JPH0579371U - 冷凍冷蔵ショーケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 除霜運転時に除霜ヒータからの熱が上方のス
ノコに伝わりスノコの表面温度が上昇して商品の品質が
低下することを防止し、さらに、除霜ヒータの熱を効率
よく冷却器に伝達して除霜時間の短縮を図る。 【構成】 前面に商品出し入れ用の開口２を有する本体
１内をダクト板３で商品収納庫１７と冷気循環ダクト４
とに区画し、該冷気循環ダクト４内の下部で商品収納庫
１７の下方位置に冷却器７を配設し、該冷却器７の吸い
込み側に除霜ヒータ１１を付設した冷凍冷蔵ショーケー
スにおいて、前記冷却器７の吸い込み側より前方へ突出
し、かつ下方へ屈曲して前記除霜ヒータ１１を覆う塞ぎ
板１４を冷却器７の上方に配設し、該塞ぎ板１４の裏面
に断熱材１５と熱反射材１６を取付ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、冷凍冷蔵ショーケースの冷却器の上方に配設する塞ぎ板に関する。

【０００２】

【従来の技術】

かかる冷凍冷蔵ショーケースは、例えばクローズドタイプのものは図３に示す ように前面に商品出し入れ用の開口２を有し、断熱壁で形成されるショーケース 本体１をダクト板３で商品収納庫１７と冷気循環ダクト４とに区画し、該冷気循 環ダクト４内の下部に冷却器７を、上部に送風機５をそれぞれ配設し、冷気循環 ダクト４の上端を冷気の吹き出し口６ａに、下端を吸い込み口６ｂにそれぞれ形 成し、前記開口２には扉１２を取付けてある。

【０００３】 そして、前記商品収納庫１７内には、商品１０を載置するための棚８を複数段 配設し、底部にはスノコ９を取付けてある。このスノコ９は図４に示すように前 側に複数の細長孔を当間隔で形成しこの細長孔で前記吸い込み口６ｂを構成する 。

【０００４】 また、図５に示すように冷却器７の吸い込み側に除霜ヒータ１１を付設し、さ らに、冷却器７の上面には該冷却器７と前記スノコ９との間に位置させて塞ぎ板 １３を設け、この塞ぎ板１３で商品収納庫１７と冷気循環ダクト４とを区画して いる。

【０００５】 このようにして、冷却運転時には送風機５で庫内空気を冷却器７に送り、ここ で冷却して冷気として上方の冷気吹き出し口６ａから吹き出し商品収納庫１７内 を冷却し、庫内の商品１０を冷却する。商品を出し入れするために扉１２を開く と外気が冷却器７に吸い込まれるが、この外気に含まれている水分が冷却器７に 霜となって付着する。そこで、着霜による冷却器７の冷却能力の低下を防ぐため 、冷却器７の運転を停止し除霜ヒータ１１に通電して冷却器７を加熱し除霜する 。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

従来の塞ぎ板１３は冷却器７の上面を覆うだけで除霜ヒータ１１を覆うもので はなく、しかも、除霜ヒータ１１はスノコ９の近くで直下に配設されているため 、除霜運転時に除霜ヒータ１１から発生した熱がスノコ９に伝わり、スノコ９の 表面温度を上昇させる。

【０００７】 その結果、スノコ９上に載置してある商品、例えば、アイスクリーム、ロック アイス等が解けたり、解けない場合でも商品の風味や鮮度が低下するおそれがあ る。

【０００８】 本考案の目的は、前記従来例の不都合を解消し、除霜運転時に除霜ヒータから の熱が上方のスノコに伝わることを防止し、さらに、除霜ヒータの熱を効率よく 冷却器に伝達できる冷凍冷蔵ショーケースを提供することにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

本考案は前記目的を達成するため、前面に商品出し入れ用の開口を有する本体 内をダクト板で商品収納庫と冷気循環ダクトとに区画し、該冷気循環ダクト内の 下部で商品収納庫の下方位置に冷却器を配設し、該冷却器の吸い込み側に除霜ヒ ータを付設した冷凍冷蔵ショーケースにおいて、前記冷却器の吸い込み側より前 方へ突出し、かつ下方へ屈曲して前記除霜ヒータを覆う塞ぎ板を冷却器の上方に 配設し、該塞ぎ板の裏面に断熱材と熱反射材を取付けたことを要旨とするもので ある。

【００１０】

【作用】

本考案によれば、断熱材を取付けた塞ぎ板が冷却器の吸い込み側より前方へ突 出し、かつ下方へ屈曲するので、この塞ぎ板により冷却器と除霜ヒータの上方が 覆われ除霜ヒータからの熱が塞ぎ板の上方のスノコに伝わることがない。さらに 、除霜ヒータの熱は、塞ぎ板の裏面に取付けた熱反射材により、冷却器側に反射 されるので効率よく冷却器に伝達され、除霜時間が短縮する。

【００１１】

【実施例】

以下、図面について本考案の実施例を詳細に説明する。図１は本考案の冷凍冷 蔵ショーケースの実施例を示す要部の縦断側面図で、図中、図３〜図５に示した 従来例と同一の構成要素には同一の参照符号を付したものである。

【００１２】 冷凍冷蔵ショーケースの全体構造は図３について既に説明したとおりであるの でここでの詳細な説明は省略するが、本考案の冷凍冷蔵ショーケースもショーケ ース本体１内をダクト板３で冷気循環ダクト４と商品収納庫１７とに区画し、商 品収納庫１７の底部にスノコ９を配設し、冷気循環ダクト４内にはスノコ９の下 方に位置させて吸い込み側に除霜ヒータ１１を付設した冷却器７を配設している 。

【００１３】 図中１４は、この冷却器７の上方でスノコ９との間に配設する塞ぎ板を示し、 この塞ぎ板１４は前部を、除霜ヒータ１１の上方を覆うように冷却器７の吸い込 み側に突出し、かつ、下方に屈曲する突出部１４ａに形成した。そして、塞ぎ板 １４の本体部の裏面全面に、図２に示すように断熱材１５と熱反射材１６を順に 重ねて貼着する。

【００１４】 次に、作用について説明する。除霜運転時には、冷却器７の運転を停止して、 除霜ヒータ１１に通電し除霜ヒータ１１からの発熱で冷却器７に付着した霜を除 去する。この時、除霜ヒータ１１からの熱は上方にも伝達するが、ここには塞ぎ 板１４の突出部１４ａが位置し、しかもこの塞ぎ板１４の裏面には断熱材１５が 貼着してあるので、除霜ヒータ１１からの熱が塞ぎ板１４の上方のスノコ９に伝 達することが阻止される。よって、スノコ９の表面温度が上昇することがない。

【００１５】 また、除霜ヒータ１１からの熱は熱反射材により、冷却器７側に反射されるの で発熱を効率よく冷却器７に伝達できる。

【００１６】

【考案の効果】

以上述べたように本考案の冷凍冷蔵ショーケースは、除霜運転時に冷却器を加 熱する除霜ヒータからの熱が、商品収納庫のスノコに伝わることを阻止できるの でスノコの表面温度が上昇することを防止でき、スノコ上の商品の品質が低下す ることを防げる。

【００１７】 また、除霜ヒータからの熱を効率よく冷却器に伝達できるので、除霜時間を短 縮し、除霜回数を削減することもできるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の冷凍冷蔵ショーケースの実施例を示す
要部の縦断側面図である。

【図２】本考案の冷凍冷蔵ショーケースの塞ぎ板の縦断
側面図である。

【図３】冷凍冷蔵ショーケースの縦断側面図である。

【図４】スノコの斜視図である。

【図５】従来の冷凍冷蔵ショーケースの要部の縦断側面
図である。

【符号の説明】 １…ショーケース本体 ２…開口 ３…ダクト板 ４…冷気循環ダクト ５…送風機 ６ａ…吹き出し口 ６ｂ…吸い込み口 ７…冷却器 ８…棚 ９…スノコ １０…商品 １１…除霜ヒータ １２…扉 １３…塞ぎ板 １４…塞ぎ板 １４ａ…突出部 １５…断熱材 １６…熱反射材 １７…商品収納庫

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 前面に商品出し入れ用の開口を有する本
   体内をダクト板で商品収納庫と冷気循環ダクトとに区画
   し、該冷気循環ダクト内の下部で商品収納庫の下方位置
   に冷却器を配設し、該冷却器の吸い込み側に除霜ヒータ
   を付設した冷凍冷蔵ショーケースにおいて、前記冷却器
   の吸い込み側より前方へ突出し、かつ下方へ屈曲して前
   記除霜ヒータを覆う塞ぎ板を冷却器の上方に配設し、該
   塞ぎ板の裏面に断熱材と熱反射材を取付けたことを特徴
   とする冷凍冷蔵ショーケース。