JPH0578591U - 筆記用ペン先 - Google Patents

筆記用ペン先

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JPH0578591U
JPH0578591U JP1774592U JP1774592U JPH0578591U JP H0578591 U JPH0578591 U JP H0578591U JP 1774592 U JP1774592 U JP 1774592U JP 1774592 U JP1774592 U JP 1774592U JP H0578591 U JPH0578591 U JP H0578591U
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ink
writing
groove
ink groove
groove end
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JP1774592U
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隆宏 小松
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Teibow Co Ltd
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Teibow Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 構造的に芯折れ強度および頂部強度が高く
て、筆記時の筆記抵抗が少なく、繊維などのゴミを、イ
ンキ引出し空間から引出されるインキとともに紙面に導
き出して排除し得る筆記用ペン先の提供。 【構成】 ペン先の先端の大略砲弾形状筆記面部2aに
インキ溝端部3aを同筆記面部における頂部周りに位置
させてそれぞれ開口形成し、各インキ溝端部をペン先内
部の軸線方向に沿う独立溝状の各インキ溝3と軸線方向
にそれぞれ連通状に形成し、このインキ溝端部が開口し
ている筆記面部にゴミ誘導溝4を同ゴミ誘導溝でインキ
溝端部の開口縁3bを囲む態様に配設した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はプロッター用、線引き用、一般筆記用として有益な筆記用ペン先に関 する。
【0002】
【従来の技術】
繊維、プラスチック、金属、セラミックスなどの各種素材からなるペン体があ り、特に近年では、プロッターなどの高速筆記仕様(インキ引出し性、耐磨耗性 、芯折れ強度、硬度など)のものの開発が急がれ、硬質プラスチック製のものや 、金属,セラミックスなどの無機質製のものが注目を集めている。(たとえば、 特開平1-146797号公報参照)
【0003】 そして、プロッターなどの高速筆記仕様のものでは、高い芯折れ強度と頂部強 度を求められており、将来的には筆記スピードの高速化がさらに促進する傾向に ある。
【0004】 ところが、ペン先の素材硬度が高いものほど、筆記途中に筆線幅が乱れたりカ スレたりする事故が発生し、最悪の場合には書けなくなったりする問題がある。 この問題は筆記対象物が紙である場合に顕著である。問題発生の原因を調べたと ころ、紙表面の繊維がペン先の筆記面部におけるインキ溝の開口端すなわちエッ ジで削り取られて、インキと混じり合ったゲル状のものとなり、インキ溝の開口 部分に入り込んで詰まった状態になっていることが確認された。また、紙質によ っては紙の巻き込み現象が発生している。
【0005】 そこで考えられることは、たとえば特公昭49-2132 号公報の第6図に例示され ているように、複数のインキ溝が筆記面部における頂部を避けて周りに開口した 態様に押出し成型する。この様な態様のものであれば、ペン先の素材硬度が高い ものであっても、頂部にはインキ溝端部が開口していないため、筆記抵抗の軽減 と繊維屑の発生の減少を期待することが出来る。
【0006】 しかしながら、筆記時におけるペン先の動きは同時に紙面を引っ掻き続ける動 作でもあるから、たとえ筆記面部における頂部にインキ溝端部が開口していない と言っても、紙質やペン先の素材硬度によっては、繊維屑の発生そのものを避け られない。
【0007】
【考案が解決しようとする問題点】
解決しようとする課題は、高い芯折れ強度および頂部強度を得られないこと、 そして、紙質やペン先の素材硬度によって避けられない繊維屑の発生そのものを 減少し得ないでいること、発生した繊維屑がインキ溝開口に対して詰まってしま うこと、そして、その繊維屑がインキ溝開口に詰まってインキの引き出しを妨げ て筆記不能になることである。
【0008】
【問題点を解決するための手段】
前記の課題を解決するために、ペン先の先端の大略砲弾形状筆記面部にインキ 溝端部を同筆記面部における頂部周りに位置させてそれぞれ開口形成し、各イン キ溝端部をペン先内部の軸線方向に沿う独立溝状の各インキ溝と軸線方向にそれ ぞれ連通状に形成し、このインキ溝端部が開口している筆記面部にゴミ誘導溝を 同ゴミ誘導溝でインキ溝端部の開口縁を囲む態様に配設したことを特徴とする。
【0009】 また、一部のインキ溝端部を、ペン先内部で一部の連通状の各インキ溝を経て 相互に連通状に形成してあることを特徴とする。この一部のインキ溝端部が、頂 部の裏側で連通状の一部のインキ溝を経て相互に連通している態様のものでは、 頂部の厚さは0.02〜0.3mm 、望ましくは0.06mm以内として、インキフローが低下 しない範囲にするのが良い。
【0010】 本考案の筆記面部におけるゴミ誘導溝の深さは0.01〜0.12mm、望ましくは0.06 mm以内とするのが良く、繊維などのゴミを、ゴミ誘導溝内に溜めながら、引出さ れるインキとともに導き出して、インキ溝開口端に入り込むのを阻止し得る。ま た、インキ溝開口縁と紙面との間を毛細管作用が働く0.12mm以内に保つのが良く 、インキ溝を毛細管作用によって開口縁まで流動してきたインキが紙面などの筆 記面に毛細管力で良好に引出される。特に、ゴミ誘導溝の深さが0.02〜0.04mmで ある場合に最も良い。
【0011】 ゴミ誘導溝は溝縁を滑らかな曲面状に面取りするのが良く、筆記にともなう繊 維屑の発生を抑止し得るし、筆感も滑らかになる。また、このゴミ誘導溝はその 溝形状と配列形態を適宜選択することにより、たとえばプロッター向けあるいは 一般筆記用に用途選択し得る。
【0012】 筆記面部におけるインキ溝端部の配列態様は、放射状あるいは同心円状または 両者の組み合わせによるもの等が挙げられる。ペン先の横断面輪郭形状は円形状 、四角や三角の角形状など任意であり制限されない。材質としては、硬質プラス チック、金属、セラミックスなどの各種素材が挙げられるが、用途に応じて適宜 選択される。
【0013】
【作用】
ペン先内部の各インキ溝がそれぞれ独立溝状になっていて、剛性が高く芯折れ 強度および頂部強度が向上している。さらに、筆記状態では、大略砲弾形状の筆 記面部における頂部が紙面に接して、同頂部にはインキ溝端部が開口していない ため、筆記抵抗が軽微で筆感が良好であるし、筆記面が紙であっても紙面を傷付 ける度合いが少なく繊維屑の発生は僅かである。しかも、紙面とインキ溝端部の 開口縁との間にはゴミ誘導溝の深さ分に相当する隙間のインキ引出し空間が確保 されていることにより、インキはインキ引出し空間を経てインキ溝開口縁から毛 細管作用によって良好に引出される。そして、紙面に筆記している際に、先端面 部で削り取られる繊維などのゴミは、ゴミ誘導溝に集められると同時にゴミ誘導 溝に沿いインキに混って筆記方向の反対側に移動して導き出され、インキととも に紙面に移される。
【0014】 それにより、芯折れ強度および頂部強度が高く、しかも筆感が滑らかで、イン キフローが良好であり、また、筆記時に発生する繊維屑などのゴミについても、 このゴミをゴミ誘導溝で一時的に溜めた後にインキとともに紙面に移すことによ って排除して、インキ溝開口に入り込まぬように規制でき、筆記面部間における インキ溝開口は繊維などのゴミで詰まるようなことがない。
【0015】
【実施例】
図1の(A)乃至(C)に例示したペン先1は、成型金型により射出成型した 金属微粒子の焼結体製のもので、大略砲弾形状の筆記面部2における頂部2a周り には各インキ溝端部3aを八方に等角度状に開口形成すると共に、各インキ溝端部 3aをペン先1内部の軸線方向に沿う独立溝状の各インキ溝3と軸線方向にそれぞ れ連通させて形成してある。
【0016】 そして、インキ溝端部3aが開口している筆記面部2にはゴミ誘導溝4を、同ゴ ミ誘導溝4でインキ溝端部3aの開口縁3bを囲む態様に配設し、このゴミ誘導溝4 で囲まれた開口縁3bと筆記面部2との間にインキ引出し空間5を形成している。
【0017】 ゴミ誘導溝4はインキ溝端部3aの開口縁3bをそれぞれ取り囲む態様に凹設して 形成しており、このゴミ誘導溝4の溝端部4aにおけるペン先の側方すなわち外周 側の溝端面4bはペン先の側方乃至基端側に向けて傾斜状に形成していて、ゴミ誘 導溝4内のゴミがインキ引出し空間5から引出されるインキに混ざり溝端面4bを 伝って溝外に導き出されやすいようにしている。そして、溝縁は筆記面部2と滑 らかに連なるように丸く面取りしている。このゴミ誘導溝4の深さは0.04mmであ る。また、ゴミ誘導溝4はインキ引出し空間5を兼ねていて、ゴミ誘導溝4を伝 ってインキが引出されるようにしてある。
【0018】 この第1実施例のものでは、頂部2a裏側が開いておらず、インキ溝3が独立溝 状で、非インキ溝部分である中実部が放射状骨格を形成しているから、芯折れ強 度および頂部強度が高く優れていると共に、筆記抵抗が軽微で筆感が良好である し、筆記面が紙であっても紙面を傷付ける度合いが少なく繊維屑の発生は僅かで ある。しかも、インキはインキ引出し空間5を経てインキ溝端部3aの開口縁3bか ら毛細管作用によって良好に引出されるので、ペン先を立てた鉛直状態から50度 ぐらいまでの間の所望の筆記角で自由に筆記可能である。
【0019】 そして、筆記時に発生する繊維屑などのゴミは、ゴミ誘導溝4に一時溜められ ると同時にゴミ誘導溝4に沿いインキに混じって筆記方向の反対側に移動して、 インキ引出し空間5より引出されるインキとともに導き出されて排除されるので 、ゴミがインキ溝端部3aに入り込まず、ゴミ詰まりが無い。
【0020】 ゴミ詰まりが無くて、筆感が滑らかで、且つ耐摩耗性に優れていると共に芯折 れ強度および頂部強度が高いため、柔らかい紙面のものから堅い筆記面のものま で自在に筆記可能であり、一般筆記用はもとより、芯折れ強度および頂部強度が 高くて高速筆記に最適であるから、特に筆記面に対してアップ・ダウンして当っ た際の衝撃が大きいプロッター用に好適である。
【0021】 図2の(A)および(B)に例示した第2実施例のペン先1は、構成が第1実 施例のものと基本的に同じであるため、共通する構成の説明を省略して、相違す る構成について説明する。
【0022】 ペン先1の頂部2aは低い丸頭状に成型してあり、各インキ溝端部3aにおける外 側の側端部3cと、このインキ溝端部3aと軸線方向にそれぞれ連通している各イン キ溝3の外側部分は、横断面円形状に成型して断面積を拡大形成してあり、イン キ溝3の外周側におけるインキ供給能力を高めている。
【0023】 この第2実施例のものも、前記第1実施例のものと同様の作用・効果を有し、 特にプロッター用に好適である。
【0024】 図3の(A)および(B)に例示した第3実施例のペン先1は、構成が第1実 施例のものと基本的に同じであるため、共通する構成の説明を省略して、相違す る構成について説明する。
【0025】 インキ溝端部3aは四方に等角度状に開口形成してあり、この各インキ溝端部3a はそれぞれ放射方向に蛇行した大略S形状に配設している。同様に、ゴミ誘導溝 4についてもインキ溝端部3aの開口縁3bを囲む態様の大略S形状に形成してある 。そして、四方の各インキ溝端部3aはペン先1内部の軸線方向に沿う独立溝状の 各インキ溝3と軸線方向にそれぞれ連通している。各インキ溝3の横断面形状は インキ溝端部3aと同形状の大略S形状に形成してある。
【0026】 この第3実施例のものも、前記第1実施例のものと同様の作用・効果を有して いるが、特にS形状のインキ溝3により、直線状のインキ溝に比べてインキ溝面 積が増すので、インキ流出量が増し、またインキ溝端部3aに方向性がないので、 ゴミも詰まりにくくなっている。
【0027】 図4の(A)および(B)に例示した第4実施例のペン先1は、構成が第1実 施例のものと基本的に同じであるため、共通する構成の説明を省略して、相違す る構成について説明する。
【0028】 インキ溝端部3aは三方に内外二重状に開口形成してあり、この内外の各インキ 溝端部3aはそれぞれ大略1/4 円形状で、頂部2aを中心とする同心円状に配設して いる。同様に、ゴミ誘導溝4についてもインキ溝端部3aの開口縁3bを囲む態様の 大略1/4 円形状に形成してある。そして、各インキ溝端部3aはペン先1内部の軸 線方向に沿う独立溝状の各インキ溝3と軸線方向にそれぞれ連通している。各イ ンキ溝3の横断面形状はインキ溝端部3aと同形状の大略1/4 円形状に形成してあ る。
【0029】 この第4実施例のものも、前記第1実施例のものと同様の作用・効果を有する ものであり、さらに、頂部2a回りの筆記方向性が向上している。
【0030】 図5の(A)および(B)に例示した第5実施例のペン先1は、構成が第4実 施例のものと基本的に同じであるため、共通する構成の説明を省略して、相違す る構成について説明する。
【0031】 内外のインキ溝端部3aは、内側の各インキ溝端部3a間の外側に、外側の各イン キ溝端部3aがそれぞれ位置して、内側と外側の各インキ溝端部3aの両端部分が重 なり合うように位置する態様に配設してある。そして、各インキ溝端部3aはペン 先1内部の軸線方向に沿う独立溝状の各インキ溝3と軸線方向にそれぞれ連通し ている。
【0032】 この第5実施例のものも、芯折れ強度の点を除いて、前記第4実施例のものと 同様の作用・効果を有するものであり、さらに、頂部2a回りの筆記方向性が一層 向上している。
【0033】 図6の(A)および(B)に例示した第6実施例のペン先1は、構成が、第5 実施例のものと基本的に同じであるため、共通する構成の説明を省略して、相違 する構成について説明する。
【0034】 インキ溝端部3aは三方に内外三重状に開口形成してあり、この内外の各インキ 溝端部3aはそれぞれ大略1/4 円形状で、頂部2aを中心とする同心円状に配設して いる。そして、各インキ溝端部3aは、頂部2a側の第1略円周状インキ溝端部3aの 両端部分と外側の第3略円周状インキ溝端部3aの両端部分との間に、中側の第2 略円周状インキ溝端部3aの両端部分が入り込むように位置して内外に隣り合う態 様に配設してある。そして、各インキ溝端部3aはペン先1内部の軸線方向に沿う 独立溝状の各インキ溝3と軸線方向にそれぞれ連通している。
【0035】 この第6実施例のものも、芯折れ強度の点を除いて、前記第5実施例のものと 同様の作用・効果を有し、さらにインキ溝端部3aが周辺部まで広がっているので 、斜め筆記時の安定性を高めている。
【0036】 図7の(A)および(B)に例示した第7実施例のペン先1は、構成が第4実 施例のものと基本的に同じであるため、共通する構成の説明を省略して、相違す る構成について説明する。
【0037】 インキ溝端部3aは、四方に内外五重状に開口形成してあり、この内外の各イン キ溝端部3aはそれぞれ大略1/5 円形状で、頂部2aを中心とする同心円状に配設し ている。そして、各インキ溝端部3aは、頂部2a側の第1略円周状インキ溝端部3a と中側の第3略円周状インキ溝端部3aと外側の第5略円周状インキ溝端部3aと、 そして中側の第2略円周状インキ溝端部3aと第4略円周状インキ溝端部3aとは、 それぞれ内外に隣り合い、且つ第1,第3,第5インキ溝端部3aの両端部分と第 2,第4インキ溝端部3aの両端部分とは円周方向にはす向いに対峙している態様 に配設してある。そして、各インキ溝端部3aはペン先1内部の軸線方向に沿う独 立溝状の各インキ溝3と軸線方向にそれぞれ連通している。
【0038】 この第7実施例のものも、前記第4実施例のものと同様の作用・効果を有し、 さらに第1,第3インキ溝端部3a間に第2インキ溝端部3aが位置し、第3,第5 インキ溝端部3a間に第4インキ溝端部3aが位置して、はす向かいに対峙している ため、筆記時の方向性が向上している。
【0039】 図8の(A)および(B)に例示した第8実施例のペン先1は、構成が第4実 施例のものと基本的に同じであるため、共通する構成の説明を省略して、相違す る構成について説明する。
【0040】 三方に配設された内外二重状のインキ溝端部3a間に、放射方向に伸びるインキ 溝端部3aをそれぞれ配設してある。そして、各インキ溝端部3aはペン先1内部の 軸線方向に沿う独立溝状の各インキ溝3と軸線方向にそれぞれ連通している。各 インキ溝3の横断面形状はインキ溝端部3aと同形状に形成してある。
【0041】 この第8実施例のものも、芯折れ強度の点を除いて、前記第4実施例のものと 同様の作用・効果を有し、さらにインキ溝端部3aの配列具合により筆記面全体の 筆記方向性が向上している。
【0042】 図9の(A)および(B)に例示した第9実施例のペン先1は、構成が第1実 施例のものと基本的に同じであるため、共通する構成の説明を省略して、相違す る構成について説明する。
【0043】 頂部2aの周りにおける八方のインキ溝端部3aは、その一部の四方のインキ溝端 部3aについて、頂部2aの裏側で相互に連通させて形成してある。そのため、この 四方のインキ溝端部3aと軸線方向に連通している独立溝状の各インキ溝3は、求 心方向に伸びて交差して且つ頂部2aの裏側まで達しているスリット状溝部6を経 て相互に連通形成してある。頂部2aの厚さは0.1mm である。
【0044】 この第9実施例のものも、芯折れ強度の点を除いて前記第1実施例のものと同 様の作用・効果を有し、さらに、一部のインキ溝端部3aが頂部の裏側で相互に連 通していて、スリット状溝部6およびインキ溝3を通じてインキを十分に供給さ れるので、インキフローの低下がなく、引き出し不足による筆線のカスレや線幅 が乱れるようなことがない。
【0045】 図10の(A)および(B)に例示した第10実施例のペン先1は、構成が第4実 施例のものと基本的に同じであるため、共通する構成の説明を省略して、相違す る構成について説明する。
【0046】 内側の三方のインキ溝端部3aは頂部2aの裏側で相互に連通させて形成してある 。そのため、この三方のインキ溝端部3aと軸線方向に連通している独立溝状の各 インキ溝3は、求心方向に伸びて交差して且つ頂部2aの裏側まで達しているスリ ット状溝部6で相互に連通形成してある。頂部2aの厚さは0.04mmにしている。
【0047】 この第10実施例のものも、芯折れ強度の点を除いて前記第4実施例のものと同 様の作用・効果を有するものであり、さらに、一部のインキ溝端部3aが頂部の裏 側で相互に連通していて、スリット状溝部6およびインキ溝3を通じてインキを 十分に供給されるので、インキフローの低下がなく、引き出し不足による筆線の カスレや線幅が乱れるようなことがない。
【0048】 図11の(A)および(B)に例示した第11実施例のペン先1は、構成が第8実 施例のものと基本的に同じであるため、共通する構成の説明を省略して、相違す る構成について説明する。
【0049】 三方の放射状のインキ溝端部3aは頂部2aの裏側で相互に連通させて形成してあ る。そのため、この三方のインキ溝端部3aと軸線方向に連通している独立溝状の 各インキ溝3は、求心方向に伸びて交差して且つ頂部2aの裏側まで達しているス リット状溝部6で相互に連通形成してある。頂部2aの厚さは0.04mmにしている。
【0050】 この第11実施例のものも、芯折れ強度の点を除いて前記第8実施例のものと同 様の作用・効果を有するものであり、さらに、一部のインキ溝端部3aが頂部の裏 側で相互に連通していて、スリット状溝部6およびインキ溝3を通じてインキを 十分に供給されるので、インキフローの低下がなく、引き出し不足による筆線の カスレや線幅が乱れるようなことがない。
【0051】 図12に例示した第12実施例のペン先は、ペン軸筒に挿着される胴部7先におけ る筆記面部2の元側の鍔部8を多角形状に形成した態様を示しており、適宜の形 態に装飾可能である。
【0052】 また、図2,図3,図5〜図7に例示した各実施例のもので、そのインキ溝端 部3aの一部が頂部2aの裏側で相互に連通している態様とすることも任意である。
【0053】
【考案の効果】
イ.請求項1により、筆記面部の各インキ溝端部と軸線方向に連通しているペ ン先内部の各インキ溝がそれぞれに独立しているので、構造的に折れ強度そして 頂部強度ともに高く優れていて、強度面における筆記スピードの高速化に対応で きる。
【0054】 ロ.筆記時には、インキ溝端部が開口していない頂部が筆記面に接するため、 筆記抵抗が軽微で滑らかな筆運びでき、そして、紙面から発生する繊維屑などの ゴミをゴミ誘導溝に集めると同時にゴミ誘導溝に沿いインキに混ぜて移動させて 、インキとともに紙面に移すことができ、筆記時に発生する繊維屑などのゴミに よってインキ溝開口が詰まるようなことがなく、筆記良好である。
【0055】 ハ.筆記面部が紙面に接した状態で、紙面とインキ溝の開口縁との間にはゴミ 誘導溝の深さ分に相当するインキ引出し空間が確保されることにより、同インキ 引出し空間を経てインキ溝開口縁からインキを毛細管作用によって良好に引出す ことができ、ペン先を傾けた状態での一般筆記はもとより、ペン先を立てた鉛直 状態での筆記時にもインキの引き出しすなわちインキハケが良い。
【0056】 ニ.ペン先素材について、硬質プラスチック,金属,セラミックスなどの所望 の硬度の各種素材を選択でき、一般筆記用のものから線引き用さらにプロッター などの高速筆記用のものまで各種の用途に対応することができ、特に、構造的に 芯折れ強度および頂部強度が高く優れているので、筆記面に対してアップ・ダウ ンして当った際の衝撃が大きいプロッター用に好適である。
【0057】 ホ.請求項2により、さらに、一部のインキ溝端部が頂部の裏側で相互に連通 していて、インキを十分に供給されるようにしてあるため、インキフローの低下 がなく、引き出し不足による筆線のカスレや線幅が乱れることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (A)は本考案の筆記用ペン先の第1実施例
を示す筆先の正面図。(B)は(A)のb−b線に沿え
る縮小縦断面図。(C)は(A)のc−c線に沿える部
分拡大断面図。
【図2】 (A)は本考案の筆記用ペン先の第2実施例
を示す筆先の正面図。(B)は(A)のb−b線に沿え
る縮小縦断面図。
【図3】 (A)は本考案の筆記用ペン先の第3実施例
を示す筆先の正面図。(B)は(A)のb−b線に沿え
る縦断面図。
【図4】 (A)は本考案の筆記用ペン先の第4実施例
を示す筆先の正面図。(B)は(A)のb−b線に沿え
る縦断面図。
【図5】 (A)は本考案の筆記用ペン先の第5実施例
を示す筆先の正面図。(B)は(A)のb−b線に沿え
る縦断面図。
【図6】 (A)は本考案の筆記用ペン先の第6実施例
を示す筆先の正面図。(B)は(A)のb−b線に沿え
る縦断面図。
【図7】 (A)は本考案の筆記用ペン先の第7実施例
を示す筆先の正面図。(B)は(A)のb−b線に沿え
る縦断面図。
【図8】 (A)は本考案の筆記用ペン先の第8実施例
を示す筆先の正面図。(B)は(A)のb−b線に沿え
る縦断面図。
【図9】 (A)は本考案の筆記用ペン先の第9実施例
を示す筆先の正面図。(B)は(A)のb−b線に沿え
る縮小縦断面図。
【図10】 (A)は本考案の筆記用ペン先の第10実施例
を示す筆先の正面図。(B)は(A)のb−b線に沿え
る縦断面図。
【図11】 (A)は本考案の筆記用ペン先の第11実施例
を示す筆先の正面図。(B)は(A)のb−b線に沿え
る縦断面図。
【図12】 本考案の筆記用ペン先の第12実施例を示す斜
視図。
【符号の説明】
1 ペン先 2 筆記面部 2a 筆記面部の頂部 3 インキ溝 3a インキ溝のインキ溝端部 3b インキ溝の
開口縁 3c インキ溝端部の側端部 4 ゴミ誘導溝 4a ゴミ誘導溝の溝端部 4b ゴミ誘導溝
の溝端面 5 インキ引出し空間 6 スリット状
溝部 7 ペン先の胴部 8 ペン先の顎

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ペン先の先端の大略砲弾形状筆記面部に
    インキ溝端部を同筆記面部における頂部周りに位置させ
    てそれぞれ開口形成し、各インキ溝端部をペン先内部の
    軸線方向に沿う独立溝状の各インキ溝と軸線方向にそれ
    ぞれ連通状に形成し、このインキ溝端部が開口している
    筆記面部にゴミ誘導溝を同ゴミ誘導溝でインキ溝端部の
    開口縁を囲む態様に配設したことを特徴とする筆記用ペ
    ン先。
  2. 【請求項2】 一部のインキ溝端部を、ペン先内部で一
    部の連通状の各インキ溝を経て相互に連通状に形成して
    ある請求項1記載の筆記用ペン先。
JP1774592U 1992-03-30 1992-03-30 筆記用ペン先 Pending JPH0578591U (ja)

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