JPH0579974A - 分光測定用液体セル - Google Patents

分光測定用液体セル

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JPH0579974A
JPH0579974A JP24113191A JP24113191A JPH0579974A JP H0579974 A JPH0579974 A JP H0579974A JP 24113191 A JP24113191 A JP 24113191A JP 24113191 A JP24113191 A JP 24113191A JP H0579974 A JPH0579974 A JP H0579974A
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JP
Japan
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container
sample
light
liquid sample
liquid
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JP24113191A
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English (en)
Inventor
Takahiro Tajima
孝博 田島
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Shimadzu Corp
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Shimadzu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 液体試料を保持する容器と、液体試料と接触
する透光性部材を備えた分光測定用液体セルであって、
容器内の底部に液体試料を攪拌するための可動部材を有
することにより、試料全体の濃度や粒子分布の均一化を
図り、また試料の反応過程を分光する測定方法を実現す
る。 【構成】 プリズム等の透光性部材1が、光入出力側の
上部を残し、その下部全体が液体試料4と接触するよう
に容器5の中に配置され、容器5の内底部には可動部材
7が配置され、容器ホルダー6の下部に配置された磁石
8の動きに応じて回転することにより、容器5の中の液
体試料4を攪拌する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液体試料の分光特性を
測定するために汎用的に使用できる液体セルに関するも
のであって、特に全反射測定法(ATR法)を用いた分
光測定に有用な液体セルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、液体の分光スペクトルを測定する
方法として、例えば図5に示すマイケルソン干渉計を利
用したフーリエ変換赤外分光光度計などの分光光度計を
用いて、(1) 試料が入った透過形液体セルに測定光を略
垂直に入射させ、透過光のスペクトルを測定する方法、
(2) プリズムの表面に試料を密着させ、プリズムに入射
した光が試料との境界面で全反射したスペクトルを測定
する方法(水平形ATR法)、等が知られている。
【0003】前者(1) の方法について詳説すると、透過
形液体セルは、測定波長に対して透過性の材料からなる
2枚の窓材と、この2枚の窓材の間隙に挿入される所定
厚さのスペーサとからなり、液体試料を保持する空間が
形成される。この空間に測定対象となる液体試料を注入
して、液体セル全体を分光光度計の試料室に設置する。
そして、分光光度計を動作させ、単色光又は白色光を液
体セルに入射させ、透過光量の波長分布測定又はフーリ
エ変換によるスペクトル解析を行うことにより、液体試
料の透過スペクトルや吸光度スペクトルを得ることがで
きる。
【0004】次に、後者(2) の方法について詳説する
と、図3のように測定光を通す高屈折率物質で作られた
プリズムの表面に液体試料を密着させ、プリズムに対し
臨界角(全反射を起こす角度)以上の入射角で光を入射
し、プリズムと試料の境界で全反射された光を測定する
ことによって、(1) と同様に、液体試料の透過スペクト
ルや吸光度スペクトルを得ることができる。全反射の機
構は、図4に示すように、試料のごく表面近傍に測定光
が波長オーダーの深さで侵入した後、再びプリズム側に
戻って反射する現象であり、例えば、試料とプリズムの
屈折率比が0.5、光入射角度が45度の場合、波長が
10μm(波数:1000cm-1)のとき、侵入深さが
3.18μmとなり、波長が5μm(波数:2000c
-1)のとき、侵入深さが1.6μmとなる。従って、
試料を薄く加工してスペクトル測定を行うのと同様な測
定を行うことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
試料セルでは、試料の濃度均一化や粒子分散、又は試料
の化学反応の促進のために必要な液体試料の攪拌操作が
困難であるという課題があった。特に、前述した(1) の
透過形液体セルの場合、試料内を通過する光路長を長く
し、攪拌のための回転子を入れる空間を形成することに
よって、液体試料を攪拌することが想定されるが、液体
試料の光吸収が強い場合には透過光量がかなり減少する
ため、測定許容範囲を外れると明瞭なスペクトルを得る
ことが困難であり、特に水溶液の赤外スペクトルでは光
吸収が大きく測定不可能であった。
【0006】また、前述した(2) の水平形ATR法の場
合、測定光の進行方向であるプリズムの長手方向が水平
に設置されているため、攪拌のための回転子の運動や液
体の攪拌運動の障害となって、試料全体を攪拌すること
が困難であるという課題があった。
【0007】本発明は、これらの課題を解決するため、
液体試料を攪拌することができる分光測定用液体セルを
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の分光測定用液体セルは、液体試料を保持す
る容器と、前記容器内に配置されて前記液体試料と接触
する透光性部材を備えた分光測定用液体セルであって、
前記容器内の底部に前記液体試料を攪拌するための可動
部材を備えたことを特徴とする。
【0009】前記構成において、透光性部材の表面の一
部に光反射層を有することが好ましい。
【0010】
【作用】前記構成によれば、容器内の底部に液体試料を
攪拌するための可動部材を有するため、機械的作用、電
気的作用、磁気的作用等を利用した力伝達手段を用いて
可動部材を回転運動や往復運動などの動きを生じさせる
ことにより、容器内の液体試料が攪拌されて、全体とし
て濃度や粒子分布が均一にすることができる。また、試
料の反応過程を測定する場合には、上述の作用に加え
て、攪拌により反応を促進させることができる。
【0011】特に、可動部材として棒状磁石の表面を樹
脂で覆った回転子を用い、強さや向きが周期的に変化す
る磁界を容器の外から印加する手段を用いることによ
り、容器内空間と容器外空間の分離が容易となり、不純
物混入や変質等の試料への悪影響を防止することができ
る。
【0012】又、測定光が通過する透光性部材は、液体
試料との境界面での反射回数が増加するほど好ましく、
回転子等の可動部材が容器内の底部に配置される関係
上、透光性部材の一端を光入出力側として容器の上部側
に配置し、透光性部材の他端は測定光が内部反射する光
反射層を備えるという好ましい構成によれば、可動部材
の動きを妨げることなく試料の攪拌が円滑になると共
に、測定光の入出力が透光性部材の一端で行えるため、
光学設計が容易になり、更に液体セル全体を小型化する
ことができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図を用いて
説明する。図1は、本発明の分光測定用液体セルの一実
施例の部分断面図である。プリズム等の透光性部材1
が、光入出力側の上部を残し、その下部全体が液体試料
4と接触するように、ガラスや石英からなる容器5の中
に配置される。透光性部材1の支持は、内部を通過する
測定光に悪影響を与えないように、透光性部材1の一部
に図2に示すような支持板3が固定され、支持板3と容
器4の開口部とを嵌着することにより、容器内に中空支
持されている。この嵌着構造は、透光性部材1の取り外
しを繰り返しても再現良く位置決めできる構造が好まし
い。なお、支持板3は耐久性の良好なステンレス製が好
ましく、また透光性部材1との接合部分には弗素樹脂等
からなる樹脂製リングが固定され、透光性部材1と支持
板3との固定強度及び気密性の向上を図っている。な
お、支持板3には、液体試料4の注入や排出を行うため
の注入口20が1つ以上穿設されており、例えば揮発性
液体の測定など測定内容の必要に応じて、栓で注入口2
0を塞ぐこともできる。
【0014】容器5の内底部には、容器外部からの力の
作用により運動可能な、例えば棒状に形成された可動部
材7が配置されている。図1に示す可動部材7は、棒状
磁石の表面が樹脂で覆われた回転子であり、容器ホルダ
ー6の下部に配置された磁石8の動きに応じて回転する
ことにより、容器5の中の液体試料4を攪拌する。磁石
8は、モータ10の回転軸9に固定されており、モータ
10を制御することにより、所望の回転速度で運動する
ことができる。このように容器内の底部のほぼ中心に回
転子を位置させ、容器外の下部に磁石を回転させる機構
を用いることにより、試料の攪拌作用が効率良く行わ
れ、且つ液体セル全体を小型化することができる。
【0015】なお、可動部材7を駆動する機構として、
上述した以外に、(1) 容器内に回転子及びモータを組み
込み、容器外部から電源線を接続して動かすことにより
液体試料を攪拌するもの、(2) 容器の一部にパッキング
を介して回転軸を設け、容器内の回転子と容器外のモー
タとを連結する機構など、機械的作用、電気的作用、磁
気的作用等を利用した周知の力伝達機構を用いることが
できる。
【0016】分光光度計等の光源(図示せず)から出射
された測定光15は、平面鏡11で反射し、凹面鏡12
で収束され、プリズム等の透光性部材1に入射される。
透光性部材1の材質は、測定光波長領域において吸収が
少なく且つ液体試料より屈折率の高いものが好ましく、
例えば波数4600cm-1〜650cm-1の赤外光領域
で測定する場合にZnSe、Ge、Si等を、波数46
00cm-1〜400cm-1の赤外光領域で測定する場合
にKRS−5等を使用することができる。
【0017】透光性部材1に入射した光は、液体試料4
との境界面近傍で試料へ侵入しながら反射を繰り返し、
透光性部材1の表面の一部に設けられた光反射層2によ
り反射され、再び液体試料4との境界面近傍で反射を繰
り返し、透光性部材1から出射される。測定光の光強度
が強い場合は、光反射層2での多少の光量損失は許容さ
れるため、光反射層2として透光性部材1と液体試料4
のフレネル反射を利用することができるが、測定光の光
強度が弱い場合には、光量損失を出来るだけ抑えるため
に、光反射層2としてAl、Ag、Au等の金属からな
る蒸着層を設けることが好ましい。
【0018】出射された光は、凹面鏡13、平面鏡14
で反射され、例えば赤外分光光度計等の焦電検出器(図
示せず)に到達して、液体試料の透過光量に応じた電気
信号に変換され、所定の信号処理により、試料の分光ス
ペクトルを得ることができる。なお、標準的な測定方法
としては、分光測定用液体セルに液体試料4を注入しな
い状態で測定してバックグランドデータを得た後、分光
測定用液体セルに液体試料4を注入した状態で測定して
スペクトルデータを得て、両者のデータから液体試料4
自身の分光スペクトルを得る測定方法が行われる。
【0019】なお、容器ホルダー6の壁内に管路を形成
し、一定温度に保たれた液体を循環させることにより、
容器5内の液体試料4の温度を一定に保った状態で分光
測定を行うことも可能である。
【0020】
【発明の効果】以上詳説したように、本発明の分光測定
用液体セルは、容器内の底部に液体試料を攪拌するため
の可動部材を有するため、液体試料を攪拌することが可
能になり、試料全体の濃度や粒子分布の均一化を図っ
て、測定再現性の向上や測定バラツキの解消など測定精
度を向上させることができる。
【0021】また、試料を攪拌しながら試料の反応過程
を分光測定するという新規な分光測定分野を開拓する分
光測定用液体セルを提供するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の分光測定用液体セルの一実施例の部分
断面図である。
【図2】本発明の分光測定用液体セルの一実施例を構成
する透光性部材等の斜視図である。
【図3】従来の水平形全反射測定装置の概略構成図であ
る。
【図4】全反射測定法(ATR法)の原理を説明する図
であり、図4aは全体図で、図4bは図4aにある円部
分の拡大図である。
【図5】本発明が適用可能なフーリエ変換赤外分光光度
計の概略構成図である。
【符号の説明】
1 透光性部材 2 光反射層 3 支持板 4 液体試料 5 容器 6 容器ホルダー 7 可動部材 8 磁石 9 回転軸 10 モータ 11、14 平面鏡 12、13 凹面鏡 15、16 測定光 20 注入口 30 プリズム 31、32 測定光 33、35、36、37 鏡 60 フーリエ変換赤外分光光度計 61 光源 62、63 凹面鏡 64 ビームスプリッタ 65 固定鏡 66 移動鏡 67 外部光源取り出しミラー 68、71 窓 69、70 平面鏡 72 試料室 73、凹面鏡 74 光検出器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体試料を保持する容器と、前記容器内
    に配置されて前記液体試料と接触する透光性部材を備え
    た分光測定用液体セルであって、前記容器内の底部に前
    記液体試料を攪拌するための可動部材を有する分光測定
    用液体セル。
JP24113191A 1991-09-20 1991-09-20 分光測定用液体セル Pending JPH0579974A (ja)

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JP24113191A JPH0579974A (ja) 1991-09-20 1991-09-20 分光測定用液体セル

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JP24113191A JPH0579974A (ja) 1991-09-20 1991-09-20 分光測定用液体セル

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JPH0579974A true JPH0579974A (ja) 1993-03-30

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ID=17069746

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5773915A (en) * 1995-08-08 1998-06-30 Murata Manufacturing Co., Ltd. Vibrating gyroscope
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