JPH0578423U - 切削工具用シート - Google Patents

切削工具用シート

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JPH0578423U
JPH0578423U JP1875292U JP1875292U JPH0578423U JP H0578423 U JPH0578423 U JP H0578423U JP 1875292 U JP1875292 U JP 1875292U JP 1875292 U JP1875292 U JP 1875292U JP H0578423 U JPH0578423 U JP H0578423U
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JP
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seat
sheet
mounting
tool
high hardness
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JP1875292U
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昌之 大川
貴宣 斉藤
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Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 切削工具のチップ取付座3とチップ7との間
に介装されるシート21を、上面21A側のシート本体
22と、下面21B側の高硬度部23とから構成する。
両者は、シート本体22の凸部22Bに、高硬度部23
の内周部23Aを嵌入してロウ付けすることにより、一
体化されて固着されている。シート本体22は鋼材から
形成されており、高硬度部23はこれより硬度の高い超
硬合金より形成されている。さらにシート本体22の部
分には、シートの厚さ方向に対して斜めに取付孔21D
が形成されている。 【効果】 高硬度部23により、シートの摩耗が防がれ
るとともに、シート剛性を高めることができる。また工
具側の取付ネジ穴も斜めに形成できるので、取付ネジの
ねじ込み深さを大きくでき、シートの取付強度を増して
チップの着座安定性を向上できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、スローアウェイ式正面フライス等の切削工具に用いられる切削工具 用シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図8ないし図11は、このようなスローアウェイ式正面フライス(以下、単に 正面フライスと略称する。)の一例を示すものである。 これらの図において工具本体1は鋼材等から形成されて略円盤状をなし、その 中央部には当該工具本体1を工作機械の主軸端に取り付けるための取付孔1Aが 形成されている。また、この工具本体1の先端部外周には複数のチップポケット 2…が周方向に等間隔に形成されており、これらのチップポケット2…の工具回 転方向(図9において反時計回り方向)の後方側には、それぞれチップ取付座3 が形成されている。さらに、このチップ取付座3の工具回転方向前方側には、チ ップポケット2の底面から工具本体1の径方向内側に凹むように凹所4が形成さ れている。
【0003】 上記チップ取付座3には、その底面から垂直に、図11に示すように工具本体 1の外周側に向かって取付ネジ穴3Aが形成されている。 そして、このチップ取付座3には炭素工具鋼や高速度工具鋼等の鋼材から成る 平板状の切削工具用シート(以下、単にシートと略称する。)5が、その厚さ方 向に沿って貫設された取付孔5Aを上記取付ネジ穴3Aに合わせて装着されてお り、この取付孔5Aに取付ネジ6を挿入して取付ネジ穴3Aに螺着することによ って当該シート5は工具本体1に固定されている。
【0004】 さらに、このチップ取付座3には、タングステンカーバイトを主成分とする超 硬合金等の硬質材料からなる略正方形平板状のスローアウェイチップ(以下、単 にチップと略称する。)7が、その下面を上記シート5の工具回転方向を向く面 に密着させて装着されている。すなわち、上記シート5はこのチップ7とチップ 取付座3との間に介装された状態となっている。 そして、チップ取付座3の工具回転方向前方に形成された凹所4にクサビ部材 8を挿入してその側面をチップ7の工具回転方向を向く上面に密着させ、さらに 該クサビ部材8に挿通されて工具本体1に螺着されたクランプネジ9を締め付け てクサビ部材8を工具本体1の径方向内側に押し込むことにより、当該チップ7 はチップ取付座3の底面側に押圧されて工具本体1に固定される。 このような構成の正面フライスでは、工具本体1をその軸線O回りに回転させ つつ送りを与えることにより、工具先端部外周側に突出したチップ7の切刃7A によって被削材を切削して行く。
【0005】 ところで上記構成の正面フライスでは、シート5を固定するための取付ネジ穴 3Aは、上述のようにチップ取付座3の底面に垂直に、工具本体1の外周側に向 かって形成されているおり、このため当該取付ネジ穴3Aの深さはチップ取付座 3の向きやその位置に拘束されてしまってあまり大きくとることができないとい う不都合がある。そしてこれにより、シート5の取付強度をあまり高くすること ができなくなり、引いてはチップ7の着座安定性を損ねて、その取付剛性の劣化 を招くおそれが生じる。また、このような方向に取付ネジ穴3Aを形成すると、 取付ネジ6をねじ込み難くなるという問題も生じる。 そこで、かかる問題を解消するためにこのような正面フライスでは、シート固 定用の取付ネジ穴をチップ取付座の底面に垂直には形成せず、底面側の開口部か ら穴底側に向かうに従い工具本体の径方向内側に向かうように該底面に対して斜 交する方向に形成したものが提案されている。
【0006】 図12に示すのは、このような構成を採った正面フライスに用いられるシート 11であり、このシート11も上記シート5と同様に炭素工具鋼や高速度工具鋼 等の鋼材から平板状に形成されている。また、互いに平行とされたその上下面1 1A,11Bの平面形状や寸法は、当該シート11が装着されるチップ取付座の 底面および該上面11Aに着座するチップの下面に対応した形状・寸法に成形さ れている。 そして、このシート11には上面11Aの略中央から下面11Bに向けて、当 該シート11の厚さ方向に対して、すなわち上下面11A,11Bに直交する方 向に対して斜めに貫通するように取付孔11Cが形成されており、従ってこの取 付孔11Cは上下面11A,11Bに対しても斜めに交差する方向に形成される こととなる。なお、この取付孔11Cの上下面11A,11Bに対する傾斜角は 、当該シート11が装着される正面フライスのチップ取付座3の底面に対する取 付ネジ穴の傾斜角に等しく設定される。また、この取付孔11Cは取付ネジ6の 頭部に係着可能なように、上面11A側から下面11B側に向かって一段縮径せ しめられている。
【0007】 しかして、このような構成を採った正面フライスでは、シート取り付け用の取 付ネジ穴3Aが工具径方向内側に向けて傾斜して形成されているので、その深さ を大きくとることができ、これによって取付ネジ6のねじ込み深さも大きくする ことができるので、シート11の取付強度の向上を図ることができる。そして、 これによりチップ7の着座安定性を向上させて高い取付剛性を得ることが可能と なる。 また、シート11の取付孔11Cは工具本体1の外周側に向かって開口するこ ととなるので、取付ネジ6をねじ込み易くなるという利点も得られる。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、このように取付ネジ穴3Aおよび取付孔11Cをチップ取付座3の 底面およびシート11の上下面11A,11Bに対して傾斜させて取付ネジ穴3 Aの深さを大きくとりたいという要請がある一方で、上記シート11については 、クサビ部材8によってチップ7がチップ取付座3の底面側に押圧される際の押 圧力を受ける部材であるから、できるだけ硬度の高い材質から形成してチップ7 の取付剛性をより一層向上させたいという要請もある。この要請は、シート11 の側面が工具本体の外側に露出して切削時に生成される細かな切粉の擦過を被る ことより、この擦過によるシートの摩耗を防ぐために硬度の高い材質からシート 11を形成したいという要請とも合致する。 そこで、このような要請を満たすための一つの手段として、従来の炭素工具鋼 や高速度工具鋼等の鋼材からなるシート11に代えて、チップ7と同様にタング ステンカーバイトを主成分とする超硬合金等の硬質材料からシートを形成するこ とが考えられる。
【0009】 しかしながら、このような超硬合金は、鋼材等に比べて高い硬度を有している 反面、穴明け等の加工が困難であるという性質を有している。 このため、上記の手段を採ってシートを超硬合金より形成した場合には、この ような取付孔を形成するには通常その上下面の何れか一方を基準として成形を行 うこととなるので、図8ないし図11に示した正面フライスのシート5のように その上下面に対して垂直に取付孔5Aを形成する場合はまだしも、図12に示し たシート11のように上下面11A,11Bに対して傾斜する方向に取付孔11 Cを正確に形成するのはきわめて困難となってしまい、シートの成形に多大な労 力と時間、および熟練を要する結果となってしまう。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本考案は、このような課題を解決するためになされたもので、切削工具のチッ プ取付座とチップとの間に介装されるシートであって、平板状のシート本体を備 え、このシート本体の周面に露出する少なくとも一部分に、該シート本体を形成 する材質よりも硬度の高い材質より成る高硬度部を設けたことを特徴とするもの である。
【0011】
【作用】
このような構成のシートによれば、まず上記シート本体の外周面に露出する一 部分に高硬度部が設けられているので、切削工具への装着時にこの高硬度部が切 削工具の外側に露出する部位に位置するように当該シートを配置することにより 、細かな切粉の擦過によるシートの摩耗を抑えることが可能となる。 一方、シート本体自体はこの高硬度部に対して相対的に硬度の低い材質より形 成されることとなるので、当該シートの上下面に対して傾斜した方向に取付孔を 形成する場合でも、容易かつ短時間に穴明けを行うことが可能となる。
【0012】
【実施例】
図1は本考案の一実施例であるシート21を示すものである。 このシート21は、図1(イ)に示されるように略四角形の平板状を呈して、 その厚さ方向を向く互いに平行な上下面21A,21Bと、これら上下面21A ,21Bの周囲に配置される周面21C…とを備えている。なお、上下面21A ,21Bは、それぞれ当該シート21が介装される後述のスローアウェイ式正面 フライスのチップの下面およびチップ取付座の底面に対応した形状となっている 。また周面21C…は略全体的に、上面21A側から下面21B側に向かうに従 い当該シート21の内方に向かうテーパ面状に形成されている。
【0013】 そして、このシート21は、炭素工具鋼や高速度工具鋼等の鋼材より成るシー ト本体22と、タングステンカーバイトを主成分とする超硬合金等の硬質材料よ り成る高硬度部23とから構成されている。 このうちシート本体22は、シート21の上面21Aから下面21B側に向け て該シート21の厚さの略半分までの部分を占める板状部22Aと、この板状部 22Aの上記下面21B側の中央部に突出してシート21の下面21Bにまで至 る、上記下面21B側からの平面視に略長円状の凸部22Bとが、一体に成形さ れて構成されている。 また高硬度部23は、その外形がシート21の厚さの下面21B側を占める四 角環状を呈しており、この環の内周部23Aは上記シート本体22の凸部22B に外嵌可能な形状および寸法に成形されている。
【0014】 これらシート本体22および高硬度部23は、高硬度部23の内周部23Aに シート本体2の凸部22Bを嵌入した上で、両者の密着する面をロウ付けするこ とにより一体化されており、これによって上述した平板状のシート21が構成さ れている。従って、このような構成のシート21では、高硬度部23が当該シー ト21の周面21Cの下面21B側を周回するように配置されて外周面21Cに 露出することとなる。 そして、このシート21の上面21Aから下面21Bにかけては、シート本体 22の板状部22Aから凸部22Bを貫通するように取付孔21Dが形成されて おり、この取付孔21Dは当該シート21の厚さ方向に対して斜めに穿設されて いる。従って、この取付孔21Dはシート21の上下面21A,21Bに対して も傾斜する方向に穿設されることとなり、かつそのシート21の上下面21A, 21B側の開口部は、ともにシート本体22の部分に形成される。 なお、この取付孔21Dは、図12に示したシート11の取付孔11Cと同様 に、シート21の上面21A側から下面21B側に向かって一段縮径する多段状 に形成されている。
【0015】 このような構成のシート21は、例えば図2ないし図5に示すような正面フラ イスに装着されて使用に供される。ただし、これらの図に示す正面フライスにお いては、図8ないし図11に示した正面フライスと同じ構成要素となる部分につ いては同一の符号を配して説明を省略する。 さて、これら図2ないし図5に示した正面フライスでは、図5に示されるよう にチップ取付座3の底面から形成される取付ネジ穴3Aが、この底面側の開口部 から穴底側に向かうに従い工具本体1の径方向内側へ向かうように傾斜して形成 されている。そして、上記実施例のシート21の上面21Aに対する取付孔21 Dの傾斜角は、この取付ネジ穴3Aの上記底面に対する傾斜角に等しくなるよう に設定されており、かつ当該シート21をチップ取付座3に装着した状態で取付 孔21Dと取付ネジ穴3Aとが同軸に配設されるように設定されている。
【0016】 このように、上記構成のシート21は鋼材からなるシート本体22と超硬合金 からなる高硬度部23とから構成されており、相対的に硬度の低いこのシート本 体22の部分に取付孔21Dを形成することにより、容易に該取付孔21Dをシ ート21の厚さ方向に対して斜めに形成することが可能となる。 従って、このようなシート21を使用する正面フライスにおいては、該シート 21を固定するための取付ネジ穴3Aも工具本体1の径方向内側に向かうように 傾斜して形成することができ、これによって取付ネジ穴3Aの深さを大きく確保 することができて取付ネジ6のねじ込み深さも大きくとることが可能となる。よ って、本実施例を用いた正面フライスによれば、シート21をより強固に固定す ることが可能となってシート21の取付強度を増すことができ、これによりチッ プ7の着座安定性の向上を図って引いてはチップ7の取付剛性を高めることが可 能となり、安定した切削を行うことができる。また、取付ネジ6を容易にねじ込 むことも可能となる。
【0017】 一方、上記構成のシート21では、その厚さの下面21B側の部分が硬度の高 い超硬合金より成る高硬度部23によって占められているので、シート21自体 の剛性も大幅に増すこととなる。そして、これによってもチップ7の着座安定性 を高めることができるので、本実施例を用いた正面フライスによればチップ7の 取付剛性をより一層向上させることが可能となる。 さらに本実施例では、この高硬度部23がシート21の周面21C…の下面2 1B側を周回するように配置されており、従ってその装着時に上記正面フライス の先端側および外周側を向く当該シート21の周面21Cにも、この高硬度部2 3が露出することとなる。このため、本実施例を用いた上記構成の正面フライス によれば、切削時に生成される細かな切粉等によるシート21の摩耗を最小限に 抑えることができ、その寿命の延長を図ることが可能となる。
【0018】 さらにまた本実施例では、上記構成の正面フライスにおいて超硬合金より成る チップ7の下面に密着するシート21の上面21A側が、相対的に硬度の低い鋼 材より成るシート本体22の板状部22Aによって構成されており、従って超硬 合金より成るチップ7と高硬度部23との間にこの板状部22Aが狭装された状 態となっている。 このため、この板状部22Aがチップ7と高硬度部23との間でクッション材 として作用することとなり、高硬度部23を設けることによってチップ7の取付 剛性の向上を図りつつも、ともに超硬合金より成るチップ7と高硬度部23とが 直接接触するのを防いで、切削時にチップ7に生じる振動がこの高硬度部23に 伝播してビビリ等が発生するのを防止することができる。
【0019】 なお、本実施例では、シート21の上面21A側にシート本体が22、下面2 1B側に高硬度部23が配置されるようにシート21が構成されているが、本考 案がこのようなもののみに限定されることもない。 例えば、図6に示すのは本考案の他の実施例であるが、この実施例のように鋼 材から成るシート本体22を略シート21と同形同大に成形し、このシート本体 22の上面21A側の角部に該上面21Aから下面21B側に凹む切欠部22C を形成して、この切欠部22Cに超硬合金より成る高硬度部23をロウ付け等に よって固着することにより、シート21を構成してもよい。ただし、図6におい て図1に示す実施例と同じ構成要素となる部分には同一の符号を配してある。 このようにして構成されたシート21では、チップ7の切刃7Aにおいて最も 大きな切削負荷を受けるノーズ部の工具回転方向後方側に高硬度部23が位置す るように上記正面フライスに取り付けることにより、大きな負荷を剛性の高い高 硬度部23で受けとめることが可能となって、より効果的にチップ7の取付剛性 の向上が図られるという利点が得られる。
【0020】 また図1に示した実施例では、シート本体22の板状部22Aがシート21の 上面21A側に配置され、高硬度部23が下面21B側に配置されるようにして シート21を構成したが、例えば図7に示すように上面21A側には高硬度部2 3が配置され、下面21B側にはシート本体22が配置されるような構成として もよい。この場合には、シート21の下面21B側に配置されるシート本体22 の板状部22Aの上記上面21A側に凸部22Bが形成されることとなり、外形 四角形の環状の高硬度部23はその内周部23Aをこの凸部22Bに嵌入させて ロウ付け等によりシート本体22に固着、一体化され、シート21を構成するこ ととなる。 さらに、図示は略するが、例えば図6に示した実施例において切欠部をシート 21の厚さ全体に亙って貫通するように形成し、この切欠部にシート21と同じ 厚さを有する高硬度部23をロウ付けしてシート21を構成してもよい。さらに また、シート21の周面21C…全体や、上記角部にて交差する二つの周面21 C,21C全体が高硬度部23によって被覆されるような構成としてもよい。
【0021】 なお、上記の実施例ではシート本体22を炭素工具鋼や高速度工具鋼等の鋼材 より形成し、高硬度部23をタングステンカーバイト等の超硬合金より形成した が、高硬度部23がシート本体22よりも硬度の高い材質より形成されていれば このような組合せのみに限定されることはない。例えばシート本体22が鋼材よ り成る場合には、高硬度部23をサーメット等の硬質材料によって形成しても構 わない。また、シート21の形状についても上記実施例のもののみに限られるよ うなことはなく、当該シート21が装着されるチップ取付座やチップの形状等に よって適宜に変更可能である。 さらに図1および図3に示した実施例では、上述のようにシート本体22の凸 部22Bに高硬度部23の内周部23Aを嵌入せしめて一体化し、両者の密着面 をロウ付けすることによってシート21を構成したが、このように嵌入によって 一体化が可能であるなら、例えば圧入等の他の手段によってシート21を構成し てもよい。
【0022】 さらにまた、上記の説明では各実施例のシート21を正面フライスに用いる場 合についてのみ示したが、本考案は例えばバイト等のその他のスローアウェイ式 の切削工具に用いることも可能である。 さらに、このようなスローアウェイ式の切削工具において、シートをチップご とクサビ部材やクランプ駒等によってチップ取付座に押圧して固定するような構 造の場合には、当該シート21に取付孔21Dが形成されていない構成であって も構わない。
【0023】
【考案の効果】
以上説明したように本考案によれば、シートがシート本体と、これよりも硬度 の高い高硬度部とから構成されており、この高硬度部がシートの周面に露出する ように配置されているので、当該シートを用いた切削工具においては切削時に生 成される切粉等によってシートが摩耗するのを抑えることができ、その寿命の延 長を図ることができる。
【0024】 さらに、このようなシートに切削工具への取付用の取付孔を上記シート本体の 部分に形成することにより、容易に該取付孔をシートの厚さ方向に対して斜めに 形成し得て、これに応じて切削工具側の取付ネジ穴も工具の内方に向けて傾斜し た方向に形成することが可能となる。これにより取付ネジ穴の穿設深さを大きく とることができ、従って取付ネジのねじ込み深さも大きくすることができるので 、当該シートの取付強度を高めてチップの着座安定性の向上を図ることが可能と なる。これに加えて本考案によれば、シートに硬度の高い高硬度部を設けること によってシート自体の剛性の向上も図られるので、上記効果と相俟ってチップを より安定的に着座せしめることが可能となる。 そして、これらの効果によってチップの取付剛性の大幅な向上を図ることがで き、安定した切削を可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す(イ)上面21A側か
らの平面図、(ロ)(イ)におけるVV断面図、および
(ハ)側面図である。
【図2】図1に示す実施例を用いた正面フライスの側断
面図である。
【図3】図2に示す正面フライスの先端側からの平面図
である。
【図4】図2に示す正面フライスのW方向視の側面図で
ある。
【図5】図4におけるX方向視の一部破断平面図であ
る。
【図6】本考案の他の実施例を示す(イ)上面21A側
からの平面図、(ロ)(イ)におけるYY断面図、およ
び(ハ)側面図である。
【図7】本考案のその他の実施例を示す(イ)上面21
A側からの平面図、(ロ)(イ)におけるZZ断面図、
および(ハ)側面図である。
【図8】従来の正面フライスを示す側断面図である。
【図9】図8に示す正面フライスの先端側からの平面図
である。
【図10】図8に示す正面フライスのS方向視の側面図
である。
【図11】図10におけるT方向視の一部破断平面図で
ある。
【図12】傾斜した取付孔11Cを有する従来のシート
11を示す(イ)上面11A側からの平面図、(ロ)
(イ)におけるUU断面図、および(ハ)側面図であ
る。
【符号の説明】
1 工具本体 3 チップ取付座 3A 取付ネジ穴 5,11,21 シート 5A,11C,21D 取付孔 6 取付ネジ 7 チップ 8 クサビ部材 22 シート本体 23 高硬度部

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切削工具のチップ取付座とスローアウェ
    イチップとの間に介装される切削工具用シートであっ
    て、平板状のシート本体を備え、このシート本体の周面
    に露出する少なくとも一部分には、該シート本体を形成
    する材質よりも硬度の高い材質より成る高硬度部が設け
    られていることを特徴とする切削工具用シート。
  2. 【請求項2】 上記シート本体には、当該切削工具用シ
    ートを上記切削工具に取り付けるための取付孔が、該シ
    ート本体をその厚さ方向に対し斜めに貫通するように形
    成されていることを特徴とする請求項1記載の切削工具
    用シート。
  3. 【請求項3】 上記シート本体が炭素工具鋼や高速度工
    具鋼等の鋼材から形成されており、また上記高硬度部が
    タングステンカーバイト等を主成分とする超硬合金より
    形成されていることを特徴とする請求項1または2記載
    の切削工具用シート。
JP1875292U 1992-03-31 1992-03-31 切削工具用シート Withdrawn JPH0578423U (ja)

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