JPH0579258U - ヒートパイプを用いたカップ型集熱装置 - Google Patents

ヒートパイプを用いたカップ型集熱装置

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JPH0579258U
JPH0579258U JP2643392U JP2643392U JPH0579258U JP H0579258 U JPH0579258 U JP H0579258U JP 2643392 U JP2643392 U JP 2643392U JP 2643392 U JP2643392 U JP 2643392U JP H0579258 U JPH0579258 U JP H0579258U
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JP
Japan
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heat
receiving cup
cup
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heat pipe
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Application number
JP2643392U
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English (en)
Inventor
耕一 益子
昭太郎 吉田
正孝 望月
雅彦 伊藤
祐士 斎藤
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Fujikura Ltd
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Fujikura Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 集熱効率および放熱効率を高める。 【構成】 半球状の受熱カップ2の外周にヒートパイプ
3,4の各蒸発部3a,4aをろう付けにより熱伝達可
能に取付け、受熱カップ2が集めた熱を、受熱カップ2
から離れた場所に位置するヒートパイプ3,4の凝縮部
3b,4bに熱輸送して、この凝縮部3b,4bから大
気中へ放熱する。したがって、集熱された大量の熱をヒ
ートパイプ3,4で熱輸送して放熱することができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、輻射熱による過熱を防止するとともに、熱を効率良く集めて排出 する集熱装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
強力な光源を用いる、例えば映写機やオーバーヘッドプロジェクタあるいはス ライドビュアー等においては、光源となる電球から光線とともに放射される熱に よる悪影響が問題となる。そこで、従来においては、画像を投影するための光線 の照射方向を除く電球の周囲を、金属製の受熱板で囲んでラジエータとし、この ラジエータによって輻射熱を遮蔽するととも、ファンによって前記ラジエータに 風を送り、大気中に放熱させることによって冷却して、フィルムやプロジェクタ 本体の光源周辺部の過熱を防止している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上述したように、従来のオーバーヘッドプロジェクタ等においては、 発熱源がケース内に収容されているためにファンで送風して冷却しているが、発 熱料の増大に伴って送風量を多くしなければならないから、送風に伴う騒音が問 題となり、また、ファンやファン用モータが大きくなって、装置全体として大型 化するという問題があった。
【0004】 この考案は、上記の事情に鑑みなされたもので、発熱体からの不要な方向への 輻射熱を遮断するとともに、集熱して装置外へ効率良く放熱させることのでき、 しかも可動部のない集熱装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための手段としてこの考案のヒートパイプを用いたカップ 型集熱装置は、発熱体の所定部分を球面状に覆う受熱カップと、この受熱カップ の外周面に、蒸発部を熱伝達可能に接触させるとともに、その凝縮部を前記受熱 カップから上方へ離れた位置に配設したヒートパイプとを備えていることを特徴 としている。
【0006】 また、前記受熱カップがアルミニウムあるいはアルミニウム合金からなり、そ の内面が遠赤外線アルマイト処理されていることを特徴としている。
【0007】
【作用】
この考案のカップ型集熱装置は、受熱カップの球面状の部分で発熱体の所定部 分を覆うので、照射方向以外の方向への輻射熱が遮蔽されるとともに、受熱カッ プにより集められた熱は、受熱カップの外周に熱伝達可能に接触させて設けられ たヒートパイプによって受熱カップから離れた位置にある凝縮部へ熱輸送されて 大気中等に放熱され、高温による周囲への悪影響が防止される。
【0008】 また、アルミニウムあるいはアルミニウム合金で受熱カップを形成し、その内 周面に、特殊な陽極酸化処理によって黒く発色して遠赤外線を吸収および放射し 易い黒色の遠赤外線アルマイト層を形成するれば、熱の吸収率および放射率が向 上する。
【0009】
【実施例】
以下、この考案のヒートパイプを用いたカップ型集熱装置をプロジェクタの光 源ランプの熱を集めて装置外へ放出する集熱装置に適用した一実施例を図1ない し図3に基づいて説明する。
【0010】 この実施例の集熱装置1は、図1および図2に示すように、アルミニウム合金 製の半球状の受熱カップ2と、この半球状の受熱カップ2の頂上付近の外周面に 、リング状の蒸発部3aが半球の外縁と平行となるように環装してろう付けある いは溶接にて熱伝達可能に取付けられた第1ヒートパイプ3と、同じく半球状の 受熱カップ2の裾付近の外周を両側から挟むように円弧状の蒸発部4a,4aが 、前記第1ヒートパイプ3のリング状の蒸発部3aと平行となるようにしてろう 付けあるいは溶接にて熱伝達可能に取付けられた一対の第2ヒートパイプ4,4 とを備えている。また受熱カップ2の内面は、遠赤外線アルマイト処理が施され て、熱線の吸収率が高められている。この遠赤外線アルマイト処理とは、特殊な 陽極酸化処理によって黒色の発色アルマイト層を形成したもので、この黒色のア ルマイト層は、遠赤外線を吸収および放射し易く、したがって、熱の吸収率およ び放射率が向上する。
【0011】 そして、図3に示すように、プロジェクタ11の光源ランプ12の表面のうち 、照射方向後方側(図3において左側)のほぼ半分を覆うように集熱装置1の半 球状の受熱カップ2が設けられており、この光源ランプ12が設けられている鏡 筒13内の光の照射方向には、集光レンズおよびコンデンサレンズ14が設けら れるとともに、光軸を90度変更するミラー15が設けられている。また、それ ぞれの蒸発部3a,4aを集熱装置1に取付けた第1ヒートパイプ3および第2 ヒートパイプ4は、それぞれの放熱フィン3c,4cを備えた凝縮部3b,4b を、鏡筒13から上方へ延出し、ファン16によって放熱フィン3c,4cの部 分に送風して放熱し易く構成されている。なお、図3において符号17は、被投 影原稿シートの載置台である。
【0012】 次に、上記のように構成されるこの実施例の作用を説明すると、光源ランプ1 2を点灯すると、光線はレンズ14に集光された後、ミラー15で光軸を90度 変換されて載置台17に下方からほぼ垂直に照射される。このとき、光源ランプ 12の照射方向光側は、集熱装置1の受熱カップ2によって覆われているため、 発熱体である光源ランプ12からの輻射熱による加熱が防止される。このとき、 受熱カップ2の内周面が、遠赤外線アルマイト処理されているため熱線吸収率が 高い。そして、受熱カップ2の内周面に吸熱された熱は、外周面にそれぞれろう 付けされた第1ヒートパイプ3および第2ヒートパイプ4の各蒸発部3a,4a に伝達されてこれを加熱する。その結果、各ヒートパイプ3,4内に封止されて いる非凝縮性の作動流体が沸騰し、作動流体の蒸気となって上昇して低温の凝縮 部3b,4bに移動する。そして、作動流体の蒸気によって潜熱として運ばれた 熱を凝縮部3b,4bにおいて放熱し、凝縮して液相の作動流体に戻り、凝縮部 3b,4b内の管壁を伝って下降し、蒸発部3a,4aに還流する。
【0013】 したがって、各ヒートパイプ3,4の蒸発部3a,4aからそれぞれの凝縮部 3b,4bへの大量の熱輸送が可能となり、また凝縮部3b,4bで放出された 熱は、放熱フィン3c,4cによって放熱面積を広くするとともに、送風ファン 16によって放熱作用を高められた凝縮部3b,4bから、大気中に放熱される 。
【0014】 したがって、このプロジェクタ11においては、光源ランプ12の後半部を覆 うようにカップ型の集熱装置1を設けたので、受熱カップ12による吸熱効率が 優れるとともに、ヒートパイプ3,4により熱輸送するため放熱効率に優れ、過 熱が防止される。
【0015】
【考案の効果】
以上、説明したようにこの考案は、発熱体の所定部分を球面状に覆う受熱カッ プと、この受熱カップの外周面に、蒸発部を熱伝達可能に接触させるとともに、 その凝縮部を前記受熱カップから上方へ離れた位置に配設したヒートパイプを備 えているので、受熱カップによって集められた熱を効率良く放熱することができ 、かつ駆動手段が不要なため装置を小型化でき、また騒音の問題の生じない。
【0016】 また、受熱カップの内面を遠赤外線アルマイト処理すれば、熱吸収率が高くな り、高い集熱効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例のカップ型集熱装置を示す
斜視図である。
【図2】図1のII矢視図である。
【図3】この考案の集熱装置をプロジェクタの集熱装置
に用いた一例を示す要部断面側面図である。
【符号の説明】
1…集熱装置、 2…受熱カップ、 3…第1ヒートパ
イプ、 3a…蒸発部、 3b…凝縮部、 4…第2ヒ
ートパイプ、 4a…蒸発部、 4b…凝縮部、 11
…プロジェクタ、 12…光源ランプ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 伊藤 雅彦 東京都江東区木場一丁目5番1号 藤倉電 線株式会社内 (72)考案者 斎藤 祐士 東京都江東区木場一丁目5番1号 藤倉電 線株式会社内

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発熱体の所定部分を球面状に覆う受熱カ
    ップと、この受熱カップの外周面に、蒸発部を熱伝達可
    能に接触させるとともに、その凝縮部を前記受熱カップ
    から上方へ離れた位置に配設したヒートパイプとを備え
    ていることを特徴とするヒートパイプを用いたカップ型
    集熱装置。
  2. 【請求項2】 前記受熱カップがアルミニウムあるいは
    アルミニウム合金からなり、その内面が遠赤外線アルマ
    イト処理されていることを特徴とする請求項1記載のヒ
    ートパイプを用いたカップ型集熱装置。
JP2643392U 1992-03-30 1992-03-30 ヒートパイプを用いたカップ型集熱装置 Pending JPH0579258U (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005531793A (ja) * 2002-01-14 2005-10-20 インフォーカス コーポレイション ランプハウジングのための方法および装置
KR20170031743A (ko) * 2014-07-15 2017-03-21 말레 인터내셔널 게엠베하 열 교환기
JP2017101888A (ja) * 2015-12-03 2017-06-08 健治 大沢 放冷用熱伝達器

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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KR20170031743A (ko) * 2014-07-15 2017-03-21 말레 인터내셔널 게엠베하 열 교환기
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