JPH0579732A - 冷凍装置及び冷凍装置の除霜運転制御装置 - Google Patents

冷凍装置及び冷凍装置の除霜運転制御装置

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JPH0579732A
JPH0579732A JP24131491A JP24131491A JPH0579732A JP H0579732 A JPH0579732 A JP H0579732A JP 24131491 A JP24131491 A JP 24131491A JP 24131491 A JP24131491 A JP 24131491A JP H0579732 A JPH0579732 A JP H0579732A
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JP
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defrosting
evaporator
temperature
cycle
bypass passage
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JP24131491A
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Inventor
Susumu Tatsuno
晋 辰野
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Daikin Industries Ltd
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Daikin Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】冷凍装置の除霜運転時における蒸発器の着霜の
融解を均一化して、除霜時間を短縮する。 【構成】圧縮機1、凝縮器3、電動膨張弁4及び蒸発器
5を順次接続して構成される冷媒回路8に、冷凍サイク
ルを正逆切換えるサイクル切換機構2を設ける。サイク
ル切換機構2−凝縮器3間のガス管と電動膨張弁4−蒸
発器5間の液管とを開閉弁11を介して接続する除霜用
バイパス路10を設ける。除霜運転時、サイクル切換機
構2を逆サイクルに切換え、電動膨張弁4を閉じバイパ
ス路10の開閉弁11を開いて逆サイクルデフロストを
行い、蒸発器5のガス管側から吐出冷媒を流通させ、バ
イパス路10から圧縮機1に冷媒を戻す。除霜の進行
後、正サイクルデフロストを行い、蒸発器5の液管側か
ら吐出冷媒を流通させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷凍装置の除霜運転制
御装置に係り、特に除霜時間の短縮対策に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、冷凍装置の除霜運転制御装置
として、例えば特開平3−152374号公報に開示さ
れるように、冷媒回路の吐出管から蒸発器入口側の液管
に吐出ガス冷媒を導入する除霜用バイパス路を設け、除
霜指令があったときには、除霜用バイパス路の開閉弁を
開いて蒸発器にホットガスを直接導入することにより、
蒸発器の着霜を融解するようにしたいわゆる正サイクル
デフロストを行うものは公知の技術である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のように正サイクル除霜運転を行う場合、下記のよう
な問題があった。
【0004】図2に示すように、蒸発器の各部位のフィ
ンを上方から第1〜第4フィンとすると、正サイクル除
霜運転中における各フィン(F1)〜(F4)の温度変
化は、図6に示すようになる。すなわち、除霜運転開始
時(図中に時刻ta)には、ホットガスの通過に伴い蒸
発器入口側から順次除霜され、第4フィン(F4)の温
度が最も高く、第1フィン(F1)の温度が最も低い温
度分布を維持しながら次第に温度が上昇し、第4フィン
(F4)から融解点0℃に達した後(図中の時刻t
b)、温度センサを取付けた第2フィン(F2)の温度
が設定温度に達すると(図中の時刻tc)、第3フィン
(F3)や第4フィン(F4)は融解点0℃よりもはる
かに高温となるのに対して、第1フィン(F1)の温度
は融解点0℃に達していない。これは、蒸発器入口部の
着霜が融解されても、その後蒸発器入口側でホットガス
と着霜が融解して落下するドレン水との熱交換が行われ
るため、ホットガスの温度が第1,第2フィン(F
1),(F2)に達するときにはホットガスの温度が相
当低下してしまうからである。そして、除霜運転が終了
する時点(図中の時刻td)では、各フィン(F1)〜
(F4)の温度最大温度差ΔTは非常に大きいものとな
る。
【0005】以上のように、蒸発器の除霜時間が長くな
るとともに、着霜の融解が不均一となり、残留フロスト
の発生や運転効率の低下を招いていた。
【0006】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、蒸発器の着霜の融解を均一化する手
段を講ずることにより、残留フロストの発生を防止しな
がら除霜時間を短縮し、運転効率の向上を図ることにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の解決手段は、除霜運転として逆サイクルデ
フロスト運転と正サイクルデフロストとを行うことにあ
る。
【0008】具体的に、請求項1の発明の講じた手段
は、図1に示すように、圧縮機(1)、凝縮器(3)、
電動膨張弁(4)及び蒸発器(5)を順次接続してなる
冷媒回路(8)を備えた冷凍装置を前提とする。
【0009】そして、冷凍装置に、上記冷媒回路(8)
の冷凍サイクルを正逆切換えるサイクル切換機構(2)
と、該サイクル切換機構(2)−上記凝縮器(3)間の
ガス管と上記電動膨張弁(4)−蒸発器(5)間の液管
とをバイパス接続する除霜用バイパス路(10)と、該
除霜用バイパス路(10)を開閉する開閉弁(11)と
を設ける構成としたものである。
【0010】請求項2の発明の講じた手段は、冷凍装置
の運転制御装置として、上記請求項1の発明の構成に加
えて、図3に示すように、除霜指令を受け、上記サイク
ル切換機構(2)を逆サイクル側に切換え、上記電動膨
張弁(4)を閉じかつ除霜用バイパス路(10)の開閉
弁(11)を開くよう制御する前期除霜運転制御手段
(51)と、蒸発器(5)のフィン温度を検出する温度
検出手段(Th)と、該温度検出手段(Th)で検出さ
れるフィン温度が一定温度に達すると、上記前期除霜運
転制御手段(51)の制御を終了させて、サイクル切換
機構(2)を正サイクル側に戻すとともに、除霜用バイ
パス路(10)の開閉弁(11)を開くよう制御する後
期除霜運転制御手段(52)とを設けたものである。
【0011】請求項3の発明の講じた手段は、上記請求
項2の発明の構成に加えて、図3に示すように、温度検
出手段(Th)の出力を受け、蒸発器(5)のフィン温
度が着霜の融解温度を越えると、一定時間の間、バイパ
ス路(10)の開閉弁を閉じ、電動膨張弁(4)を開い
て、フィン温度が着霜の融解温度直上の設定温度になる
よう電動膨張弁(4)の開度を制御する能力制御手段
(53)を設けたものである。
【0012】
【作用】以上の構成により、請求項1の発明では、冷媒
回路(8)にサイクル切換機構(2)と、吐出管から蒸
発器(5)入口の液管に吐出冷媒(ホットガス)を導入
する除霜用バイパス路(10)とが設けられているの
で、蒸発器(5)の着霜時、蒸発器(5)の液管側から
ホットガスを流通させて蒸発器(5)の液管側のフィン
を強く加熱する正サイクルデフロストと、蒸発器(5)
のガス管側からホットガスを流通させてガス管側のフィ
ンを強く加熱する逆サイクルデフロストとが可能とな
る。
【0013】特に、除霜用バイパス路(10)が四路切
換弁(2)−凝縮器(3)間のガス管から分岐している
ので、逆サイクルデフロストを行う際に、凝縮器(3)
側に冷媒を流通させることなくバイパス路(10)側か
ら圧縮機(1)に冷媒を戻すよう循環させることが可能
になる。
【0014】請求項2の発明では、前期除霜運転制御手
段(51)により、逆サイクルデフロストが行われた
後、後期除霜運転制御手段(52)により、正サイクル
デフロストが行われるので、蒸発器(5)のガス管側及
び液管側双方のフィンの着霜が均一に融解される。
【0015】特に、逆サイクルデフロスト時、前期除霜
運転制御手段(51)により、バイパス路(10)の開
閉弁(11)を開き、電動膨張弁(4)を閉じて、蒸発
器(5)を通過した冷媒をバイパス路(10)を介して
圧縮機(1)に戻すように制御されるので、低温の冷媒
が凝縮器(3)を通過することがなく、凝縮器(3)の
温度低下が抑制され、冷凍効果の悪化が防止される。
【0016】請求項3の発明では、上記請求項2の発明
の作用に加えて、後期除霜運転制御手段(52)による
正サイクルデフロスト中に、温度検出手段(Th)で検
出される蒸発器(5)のフィン温度が着霜の融解温度を
越えると、能力制御手段(53)により、バイパス路
(10)の開閉弁を閉じ、蒸発器(5)のフィン温度が
設定温度になるよう電動膨張弁(4)の開度が制御され
る。したがって、蒸発器(5)の除霜が完了した後、ド
レン水の落下が終了するまでの間、無駄な熱付与による
フィン温度の過上昇が抑制され、通常運転への復帰が速
められる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0018】図1は本発明の実施例に係る空気調和装置
の冷媒配管系統を示し、(1)はインバータ(図示せ
ず)により運転周波数を可変に駆動される圧縮機、
(2)は暖房運転時にはオフ信号により図中実線のごと
く、冷房運転時にはオン信号により図中破線のごとく切
換わり、冷凍サイクルを正逆切換えるサイクル切換機構
としての四路切換弁、(3)は室内ファン(3a)を付
設し、暖房運転時には凝縮器として、冷房運転時には蒸
発器として機能する室内熱交換器、(4)は冷媒の膨張
機能を有する電動膨張弁、(5)は暖房運転時には蒸発
器として、冷房運転時には凝縮器として機能する室外熱
交換器、(6)は吸入冷媒中の液冷媒を除去するための
アキュムレ―タである。上記各機器(1)〜(6)は、
冷媒配管(7)により順次接続され、閉回路の冷媒回路
(8)が構成されている。
【0019】また、上記冷媒回路(8)の四路切換弁
(2)−室内熱交換器(3)間のガス管の一部位(M)
と電動膨張弁(4)−室外熱交換器(5)間の液管の一
部位(N)とは除霜用バイパス路(10)によってバイ
パス接続されており、該バイパス路(10)には通路を
開閉する開閉弁(11)が介設されている。
【0020】さらに、図2に示すように、上記室外熱交
換器(5)の各部位のフィンを、ガス管側から順に第1
フィン(F1),第2フィン(F2),第3フィン(F
3)及び第4フィン(F4)とすると、室外熱交換器
(5)の中央部付近に位置する第2フィン(F2)にフ
ィン温度を検出する温度検出手段としての温度センサ
(Th)が配置されている。該温度センサ(Th)の信
号は空気調和装置の運転を制御するコントローラ(2
0)に接続されていて、該コントローラ(20)によ
り、温度センサ(Th)等の信号に応じて空気調和装置
濃運転を後述のように制御するようになされている。
【0021】暖房運転時、四路切換弁(2)が図中実線
側に切換わり、圧縮機(1)から吐出された冷媒が室内
熱交換器(3)で凝縮,液化された後、電動膨張弁
(4)で膨張作用を受け、室外熱交換器(5)で蒸発し
て圧縮機(1)に戻るよう循環することにより、室外熱
交換器(5)で室外空気との熱交換により得た暖熱を室
内熱交換器(3)で室内空気に付与するようになされて
いる。
【0022】また、冷房運転時には、四路切換弁(2)
が図中破線側に切換わり、圧縮機(1)から吐出された
冷媒が室外熱交換器(5)で凝縮,液化され、電動膨張
弁(4)で膨張作用を受け、室内熱交換器(3)で蒸発
して圧縮機(1)に戻るよう循環することにより、室外
熱交換器(5)で室外空気との熱交換により得た冷熱を
室内熱交換器(3)で室内空気に付与するようになされ
ている。
【0023】次に、暖房運転中に蒸発器として機能する
室外熱交換器(5)が着霜すると、その着霜を融解する
ための除霜運転が行われるが、その手順について、図4
のタイムチャートを参照しながら、図3のフロ―チャ―
トに基づき説明する。
【0024】ここで、図4(a)〜(f)は、順に上記
温度センサ(Th)で検出される室外熱交換器(5)の
フィン温度Tf、圧縮機(1)の運転周波数、電動膨張
弁(4)の開度、バイパス路(10)の開閉弁(11)
の開閉、室内ファン(3a)の風量、四路切換弁(2)
のオン・オフ(切換え)を示す。
【0025】図3は、コントローラ(20)による除霜
運転時の制御内容を示し、ステップST1で、フィン温
度Tfが低下したときなどに出力される除霜指令を受け
るまで待って、除霜指令を受けると、ステップST2に
進んで除霜運転の準備に入る。すなわち、ステップST
2で、蓄熱運転時間を設定するためのタイマ1をリセッ
トし、ステップST3で圧縮機(1)を最大周波数で運
転して圧縮機(1)内の冷媒に熱を蓄える蓄熱運転を行
い、ステップST4で上記タイマ1の設定時間であるt
1時間が経過するまで蓄熱運転を行った後、ステップS
T5に進み、弁切換音を消音すべく圧縮機(1)の運転
周波数を下げて、以下の逆サイクルデフロストによる前
期除霜運転を行う(図4の時刻tA)。
【0026】まず、ステップST6で、四路切換弁
(2)をオンにして冷房モード(図中破線側)に切換え
るとともに、除霜用バイパス路(10)の開閉弁(1
1)を開き、かつ電動膨張弁(4)を全閉にし、ステッ
プST7で、圧縮機(1)を最大周波数で運転する一
方、室内ファン(3a)を停止させる。すなわち、圧縮
機(1)の吐出冷媒を室外熱交換器(5)に直接導入し
て、室外熱交換器(5)の着霜を融解した後、冷媒を冷
媒回路(8)で循環させずにバイパス路(10)側から
四路切換弁(2)を経て圧縮機(1)に戻すことによ
り、逆サイクルデフロストを行いながら室内側の暖房運
転を停止させ、室内側で冷風が吹き出されるのを防止
し、空調効果の悪化を防ぐようにしている。
【0027】そして、ステップST8で、上記温度セン
サ(Th)で検出されたフィン温度Tfが着霜の融解温
度である0℃になったか否かを判別し、0℃になるまで
上記逆サイクルデフロストを行って、0℃に達すると、
ステップST9で、圧縮機(1)の周波数を下げて、前
期除霜運転を終了し、ステップST10以下の後期除霜
運転に入る(図4の時刻tB)。
【0028】まず、ステップST10で、四路切換弁
(2)を暖房モード(つまり正サイクル側)に切換え、
正サイクルデフロストによる後期除霜運転の準備に入
り、ステップST11で、上記温度センサ(Th)で検
出されるフィン温度Tfが0℃を越えるまで待って、フ
ィン温度Tfが0℃を越えると、ステップST12以下
のフィン温度一定制御に入る(図4の時刻tC)。
【0029】まず、ステップST12で、圧縮機(1)
の運転周波数を下げ、ステップST13で、バイパス路
(10)の開閉弁(11)を閉じた後、ステップST1
4で、ドレン水落下判断のためのタイマ2をリセットし
て、ステップST15で、圧縮機(1)の運転周波数を
下げて低容量運転を行うとともに、室内ファン(3a)
を微風運転しながら電動膨張弁(4)の開度を上記フィ
ン温度Tfを0℃直上の一定温度Tsにするよう制御す
る。すなわち、前期除霜運転によってすでに大部分の着
霜は融解されていることから、ドレン水が完全に落下す
るまでの間、微細な能力制御により、室外熱交換器
(5)のフィン温度の過上昇を防止するようにしてい
る。
【0030】そして、ステップST16で、上記タイマ
2の設定時間であるt2時間が経過するまで後期除霜運
転を行った後(図4の時刻tD、ただし、時刻tAから
時刻tDまでの時間は、図6における時刻taから時刻
tdまでの時間よりも小さい)、ステップST17で、
除霜運転を終了し、圧縮機(1)の通常運転を開始する
とともに、室内ファン(3a)の通常運転を開始する。
【0031】以上の制御において、ステップST6〜S
T8の制御により、請求項2の発明にいう前期除霜運転
制御手段(51)が構成され、ステップST10〜ST
16の制御により、請求項2の発明にいう後期除霜運転
制御手段(52)が構成されている。特に、ステップS
T15における電動膨張弁(4)の開度をフィン温度T
fが一定温度Tsになるように調節する制御により、請
求項3の発明にいう能力制御手段(53)が構成されて
いる。
【0032】したがって、上記実施例では、冷媒回路
(8)にサイクル切換機構としての四路切換弁(2)
と、吐出管から室外熱交換器(5)入口の液管に吐出冷
媒(ホットガス)を導入する除霜用バイパス路(10)
とが設けられているので、暖房運転中に蒸発器となる室
外熱交換器(5)の着霜時、室外熱交換器(5)の液管
側からホットガスを流通させる正サイクルデフロスト
と、冷凍サイクルを逆サイクルに切換えて室外熱交換器
(5)のガス管側からホットガスを流通させる逆サイク
ルデフロストとが可能となる。
【0033】また、正サイクルデフロストを行うための
バイパス路(10)が四路切換弁(2)−室内熱交換器
(3)間のガス管から分岐しているので、逆サイクルデ
フロストを行う際に、室内熱交換器(3)側に冷媒を流
通させることなくバイパス路(10)側から圧縮機
(1)に冷媒を戻すよう循環させることが可能になる。
すなわち、室内熱交換器(3)に冷媒を流通させると、
室内熱交換器(3)の温度が低下するが、バイパス路
(10)のみを介して冷媒を圧縮機(1)に戻すことに
より、室内熱交換器(3)の温度の低下を抑制すること
ができる。
【0034】次に、空気調和装置の運転中に除霜指令が
あったとき、まず前期除霜運転制御手段(51)により
逆サイクルデフロストを行った後、後期除霜運転制御手
段(52)により正サイクルデフロストを行うようにし
た場合、図5に示すように、逆サイクルデフロストで
は、室外熱交換器(5)の第1フィン(F1)側から順
に高いフィン温度となり(図中の時刻tA〜tBまでの
間)、正サイクルデフロストでは第4フィン(F4)側
から強く加熱される(図中の時刻tB以降)。すなわ
ち、室外熱交換器(5)の各部位のフィンの着霜を均一
に融解することが可能になり、残留フロストを生じるこ
となく、除霜運転時間の短縮を図ることができる。
【0035】特に、逆サイクルデフロスト時、前期除霜
運転制御手段(51)により、バイパス路(10)の開
閉弁(11)を開き、電動膨張弁(4)を閉じて、室外
熱交換器(5)を通過した冷媒をバイパス路(10)を
介して圧縮機(1)に戻すようにしているので、室内熱
交換器(3)の温度低下による空調感の悪化を有効に防
止することができる。
【0036】さらに、後期除霜運転制御手段(52)に
よる正サイクルデフロスト時、フィン温度Tfが着霜の
融解点0℃を越えると、能力制御手段(53)により、
バイパス路(10)の開閉弁(11)を閉じ電動膨張弁
(4)を開いて、室外熱交換器(5)のフィン温度Tf
の一定制御を行った場合、この時点では除霜は完全に終
了しているので、室外熱交換器(5)のドレン水が落下
するまでの間、室外熱交換器(5)のフィン温度Tfが
必要以上に高くなることがないように制御される。すな
わち、図5の時刻tC以降に示すように、第1,第2フ
ィン(F1),(F2)だけでなく、第3,第4フィン
(F3),(F4)の温度の過上昇も抑制され、各フィ
ン(F1)〜F4)間のフィン温度の最大温度差ΔTは
小さい。したがって、ドレン水が完全に落下するまでの
間、無駄な熱の付与を抑制することができ、よって、通
常暖房運転への復帰を速め、運転効率の向上を図ること
ができる。
【0037】なお、上記実施例では、空気調和装置の暖
房運転中の除霜運転について説明したが、本発明はかか
る実施例に限定されるものではなく、冷凍庫内を冷却す
るようにしたを冷凍装置の除霜運転にも適用されるもの
である。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、冷凍装置の構成として、圧縮機、凝縮器、電動
膨張弁及び蒸発器を順次接続して冷媒回路を構成し、冷
媒回路の冷凍サイクルを切換えるサイクル切換機構と、
サイクル切換機構−凝縮器間のガス管と電動膨張弁−蒸
発器間の液管とを接続する除霜用バイパス路とを設けた
ので、蒸発器の着霜時、蒸発器の液管側からホットガス
を流通させる正サイクルデフロストと、冷凍サイクルを
逆サイクルに切換えて蒸発器のガス管側からホットガス
を流通させる逆サイクルデフロストとを行うことができ
るとともに、凝縮器側に冷媒を流通させることなくバイ
パス路側から圧縮機に冷媒を戻すよう循環させる逆サイ
クルデフロストを行うことができる。
【0039】請求項2の発明によれば、上記請求項1の
発明による冷凍装置の運転制御装置として、サイクル切
換機構を逆サイクル側に切換え、電動膨張弁を閉じかつ
除霜用バイパス路の開閉弁を開くよう制御する逆サイク
ルデフロストを行った後、バイパス路の開閉弁を開いて
正サイクルデフロストを行うようにしたので、蒸発器の
フィンの着霜を均一化できるとともに、バイパス路を利
用した逆サイクルデフロストにより、逆サイクルデフロ
スト時における冷凍効果の悪化を抑制することができ
る。
【0040】請求項3の発明によれば、上記請求項2の
発明に加えて、正サイクルデフロスト時、蒸発器のフィ
ン温度が着霜の融解温度を越えると、一定時間の間、バ
イパス路の開閉弁を閉じ電動膨張弁を開いて、蒸発器の
フィン温度が設定温度になるよう電動膨張弁の開度を制
御するようにしたので、ドレン水が落下するまでの間、
無駄な熱付与によるフィン温度の過上昇を抑制すること
ができ、よって、通常運転への速やかな復帰を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る空気調和装置の冷媒配管系統図で
ある。
【図2】室外熱交換器のフィンへの温度センサの取付位
置を示す室外熱交換器の概略図である。
【図3】除霜運転時の制御内容を示すフロ―チャ―ト図
である。
【図4】除霜運転時におけるフィン温度,圧縮機の容
量,電動膨張弁の開度,室内ファンの風量,四路切換弁
の切換えの時間変化を示すタイムチャート図である。
【図5】実施例における室外熱交換器の各フィンの温度
変化を示す特性図である。
【図6】従来の冷凍装置における室外熱交換器の各フィ
ンの温度変化を示す特性図である。
【符号の説明】
1 圧縮機 2 四路切換弁(サイクル切換機構) 3 室内熱交換器(凝縮器) 4 電動膨張弁 5 室外熱交換器(蒸発器) 8 冷媒回路 10 除霜用バイパス路 11 開閉弁 51 前期除霜運転制御手段 52 後期除霜運転制御手段 53 能力制御手段 Th 温度センサ(温度検出手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機(1)、凝縮器(3)、電動膨張
    弁(4)及び蒸発器(5)を順次接続してなる冷媒回路
    (8)を備えた冷凍装置において、 上記冷媒回路(8)の冷凍サイクルを正逆切換えるサイ
    クル切換機構(2)と、該サイクル切換機構(2)−上
    記凝縮器(3)間のガス管と上記電動膨張弁(4)−蒸
    発器(5)間の液管とをバイパス接続する除霜用バイパ
    ス路(10)と、該除霜用バイパス路(10)を開閉す
    る開閉弁(11)とを備えたことを特徴とする冷凍装
    置。
  2. 【請求項2】 圧縮機(1)、凝縮器(3)、電動膨張
    弁(4)及び蒸発器(5)を順次接続してなる冷媒回路
    (8)を備えた冷凍装置において、 上記冷媒回路(8)の冷凍サイクルを正逆切換えるサイ
    クル切換機構(2)と、該サイクル切換機構(2)−上
    記凝縮器(3)間のガス管と上記電動膨張弁(4)−蒸
    発器(5)間の液管とをバイパス接続する除霜用バイパ
    ス路(10)と、該除霜用バイパス路(10)を開閉す
    る開閉弁(11)とを備えるとともに、 除霜指令を受け、上記サイクル切換機構(2)を逆サイ
    クル側に切換え、上記電動膨張弁(4)を閉じかつ除霜
    用バイパス路(10)の開閉弁(11)を開くよう制御
    する前期除霜運転制御手段(51)と、蒸発器(5)の
    フィン温度を検出する温度検出手段(Th)と、該温度
    検出手段(Th)で検出されるフィン温度が一定温度に
    達すると、上記前期除霜運転制御手段(51)の制御を
    終了させて、サイクル切換機構(2)を正サイクル側に
    戻すとともに、除霜用バイパス路(10)の開閉弁(1
    1)を開くよう制御する後期除霜運転制御手段(52)
    とを備えたことを特徴とする冷凍装置の除霜運転制御装
    置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の冷凍装置の除霜運転制御装
    置において、 温度検出手段(Th)の出力を受け、蒸発器(5)のフ
    ィン温度が着霜の融解温度を越えると、一定時間の間、
    バイパス路(10)の開閉弁を閉じ、電動膨張弁(4)
    を開いて、フィン温度が着霜の融解温度直上の設定温度
    になるよう電動膨張弁(4)の開度を制御する能力制御
    手段(53)を備えたことを特徴とする冷凍装置の除霜
    運転制御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06281299A (ja) * 1993-03-30 1994-10-07 Toshiba Corp 空気調和装置の除霜制御方式
EP3136009A4 (en) * 2014-04-22 2017-11-22 Johnson Controls-Hitachi Air Conditioning Technology (Hong Kong) Limited Air conditioner and defrosting operation method therefor
EP3505850A1 (en) * 2017-12-28 2019-07-03 Mitsubishi Heavy Industries Thermal Systems, Ltd. Control device of air conditioner, method of controlling air conditioner, air conditioner, and control program

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