JPH057994A - 連続鋳造用鋳型 - Google Patents

連続鋳造用鋳型

Info

Publication number
JPH057994A
JPH057994A JP19251491A JP19251491A JPH057994A JP H057994 A JPH057994 A JP H057994A JP 19251491 A JP19251491 A JP 19251491A JP 19251491 A JP19251491 A JP 19251491A JP H057994 A JPH057994 A JP H057994A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
continuous casting
mold
ingot
casting mold
cooling water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP19251491A
Other languages
English (en)
Inventor
Joji Masuda
穣司 益田
Kenji Hayashi
憲二 林
Hiromi Matsuzaki
裕己 松崎
Susumu Matsuoka
進 松岡
Toshimasa Sakamoto
敏正 坂本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP19251491A priority Critical patent/JPH057994A/ja
Publication of JPH057994A publication Critical patent/JPH057994A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Continuous Casting (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 異型鋳塊を可久的に均一な温度分布で一様に
冷却することができ、ブレークアウトの発生を防止する
ことができる連続鋳造用鋳型を提供する。 【構成】 得ようとする鋳塊の横断面を複数個の領域に
分割し、各領域の面積をD1 乃至D8 とし、各領域と鋳
型鋳込面との接触長さをA1 乃至A8 とする。ハート型
の連続鋳造用鋳型2はその内部を冷却水が通流するよう
になっている。連続鋳造用鋳型2の鋳型壁内面には溝等
が設けられていて、これにより長さA1 乃至A8 に対応
する領域毎に、冷却水が接触する鋳型壁内面の面積S1
乃至S8 が個別的に設定されている。面積S1 乃至S8
はD1 /A1 :D2 /A2 :…:D8 /A8 =S1 :S
2 :…:S8を実質的に満足するものにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスェージ加工、ロール加
工、転造、引抜加工及び押出加工等の塑性加工全般を包
含する展伸加工等に供する鋳塊を鋳造する連続鋳造用鋳
型に関し、特に鍛造加工等に使用するのに好適のアルミ
ニウム又はアルミニウム合金の展伸加工用鋳塊を連続鋳
造する連続鋳造用鋳型に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、アルミニウム又はアルミニウム合
金の製品は、連続鋳造により得た鋳塊(例えば丸型太径
ビレット)を押出加工により所定の断面形状に加工した
後に鍛造加工を施こすことにより、2回の塑性加工を経
て製品化されている。但し、アルミニウム又はアルミニ
ウム合金の製品が丸型断面のものであれば、丸型ビレッ
トをそのまま鍛造加工して製品化することができる。
【0003】しかしながら、上述のアルミニウム又はア
ルミニウム合金の製品は、丸型断面以外の場合は、通
常、2回の塑性加工が施されるため、その製造コストが
高い。また、アルミニウム又はアルミニウム合金の製品
の最終形状と鋳塊の形状とが著しく異なる場合に、上述
の押出加工を行うと、鋳塊の結晶粒又は晶出物が押出方
向に方向性を持ったものになったり、表面層が再結晶し
て結晶粒が粗大化したりする。その後、このような押出
加工材を鍛造加工すると、その結晶粒の方向等により製
品に割れが発生し、又はその機械的性質が部分的に劣化
するという欠点がある。
【0004】そこで、鋳塊の形状をできる限り製品の形
状に近似させた所謂異型鋳塊を製造し、この異型鋳塊を
鍛造することにより、押出加工工程を省略してコストダ
ウンを図ると共に、製品の機械的性質の劣化を防止せん
としている。このような異型鋳塊を得る方法としては、
特公昭54−42847号に示す気体加圧式ホットトッ
プ鋳造法がある。この気体加圧式ホットトップ鋳造法に
おいては、連続鋳造用鋳型は冷却水による鋳型の冷却効
果が鋳塊の外周方向について一定になるように構成され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、異型鋳
塊は複雑な断面形状を有しているため、冷却水による連
続鋳造用鋳型の冷却効果が鋳塊の外周方向について一定
であると、冷却不足になる部分が局所的に発生する。こ
のため、冷却不足により異型鋳塊に発汗現象が発生し、
鋳造中にブレークアウト等が発生するという問題点があ
る。
【0006】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、異型鋳塊を可久的に均一な温度分布で一様
に冷却することができ、ブレークアウトの発生を防止す
ることができる連続鋳造用鋳型を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る連続鋳造用
鋳型は、アルミニウム又はアルミニウム合金の異型鋳塊
を鋳造する内部水冷型連続鋳造用鋳型において、鋳造さ
れる鋳塊の横断面を複数個の領域に分割し、各領域の面
積をDi 、各領域と鋳型鋳込面との接触長さをAi とし
た場合に、冷却水が接触する鋳型壁内面の面積が前記鋳
塊の横断面の各領域に対応する領域毎にDi /Ai を基
にして個別的に設定されていることを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明においては、冷却水と鋳型壁内面とが接
触する面積は、鋳塊の断面を分割した領域の面積と、こ
の領域と鋳型鋳込面との接触長さとに基づいて個別的に
設定されている。以下、冷却水の接触面積について詳細
に説明する。図1は異型鋳塊を示す断面図である。即
ち、異型鋳塊はその断面形状が製品の形状に近似してお
り、その横断面の形状は2つの凸部を有している。ここ
で、この異型鋳塊の断面を領域D1 乃至D4 に分割した
場合、領域D1 乃至D4 の外周部分の長さは夫々A1
2 (=A12+A22),A3 (=A13+A23)及びA4
になる。この場合、連続鋳造用鋳型における長さA1
至A4 に対応する領域において、冷却水が接触する鋳型
壁内面の面積S1 乃至S4 は、夫々D1 /A1 ,D2
2 ,D3 /A3 ,D4 /A4 を基にして決める。例え
ば、S1 乃至S4 を下記数式1を実質的に満足するもの
にする。
【0009】
【数1】D1 /A1 :D2 /A2 :D3 /A3 :D4
4 =S1 :S2 :S3 :S4
【0010】冷却水の接触面積S1 乃至S4 が上記数式
1を満足する場合、異型鋳塊が複雑な断面形状を有して
いても、この異型鋳塊は可久的に均一な温度分布で一様
に冷却される。従って、鋳造中に局所的に冷却不足にな
ることがないので、異型鋳塊に発汗現象が発生すること
を防止でき、これによりブレークアウトが発生すること
を防止できる。
【0011】本発明においては、下記数式2を満足する
ように、冷却水接触面積S1 ,S2,S3 ,S4 を決め
ることが好ましい。但し、x1 ,x2 ,x3 ,x4 はい
ずれも0.7以上1.3以下であって、この場合に上記
数式1を実質的に満足することができる。
【0012】
【数2】x1 (D1 /A1 ):x2 (D2 /A2 ):x
3 (D3 /A3 ):x4 (D4/A4 )=S1:S2 :S
3 :S4
【0013】
【実施例】次に、本発明の実施例について添付の図面を
参照して説明する。
【0014】図2は本発明の第1の実施例において鋳造
する異型鋳塊を示す斜視断面図、図3は本発明の第1の
実施例に係る連続鋳造用鋳型を示す横断面図である。異
型鋳塊1はその断面形状がハート型をなしており、幅が
200mmであり、厚さが150mmである。ここで、
この異型鋳塊1の断面を領域D1 乃至D8 に分割した場
合、この領域D1 乃至D8の外周部分の長さは夫々A1
乃至A8 になる。連続鋳造用鋳型2は異型鋳塊1の肉厚
部及び肉薄部の表面積に応じて局所的に冷却効果を変化
させる必要がある。冷却効果を変化させる方法としては
以下に示すものがある。
【0015】連続鋳造用鋳型2における冷却水量を局
所的に変える。連続鋳造用鋳型2の長さを局所的に変
える。連続鋳造用鋳型2の肉厚を局所的に変える。
連続鋳造用鋳型2における冷却水の接触面積を局所的に
変える。
【0016】に示す方法の場合、冷却水量の調整バル
ブ並びにこれに付随する配管及び流量計等を設置する必
要があり、作業スペースが狭くなると共に、多ストラン
ド化に伴って作業が煩雑になるという欠点がある。ま
た、及びに示す方法の場合、連続鋳造用鋳型2の加
工が困難であるため、連続鋳造用鋳型2の製造コストが
高くなる。このため、冷却効果を変化させる方法は、
に示すものが好ましい。この場合、連続鋳造用鋳型2は
長さA1 乃至A8 に対応する領域において、冷却水が接
触する鋳型壁内面の面積S1 乃至S8 が領域D1 乃至D
8 の面積に比例し、長さA1 乃至A8 に反比例して変化
するように構成する。
【0017】図4は連続鋳造用鋳型2の縦断面図であ
る。即ち、連続鋳造用鋳型2は中空状をなし、その内部
を冷却水が通流するようになっている。そして、連続鋳
造用鋳型2は異型鋳塊1が接触する部分の鋳型後部に開
口部3が設けられていて、この開口部3から冷却水が流
出して異型鋳塊1を冷却するようになっている。連続鋳
造用鋳型2の内部にはスリーブ4が突設されていて、こ
のスリーブ4により冷却水の流量が調整される。また、
連続鋳造用鋳型2の内面には溝等が設けられていて、こ
れにより冷却水と鋳型壁内面との接触面積が設定されて
いる。
【0018】図5乃至図7は連続鋳造用鋳型2の内面を
示す斜視断面図である。図5においては、連続鋳造用鋳
型2の内面には、旋盤加工により異型鋳塊1の鋳造方向
に対して垂直の方向に断面矩形の溝5aが形成されてい
る。図6においては、連続鋳造用鋳型2の内面には、エ
ンドミル加工により異型鋳塊1の鋳造方向に断面半円形
の溝5bが形成されている。図7においては、連続鋳造
用鋳型2の内面には、シェーパー加工により異型鋳塊1
の鋳造方向に断面矩形の溝5cが形成されている。上述
の如く、連続鋳造用鋳型2の内面には、溝5a乃至5c
等を形成することができるが、溝5aは冷却水の通流方
向に対して垂直であるため、冷却水が滞留しやすく、冷
却効果が低いので好ましくない。これに対して、溝5
b,5cは加工コストが低いと共に、冷却効果を阻害す
ることがないので、冷却水と鋳型壁内面との接触面積を
変化させる手段として好ましい。
【0019】このように構成される連続鋳造用鋳型2を
使用して複雑な断面形状を有する異型鋳塊1を鋳造する
場合、連続鋳造用鋳型2の内面に設けられた溝により冷
却水の接触面積が局所的に変化しているため、異型鋳塊
1は可久的に均一な温度分布で一様に冷却される。従っ
て、鋳造中に局所的に冷却不足になることがないので、
異型鋳塊1に発汗現象が発生することを防止でき、これ
によりブレークアウトが発生することを防止できる。
【0020】次に、実際に上述の連続鋳造用鋳型2を使
用して異型鋳塊1を鋳造した場合について、その比較例
と比較して説明する。なお、鋳造の原料としてはアルミ
ニウム合金(JIS 2014)を使用し、鋳造温度は
700乃至740℃とし、異型鋳塊1の引抜速度は15
0mm/分として、連続鋳造用鋳型2における冷却条件
を変化させた。
【0021】実施例1 連続鋳造用鋳型2はその周方向及び引抜方向について鋳
型壁内面における冷却水の接触面積S1 乃至Sn がD1
/A1 :D2 /A2 :…:Dn /An =S1 :S2
…:Sn となるように、その内面に溝加工を施した。ま
た、開口部3は連続鋳造用鋳型2の周方向に一定のピッ
チで設け、その直径を一定にした。
【0022】実施例2 冷却水の接触面積S1 乃至Sn は実施例1と同様にし、
開口部3のピッチ及び直径を変化させて冷却水の供給量
1 乃至Vn がD1 /A1 :D2 /A2 :…:Dn /A
n =V1 :V2 :…:Vn となるようにした。
【0023】比較例1 連続鋳造用鋳型2は溝を形成しないでその周方向及び引
抜方向について肉厚を一定にした。また、開口部3は連
続鋳造用鋳型2の周方向に一定のピッチで設け、その直
径を一定にした。
【0024】比較例2 連続鋳造用鋳型2は溝を形成しないでその周方向及び引
抜方向について肉厚を一定にした。また、開口部3のピ
ッチ及び直径を変化させて冷却水の供給量V1乃至Vn
がD1 /A1 :D2 /A2 :…:Dn /An =V1 :V
2 :…:Vn となるようにした。
【0025】その結果、実施例1,2に係る連続鋳造用
鋳型2を使用した場合、得られた異型鋳塊1はその鋳肌
が周方向に均一且つ平滑であり、全面に亘って表面偏析
の厚さが約2mmであった。一方、冷却水の接触面積を
均一にした比較例1に係る連続鋳造用鋳型2を使用した
場合には、異型鋳塊1の領域D5 の近傍において冷却不
足による湯洩れ(ブレークアウト)が発生していた。ま
た、冷却水の接触面積を均一にし、冷却水の供給量を局
所的に変化させた比較例2に係る連続鋳造用鋳型2を使
用した場合には、湯洩れが発生することなく鋳造できた
が、異型鋳塊1の領域D5 の近傍において冷却不足によ
る焼付きが発生し、この部分の表面偏析の厚さが約4m
mであり、その他の部分の表面偏析の厚さが約2mmで
あった。
【0026】上記結果から明らかなように、連続鋳造用
鋳型2の鋳型壁内面における冷却水の接触面積を変化さ
せることのほうが、冷却水の供給量を変化させることよ
りも、冷却効果を局所的に変化させることができる。即
ち、アルミニウム合金の溶湯がもつ熱量を冷却水で奪熱
する場合、鋳型から冷却水へ移る熱流束は、冷却水の接
触面積と比例関係にあるが、冷却水の供給量とは比例関
係をなさない。例えば、冷却が不足する部分における冷
却水の供給量を増加させた場合、鋳型と冷却水との間の
境膜が薄くなるものの、熱伝達係数が若干変化するだけ
である。
【0027】図8は本発明の第2の実施例に係る連続鋳
造用鋳型を示す横断面図、図9はそのA−A線による縦
断面図、図10はそのB−B線による縦断面図、図11
はそのC部における部分拡大横断面図、図12はそのD
部における部分拡大横断面図である。連続鋳造用鋳型1
2は断面視で放射状に3方向に延びた形状の異型鋳塊を
鋳造する構造を有し、その内部が中空状をなし、この内
部を冷却水が通流するようになっている。そして、連続
鋳造用鋳型12は異型鋳塊が接触する部分の鋳型後部に
開口部13が設けられていて、この開口部13から冷却
水が流出して異型鋳塊を冷却するようになっている。な
お、この連続鋳造用鋳型12は溶湯貯留部16の注湯口
16aに整合させて取り付けられている。また、図9及
び図11に示すように、連続鋳造用鋳型12の屈曲部の
鋳型壁内面には、異型鋳塊の鋳造方向に断面半円形の溝
15が形成されている。一方、図10及び図12に示す
ように、連続鋳造用鋳型12の直線部の鋳型壁内面に
は、溝が形成されていない。
【0028】このように構成される連続鋳造用鋳型12
を使用して異型鋳塊を鋳造する場合、連続鋳造用鋳型1
2の内面に設けられた溝15により鋳型壁内面における
冷却水の接触面積が局所的に変化しているため、異型鋳
塊は可久的に均一な温度分布で一様に冷却される。従っ
て、鋳造中に局所的に冷却不足になることがないので、
異型鋳塊に発汗現象が発生することを防止でき、ブレー
クアウトが発生することを防止できる。
【0029】次に、実際に上述の連続鋳造用鋳型12を
使用して異型鋳塊を鋳造した場合について、その比較例
と比較して説明する。なお、鋳造の原料としてはアルミ
ニウム合金(JIS AC4C;7重量%Si、0.3
5重量%Mg及び残部Al)を使用し、鋳造温度は約7
20℃とし、異型鋳塊1の引抜速度は150mm/分と
して、連続鋳造用鋳型12おける冷却条件を変化させ
た。
【0030】実施例3 連続鋳造用鋳型12はその内面の所定の位置に溝15を
形成し、開口部13は溝15に対応してその直径を不均
一にした。
【0031】実施例4 連続鋳造用鋳型12はその内面の所定の位置に溝15を
形成し、開口部13はその直径を均一にした。
【0032】比較例3 連続鋳造用鋳型12はその内面に溝を形成しないで肉厚
を一定にし、開口部13はその直径を均一にした。
【0033】上述の実施例3,4及び比較例3に係る連
続鋳造用鋳型12を使用して異型鋳塊を鋳造し、その最
高鋳造速度、即ち湯洩れ等が発生しない限界の速度を測
定し、更に得られた異型鋳塊の鋳肌の状態を観察し、リ
ップル又は庇等の深さを測定した。その結果を下記表1
に示す。
【0034】
【表1】
【0035】この表1から明らかなように、実施例3,
4に係る連続鋳造用鋳型12を使用した場合、鋳造速度
が100mm/分であっても湯洩れ等が発生しないと共
に、得られた異型鋳塊はその鋳肌が良好であり、リップ
ル等の深さが1mm以下であった。一方、比較例3に係
る連続鋳造用鋳型12を使用した場合には、鋳造速度が
80mm/分を超えると湯洩れ等が発生し、得られた異
型鋳塊には焼付きが発生し、リップル等の深さが3mm
であった。
【0036】図13は本発明の第3の実施例に係る連続
鋳造用鋳型を示す横断面図である。即ち、連続鋳造用鋳
型22は、断面視で略楕円形をなしてその一端の両側に
2つの凹部が設けられた異型鋳塊を鋳造する構造を有
し、その内部が中空状をなし、この内部を冷却水が通流
するようになっている。そして、連続鋳造用鋳型22の
内面には溝等が設けられていて、第1及び第2の実施例
と同様にして、冷却水が接触する鋳型壁内面の面積が局
所的に変化している。
【0037】本実施例においては、連続鋳造用鋳型22
の鋳型壁内面における冷却水の接触面積を変化させるこ
とにより、第1及び第2の実施例と同様にして、異型鋳
塊を可久的に均一な温度分布で一様に冷却することがで
きる。このように、本発明においては、連続鋳造用鋳型
の断面形状は特に限定されることはない。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ア
ルミニウム又はアルミニウム合金の異型鋳塊を鋳造する
連続鋳造用鋳型において、冷却水が接触する鋳型壁内面
の面積が鋳塊の横断面を分割した領域の面積と、この鋳
塊の横断面の領域と鋳型鋳込面との接触長さとを基にし
て各領域毎に個別的に設定されているから、前記異型鋳
塊が複雑な断面形状を有していても、この異型鋳塊を可
久的に均一な温度分布で一様に冷却することができる。
従って、鋳造中に局所的に冷却不足になることがないの
で、ブレークアウトが発生することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】異型鋳塊を示す断面図である。
【図2】本発明の第1の実施例において鋳造する異型鋳
塊を示す斜視断面図である。
【図3】本発明の第1の実施例に係る連続鋳造用鋳型を
示す横断面図である。
【図4】本発明の第1の実施例に係る連続鋳造用鋳型を
示す縦断面図である。
【図5】本発明の第1の実施例に係る連続鋳造用鋳型の
内面を示す斜視断面図である。
【図6】本発明の第1の実施例に係る連続鋳造用鋳型の
内面を示す斜視断面図である。
【図7】本発明の第1の実施例に係る連続鋳造用鋳型の
内面を示す斜視断面図である。
【図8】本発明の第2の実施例に係る連続鋳造用鋳型を
示す横断面図である。
【図9】図8のA−A線による縦断面図である。
【図10】図8のB−B線による縦断面図である
【図11】図8のC部における部分拡大横断面図であ
る。
【図12】図8のD部における部分拡大横断面図であ
る。
【図13】本発明の第3の実施例に係る連続鋳造用鋳型
を示す横断面図である。
【符号の説明】
1;異型鋳塊 2,12,22;連続鋳造用鋳型 3,13;開口部 4;スリーブ 5a,5b,5c,15;溝 16;溶湯貯留部 16a;注湯口

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 アルミニウム又はアルミニウム合金の異
    型鋳塊を鋳造する内部水冷型連続鋳造用鋳型において、
    鋳造される鋳塊の横断面を複数個の領域に分割し、各領
    域の面積をDi 、各領域と鋳型鋳込面との接触長さをA
    i とした場合に、冷却水が接触する鋳型壁内面の面積が
    前記鋳塊の横断面の各領域に対応する領域毎にDi /A
    i を基にして個別的に設定されていることを特徴とする
    連続鋳造用鋳型。
JP19251491A 1991-07-05 1991-07-05 連続鋳造用鋳型 Pending JPH057994A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19251491A JPH057994A (ja) 1991-07-05 1991-07-05 連続鋳造用鋳型

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19251491A JPH057994A (ja) 1991-07-05 1991-07-05 連続鋳造用鋳型

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH057994A true JPH057994A (ja) 1993-01-19

Family

ID=16292554

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19251491A Pending JPH057994A (ja) 1991-07-05 1991-07-05 連続鋳造用鋳型

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH057994A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09263827A (ja) * 1996-03-28 1997-10-07 Nisshin Steel Co Ltd スジむら発生のないシャドウマスク用素材の製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09263827A (ja) * 1996-03-28 1997-10-07 Nisshin Steel Co Ltd スジむら発生のないシャドウマスク用素材の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20060278363A1 (en) Die cavity of a casting die for continuously casting billets and blooms
JP4907248B2 (ja) Al−Si系アルミニウム合金の連続鋳造方法
JP2008049385A (ja) 連続鋳造用鋳型
TWI268821B (en) Adjustment of heat transfer in continuous casting molds in particular in the region of the meniscus
JP3930761B2 (ja) チューブ方式連続鋳造用鋳型
EP1444064B1 (en) Manufacture of fine-grained electroplating anodes
JPH057994A (ja) 連続鋳造用鋳型
EP2054178B1 (en) Crystalliser
US4462844A (en) Process for manufacturing hot extruded alloy products
US6474401B1 (en) Continuous casting mold
RU2602215C2 (ru) Кристаллизатор для непрерывного литья
RU2320453C2 (ru) Кристаллизатор для непрерывной разливки жидких металлов, в частности сталей, при высокой скорости разливки для получения полигональных сортовых, черновых и предназначенных для проката на блюминге заготовок
KR20020026549A (ko) 빌렛 및 분괴형상으로 강을 연속주조하기 위한 주형
JP2950152B2 (ja) スラブ用連続鋳造鋳型
JP3389449B2 (ja) 角型ビレットの連続鋳造方法
JP3233745B2 (ja) 連続鋳造用鋳型
RU2149074C1 (ru) Способ непрерывной разливки тонких плоских слитков из металла
JPH08132184A (ja) 丸ビレット鋳片の連続鋳造用鋳型及びその鋳型を用いた連続鋳造方法
JP3246404B2 (ja) 連続鋳造用鋳型
JP2000117405A (ja) ビレットの連続鋳造方法及び装置
JP3348667B2 (ja) 連続鋳造による丸ビレット鋳片の製造方法
JPH0688104B2 (ja) 半連続鋳造用水冷鋳型
JPH09225592A (ja) 角ビレット連続鋳造用チューブモールド
JPH09225593A (ja) 角ビレットの連続鋳造用鋳型
JPS625813Y2 (ja)