JPH0578707U - 組立式多目的用構造物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 軽量で安価な、しかも分解、組立、収納等が
簡易な多目的に利用できる構造物を提供すること。 【構成】 折畳み自在の台盤１と、伸縮自在管を利用し
た柱４や桁７を、三方支持部材やパイプ連結基台３を介
して連結する事により、一体構造を形成する。 【効果】 構造物の容積を変更使用することができ、日
除け、温室、サウナ、テーブル、キャリアー等々多目的
に利用できる。又、軽量組立式であるために、分解、組
立、運搬、収納等が簡易にできる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は１つの構造物でありながら、高さや広さを自由に調節できる機能を有 し、日除け、温室、サウナ、テーブル、キャリアー等々多目的に利用できる組立 式構造物に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の構造物は定格で、一使用目的の為に規定場所に設置されるもので、重量 が重く、移動が困難であり、かつ他目的に利用する事ができなかった。また日除 けを例にとると、防波堤のような地面がコンクリートでできている場所に於ては 、従来のビーチパラソル式のものや天幕式のもの図（１２）では運搬や設営が困 難であった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、従来技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、 その目的とするところは、地面がコンクリート等の場所に於ても設営が可能な、 軽量で安価な、しかも分解、組立が簡易な多目的に利用できる構造物を提供する ことである。

【０００４】

【課題を解決する為の手段】

上記目的を達する為に、本考案における構造物は、同じ大きさの複数の基板の 四隅に基台挿入穴を設け、複数の蝶番によりこれを横連結してなる折畳み自在の 台盤と、螺合緊締する高さ調節ネジにて伸縮する伸縮自在柱を、該伸縮自在柱下 端に於てパイプ連結基台により連結し、該伸縮自在柱の上端に於ては水平に伸縮 する伸縮自在桁と、梁を、三方支持部材及び回動自在な筋交によって連結するこ とにより、一体構造を形成するものである。

【０００５】

【作用】 折畳み自在な台盤、伸縮自在柱、伸縮自在桁、三方支持部材、パイプ連結基台 等を利用しているために、構造物容積を縮小して使用することができ、かつ、自 立が可能である。

【０００６】

【実施例】

実施例について図面を参照して説明する。 （イ） 図（１）が示すように、同じ大きさの複数の基板（１ａ）の四隅に基台 挿入穴（１ｂ）を設けるとともに、複数の蝶番（２）によりこれを横連結してな る折畳み自在の台盤（１）を形成する。 （ロ） 台盤（１）の一端の前、後部基台挿入穴（１ｂ）、（１ｂ）及び他端の 前、後部基台挿入穴（１ｂ）、（１ｂ）の底部より図（３）に示すごとく、貫通 穴（３ａ）を有するパイプ連結基台（３）を挿入する。 （ハ） 螺合緊締する高さ調節ネジ（５）にて上下に伸縮する伸縮自在柱（４） に、回動自在な筋交（９）を装着した後、これをパイプ連結基台（３）に挿入嵌 合する。 （ニ） 伸縮自在柱（４）の上端には、相対して三方支持部材（６）の下方突起 （６ｄ）を挿入嵌合する。 （ホ） 伸縮自在桁（７）、（７）と梁（１１）、（１１）の各々の前、後部の 適当なる位置に、回動自在な筋交アーム（９ａ）の受け止め金具（１０）を装着 する。 （ヘ） 三方支持部材（６）の水平突起（６ｂ），（６ｃ）には正面部及び後面 部において、螺合緊締する水平調節ネジ（８）により左右に伸縮する伸縮自在桁 （７）、（７）を挿入嵌合し、左右側面部においては梁（１１）、（１１）を挿 入嵌合する。 （ト） 回動自在な筋交のアーム（９ａ）を伸縮自在桁（７）、（７）及び梁（ １１）、（１１）の受け止め金具（１０）に接合固着する。 本案は以上の構成よりなるもので、その組立状態は図（１）に示す通りである。

【０００７】 これを釣り場の日除けとして使用する場合には、図（８）に示すごとく構造物 の上面に日除け材（１２）を敷設固着する。この場合の日除け素材としては、ス ダレ（１２ｂ）の全面を寒冷紗（１２ａ）で被覆したものや、単に、木綿又は化 学繊維等を加工したものであってもよい。

【０００８】 温室として使用する場合、構造物の全周を例えば図（９）に示すような形状の 透明ビニールで包覆し、機能させることもできる。

【０００９】 また、サウナとして使用する場合には、透明ビニールの代わりに耐熱、耐水素 材であるポリプロピレン等にて包覆し、適量の熱量を送給（例えばスチームを送 給）する事により十分な機能を発揮することができる。この場合の構造体容積は 、使用者の身体の大きさを考慮の上で、できる限り小さくした方が効果的である 。

【００１０】 更に、この構造物を簡易テーブルとして使用する場合、図（１０）に示すごと く容積を縮小し、構造物上面には台盤（１）と構造を同じくする天板（１４）を 敷設固着して使用する。

【００１１】 そして、この構造物をキャリアーとして使用する場合には図（１１）に示すご とく台盤（１）を折畳み、、全基板（１ａ）の基台挿入穴（１ｂ）を合致させ、 キャスター（１６）を装着したパイプ連結基台（３）を台盤（１）の底部より、 該基台挿入穴に挿入する。後は、前述の手順に従って構造物を連結形成すること により完成する。

【００１２】 本実施例においては台盤を形成するにあたって、基板４枚と６個の蝶番により 横連結したものを図示しているが、本実施例に限定するものではなく、適数の基 板、その他の折畳み器具により横連結する事も可能である。また、梁についても 伸縮自在管を利用することが可能である。

【００１３】

【効果】 本案は、上述のとおり構成されているので、簡単に分解、組立ができ、かつ軽 量組立式であるため運搬、移動、収納が容易である。また目的や状況に応じて様 々な大きさに変更使用できるので、釣り場の日除け、温室、サウナ、テーブル、 キャリアー等多目的に利用でき、はなはだ便利である。

【図面の簡単な説明】

【図１】多目的用構造物の組立斜視図である。

【図２】台盤の斜視図である。

【図３】パイプ連結基台の斜視図と断面図である。

【図４】三方支持部材、伸縮自在柱、伸縮自在桁、梁、
小梁の各側面図である。

【図５】回動自在な筋交の斜視図と断面図である。

【図６】筋交の受け止め金具の側面図と断面図である。

【図７】日除け材の平面図である。

【図８】日除けとして使用する場合の組立斜視図であ
る。

【図９】温室又はサウナとして使用する場合の包覆材平
面図である。

【図１０】テーブルとして使用する場合の組立状態斜視
図である。

【図１１】キャリアーとして使用する場合の組立状態斜
視図である。

【図１２】ビーチパラソルと重しの側面図及び天幕式日
除けの斜視図である。

【符号の説明】

１ 折畳み自在の台盤 １ａ 基板 １ｂ 基台挿入穴 ２ 蝶番 ３ パイプ連結基台 ３ａ 貫通穴 ４ 伸縮自在柱 ５ 高さ調節ネジ ６ 三方支持部材 ６ａ 上方突起 ６ｂ 水平突起 ６ｃ 水平突起 ６ｄ 下方突起 ７ 伸縮自在桁 ８ 長さ調節ネジ ９ 回動自在の筋交 ９ａ 回動自在の筋交アーム ９ｂ 回動自在の筋交の緊締ネジ １０ 筋交のアーム受け止め金具 １０ａ 筋交のアーム固着突起 １０ｂ 筋交のアーム受け止め金具の緊締ネジ １１ 梁 １２ 日除け材 １２ａ 寒冷紗 １２ｂ スダレ １２ｃ 日除け材を三方支持部材の上方突起に被せる為
の穴 １２ｄ 日除け材を構造物に固着する為のヒモ １３ 温室又はサウナとして使用する為の包覆材 １３ａ 包覆材を三方支持部材の上方突起に被せる為の
穴 １３ｂ ファスナー １４ 天板 １５ キャリアー用小梁 １６ キャスター

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 同じ大きさの複数の基板（１ａ）の四隅
   に基台挿入穴（１ｂ）を設け、複数の蝶番（２）により
   これを横連結してなる折畳み自在の台盤（１）と、螺合
   緊締する高さ調節ネジ（５）にて伸縮する伸縮自在柱
   （４）を、該伸縮自在柱下端に於てパイプ連結基台
   （３）により連結し、該伸縮自在柱の上端に於ては水平
   に伸縮する伸縮自在桁（７）、（７）と梁（１１）、
   （１１）を三方支持部材（６）及び回動自在な筋交
   （９）によって連結する事により、一体構造を形成する
   組立式多目的用構造物。