JPH0580184A - 炉内構造物検査装置 - Google Patents

炉内構造物検査装置

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JPH0580184A
JPH0580184A JP3243622A JP24362291A JPH0580184A JP H0580184 A JPH0580184 A JP H0580184A JP 3243622 A JP3243622 A JP 3243622A JP 24362291 A JP24362291 A JP 24362291A JP H0580184 A JPH0580184 A JP H0580184A
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arm
ultrasonic sensor
rotating mechanism
ultrasonic
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JP3243622A
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Arata Ito
新 伊藤
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】原子炉上部室に設置されている構造物あるいは
機器と炉容器壁との間の領域を検査することができる炉
内構造物検査装置を提供することにある。 【構成】本発明の炉内構造物検査装置21は、長手方向
軸線回りに回転可能な第1の回転機構22を備えた2以
上の関節部23を、前記長手方向に垂直な軸線回りに回
転可能な第2の回転機構24によって相互に連結すると
ともに、連結した関節部23のうち先端にある関節部2
3と超音波センサー取り付け部25とを連結機構26に
よってさらに連結して検査用腕27を構成し、前記第1
の回転機構22、前記第2の回転機構24および前記連
結機構26を回転型超音波モーターで構成し、前記検査
用腕27を伸縮自在カバー28で覆ったものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷却材に液体金属ナト
リウムを用いた高速増殖炉等の原子炉の原子炉上部室を
検査する炉内構造物検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】不透明な液体金属ナトリウムを冷却材に
用いた原子炉の原子炉上部室内においては、ナトリウム
中を直接肉眼で観察することはもちろん、光学的機器に
よる観察もできない。
【0003】そのため、超音波センサーを備えた炉内構
造物検査装置によって、炉内構造物の検査が行なわれ
る。
【0004】従来の炉内構造物検査装置を用いて高速増
殖炉等の原子炉内の検査を行っている状態を図15に示
す。
【0005】図15の炉内構造物検査装置1は、水平腕
3が収納体19の下端で揺回可能に取り付けられ、この
水平腕3は、ロッド2によって水平方向に展開可能に構
成される。
【0006】また、水平腕3には、水平腕3の長手方向
に移動可能な径方向移動用バー4を取り付けてあり、径
方向移動用バー4の下面には超音波センサー5を取り付
けてある。
【0007】また、径方向移動用バー4は、ワイヤー6
を介して径方向移動用ロッド7に接続してある。
【0008】このように構成された炉内構造物検査装置
1を大回転プラグ8に取り付ける。この大回転プラグ8
は、図示しない固定プラグおよび小回転プラグとともに
遮蔽プラグを構成し、この遮蔽プラグは、原子炉容器
(図示せず)の上部を覆って炉心からの放射線および熱
を遮蔽している。遮蔽プラグの下部は、不活性カバーガ
スを収容した原子炉上部室(上部プレナムおよびカバー
ガス空間)11として形成される。
【0009】検査時には、ロッド2の引上げによって鉛
直位置に収納された水平腕3を、この大回転プラグ8の
開口部9から鉛直下方に所定量挿入し、その後、ロッド
2の押し下げによって水平腕3を液体金属冷却材10中
で水平方向に展開し、この状態で超音波センサー5から
超音波を発振しつつ、大回転プラグ8を回転させる。
【0010】次いで、径方向移動用ロッド7の引き上げ
により、ワイヤー6を介して、径方向移動用バー4を微
少量径方向に移動させ、この状態で再び、超音波を発振
しつつ大回転プラグ8を回転する。
【0011】このような動作を、各超音波センサー5が
隣接する超音波センサー5の元の位置に移動するまで、
すなわち、径方向移動用バー4が超音波センサー5の配
置間隔移動するまで繰り返すことによって、原子炉上部
室の検査を行うことができる。
【0012】図15の大回転プラグ8を回転することに
よって、大回転プラグ8の開口部9の上方に取り付けた
炉内構造物検査装置1が描く軌跡11を、原子炉上部室
の水平断面とともに図16に示す。
【0013】図16には、大回転プラグ8の偏心位置に
設けられた小回転プラグ(図示せず)を回転させたとき
に、この小回転プラグに吊り下げた炉心上部機構12が
描く軌跡13も併せて示してある。
【0014】図16でわかるように、例えば、水平腕3
を半径方向外方に展開して大回転プラグ8の回転を行え
ば、図16の軌跡11の外側を超音波センサー5で走査
することができるので、この領域のプール隔壁14上に
落下物がないかどうかを検査することができる。
【0015】また、プール隔壁14の所定部分をもっと
詳細に検査したい場合には、大回転プラグ8は固定して
おき、炉内構造物検査装置1の回りに水平腕3を回転さ
せることによって、扇状の範囲を超音波で走査すればよ
い。
【0016】扇状の範囲を走査するには、水平腕3を所
定の角度回転後、径方向移動用ロッド7の引上げによ
り、径方向移動用バー4を微少量移動させて、水平腕3
を再び逆方向に回転させ、この動作を、各超音波センサ
ー5が隣接する超音波センサー5の元の位置にくるま
で、すなわち、超音波センサー5の配置間隔移動するま
で、繰り返せばよい。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図16
に示すように、液体金属冷却型原子炉の炉内には、安全
性および経済性を高めるために、出口配管15、崩壊熱
を除去するための熱交換器16および入口配管17が設
置されており、これらの出口配管15等に遮られて水平
腕3を出口配管15等の裏側に展開することができない
ため、出口配管15等と炉容器壁18との間に落下した
物体を見つけだすのが困難になる場合が生ずる。
【0018】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、原子炉上部室に設置されている構造物あるいは
機器と炉容器壁との間の領域を検査することができる炉
内構造物検査装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の炉内構造物検査装置は、請求項1に記載し
たように、長手方向軸線回りに回転可能な第1の回転機
構を備えた2以上の関節部を、前記長手方向に垂直な軸
線回りに回転可能な第2の回転機構によって相互に連結
するとともに、連結した関節部のうち先端にある関節部
と超音波センサー取付け部とを連結機構によってさらに
連結して検査用腕を構成し、前記第1の回転機構、前記
第2の回転機構および前記連結機構に超音波モーターを
設け、前記検査用腕を伸縮自在カバーで覆ったものであ
る。
【0020】また、本発明の炉内構造物検査装置は請求
項2に記載したように、請求項1の構成に加えて、前記
伸縮自在カバーを、溶接箇所を設けた接続ねじを介して
前記検査用腕を覆うように構成してある。
【0021】また、本発明の炉内構造物検査装置は請求
項3に記載したように、請求項2の構成に加えて、検査
用腕の内部に超音波モーター用電源部を設けてある。
【0022】また、本発明の炉内構造物検査装置は請求
項4に記載したように、請求項3の構成に加えて、検査
用腕に冷却用導管を通し、この冷却用導管に冷却ガス用
吹き出し口を設けてある。
【0023】
【作用】請求項1に記載した構成により、原子炉上部室
に設置されている構造物や機器と炉容器壁との間の領域
を検査することができるので、例えば、このような領域
でプール隔壁上に落ちた部品を発見することができる。
【0024】また、回転機構自体の構造により、水平に
展開された検査用腕の自量を支持するための駆動力を必
要としない。
【0025】さらに、伸縮自在カバーにより、回転機構
あるいは連結機構に設けた超音波モーター等を、液体ナ
トリウムによる腐食から保護することができる。
【0026】また、請求項2に記載の構成により、伸縮
自在カバーを容易に被覆可能であるとともに、回転機構
等の修理の際、溶接箇所において伸縮自在カバーを容易
に解体することができる。
【0027】また、請求項3に記載の構成により、各超
音波モーターに別々に電力を供給することができるの
で、異なる電圧の超音波モーターを用いることができる
とともに、検査用腕内のケーブルの本数を相当低減する
ことができるので、関節部の直径を小さくすることがで
きる。
【0028】また、請求項4に記載の構成により、超音
波モーターあるいは超音波センサー等を効率よく冷却す
ることができるので、液体ナトリウムの熱による損傷を
被るおそれが少なくなる。
【0029】
【実施例】以下、本発明の炉内構造物検査装置の実施例
を、図面を参照して説明する。
【0030】なお、従来の構成と同一または対応する部
分には図15、図16と同一の符号を用いて説明する。
【0031】本発明の炉内構造物検査装置の第1の実施
例を図1に示す。
【0032】この炉内構造物検査装置21は、長手方向
軸線回りに回転可能な第1の回転機構22を備えた2以
上の関節部23を、前記長手方向に垂直な軸線回りに回
転可能な第2の回転機構24によって相互に連結すると
ともに、連結した関節部23のうち先端にある関節部2
3と超音波センサー取付け部25とを連結機構26によ
ってさらに連結して検査用腕27を構成し、前記第1の
回転機構22、前記第2の回転機構24および前記連結
機構26に超音波モーターを設け、前記検査用腕27を
伸縮自在カバー28で覆ったものである。
【0033】図2に、関節部23の拡大断面図を示す。
【0034】関節部23に備えた上述の第1の回転機構
22は、超音波モーター36を2つの胴部33a,33
bの間に収容し、これらの胴部33a,33bを押さえ
ばね32を介して接続ねじ34で押さえて構成してあ
る。
【0035】また、超音波モーター36は、胴部33a
に固定された環状の圧電素子29に環状の振動子30を
接着し、この振動子30からの弾性進行波により振動子
30との間で相対回転を起こす環状の耐磨耗板31を胴
部33bに固定してある。
【0036】すなわち、胴部33aおよび33bは、中
空の超音波モーター36によって、長手方向の軸線回り
に相対回転を起こすように構成されている。
【0037】また、胴部33aおよび33bの間には、
液体ナトリウムが超音波モーター36に入らないよう
に、シールリング35を挟んである。
【0038】第2の回転機構24は、超音波モーター3
9を一方の関節部23の接続板37aに固定し、超音波
モーター39のシャフトに固定した歯車40を、軸38
に固定した歯車41に係合させ、軸38を他方の関節部
23の接続板37bに固定してある。
【0039】すなわち、接続板37a,37bは、超音
波モーター39によって、長手方向に垂直な軸線回りに
相対回転を起こすように構成されている。
【0040】また、これらの関節部23は、液体ナトリ
ウムによって第1の回転機構22、第2の回転機構24
あるいは図示しないケーブル等が腐食されないように伸
縮自在カバー28で覆ってある。
【0041】なお、必要であれば、第1の回転機構22
あるいは第2の回転機構24に回転計(図示せず)を設
けてもよい。
【0042】図2のA−A線に沿う断面図を図3に示
す。
【0043】図4に示すように、超音波センサー42を
取り付けた超音波センサー取付け部25と関節部23と
を連結する連結機構26は、上述した第2の回転機構2
4と同様に構成してあるので、超音波センサー取付け部
25は、長手方向に垂直な軸線回りに、例えば鉛直面内
で回転することができる。
【0044】図5に、超音波センサー取付け部25aを
関節部23に連結した連結機構26aを示す。
【0045】超音波センサー取付け部25aは、先端部
48の下方に超音波センサー42aを設けてあり、連結
機構26aによって長手方向に移動可能に構成されてい
る。
【0046】連結機構26aは、連結部23の接続板4
9に超音波モーター39aを固定してあり、超音波モー
ター39aは、組歯車41a,41bを介してスクリュ
ーねじ44を回転させるようになっている。
【0047】また、スクリューねじ44は、胴部43に
固定された案内シャフト45の先端に形成した案内部4
7で支持されているとともに、先端部48に固定した移
動用ボルト46に係合してある。
【0048】また、図示しない超音波センサー制御用ケ
ーブル等が液体ナトリウムによって腐食されないよう
に、上述した伸縮自在カバー28が、先端部48と関節
部23の間にも設けてある。
【0049】本実施例の炉内構造物検査装置21を用い
て、例えば、原子炉上部室の半径方向内方から外方へ検
査を進めていく手順を以下に説明する。
【0050】まず、検査用腕27を鉛直方向に配置した
状態で、図15の大回転プラグ8の開口部9に鉛直下方
に挿入する。
【0051】検査用腕27の先端が図1に示す折れ曲げ
深さに達した後、第2の回転機構24を作動させること
により、関節部23が液体ナトリウム10内でほぼ水平
方向に配置されるように、関節部23を水平軸の回りに
俯仰させる。
【0052】さらに検査用腕27を挿入していくに従っ
て、第2の回転機構24を次々に作動させることによ
り、既に水平方向に展開した各関節部23を水平方向に
維持しつつ、折れ曲げ深さに達した関節部23を水平軸
の回りに俯仰させる。
【0053】この挿入に伴い、各関節部23を水平軸の
回りに俯仰させた後、各関節部23の第1の回転機構2
2を長手方向回りに約90°回転させていく。
【0054】この第1の回転機構22の回転により、既
に水平方向に展開された関節部23の第2の回転機構2
4をほぼ鉛直方向軸線回りに首振可能に構成することが
できるようになるとともに、水平方向に展開された各関
節部23の重量を、図2で説明した第2の回転機構24
の駆動部分、すなわち歯車40、41あるいは超音波モ
ーター39等に作用させずに、第2の回転機構24の構
造部分、すなわち、接続板37a,37bおよび軸38
に作用させることができる。
【0055】言い換えれば、各関節部23の重量を支持
するために、駆動力を作用させる必要がなくなる。
【0056】このようにして、検査用腕27の先端の超
音波センサー取付け部25が所定の水平位置にくるま
で、上述の動作を続ける。
【0057】超音波センサー取付け部25を所定の水平
位置に配置した後、例えば鉛直下方にある図16のプー
ル隔壁14を検査するため、超音波センサー取付け部2
5に設けた連結機構26を作動させることにより、超音
波センサー取付け部25を水平軸線回りに俯仰させ、超
音波センサー42を鉛直下方に向ける。
【0058】この状態で、大回転プラグ8を回転させな
がら超音波センサー42により超音波の走査を行う。
【0059】大回転プラグ8を一周させた後、検査用腕
をさらに挿入して、上述したように関節部23をさらに
水平方向に伸ばす。
【0060】この状態で再び、大回転プラグ8を回転さ
せながら超音波センサー42により超音波の走査を行
う。
【0061】このように、検査用腕22を順次挿入して
いくことにより、超音波センサー42の位置を半径方向
に少しずつずらしていけば、原子炉上部室11の環状領
域を走査することができる。
【0062】このとき、図5の超音波センサー取付け部
25aを用いると、検査用腕22自体の挿入動作回数を
減らすことができる。
【0063】すなわち、超音波センサー取付け部25a
の先端部48は、連結機構26aによって長手方向に移
動可能に構成されているので、この先端部48を連結機
構26aで移動させながら、比較的短い距離を超音波で
走査し、次に、検査用腕27の挿入あるいは引出しによ
って超音波センサー取付け部25a自身を大きく水平移
動させた後、上述の動作を繰り返せばよい。
【0064】走査領域を、図16の軌跡11の例えば外
側から内側に変えるときには、炉内構造物検査装置21
を開口部9の回りに180°回転させておいて上述の動
作を繰り返せばよい。
【0065】かくして、図16に示した軌跡20の内側
領域を全て超音波で走査することができる。
【0066】軌跡20の外側、特に、入口配管15等の
裏側の領域を超音波で走査したい場合には、まず、検査
用腕27を軌跡20を越えてさらに検査領域に向けて水
平方向に展開する。
【0067】次に、検査したい領域が入口配管15の裏
側であれば、例えば第2の回転機構24を作動させるこ
とにより、所望の関節部23を鉛直軸線回りに首振さ
せ、超音波センサー取付け部25を入口配管15の裏側
に回り込ませると同時に、超音波センサー42が鉛直下
方を向くように、連結機構26を作動させる。
【0068】次いで、超音波センサー42により超音波
の走査を行えば、例えば、入口配管15の裏側のプール
隔壁14に落下している物体を発見することができる。
【0069】また、例えば、入口配管15と熱交換器1
6との間の扇形領域を検査したいときは、大回転プラグ
8を固定しておいて、炉内構造物検査装置21全体を開
口部9の回りに往復回転させ、必要に応じて関節部23
の第2の回転機構24を鉛直軸線回りに首振させつつ超
音波走査をおこなえば、このような扇形領域を残らずカ
バーすることができる。
【0070】また、図16の軌跡20内であっても、所
定の領域を詳細に検査したいときには、大回転プラグ8
を固定した状態で、上述と同様の方法で所定の範囲を超
音波で走査することができる。
【0071】本実施例では、主として、原子炉上部室の
プール隔壁14上を超音波で走査する場合について説明
したが、超音波センサー取付け部25の超音波センサー
42を例えば水平方向に向けて超音波を発振することが
できるので、炉容器壁18や入口配管15自体を検査す
ることも可能である。
【0072】また、検査用腕27を展開中に検査用腕2
7の超音波センサー取付け部25が障害物に接触しない
ように、超音波センサー42を障害物回避センサーとし
て用いることもできる。
【0073】次に、本発明の炉内構造物検査装置の第2
の実施例を図6に示す。
【0074】この炉内構造物検査装置121は、長手方
向軸線回りに回転可能な第1の回転機構122を備えた
2以上の関節部123を、前記長手方向に垂直な軸線回
りに回転可能な第2の回転機構124によって相互に連
結してある。
【0075】さらに、図7に示すように、炉内構造物検
査装置121は、連結した関節部123のうち先端にあ
る関節部123と超音波センサー取付け部125とを連
結機構126によってさらに連結して検査用腕127を
構成し、前記第1の回転機構122、前記第2の回転機
構124および前記連結機構126に超音波モーターを
設け、前記検査用腕127を伸縮自在カバー128で覆
ったものである。
【0076】図6に示すように、関節部123に設けた
上述の第1の回転機構122は、超音波モーター136
を2つの胴部133a,133bの間に収容し、これら
の胴部133a,133bを押さえばね132を介して
接続ねじ134a,134bで回転自在に押さえてあ
る。
【0077】また、超音波モーター136は、胴部13
3bに固定された圧電素子129に振動子130を接着
し、この振動子130からの弾性進行波により振動子1
30との間で相対回転を起こす耐磨耗板131を胴部1
33aに固定してある。
【0078】すなわち、胴部133aおよび133b
は、超音波モーター136によって、長手方向の軸線回
りに相対回転を起こすように構成されている。
【0079】接続ねじ133aおよび133bは、液体
ナトリウムの漏れを防止しつつ関節部123の分解およ
び組立を容易に行うため、円周に沿って溶接してある。
【0080】また、伸縮自在カバー128は、この接続
ねじ133a、133bに気密に固定してある。
【0081】第2の回転機構124については、第1の
実施例と同様であるので説明を省略する。
【0082】超音波センサー取付け部125を関節部1
23に連結した連結機構126を図7に示す。
【0083】また、図7のA−A線に沿う断面図を図8
(a) に、B−B線に沿う断面図を図8(b) に示す。
【0084】超音波センサー取付け部125は、先端部
148の下方に超音波センサー142を設けてあり、連
結機構126によって長手方向に移動可能に構成されて
いる。
【0085】連結機構126は、連結部123の接続板
149に超音波モーター139aを固定してあり、超音
波モーター139aは、組歯車141a,141bを介
してスクリューねじ144を回転させるようになってい
る。
【0086】また、スクリューねじ144は、胴部14
3に固定された案内シャフト145の先端に形成した案
内部147で支持されているとともに、先端部148に
固定したボールネジ146に係合してある。
【0087】また、図示しない超音波センサー制御用ケ
ーブル等が液体ナトリウムによって腐食されないよう
に、上述した伸縮自在カバー128が、先端部148と
関節部123の間にも設けてある。
【0088】本実施例では、上述したように接続ねじ1
34aおよび134bを溶接構造としたため、関節部1
23の組立が容易であるとともに、回転機構122等の
修理の際、この溶接箇所において伸縮自在カバー128
を容易に解体することができる。
【0089】本実施例の炉内構造物検査装置121を用
いて原子炉上部室の検査を進めていく手順は、第1の実
施例とほぼ同様であるのでここでは説明を省略する。
【0090】次に本発明の炉内構造物検査装置の第3の
実施例を図9に示す。
【0091】なお、第1あるいは第2の実施例と同様の
部品については、説明を省略する。
【0092】この炉内構造物検査装置221は、長手方
向軸線回りに回転可能な第1の回転機構222を備えた
2以上の関節部223を、前記長手方向に垂直な軸線回
りに回転可能な第2の回転機構224によって相互に連
結してあるとともに、連結した関節部223のうち先端
にある関節部223と図10に示す超音波センサー取付
け部225とを連結機構226によってさらに連結して
検査用腕227を構成し、前記第1の回転機構222、
前記第2の回転機構224および前記連結機構226に
超音波モーターを設け、前記検査用腕227を伸縮自在
カバー228で覆ったものである。
【0093】超音波センサー取付け部225を関節部2
23に連結した連結機構226を図10に示す。
【0094】また、図10のA−A線に沿う断面図を図
11(a) に、B−B線に沿う断面図を図11(b) に示
す。
【0095】関節部223に設けた上述の第1の回転機
構222には、第1および第2の実施例と同様に、超音
波モーター236を設けてある。
【0096】また、第2の回転機構224および図10
の連結機構239aにも、同様に、超音波モーター23
9および239aを設けてある。
【0097】超音波モーター236、239および23
9aは、検査用腕227の内部に設けた電源部251
(図9)によって電力供給されるようになっている。
【0098】この電源部251は、超音波モーター23
6、239、239aの各々に隣接した接続板237a
に取り付けるのがよい。
【0099】本実施例の電源部251により、各超音波
モーターに別々に電力を供給することができるので、異
なる電圧の超音波モーターを用いることができる。
【0100】また、各超音波モーターへの電力供給は、
高圧ケーブルを各電源部251に接続し、各電源部25
1において各超音波モーターに適した電圧に落とせばよ
いので、検査用腕227内のケーブルの本数を相当低減
することができる。
【0101】したがって、関節部223の直径を小さく
することも可能である。
【0102】本実施例の炉内構造物検査装置221を用
いて原子炉上部室の検査を進めていく手順は、第1ある
いは第2の実施例とほぼ同様であるのでここでは説明を
省略する。
【0103】次に本発明の炉内構造物検査装置の第4の
実施例を図12に示す。
【0104】なお,上述の実施例と同様の部品について
は、説明を省略する。
【0105】この炉内構造物検査装置321は、長手方
向軸線回りに回転可能な第1の回転機構322を備えた
2以上の関節部323を、前記長手方向に垂直な軸線回
りに回転可能な第2の回転機構324によって相互に連
結してあるとともに、連結した関節部323のうち先端
にある関節部323と超音波センサー取付け部325と
を連結機構326によってさらに連結して検査用腕32
7を構成し、前記第1の回転機構322、前記第2の回
転機構324および前記連結機構326に超音波モータ
ーを設け、前記検査用腕327を伸縮自在カバー328
で覆ってある。
【0106】また、上述の第1の回転機構322には、
第1および第2の実施例と同様に、超音波モーター33
6を設けてある。
【0107】また、第2の回転機構324および連結機
構326にも、同様に、超音波モーター339および3
39aを設けてある。
【0108】超音波モーター336、339および33
9aは、上述の実施例と同様、検査用腕327の内部に
設けた電源部351によって電力供給されるようになっ
ている。
【0109】本実施例では、さらに、検査用腕327に
冷却用導管352を通してあり、冷却用ガス354を検
査用腕327の先端まで送るように構成してある。
【0110】図12のA−A線に沿う断面図を図13に
示す。
【0111】図13でわかるように、冷却用導管352
は、電源部351、超音波モーター336等の近傍に配
置してあるので、この超音波モーター336等を冷却す
るため、図示しない冷却ガス用吹き出し口を冷却用導管
352に設けてもよい。
【0112】超音波センサー取付け部325を関節部3
23に連結した連結機構326を図14に示す。
【0113】図14でわかるように、冷却用導管352
は、各連結部323を通って、超音波センサー取付け部
325まで延び、超音波センサー取付け部325に設け
た超音波センサー342の近傍で冷却ガス用吹き出し口
353を設けてある。
【0114】また、超音波モーター339aを冷却する
ため、この近傍で、図示しない冷却ガス用吹き出し口を
冷却用導管352に設けてもよい。
【0115】冷却用ガス354を冷却用導管352に通
すと、冷却用ガス354は、各吹き出し口353から吹
き出し、超音波モーター336、超音波センサー34
2、電気ケーブルあるいはエンコーダ(図示せず)等を
冷却した後、検査用腕327を逆方向に流れる。
【0116】本実施例の冷却用導管352により、超音
波モーター等を効率的に冷却することができるので、液
体ナトリウムの熱による損傷を被るおそれが少なくな
る。
【0117】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の炉内構造
物検査装置は、長手方向軸線回りに回転可能な第1の回
転機構を備えた2以上の関節部を、前記長手方向に垂直
な軸線回りに回転可能な第2の回転機構によって相互に
連結するとともに、連結した関節部のうち先端にある関
節部と超音波センサー取付け部とを連結機構によってさ
らに連結して検査用腕を構成し、前記第1の回転機構、
前記第2の回転機構および前記連結機構を超音波モータ
ーで構成し、前記検査用腕を伸縮自在カバーで覆ったの
で、原子炉上部室に設置されている構造物や機器と炉容
器壁との間の領域を検査することができ、例えば、この
ような領域でプール隔壁上に落ちた部品を発見すること
ができる。
【0118】さらに、回転機構自体の構造により、水平
に展開された検査用腕の自量を支持するための駆動力は
不要である。
【0119】また、本発明の伸縮自在カバーにより、回
転機構あるいは連結機構を構成する超音波モーター等を
液体ナトリウムによる腐食から保護することができる。
【0120】さらに、本発明の伸縮自在カバーを、溶接
箇所を設けた接続ねじを介して検査用腕を覆うように構
成したことにより、伸縮自在カバーを容易に被覆可能で
あるとともに、回転機構等の修理の際、溶接箇所におい
て伸縮自在カバーを容易に解体することができる。
【0121】また、検査用腕の内部に、超音波モーター
用電源部を設けたことにより、各超音波モーターに別々
に電力を供給することができるので、異なる電圧の超音
波モーターを用いることができるとともに、検査用腕内
のケーブルの本数を相当低減することができるので、関
節部の直径を小さくすることができる。
【0122】また、検査用腕に冷却用導管を通し、この
冷却用導管に冷却ガス用吹き出し口を設けたことによ
り、超音波モーターあるいは超音波センサー等を効率よ
く冷却することができるので、液体ナトリウムの熱によ
る損傷を被るおそれが少なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る炉内構造物検査装置の第1の実施
例の縦断面図。
【図2】関節部の縦断面図。
【図3】図2のA−A線に沿う断面図。
【図4】超音波センサー取付け部の断面図。
【図5】超音波センサー取付け部の変形例を示す断面
図。
【図6】本発明の炉内構造物検査装置の第2の実施例の
縦断面図。
【図7】超音波センサー取付け部を示す縦断面図。
【図8】(a) は図7のA−A線に沿う横断面図、(b) は
図7のB−B線に沿う横断面図。
【図9】本発明の炉内構造物検査装置の第3の実施例の
縦断面図。
【図10】超音波センサー取付け部を示す縦断面図。
【図11】(a) は図10のA−A線に沿う横断面図、
(b) は図10のB−B線に沿う横断面図。
【図12】本発明の炉内構造物検査装置の第4の実施例
の縦断面図。
【図13】図12のA−A線に沿う横断面図。
【図14】超音波センサー取付け部を示す縦断面図。
【図15】従来の炉内構造物検査装置の水平腕を展開し
た検査状態を示す図。
【図16】炉内構造物検査装置および炉心上部機構が描
く軌跡とともに、原子炉上部室の水平断面を示した図。
【符号の説明】
1 従来の炉内構造物検査装置 3 水平腕 5 超音波センサー 8 大回転プラグ 9 開口部 10 液体ナトリウム 12 炉心上部機構 15 入口配管 21 炉内構造物検査装置 22 回転機構 23 関節部 24 回転機構 25 超音波センサー取付け部 26 連結機構 27 検査用腕 28 伸縮自在カバー 29 圧電素子 30 振動子 31 耐磨耗板 32 押さえばね 33 胴部 34 接続ねじ 35 シールリング 36 超音波モーター 39 超音波モーター 40 歯車 42 超音波センサー 44 スクリューねじ 45 案内シャフト

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向軸線回りに回転可能な第1の回
    転機構を備えた2以上の関節部を、前記長手方向に垂直
    な軸線回りに回転可能な第2の回転機構によって相互に
    連結するとともに、連結した関節部のうち先端にある関
    節部と超音波センサー取付け部とを連結機構によってさ
    らに連結して検査用腕を構成し、前記第1の回転機構、
    前記第2の回転機構および前記連結機構に超音波モータ
    ーを設け、前記検査用腕を伸縮自在カバーで覆ったこと
    を特徴とする炉内構造物検査装置。
  2. 【請求項2】 前記伸縮自在カバーを、溶接箇所を設け
    た接続ねじを介して前記検査用腕を覆うように構成した
    請求項1に記載の炉内構造物検査装置。
  3. 【請求項3】 前記検査用腕の内部に、超音波モーター
    用電源部を設けた請求項2に記載の炉内構造物検査装
    置。
  4. 【請求項4】 前記検査用腕に冷却用導管を通し、この
    冷却用導管に冷却ガス用吹き出し口を設けた請求項3に
    記載の炉内構造物検査装置。
JP3243622A 1991-09-24 1991-09-24 炉内構造物検査装置 Pending JPH0580184A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07193802A (ja) * 1993-12-27 1995-07-28 Nec Corp 受信局管理装置
JP2010127728A (ja) * 2008-11-27 2010-06-10 Japan Atomic Energy Agency 照射誘起応力腐食割れ予兆診断方法及びその装置

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