 面処理剤層により被覆したものである。
【0014】
【作用】
本考案においては、スライディングパネルの閉成時において、複数の突条がル ーフパネルのサンルーフ収容孔の周面に弾性的に接触し、サンルーフとルーフパ ネルとの隙間を多重に封止する。このとき、隣接する突条間の谷部には空間が形 成され、ごみまたは埃等の異物がサンルーフのシール部とルーフパネルのサンル ーフ収容孔の周面との間に進入した場合、自動車の走行時の振動等に伴いその異 物を収容する。また、サンルーフの開閉時には、突条を被覆する滑性表面処理剤 層が、互いに摺接する突条とルーフパネルのサンルーフ収容孔の周面との摩擦を 低減し、サンルーフの円滑な開閉動作を可能にする。
【0015】
【実施例】
以下、本考案の実施例を説明する。
【0016】 図1は本考案の一実施例のサンルーフのウエザーストリップの前側部の断面図 である。なお、図中、従来例と同一符号及び同一記号は、従来例の構成部分と同 一または相当部分を示すものである。
【0017】 図において、本実施例のサンルーフのウエザーストリップは全体を長尺状に一 体形成され、その基部1は、従来と同様、硬質材としてのEPDMソリッドゴム にて嵌合溝1aを有する断面略コ字状に形成されている。また、ウエザーストリ ップの前側部の外側面下端縁部に沿ってシールリップ2が一体形成されるととも に、外側面下端縁の全長にわたって前記シールリップ2より下方位置に水切リッ プ3が一体形成されている。
【0018】 そして、前記基部1の外側面の全長にわたって、シール部4が軟質材としての EPDMスポンジゴムにて一体形成され、基部1とともに中空部5を形成してい る。前記シール部4は基部1の外側面下端縁部からその上面全体を覆うよう延出 形成され、その先端縁が前記嵌合溝1aの内周上面と同一平面上に位置してスラ イディングパネル21の表面に当接するようになっている。これにより、EPD Mスポンジゴム製のシール部4のみからウエザーストリップの車外側の全意匠面 が構成され、EPDMソリッドゴム製の基部1が車外側に露出することはない。 また、前記シール部4の外側面には、その全長にわたってEPDMスポンジゴム からなる複数の突条6が互いに略平行に延びるよう一体形成されている。前記各 突条6は全長にわたって略同一高さを有する断面略三角形状をなし、その頂部が 略同一垂直面上に位置している。更に、前記突条6の表面を含むシール部4の表 面及び前記シールリップ2の上面には、滑性表面処理剤が塗布され、略均一厚さ の滑性表面処理剤層7を形成している。そして、前記滑性表面処理剤層7を介し て、全突条6がその全周にわたってサンルーフ収容孔22aの周面に同時に弾性 的に接触可能とされている。
【0019】 前記滑性表面処理剤層7を形成する滑性表面処理剤としては、例えば、シリコ ン塗料またはウレタン塗料等が使用可能である。また、シリコン塗料としては、 例えば、下記の表1に示す配合のものが使用可能である。
【0020】
【表1】
【0021】 次に、上記のように構成された本実施例のサンルーフのウエザーストリップの 製造方法を説明する。
【0022】 上記ウエザーストリップは、まず、押出工程において、EPDMソリッドゴム とEPDMスポンジゴムとを図1に示す断面形状に同時押出した後、加硫工程に おいて、押出したEPDMソリッドゴム及びEPDMスポンジゴムを硬化させる 。次に、表面処理工程において、硬化した突条6を含むシール部4の全面及びシ ールリップ2の上面に滑性表面処理剤を塗布する。そして、焼付工程において、 滑性表面処理剤を焼付乾燥させて硬化させる。その後、切断工程において、ウエ ザーストリップを所定長に切断することにより、図1に示すサンルーフのウエザ ーストリップが形成される。
【0023】 上記のように構成された従来のサンルーフのウエザーストリップは、基部1の 嵌合溝1aの内面及び前記シール部4の先端縁に接着剤を塗布した後、嵌合溝1 aをルーフガラス等のスライディングパネル21の周縁部に嵌合することにより 、スライディングパネル21に固定される。このとき、前記シール部4はEPD Mスポンジゴムからなり、その表面はEPDMソリッドゴムより通常の状態で粗 面であるため、シール部4の先端縁が塗布された接着剤を介してスライディング パネル21の表面に強固に接着される。したがって、スライディングパネル21 に対するウエザーストリップの接合端縁であるシール部4の先端縁がスライディ ングパネル21の表面から剥離することはなく、サンルーフの外観品質が常に良 好な状態に維持される。また、EPDMスポンジゴム製のシール部4のみからウ エザーストリップの車外側の全意匠面が構成され、質感の異なるEPDMソリッ ドゴム製の基部1が車外側の意匠面に露出することはないため、シール部4の存 在によりウエザーストリップの外観品質、ひいてはサンルーフ全体の外観品質を 損なうことはない。
【0024】 そして、スライディングパネル21の閉成時には、EPDMスポンジゴム製の シール部4が弾性変形するとともに、前記シール部4に一体形成された複数の突 条6の頂部が、前記滑性表面処理剤層7を介して、サンルーフ収容孔22aの周 面に弾接してルーフパネル22とスライディングパネル21との隙間を封止する 。このとき、前記全突条6の頂部は略同一垂直面状に位置し、前記サンルーフ収 容孔22aの全周面にわたって同時に弾性的に線接触以上の接触をするため、ス ライディングパネル21とルーフパネル22のサンルーフ収容孔22aとの隙間 が突条6により多重に封止される。その結果、自動車の走行時において、スライ ディングパネル21とルーフパネル22のサンルーフ収容孔22aの周面との隙 間に空気流が発生して風切音を発生することはなく、車内の乗客に不快感を与え ることはない。また、雨天時等においては、ウエザーストリップのシール部4と ルーフパネル22のサンルーフ収容孔22aの周面との隙間に進入した雨水等は 、前記シール部4に一体形成された突条6により車内への進入を確実に阻止され る。万一、雨水等がシール部4の突条6を超えて流れるような場合でも、その雨 水等は前記水切リップ3に遮断されて、水切リップ3に沿ってサンルーフ収容孔 22a下方のレインガータ溝(図示略)に案内滴下され、排水パイプ(図示略) を介して車外に排出される。
【0025】 更に、前記サンルーフ収容孔22aの周面に弾性的に接触する隣接する突条6 間の谷部には空間が形成されるため、万一、ごみまたは埃等の異物がシール部4 とサンルーフ収容孔22aの周面との間に進入した場合でも、自動車の走行時の 振動に伴い、その異物は前記隣接する突条6間の空間内に移動収容され、突条6 とサンルーフ収容孔22aの周面との間に停滞することはない。その結果、異物 が突条6とサンルーフ収容孔22aの周面との間に挾まって、自動車の走行時の 振動等に伴ない、異物により滑性表面処理剤層7に被覆されたシール部4及び突 条6またはサンルーフ収容孔22aの周面が摩耗したり、傷付いたりする可能性 はなく、傷によりウエザーストリップのシール性が低下するおそれはない。また 、傷により突条6とサンルーフ収容孔22aの周面との間に若干の隙間が生じて 、その隙間により風切音の発生または雨水等の進入を招くといった不都合もない 。
【0026】 また、前記シール部4及び突条6の上面に塗布形成された滑性表面処理剤層7 が、互いに摺接する突条6とルーフパネル22のサンルーフ収容孔22aの周面 との摩擦、及び摺接する可能性のあるシール部4とサンルーフ収容孔22aの周 面との摩擦を低減する。更に、前記シールリップ2の上面に塗布された滑性表面 処理剤層7が、シールリップ2とサンルーフ収容孔22aの周面との間の摩擦を も低減する。その結果、スライディングパネル21の開閉に伴い、前記シール部 4、突条6及びシールリップ2は滑性表面処理剤層7を介してサンルーフ収容孔 22aの周面上を円滑に摺動し、スライディングパネル21の開閉動作が円滑に 行なわれる。
【0027】 なお、スライディングパネル21の閉成時においては、前記滑性表面処理剤層 7の存在にかかわらず、前記シールリップ2は、前記サンルーフ収容孔22aの 前側部周面に離脱することなく常に当接して、自動車の高速走行時に自動車の車 内に生じる負圧によりスライディングパネル21がサンルーフ収容孔22aから 浮上がり、シール部4の突条6とサンルーフ収容孔22aの周面との間に若干の シール切れが発生したときでも、サンルーフ収容孔22aの前側部の周面を封止 して、前側におけるルーフパネル22とスライディングパネル21との隙間から の車内への空気の流入を防止して、空気流により風切音が発生するのを防止する 。
【0028】 このように、上記実施例のサンルーフのウエザーストリップは、スライディン グパネル21の全周縁に沿って嵌合固定されるEPDMソリッドゴムからなる基 部1の外側面の全長にわたって、EPDMスポンジゴムからなるシール部4を一 体形成するとともに、前記シール部4を基部1の上面全体を覆うよう延出形成し て、その先端縁を基部1の嵌合溝1aの内周上面と同一平面上に位置させ、前記 シール部4の外側面の全長にわたって、EPDMスポンジゴムからなる複数の突 条6を互いに略平行に延びるよう一体形成するとともに、前記各突条6の頂部を 略同一垂直面上に位置させて、前記全突条6をルーフパネル22のサンルーフ収 容孔22aの周面に同時に弾性的に線接触可能とし、更に、前記突条6を含むシ ール部4の全面及び基部1の前側部の外側面下端縁部に一体形成されるシールリ ップ2の上面を滑性表面処理剤層7により被覆したものである。
【0029】 したがって、上記実施例は、スライディングパネル21の閉成時において、全 突条6がルーフパネル22のサンルーフ収容孔22aの周面に弾性的に線接触し 、スライディングパネル21とルーフパネル22との隙間を多重に封止する。そ の結果、自動車の走行時において、スライディングパネル21とルーフパネル2 2との隙間に空気流が発生して風切音を発生することはなく、車内の乗客に不快 感を与えることはない。また、雨天時等においては、スライディングパネル21 とルーフパネル22との隙間に進入した雨水等は、前記シール部4に一体形成し た突条6により車内への進入を確実に阻止される。なお、このとき、隣接する突 条6間の谷部には空間が形成され、シール部4とサンルーフ収容孔22aの周面 との間に進入するごみまたは埃等の異物が、自動車の走行時の振動等に伴い突条 6間の空間内に収容される。その結果、異物が突条6とサンルーフ収容孔22a の周面との間に挾まって、自動車の走行時の振動等に伴ない、異物により滑性表 面処理剤層7に被覆されたシール部4及び突条6またはサンルーフ収容孔22a の周面が摩耗したり、傷付いたりすることなく、傷によりウエザーストリップの シール性が低下するおそれはない。また、スライディングパネル21の開閉時に は、突条6を被覆する滑性表面処理剤層7が、互いに摺接する突条6とサンルー フ収容孔22aの周面との摩擦、及びシールリップ2とサンルーフ収容孔22a の周面との摩擦、或いは、摺接する可能性のあるシール部4とサンルーフ収容孔 22aの周面との摩擦を低減する。その結果、スライディングパネル21の開閉 に伴い、前記シール部4、突条6及びシールリップ2はサンルーフ収容孔22a の周面上を円滑に摺動し、スライディングパネル21の開閉動作が円滑に行なわ れる。また、EPDMスポンジゴムからなり素面であるシール部の先端縁が強固 にスライディングパネル21の表面に接着され、スライディングパネル21に対 するウエザーストリップの接合端縁であるシール部4の先端縁がスライディング パネル21の表面から剥離することはなく、サンルーフの外観品質が常に良好な 状態に維持される。また、EPDMスポンジゴム製のシール部4のみからウエザ ーストリップの車外側の全意匠面が構成されているため、シール部4の存在によ りサンルーフ全体の外観品質を損なうことはない。
【0030】 ところで、上記実施例の基部1はEPDMソリッドゴムにより形成されている が、本考案を実施する場合には、これに限定されるものではなく、スライディン グパネル21の周縁部に固定されて容易に変形せず、ウエザーストリップの離脱 を防止すべく機能するものであればよく、例えば、硬質合成樹脂材等、他の材料 を使用することも可能である。また、前記シール部4及び突条6はEPDMスポ ンジゴムにより形成されているが、サンルーフ収容孔22aの周面に突条6を弾 性的に接触させて多重封止を可能にするものであればよく、例えば、軟質合成樹 脂材等、他の材料を使用することも可能である。
【0031】 また、上記実施例のシール部4は基部1の上面全体を覆って延出形成され、そ の先端縁が嵌合溝1aの内周上面と同一平面上に位置するが、意匠的効果の要請 等の各種事情の変更に応じ、サンルーフ収容孔22aの周面に対向する部分のみ EPDMスポンジゴム製のシール部4を形成し、それ以外の部分でEPDMソリ ッドゴム製の基部1の上面を露出させることも可能である。
【0032】 そして、上記実施例の滑性表面処理剤層7は、シール部4及び突条6のみなら ず、シールリップ2の上面をも被覆しているが、少なくともサンルーフ収容孔2 2aの周面上を摺接する突条6を被覆するものであればよく、シールリップ2の 上面からは省略することも可能である。
【0033】 更に、上記実施例の突条6は、断面略三角形状をなしているが、その頂部を略 同一垂直面上に位置させ、サンルーフ収容孔22aの周面に同時に弾性的に線接 触が可能である限りにおいて、断面略半橢円形状等、他の形状を採用することが できる。
【0034】
【考案の効果】
以上のように、本考案のサンルーフのウエザーストリップは、スライディング パネルの周縁に沿って固定される硬質材からなる基部の長手方向に沿って軟質材 からなるシール部を一体形成し、前記シール部の長手方向に沿って軟質材からな る複数の突条を互いに略平行に延びるよう一体形成するとともに、前記突条をル ーフパネルのサンルーフ収容孔の周面に弾性的に線接触可能とし、更に、前記突 条を滑性表面処理剤層により被覆したものである。したがって、スライディング パネルの閉成時において、複数の突条がルーフパネルのサンルーフ収容孔の周面 に弾性的に線接触し、スライディングパネルとルーフパネルとの隙間を多重に封 止するため、その遮音正及び防水正等のシール性が向上する。なお、このとき、 隣接する突条間の谷部には空間が形成され、ごみまたは埃等の異物がスライディ ングパネルのシール部とルーフパネルのサンルーフ収容孔の周面との間に進入し た場合、自動車の走行時の振動等に伴いその異物を収容するため、異物によりシ ール部または突条等が傷付いてシール性を低はない。また、スライディングパネ ルの開閉時には、突条を被覆する滑性表面処理剤層が、互いに摺接する突条とル ーフパネルのサンルーフ収容孔の周面との摩擦を低減し、スライディングパネル の円滑な開閉動作を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案の一実施例のサンルーフのウエザ
ーストリップの前側部の断面図である。
【図2】図2は従来のサンルーフのウエザーストリップ
の前側部の断面図である。
【符号の説明】
1 基部 4 シール部 6 突条 7 滑性表面処理剤層 21 スライディングパネル 22 ルーフパネル 22a サンルーフ収容孔

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スライディングパネルの周縁に沿って固
    定される硬質材からなる基部と、 前記基部の長手方向に沿って一体形成された軟質材から
    なるシール部と、 前記シール部の長手方向に沿って互いに略平行に延びる
    よう一体形成されるとともに、ルーフパネルのサンルー
    フ収容孔の周面に弾性的に接触する軟質材からなる複数
    の突条と、 前記突条を被覆する滑性表面処理剤層とを具備すること
    を特徴とするサンルーフのウエザーストリップ。
JP047645U 1991-06-24 1991-06-24 サンルーフのウエザーストリップ Pending JPH0580844U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010012738A (ja) * 2008-07-07 2010-01-21 Nishikawa Rubber Co Ltd ゴム様弾性体製品

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