JP3094199U - 折り畳み式椅子・卓セット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 高さの異なる水平面にある卓板と椅子板とを
同一の水平面に移動させながら、支持枠をそれらの底面
まで折り畳むことができる折り畳み式椅子・卓セットを
提供する。 【解決手段】 いずれの支持枠３は、その全長を地面に
当てて前記複数の平板を同時に支持するための底管３１
と、前記底管から前記複数の平板中の高さがもっとも高
い一つの下面まで直立延伸してその延伸端部がそこにそ
れを他の支持枠の固定支持管３２の方のみへ前記下面ま
で折り畳ませることができるように枢止されている固定
支持管と、前記底管から前記他のすべての平板の下面ま
でに直立延伸してその延伸端部が前記他のすべての平板
の下面に前記２つの支持枠における２つの固定支持管の
連線に平行する方向に摺動可能に枢止されている少なく
とも一つの滑動支持管３３とからなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、椅子・卓セットに関し、更に詳しくは、折り畳み可能な椅子・卓セ ットに関する。

【０００２】

【従来の技術】

米国特許第６３４７８３１ Ｂ１号に開示されている折り畳み式椅子・卓セッ トは、図１に示すように、地面から所定の高さにある第１の略水平面に卓板１１ を、高さが前記第１の略水平面より低い第２の略水平面の前記卓板１１の両側に それぞれ椅子板１３を配列し、且つ、下から、２つの支持枠１２を、互いに対立 して卓板１１と椅子板１３とを同時に地面に支えるように設けてなる。

【０００３】 ２つの支持枠１２は、いずれもその全長を地面に当てて卓板１１と椅子板１３ とを同時に支持するための底管１２１と、底管１２１からそれぞれ卓板１１の下 面の両側まで伸縮可能に直立延伸してその延伸端部がそこに枢止されている２つ の抜差し管からなる卓板支持管１２２と、底管１２１からそれぞれ２つの椅子板 １３の下面まで伸縮可能に直立延伸してその延伸端部がそこに枢止されている２ つの抜差し管からなる椅子板支持管１２３とを備えてなる。

【０００４】 このような折り畳み式椅子・卓セットを収納や搬送のために折り畳む場合、図 ２及び図３に示すように、卓板支持管１２２及び椅子板支持管１２３をそれぞれ の抜差し管機構によって調整し、卓板１１及び２つの椅子板１３を同一の水平面 にあるようにさせた後、２つの支持枠１２を、卓板１１及び椅子板１３の底面ま で回動させて折り畳むことができる。しかしながら、このような折り畳み式椅子 ・卓セットは、前記のように、先にその卓板支持管１２２及び椅子板支持管１２ ３をその卓板１１と２つの椅子板１３とが同一の水平面にあるように調整してお かなければ、折り畳み作業が行えないので、使用上に不便であるという欠点があ る。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

上記欠点に鑑みて、本考案の目的は、高さの異なる水平面にある卓板と椅子板 とを同一の水平面に移動させながら、支持枠をそれらの底面まで折り畳むことが できる折り畳み式椅子・卓セットを提供しようとすることにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案は、地面から高さが異なる略水平面に複数 の平板を互いに交錯するように配列し、下から、２つの支持枠を、互いに対立し てこれらの平板を同時に地面に支えるように設けてなる椅子・卓セットにおいて 、前記いずれの支持枠は、その全長を地面に当てて前記複数の平板を同時に支持 するための底管と、前記底管から前記複数の平板中の高さがもっとも高い一つの 下面まで直立延伸してその延伸端部がそこにそれを他の支持枠の固定支持管の方 のみへ前記下面まで折り畳ませることができるように枢止されている固定支持管 と、前記底管から前記他のすべての平板の下面までに直立延伸してその延伸端部 が前記他のすべての平板の下面に前記２つの支持枠における２つの固定支持管の 連線に平行する方向に摺動可能に枢止されている少なくとも一つの滑動支持管と からなることを特徴とする折り畳み式椅子・卓セットを提供する。

【０００７】 更に詳しく説明すると、本考案は、地面から所定の高さにある第１の略水平面 に卓板を、高さが前記第１の略水平面より低い第２の略水平面の前記卓板の両側 にそれぞれ椅子板を配列し、下から、２つの支持枠を、互いに対立して前記卓板 と前記椅子板とを同時に地面に支えるように設けてなる椅子・卓セットにおいて 、該卓板は、長方形を呈し、その底面に、長手方向に沿う２つの側辺に設けられ ている２つの長尺材と、これら２つの長尺材の間に間隔を開けて設けられている ２対の内外支持管とからなる卓板固定フレームが設けられており、前記椅子板は 、いずれも長方形であり、それらの底面に、前記長手方向に沿うスライドレール が設けられており、前記支持枠はその全長を地面に当てて前記卓板と前記椅子板 とを同時に支持するための底管と、前記底管から前記卓板の下面まで直立延伸し てその延伸端部が前記卓板固定フレームの前記外支持管に枢止されている２つの 固定支持管と、前記底管から前記２つの椅子板の下面まで直立延伸してその延伸 端部が前記スライドレール内に摺動可能に枢止されている２つの滑動支持管と、 前記卓板固定フレームの２つの内支持管と前記２つの固定支持管との間にそれぞ れ折り畳み可能に取付けられている２つの蝶番型ブレースとからなることを特徴 とする折り畳み式椅子・卓セットを提供する。

【０００８】 このように構成されている本考案の折り畳み式椅子・卓セットを折り畳もうと る場合、前記２つの支持枠の固定支持管をいずれもそれと対応する他の支持枠の 固定支持管の方へ卓板の底面まで回動することだけで、その滑動支持管の延伸端 部と他の支持枠のそれと対応する滑動支持管の延伸端部とを互いに接近するよう に摺動させるため、前記滑動支持管を回動させながら前記椅子板を押して前記卓 板と同レベルの水平面へ移動させることができるので、前記椅子板と前記卓板と を同一の水平面になさせると共に、前記２つの支持枠全体を同一の水平面になる 椅子板と卓板の底面に折り畳ませることができる。

【０００９】

【考案の実施の形態】

以下、図面を参照しながら、本考案の好ましい実施形態を説明する。図４に示 すように、本実施形態における折り畳み式椅子・卓セットは、地面から所定の高 さにある第１の略水平面に卓板２を、高さが前記第１の略水平面より低い第２の 略水平面の卓板２の両側にそれぞれ椅子板４を配列し、且つ、下から、２つの支 持枠３を、互いに対立して卓板２と椅子板４とを同時に地面に支えるように設け てなる。

【００１０】 また、卓板２は、長方形を呈し、その底面に、長手方向に沿う２つの側辺に設 けられている２つの長尺材２２１と、これら２つの長尺材２２１の間に間隔を開 けて設けられている２対の内外支持管２２２，２２３とからなる卓板固定フレー ム２２が設けられている。また、図５に示すように、椅子板４は、いずれも長方 形であり、それらの底面に、前記長手方向に沿うスライドレール４１が設けられ ている。

【００１１】 また、支持枠３は、その全長を地面に当てて卓板２と椅子板４とを同時に支持 するための底管３１と、底管３１から卓板２の下面まで直立延伸してその延伸端 部が卓板固定フレーム２２の外支持管２２３に枢止されている２つの固定支持管 ３２と、底管３１から２つの椅子板４の下面まで直立延伸してその延伸端部がス ライドレール４１内に摺動可能に枢止されている２つの滑動支持管３３と、卓板 固定フレーム２２の２つの内支持管２２２と２つの固定支持管３２との間にそれ ぞれ折り畳み可能に取付けられている２つの蝶番型ブレース５とからなる。そし て、滑動支持管３３の上端に、スライドレール４１に摺動可能な摺動手段３４が 設けられている（図６参照）。支持枠３の２つの固定支持管３２の間に、連結管 ５０が設けられている。また、椅子板４の底面のほぼ中央位置に、２つの支持枠 ３を卓板２及び椅子板４の底面に折り畳んだ場合、２つの滑動支持管３３をそれ ぞれ係止する２つの留め具４２が設けられている。

【００１２】 また、図７に示すように、ブレース５は、それぞれ反対する両端部を有する第 １及び第２の連結片５１，５２からなる。第１の連結片５１の一端部が内支持管 ２２２に連結され、他端部が第２の連結片５２の一端部と枢接され、第２の連結 片５２の他端部が連結管５０に枢止されている。第１の連結片５１の他端部と第 ２の連結片５２の一端部との重なった部分は、互いにリベット５４で枢接された 第１のセクション５１１と、ねじ止め部材５３で解除可能に固定された第２のセ クション５２１とに分けられている。第２のセクション５２１の卓板２１に向か っている側に切欠５２３が開けてあり、第１のセクション５１１の卓板２１に向 かっている側に切欠５２３に脱着可能に挿入する突起５１３が設けられている。 本実施形態における折り畳み式椅子・卓セットが展開している場合、ねじ止め部 材５３で第１連結片５１及び第２の連結片５２を固定することにより、ブレース ５を不意に折り畳むことを避けることができる。なお、折り畳み式椅子・卓セッ トを折り畳もうとする場合、図８及び図９に示すように、先に、ねじとめ部材５ ３を弛んで第１連結片５１と第２の連結片５２との固定を解除してから、始めて 支持枠３を回動させることが可能になる。この場合、第１のセクション５１１に おける突起５１３が第２のセクション５２１における切欠に挿入しているため、 ブレース５を卓板２に向かっている方向のみへ折り畳むことができる。

【００１３】 図１０及び図１１に示すように、このように構成されている折り畳み式椅子・ 卓セットを折り畳もうとする場合、２つのブレース５を折り畳むことにより、２ つの支持枠３の固定支持管３２を連動させ、２つの支持枠３のいずれを他の支持 枠３の方へ回動させることにより、２つのブレース５を連動させて折り畳ませる と、摺動手段３４をスライドレール４１に摺動させることにより、その滑動支持 管３３の延伸端部と他の支持枠３のそれと対応する滑動支持管３３の延伸端部と を互いに接近する方向へ摺動させて椅子板４を卓板２に近接させると同時に、滑 動支持管３３及び固定支持管３２をそれぞれ椅子板４及び卓板２の底面へ回動さ せ、椅子板４と卓板２とを同一の水平面になさせると共に、２つの支持枠３を同 一の水平面になった椅子板４と卓板２の底面に折り畳ませることができる。最後 に、図１２に示すように、２つの支持枠３の滑動支持管３３を留め具４２に係止 すれば済む。

【００１４】

【考案の効果】

このように構成されている本考案の折り畳み式椅子・卓セットを折り畳もうと する場合、前記２つの支持枠の固定支持管をいずれもそれと対応する他の支持枠 の固定支持管の方へ卓板の底面まで回動することだけで、その滑動支持管の延伸 端部と他の支持枠のそれと対応する滑動支持管の延伸端部とを互いに接近するよ うに摺動させるため、前記滑動支持管を回動させながら前記椅子板を押して前記 卓板と同レベルの水平面へ移動させることができるので、前記椅子板と前記卓板 とを同一の水平面になさせると共に、前記２つ支持枠全体を同一の水平面になる 椅子板と卓板の底面に折り畳ませることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来の折り畳み式椅子・卓セットの展開使用状
態を示す斜視図である。

【図２】前記従来の折り畳み式椅子・卓セットを折り畳
もうとするために、その椅子板を卓板と同レベルに調整
した状態を示す側面図である。

【図３】前記従来の折り畳み式椅子・卓セットを倒置し
てから折り畳み作業を行っている時の状態を示す斜視図
である。

【図４】本考案の好ましい実施形態における折り畳み式
椅子・卓セットを示す部分分解図である。

【図５】前記実施形態における折り畳み式椅子・卓セッ
トの倒置斜視図である。

【図６】前記実施形態における摺動手段及びスライドレ
ールを示す斜視図である。

【図７】前記実施形態におけるフレーズを示す斜視図で
ある。

【図８】前記フレーズの分解図である。

【図９】前記フレーズの固定を解除した状態を示す斜視
図である。

【図１０】前記実施形態における折り畳み式椅子・卓セ
ットを倒置してから折り畳み作業を行っている時の状態
を示す斜視図である。

【図１１】前記実施形態における支持枠を回動させてい
る時の状態を示す側面図である。

【図１２】前記実施形態における折り畳み式椅子・卓セ
ットの折り畳み状態を示す下面図である。

【符号の説明】

２ 卓板 ２２ 卓板固定フレーム ２２１ 長尺材 ２２２ 内支持管 ２２３ 外支持管 ３ 支持枠 ３１ 底管 ３２ 固定支持管 ３３ 滑動支持管 ３４ 摺動手段 ４ 椅子板 ４１ スライドレール ４２ 留め具 ５ ブレース ５０ 連結管 ５１ 第１の連結片 ５１１ 第１のセクション ５１３ 突起 ５２ 第２の連結片 ５２１ 第２のセクション ５２３ 切欠 ５３ ねじ止め部材 ５４ リベット

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 地面から高さが異なる略水平面に複数の
   平板を互いに交錯するように配列し、下から、２つの支
   持枠を、互いに対立してこれらの平板を同時に地面に支
   えるように設けてなる椅子・卓セットにおいて、 前記いずれの支持枠は、 その全長を地面に当てて前記複数の平板を同時に支持す
   るための底管と、前記底管から前記複数の平板中の高さ
   がもっとも高い一つの下面まで直立延伸してその延伸端
   部がそこにそれを他の支持枠の固定支持管の方のみへ前
   記下面まで折り畳ませることができるように枢止されて
   いる固定支持管と、前記底管から前記他のすべての平板
   の下面までに直立延伸してその延伸端部が前記他のすべ
   ての平板の下面に前記２つの支持枠における２つの固定
   支持管の連線に平行する方向に摺動可能に枢止されてい
   る少なくとも一つの滑動支持管とからなることを特徴と
   する折り畳み式椅子・卓セット。
2. 【請求項２】 地面から所定の高さにある第１の略水平
   面に卓板を、高さが前記第１の略水平面より低い第２の
   略水平面の前記卓板の両側にそれぞれ椅子板を配列し、
   下から、２つの支持枠を、互いに対立して前記卓板と前
   記椅子板とを同時に地面に支えるように設けてなる椅子
   ・卓セットにおいて、 該卓板は、長方形を呈し、その底面に、長手方向に沿う
   ２つの側辺に設けられている２つの長尺材と、これら２
   つの長尺材の間に間隔を開けて設けられている２対の内
   外支持管とからなる卓板固定フレームが設けられてお
   り、 前記椅子板は、いずれも長方形であり、それらの底面
   に、前記長手方向に沿うスライドレールが設けられてお
   り、 前記支持枠はその全長を地面に当てて前記卓板と前記椅
   子板とを同時に支持するための底管と、前記底管から前
   記卓板の下面まで直立延伸してその延伸端部が前記卓板
   固定フレームの前記外支持管に枢止されている２つの固
   定支持管と、前記底管から前記２つの椅子板の下面まで
   直立延伸してその延伸端部が前記スライドレール内に摺
   動可能に枢止されている２つの滑動支持管と、前記卓板
   固定フレームの２つの内支持管と前記２つの固定支持管
   との間にそれぞれ折り畳み可能に取付けられている２つ
   の蝶番型ブレースとからなることを特徴とする折り畳み
   式椅子・卓セット。
3. 【請求項３】 前記滑動支持管の上端に、前記スライド
   レールに摺動可能な摺動手段が設けられていることを特
   徴とする請求項２に記載の折り畳み式椅子・卓セット。
4. 【請求項４】 前記支持枠の前記２つの固定支持管の間
   に、連結管が設けられており、 また、前記ブレースは、それぞれ反対する両端部を有
   し、一方の一端部が前記内支持管に連結され、他端部が
   他方の一端部と枢接され、前記他方の他端部が前記連結
   管に枢止されている第１及び第２の連結片からなり、 前記第１の連結片の他端部と前記第２の連結片の一端部
   との重なった部分は、互いに枢接された第１のセクショ
   ンと、ねじ止め部材で解除可能に固定された第２のセク
   ションとに分けられており、 前記第１のセクション及び前記第２のセクションのいず
   れかの前記卓板に向かっている側に切欠が開けてあり、
   他方の前記卓板に向かっている側に前記切欠に脱着可能
   に挿入する突起が設けられていることを特徴とする請求
   項２に記載の折り畳み式椅子・卓セット。
5. 【請求項５】 前記椅子板の底面のほぼ中央位置に、前
   記２つの支持枠を前記卓板及び前記椅子板の底面に折り
   畳んだ場合、前記２つの滑動支持管をそれぞれ係止する
   ２つの留め具が設けられていることを特徴とする請求項
   ３に記載の折り畳み式椅子・卓セット。