JPH0579973B2 - - Google Patents

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JPH0579973B2
JPH0579973B2 JP6233089A JP6233089A JPH0579973B2 JP H0579973 B2 JPH0579973 B2 JP H0579973B2 JP 6233089 A JP6233089 A JP 6233089A JP 6233089 A JP6233089 A JP 6233089A JP H0579973 B2 JPH0579973 B2 JP H0579973B2
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images
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distance
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Domingesu Montesu Fuan
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  • Stereoscopic And Panoramic Photography (AREA)
  • Testing, Inspecting, Measuring Of Stereoscopic Televisions And Televisions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、見る人の前に光学的或は機械的な装
置を置いて見る人に不便をかけるとか、立体画像
を得たり再生したりする為にレーザーのような時
間的或は空間的なコーヒレント光を要求すること
なく白黒もしくはカラーで、静的もしくは動的な
立体画面を得たり再生するための方法及び装置に
関するものである。
〔従来の技術〕
ミンコウスキー(H,Minkowski(1907))が
従来の3種の空間と時間に関する直線的関数から
なる四次元的空間の概要についてその関連性の理
論を系統的に説明して以来、時間空間の連続性に
関するこれ等の分野の検討がより頻繁になつて来
ている。
時間の関数が第4のデイメンジヨンとして一部
を構成するために入つてくる場合には、長さの恒
久性は隔りの恒久性と置き換えられる。かかる問
題点に続き、本発明者等は、二次元的であるべき
写真画像を検討している。映画撮影方法の発明は
時間という第3のデイメンジヨンを付加すること
を意味する。それ故発明者等にとつて、映画は三
次元的な画像を取り扱うことを可能にするシステ
ムの1つであると云える。
本発明の明細書において「四次元的画像」と云
う表現は、立体的な動画を意味するものである。
対象物と観察者の間に一定の距離を設けること
は、2つの異る場所から得た2つの画像つまり1
つは右の目より又他の1つは左の目より得たもの
を脳において合成することとなる。今日迄に使用
された深さを有する画像即ち立体画像を得て又そ
れを再生するシステムは、2つの大きなグループ
に分類することが出来る。それ等は、波の干渉に
よつては記録しない“非ホログラフイーシステ
ム”であり又1947年以降における、より近代的シ
ステムであつて、コーヒレント光のビームによる
干渉による画像形成にもとづく“ホログラフイー
システム”である。三次元(パノラマグラム)と
いう言葉はこのシステムが広い観察角(viewing
angle)で多数の撮影され再生される画像を観察
することが出来しかも観察省の前に置かれたオプ
テイカルフイルター或はその他の装置が観察者に
不便を感じさせないような形で使用される時に使
われるものである。
ホログラフイーの技術は波面を再構成すること
による写真に基礎をおいている。これ等のシステ
ムは画像の録画と画像の再生の双方における光源
のコーヒレンスを要求する。
時間的コーヒレンス(temporal coherence)
は単一光(mono chromatie)であることを必要
としている。空間的コーヒレンス(spatial
coherence)は光が点光源(point source)から
来ることを要求している。
写真化されようとする対象物と再生されるべき
画像とはコーヒレントな光により(暗い部屋で)
のみ照明される必要がありそれ故レーザー光が強
力で高度にコーヒレンスのためこれ等のシステム
の発展はレーザーの発展と深く関連している。レ
ーザー技術は複雑で高価であり又この方法で形成
されるホログラムは解決されるべき多くの技術的
困難さを要求している。
このことはコーヒレントな光束によつて照明さ
れえない月のように遠くにある対象物の写真撮影
を可能とするかかる手段を使用するシステムの商
業化を妨害している。
夕日、太陽や月の海面での反射、風景等を撮影
することが困難であることが判る。
最後に透明体を通しての観察が必要であるので
再生される画像の大きさも制限されている。
非ホログラフイーシステムについて述べるなら
ば、これ等全てのシステムは各々の目に異なる画
像をもたらすことを基本としている。画像は、水
平方向と平行なライン上に設けられたレンズをも
つ2台のカメラにより得られ、そして互いに人間
の目の平均間隔とほぼ等しい間隔に分離される。
又再生するシステムは、左側のカメラにより得た
画像を左の目に届け又、右側のカメラにより得た
画像を右に目に届ける為に使用される手順にもと
づき大きく変化する。これ等全てのものは観察者
がその目の前に光学的電子的或は電子機械的装置
が設けられることを必要としている。特別なテス
トをすることなく、カラーフイルターや偏光フイ
ルター或は機械的なシヤツターによるフイルター
及び一般的である他のものを用いて立体的動画写
真において使用される最もよく知られている方法
の幾つかは動きを把握するのに技術的困難性があ
ることを指摘できる。
即ち、カラーフイルター方法においては、観察
者の各々の目の前に、赤(又は黄)フイルターを
一方の目に、緑(又は青)フイルターを他の目に
というようにフイルターを置き、それぞれの画像
が一方の目或は他方の目に対応するよう赤(又は
黄)又は緑(又は青)のいづれかに再生されるこ
とにより異なる画像をそれぞれの目に届けること
に成功している。
又偏光フイルター方式において、偏光フイルタ
ーは観察者の前に置かれる。目に対するフイルタ
ーの偏光面はお互に直角である。画像を再生する
光に対する偏光面は観察者のフイルターと同じも
のである。
更にシヤツター方式においては、シヤツターを
閉ることにより各々の目の視覚を妨げることの出
来る機構が観察者の直前に置かれる。各目は他の
シヤツターの閉鎖に符合して視覚時間を持つてい
る。画像は又相互にそして同じ周期で再生され
る。
又他のシステムにおいては、異る画像を各々の
目に到達させるために、幾つかの他の処理方法が
開発されて来ており、その中で次のものが目立つ
ている。即ち、観察者の頭を動かさず、観察者と
再生された画像との間に不透明な格子状物を置く
という方法或は各画像と各目との間に光学的シス
テムを置くというものである。その他の立体画像
システムは又投影のためには適切ではない実行手
段によつて各目に異なる画像を到達させることを
達成しようとする点に存在している。これ等の中
には、観察者と再生画像との間にブリユースター
プリズム方式(Brewster prism)、ホイストーン
平面鏡方式(Wheatstone flat mirror method)
或はケンプの凹状鏡方式(Kewp′s concave
mirror method)或は米国特許第4623233のよう
な光学的システムを配置するものである。
然しながらこれ等のシステムは三次元の像再生
の分野には属していない。
一般の光を用いた三次元の再生システムに関す
るこれまでの進展の中に観察者が左右に移動する
ことを許容しつつ三次元でかつ移動する状態で画
像を再生することを可能とするものがある。再生
された画像は各々その右手側或は左手側を示して
いる。
第1は水平視差の再生のためのシステムがあ
る。
多数のシステムとの比較における考慮要因は以
下のようである。即ち、正像観察角
(orthoscopicviewing angle)、再生画像の品質
及び製造の複雑さのためからくるコストである。
今日迄に発展して来た三次元再生のための全て
の装置は多数の画像が発生され、投影され、透過
され、増幅され或は単純にプリントされる拡散表
面(diffusion surfaee)を使用している。代表的
な画像の発生は商業的な映画或はテレビ投影及び
透過によつて使用される不透明或は半透明な表面
に対する投影のため光導体或は増幅器を用いるブ
ラウン管スクリーンがある。
すべての拡散表面に共通な1つの基本的な特
徴、それはこの種の表面を使用する三次元的再生
のための全ての装置のデザインに大きな影響を与
えるものであることを強調することは重要であ
る。
この基本的特徴は全ての拡散表面の点は全ての
方向において中心を通過する光フオトンに変化さ
れるということである。
従つて、全ての観察者はどこに居ても拡散表面
に再生された全画像をみることが出来る。
もし2或はそれ以上の画像が拡散表面の同じ点
で同時に再生されるとすれば、異る画像から来る
フオトンはその方向にかかわらず互に混合される
ようにみえる。
この理由から拡散表面上の異なる再生画像の区
別それぞれについて異なる場所を用意することに
よつて達成される、即ち多数画像識別(scalar
image differertiation)の手段によるものであ
る。
今日迄に設計された全てのシステムは異なる方
式を用いるそれぞれの画像に対し拡散表面上に異
る場所を用意するようにしている。
その位置は一般的に非常に細い垂直の帯状体で
ある。
この方式は米国特許第4737840号或は第4571616
号に示されているがいづれも複雑で高価なもので
あり又シリンダー状レンズの焦点線(focal
line)が拡散表面を含む平面に含まれている。
重要なことは、各垂直方向画像のストライプの
幅はシリンダーのサイズよりn倍小さくなければ
ならない。つまりnは再生されるべき画像の数で
ある。この理由のため、シリンダーの大きさは画
像の大きさにより制限され、従つてシリンダーの
大きさよりn倍小さい。
画像の品質はシリンダーレンズの横幅により制
限されこのことは従つて画像の垂直なストライプ
の幅の大きさにより制限される。最大視覚はシリ
ンダーの開口度つまり該レンズの横幅とその焦点
距離との関係により制限される。
もしこの視角が大きすぎると観察は隣接するシ
リンダーに対応する画像ストライプに関してなさ
れることになり好ましくない逆像効果
(pseudoscopiceffect)つまり逆の深さ
(inverted depth)を発生する。
これ等のシステムにおいて、垂直シリンダーの
光学的シートは拡散表面からその焦点距離つまり
約1ミリメーター近辺の処にあり、又それは拡散
スクリーンそのものであつて前方投影システムに
対する単純な発展を不可能としている。
この点に関し更に検討すれば、これ等三次元画
像の水平視差を再生するための全てのシステムに
おいて、以下のものが使用されている。
A− その焦点面(focal plane)に拡散表面が
位置している垂直シリンダーの光学シート B− 画像がその表面上に細幅状ストライプに分
割されてみえる拡散表面 使用されているものと同一数の画像ストライプ
が各シリンダーに対応して作られる。又品質良好
な再生画像をうるために次の点が必要とされる。
1 各隣接する2つのシリンダーの間に空間が存
在しないこと、つまりシリンダーは互に接触し
ていなければならない。
2 シリンダーのサイズは認知しないほど小さく
なければならない。
3 水平方向視差の変化は、いかなる観察者に対
しても逆像が発生しないように十分に幅広い視
角内において連続的にみえること 第1の条件は各シリンダーに対応している画像
の横方向(幅方向)の大きさつまりnストライプ
の群が最大シリンダーの横幅でることを要求して
いる。
この条件によると、逆像を生じない最大視角
(maximum viewing augle)は次のように表わ
される。
2tag-1〔シリンダーの幅方向長さ/2×焦点距離〕 一般的な材料において、屈折率は約1.5近辺で
あることから最大視角は54°となり拡散表面に垂
直な線に関して±27°を含んでることから明らか
に大部分のケースについては不十分なものであ
る。
全スクリーンを通じてこの角度を用意すること
は各シリンダーとその画像(nストライプの群)
との間の正確な対応を要求する。この対応は達成
することが困難であり従つて製作はコスト高とな
る。
第2の条件はシリンダーの寸法は認識しえない
程十分に小さいものであることを要求している。
健康な目にとつて幅寸法dのストライプを認識し
えないとする条件は d<目視距離(m)/3500 であり例えば目視距離1mでは0.3mm又は0.25mm
では0.08mmである。もし10の画像が使用されると
すれば、各画像ストライプの横方向寸法は各々
0.03と0.008mmでなければならない。
これ等の値は可視光線の波長より単に15倍大き
いオーダーにすぎない。
もし10以上の画像が使用されると、この状況は
理論的により悪くなろう。製造上の困難性は明ら
かであり従つて商業的製品の値段も高くなるであ
ろう。
第3の条件は正像を目視しうる角度が54°以上
であること及び観察者が右から左へ又その逆に動
いた時に一つの画像から隣りの画像への連続的な
遷移とを要求している。
第3の条件から生ずる両制限は第1と第2の条
件とは両立しない。第1の条件はこれよりも大き
な寸法のシリンダーを通した画像を要求すること
になるがこれは画像の値を落すことにつながる。
第2の条件は製造が出来ないほど細い画像ストラ
イプの使用を要求する。この理由は、何故このシ
ステムが、小さな突出スクリーを用いる映画にお
いてでなくてさえ成功的に商業化されえなかつた
かを説明している。
この一般的な技術の中でのこの第2の条件にお
いて、複合再生システム(integral
reproduction system)が存在している。
これは、水平方向と垂直方向の視差を同時に再
生することが可能なシステムと云われている。
古くはリツプマン(Lippmann)によるもので
あるが、現在では複合化写真の基礎は極めて多数
の球形平凸レンズ(例えば1万個)からなるガラ
ス或はプラスチツクのフライアイ(fly′s eys)レ
ンズシートを用いるものである。その例は米国特
許第3852524に見られる。然しながら、このシス
テムでは多数のレンズの使用と画像記録と再生が
高頻度で行われなければならず、技術的に複雑な
ものである。又この方法では拡散表面が使用され
るものであるため前記したような欠点が発生す
る。
一方米国特許第4571616号には多数の球状レン
ズのそれぞれの背後に異なる画像を位置させるシ
ステムが示されているが構造上複雑で又拡散表面
を使用するため上記と同じ問題が存在する。
水平視差の再生についての上述したこれらシス
テムの欠点は水平視差のみならず垂直視差の再生
についても明らかでありこれがこのシステムの商
業化を妨げていた。格子状物(以下単にグリツド
と云う)の手段により水平的な視差を再生する原
理的な方法において、このことは不透明な垂直で
平行したレバーによつて形成され、各バーの間に
は、バーと同じ巾の間隔が残されている(不透明
なグリツドの垂直方向図を示す第4図参照) 第4図において、画像は目の間隔と同じ距離離
れた2台のカメラで撮られる。写真の再生は一方
のカメラによつて撮られた画像はグリツドの介在
という手段により再生の詳細を示す第5図を参照
して判るように他のカメラによる画像を露光せし
められる或は間隔(不透明バーの間隔)を残して
画像を再生するように行われる。
第5図においては、もし再生は同じグリツドを
通してみられ、又視角の角度は画像が撮られる前
の角度と一致するようになされるならば、各目は
それぞれが十分に狭くて目に知覚しえない線の基
礎部において形成される異つた画像を見ることに
なろう。
第1の重要な改良はグリツドを円筒状の光学的
スクリーンと置換することにより達成されうる。
各集光円筒状レンズを通してただ1つの画像が上
記した不透明なグリツドを用いる場合と同じよう
に見られるが然しこれは拡大ガラスとして作用す
るためシリンダーの全幅を占有することになる。
これによつて、各々の目に対する画像のそれぞれ
を作り上げるライン間の不明瞭な分離が避けられ
る。このシステムは視野における傾きの僅かな変
化がそれを受け入れ難いものとすることから前述
のシステムと同じようにまだ欠点があると云え
る。
第2の改良はグリツド間の間隔をバーの幅より
もずつと小さくすることから構成されている。こ
のことはバーとその間隔との合計の長さの間隔に
対する比率が表示する数と同じ数だけの画像がプ
リントされることを可能とする。この方法によ
り、再生される光景の角度における変化の限界を
より広くすることが出来る。もし、グリツドの代
りに集光円筒光学スクリーンが使用される場合、
その間隔が不透明バーより小さいという間隔を避
けることが出来る。
紙の上に、4個の連続する画像を再生のために
得るシステムは非常に一般的である。然しながら
このシステムの欠点は次の通りである。
1 光景に対する角度変化の限界に制限があるこ
と。
2 動画の再生には不向きであること。
3 射影(Projection)には適していないこと。
一方非ホログラフイーシステムの限界について
述べるならば、このシステムはカラーフイルター
或は偏光フイルター或は機械的シヤツターを観察
者の前に置くとか観察者の頭を固定化するという
不便を観察者を与えるものであり又動画の再生に
は不適である。
〔発明が解決すべき課題〕
本発明は上述したような従来の技術における欠
点を解決し、簡易な装置により水平視差或は水平
視差或は水平視差と垂直視差の双方を確保して三
次元画動画即ち四次元の立体化像を再生するため
の安価な光学形システムを提供するものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は上記目的を達成するため以下のような
構成を採用するものである。即ち 矩形状に配列されたカメラ群により撮影された
画像を同様の矩形状に配列された投影機を用いて
透明な光学システムに投影すること、該透明な光
学システムは一方側の部分は目に見えないように
十分に小さな横幅寸法をもつ垂直シリンダーから
なる光学シートで構成されており又その横幅寸法
とその焦点距離との間の関係は少くとも2個の水
平方向に隣接する投影機の間隔を投影距離で割つ
た値より大きくその値の2倍以下であり、一方該
光学システムの反対側の部分は目に見えないよう
に十分小さな横幅寸法をもつ水平シリンダーから
なる光学シートで構成されており又その横幅寸法
とその焦点距離との関係は少くとも2個の垂直方
向に隣接する投影機の間隔を投影距離で割つた値
より大きくその値の2倍以下であり、かつ該光学
システムの厚さは垂直シリンダーと水平シリンダ
ーの焦点距離が同一平面上で一致していることか
ら構成されている水平方向及び垂直方向へ視差を
形成する三次元動画像即ち四次元画像を再生する
ためのシステムである。
〔課題を解決するための手段および作用〕
本発明の対象である装置は今日までに知られて
いるシステムの全てに関し本明細書において上述
した全てのシステムに関し改良することをクレー
ムするものである。そのため、本装置は立体画像
を1つのカメラに取りつけられた幾つかの光学的
対象レンズもしくは光学的中心が水平面に存在し
ている複数のカメラに取りつけられた対物レンズ
により撮るという手段を使用することにより特徴
付けられるものである。同様に本システムは1個
のプロジエクター或は異るプロジエクターに取り
つけられた画像を撮るために使用された対物レン
ズと同じ数の投影対物レンズから成り、該対物レ
ンズは水平的な視差を再生する垂直状円筒状体か
らなる光学的スクリーンを構成する透明光学材料
で作られたスクリーン上にその画像を投影し又、
画像についての垂直的な要素を背部投影を通して
観察しうる水平円筒状体からなる他の光学的スク
リーン上にそれ等の画像を投影しうるよう配列せ
しめられている再生手段を構成している。
他の点に関し、本発明の対象である装置の垂直
円筒状体からなる光学的スクリーンは、同じよう
な光学特性を有する球状レンズと置きかえてもよ
い。
本発明によれば、垂直状円筒状体からなる光学
的スクリーンは垂直的及び水平的光学的パワーに
関し同等の絶対的値をもつ他の反転レンズと置換
されてもよい。この場合の観察は反射によりなさ
れるものである。同様にして、カラー及び白黒で
三次元的動画即ち四次元的画像を得るための工程
が本発明の対象となつている。
それは、画像は幾つかの光学的対物レンズによ
り撮られ、次で投影方式により複数の画像が1つ
の観察しうる立体的画像は合体されて光学的スク
リーン上に再生される方法である。
本発明は上記したとおり、異る画像がその表面
に焦点が合せられる拡散表面を使用しない処に特
徴がある。つまり本発明ではその上に画像が焦点
を合せられ、集中化されるが物質化されない仮想
平面が存在する点に特徴がある。かかる説明のた
めにこの平面は透明な表面(transparent
suface)として認識することが出来る。
ここでかかる透明な表面について述べるならば
“全ての透明な表面の点は入力フオトンと同じ方
向を維持するフオトンを発生する中心に変換され
る”という特徴を有している。
従つて全ての観察者はどこに居ようとも投影画
像の一点(singll point)を見るであろうこの点
は投影機の光学的中心が観察者の光学的中心とが
結合している線と該透明な表面との交点である。
もし2又はそれ以上の画像が同時に異つた空間
的位置から該透明な表面上に投影されたとすると
異なる投影から来るそれぞれのフオトンはその表
面を通過した後もその方向を維持する。
異なる画像は、各画像のフオトンが異なる角度
をもつて該透明な表面から出現することから、識
別されうる。
つまり角度的画像差(angular image
differenciation)が使用できる。
本発明においては、垂直シリンダーからなる光
学的シートが該透明な表面(仮想平面)の前方に
該シリンダーレンズの焦点距離と等しい間隔で置
かれている。
該シリンダー状レンズの焦点距離の選択は上述
したようにシリンダーの幅方向寸法とその焦点距
離との関係は少くとも投影機関の間隔と投影距離
との関係に等しいものであり又その値の2倍は越
えることは決してありえない。
この特性を持つた垂直シリンダー群を配置した
後は、全ての観察者はどこにいても投影機の同じ
数の画像の要素を見ることが出来る。
これ等の要素は一つの直線状要素の形に配列さ
れるであろう。この直線状画像要素は各観察点の
それぞれで異つており又それ等は投影機と観察者
とを含む平面と該透明な表面との交叉により形成
される線に含まれるであろう。水平シリンダーか
らなる第2の光学的シートは、その焦点線
(focal line)が垂直シリンダーと同じ焦点面
(focal plane)上にあり、従つてそれは本発明の
目的のために作られた透明な表面と一致するもの
であつて、該第2の光学的シートは上述の要素を
矩形に変換する作用を有している。かかる要素の
底辺(bose)は上記要素と同一であり又その高
さは該透明は表面の高さに等しい。
該水平方向シリンダーの焦点線はどこからみた
場合でもその口径が当該光学システムの高さと同
じ高さをもつ矩形の観察が可能となるようにその
幅に比較して出来るだけ小さくなければならな
い。(例えば半球状のシリンダー等) 本発明のシステムが前述した他のシステムに対
して有している利点としては、 A 視角が望ましいだけ大きくとりうることであ
り、これは投影機の数、それ等の間隔及び投影
距離に依存するものである。
B シリンダーの大きさ或は幅方向寸法は画像の
数によつては制限されず又望ましい程度の小さ
な値にまで設計可能であり、従つて画像の質は
該シリンダーの製造条件によつてのみ制約され
る。
C 観察者が観察区域を離れても逆像は生じな
い。
D 投影された画像を順序よく重ね合された垂直
なストライプに分割するために複雑な装置を製
造する必要はなく、従つてシステムは安価であ
り又使用も極めて簡単である。
本システムは投影についてのみ有効なものであ
り紙等に写真的に再生することには使用しえない
のが1つの欠点ではある。
一方本発明にかかるシステムによつて、三次元
的なスライド観察器を設計することが出来る。
E 投影機と光学システムの間に拡散表面が存在
しないため上述の2つの透明な光学シートが同
一の鏡面(specular surface)上にカツトされ
ることが出来それによつて垂直シリンダーの数
に水平シリンダーの数を掛け合せた数積と同じ
の矩形の鏡からなる光学的シートを形成する。
この場合は投影は前方から行われる。
集積再生システム(integral reproduetion
system)をうるための上述の技術の応用につい
て以下に説明する。
水平方向の視差をもつた三次元再生システムを
形成するために作用している同じ基礎的な考え方
は集積再生システムの設計に応用しうる。そのシ
ステムは水平と垂直の視差を再生するものであ
る。
垂直シリンダーの設計はその横幅寸法とその焦
点距離との間の関係は少くとも2個の水平方向に
隣接する投影機の間隔を投影距離で割つた値より
大きくその値の2倍以下と云う条件により水平方
向視差を形成するため行われるものである。
又垂直方向の視差を再生するために、複数の投
影機は矩形に配列されている。そしてこのケース
において水平シリンダーの設計は垂直シリンダの
設計について得られる条件と同一である。即ちそ
の横幅寸法とその焦点距離との関係は少くとも2
個の垂直方向に隣接する投影機の間隔を投影距離
で割つた値より大きくその値の2倍以下ある。
本発明にかかるシステムを集積再生システムに
適用することにより次の利益がある。
1 水平方向及び垂直方向の視角が望ましいだけ
大きくとれる。この角度は投影機の数、それ等
の間隔及び投影距離に依存する。
2 水平方向の視角は垂直方向の視角とは独立で
ある。
3 水平方向及び垂直方向シリンダーの幅寸法は
垂直及び水平の画像の数によつて制約されず又
望ましいだけ小さく設計することが出来従つて
画像の品質はシリンダーの製造条件によつての
み制約される。
4 逆像効果(pseudoscopic effect)は水平方
向視差及び垂直方向視差のいずれにおいても生
じない。
5 画像を順番にかつ重ね合された矩形に分割す
るため何ら複雑な装置を作る必要がなく従つて
システムは安価となり又実用化が容易である。
6 前方からの投影が可能である。
本発明をより良く理解するために、写真(二次
元的画像)から映画撮影(三次元的画像或は二次
元的動画)までを示す次のステツプを繰返し説明
する。
第1番目に、“新規なアイデイア”が存在して
いた。
動画は一連の二次元的な静的画像を次々に撮る
ことにより達成され又再生に当つては同じ順序で
かつ同じ速度で繰返されることになる。もし撮ら
れた画像又は再生される画像の周波数が高ければ
動作の連続性に対する印象は完全なものとなろ
う。
第2番目に、その周波数を越えると人間はあた
かもその時間1つの画像の連続体であるかの如く
1つの画像を次の画像に合体させている一連の用
意された画像群を区別出来なくなる再生状態にお
ける周波数のしきい値が何であるか調査すること
が必要であつた。経験から云うとその周波数は1
秒当り48画像である。
第3番目には、そのしきい周波数を越えると人
間が動作の連続性を知覚することが出来る画像を
撮る際のしきい周波数が何であるか調査する必要
があつた。これは1秒間に16画像であることが判
つた。
最後に動画を形成するため :1秒間に16画像の比率で“画像を撮る”こと
及び :上記と同じ比率(1秒間に16画像)で各画像
をシヤツターを用いて2回づつ遮蔽して1秒間
に48画像の比率が達成するように“再生する”
こと(1回目のシヤツター動作で1つの画像か
ら次の画像に替え、次の2回のシヤツター動作
は画像は替えずに行われる。) の合体から構成される工程が見出された。
現在において、映画投影における標準化された
方法は1画像について1回の付加的シヤツタリン
グを用いる1秒間24画像である。
要約すれば、本発明の出発点は「第3のデイメ
ンジヨンである時間は用意周到な一連の二次元的
画像の手段により達成される”と云う基本的アイ
デイアにある。
人間の目が光の断続性を知覚しえないような必
要最小限のしきい値が調査された。(それは1秒
間48画像であつた。)又動きに対する印象を与え
るために必要な1秒間の画像の数が確認された。
(それは1秒間15画像であつた。)そして最終的
に、実用的な方法として1秒間に16画像の比率で
“画像を撮り”、又1秒間に48回の光の断続周波数
が得られるまでの付加的シヤツタリングを用いた
“画像の再生”とで構成される方法が開発された。
この概要は以下に述べるように本発明の開発の
基礎として使用される。
映画撮影に関する場合がそうであつたように、
経験は撮られる画像の数は再生に要求される数よ
り非常に少いということを示している。その大き
さの範囲は50対1以上である。
一般的な現象として、人間の両眼による視覚の
故に人間は自分が見ている対象物の離れている距
離を評価することが出来る。この機能は人間の目
がそれぞれ向けられている角度により満される。
ライン1−A1とD′′′′−A2をそれぞれ人間の左目
Iと右目D′′′′の無限の視覚ラインとしよう。第
6図は両眼が対象物Pを観察する場合の光学的図
式を示している。第6図において、もし目が直線
ライン1−A1上で距離lにある対象物Pを見る
ため動いたとすると右の目は次式で与えられる角
度で物を見ることになる。
tgE=b/l この角度Eは水平的視差角度と呼ばれる。
目が通常水平線と平行なライン上にある場合に
は、水平的視覚を再生する立体的システムは十分
であり成功する。この理由から、水平的視差にお
ける画像の記録と再生とについてのみ関心をもつ
ている。
ここで観察者O1が無限の視覚ラインと直角な
壁に作られた幅A−Bの窓を通して光景Pをみて
いるとしよう。第7図はその状態を図式的に示し
ている。
第7図は観察者O1の右目D′′′′1と左目I1の平面
図を示している。光景から来てI1を通過する光線
のビーム(I1上で同心である)は左目の画像を形
成するために作用するビームである。同様にD
を通過する光線のビーム(D1と同心である)
は右目の画像を形成するために作用する。起伏に
対する知覚は脳が、異なる点I1及びD1を通過
した2つの光線によるビームにより形成された右
目と左目とからの画像を合成した時に達成され
る。
一方窓を含む平面のラインに含まれる直線AB
を無限に接近した一連の点F1,F2……Fi……
Fo-1,Foに分割することを考える。
同心的ビームD′′′′1に属している全ての光線は
もとより、同心的ビームI1に属している全ての光
線は全てのiについてFi−Fi-1の距離が十分小さ
い限り同心的ビームF1,F2……Fi……Fo-1,Fo
グループの中に含まれているということに注目す
ることは重要である。
次に何人かの観察者O1,O2……Oi……Onが前
の窓ABを通して異なる場所から同一の光景を見
ていることを考えてみよう。垂直的な視差を考慮
する必要はないので全ての組の目を同一の水平面
上に突出部によつて示すことができる。第8図は
m人の観察者が窓ABから対象物をみている光学
的図式を示している。
位相幾何学的理由から、全ての同心ビームIi
或はD′′′′iは距離Fi−Fi-1が十分小さい限り一連

同心ビームF1,F2……Fi……Fo-1,Foの中に含ま
れているということは明らかである(図では外側
のビームのみが示されている。)第8図により他
の方法で表わされている“基本的アイデイア”が
次のように要約される。
基礎として観察者Jの左と右の目に対応する同
心状ビームIi又はD′′′′iを用いて又全ての観察者

為に形成された画像はFi−Fi-1の間隔が十分小さ
いものである限り同心状ビームF1,F2……Fi……
Fo-1,Foを基礎として用いて形成された画像の適
切な一部として選択し、構成することにより合成
されうる。
この説明はどのような曲線であつてもそれが連
続していてA点およびB点を通過するものである
限り同心的ビームF1,F2……Fi……Fo-1,Foを含
む場合はひきつづき有効なものである。
この基礎的アイデイアは発散レンズからなる光
学的シートが収束レンズからなる他の光学的シー
トにもとづく再生システムと一体化されて作られ
た画像記録において有効となる。
最も簡単な画像収録形成は各点Fiに異なる画を
撮るカメラに配置することであろう。それにもか
かわらずこの発明では1個のカメラで発散型光学
的スクリーンを通して画像を撮ることが考えられ
ている。
そこで本発明では、同心状ビームF1,F2……Fi
……Fo-1,FoをラインL,L′平面に含まれる発散
レンズS1,S2……Si……So-1,Soの中に実現せし
めるようにしている。幾何学上の簡単な理由から
焦点距離fをもつたレンズSiから対象物までの距
離Dと同レンズの像までの距離d0との間の関係は
次式で与えられる。
D/d0=f/f−d0 これをdについて変形すると d0=D・f/f+D となる。
第9図において発散レンズによる画像形成の光
学的ダイアグラムが理解される。
即ち、第9図で各同心的ビームFiのための発散
レンズが存在しており又それ等の間の距離Fi
Fi-1がiが何であつても同一でありかるレンズS
の幅Kと等しいと仮定する。
もし焦点距離fが全てのレンズについて同一で
あるとすれば、レンズSiの光学的中心上における
像Piの高さは次式で与えられる。
Pi=fK/f+D〔i−n+1/2〕 これ等のHH′平面に含まれる全ての像がレン
ズの背部に位置する単一のカメラによつて収録さ
れる。第10図には本システムの対称軸上に位置
する対象物O−Pについての各レンズにおける高
さPiにより特徴づけられている像の形成に関する
光学的ダイアグラムが示されている。
画像の再生に関して述べるならば、収束レンズ
Ciにおける像の形成に関与する距離差は第11図
に示されており、収束レンズCiにおける画像の形
成に関する光学的ダイアグラムを示すものであ
る。
もしレンズから対象物までの距離をDとし、レ
ンズから像までの距離をd0としかつ焦点距離をf
とすれば次の式が成り立つことは容易に証明でき
る D/d0=D+f/f又はd0=D・f/D+f もし第10図の発散レンズにより形成された異
る画像が写真版上又は投影平面上に実現されるも
のとすればこの写真或は投影用の平面HH′は平
面LL′に含まれる一連の収束レンズCiに対する対
象物として作用するであろう。
これ等のレンズにより形成された平面的な画像
の群は平面HH′上に位置する対象物Piからの画像
Pの形成に関する光学的ダイヤグラムを表わして
いる第12図に示されているように距離Dにおい
て空間に(立体画像)画像を作り上げるであろ
う。
この画像は観察者O1,O2……On等のいづれか
の一組の目1,2……mによつてその距離で観察
されることができる。
画像を収録するに当り発散レンズにおける対象
物と像との間の距離の比は再生時における収束レ
ンズの対象物と像との間の比と同じである。
発散レンズにおける画像の高さPiと収束レンズ
における対象物の高さとは同一でなければならな
い。
レンズから対象物までの距離をd0とすると再生
画像から再生の窓まで距離は次式により与えられ
る。
f+D′=d0/PiK〔i−n+1/2〕 ここで前述したPi値を置き換えると f+D′=d0(f+D)/f が残る。
再生における実行を簡単にするため、対象物の
平面はレンズCiから一定で焦点距離f離れた位置
に置かれる。この方法により画像は収録時におけ
る距離Dと等しい距離D′において形成される。
もし再生のための窓の横方向の幅A′B′が画像
収録のための窓の幅のP倍に作られるとすると
(A′B′=P・AB)再生する収束要素の幅Kと高
さPiは同じ比率で変化するということは検討する
価値がある。
もし焦点距離fが同じ変化を受けるとすれば深
さの距離或は第3のデイメンジヨンD″は次のよ
うに変換されるであろう。
D″=P・Kf/Pi〔i−n+1/2〕=PD′ Dの値はいかなるものでもよい。
つまり、三次元或は画像の深さは再生時の窓の
幅と同じ比率で変化するであろう。又は別の云い
方をすれば再生はサイズが変つた時に三次元にお
いて変形を破ることはない。
1つに画像が次々と極く短時間に分割されてい
る映画撮影の開発が基礎をおいているアイデイア
と一つの画像Fiが他の画像Fi+1と極めて短い距離
で分割されているような上述してきた四次元シス
テムの基礎的アイデイアとの間の類似性は明白で
ある。
又人間の目が光の中断を知覚することのない1
秒間48画像と云う再生の周波数と動作の連続性を
達成するのに必要な最小である1秒間16画像と云
う収録周波数及び四次元システムにおける再生に
要求される画像の数と収録に要求される数との間
の差において類似性がある。
画像がバンドにより構成されているという事実
が知覚されないように要求される最小の分離(或
は再生のための収束レンズCiの寸法と明らかに連
続した方法により立体映像を再生しうるように要
求される分離(写真撮影用の発散レンズSiの寸
法)は非常に異つている。
経験から云うと正しい再生のために要求される
画像の数はそれを収録するに必要とされる立体画
像の数よりかなり多いということである。
以下に映画撮影におけるシヤツタリングと同じ
ように収録された少い数の画像を用いてより多く
の数のユニツトにより再生することを可能とする
方法を説明する。
映画撮影においては、同一の画像が数回のシヤ
ツタリング操作の間繰返される。四次元の再生に
おいては、同一の画像は数回の再生ユニツトの内
で繰返されるであろう。
各再生ユニツトは収束円筒状レンズに実現され
る。
上述した来たように、深度を明確に現わすのに
必要な画像の数はそれを再生するのに必要とされ
る数よりかなり少い。又三次元の写真にとる場合
の簡単な方式は多数の焦点Fiが使用されると同じ
数のカメラを利用するようにすることである。
さて、経験はこの数は小さくなりうるというこ
とを教えている。そこで写真撮影の方法は、次の
ように構成される。即ち、カメラC1,C2,C3
…Coにより撮影された一連の画像は、光学的軸
が等間隔で互いに平行であり、光学的中心が水平
線と平行な線ZZ′に沿つて置かれている複数のカ
メラにより収録されるのである。
画像を撮るカメラ間の間隔はKcと表示される。
(第3図は画像が収録される場合のカメラ群の配
列をダイヤグラム的に示すものである。) カメラ間の分離又は距離Kcはもとより画像を
収録するために使用されるカメラや画像の数に関
する実際的な値については後述する。
再生のためには、収束レンズからなる光学的ス
クリーンが使用され、これを通して第3図に示さ
れるカメラにより収録された画像の投影を観察す
ることが出来るであろう。このために、撮影時に
使用したカメラと同じ数の互に等間隔におかれた
プロジエクターを使用することになろう。プロジ
エクターの各々は上述した透明な円筒状光学スク
リーン上に1つの画像を投影する。
該投影機の光学軸により形成される角度はカメ
ラの光学軸により形成される角度と同一でなけれ
ばならない。そうでないと画像記録の際の均等な
視差による平面は再生において弯曲されてしまう
であろう。
1つ以上の水平的視差を再生することは必要が
ないので円筒状体の軸は地表の平面に対し垂直で
あつてよい。(第2図は円筒状光学スクリーン上
に投影を行つている互に距離Krだけ離れている
プロジエクターP1,P2……Poの配列をダイアグ
ラム形式で表示している)。
第2図を参照すれば、プロジエクターからスク
リーンまでの距離Bはプロジエクターの焦点距離
と円筒状光学スクリーンの寸法により定められ
る。
該円筒状光学スクリーンは判別出来ないほど十
分に小さい幅d′をもつた円筒状体により形成され
ており次式により与えられる焦点fは3個のプロ
ジエクターがみえる角度2Kr/B以下の角度をも
つ各円筒状体の口径d′/fと等しくなるまで減少
される。
f=B・d′/2Kr 経験によればシリンダーの寸法d′はメートル
(m)で表わされる観察距離を3500で割つた値よ
り小さくなければならない。
又シリンダーの口径d′/fは3つの撮影機を見
ることが出来る値d′/f=2Kr/Bと2つの投影機が 見れるその半分の値即ちd′/f=Kr/Bとの間に含 まれうる。
これに関連して1つのプロジエクターiの一部
の画像が滑らかに隣接するi−1及びi+1によ
るプロジエクターの一部の画像と混り合うので1
つの画像バンドから次の画像バンドへの知覚しえ
ない変化が達成されるのである。
収録された画像の数と再生される画像の数との
間の比はここではプロジエクターの数(画像を収
録するカメラの数に等しい)と光学的スクリーン
を作つている収束円筒状体の数との間の比で代表
される。
もしプロジエクターが互に分離されているとす
れば、スクリーンの三次元の視角の範囲が増加す
るが再生される視差は減少するし又その逆も存在
する。
投影機関の間隔についてのそれぞれの変化に対
して決められた投影機の数については、もし同じ
投影距離が維持されるならば、異なるシリンダー
シートに対応する。何故ならば、幅方向の寸法と
焦点距離との関係は投影機の間の間隔と投影距離
との関係に等しくなければならないからである。
これまで水平方向の視差を再生することに関す
る多くの問題について検討して来た。この問題は
知覚しえないほど非常に小さい幅をもつ垂直な円
筒状体からなる光学的スクリーンにより解決され
てきた。
もし上述したような垂直シリンダー(100)
のみが利用されたとすると、画像の観察は画像或
は投影機の数と同じ数の副次的な画像(sub
segment)を構成する直線的な要素に限定される
であろう。この直線状の画像要素は投影機と観察
者を通過して通る平面と垂直シリンダーからなる
上記した透明な光学的シートを含む平面との交叉
点によつて与えられる。
従つて、垂直平面が適正に形成されるので、全
ての観察者が観察者の高さに関係なく画像の垂直
な要素全体を見ることが出来るように十分な口径
をもつた他の水平シリンダーからなる光学シート
が使用される。
一般的には、垂直な方向のケースにおけるよう
に目に見えないよう十分に小さくなければならな
い横方向の寸法をもつ最大の口径を持つという理
由から半球形シリンダーが選ばれる。
従つて、本発明の再生のための光学システムは
第1図のようになりそしてその画像の観察は透明
体を通して行われる。
第1図において視角Vは第1の投影機から最後
の投影機までの間の距離、投影距離及び垂直シリ
ンダーの口径による関数で考慮される。同様に垂
直シリンダーの口径についての角度Sが隣接する
投影機KRの間隔と投影距離Bの間の比として理
解されうる。この比率は垂直シリンダーの幅寸法
d′とその焦点距離fとの間で得られる比率と同一
である。
第1図において、水平方向シリンダーによる光
学的シートを通して垂直な要素を観察することが
考慮されている。
垂直及び水平シリンダーの各焦点線(focal
line)は同一の平面にて一致するようにするた
め、投影スクリーンの厚さは次の値をもたなけれ
ばならない。
e=n/n−1(r2−r1) r2とr1はそれぞれ垂直方向及び水平方向の円筒
状体の半径を表わし、nはスクリーンを構成して
いる材料の屈折率を表わしている。
上記のシステムは第1図に示すように水平方向
シリンダー102とこれに直角な垂直方向シリン
ダー100とから構成されかつ両シリンダーは厚
さeをもつ透明シートの両側面に形成されたもの
である。
両シートは共に同一の面に形成されることも明
らかに可能である。この場合水平方向と垂直方向
のシリンダー間の距離はなくなるので、もしそれ
等が異る焦点距離を有しているとすると、再生さ
れた画像における垂直な線と水平な線との重なり
合いは、投影対象物における垂直及び水平な線に
ついて異なる焦点距離をもつて達成されうる。
本発明のシステムは又両光学的シートについて
同一の焦点距離をもつよう設計することが出来、
その異つた口径は異つたシリンダーの横方向寸法
を通して達成されうる。
第2の態様は透明スクリーンを同じ光学的特性
をもつ反射型スクリーンに、用いて置換すること
により達成されうる。
この場合には画像は反射により観察出来又投影
は前面上に行われる。
第3の態様は垂直円筒状体を同じような光学的
力をもつ球形レンズによる光学的スクリーンで置
換えかつ水平方向の円筒状体からなる光学スクリ
ーンは以前と同様そのままとしておくことにより
達成されうる。
第4の態様は単一な水平的システムを複合型シ
ステムに置き換えることを基礎をおくことが出来
るであろう。
これ等の変形方式の組合せは多数の可能性ある
態様を与えるであろう。
ここにおいて説明されたシステムは立体的動画
として理解される四次元画像の再生に適したもの
であり、それは映画撮影及び立体的テレビジヨン
等のために使用される可能性がある。
本発明における画像の収録のシステムにおいて
は、それぞれの光学的軸が平行で互に等間隔に配
置され又光学的中心が水平な直線上にあるような
幾つかのカメラを使用することにあり、一方画像
の再生システムにおいては画像の収録のために使
用されたカメラの数と同数のプロジエクターが使
用され、かつそれ等の画像は二重の透明円筒状光
学スクリーンを通して又二重の鏡による反射によ
り観察されうるのである。
又投影スクリーンは垂直的及び水平的円筒状体
からなる2種の光学スクリーンから作られてい
る。
更に、垂直的円筒状体からな光学スクリーンと
しては、該円筒状体の幅d′は通常の可視距離から
は観察しえない程に小さくなければならず、開口
部の角度は3個の投影用対物レンズを含ませるに
適切な角度でなければならず、そのためその焦点
距離は次式で与えられる。
f=d′・B/2Kr ここでd′:円筒状体の幅 B:投影距離 Kr:プロジエクターの光学軸間距離 同様なシステムにおける他の態様として、これ
等の円筒状体を該円筒状体の幅に等しい直径dを
有しかつ上記と同じ焦点距離を有する球状レンズ
で置換えることができる。
一方水平的円筒状体からなる光学的スクリーン
については、それ等の幅は観察者に判らないほど
十分に小さくなければならず、開口部の角度は出
来るだけ最大となるようにしなければならない。
この場合には、円筒状体は半円球を基礎とする形
を有しなければならない。
更に、スクリーンの厚みについて言及するなら
ば、その厚みは再生された画像の水平方向ライン
と垂直方向ラインの双方とも同一平面上に存在す
るという条件により決定される。
そこでその厚さの値は次式により決定される。
e=n/n−1(r2−r1) ここでn:スクリーンの屈折率 r2:垂直方向円筒状体の半径 r1:水平方向円筒状体の半径 このシステムにおける他の態様として、任意の
厚さが与えられそして画像の垂直的及び水平的ラ
インは水平方向及び垂直方向ラインに対する異つ
た焦点距離をもつ投影用対物レンズの手段によつ
て同一平面上に一致せしめられる。
画像は又反射方式によつても観察されうる。こ
の場合には、スクリーンは上述した場合と同じよ
うな光学的特性を有する鏡により構成されるので
ある。
この場合には厚さが存在しないので、水平方向
ラインと垂直方向ラインを投影対物レンズの異つ
た水平方向及び垂直方向焦点距離の手段により同
一平面状に一致させることが必要であろう。
事実、実用上最後の点を考慮に入れる必要はな
い。
実用上の観点から、円筒状スクリーンはプラス
チツク材料をプレス加工することにより製造され
うる。
最も接近した観察距離においてさえも確認しえ
ない程十分に小さな値である、円筒状体に形成さ
れた最小幅は0.05mmである。
経験では0.6mmの幅をもつ光学的スクリーンが
基礎となつている。
カメラから1mはなれた対象物により作られる
視差および遠距離の光景に対する視差のために1
cm離れた7個の画像収録を用いた。
又それ等の再生は同一致(7個)の12cm離れた
プロジエクターを用いて55cmのスクリーン上に行
つた。
異る投影カメラは幾つかの対物レンズをもつた
1つのカメラに変更することが出来又異なるプロ
ジエクターは幾つかの対物レンズをもつた1つの
プロジエクターに簡素化することもできる。
上述したように本発明に係るシステムの基礎で
ある水平方向の視差に変化をもたせることによる
三次元的再生システムを形成する技術は同時に水
平方向と垂直方向の視差を再生するシステムであ
る集積再生システムに適用されうる。
この方式では複数の投影機は矩形に配列され
る。又垂直シリンダー100の設計は上記したと
同じ構成で適用出来又水平方向シリンダー102
の設計は垂直シリンダーの設計と同じ方法で行わ
れる。
それ等シリンダーの焦点距離はシリンダーの横
方向(幅方向)寸法とその焦点距離との関係が少
くとも3つの垂直に配列された投影機の間隔と投
影距離との関係に等しいように形成される。
そのため水平方向シリンダーの焦点距離は次式
を満足する必要がある。
fH=dHB/2KRV ここでdHは水平方向シリンダーの幅でありBは
投影距離でありKRVは垂直方向に隣接している投
影機関の距離である。
厚さeに関しては水平方向視差の再生システム
のための上述の式はそのまま有効である。
尚本発明のシステムにおいては垂直又は水平或
はその双方を構成する単一のシリンダー状レンズ
のシートは上記したと同じ光学的特性をもつ投影
機の光学システムを含むか或は別体の形における
複合レンズ(composite lenses)からなるシステ
ムであつてもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に使用される投影スクリーンと
その背部投影による形状の例を示す図である。第
2図は円筒状光学再生スクリーン上に投影を行う
一連のプロジエクターの配列を示すダイアグラム
である。第3図は画像を撮る時のカメラの配列を
示すダイヤグラムである。第4図は不透明グリツ
ドの垂直配列図である。第5図はグリツドを重複
させる手段による再生の詳細を示す図である。第
6図は対象物Pを両眼で観察する場合の光学的ダ
イアグラムを示す図である。第7図は観察者が窓
を通して対象物をみる場合の光学的ダイアグラム
を示す図である。第8図はm人の観察者が窓を通
して対象物を見る場合の光学的ダイアグラムを示
す図である。第9図は発散レンズにおける画像形
成に関する光学的ダイアグラムを示す。第10図
は対象物Pに関する各レンズの像の形成を示す光
学的ダイアグラムである。第11図は収束レンズ
における画像作成に関する光学的ダイアグラムを
示す。第12図は一つの平面に置かれた一連の対
象物からの画像の形成を示す光学的ダイヤグラム
である。 I……左目、AB……窓、D′′′′……右目、Fi
…窓上の点、P……対象物、D,D′,D″……レ
ンズと対象物間の距離、b……人間の目の間隔、
Oi……観察者、d0……レンズと像間の距離、f…
…焦点距離、Si……発散レンズ、Ci……収束レン
ズ、K……レンズの幅、Kc……カメラの間隔、
Kr……カメラの光学的中心間距離、e……スク
リーンの厚さ、B……プロジエクターとスクリー
ンとの距離、r1,r2……円筒体の半径、n……屈
折率、d′……円筒体の幅。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 矩形状に配列されたカメラ群により撮影され
    た画像を同様の矩形状に配列された投影機を用い
    て透明な光学システムに投影すること、 該透明な光学システムは一方側の部分は目に見
    えないように十分に小さな横幅寸法をもつ垂直シ
    リンダーからなる光学シートで構成されており又
    その横幅寸法とその焦点距離との間の関係は少く
    とも2個の水平方向に隣接する投影機の間隔を投
    影距離で割つた値より大きくその値の2倍以下で
    あり、一方該光学システムの反対側の部分は目に
    見えないように十分小さな横幅寸法をもつ水平シ
    リンダーからなる光学シートで構成されており又
    その横幅寸法とその焦点距離との関係は少くとも
    2個の垂直方向に隣接する投影機の間隔を投影距
    離で割つた値より大きくその値の2倍以下であ
    り、かつ該光学システムの厚さは垂直シリンダー
    と水平シリンダーの焦点距離が同一平面上で一致
    していることから構成されていることを特徴とす
    る水平方向及び垂直方向へ視差を形成する三次元
    動画像即ち四次元画像を再生するための装置。 2 該光学シートはいづれも鏡面体で構成されか
    つ投影は前方から行われるものであることを特徴
    とする請求項1記載の装置。
JP6233089A 1988-09-21 1989-03-16 四次元画像をうる装置 Granted JPH0293533A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US247368 1988-09-21
US07/247,368 US5004335A (en) 1986-12-29 1988-09-21 System for reproducing three-dimensional, that is four-dimensional, images and, particularly moving images by projection, without the use of coherent light

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0293533A JPH0293533A (ja) 1990-04-04
JPH0579973B2 true JPH0579973B2 (ja) 1993-11-05

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ID=22934662

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CA (1) CA1311633C (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH066027A (ja) * 1992-06-22 1994-01-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd 回路モジュールの製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH066027A (ja) * 1992-06-22 1994-01-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd 回路モジュールの製造方法

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