JPH0579925A - 熱流束センサおよび該熱流束センサを用いた熱流束測定器と熱流束測定方法 - Google Patents

熱流束センサおよび該熱流束センサを用いた熱流束測定器と熱流束測定方法

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JPH0579925A
JPH0579925A JP24344391A JP24344391A JPH0579925A JP H0579925 A JPH0579925 A JP H0579925A JP 24344391 A JP24344391 A JP 24344391A JP 24344391 A JP24344391 A JP 24344391A JP H0579925 A JPH0579925 A JP H0579925A
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JP
Japan
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temperature
substrate
heat flux
measured
thermoelectric element
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Application number
JP24344391A
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English (en)
Inventor
Mitsuo Hayashibara
光男 林原
Asako Koyanagi
阿佐子 小柳
Moriaki Tsukamoto
守昭 塚本
Hisamichi Inoue
久道 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 熱流束センサを装着することによって生じる
測定対象物の温度分布の変化を能動的に補償可能とす
る。 【構成】 4個の熱電素子(ペルチェ素子)1は、電極
21,22を介して電気的に直列に接続され、基板31
は、熱伝導度が既知の基板7に接続される。電極22
は、その両端部を直流電源5に接続される。熱電素子1
は、それぞれ極性の異なる熱電素子であり、直流電源5
より電流を供給することにより、熱電素子の両端で吸熱
あるいは発熱が起こり、基板7を冷却あるいは加熱でき
る。基板7は、その下面に測定対象物に装着され、測定
対象物の表面の温度を測定する第1温度センサ41と、
基板7の内部の測定対象物の表面に対して第1温度セン
サの鉛直上方の一点の温度を測定する第2温度センサ4
2を設置している。温度センサ41,42は、熱電対、
サーミスタなどで形成される温度測定器6に接続してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱流束センサおよび該
熱流束センサを用いた熱流束測定器と熱流束測定方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の熱流束測定子は、たとえば特開昭
55−52922号公報に記載されているように、該熱
流束測定子内の温度勾配を零にして熱流に対する熱伝導
率の寄与をなくするため、熱流中の高温側表面で吸熱
を、低温側表面で発熱を、各々ペルチェ効果により起こ
す板状形状にしたものが提案されている。
【0003】また、従来の熱流測定装置は、たとえば、
特開昭55−98321号公報に記載されているよう
に、熱流束測定素子を、ペルチェ効果により一表面で吸
熱を、他の表面で発熱を起す板状形状にし、ゼーベック
係数の絶対値の大きい発熱物質を熱および電気的に良導
体である吸発熱板で挟持させ、かつ各吸熱発熱板の表面
に接触する少なくとも1個づつ温度測定素子を組み込ん
だもので、測定にさいしては、熱流束を遮るようにして
設置したものである。
【0004】しかるに、上記従来技術では、いずれも熱
流測定子内の温度勾配を零にして熱流に対する熱伝導率
の寄与をしなくするものであって、上記熱流測定子内の
温度勾配が零になるまでに有限の時間を要し、その間測
定対象物中の温度分布は乱れた状態をしている点につい
て配慮がされておらず、熱流測定素子を接触させるため
の温度分布の乱れを完全には補償できないという問題が
あった。
【0005】そこで、従来たとえば、朝倉書店発行「工
業計測法ハンドブック第306頁熱流測定器」に記載さ
れ、これを図16(a)に示すように、熱伝導度既知の
熱流束センサ19を測定対象物18の表面に装着する
か、または図16(b)に示すように、熱流束センサ1
9を測定対象物18の内部に装着して熱流束センサ19
に生じる温度差から熱流束を算出するものが紹介されて
いる。なお、図示のdは熱流束センサ19の厚さ、Fは
熱流密度である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一般に、熱流束センサ
としては、温度差を得るために、熱伝導度の低い材料を
用いる。そのため、熱流束センサを測定対象物に装着し
た場合、測定対象物の温度分布が変化し、熱流束センサ
に流れる熱流束が変化する。その一例として、たとえば
図17に示すように、厚さ2mmで長さ20mmの測定
対象物18の表面に厚さ2mmの熱流束センサ19を装
着し、図18に示す条件で測定対象物18の温度分布変
化を解析した結果を図19に示す。その(a)は、熱流
束センサ19を装着する前の測定対象物18の断面の温
度分布を等温線で示し、その(b)は、その(c)に示
すように、測定対象物18側表面の近傍位置に温度セン
サ41を設置した熱流束センサ19を測定対象物18の
表面に装着したときの測定対象物18の断面の温度分布
を等温線にて示す。(a)と(b)とから明らかなよう
に、(a)の場合は、等温線が平行になっているのに対
し、(b)の場合には、熱流束センサ19の直下部分の
等温線が変化している。また、測定対象物18内の温度
分布から熱流束を算出すると、熱流束センサ19装着前
は約0.087W/cm2であるのに対し、熱流束セン
サ装着後は約0.070W/cm2であった。
【0007】このことは、熱流束センサ19を装着する
ことによって熱流束が約25%低下することを意味し、
この熱流束値が熱流束センサ19により測定される。
【0008】また、熱流束の測定対象物の多くは一般に
金属材料にて構成されている。そのため、熱流束センサ
と測定対象物との熱伝導度の差は一般に大きく、ほとん
どの場合、温度分布変化の補正が必要である。しかもこ
の補正量は、測定対象物の形状、材質、寸法、温度条件
などによって異なるため、従来は、測定条件をその都度
解析し、解析結果から真の熱流束を算出する方法が実施
されている。
【0009】しかるに、上記従来技術では、条件の異な
る多数の測定対象物を測定する場合、解析に非常に多く
の労力を費やし、かつ測定結果を得るまでに、多くの時
間を要するという問題があった。
【0010】本発明の第1の目的は、熱流束センサを装
着することによって生じる測定対象物の温度分布の変化
を能動的に補償可能とする熱流束センサを提供すること
にある。
【0011】本発明の第2の目的は、上記熱流束センサ
を用いた熱流束測定器を提供することにある。
【0012】本発明の第3の目的は、上記熱流束センサ
を用いた熱流束測定方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、第1の発明の熱流束センサは、熱伝導度が既
知の基板と、該基板に設置し、該基板が接触する測定対
象物の表面温度を測定する第1温度センサと、前記基板
に設置し、該基板の温度を測定する第2温度センサと、
前記基板に設置し、電流を流したとき、素子の一端が冷
却され、別の一端が加熱される熱電素子とから構成され
たものである。
【0014】また、上記第1の目的を達成するために、
第2の発明の熱流束センサは、熱伝導度が既知の基板
と、該基板に設置し、該基板に接触する測定対象物の表
面温度を測定する第1温度センサと、前記基板に設置
し、該基板の温度を測定する第2温度センサと、前記基
板に設置し、電流を流したとき、素子の一端が冷却さ
れ、別の一端が加熱される熱電素子と、前記基板および
前記熱電素子の端部に設置し、端面からの放熱を押える
絶縁材とから構成されたものである。
【0015】また、第3の発明の熱流束センサは、前記
基板を複数個に分割し、該基板にそれぞれ設置された熱
電素子に分割された該基板毎に独立に電流を流せるよう
に構成したものである。
【0016】また、上記第2の目的を達成するために、
第4の発明の熱流束測定器は、熱伝導度が既知の基板
と、該基板に設置するとともに、温度測定器に接続し、
該基板に接触する測定対象物の表面温度を測定する第1
温度センサと、前記基板に設置するとともに、温度測定
器に接続し、該基板の温度を測定する第2温度センサ
と、前記基板に設置するとともに、電源に接続し、該電
源よりの電流の一端が冷却され、別の一端が加熱される
熱電素子とから構成されたものである。
【0017】また、上記第2の目的を達成するために、
第5の発明の熱流束測定器は、熱伝導度が既知の基板
と、前記基板に設置するとともに、温度測定器および電
圧測定器に接続し、該基板に接触する測定対象物の表面
温度を測定するとともに、後述の第2熱電素子の下端部
の電圧を測定する第1温度センサと、前記基板上に上下
方向に設置し、その上方側には、電源に接続し、該電源
よりの電流の供給により素子の一端(上端部もしくは下
端部)が冷却され、別の一端(下端部もしくは上端部)
が加熱される第1熱電素子と、その下方側には、上端部
を電圧測定器に接続するとともに、第2温度センサを介
して温度測定器に接続し、上下両端部の温度差により電
圧を発生する第2熱電素子とから構成されたものであ
る。
【0018】上記第3の目的を達成するために、第6の
発明の熱流束測定方法は、熱伝導度が既知の基板と、該
基板に設置するとともに、温度測定器に接続する第1、
第2温度センサと、前記基板に設置するとともに、電源
に接続する熱電素子とからなる熱流束測定器を用い、該
熱流束測定器の前記基板を測定対象物の表面に装着し、
前記第1温度センサによる前記測定対象物の測定表面温
度があらかじめ測定した前記測定対象物の表面温度にな
るように前記電源から前記熱電素子に電流を流し、前記
第1温度センサによる前記測定対象物の表面温度があら
かじめ測定した温度に達したとき、第1温度センサによ
る測定温度と前記第2温度センサによる測定温度との差
から前記測定対象物の熱流束を求めるものである。
【0019】上記第3の目的を達成するために、第7の
発明の熱流束測定方法は、熱伝導度が既知の基板と、該
基板に設置するとともに温度測定器および電圧測定器に
接続する第1温度センサと、前記基板上に上下方向に設
置し、その上方側に、電源に接続する第1熱電素子と、
その下方側に電圧測定器に接続する第2熱電素子とから
なる熱流束測定器を用い、該熱流束測定器の前記基板を
測定対象物の表面に装着し、前記第1温度センサによる
前記測定対象物の表面温度があらかじめ測定した前記測
定対象物の表面温度になるように前記電源から前記第1
熱電素子に電流を流し、前記第1温度センサによる前記
測定対象物の表面温度があらかじめ測定した温度に達し
たとき、前記第2熱電素子の上下両端部の温度差により
発生する電圧から前記測定対象物の熱流束を求めるもの
である。
【0020】
【作用】第1の発明によれば、測定対象物の表面に接触
する基板の温度を熱電素子により制御し、測定対象物の
表面温度があらかじめ測定した温度に達したとき、測定
対象物の表面温度と基板の温度差から測定対象物の熱流
束を求めるので、測定対象物の表面温度を補償すること
ができ、かつ測定対象物の熱流束を高精度に測定でき
る。また、温度制御手段として熱電素子(ペルチェ素
子)を用いるため、冷却、加熱を任意に制御性良く行う
ことができるので、種々の材料、寸法、環境における測
定対象物の温度分布を補償することができる。
【0021】第2の発明によれば、断熱材を装着してい
るので、熱の流れを特定の方向に制御することができ、
これによってさらに測定対象物の温度分布をあらかじめ
測定した温度分布に補償することができる。
【0022】第3の発明によれば、測定対象物表面の多
数の位置における温度分布を補償することができるの
で、測定対象物の熱流束をさらに高精度に測定すること
ができる。
【0023】第4の発明によれば、種々の材料、寸法、
環境における測定対象物の温度分を補償できるので、広
範囲の用途に適用できる。この場合、温度の測定結果を
1およびT2とすると、熱流束は、つぎの式1で与えら
れる。
【0024】 q=k(T1−T2)/d …(1) q :熱流束 (W/cm2) k :基板の熱伝導度 (W/cm ℃) T1 :温度センサ1の示す温度 T2 :温度センサ2の示す温度 d :温度センサ1および2の距離 第5の発明によれば、熱流束が小さく、温度センサ間の
温度差が小さい場合における熱流束を容易に測定するこ
とができる。この場合の熱流束qと第2熱電素子の出力
電圧Vの間には、つぎの式2の関係があるため、 q=αV …(2) α :定数 (W/cm2V) q :熱流束 (W/cm2 ) V :熱電素子出力電圧(V) あらかじめ、定数αを実験的に求めておくことで、熱流
束を測定できる。
【0025】第6の発明によれば、解析などを必要とせ
ずに測定結果から瞬時に熱流束を知ることができる。
【0026】第7の発明によれば、熱流束が小さく、温
度センサ間の温度差が小さい場合でも、解析などを必要
とせずに測定結果から瞬時に熱流束を知ることができ
る。
【0027】
【実施例】以下、本発明の実施例を示す図面について説
明する。
【0028】図1は、本発明の第1実施例である熱流束
測定器を示し、その(a)は正面断面図、その(b)は
(a)のA矢視図である。
【0029】図1に示すように、複数個(図では4個)
の熱電素子(ペルチェ素子)1は、電極21、22を介
して電気的に直列に接続され、かつ基板31、32に固
定され、さらに一方の基板31は、熱伝導度が既知の基
板7に接続されている。上記一方の電極22は、その両
端部を直流電源5に接続されている。ここで、それぞれ
隣り合う熱電素子1は、それぞれ極性の異なる熱電素子
であり、上記直流電源5より電流を供給することによ
り、該熱電素子の両端で吸熱あるいは発熱が起こり、上
記基板7を冷却あるいは加熱できる。該基板7は、その
下面に図示しない測定対象物に装着され、かつ上記測定
対象物の表面の温度を測定する第1温度センサ41と、
該基板7の内部の上記測定対象物の表面に対して上記第
1温度センサの鉛直上方の一点の温度を測定する第2温
度センサ42を設置している。該温度センサ41、42
は、熱電対、サーミスタなどで形成されるとともに、温
度測定器6に接続している。したがって、本実施例にお
ける熱流束測定器は、熱電素子1と、電極21、22
と、基板31、32と、基板7とが一体に構成されてい
る。
【0030】つぎに、熱流束測定方法について説明す
る。
【0031】測定対象物の表面温度をあらかじめ測定し
たのち、測定対象物の表面に基板7を接触させる。つい
で、第1温度センサ41および温度測定器6による測定
対象物の表面温度が前記の測定温度になるように直流電
源5から熱電素子1に電流を流すと、電流は熱電素子1
内を矢印方向または反対方向に流れて上記基板7に接す
る基板31を冷却もしくは加熱し、これにともなって基
板7の温度および測定対象物の表面温度が冷却もしくは
加熱する。このときの測定対象物の表面温度を第1温度
センサ41および温度測定器6により測定し、基板7の
の温度を第2温度センサ42および温度測定器6により
測定する。しかるのち、第1温度センサ41および温度
測定器6による測定対象物の表面温度が上記あらかじめ
測定した温度に達したとき、温度測定器6により第1温
度センサ41による測定温度と、第2温度センサ42に
よる測定温度との差を求め、該温度差から熱流束を求め
る。このように本実施例は、測定対象物表面の基板7接
触前温度を補償したときの基板7の内部の温度差から熱
流束を求めているので、熱流束を高精度に測定できる。
すなわち、たとえば、図2に示す条件で、図3に示す特
性を有する熱電素子を装着し、印加電圧を1.5Vと
し、電流1.0A流したさいの測定対象物に生じる温度
分布を解析した。その結果、第1温度センサ41の接す
る測定対象物表面温度を熱電素子1により熱流束センサ
19装着前の表面温度に補償したときの測定対象物内の
温度分布は、図3(b)に示すように、第1温度センサ
41の先端直下における温度勾配は、熱流束センサ19
装着前の温度勾配0.56℃/cmに一致する。したが
って、図1に示す第1温度センサ41および第2温度セ
ンサ42間の温度差から求めた熱流束は本来の0.08
7W/cm2となるので、本実施例によれば、測定対象
物の熱流束を高精度に測定できる。また、本実施例で
は、熱電素子(ペルチェ素子)1を用いているので、測
定対象物表面に基板接触後、冷却、加熱を任意に行うこ
とができ、これによって、色々の材料、寸法、環境から
なる測定対象物の温度分布補償が可能となり、広範囲の
用途に適用できるのみでなく、解析などを必要としない
ため、測定結果を瞬時に知ることができる。
【0032】なお、図3(b)においては、熱流束セン
サ19の端面近傍の温度分布が歪んでいる。この歪み
は、熱流束センサ19の端面からの放熱に起因する。こ
の歪みを緩和する手段としては、図4に示すように構成
することが考えられる。すなわち、図4に示す第2実施
例においては、上記図1に示す熱流束センサ19の両端
面に断熱材8を装着し、端面からの放熱を押さえる構成
したものである。したがって、図4に示すような構成す
ることにより、図3(b)に示す測定対象物18内の温
度分布をさらに平坦化でき、熱流束の測定精度を向上す
ることができる。
【0033】つぎに、本発明の第3実施例を示す図5に
ついて説明する。なお、図5(a)は熱流束測定器を示
し、図5(b)は(a)のA矢視図、図5(c)はB部
分の拡大図である。
【0034】図5に示す第3実施例は、温度センサ41
を薄膜状に形成して基板7を測定対象物(図示せず)表
面への装着を容易にした場合を示す。この場合、第1温
度センサ41はたとえばアルメル−クロメル熱電対を用
いたときには、薄膜状のアルメル411とクロメル41
2の間に絶縁性の膜413を挿入したのち、銀ペースト
などの接着材で基板7に装着することにより、線状の第
1温度センサ41よりも容易に製作することができる。
【0035】つぎに、本発明の第4実施例を示す図6に
ついて説明する。なお、図6(a)は熱流束測定器を示
し、図6(b)は(a)のA矢視図、図6(c)はB部
分の拡大図である。
【0036】図6に示す第4実施例は、薄膜状の第1温
度センサ41を基板7の下端に装着し、線状の第2、第
3温度センサ42、43を基板7内に装着した場合であ
る。したがって、本実施例では、第1温度センサ41
と、第2、第3温度センサ42、43との温度差により
熱流束を求めることができるので、さらに熱流束の測定
精度を向上することができる。
【0037】つぎに、本発明の第5実施例を示す図7に
ついて説明する。なお、図7は熱流束測定器を示す。
【0038】図7に示す実施例は、図1に示す第1実施
例における基板31と基板7とを基板10で兼用した場
合である。したがって、本実施例では、基板31と基板
7とを接合する工程を省略することができるので、熱流
束測定器の製造が容易となり、かつ安価にて製作するこ
とができる。
【0039】つぎに、本発明の第6実施例を示す図8に
ついて説明する。
【0040】図8に示す第6実施例は、基板7に2本で
1組をなし、かつ各組の温度検出部である先端部の位置
が異なる多数組(図では5組)の温度センサ41を装着
した場合である。したがって、本実施例では、基板7内
の多数の点における熱流束を同時に測定できるので、よ
り高精度に熱流束を測定できる。
【0041】つぎに本発明の第7実施例を示す図9につ
いて説明する。
【0042】図9に示す第7実施例は、図1に示す実施
例の変形例である。すなわち、図1に示す第1実施例の
ように、単一の熱電モジュールで温度を制御した場合に
は、測定対象物の基板7の接触する部分の温度は、全表
面に亘って必ずしも平坦にならない。そのため、測定対
象物の全表面の温度をあらかじめ基板7を接触する前に
測定した温度にするようなときには適用できないので、
これを適用可能にしたものである。その構成は、熱流束
センサを複数個(図では5個)に分割し、直流電源5を
各ブロックに分割した熱電素子1に独立して接続し、か
つ温度測定器6を各ブロックに分割した基板7にそれぞ
れ装着した第1温度センサ41と、第2温度センサ42
に独立して接続したものである。したがって、本実施例
においては、各ブロックの基板7が接触する測定対象物
の表面温度を独立して制御できるので、同時に多数の測
定対象物の表面位置における熱流束を高精度に測定する
ことができる。
【0043】つぎに、本発明の第8実施例を示す図10
について説明する。
【0044】図10に示す第8実施例は、上記図9に示
す熱流束センサの分割をさらに2次的に拡張した場合で
あり、具体的には、図10(b)に示すように、熱流束
センサを前後、左右方向に9個に分割し、分割された各
熱電素子1が独立して直流電源(図示せず)に接続する
とともに、分割された各第1温度センサ41および各第
2温度センサ42を独立して温度測定器(図示せず)に
接続している。したがって、本実施例においては、上記
図9に示す実施例と同一効果を得ることができる。
【0045】以上、複数の実施例を挙げて熱流束測定器
について説明したが、熱流束測定器を使用する測定対象
物の温度はさまざまで、中には500℃を越える高温の
ものもある。一般に、熱電素子はp型とn型の素子を直
列に接続した構成をしている。高温では、p型とn型の
熱膨張率の違いから、図1に示す基板31あるいは基板
32などに熱応力が発生し、基板の破壊に至る場合もあ
りうる。このような問題を解決するため、その一例とし
て本発明の第9実施例を示す図11について説明する。
【0046】図11に示す第9実施例では、各熱電素子
1が全く同一材料で形成され、かつp型もしくはn型の
一方のみを電気的に接続している。したがって、本実施
例においては、各熱電素子1の熱膨張は同一であるた
め、基板31あるいは基板32などに熱応力が発生する
のを防止することができる。
【0047】つぎに、本発明の第10実施例を示す図1
2について説明する。
【0048】図12に示す第10実施例は、基板7の下
端部に2個の開口穴7aを形成し、該開口穴7a内にそ
れぞれスプリング11の弾性力にて測定対象物(図示せ
ず)の表面に押圧された第4温度センサ44を設け、該
第4温度センサ44にて測定対象物の表面温度を測定す
るものである。なお、上記以外は上記図1と同一であ
る。したがって、本実施例は、開口穴7aに対向する熱
流束センサによる影響をほとんど受けていない測定対象
物の表面温度を第4温度センサ44により熱流束測定器
を装着した状態で測定することができ、これによってあ
らかじめ熱流束測定器を装着する前に測定対象物の表面
温度を測定する作業を簡略することができる。
【0049】つぎに、本発明の第11実施例を示す図1
3について説明する。
【0050】図13に示す第11実施例は、一般に熱流
束が小さくなると、温度センサ間に生じる温度差が小さ
くなって熱流束を測定することが難しくなる場合がある
ので、これを解決する一例である。而して、本実施例
は、図1に示す実施例の基板31の下端面に多数の第2
熱電素子12を間隔をおいて配置するとともに、各第2
熱電素子12を電極131、132により直列に接続し
ている。また上記基板31の端部は、電圧、温度測定器
14に接続している。さらに基板7の下面に設けた第1
温度センサ41は、電圧温度測定器14に接続してい
る。なお、第2熱電素子12の上方位置に設置した熱電
素子1を第1熱電素子とする。
【0051】したがって、本実施例では、第1熱電素子
1により、第1温度センサ41による測定対象物の測定
表面温度があらかじめ測定温度に達したとき、第2熱電
素子12の上下両端部に温度差に対応する電圧が発生す
る。該電圧を電圧測定器により測定することにより熱流
束を求めることができる。この場合、かりに熱流束が小
さくても、熱電素子を多数直列に接続することにより、
高い電圧を得ることができるので、高S/N比で測定す
ることができる。
【0052】つぎに、本発明の第12実施例として測定
システムおよび測定方法のフローチャートを示す図14
および図15について説明する。
【0053】図14に示すように、直流電源5および温
度測定器6は制御表示装置15により制御され、測定結
果が制御表示装置15の画面上に表示される。また測定
結果はプリンター17で出力されるか、あるいはフロッ
ピーディスク16に保存することを可能である。つぎに
測定方法について図15に示すフローチャートにより説
明する。
【0054】まず、熱電対、サーミスタあるいは光学的
な手法により測定対象物の表面温度TSを測定する。つ
いで、熱流束センサを測定対象物の表面に設置し、直流
電源5から熱電素子1に直流電流を流し、測定対象物の
表面に接する第1温度センサ41を介して温度測定器6
による測定温度T1が上記あらかじめ測定した温度TSに
なるように制御する。しかるのち、両測定温度TS=T1
になったとき、制御装置15で前記作用の項で説明した
式1あるいは式2により演算して熱流束を求める。求め
られた熱流束の値はプリンタ17で出力するか、あるい
はフロッピーディスク16に保存したのち、熱流束セン
サを移動して測定対象物の他の表面を上記に述べた方法
により熱流束を測定する。
【0055】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載するような効果を奏する。
【0056】第1の発明によれば、測定対象物の表面に
接触する基板の温度を熱電素子により制御し、測定対象
物の表面温度があらかじめ測定した温度に達したとき、
測定対象物の表面温度と基板の温度差から測定対象物の
熱流束を求めるので、測定対象物の表面温度を補償する
ことができ、かつ測定対象物の熱流束を高精度に測定で
きる。また、温度制御手段として熱電素子(ペルチェ素
子)を用いるため、冷却、加熱を任意に制御性良く行う
ことができるので、種々の材料、寸法、環境における測
定対象物の温度分布を補償することができる。
【0057】第2の発明によれば、断熱材を装着してい
るので、熱の流れを特定の方向に制御することができ、
これによってさらに測定対象物の温度分布をあらかじめ
測定した温度分布に補償することができる。
【0058】第3の発明によれば、測定対象物表面の多
数の位置における温度分布を補償することができるの
で、測定対象物の熱流束をさらに高精度に測定すること
ができる。
【0059】第4の発明によれば、種々の材料、寸法、
環境における測定対象物の温度分布を補償できるので、
広範囲の用途に適用できる。
【0060】第5の発明によれば、熱流束が小さく、温
度センサ間の温度差が小さい場合における熱流束を容易
に測定することができる。
【0061】第6の発明によれば、解析などを必要とせ
ずに測定結果から瞬時に熱流束を知ることができる。
【0062】第7の発明の発明によれば熱流束が小さ
く、温度センサ間の温度差が小さい場合でも、解析など
を必要とせずに測定結果から瞬時に熱流束を知ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である熱流束測定器を示
し、その(a)は正面図、(b)は(a)のA矢視図。
【図2】第1実施例による効果を解析するさいの条件を
示す図。
【図3】第1実施例による測定対象物の温度分布を示
し、その(a)は熱流束測定器を装着する前の測定対象
物の温度分布図、その(b)は熱流束測定器装着後の測
定対象物の温度分布図、その(c)は熱流束測定器を測
定対象物に装着した図。
【図4】本発明の第2実施例である熱流束測定器を示
す。
【図5】本発明の第3実施例である熱流束測定器を示
し、その(a)は正面図、その(b)は(a)のA矢視
図、その(c)は(a)のB部拡大図。
【図6】本発明の第4実施例である熱流束測定器を示
し、その(a)は正面図、その(b)は(a)のA矢視
図、その(c)は(a)のB部拡大図。
【図7】本発明の第5実施例である熱流束測定器を示
す。
【図8】本発明の第6実施例である熱流束測定器を示
す。
【図9】本発明の第7実施例である熱流束測定器を示
す。
【図10】本発明の第8実施例である熱流束測定器を示
し、その(a)は正面図、その(b)はA−A′矢視図
を示す。
【図11】本発明の第9実施例である熱流束測定器を示
す。
【図12】本発明の第10実施例である熱流束測定器を
示す。
【図13】本発明の第11実施例である熱流束測定器を
示す。
【図14】本発明の第12実施例である熱流束測定シス
テムを示す。
【図15】本発明の第12実施例の測定方法を示すフロ
ーチャート。
【図16】従来の熱流束測定方法説明図を示し、その
(a)は熱流束センサを測定対象物の表面に装着した断
面図、その(b)は熱流束センサを測定対象物内に装着
した断面図を示す。
【図17】従来の測定対象物の温度分布を説明するため
の測定対象物と熱流束センサとの配置図を示す。
【図18】従来の測定対象物の温度分布を説明するため
の解析条件を示す図。
【図19】従来技術の測定対象物の温度分布変化説明図
を示し、その(a)は熱流束センサ装着前の測定対象物
の温度分布図、その(b)は熱流束センサ装着後の測定
対象物の温度分布図、その(c)は測定対象物上に熱流
束センサを装着した図。
【符号の説明】
1…熱電素子、21,22…電極、31,32…基板、
41,42,43,44…温度センサ、411…アルメ
ル、412…クロメル、413…膜、5…直流電源、6
…温度測定器、7…基板、8…断熱材、10…基板、1
1…スプリング、12…熱電素子、131,132…電
極、14…温度および電圧測定器、15…制御表示装
置、16…フロッピーディスク、17…プリンタ、18
…測定対象物、19…熱流束センサ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 久道 茨城県日立市森山町1168番地 株式会社日 立製作所エネルギー研究所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱伝導度が既知の基板と、該基板に設置
    し、該基板が接触する測定対象物の表面温度を測定する
    第1温度センサと、前記基板に設置し、該基板の温度を
    測定する第2温度センサと、前記基板に設置し、電流を
    流したとき、素子の一端が冷却され、別の一端が加熱さ
    れる熱電素子とから構成されたことを特徴とする熱流束
    センサ。
  2. 【請求項2】 熱伝導度が既知の基板と、該基板に設置
    し、該基板が接触する測定対象物の表面温度を測定する
    第1温度センサと、前記基板に設置し、該基板の温度を
    測定する第2温度センサと、前記基板に設置し、電流を
    流したとき、素子の一端が冷却され、別の一端が加熱さ
    れる熱電素子と、前記基板および前記熱電素子の端部に
    設置し、端部からの放熱を押える絶縁材とから構成され
    たことを特徴とする熱流束センサ。
  3. 【請求項3】 請求項1もしくは請求項2記載の熱流束
    センサにおいて、測定対象物に接触させる熱伝導度が既
    知の基板を複数個に分割し、該基板にそれぞれ設置され
    た熱電素子には分割された該基板毎に独立に電流を流す
    ように構成されたことを特徴とする熱流束センサ。
  4. 【請求項4】 熱伝導度が既知の基板と、該基板に設置
    するとともに、温度測定器に接続し、該基板に接触する
    測定対象物の表面温度を測定する第1温度センサと、前
    記基板に設置するとともに、温度測定器に接続し、該基
    板の温度を測定する第2温度センサと、前記基板に設置
    するとともに、電源に接続し、該電源よりの電流の供給
    によって一端が冷却され、別の一端が加熱される熱電素
    子とから構成されたことを特徴とする熱流束測定器。
  5. 【請求項5】 熱伝導度が既知の基板と、該基板に設置
    するとともに、温度測定器および電圧測定器に接続し、
    該基板に接続する測定対象物の表面温度を測定するとと
    もに、後述の第2熱電素子の下端部の電圧を測定する第
    1温度センサと、前記基板上に上下方向に配置し、その
    上方側に設置するとともに、電源に接続し、該電源より
    の電流の供給によって一端(上端部もしくは下端部)が
    冷却され、別の一端(下端部もしくは上端部)が加熱さ
    れる第1熱電素子と、その下方側に設置し、かつ電圧測
    定器に接続するとともに、上下両端部の温度差により電
    圧を発生する第2熱電素子とから構成されたことを特徴
    とする熱流束測定器。
  6. 【請求項6】 熱伝導度が既知の基板と、該基板に設置
    するとともに、温度測定器にそれぞれ接続する第1、第
    2温度センサと、前記基板に設置するとともに、電源に
    接続する熱電素子とからなる熱流束測定器を用い、該熱
    流束測定器の前記基板を測定対象物の表面に装着し、前
    記第1温度センサによる前記測定対象物の測定表面温度
    があらかじめ測定した前記測定対象物の表面温度になる
    ように前記電源から前記熱電素子に電流を流し、前記第
    1温度センサによる前記測定対象物の測定表面温度があ
    らかじめ測定した温度に達したとき、第1温度センサに
    よる測定温度と、前記第2温度センサによる測定温度と
    の差から前記測定対象物の熱流束を求めることを特徴と
    する熱流束測定方法。
  7. 【請求項7】 熱伝導度が既知の基板と、該基板に設置
    するとともに、温度測定器および電圧測定器に接続する
    第1温度センサと、前記基板上に上下方向に配置し、そ
    の上方側に設置するとともに電源に接続する第1熱電素
    子と、その下方側に設置し、かつ電圧測定器に接続する
    第2熱電素子とからなる熱流束測定器を用い、該熱流束
    測定器の前記基板を測定対象物の表面に装着し、前記第
    1温度センサによる前記測定対象物の測定表面温度があ
    らかじめ測定した前記測定対象物の表面温度になるよう
    に前記電源から前記第1熱電素子に電流を流し、前記第
    1温度センサによる前記測定対象物の表面温度があらか
    じめ測定した温度に達したとき、前記第2熱電素子の上
    下両端部の温度差により発生する電圧から前記測定対象
    物の熱流束を求めることを特徴とする熱流束測定方法。
JP24344391A 1991-09-24 1991-09-24 熱流束センサおよび該熱流束センサを用いた熱流束測定器と熱流束測定方法 Pending JPH0579925A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008089343A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Toyota Motor Corp 接触温熱感計測用センサ装置および接触温熱感計測装置
EP1743571A3 (en) * 2001-03-30 2009-05-27 Bodymedia, Inc. System for monitoring health, wellness and fitness having a method and apparatus for improved measurement of heat flow
JP2013221895A (ja) * 2012-04-18 2013-10-28 Ihi Corp 熱流束計

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