JPH0579154U - 電磁スプール弁 - Google Patents

電磁スプール弁

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JPH0579154U
JPH0579154U JP2651192U JP2651192U JPH0579154U JP H0579154 U JPH0579154 U JP H0579154U JP 2651192 U JP2651192 U JP 2651192U JP 2651192 U JP2651192 U JP 2651192U JP H0579154 U JPH0579154 U JP H0579154U
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solenoid
spool
plunger
passage
housing
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JP2651192U
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幹夫 鈴木
聰 数藤
孝一 高西
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Toyoda Koki KK
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Toyoda Koki KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電磁スプール弁の電磁手段の吸引作動におけ
るプランジャとソレノイドハウジングのヨーク部との干
渉を防止することを目的とする。 【構成】 電磁スプール弁は、各圧油通路及びそれらと
連通するスプール滑動孔4が形成された弁ハウジング1
と、スプール滑動孔に軸線方向滑動自在に嵌挿されてお
り、各圧油通路13,14,17に対応し、且つ軸線方向位置
により各圧油通路に対し選択的に絞り開閉するように形
成されたスプール部20、切口を有するリング部材21,22
が設けられた案内部19及びプランジャ23を具備する滑動
棒7と、滑動棒を一方向に付勢する弾性部材26と、滑動
棒の案内部が嵌挿滑接される中空孔6が形成され、一端
側がプランジャに対向したヨーク5b となり、ソレノイ
ド3が嵌装されたソレノイドハウジング2,5から成
り、滑動棒を励磁電流の大きさに応じた変位量で弾性部
材に抗して変位させる電磁手段とから構成されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、電磁スプール弁、例えば圧力制御電磁スプール弁や電磁開閉ス プール弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の技術による圧力制御電磁スプール弁は、例えば図4に示すようにスプー ル弁部とそれを作動するように同軸線関係にあるリニアソレノイド部とから構成 されている。 弁ハウジング1と円筒状体である第1ソレノイドハウジング2とは、突き合わ されて同軸線関係に結合されている。
【0003】 第1ソレノイドハウジング2の内周面には、円筒状のソレノイド3が嵌装され 、円筒状のソレノイド3の内周面とフランジ部2a の内周面とは連続した中空孔 となり、弁ハウジング1の中空部、即ちスプール滑動孔4と連通している。
【0004】 外端部には第1ソレノイドハウジング2の外周面と略同径の外径を持つフラン ジ部5a が形成され、内端部にはテーパ付き小径部となった電磁石のヨーク部5 b が形成された磁性体の円筒状部材である第2ソレノイドハウジング5が、円筒 状のソレノイド3の内周面に嵌挿されている。 第2ソレノイドハウジング5の中空孔6、第1ソレノイドハウジング2のフラ ンジ部2a の内周面及び弁ハウジング1のスプール滑動孔4は、同軸線関係で貫 通されている。
【0005】 弁ハウジング1のスプール滑動孔4は、リニアソレノイド部側から順に段付き 大径孔部8、第1環状溝9、第2環状溝10、第3環状溝11及び第4環状溝12が形 成され、第4環状溝12の外側端は弁ハウジング1の底面となっている。
【0006】 そして、油タンクTに接続されるドレン通路13が第1環状溝9の底から、油圧 作動部Aに接続される制御出力通路14及びオリフィス15を備えたフィードバック 通路16が第2環状溝10の底から、ポンプPに接続される供給通路17が第3環状溝 11の底から、フィードバック通路16に連通したフィードバック通路18が第4環状 溝12の底から夫々弁ハウジング1の外周面に向って半径方向に形成されている。
【0007】 滑動棒7の右側部がスプール滑動孔4への嵌挿されたスプール部20となってお り、スプール部20には、リニアソレノイド部側から順に、第1ランド部201 、環 状溝部202 及び第2ランド部203 が順次形成されている。 そして滑動棒7の左側部には、フランジ部2a の内周面に遊嵌されたプランジ ャ23が嵌着されている。そして、プランジャ23の円筒形先端部23a は、第2ソレ ノイドハウジング5の先端のヨーク部5b に対し適宜の間隙で嵌まり得るように 対向している。
【0008】 第2ソレノイドハウジング5の中空孔6のフランジ部5a 側の端部には、ねじ 栓25が調節自在に螺合され、中空孔6に挿着された圧縮コイルばね26が、滑動棒 7の先端とねじ栓25の先端との間に挟まれている。
【0009】 ねじ栓25は、調節された所定のねじ込み位置に捩じ込まれているので、その結 果、圧縮コイルばね26は、所定の予圧の初期ばね力が与えられ、滑動棒7は、圧 縮コイルばね26の予圧の初期ばね力により、常時、プランジャ23が段付き大径孔 部8の段部8a に当接するまでの範囲で常時右方に押圧されている。
【0010】 弁ハウジング1のスプール滑動孔4においては、スプール部20の第1ランド部 201 が弁ハウジング1の大径孔部8と第1環状溝9との連通を遮断すると共に、 弁ハウジング1の第1環状溝9と第2環状溝10との連通を絞り乃至遮断し、第2 ランド部203 が弁ハウジング1の第2環状溝10と第3環状溝11との連通を絞り乃 至遮断すると共に、第3環状溝11と第4環状溝12とを遮断する関係位置にある。 図4の下半分は、ソレノイド3が励磁されていない状態を示し、上半分は制御 信号による励磁電流がソレノイド3に印加されている状態を示す。 第4環状溝部12は、第3環状溝部11、即ち供給通路14とソレノイド3の励磁如 何に拘らず遮断されている。
【0011】 上記の電磁スプール弁において、ソレノイド3が励磁されていない状態(図4 における下半分状態)では、ねじ栓25の螺入調節で調節設定された圧縮コイルば ね26の初期ばね力が滑動棒7、即ちスプール部20に作用し、スプール部20は、( 図1で右行し、)最右端位置になり、制御出力通路14、即ち第2環状溝10は、第 1ランド部201 により第1環状溝9、即ちドレン通路15と遮断されると共に、第 2ランド部203 により絞られた最大開度で第3環状溝11、即ち供給通路17と連通 する。
【0012】 その結果、ポンプPから供給通路17に供給される圧油は、第3環状溝11、環状 溝部202 及び第2環状溝10を介して制御出力通路14へ、即ち油圧作動部Aへ供給 され、油圧作動部のポンプ圧に近づく。
【0013】 外部の制御装置からの制御された励磁電流がソレノイド3に印加されると、第 1ソレノイドハウジング2、第2ソレノイドハウジング5及びプランジャ23によ り構成される磁力線回路が構成され、その励磁電流の大きさに応じた大きさの吸 引力が第2ソレノイドハウジング5とプランジャ23との間に働き、プランジャ23 は、第2ソレノイドハウジング5のヨーク部5b に吸引され、プランジャ23の円 筒形先端部23a は、ヨーク部5b に適宜の間隙で嵌まり込む。そこで、滑動棒7 、即ちスプール部20は、図4で左行し、圧縮コイルばね26は圧縮される。
【0014】 その結果、スプール部20は移動し、供給通路17、即ち第3環状溝11は、ソレノ イド3による吸引力、即ち励磁電流の大きさにより設定される平衡位置に応じて 第2ランド部203 により絞られ、油圧作動部Aへの制御出力通路14には、絞られ た圧油が供給され、油圧作動部Aは所定の油圧となる。
【0015】 従って励磁電流の大きさが増大すると、ソレノイド3による吸引力が増大し、 滑動棒7、即ちスプール部20は、一層圧縮コイルばね26を押圧し、供給通路17、 即ち第3環状溝11は、第2ランド部203 により一層絞られ、遂には油圧作動部A への制御出力通路14への圧油の供給が断たれる。
【0016】 それと共に、制御出力通路14、即ち第2環状溝10は、第1ランド部201 により 絞られた開度で第1環状溝9、即ちドレン通路13に通じ、油圧作動部Aから圧油 が制御出力通路14及びドレン通路13を通してタンクTに流出し、油圧作動部Aは 減少し、タンク圧に近づき、遂にはプランジャ23は、右側のリング24がヨーク部 5b の先端面に当接するまで押圧され、第2環状溝10の第1ランド部201 による 開度は全開となり油圧作動部Aはタンク圧となる。
【0017】
【考案が解決しようとする課題】
上記の電磁スプール弁のソレノイド3のプランジャ23に対する吸引力の変動に よる滑動棒7の滑動において、プランジャ23は、第2ソレノイドハウジング5の ヨーク部5b に吸引され、プランジャ23の円筒形先端部23a は、ヨーク部5b に 適宜の間隙で嵌まり込むのであるが、弁ハウジング1と第2ソレノイドハウジン グ5との間の同心度のずれ及びスプール部20とスプール滑動孔4との間にあるク リアランスのため、滑動棒7、即ちプランジャ23の円筒形先端部23a の位置が半 径方向に不安定であり、第2ソレノイドハウジング5のヨーク部5b に対する同 心度が維持されない。
【0018】 従って、プランジャ23と第2ソレノイドハウジング5のヨーク部5b とが干渉 して、磁気吸引力のヒステリシスが増大する。 この考案は、滑動棒の滑動におけるプランジャとソレノイドハウジングのヨー ク部との干渉を防止することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
この考案の電磁スプール弁は、制御出力通路、ドレン通路、供給通路及びそれ らと連通するスプール滑動孔が形成された弁ハウジングと、スプール滑動孔に軸 線方向滑動自在に嵌挿されており、制御出力通路、ドレン通路及び供給通路に対 応し、且つ軸線方向位置により制御出力通路をドレン通路と供給通路とに選択的 に絞り開閉するように形成されたスプール部、プランジャ及びソレノイドハウジ ングの中空孔に対し案内する案内部を具備する滑動棒と、この滑動棒を一方向に 付勢する弾性部材と、前記滑動棒の案内部に設けられ、前記中空孔に対して嵌挿 滑接され、切口を有するリング部材と、一端側がプランジャに対向したソレノイ ドハウジングに嵌装されたソレノイドと、前記滑動棒を前記ソレノイドに入力さ れる励磁電流の大きさに応じた変位量で弾性部材に抗して変位させる電磁手段と から構成されている。
【0020】
【作用】
上記の電磁スプール弁の作用について説明する。 電磁スプール弁において、ソレノイドが励磁されていない状態では、調節設定 された弾性部材の初期ばね力が滑動棒、即ちスプール部に作用し、スプール部は 、一端側位置になり、制御出力通路は、スプール部によりドレン通路と遮断され ると共に、絞られた最大開度で供給通路と連通する。 その結果、ポンプから供給通路に供給される圧油は、制御出力通路へ、即ち油 圧作動部へ供給され、油圧作動部のポンプ圧に近づく。
【0021】 外部の制御装置からの制御された励磁電流がソレノイドに印加されると、ソレ ノイドハウジング及びプランジャにより構成される磁力線回路が構成され、その 励磁電流の大きさに応じた大きさの吸引力がソレノイドハウジングの対向部とプ ランジャとの間に働き、プランジャは、ソレノイドハウジングに吸引される。そ こで、滑動棒、即ちスプール部の移動により弾性部材は圧縮される。
【0022】 その結果、スプール部は、ソレノイドによる吸引力と弾性部材のばね力とが平 衡する位置になり、供給通路は、ソレノイドによる吸引力、即ち励磁電流の大き さにより設定される上記の平衡位置に応じでスプール部により絞られ、油圧作動 部Aへの制御出力通路には、絞られた圧油が供給され、油圧作動部は所定の油圧 となる。
【0023】 従って励磁電流の大きさが増大すると、ソレノイドによる吸引力が増大し、滑 動棒、即ちスプール部は、一層弾性部材を押圧し、供給通路は、スプール部によ り一層絞られ、遂には油圧作動部への制御出力通路への圧油の供給が断たれる。 それと共に、制御出力通路は、スプール部により絞られた開度でドレン通路に 通じ、油圧作動部から圧油が制御出力通路及びドレン通路を通してタンクに流出 し、油圧作動部は減少し、タンク圧に近づき、遂にはプランジャは、他端側の位 置となり、スプール部による開度は全開となり油圧作動部はタンク圧となる。
【0024】 上記のようにソレノイドのプランジャに対する吸引力の変動による滑動棒の滑 動において、滑動棒の端部の案内部がこの案内部に設けられた切口を有するリン グ部材によりソレノイドハウジングの中空孔に嵌挿滑動して案内されるので、弁 ハウジングとソレノイドハウジングとの同心度のずれ及びスプール部とスプール 滑動孔との間のクリアランスの存在に拘らず、滑動棒の端部、即ちプランジャは 、ソレノイドハウジングに対し半径方向に変位しないで、同心精度が維持される 。従って、プランジャとソレノイドハウジングの対向部との干渉が阻止され、磁 気吸引力のヒステリシスが防止される。
【0025】 又、滑動棒の移動の際における中空孔内の油の出入は、リング部材の切口を介 して行われるので、油が中空孔内に封じ込められて滑動棒の円滑な移動ができな くなるようなことは、防止される。
【0026】
【実施例】
この考案による電磁スプール弁の一実施例として、圧力制御用の電磁スプール 弁について図面に従って説明する。 なお、以下の説明における左右方向は、図1における方向とする。 図1に示す実施例における圧力制御電磁スプール弁においては、スプール弁部 とそれを作動するように同軸線関係にあるリニアソレノイド部とが一体的に構成 されている。
【0027】 非磁性体のカップ状の弁ハウジング1と磁性体の円筒状体である第1ソレノイ ドハウジング2とは、弁ハウジング1の開口側に形成されたフランジ部1a が第 1ソレノイドハウジング2の一端側に形成された内向きのフランジ部2a に突き 合わされて同軸線関係に結合されている。
【0028】 第1ソレノイドハウジング2の内周面には、円筒状のソレノイド3が嵌装され 、円筒状のソレノイド3の内周面とフランジ部2a の内周面とは同径であり、連 続した中空孔となり、弁ハウジング1の中空部、即ちスプール滑動孔4と連通し ている。
【0029】 外端部には第1ソレノイドハウジング2の外周面と略同径の外径を持つフラン ジ部5a が形成され、内端部にはテーパ付き小径部となった電磁石のヨーク部 5b が形成された磁性体の円筒状部材である第2ソレノイドハウジング5が、円 筒状のソレノイド3の内周面に嵌挿されている。第1ソレノイドハウジング2の 両端の口縁部は、弁ハウジング1のフランジ部1a 及び第2ソレノイドハウジン グ5のフランジ部5a に固着されている。ソレノイド3は第1ソレノイドハウジ ング2のフランジ部2a と第2ソレノイドハウジング5のフランジ部5a とにそ の両端が挟まれている。
【0030】 第2ソレノイドハウジング5の中空孔6、第1ソレノイドハウジング2のフラ ンジ部2a の内周面及び弁ハウジング1のスプール滑動孔4は、同軸線関係で貫 通されており、三者を通して非磁性体の滑動棒7が嵌挿されている。 弁ハウジング1のスプール滑動孔4は、リニアソレノイド部側から順に段付き 大径孔部8、第1環状溝9、第2環状溝10、第3環状溝11及び第4環状溝12が形 成され、第4環状溝12の外側端は弁ハウジング1の底面となっている。
【0031】 そして、油タンクTに接続されるドレン通路13が第1環状溝9の底から、油圧 作動部Aに接続される制御出力通路14及びオリフィス15を備えたフィードバック 通路16が第2環状溝10の底から、ポンプPに接続される供給通路17が第3環状溝 11の底から、フィードバック通路16に連通したフィードバック通路18が第4環状 溝12の底から夫々弁ハウジング1の外周面に向って半径方向に形成されている。
【0032】 滑動棒7は、左端側が第2ソレノイドハウジング5の中空孔6へ嵌挿された案 内部19となり、右端側がスプール滑動孔4への嵌挿されたスプール部20となって いる。 案内部19には、図2及び図3に示すように2つのスナップリング21,22が切口 21a ,22a を互に逆向きにして軸線方向に適宜間隙をあけて嵌着され、スナップ リング21,22の外周面が第2ソレノイドハウジング5の中空孔6の内周面を滑接 し、中空孔6に対する滑動棒7の案内となっている。滑動棒7の移動に伴う中空 孔6内の油の出入は、スナップリング21,22の切口21a ,22a を介して行われる 。スプール部20には、リニアソレノイド部側から順に、第1ランド部201 、環状 溝部202 及び第2ランド部203 が順次形成されている。
【0033】 そして滑動棒7の案内部19とスプール部20との中間部には、フランジ部2a の 内周面に遊嵌された磁性体のプランジャ23が嵌着され、リング24,24により軸線 方向に位置決めされている。そして、プランジャ23の円筒形先端部23a は、第2 ソレノイドハウジング5の先端のヨーク部5b に対し適宜の間隙で嵌まり得るよ うに対向している。
【0034】 第2ソレノイドハウジング5の中空孔6のフランジ部5a 側の端部には、ねじ 栓25が調節自在に螺合され、中空孔6に挿着された圧縮コイルばね26が、滑動棒 7の案内部19の先端とねじ栓25の先端との間に挟まれている。 ねじ栓25は、調節された所定のねじ込み位置に捩じ込まれているので、その結 果、圧縮コイルばね26は、所定の予圧の初期ばね力が与えられ、滑動棒7は、圧 縮コイルばね26の予圧の初期ばね力により、後述の無励磁時には、プランジャ23 が段付き大径孔部8の段部8a に当接するまで右方に押圧されている。
【0035】 弁ハウジング1のスプール滑動孔4においては、スプール部20の第1ランド部 201 が弁ハウジング1の大径孔部8と第1環状溝9との連通を遮断すると共に、 弁ハウジング1の第1環状溝9と第2環状溝10との連通を絞り乃至遮断し、第2 ランド部203 が弁ハウジング1の第2環状溝10と第3環状溝11との連通を絞り乃 至遮断すると共に、第3環状溝11と第4環状溝12とを遮断する関係位置にある。
【0036】 プランジャ23を軸線方向に貫通した通孔27及びハウジング1の大径孔部8と第 1環状溝9とを連通する通孔28は、リニアソレノイド部の呼吸作用に寄与する。 図1の下半分は、ソレノイド3が励磁されていない状態を示し、上半分は制御 信号による励磁電流がソレノイド3に印加されている状態を示す。
【0037】 上記の電磁スプール弁の作用について説明する。 第4環状溝部12は、ソレノイド3の励磁如何に拘らず第3環状溝部11、即ち供 給通路14と遮断されている。
【0038】 上記の図1に示す電磁スプール弁において、ソレノイド3が励磁されていない 状態(図1における下半分状態)では、ねじ栓25の螺入調節で調節設定された圧 縮コイルばね26の初期ばね力Fs0(=kx0 )が滑動棒7、即ちスプール部20に 作用し、スプール部20は、(図1で右行し、)最右端位置になり、制御出力通路 14、即ち第2環状溝10は、第1ランド部201 により第1環状溝9、即ちドレン通 路15と遮断されると共に、第2ランド部203 により絞られた最大開度で第3環状 溝8、即ち供給通路17と連通する。
【0039】 その結果、ポンプPから供給通路17に供給される圧油は、第3環状溝11、環状 溝部202 及び第2環状溝10を介して制御出力通路14へ、即ち油圧作動部Aへ供給 され、油圧作動部のポンプ圧に近づく。 その際、第2環状溝10からオリフィス15及びフィードバック通路16,18を介し て第4環状溝12にも圧油が供給され、スプール部20の右端面(面積S)にフィー ドバック圧pを乗じた油圧力p・Sが圧縮コイルばね26のばね力Fs に抗して働 く。即ちFs −p・Sの力でプランジャ23の右端が大径孔部8の段部8a に当接 するまで押圧されるのである。
【0040】 外部の制御装置からの制御された励磁電流がソレノイド3に印加されると、第 1ソレノイドハウジング2、第2ソレノイドハウジング5及びプランジャ23によ り構成される磁力線回路が構成され、その励磁電流の大きさに応じた大きさの吸 引力Fm が第2ソレノイドハウジング5とプランジャ23との間に働き、プランジ ャ23は、第2ソレノイドハウジング5のヨーク部5b に吸引され、プランジャ23 の円筒形先端部23a は、ヨーク部5b に適宜の間隙で嵌まり込む。そこで、滑動 棒7、即ちスプール部20は、図1で左行し、圧縮コイルばね26は圧縮される。
【0041】 その結果、スプール部20は、ソレノイド3による吸引力Fm と油圧力p・Sと の和と圧縮コイルばね26のばね力Fs (=k(x0 +x))とが平衡する位置に なり、供給通路17、即ち第3環状溝11は、ソレノイド3による吸引力Fm 、即ち 励磁電流の大きさにより設定される上記の平衡位置に応じで第2ランド部203 に より絞られ、油圧作動部Aへの制御出力通路14には、絞られた圧油が供給され、 油圧作動部Aは所定の油圧となる。
【0042】 従って励磁電流の大きさが増大すると、ソレノイド3による吸引力Fm が増大 し、滑動棒7、即ちスプール部20は、一層圧縮コイルばね26を押圧し、供給通路 17、即ち第3環状溝11は、第2ランド部203 により一層絞られ、遂には油圧作動 部Aへの制御出力通路14への圧油の供給が断たれる。
【0043】 それと共に、制御出力通路14、即ち第2環状溝10は、第1ランド部201 により 絞られた開度で第1環状溝9、即ちドレン通路13に通じ、油圧作動部Aから圧油 が制御出力通路14及びドレン通路13を通してタンクTに流出し、油圧作動部Aは 減少し、タンク圧に近づき、遂にはプランジャ23は、右側のリング24がヨーク部 5b の先端面に当接するまで押圧され、第2環状溝10の第1ランド部201 による 開度は全開となり油圧作動部Aはタンク圧となる。 従って、油圧作動部Aにおける油力は、励磁電流の増大・減小に応じて減少・ 増大する。
【0044】 励磁電流の大きさで設定される絞りに応じた油圧作動部Aの油圧に変動が生じ ると、フイードバック圧pが変動し、それによりスプール部20が変位して、供給 通路17、制御出力通路14及びドレン通路13の連通関係を変動したり遮断したりし て油圧の変動を吸収して前記の設定される油圧を維持するようにフィードバック 制御が行われる。
【0045】 上記のようにソレノイド3のプランジャ23に対する吸引力の変動による滑動棒 7の滑動において、滑動棒7の左端部は、軸線方向に離れたスナップリング21, 22の外周と第2ソレノイドハウジング5の中空孔6との嵌挿滑接により案内され るので、弁ハウジング1と第2ソレノイドハウジング5の同心度のずれ及びスプ ール部20とスプール滑動孔4との間のクリアランスの存在に拘らず、滑動棒7の 左端、即ちプランジャ23の円筒形先端部23a は、第2ソレノイドハウジング5の ヨーク部5b に対し半径方向に変位しない上、軸線に対し傾かないので、同心精 度が維持される。従って、プランジャ23と第2ソレノイドハウジング5のヨーク 部5b との干渉が阻止され、磁気吸引力のヒステリシスが防止される。
【0046】 そして、滑動棒7の移動に伴う中空孔6内の油の出入は、スナップリング21, 22の切口21a ,22a を介して行われるため、油が中空孔6内に封じ込められて滑 動棒7の円滑な移動ができなくなるようなことは防止される。
【0047】
【考案の効果】
この考案による電磁スプール弁においては、ソレノイドのプランジャに対する 吸引力の変動により滑動棒が滑動した場合、滑動棒の案内部は、切口を有するリ ング部材によりソレノイドハウジングの中空孔に滑接して案内されるので、弁ハ ウジングとソレノイドハウジングとの同心度のずれ及びスプール部とスプール滑 動孔との間のクリアランスの存在に拘らず、プランジャの先端部は、ソレノイド ハウジングの対向端部に対し半径方向に変位しないで、同心精度が維持され。従 って、プランジャとソレノイドハウジングの対向端部との干渉が阻止され、磁気 吸引力のヒステリシスが防止される。
【0048】 又、滑動棒の移動の際における中空孔内の油の出入は、リング部材の切口を介 して行われるので、油が中空孔内に封じ込められて滑動棒の円滑な移動ができな くなるようなことが簡単な構造で防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の実施例における電磁スプール弁の断
面図である。
【図2】図1の拡大部分図である。
【図3】図2のA−A切断線及びB−B切断線における
断面図である。
【図4】従来の技術における電磁スプール弁の断面図で
ある。
【符号の説明】
1 弁ハウジング 1a ,2a ,5a フランジ部 2 第1ソレノイドハウジング 3 ソレノイド 4 スプール滑動孔 5 第2ソレノイドハウジング 5b ヨーク部 6 中空孔 7 滑動棒 8 大径孔部 8a 段部 9 第1環状溝 10 第2環状溝 11 第3環状溝 12 第4環状溝 13 ドレン通路 14 制御出力通路 15 オリフィス 16,18 フィードバック通路 17 供給通路 19 案内部 20 スプール部 201 第1ランド部 202 環状溝部 203 第2ランド部 21,22 スナップリング(リング部材) 21a ,22a 切口 23 プランジャ 23a 円筒形先端部 24 リング 25 ねじ栓 26 圧縮コイルばね 27,28 通孔

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御出力通路、ドレン通路、供給通路及
    びそれらと連通するスプール滑動孔が形成された弁ハウ
    ジングと、スプール滑動孔に軸線方向滑動自在に嵌挿さ
    れており、制御出力通路、ドレン通路及び供給通路に対
    応し、且つ軸線方向位置により制御出力通路をドレン通
    路と供給通路とに選択的に絞り開閉するように形成され
    たスプール部、プランジャ及びソレノイドハウジングの
    中空孔に対し案内する案内部を具備する滑動棒と、この
    滑動棒を一方向に付勢する弾性部材と、前記滑動棒の案
    内部に設けられ、前記中空孔に対して嵌挿滑接され、切
    口を有するリング部材と、一端側がプランジャに対向し
    たソレノイドハウジングに嵌装されたソレノイドと、前
    記滑動棒を前記ソレノイドに入力される励磁電流の大き
    さに応じた変位量で弾性部材に抗して変位させる電磁手
    段とから構成された電磁スプール弁。
JP2651192U 1992-03-31 1992-03-31 電磁スプール弁 Pending JPH0579154U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002013661A (ja) * 2000-05-22 2002-01-18 Eaton Corp ソレノイド作動式バルブ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002013661A (ja) * 2000-05-22 2002-01-18 Eaton Corp ソレノイド作動式バルブ

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