JPH0578353A - 抗菌剤 - Google Patents

抗菌剤

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Publication number
JPH0578353A
JPH0578353A JP18593291A JP18593291A JPH0578353A JP H0578353 A JPH0578353 A JP H0578353A JP 18593291 A JP18593291 A JP 18593291A JP 18593291 A JP18593291 A JP 18593291A JP H0578353 A JPH0578353 A JP H0578353A
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JP
Japan
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group
mixture
thiazole
nmr
dmso
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Pending
Application number
JP18593291A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisashi Takasugi
寿 高杉
Yosuke Katsura
洋介 桂
Zenichi Inoue
善一 井上
Tetsuo Fuji
哲男 冨士
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 グラム陰性菌に対してより優れた抗菌作用を
有する新規な抗菌剤を提供する。 【構成】 下記式 [式中R、Rはそれぞれ水素等、Rは水素または
低級アルキル基、Rはアミノ基、アシル基、アシルア
ミノ基等、Aは低級アルキレン基または−CONH−で
あるかあるいはA−Rは複素環基であり、Qは水素ま
たは低級アルキル基である]で示される化合物またはそ
の塩を含有する抗菌剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、抗菌剤、とりわけグ
ラム陰性菌に対してより優れた抗菌作用を有する抗菌剤
に関する。
【0002】
【発明の目的】この発明の目的は、新規な抗菌剤を提供
することである。
【0003】
【発明の構成】この発明の抗菌剤は、以下の一般式
(I)によって表わすことができる化合物を含有するこ
とよりなる。
【0004】 [式中R 、Rはそれぞれ水素、アシル基またはハ
ロゲンを有していてもよい低級アルキル基であるかまた
はRとRが互いに結合して低級アルキレン基を形成
し、Rは水素原子または低級アルキル基、Rはアミ
ノ基、アシル基、アシルアミノ基、低級アルキルイソチ
オウレイド基、複素環アミノ基、複素環基または式 シアノ基、ニトロ基またはアシル基、Rは水素、低級
アルキル基、低級アルキルチオ基、低級アルコキシ基ま
たは適当な置換基を有していてもよいアミノ基を意味す
る)で表わされる基であり、Aは低級アルキレン基また
は−CONH−であるかあるいはA−Rは複素環基で
あり、Qは水素または低級アルキル基である]
【0005】化合物(I)またはその塩は下記反応式で
示される製造法により製造することができる
【0006】製造法1
【0007】製造法2
【0008】製造法3
【0009】製造法4
【0010】製造法5
【0011】製造法6
【0012】製造法7
【0013】製造法8
【0014】製造法9
【0015】製造法10
【0016】製造法11
【0017】製造法12
【0018】製造法13
【0019】製造法14
【0020】製造法15
【0021】製造法16
【0022】製造法17
【0023】製造法18
【0024】製造法19
【0025】製造法20
【0026】製造法21
【0027】製造法22
【0028】製造法23
【0029】製造法24
【0030】製造法25
【0031】製造法26
【0032】製造法27
【0033】(式中R、R、R、R、R、R
、X、A、Qはそれぞれ前と同じ意味、 低級アルコキシ基、Rは低級アルキル基またはアリー
ル基、Rはアミノ保護基、R、R11、R13、R
15、R17、R18はそれぞれ低級アルキル基、R
10は保護されたヒドロキシ基、R12、R19はそれ
ぞれアシル基、R14は水素または低級アルキル基、R
16は複素環基、XはSまたはO、Yは低級アルキレ
ン基、Z、Z、Z、Z、Zはそれぞれ酸残
基、Aは低級アルキレン基または単結合を意味する)
【0034】この明細書の以上の記載および下記の記載
において、この発明の範囲に包含される諸定義の適当な
具体例ないし説明は以下の通りである。
【0035】「低級」とは特記なき限り炭素原子1ない
し6個、好ましくは炭素原子1ないし4個を意味する。
【0036】「低級アルキル基」および「低級アルキル
チオ基」中の低級アルキル部分の適当な例としては、直
鎖状または分枝鎖状のもの、例えばメチル、エチル、プ
ロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、t−ブチ
ル、ペンチル、ヘキシルなどの基が挙げられる。この内
−Cアルキル基が望ましく、さらに望ましいもの
はメチル基またはエチル基である。
【0037】「低級アルコキシ基」の適当な例として
は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキ
シ、ブトキシ、イソブトキシ、t−ブトキシ、ペンチル
オキシ、ヘキシルオキシなどの基が挙げられ、望ましく
はC−Cアルコキシ基であり、さらに望ましくはC
−Cアルコキシ基であり、最も望ましいものはメト
キシ基である。
【0038】「アシル基」および「アシルアミノ基」中
のアシル基部分の適当な例としては、カルバモイル基、
チオカルバモイル基、スルファモイル基、脂肪族アシル
基、芳香族アシル基、複素環アシル基およびカルバミン
酸、スルホン酸、カルボン酸または炭酸およびこれらに
対応するチオ酸から導かれた芳香族または複素環基で置
換された脂肪族アシル基が挙げられる。脂肪族アシル基
としては、飽和もしくは不飽和、非環状もしくは環状の
もの、例えば低級アルカノイル基(例えば、ホルミル、
アセチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリル、バ
レリル、イソバレリル、ピバロイル、ヘキサノイルなど
の基)、低級アルカンスルホニル基(例えば、メシル、
エタンスルホニル、プロパンスルホニル等の基)、低級
アルコキシカルボニル基(例えば、メトキシカルボニ
ル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、イソ
プロポキシカルボニル、ブトキシカルボニル、t−ブト
キシカルボニル等の基)、低級アルケノイル基(例え
ば、アクリロイル、メタクリロイル、クロトノイル等の
基)、(C−C)シクロアルカンカルボニル基(例
えば、シクロヘキサンカルボニル等の基)、低級アルコ
サリル基(例えば、メトキサリル、エトキサリル等の
基)、低級アルカノイルカルボニル基(例えば、ピルボ
イル基等)などが挙げられる。芳香族アシル基として
は、アロイル基(例えば、ベンゾイル、ニトロベンゾイ
ル、トルオイル、キシロイル等の基)、アレンスルホニ
ル基(例えば、ベンゼンスルホニル、トシル等の基)な
どが挙げられる。複素環アシル基としては、複素環カル
ボニル基(例えば、フロイル、テノイル、ニコチノイ
ル、1−オキソニコチノイル、イソニコチノイル、チア
ゾリルカルボニル、チアジアゾリルカルボニル、テトラ
ゾリルカルボニル、モルホリノカルボニル等の基)など
が挙げられる。芳香族基で置換された脂肪族アシル基と
してはフェニル(低級)アルカノイル基(例えば、フェ
ニルアセチル、フェニルプロピオニル、フェニルヘキサ
ノイル等の基)、フェニル(低級)アルコキシカルボニ
ル基(例えば、ベンジルオキシカルボニル、フェネチル
オキシカルボニル等の基)、フェノキシ(低級)アルカ
ノイル基(例えば、フェノキシアセチル、フェノキシプ
ロピオニル等の基)などが挙げられる。複素環基で置換
された脂肪族アシル基としては、チエニルアセチル基、
イミダゾリルアセチル基、フリルアセチル基、テトラゾ
リルアセチル基、チアゾリルアセチル基、チアジアゾリ
ルアセチル基、チエニルプロピオニル基、チアジアゾリ
ルプロピオニル基などが挙げられる。これらのアシル基
は適当な置換基でさらに置換されていてもよく、かかる
置換基としては、ヒドロキシ基、アミノ基、カルボキシ
基、低級アルキル基(例えば、メチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル等の
基)、低級アルケニル基(例えば、ビニル、アリル等の
基)、ハロゲン(例えば、クロロ、ブロモ、ヨード、フ
ルオロ)、低級アルコキシ基(例えば、メトキシ、エト
キシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、ペンチ
ルオキシ、ヘキシルオキシ等の基)、低級アルキルチオ
基(例えば、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、
イソプロピルチオ、ブチルチオ、ペンチルチオ、ヘキシ
ルチオ等の基)、複素環(低級)アルキルチオ基(例え
ば、フリルメチルチオ、チアゾリルメチルチオ等の
基)、複素環(低級)アルキルスルフィニル(例えば、
フリルメチルスルフィニル、チアゾリルメチルスルフィ
ニル等の基)、ニトロ基、上述のアシル基、アミノ基保
護部分がこの明細書中で定義されたものと同じであって
よい保護されたアミノ基、アリール基(例えば、フェニ
ル基等)、アロイル基(例えば、ベンゾイル基等)、ア
リールオキシ基(例えば、ベンジルオキシ、トリルオキ
シ等の基)、アシルオキシ基などの保護されたヒドロキ
シ基、例えば低級アルカノイルオキシ基(例えば、ホル
ミルオキシ、アセチルオキシ、プロピオニルオキシ、ブ
チリルオキシ、イソブチリルオキシ、バレリルオキシ、
イソバレリルオキシ、ピバロイルオキシ、ヘキサノイル
オキシ等の基)、低級アルキルアミノ基(例えば、メチ
ルアミノ、エチルアミノ等の基)、上述のアミノ保護基
などが挙げられ、このような置換基を有するアシル基の
望ましい例としては、低級アルコキシ(低級)アルカノ
イル基(例えば、メトキシアセチル、エトキシアセチル
等の基)、低級アルカノイルオキシ(低級)アルカノイ
ル基(例えば、アセトキシアセチル基等)、N−低級ア
ルキルカルバモイル基(例えば、N−メチルカルバモイ
ル、N−エチルカルバモイル、N−イソプロピルカルバ
モイル等の基)、アロイルチオカルバモイル基(例え
ば、ベンゾイルチオカルバモイル基等)などが挙げられ
る。
【0039】「複素環基」および「複素環アミノ基」中
の複素環部分の適当な例としては、酸素、硫黄、窒素な
どのヘテロ原子を1個以上含む飽和、不飽和、単環ない
し多環の複素環基が挙げられる。特に望ましい複素環基
としては、5ないし6員環の芳香族複素単環基(例え
ば、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリ
ル、テトラゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニ
ル、ピリダジニル、チアゾリル、チアジアゾリル等の
基)、5ないし6員環の脂肪族複素単環基(例えば、モ
ルホリニル、ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピラゾ
リジニル、ピペリジル、ピペラジニル等の基)、硫黄原
子1ないし2個および窒素原子1ないし3個を含む不飽
和縮合複素環基(例えば、ベンゾチアゾリル、ベンゾチ
アジアゾリル等の基)などが挙げられる。上記の様に定
義される複素環部分は、アミノ基、オキソ基、クロロ等
のハロゲン、上述の低級アルキル基などの適当な置換基
を有していてもよい。望ましい例としては、低級アルキ
ル基を有するチアゾリル基(例えば4−メチルチアゾリ
ル基等)が挙げられる。
【0040】「アミノ保護基」の適当な例としては、ベ
ンジル基、ベンズヒドリル基、フェネチル基などのアル
(低級)アルキル基および上述のアシル基が挙げられ
る。
【0041】「保護されたヒドロキシ基」中のヒドロキ
シ保護基の適当な例としては、上述のアシル基、アル
(低級)アルキル基(例えば、ベンジル、トリチル等の
基)、低級アルコキシ(低級)アルキル基(例えば、メ
トキシメチル、1−メチル−1−メトキシエチル、メト
キシプロピル等の基)、テトラヒドロピラニル基、上述
の低級アルキル基などが挙げられる。
【0042】「酸残基」の適当な例としては、クロロ、
ブロモ、フルオロおよびヨードなどのハロゲンを挙げる
ことができる。
【0043】「低級アルキレン基」およびRとR
結合により形成される低級アルキレン基部分の適当な例
としては、直鎖状または分枝鎖状のもの、例えば、メチ
レン、エチレン、トリメチレン、プロピレン、テトラメ
チレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレンなどの基が挙
げられ、望ましくは、C−Cアルキレン基であり、
最も望ましいものはエチレン基である。
【0044】「ハロゲンを有していてもよい低級アルキ
ル基」の適当な例としては、上述の低級アルキル基、モ
ノ、ジあるいはトリハロ(低級)アルキル基、例えばト
リフルオロ(低級)アルキル基(例えば、トリフルオロ
メチル、トリフルオロエチル等の基)が挙げられる。
【0045】「低級アルキルイソチオウレイド基」の適
当な例としては、2−メチルイソチオウレイド基、2−
エチルイソチオウレイド基、3−プロピルイソチオウレ
イド基等の2−低級アルキルイソチオウレイド基が挙げ
られる。
【0046】「適当な置換基を有していてもよいアミノ
基」の適当な例としては、薬学分野で慣用のものが挙げ
られ、例えば、アミノ基、モノあるいはジ(低級)アル
キルアミノ基(例えば、メチルアミノ、ジメチルアミ
ノ、エチルアミノ、ブチルアミノ等の基)、低級アルケ
ニルアミノ基(例えば、ビニルアミノ、プロペニルアミ
ノ等の基)、低級アルキニルアミノ基(例えばエチニル
アミノ、プロピニルアミノ等の基)、ヒドロキシ(低
級)アルキルアミノ基(例えば、ヒドロキシメチルアミ
ノ、ヒドロキシエチルアミノ、ヒドロキシプロピルアミ
ノ等の基)、低級アルコキシ(低級)アルキルアミノ基
(例えば、メトキシメチルアミノ基等)、モノあるいは
ジ(低級)アルキルアミノ(低級)アルキルアミノ基
(例えばメチルアミノメチルアミノ、ジメチルアミノエ
チルアミノ等の基)などが挙げられる。
【0047】「チオ基を含むアシルアミノ基」の適当な
例としては、上述のアシルアミノ基であって、アシル基
部分の任意の炭素原子がチオ基で置き代っているもの、
例えば複素環(低級)アルキルチオ(低級)アルカノイ
ルアミノ基、より具体的には、5ないし6員環の芳香族
複素単環(低級)アルキルチオ(低級)アルカノイルア
ミノ基(例えば、フリルメチルチオアセチルアミノ、チ
アゾリルメチルチオアセチルアミノ等の基)が挙げられ
る。
【0048】「スルフィニル基を含むアシルアミノ基」
の適当な例としては、上述のアシルアミノ基であって、
アシル基部分の任意の炭素原子がスルフィニル基で置き
代っているもの、例えば複素環(低級)アルキルスルフ
ィニル(低級)アルカノイルアミノ基、より具体的に
は、5ないし6員環の芳香族複素単環(低級)アルキル
チオ(低級)アルカノイルアミノ基(例えば、フリルメ
チルスルフィニルアセチルアミノ、チアゾリルメチルス
ルフィニルアセチルアミノ等の基)などが挙げられる。
【0049】「保護されたヒドロキシ基を含むアシルア
ミノ基」の適当な例としては、先に例示した保護された
ヒドロキシ基で置換された上述のアシルアミノ基、例え
ば低級アルカノイルオキシ(低級)アルキルウレイド基
(例えば、アセチルオキシエチルウレイド基等)などの
保護されたヒドロキシ(低級)アルキルウレイド基が挙
げられる。
【0050】「ヒドロキシ基を含むアシルアミノ基」の
適当な例としては、ヒドロキシ基で置換された上述のア
シルアミノ基、例えばヒドロキシ(低級)アルキルウレ
イド基(例えば、ヒドロキシエチルウレイド基等)など
が挙げられる。
【0051】「アリール基」の適当な例としては、フェ
ニル、トリル、キシリル、メシチル、クメニル、ナフチ
ル等の基が挙げられ、望ましくはC−C10アリール
基である。
【0052】化合物(I)の塩の適当な例としては、慣
用の無毒性の塩であり、有機酸付加塩(例えば、ギ酸
塩、酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、マレイン酸塩、酒石
酸塩、メタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、ト
ルエンスルホン酸塩等)、無機酸付加塩(例えば、塩酸
塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、燐酸塩等)、酸性アミノ酸
との塩(例えば、アスパラギン酸塩、グルタミン酸塩
等)などが挙げられる。
【0053】製造例1〜27に示された化合物(I−
1)〜(I−32)の塩については、化合物(I−1)
〜(I−32)がすべて化合物(I)の範囲に属するも
のであるから、それらの塩についてもまた化合物(I)
の塩として例示したものを例示することができる。
【0054】特に、R、R、R、R、R、R
、A、X、n、Qの望ましい例は下記の通りである。
すなわち、Rは水素、複素環カルボニル基、より望ま
しくは5ないし6員環の複素単環カルボニル基(例え
ば、フロイル基等)などのアシル基またはハロゲンを有
していてもよい低級アルキル基、例えば低級アルキル基
(例えば、メチル、エチル等の基)、トリハロ(低級)
アルキル基(例えばトリフルオロメチル、トリフルオロ
エチル等の基)など、Rは水素であるかまたはR
は互いに結合して低級アルキレン基(例えばメチレ
ン、エチレン等の基)を形成し、Rは水素または低級
アルキル基(例えばメチル基等)、Rはアミノ基、ア
シル基、例えばカルバモイル基、アミノカルバモイル
基、グアニジノカルバモイル基、低級アルキルカルバモ
イル基(例えばメチルカルバモイル基等)、スルファモ
イルアミノカルボニル基、低級アルコキシカルボニル基
(例えばメトキシカルボニル基等)など、アシルアミノ
基、例えばウレイド基、チオウレイドスルファモイルア
ミノ基、低級アルカノイルアミノ基(例えばホルミルア
ミノ基、アセチルアミノ基、プロピオニルアミノ基、ブ
チリルアミノ基、イソブチリルアミノ基、バレリルアミ
ノ基等)、低級アルコキシカルボニルアミノ基(例えば
メトキシカルボニルアミノ基等)、低級アルキルスルホ
ニルアミノ基(例えばメシルアミノ基等)、低級アルコ
キシ(低級)アルカノイルアミノ基(例えばメトキシア
セチルアミノ基等)など、保護されたヒドロキシ(低
級)アルカノイルアミノ基、例えば低級アルカノイルオ
キシ(低級)アルカノイルアミノ基(例えばアセトキシ
アセチルアミノ基等)など、低級アルキルチオ(低級)
アルカノイルアミノ基(例えばメチルチオアセチルアミ
ノ基等)、置換されていてもよいアロイルアミノ基、例
えばニトロ基で置換されていてもよいアロイルアミノ基
(例えばニトロベンゾイルアミノ基等)など、5ないし
6員環の複素単環カルボニルアミノ基(例えばフロイル
アミノ、テノイルアミノ、ニコチノイルアミノ、1−オ
キソニコチノイルアミノ、モルホリノカルボニルアミノ
等の基)、低級アルキルウレイド基、例えば3−低級ア
ルキルウレイド基(例えば3−メチルウレイド、3−エ
チルウレイド、3−プロピルウレイド、3−イソプロピ
ルウレイド等の基)など、低級アルキルチオウレイド
基、例えば3−低級アルキルチオウレイド基(例えば3
−メチルチオウレイド基等)など、低級アルカノイルウ
レイド基、例えば3−低級アルカノイルウレイド基(例
えば3−アセチルウレイド基等)など、低級アルケニル
ウレイド基、例えば3−低級アルケニルウレイド基(例
えば3−プロペニルウレイド等の基)など、アロイルチ
オウレイド基、例えばC−C10アロイルチオウレイ
ド基(例えば3−ベンゾイルチオウレイド基等)など、
5ないし6員環の芳香族複素単環(低級)アルキルチオ
(低級)アルカノイルアミノ基、例えばフリル(低級)
アルキルチオ(低級)アルカノイルアミノ基(例えばフ
リルメチルチオアセチルアミノ基等)など、5ないし6
員環の芳香族複素単環(低級)アルキルスルフィニル
(低級)アルカノイルアミノ基、例えばフリル(低級)
アルキルスルフィニル(低級)アルカノイルアミノ基
(例えばフリルメチルスルフィニルアセチルアミノ基
等)など、モノあるいはジ(低級)アルキルスルファモ
イルアミノ基(例えばメチルスルファモイルアミノ、ジ
メチルスルファモイルアミノ等の基)、ヒドロキシ(低
級)アルキルウレイド基、例えば3−ヒドロキシ(低
級)アルキルウレイド基(例えば3−ヒドロキシエチル
ウレイド基等)など、保護されたヒドロキシ(低級)ア
ルキルウレイド基、例えば3−低級アルカノイルオキシ
(低級)アルキルウレイド基(例えば3−アセトキシエ
チルウレイド基等)など、低級アルキルイソチオウレイ
ド基、例えば2−低級アルキルイソチオウレイド基(例
えば2−メチルイソチオウレイド基等)など、複素環ア
ミノ基、例えばベンゼン環と縮合していてもよく、低級
アルキル基、アミノ基、ハロゲンおよびオキソ基から選
ばれる1個以上の置換基で置換されていてもよい5ない
し6員環の複素単環アミノ基、例えば低級アルキル基で
置換されたチアゾリルアミノ基(例えば4−メチルチア
ゾリルアミノ基等)、アミノ基および/または低級アル
キル基で置換されたトリアゾリルアミノ基(例えば3−
アミノトリアゾリルアミノ、3−アミノ−1−メチルト
リアゾリルアミノ等の基)、オキソ基で置換されたベン
ゾイソチアゾリルアミノ基(例えば1,1−ジオキソベ
ンゾイソチアゾリルアミノ基等)、オキソ基およびハロ
ゲン原子で置換されたベンゾチアジアジニルアミノ基
(例えば1,1−ジオキソクロロベンゾチアジアジニル
アミノ基)など、複素環基、例えば5ないし6員環の複
素単環基、例えばオキソ基および低級アルキル基で置換
されたピリミジニル基(例えば6−メチル−5−ペンチ
ル−4(1H)−ピリミジノン−2−イル基等)、アミ
ノ基で置換されたトリア [式中nは0または1、Xは=CH−または=N−、R
は水素、シアノ基、ニトロ基またはアシル基、例えば
カルバモイル基、低級アルコキシカルボニル基(例えば
メトキシカルボニル基等)、スルファモイル基、低級ア
ルキルスルホニル基(例えばメシル、エチルスルホニル
等の基)、アレーンスルホニル基、より望ましくは低級
アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲンおよびアミノ
基から選ばれる1個以上の置換基で置換されたC−C
10アレーンスルホニル基(例えばトシル、メトキシフ
ェニルスルホニル、ブロモフェニルスルホニル、アミノ
フェニルスルホニル等の基)、モノあるいはジ(低級)
アルキルスルファモイル基(例えばメチルスルファモイ
ル、ジメチルスルファモイルなどの基)など、Rは水
素、低級アルキル基(例えばメチル基等)、低級アルキ
ルチオ基(例えばメチルチオ基等)、低級アルコキシ基
(例えばメトキシ基等)、モノあるいはジ(低級)アル
キル基(例えばメチル、ジメチル、ブチル等の基)、低
級アルケニル基(例えばプロペニル基等)、低級アルキ
ニル基(プロピニル基等)、ヒドロキシ(低級)アルキ
ル基(例えばヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル等
の基)、低級アルコキシ(低級)アルキル基(例えばメ
トキシエチル基等)およびモノあるいはジ(低級)アル
キルアミノ(低級)アルキル基(例えばジメチルアミノ
エチル基等)からなる群より選ばれた適当な置換基を有
していてもよいアミノ基を意味する]で表わされる基で
あり、Aは低級アルキレン基(例えばメチレン、エチレ
ン等の基)または−CONH−であるかあるいはA−R
は複素環基、例えば低級アルキル基で置換されたイミ
ダゾリル基(例えば2−メチルイミダゾリル基等)、ア
ミノ基で置換されたトリアゾリル基(例えば3−アミノ
−1,2,4−トリアゾリル基等)など、Qは水素また
は低級アルキル基(例えばメチル基等)であるのが望ま
しい。
【0055】この発明の化合物の製造法について次に詳
細に説明する。
【0056】製造法1 化合物(I)またはその塩は化合物(II)またはその
塩を化合物(III)と反応させて製造することができ
る。この反応は、通常、反応に悪影響を及ぼさない慣用
の溶媒、例えば酢酸エチル、ジクロロメタン、クロロホ
ルム、四塩化炭素、テトラヒドロフラン、N,N−ジメ
チルホルムアミド、N,N−ジメチルアセタミド、ジオ
キサン、水、アルコール(例えばメタノール、エタノー
ル等)、酢酸、ギ酸等あるいはそれらの混合物などの溶
媒中で行われる。反応温度は特に限定されず、通常、冷
却下ないし加熱下で反応は行われる。
【0057】製造法2 化合物(I−2)またはその塩は、化合物(I−1)ま
たはその塩を脱アシル反応に付して製造することができ
る。この脱アシル反応の適当な例としては、加水分解、
還元などの慣用の方法が挙げられる。加水分解は、望ま
しくは、塩基または酸の存在下で行われる。塩基の適当
な例としては、無機塩基、例えばアルカリ金属水酸化物
(例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等)、アル
カリ土類金属水酸化物(例えば水酸化マグネシウム、水
酸化カルシウム等)、アルカリ金属炭酸塩(例えば炭酸
ナトリウム、炭酸カリウム等)、アルカリ土類金属炭酸
塩(例えば炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム等)、ア
ルカリ金属炭酸水素塩(例えば炭酸水素ナトリウム、炭
酸水素カリウム等)、アルカリ金属酢酸塩(例えば酢酸
ナトリウム、酢酸カリウム等)、アルカリ土類金属燐酸
塩(例えば燐酸マグネシウム、燐酸カルシウム等)、ア
ルカリ金属燐酸水素塩(例えば燐酸水素二ナトリウム、
燐酸水素二カリウム等)などならびに有機塩基、例えば
トリ(低級)アルキルアミン(例えばトリメチルアミ
ン、トリエチルアミン等)、ピコリン、N−メチルピロ
リジン、N−メチルモルホリン、1,5−ジアザビシク
ロ[4,3,0]ノン−5−オン、1,4−ジアザビシ
クロ[2,2,2]オクタン、1,5−ジアザビシクロ
[5,4,0]ウンデセン−5などが挙げられる。塩基
を用いる加水分解は通常水また親水性有機溶媒またはそ
れらの混合物などの溶媒中で行われる。適当な酸として
は、有機酸(例えばギ酸、酢酸、プロピオン酸等)およ
び無機酸(例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸等)が挙げら
れる。この製造法における加水分解は、通常、有機溶
媒、水またはそれらの混合物などの溶媒中で行われる。
反応温度は特に限定されず、常温、加温下、もしくは加
熱下で反応は行われる。
【0058】製造法3 化合物(I−1)またはそれらの塩は、化合物(I−
2)またはその塩をアシル化剤と反応させて製造するこ
とができる。化合物(I−2)としてはそのアミノ基に
おける慣用の反応性誘導体が使用できる。アシル化剤
は、式R20−OH(式中R20は上述のアシル基およ
びそのヒドロキシ基における慣用の反応性誘導体であ
る)で示される。適当な例としては、酸ハライド(例え
ば酸塩化物等)、酸無水物、活性アミド、活性エステル
などが挙げられる。導入すべきアシル基がカルバモイル
型のアシル基の場合、アシル化剤は、通常、シアン酸エ
ステルまたはイソシアン酸エステルの形で用いられる。
反応は、通常、慣用の溶媒、例えば水、アルコール(例
えばメタノール、エタノール等)、アセトン、ジオキサ
ン、アセトニトリル、クロロホルム、ジクロロメタン、
塩化エチレン、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、N,
N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセタミ
ド、ピリジン、酢酸その他反応に悪影響を及ぼさない有
機溶媒中で行われる。これら慣用の溶媒は水と混合して
用いることができる。反応温度は特に限定されず、通
常、冷却下ないし加温下で反応は行われる。反応は無機
または有機塩基、例えばアルカリ金属炭酸水素塩、トリ
(低級)アルキルアミン、ピリジン、N−(低級)アル
キルモルホリン、N,N−ジ(低級)アルキルベンジル
アミンなどの存在下でもまた行うことができる。
【0059】製造法4 化合物(I−3)またはその塩は、化合物(I−2)ま
たはその塩を化合物(IV)と反応させて製造すること
ができる。この反応は、通常、反応に悪影響を及ぼさな
い慣用の溶媒、例えばアルコール(例えばメタノール、
エタノール、プロパノール等)、テトラヒドロフラン、
ジオキサン、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチル
ホルムアミドまたはそれらの混合物などの溶媒中で行わ
れる。反応温度は特に限定されず、通常、常温、加温下
または加熱下で反応は行われる。
【0060】製造法5 化合物(I−4)またはその塩は、化合物(I−3)ま
たはその塩を化合物(V)と反応させて製造することが
できる。反応は、通常、反応に悪影響を及ぼさない慣用
の溶媒、例えばアルコール(例えばメタノール、エタノ
ール、プロパノール等)、テトラヒドロフラン、ジオキ
サン、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルム
アミドまたはそれらの混合物などの溶媒中で行われる。
化合物(V)が液状の場合はこれを溶媒としても用いる
ことができる。反応温度は特に限定されず、通常、常
温、加温下または加熱下で反応は行われる。
【0061】製造例6 化合物(I−6)またはその塩は、化合物(I−5)ま
たはその塩を加水分解に付すことにより製造することが
できる。この反応は、ニトリルをアミドに変換するのに
通常用いられる方法で一般に行われる。この反応は、通
常、反応に悪影響を及ぼさない慣用の溶媒、例えば水、
アルコール(例えばメタノール、エタノール、プロパノ
ール等)、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメチル
スルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミドまたはそ
れらの混合物などの溶媒中で行われる。反応温度は特に
限定されず、通常、常温、加温下または加熱下で反応は
行われる。
【0062】製造法7 化合物(I−8)またはその塩は、化合物(I−7)ま
たはその塩をアミノ保護基の脱離反応に付すことにより
製造することができる。この反応は、製造法2と実質的
に同じ方法で行われるので、この反応の反応様式および
反応条件(例えば溶媒、反応温度等)は製造法2の説明
を参照されたい。
【0063】製造法8 化合物(I−9)またはその塩は、化合物(I−8)ま
たはその塩を化合物(VI)と反応させて製造すること
ができる。この反応は、製造法1と実質的に同じ方法で
行われるので、この反応の反応様式および反応条件(例
えば溶媒、反応温度等)は製造法1の説明を参照された
い。
【0064】製造法9 化合物(I−10)またはその塩は、化合物(I−2)
またはその塩を化合物(VII)と反応させて製造する
ことができる。この反応は、通常、反応に悪影響を及ぼ
さない慣用の溶媒、例えばアルコール(例えばメタノー
ル、エタノール、プロパノール等)、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメ
チルホルムアミドまたはそれらの混合物などの溶媒中で
行われる。反応温度は特に限定されず、通常、常温、加
温下または加熱下で反応は行われる。
【0065】製造法10 化合物(I−12)またはその塩は、化合物(I−1
1)またはその塩を化合物(VIII)と反応させて製
造することができる。この反応は、通常、乾燥塩化水素
ガスの存在下で行われる。この反応は、通常、慣用の溶
媒、例えばアルコール(例えばメタノール、エタノール
等)、アセトン、ジオキサン、アセトニトリル、クロロ
ホルム、塩化メチレン、塩化エチレン、テトラヒドロフ
ラン、酢酸エチル、N,N−ジメチルホルムアミド、ピ
リジン、その他、反応に悪影響を及ぼさない有機溶媒な
どの溶媒中で行われる。反応温度は特に限定されず、通
常、冷却下ないし加熱下で反応は行われる。化合物(I
−12)は、単離してあるいは単離せずに下記に示す製
造法15の原料化合物として用いることができる。
【0066】製造法11 化合物(I−13)またはその塩は、化合物(I−1
2)またはその塩を化合物(IX)と反応させて製造す
ることができる。この反応は、通常、反応に悪影響を及
ぼさない慣用の溶媒、例えばアルコール(例えばメタノ
ール、エタノール、プロパノール等)、テトラヒドロフ
ラン、ジオキサン、ジメチルスルホキシド、N,N−ジ
メチルホルムアミドまたはそれらの混合物などの溶媒中
で行われる。反応温度は特に限定されず、通常、常温、
加温または加熱下で反応は行われる。
【0067】製造法12−(i) 化合物(XII)またはその塩は、化合物(X)または
その塩を化合物(XI)またはその塩と反応させて製造
することができる。この反応は、通常、反応に悪影響を
及ぼさない慣用の溶媒、例えばアルコール(例えばメタ
ノール、エタノール、プロパノール等)、テトラヒドロ
フラン、ジオキサン、ジメチルスルホキシド、N,N−
ジメチルホルムアミドまたはそれらの混合物などの溶媒
中で行われる。反応温度は特に限定されず、通常、常
温、加温下または加熱下で反応は行われる。
【0068】製造法12−(ii) 化合物(I−14)またはその塩は、化合物(XII)
またはその塩を化合物(XIII)またはその塩と反応
させることにより製造することができる。この反応は、
通常、反応に悪影響を及ぼさない慣用の溶媒、例えばア
ルコール(例えばメタノール、エタノール、プロパノー
ル等)、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメチルス
ルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミドまたはその
混合物などの溶媒中で行われる。反応温度は特に限定さ
れず、通常、常温、加温下または加熱下で反応は行われ
る。
【0069】製造法13 化合物(I−15)またはその塩は、化合物(I−1
1)またはその塩を還元に付して製造することができ
る。還元法としては、例えば、水素化硼素アルカリ金属
(例えば水素化硼素ナトリウム等)などを用いる還元な
どが挙げられる。この反応は、通常、反応に悪影響を及
ぼさない慣用の溶媒、例えばアルコール(例えばメタノ
ール、エタノール、プロパノール等)、テトラヒドロフ
ラン、ジオキサン、ジメチルスルホキシド、N,N−ジ
メチルホルムアミドまたはその混合物などの溶媒中で行
われる。反応温度は特に限定されず、通常、冷却下ない
し加熱下で反応は行われる。
【0070】製造法14 化合物(I−16)またはその塩は、化合物(XIV)
またはその塩を化合物(XV)またはその塩と反応させ
て製造することができる。この反応は、製造法5と実質
的に同じ方法で行われるので、この反応の反応様式およ
び反応条件(例えば溶媒、反応温度等)は製造法5を参
照されたい。
【0071】製造法15 化合物(I−17)またはその塩は、化合物(I−1
2)またはその塩を加水分解に付すことにより製造する
ことができる。この反応は、通常、慣用の溶媒、例えば
水とアルコール(例えばメタノール等)の混合物、その
他、反応に悪影響を及ぼさない溶媒中で行われる。反応
温度は特に限定されず、通常、冷却下ないし加熱下で反
応は行われる。
【0072】製造法16 化合物(I−18)またはその塩は、化合物(I−1
7)またはその塩をアミド化反応に付すことにより製造
することができる。この反応は、通常、アンモニアガス
の存在下に行われる。この反応は、通常、慣用の溶媒、
例えばアルコール(例えばメタノール、エタノール
等)、アセトン、ジオキサン、アセトニトリル、クロロ
ホルム、塩化メチレン、塩化エチレン、テトラヒドロフ
ラン、酢酸エチル、N,N−ジメチルホルムアミド、ピ
リジン、その他、反応に悪影響を及ぼさない有機溶媒な
どの溶媒中で行われる。反応温度は特に限定されず、通
常、常温、加温下または加熱下で反応は行われる。
【0073】製造法17 化合物(I−20)またはその塩は、化合物(I−1
9)またはその塩を化合物(XVII)と反応させて製
造することができる。この反応は、通常、反応に悪影響
を及ぼさない慣用の溶媒、例えばアルコール(例えばメ
タノール、エタノール、プロパノール等)、テトラヒド
ロフラン、ジオキサン、ジメチルスルホキシド、N,N
−ジメチルホルムアミドまたはそれらの混合物などの溶
媒中で行われる。反応温度は特に限定されず、通常、常
温、加温下または加熱下で反応は行われる。
【0074】製造法18 化合物(I−21)またはその塩は、化合物(XVII
I)またはその塩をヒドラジンと反応させて製造するこ
とができる。この反応は、通常、反応に悪影響を及ぼさ
ない慣用の溶媒、例えばアルコール(例えばメタノー
ル、エタノール、プロパノール等)、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメ
チルホルムアミドまたはそれらの混合物などの溶媒中で
行われる。反応温度は特に限定されず、通常、常温、加
温下または加熱下で反応は行われる。
【0075】製造法19 化合物(I−22)またはその塩は、化合物(I−2
1)またはその塩をS−(低級)アルキルイソチオ尿素
またはその塩と反応させて製造することができる。この
反応は、通常、反応に悪影響を及ぼさない慣用の溶媒、
例えばアルコール(例えばメタノール、エタノール、プ
ロパノール等)、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジ
メチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミドま
たはそれらの混合物などの溶媒中で行われる。反応温度
は特に限定されず、通常、常温、加温下または加熱下で
反応は行われる。
【0076】製造法20 化合物(I−23)またはその塩は、化合物(I−2
2)またはその塩を閉環反応に付すことにより製造する
ことができる。この反応は、通常、水酸化アンモニウム
の存在下で行われる。この反応は、通常、反応に悪影響
を及ぼさない慣用の溶媒、例えばアルコール(例えばメ
タノール、エタノール、プロパノール等)、テトラヒド
ロフラン、ジオキサン、ジメチルスルホキシド、N,N
−ジメチルホルムアミドまたはそれらの混合物などの溶
媒中で行われる。反応温度は特に限定されず、通常、常
温、加温下または加熱下で反応は行われる。
【0077】製造法21 化合物(I−24)またはその塩は、化合物(I−2)
またはその塩を化合物(XIX)またはその塩と反応さ
せて製造することができる。反応は、通常、慣用の溶
媒、例えば水、アセトン、ジオキサン、アセトニトリ
ル、クロロホルム、ジクロロメタン、塩化エチレン、テ
トラヒドロフラン、酢酸エチル、N,N−ジメチルホル
ムアミド、N,N−ジメチルアセタミド、ピリジン、そ
の他、反応に悪影響を及ぼさない有機溶媒などの溶媒中
で行われる。これらの慣用の溶媒は、水と混合しても用
いることができる。反応温度は特に限定されず、通常、
冷却下ないし加温下で反応は行われる。反応は、また、
無機または有機塩基、例えばアルカリ金属炭酸水素塩、
トリ(低級)アルキルアミン(例えばトリエチルアミン
等)、ピリジン、N−(低級)アルキルモルホリン、
N,N−ジ(低級)アルキルベンジルアミンなどの存在
下で行われる。
【0078】製造例22 化合物(I−26)またはその塩は、化合物(I−2
5)またはその塩を酸化させて製造することができる。
この反応に用いられる酸化剤としては、無機過酸または
その塩(例えば過沃素酸、過硫酸またはそれらのナトリ
ウムあるいはカリウム塩等)、有機過酸またはその塩
(例えば過安息香酸、m−クロロ過安息香酸、過蟻酸、
過酢酸、クロロ過酢酸、トリフルオロ過酢酸、それらの
ナトリウムあるいはカリウム塩等)、オゾン、過酸化水
素、尿素−過酸化水素、N−ハロ琥珀酸イミド、(例え
ばN−ブロモ琥珀酸イミド、N−クロロ琥珀酸イミド
等)、次亜塩素酸化合物(例えば次亜塩素酸t−ブチル
等)、過マンガン酸塩(例えば過マンガン酸カリウム
等)、その他、スルフィド基をスルホキシド基に酸化す
るのに用いられる慣用の酸化剤が挙げられる。この反応
はまた元素周期表中第VbまたはVIb族の金属を含む
化合物、例えばタングステン酸、モリブデン酸、バナジ
ウム酸等またはそれらのアルカリ金属またはアルカリ土
類金属塩などの存在下で行うことができる。この酸化反
応は、通常、反応に悪影響を及ぼさない慣用の溶媒、例
えば水、酢酸、クロロホルム、塩化メチレン、アセト
ン、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、
N,N−ジメチルホルムアミドまたはそれらの混合物な
どの溶媒中で行われる。反応温度は特に限定されず、望
ましくは、冷却下ないし常温で反応は行われる。
【0079】製造法23 化合物(I−27)またはその塩は、化合物(I−8)
またはその塩を化合物(XX)またはその塩と反応させ
て製造することができる。この反応は、通常、反応に悪
影響を及ぼさない慣用の溶媒中、例えばアルコール(例
えばメタノール、エタノール、プロパノール等)、テト
ラヒドロフラン、ジオキサン、ジメチルスルホキシド、
N,N−ジメチルホルムアミドまたはそれららの混合物
などの溶媒中で行われる。反応温度は特に限定されず、
通常、常温、加温下または加熱下で反応は行われる。
【0080】製造例24 化合物(I−28)またはその塩は、化合物(I−2
7)またはその塩を化合物(XXI)またはその塩と反
応させて製造することができる。この反応は、製造例5
と実質的に同じ方法で行われるので、この反応の反応様
式および反応条件(例えば溶媒、反応温度等)は製造例
5の説明を参照されたい。
【0081】製造例25 化合物(I−30)またはその塩は、化合物(I−2
9)またはその塩をヒドロキシ保護基の脱離反応に付す
ことにより製造することができる。この反応は、製造例
2と実質的に同じ方法で行われるので、この反応の反応
様式および反応条件(例えば溶媒、反応温度等)は製造
例2の説明を参照されたい。
【0082】製造例26 化合物(I−31)またはその塩は、化合物(I−2)
またはその塩を化合物(XXII)またはその塩と反応
させて製造することができる。この反応は、通常、反応
に悪影響を及ぼさない慣用の溶媒、例えばアルコール
(例えばメタノール、エタノール、プロパノール等)、
テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメチルスルホキシ
ド、N,N−ジメチルホルムアミドまたはそれらの混合
物などの溶媒中で行われる。反応温度は特に限定され
ず、通常、常温、加温または加熱下で反応は行われる。
反応は、また、無機または有機塩基、例えばトリ(低
級)アルキルアミン(例えばトリエチルアミン等)など
の存在下で行われる。
【0083】製造例27 化合物(I−32)またはその塩は、化合物(I−1
3)またはその塩を加水分解に付して製造することがで
きる。加水分解は、望ましくは、塩基または酸の存在下
に行われる。この反応は、通常、反応に悪影響を及ぼさ
ない慣用の溶媒、例えばアルコール(例えばメタノー
ル、エタノール、プロパノール等)、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメ
チルホルムアミドまたはそれらの混合物などの溶媒中で
行われる。反応温度は特に限定されず、通常、常温、加
温下または加熱下で反応は行われる。
【0084】原料化合物のうち、あるものは新規であ
り、これら新規な化合物は下記に示す製造例の方法なら
びにこれらの化合物と構造上類縁の化合物の製法として
当該分野で公知の方法により製造することができる。上
記製造法1〜27で得られた化合物は、粉末化、再結晶
化、カラムクロマトグラフィー、再沈澱などの慣用の方
法により単離、精製することができる。化合物(I)
は、それぞれ不斉炭素原子および二重結合に起因する光
学異性体および幾何異性体のような立体異性体を1個以
上もち、これらの異性体およびそれらの混合物は全てこ
の発明の範囲に含まれるものである。さらに、化合物
(I)において、次の式(A)は次の式(B)と互変異
性関係にあることは良く知られており、従って両異性体
とも実質的に同一であることに留意すべきである。 従って、両互変異性体ともに明らかにこの発明の範囲に
含まれるものである。この明細書において、化合物がそ
のような互変異性体群を包含する場合、それらの両表現
型の一方を用いて表わすこととする。
【0085】
【作用および効果】この発明の抗菌剤は、近年人の胃粘
膜より分離されたグラム陰性の微好気性細菌であるキャ
ンピロバクター・ピロリジス(以下、C.pylor
i.と記載する)のような病原性微生物に対して強い抗
菌活性を示す。この発明の抗菌剤を治療目的に用いる場
合は、それぞれの化合物を有効成分とし、医薬として許
容される担体たとえば経口ないし非経口投与に適した有
機または無機の固形ないし液状の賦形剤を配合した医薬
組成物として使用される。このような医薬組成物は、カ
プセル剤、錠剤、糖衣錠、顆粒剤、液剤、懸濁剤、乳剤
などの投与形態をとることができる。なお、これらの医
薬組成物には所望により、助剤、安定剤、湿潤剤ないし
乳化剤、バッファー、その他一般に用いられる添加物を
配合することができる。抗菌剤の投与量は、患者の年
令、状態により増減するが、化合物(I)としての平均
一回投与量として、約0.1mg、1mg、10mg、
50mg、100mg、250mg、500mgおよび
1000mgが有効である。一般に、一人当り約0.1
mgないし約1000mgを一日量として投与すること
ができる。この発明の有用性を示すため、化合物(I)
の代表例について行った薬理試験の結果を以下に示す。試験化合物 (a)4−(5−アセチルアミノメチルフラン−2−イ
ル)−2−(ジアミノメチレンアミノ)チアゾール試験方法 試験管内抗菌活性を下記の寒天平板希釈法によって求め
た。試験菌株を、5%馬血清を含有するブルセラブロス
中37℃で3日間前もって培養し、その10cfuを
5%馬溶血液含有ブルセラアガーに接種した。この培地
には試験化合物が倍数希釈濃度で含まれており、10%
二酸化炭素下37℃で3日間培養した後、最小発育阻止
濃度(MIC)を測定した。試験結果
【0086】この発明をさらに詳細に説明するために製
造例と実施例を以下に示す。
【0087】製造例1 塩化アルミニウム(34.1g)を2−フリルアセトニ
トリル(11.4g)と塩化クロロアセチル(12.7
ml)のジクロロメタン(170ml)中混合物に氷冷
下で加え、混合物を同じ温度で10分間攪拌する。氷浴
を除去してから、混合物を75分間攪拌する。反応混合
物を氷水(300ml)とジクロロメタン(200m
l)の混液に加え、分離したジクロロメタン層を水洗す
る。この溶液に水を加え、混合物を20%炭酸カリウム
水溶液でpH8に調整する。分離した有機層を水洗後、
硫酸マグネシウムで乾燥する。溶媒を留去して、[5−
(クロロアセチル)フラン−2−イル]−アセトニトリ
ル(16.36g)を得る。 IR(フィルム):3120,2940,2260,2
210,1680,1590,1510cm−1 NMR(DMSO−d,δ):4.33(2H,
s),4.83(2H,s),6.64(1H,d,J
=4Hz),7.55(1H,d,J=4Hz)
【0088】製造例2 メチル3−(フラン−2−イル)プロパネート(4.0
g)の40%メチルアミン−メタノール(50ml)溶
液を室温で5時間攪拌する。溶媒を減圧下に除去して、
N−メチル−3−(フラン−2−イル)プロパンアミド
(4.0g)を得る。 IR(フィルム):3300,3100,2940,1
660,1610cm−1 NMR(CDCl,δ):2.48(2H,t,J=
7.5Hz),2.76(3H,d,J=5Hz),
2.98(2H,t,J=7.5Hz),5.72(1
H,br),5.99(1H,dd,J=3.8 an
d 0.5Hz),6.26(1H,dd,J=2.0
and 3.8Hz),7.27(1H,dd,J=
2.0 and 0.5Hz)
【0089】製造例3 メチルイソシアネート(34.0g)のメタノール(3
0ml)溶液をフラン−2−イルメチルアミン(57.
9g)のメタノール(300ml)溶液に5−15℃で
滴下する。室温で3時間攪拌し、溶媒を減圧下で蒸発さ
せる。残渣をジイソプロピルエーテル(400ml)で
処理し、N−(フラン−2−イルメチル)−N′−メチ
ル尿素(81.9g)を得る。 融点:80−81℃ IR(ヌジョール):3350,3320,3150,
3125,1610cm−1 NMR(DMSO−d,δ):2.60(3H,d,
J=5Hz),4.23(2H,d,J=5Hz),
5.85(1H,q,J=5Hz),6.18(1H,
d,J=3Hz),6.35(1H,dd,J=2Hz
および 3Hz),6.38(1H,t,J=5H
z)および 7.55(1H,d,J=2Hz)
【0090】製造例4 実施例19と同様にして下記化合物を得る。 N−(フラン−2−イルメチル)尿素 融点:88−92℃ IR(ヌジョール):3450,3300,3190,
1660,1610,1545cm−1 NMR(DMSO−d,δ):4.16(2H,d,
J=6Hz),5.55(2H,s),6.15−6.
22(1H,m),6.32−6.42(2H,m),
7.55(1H,m)
【0091】製造例5 N−(フラン−2−イルメチル)尿素(83.0g)、
無水酢酸(580ml)とリン酸(10ml)の混合物
を80℃で15分間攪拌し、次いで、混合物を減圧下で
蒸発させる。残渣に酢酸エチル、テトラヒドロフラン、
水の混合物を加え、炭酸カリウムでpH7.5に調整す
る。分離した有機層を食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウ
ムで乾燥する。溶媒を留去し、酢酸エチルとエーテルの
混合物で粉末化する。沈澱物を濾取し、1−アセチル−
3−(5−アセチルフラン−2−イルメチル)尿素(3
2.17g)を得る。 IR(ヌジョール):3310,3230,3110,
1670cm−1 NMR(DMSO−d,δ):2.02(3H,
s),2.37(3H,s),4.45(2H,d,J
=6Hz),6.46(1H,d,J=4Hz),7.
39(1H,d,J=4Hz),8.74(1H,t,
J=6Hz) 上記の濾液を減圧下で蒸発させる。残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーに付しクロロホルムとメタノー
ルの混合液(39:1、v/v)で溶出する。目的化合
物を含む溶出フラクションを集め、減圧下で蒸発させ、
1−(5−アセチルフラン−2−イルメチル)−1,3
−ジアセチル尿素(21.3g)を得る。 IR(ヌジョール):1780,1670cm−1 NMR(DMSO−d,δ):2.28(3H,
s),2.38(3H,s),2.40(3H,s),
5.01(2H,s),6.60(1H,d,J=4H
z),7.41(1H,d,J=4Hz),11.34
(1H,s)
【0092】製造例6 臭素(0.23ml)のジクロロメタン(5ml)溶液
を1−アセチル−3−(5−アセチルフラン−2−イル
メチル)尿素(1.0g)とジクロロメタン(20m
l)の混合物に常温で20分かけて滴下し、混合物を同
温で1.5時間攪拌する。溶媒を留去し、残渣をイソプ
ロピルエーテルで粉末化し、1−アセチル−3−[5−
(ブロモアセチル)フラン−2−イルメチル]尿素
(1.27g)を得る。 融点:128−134℃ IR(ヌジョール):3290,3110,1670,
1550cm−1 NMR(DMSO−d,δ):2.02(3H,
s),4.47(2H,d,J=6Hz),4.60
(2H,s),6.53(1H,d,J=4Hz),
7.62(1H,d,J=4Hz),8.77(1H,
t,J=6Hz),10.46(1H,s)
【0093】製造例7 フラン−2−イルアセトニトリル(60.0g)と無水
イソプロピルアルコール(600ml)の混合物に乾燥
塩化水素を氷冷下で5時間吹込み、混合物を同温で2時
間攪拌する。溶媒と過剰の塩化水素を減圧下で留去す
る。得られた残渣の無水イソプロピルアルコール(40
0ml)溶液にアンモニアガスを氷冷下で1.5時間吹
込み、混合物を同温で1.5時間攪拌する。溶媒を蒸発
させ、得られた残渣をアルミナを用いるカラムクロマト
グラフィーに付し、メタノールで溶出し精製する。目的
化合物を含有する溶出フラクションを集め、減圧下で蒸
発させ、2−(フラン−2−イル)アセトアミジン・塩
酸塩(56.0g)を得る。 IR(フィルム):3400−3000(br),16
90,1600,1500cm−1 NMR(DMSO−d,δ):3.91(2H,
s),6.42(2H,s),7.63(1H,s),
9.08(2H,br s),9.38(2H,br
s)
【0094】製造例8 2−(フラン−2−イル)アセトアミジン・塩酸塩(3
0.0g)、メチル2−アセチルヘプタノエート(3
4.8g)とナトリウムメトキシド(10.1g)のメ
タノール(300ml)中混合物を常温で4.5時間攪
拌し、次いで、溶媒を留去する。残渣に酢酸エチルと水
の混合物を加え、6N塩酸でpH9に調整する。分離し
た有機層を食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥す
る。溶媒を蒸発させ、得られた残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーに付し、クロロホルムとメタノール
の混合液(19:1、v/v)で溶出して精製する。目
的化合物を含有する溶出フラクションを集め、減圧下で
蒸発させ、2−(フラン−2−イルメチル)−6−メチ
ル−5−n−ペンチル−4(1H)ピリミジノン(1
8.18g)を得る。 融点:99−100℃ IR(ヌジョール):1660,1610cm−1 NMR(DMSO−d,δ):0.86(3H,t,
J=6Hz),1.20−1.48(6H,m),2.
17(3H,s),2.36(2H,t,J=7H
z),3.86(2H,s),6.26(1H,d,J
=3Hz),6.39(1H,m),7.56(1H,
m),12.37(1H,s)
【0095】製造例9 製造例1と同様にして下記化合物を得る。 (1)N−[5−(クロロアセチル)フラン−2−イル
メチル]カルバミン酸メチル 融点:86−91℃ IR(ヌジョール):3330,1600(br),1
510cm−1 NMR(DMSO−d,δ):3.59(3H,
s),4.30(2H,d,J=6Hz),4.85
(2H,s),6.56(1H,d,J=3Hz),
7.59(1H,d,J=3Hz) (2)N−メチル−3−[5−(クロロアセチル)フラ
ン−2−イル]プロパンアミド。 融点:110−115℃ IR(ヌジョール):3300,1640cm−1 NMR(CDCl,δ):2.79(3H,d,J=
4.7Hz),4.47(2H,s),5.75(1
H,br),6.26(1H,d,J=3.6Hz),
7.23(1H,d,J=3.6Hz) (3)N−[5−(クロロアセチル)フラン−2−イル
メチル]−N′−メチル尿素 融点:125−126℃ IR(ヌジョール):3370,3330,1680,
1635cm−1 NMR(DMSO−d,δ):2.55(3H,d,
J=4.5Hz),4.27(2H,d,J=6H
z),4.84(2H,s),5.92(1H,q,J
=4.5Hz),6.45(1H,d,J=3Hz),
6.50(1H,t,J=6Hz)および7.55(1
H,d,J=3Hz) (4)2−[5−(クロロアセチル)フラン−2−イル
メチル]−6−メチル−5−n−ペンチル−4(1H)
ピリミジノン。 融点:136−139℃ IR(ヌジョール):1685,1645,1610c
−1 NMR(DMSO−d,δ):0.80−0.94
(3H,m),1.15−1.50(6H,m),2.
16(3H,s),2.27−2.42(2H,m),
4.01(2H,s),4.85(2H,s),6.5
9(1H,d,J=4Hz),7.59(1H,d,J
=4Hz),12.49(1H,s) (5)2−アセトアミドメチル−5−クロロアセチル−
3−メチルフラン。 融点:94−100℃ IR(ヌジョール):3340,1690,1650,
1550,1520cm−1 NMR(DMSO−d,δ):1.82(3H,
s),2.04(3H,s),4.27(2H,d,J
=6Hz),4.80(2H,s),7.45(1H,
s),8.43(1H,t,J=6Hz)
【0096】製造例10 実施例1と同様にして下記化合物を得る。 (1)2−アミノ−4−[5−(3−メチルウレイドメ
チル)フラン−2−イル]チアゾール。 融点:196℃ IR(ヌジョール):3400,3300,1610,
1575,1515cm−1 NMR(DMSO−d,δ):2.56(3H,d,
J=5Hz),4.20(2H,d,J=6Hz),
5.83(1H,q,J=5Hz),6.22(1H,
d,J=3Hz),6.34(1H,t,J=6H
z),6.43(1H,d,J=3Hz),6.63
(1H,s),7.11(4H,s) (2)2−アミノ−4−(5−シアノメチルフラン−2
−イル)チアゾール。 融点:215−216℃ IR(ヌジョール):3390,3310,3150,
2270,1640,1530cm−1 NMR(DMSO−d,δ):4.21(2H,
s),6.43(1H,d,J=3Hz),6.51
(1H,d,J=3Hz),6.73(1H,s),
7.15(2H,s)
【0097】製造例11 塩化ベンゾイル(2.67ml)をアンモニウムチオシ
アネート(1.92g)のアセトン(50ml)中還流
溶液に滴下し、混合物を15分間還流する。4−(5−
アセチルアミノメチルフラン−2−イル)−2−アミノ
チアゾール(5.20g)をこの還流混合液に少量ずつ
加える。さらに混合物を2時間還流した後、溶媒を減圧
下に蒸発させ、残渣を水と酢酸エチルに混合する。生じ
る析出物を濾取し、酢酸エチルで洗浄して、4−(5−
アセチルアミノメチルフラン−2−イル)−2−(3−
ベンゾイルチオウレイド)チアゾール(5.50g)を
得る。 融点:213−214℃ IR(ヌジョール):3270,1675,1630c
−1 NMR(DMSO−d,δ):1.90(3H,
s),4.37(2H,d,J=6Hz),6.40
(1H,d,J=3Hz),6.80(1H,d,J=
3Hz),7.42(1H,s),7.58−8.17
(5H,m),8.40(1H,d,J=6Hz),1
2.00(1H,s),および14.08(1H,s)
【0098】製造例12 製造例11と同様にして下記化合物を得る。 (1)2−(3−ベンゾイルチオウレイド)−4−(5
−シアノメチルフラン−2−イル)チアゾール。 融点:207−210℃(分解) IR(ヌジョール):3280,2270,1660,
1550,1535cm−1 NMR(DMSO−d,δ):4.27(2H,
s),6.52(1H,d,J=3Hz),6.81
(1H,d,J=3Hz),7.40(1H,s),
7.51−7.71(3H,m),8.00−8.04
(2H,m),13.06(1H,br s) (2)2−(3−ベンゾイルチオウレイド)−4−[5
−(3−メチルウレイドメチル)−フラン−2−イル)
チアゾール。 融点:213−214℃ IR(ヌジョール):3340,1675,1630,
1590,1545,1520cm−1 NMR(DMSO−d,δ):2.58(3H,d,
J=5Hz),4.26(2H,d,J=6Hz),
5.89(1H,q,J=5Hz),6.31(1H,
d,J=3Hz),6.44(1H,t,J=6H
z),6.74(1H,d,J=3Hz),7.37
(1H,s),7.50−7.65(2H,m),7.
65−7.78(1H,m),7.98−8.10(2
H,m)
【0099】製造例13 水酸化ナトリウム(0.55g)の水(5ml)溶液を
4−(5−アセチルアミノメチルフラン−2−イル)−
2−(3−ベンゾイルチオウレイド)チアゾール(5.
40g)のメタノール(50ml)懸濁液に加え、混合
物を60℃で2時間攪拌する。減圧留去後、残渣を水
(50ml)および酢酸エチル(15ml)と混合し、
数分間攪拌する。生じる析出物を濾取し、水と酢酸エチ
ルで洗浄し、4−(5−アセチルアミノメチルフラン−
2−イル)−2−チオウレイドチアゾール(2.95
g)を得る。 融点:231−232℃ IR(ヌジョール):3310,3270,3190,
3140,1635,1620cm−1 NMR(DMSO−d,δ):1.86(3H,
s),4.27(2H,d,J=6Hz),6.30
(1H,d,J=3Hz),6.61(1H,d,J=
3Hz),7.10(1H,s),8.28(1H,
t,J=6Hz),8.33(2H,br s)および
11.81(1H,s)
【0100】製造例14 製造例13と同様にして下記化合物を得る。 (1)4−(5−シアノメチルフラン−2−イル)−2
−チオウレイドチアゾール。 融点:216−220℃ IR(ヌジョール):3290,3180,3130,
2250,1620,1560,1520cm−1 NMR(DMSO−d,δ):4.25(2H,
s),6.50(1H,d,J=3Hz),6.72
(1H,d,J=3Hz),7.23(1H,s),
8.10(1H,br s),8.74(1H,br
s),11.84(1H,s) (2)4−[5−(3−メチルウレイドメチル)フラン
−2−イル]−2−チオウレイドチアゾール。 融点:229℃ IR(ヌジョール):3305,1615,1560c
−1 NMR(DMSO−d,δ):2.57(3H,d,
J=5Hz),4.22(2H,d,J=6Hz),
5.83(1H,q,J=5Hz),6.28(1H,
d,J=3Hz),6.36(1H,t,J=6H
z),6.63(1H,d,J=3Hz),7.13
(1H,s)
【0101】製造例15 4−(5−アセチルアミノメチルフラン−2−イル)−
2−(3−ベンゾイルチオウレイド)チアゾール(3
9.5g)、エタノール(400ml)および濃塩酸
(87.1ml)の混合物を15時間加熱還流し、次い
で、混合物を減圧下で蒸発させた。残渣に酢酸エチルと
水の混合物を加え、炭酸カリウムでpH9.5に調整す
る。分離した析出物を濾取し、4−(5−アミノメチル
フラン−2−イル)−2−チオウレイドチアゾール(1
0.1g)を得る。 融点:154−158℃ IR(ヌジョール):3300,3190,3140,
1620,1580,1525cm−1 NMR(DMSO−d,δ):3.74(2H,
s),6.31(1H,d,J=3Hz),6.61
(1H,d,J=3Hz),7.11(1H,s)
【0102】製造例16 シアン酸カリウム(9.6g)の水(50ml)溶液を
4−(5−アミノメチルフラン−2−イル)−2−チオ
ウレイドチアゾール(10.0g)、N,N−ジメチル
ホルムアミド(80ml)および1N塩酸(78.6m
l)の混合物に加え、混合物を常温で16時間攪拌す
る。この反応混合物に水(100ml)を加え、分離す
る析出物を濾取し、2−チオウレイド−4−(5−ウレ
イドメチルフラン−2−イル)チアゾール(10.74
g)を得る。 融点:227−229℃ IR(ヌジョール):3480,3300,1650,
1620,1600,1560,1525cm−1 NMR(DMSO−d,δ):4.22(2H,d,
J=6Hz),5.58(2H,s),6.29(1
H,d,J=3Hz),6.41(1H,t,J=6H
z),6.66(1H,d,J=3Hz),7.13
(1H,s)
【0103】製造例17 4−(5−シアノメチルフラン−2−イル)−2−チオ
ウレイドチアゾール(11.4g)と沃化メチル(2.
7ml)のメタノール(110ml)およびテトラヒド
ロフラン(60ml)中混合物を攪拌しながら1.5時
間還流する。溶媒を蒸発させ、得られた残渣を酢酸エチ
ルで粉末化し、2−[(アミノ)(メチルチオ)メチレ
ンアミノ]−4−(5−シアノメチルフラン−2−イ
ル)チアゾール・沃化水素酸塩(14.50g)を得
る。 融点:116−118℃ IR(ヌジョール):3390,3210,2280,
1650,1605,1570cm−1 NMR(DMSO−d,δ):2.70(3H,
s),4.30(2H,s),6.55(1H,d,J
=3Hz),7.01(1H,d,J=3Hz),7.
47(1H,s)
【0104】製造例18 製造例17と同様にして下記化合物を得る。 (1)2−[(アミノ)(メチルチオ)メチレンアミ
ノ]−4−[5−(3−メチルウレイド)メチルフラン
−2−イル)チアゾール・沃化水素酸塩 融点:164−167℃ IR(ヌジョール):3320,3100,1620,
1590,1570cm−1 NMR(DMSO−d,δ):2.58(3H,
s),2.64(3H,s),4.25(2H,s),
6.32(1H,d,J=3Hz),6.90(1H,
d,J=3Hz),7.33(1H,s),9.79
(1H,br s) (2)2−[(アミノ)(メチルチオ)メチレンアミ
ノ]−4−(5−ウレイドメチルフラン−2−イル)チ
アゾール・沃化水素酸塩 融点:161−165℃ IR(ヌジョール):3430,3180−3310
(br),1625,1570,1530cm−1 NMR(DMSO−d,δ):2.61(3H,
s),4.23(2H,s),6.33(1H,d,J
=3Hz),6.88(1H,d,J=3Hz),7.
32(1H,s),9.50−10.00(1H,br
s)
【0105】製造例19 (フラン−2−イル)グリオキサール(5.68g)、
アセトアルデヒド(3.10ml)および濃縮アンモニ
ア水(30.9ml)のエタノール(60ml)溶液を
室温で2時間攪拌する。溶媒を減圧下で蒸発させ、残渣
をアルミナを用いるクロマトグラフィーに付し、クロロ
ホルムとメタノールの混合液(50:1v/v)で溶出
し、4−(フラン−2−イル)−2−メチルイミダゾー
ル(2.90g)を得る。 融点:109−114℃ IR(ヌジョール):3240,1605cm−1 NMR(DMSO−d,δ):2.29(3H,
s),6.44(1H,dd,J=1Hzおよび3H
z),6.48(1H,dd,J=2Hzおよび3H
z),7.18(1H,s)および7.56(1H,d
d,J=1Hzおよび2Hz)
【0106】製造例20 製造例1と同様にして下記化合物を得る。 4−[5−クロロアセチルフラン−2−イル]−2−メ
チルイミダゾール。 融点:>300℃ IR(ヌジョール):1670cm−1 NMR(DMSO−d,δ):2.32(3H,
s),4.85(2H,s),6.75(1H,d,J
=3.5Hz),7.58(1H,s),7.68(1
H,d,J=3.5Hz)および1 4.65(1H,br s)
【0107】実施例1 5−アセチルアミノメチル−2−クロロアセチルフラン
(39.9g)とジアミノメチレンチオ尿素(21.9
g)のエタノール(400ml)溶液を攪拌しながら2
時間還流する。溶媒を減圧下で蒸発させ、残渣を水(3
00ml)に溶解する。溶液を炭酸カリウム水溶液でア
ルカリ性とする。得られた析出物を濾取し、水洗後、メ
タノール、テトラヒドロフランおよびジイソプロピルエ
ーテルの混合物から再結晶して、4−(5−アセチルア
ミノメチルフラン−2−イル)−2−(ジアミノメチレ
ンアミノ)チアゾール(24.1g)を得る。 融点:230−231℃ IR(ヌジョール):3430,3200,3110,
3060,1650cm−1 NMR(DMSO−d,δ):1.88(3H,
s),4.26(2H,d,J=6Hz),6.25
(1H,d,J=3Hz),6.56(1H,d,J=
3Hz),6.73(1H,s),6.83(4H,
s),8.24(1H,t,J=6Hz) 元素分析:C1113Sとして 計算値:C47.30,H4.69,N25.07 実測値:C47.31,H4.71,N24.65
【0108】実施例2 4−(5−アセチルアミノメチルフラン−2−イル)−
2−(ジアミノメチレンアミノ)チアゾール(4.76
g)の1N塩酸(51.1ml)溶液を攪拌しながら8
時間還流する。溶液を炭酸カリウム水溶液でアルカリ性
(pH10)とする。得られた析出物を濾取し、水洗し
て、4−(5−アミノメチルフラン−2−イル)−2−
(ジアミノメチレンアミノ)チアゾール(4.03g)
を得る。 融点:160−163℃ IR(ヌジョール):3300(ブロード),171
0,1630cm−1 NMR(DMSO−d,δ):4.17(2H,br
s),4.35(2H,br s),6.30(1
H,d,J=3Hz),6.62(1H,d,J=3H
z),6.78(1H,s),7.00(4H,br
s)
【0109】実施例3 塩化イソブチリル(0.4ml)を4−(5−アミノメ
チルフラン−2−イル)−2−(ジアミノメチレンアミ
ノ)チアゾール(0.8g)とトリエチルアミン(1.
3ml)のジクロロメタン(16ml)中混合物に氷冷
下で加え、混合物を同温で2時間攪拌する。溶媒を減圧
下に留去し、残渣をテトラヒドロフラン、酢酸エチル、
水の混合物に溶解する。この溶液を4N水酸化ナトリウ
ムでpH10に調整する。分離した有機層を食塩水で洗
浄し、硫酸マグネシウムで乾燥する。溶媒を蒸発させて
残渣を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー
に付し、クロロホルムとメタノールの混合液(9:1−
4:1v/v)で溶出して精製する。目的化合物を含有
する溶出フラクションを集め、蒸発させ、2−(ジアミ
ノメチレンアミノ)−4−(5−イソブチリルアミノメ
チルフラン−2−イル)チアゾール(0.14g)を得
る。 融点:211−213℃ IR(ヌジョール):3390,3270,3180,
1660,1645,1610,1545cm−1 NMR(DMSO−d,δ):1.05(6H,d,
J=7Hz),2.15−2.61(1H,m),4.
26(2H,d,J=5Hz),6.22(1H,d,
J=3Hz),6.56(1H,d,J=3Hz),
6.72(1H,s),6.86(4H,s),8.1
5(1H,t,J=5Hz)
【0110】実施例4 塩化アセトキシアセチル(0.5g)を4−(5−アミ
ノメチルフラン−2−イル)−2−(ジアミノメチレン
アミノ)チアゾール(0.8g)とトリエチルアミン
(1.3ml)のジクロロメタン(16ml)中混合物
に氷冷中で加え、混合物を常温で20時間攪拌する。溶
媒を蒸発させて残渣を得、これをシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーに付し、クロロホルムとメタノールの混
合液(9:1v/v)で溶出して精製する。目的化合物
を含有する溶出フラクションを集め、蒸発させ、4−
(5−アセトキシアセチルアミノメチルフラン−2−イ
ル)−2−(ジアミノメチレンアミノ)チアゾール・塩
酸塩(0.41g)を得る。 融点:250−253℃(分解) IR(ヌジョール):3300,1750,1685,
1655,1590cm−1 NMR(DMSO−d,δ)2.14(3H,s),
4.36(2H,d,J=5Hz),4.53(2H,
s),6.35(1H,d,J=3Hz),6.93
(1H,d,J=3Hz),7.27(1H,s),
8.24(4H,s),8.56(1H,t,J=5H
z)
【0111】実施例5 4−(5−アミノメチルフラン−2−イル)−2−(ジ
アミノメチレンアミノ)チアゾール(0.8g)とイソ
プロピルイソシアネート(0.46ml)のテトラヒド
ロフラン(16ml)とメタノール(6.6ml)中混
合物を常温で8時間攪拌する。溶媒を蒸発させて残渣を
得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付
し、クロロホルムとメタノールの混合液(4:1v/
v)で溶出して精製する。目的化合物を含有する溶出フ
ラクションを集め、蒸発させ、2−(ジアミノメチレン
アミノ)−4−[5−(3−イソプロピルウレイド)メ
チルフラン−2−イル]チアゾール(0.41g)を得
る。 融点:222−224℃(分解) IR(ヌジョール):3440,3320,1665,
1615,1585,1570,1550cm−1 NMR(DMSO−d,δ):1.06(6H,d,
J=7Hz),3.40−3.89(1H,m),4.
20(2H,d,J=5Hz),5.64(1H,d,
J=8Hz),6.08(1H,t,J=5Hz),
6.21(1H,d,J=4Hz),6.56(1H,
d,J=4Hz),6.73(1H,s),6.86
(4H,s)
【0112】実施例6 4−(5−アミノメチルフラン−2−イル)−2−(ジ
アミノメチレンアミノ)チアゾール(7.00g)とN
−シアノジチオイミノ炭酸ジメチル(4.31g)の
N,N−ジメチルホルムアミド(70ml)溶液を70
℃で2時間攪拌する。メチルアミンの重量比40%水溶
液(14ml)を上記の加温溶液に加え、混合物を同じ
温度でさらに1時間攪拌する。溶媒を減圧下で蒸発後、
残渣をアルミナを用いるクロマトグラフィーに付し、ク
ロロホルムとメタノールの混合液(9:1v/v)で溶
出した後、メタノール、テトラヒドロフランおよびジイ
ソプロピルエーテルの混合物から再結晶して、2−(ジ
アミノメチレンアミノ)−4−[5−(2−シアノ−3
−メチルグアニジノ)メチルフラン−2−イル]チアゾ
ール(4.05g)を得る。 融点:231−232℃ IR(ヌジョール):3440,3310,3200,
2160,1630cm−1 NMR(DMSO−d,δ):2.70(3H,d,
J=5Hz),4.32(2H,d,J=6Hz),
6.23(1H,d,J=3Hz),6.53(1H,
d,J=3Hs),6.70(1H,s),6.81
(4H,s),6.98(1H,q,J=5Hz),
7.35(1H,t,J=6Hz)
【0113】実施例7 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−[5−(2−シ
アノ−3−メチルグアニジノ)メチルフラン−2−イ
ル]チアゾール(2.28g)と4M塩化水素−ジオキ
サン(10ml)のメタノール(20ml)中混合物を
常温で19時間、さらに、50℃で5時間攪拌する。得
られた析出物を濾取し、メタノールで洗浄後、メタノー
ルを水の混合液から再結晶して、2−(ジアミノメチレ
ンアミノ)−4−[5−(2−カルバモイル−3−メチ
ルグアニジノ)メチルフラン−2−イル]チアゾール・
二塩酸塩(1.65g)を得る。 融点:241−242℃ IR(ヌジョール):3340−3100,1715,
1685,1665cm−1 NMR(DMSO−d,δ):2.93(3H,d,
J=5Hz),4.73(2H,d,J=6Hz),
6.60(1H,d,J=3Hz),6.97(1H,
d,J=3Hz),7.33(1H,s),7.60
(2H,brs),8.30(4H,s),9.08
(2H,br s),10.43(1H,br s),
12.63(1H,br s) 元素分析:C1216S・2HClとして 計算値:C35.21,H4.43,N27.38,C
l17.22 実測値:C35.06,H4.29,N27.25,C
l17.43
【0114】実施例8 塩化ベンゾイル(2.06ml)をアセトン(40m
l)中のアンモニウムイソチオシアネート(1.48
g)還流懸濁液に滴下する。混合物を15分間還流後、
4−(5−アミノメチルフラン−2−イル)−2−(ジ
アミノメチレンアミノ)チアゾール(4.00g)を少
量ずつ加え、さらに3.5時間還流する。溶媒を減圧下
で蒸発させ、残渣を酢酸エチル(20ml)と水(50
ml)で混和し、1時間攪拌する。得られた析出物を集
め、水洗し、次いで、酢酸エチルで洗浄し、その後、減
圧下で乾燥して、2−(ジアミノメチレンアミノ)−4
−[5−[3−ベンゾイル)チオウレイド]メチルフラ
ン−2−イル]チアゾール(3.31g)を得る。 融点:220−221℃(分解) IR(ヌジョール):3430−3120,1720
(ショルダー),1670cm−1 NMR(DMSO−d,δ):4.90(2H,d,
J=5Hz),6.47(1H,d,J=3Hz),
6.72(1H,d,J=3Hz),6.93(1H,
s),7.23(4H,s),7.36−7.97(5
H,m),11.19(1H,t,J=5Hz),1
1.43(1H,br s)
【0115】実施例9 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−[5−[3−
(ベンゾイル)チオウレイド]メチルフラン−2−イ
ル]チアゾール(3.20g)と水酸化ナトリウム
(0.32g)のメタノール(30ml)懸濁液を60
℃で1時間攪拌する。反応液を氷浴で冷却し、生じる析
出物を濾取し、メタノールで洗浄して、2−(ジアミノ
メチレンアミノ)−4−(5−チオウレイドメチルフラ
ン−2−イル)チアゾール(1.73g)を得る。 融点:177−179℃ IR(ヌジョール):3370,3180,1650,
1630cm−1 NMR(DMSO−d,δ):4.56(2H,d,
J=5Hz),6.30(1H,d,J=3Hz),
6.59(1H,d,J=3Hz),6.76(1H,
s),6.84(4H,s),7.12(2H,s),
7.93(1H,t,J=5Hz)
【0116】実施例10 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−(5−チオウレ
イドメチルフラン−2−イル)チアゾール(0.70
g)とクロロアセトン(0.22g)のエタノール(1
5ml)中懸濁液を攪拌しながら4時間還流する。溶媒
を減圧下で蒸発させ、残渣をメタノールとジイソプロピ
ルエーテルの混合物から再結晶し、2−(ジアミノメチ
レンアミノ)−4−[5−(4−メチルチアゾール−2
−イル)−アミノメチルフラン−2−イル)チアゾール
(0.66g)を得る。 融点:193−194℃ IR(ヌジョール):3300,3180,3120,
1685cm−1 NMR(DMSO−d,δ):2.20(3H,
s),4.52(2H,s),6.25(1H,s),
6.47(1H,d,J=3Hz),7.00(1H,
d,J=3Hz),7.30(1H,s),8.33
(4H,s) 元素分析:C1314OS・HClとして 計算値:C42.10,H4.08,N22.66 実測値:C41.82,H4.23,N22.53
【0117】実施例11 4−(5−アミノメチルフラン−2−イル)−2−(ジ
アミノメチレンアミノ)チアゾール(0.80g)とエ
チルトシルホルムイミデート 常温で5時間攪拌する。反応液をジイソプロビルエーテ
ル(10ml)で希釈し、生じる析出物を濾取する。生
成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、ク
ロロホルム−メタノール(9:1v/v)で溶出して精
製し、その後メタノール、テトラヒドロフランおよびジ
イソプロピルエーテルの混合物から再結晶して、2−
(ジアミノメチレンアミノ)−4−(5−トシルイミノ
メチルアミノメチルフラン−2−イル)チアゾール
(0.46g)を得る。 融点:141−142℃ IR(ヌジョール):3370,1620(ショルダ
ー),1605,1330,1145cm−1 NMR(DMSO−d,δ):2.39(3H,
s),4.46(2H,d,J=5Hz),6.33
(1H,d,J=3Hz),6.56(1H,s),
6.58(1H,d,J=3Hz),6.86(4H,
s),7.28(2H,d,J=8Hz),7.65
(2H,d,J=8Hz),8.14(1H,d,J=
5Hz),9.10−9.27(1H,m) 元素分析:C1718・HOとして 計算値:C46.78,H4.82,N19.25,H
O4.13 実測値:C46.86,H4.59,N18.78,H
O3.39
【0118】実施例12 以下の化合物を実施例4と同様の方法で得る。 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−(5−モルホリ
ノカルボニルアミノメチルフラン−2−イル)チアゾー
ル・塩酸塩 融点:214−215℃ IR(ヌジョール):3370,3320,3200,
1680,1615,1600cm−1 NMR(DMSO−d,δ):3.19−3.47
(4H,m),3.47−3.76(4H,m),4.
31(2H,d,J=5Hz),6.33(1H,d,
J=3Hz),6.94(1H,d,J=3Hz),
7.12(1H,t,J=5Hz),7.27(1H,
s),8.21(4H,s)
【0119】実施例13 以下の化合物を実施例6と同様の方法によって得る。 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−[5−[N−
(1−メチルアミノ−2−ニトロビニル)アミノメチ
ル]フラン−2−イル]チアゾール。 融点:238−239℃ IR(ヌジョール):3350,1610,1550,
1380cm−1 NMR(DMSO−d,δ):2.85(3H,d,
J=4Hz),4.45(2H,d,J=5Hz),
6.38(1H,d,J=3Hz),6.55(1H,
s),6.61(1H,d,J=3Hz),6.76
(1H,s),6.84(4H,s) 元素分析 計算値:C42.72,H4.48,N2
9.06 実測値:C42.77,H4.53,N28.96
【0120】実施例14 以下の化合物を実施例5と同様の方法で得る。 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−[5−(3−メ
チルウレイド)メチルフラン−2−イル]チアゾール。 融点:218−219℃(分解) IR(ヌジョール):3400,3330,1630,
1590,1540cm−1 NMR(DMSO−d,δ):2.54(3H,d,
J=5Hz),4.17(2H,d,J=5Hz),
5.56−5.85(1H,m),6.06−6.34
(1H,m),6.17(1H,d,J=3Hz),
6.51(1H,d,J=3Hz),6.68(1H,
s),6.79(4H,s)
【0121】実施例15 以下の化合物を実施例3と同様の方法によって得る。 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−(5−プロピオ
ニルアミノメチルフラン−2−イル)チアゾール。 融点:192−194℃(分解) IR(ヌジョール):3380,3290,3110,
1660,1615,1540cm−1 NMR(DMSO−d,δ):1.06(3H,t,
J=7Hz),2.16(2H,q,J=7Hz),
4.28(2H,d,J=5Hz),6.25(1H,
d,J=3Hz),6.58(1H,d,J=3H
z),6.74(1H,s),6.86(4H,s),
7.18(1H,t,J=5Hz) 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−[5−(2−メ
トキシアセチルアミノメチル)フラン−2−イル)チア
ゾール。 融点:201−202℃(分解) IR(ヌジョール):3430,3370,3110,
1670,1640,1600,1555cm−1 NMR(DMSO−d,δ):3.33(3H,
s),3.86(2H,s),4.33(2H,d,J
=5Hz),6.24(1H,d,J=3Hz),6.
56(1H,d,J=3Hz),6.73(1H,
s),6.86(4H,s),8.20(1H,t,J
=5Hz) 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−(5−ニコチノ
イルアミノメチルフラン−2−イル)チアゾール。 融点:224−225℃ IR(ヌジョール):3480,3400,3350,
1610cm−1 NMR(DMSO−d,δ):4.51(2H,d,
J=5Hz),6.33(1H,d,J=3Hz),
6.57(1H,d,J=3Hz),6.73(1H,
s),6.82(4H,s),7.46(1H,dd,
J=4および8Hz),8.17(1H,dt,J=2
および8Hz),8.65(1H,dd,J=2および
4Hz),8.98(1H,d,J=2Hz),9.1
3(1H,t,J=5Hz) 元素分析 計算値:C49.99,H4.48,N2
3.32 実測値:C50.00,H4.50,N23.39
【0122】実施例16 以下の化合物を実施例1と同様の方法で得る。 4−(5−アセチルアミノメチルフラン−2−イル)−
2−(ジアミノメチレンアミノ)−5−メチルチアゾー
ル。 融点:247−248℃ IR(ヌジョール):3420,3350,1660,
1605,1550cm−1 NMR(DMSO−d,δ):1.85(3H,
s),2.40(3H,s),4.24(2H,d,J
=5Hz),6.22(1H,d,J=3Hz),6.
44(1H,d,J=3Hz),6.72(4H,
s),8.20(1H,t,J=5Hz) 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−(5−シアノメ
チルフラン−2−イル)チアゾール。 融点:215−218℃(分解) IR(ヌジョール):3450,3420,3370,
3110,2250,2210,1650,1610,
1590,1510cm−1 NMR(DMSO−d,δ):4.20(2H,
s),6.42(1H,d,J=3Hz),6.65
(1H,d,J=3Hz),6.83(1H,s),
6.87(4H,s)
【0123】実施例17 無水クロロホルム(50ml)と無水メタノール(50
ml)に2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−(5−
シアノメチルフラン−2−イル)チアゾール(4.0
g)を溶解し、この溶液に氷冷下で乾燥塩化水素を10
0分間吹込み、混合物を同じ温度で3.5時間攪拌す
る。過剰の塩化水素を攪拌しながら減圧下に除去する。
得られた混合物を氷冷下、炭酸カリウム水溶液でアルカ
リ性(pH9.5)とする。混合物をテトラヒドロフラ
ンと酢酸エチルの混合物で抽出する。抽出層を食塩水で
洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させる。溶媒を蒸発さ
せて、残渣を得、これをエーテルで粉末化して、2−
(ジアミノメチレンアミノ)−4−[5−(2−イミノ
−2−メトキシエチル)フラン−2−イル]チアゾール
(4.28g)を得る。 融点:156−162℃(分解) IR(ヌジョール):3420,3110,1655,
1610,1590,1550,1510cm−1 NMR(DMSO−d,δ):3.60(3H,
s),3.65(2H,s),6.26(1H,d,J
=3Hz),6.58(1H,d,J=3Hz),6.
73(1H,s),6.84(4H,s),7.81
(1H,s)
【0124】実施例18 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−[5−(2−イ
ミノ−2−メトキシエチル)フラン−2−イル]チアゾ
ール(4.2g)とスルファミド(2.9g)のメタノ
ール(100ml)中混合物を還流しながら3時間加熱
する。溶媒を減圧下に留去し、残渣に酢酸エチルと水の
混合物を加える。混合物を6N塩酸でpH1.0に調整
し、分離水層を20%炭酸カリウム水溶液でpH10.
0に調整する。水溶液に塩化ナトリウムを溶解し、酢酸
エチルとテトラヒドロフランの混合物で抽出する。抽出
層を食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥する。溶
媒を蒸発させて、残渣を得、これをアルミナを用いるカ
ラムクロマトグラフィーに付し、クロロホルムとメタノ
ールの混合液(9:1v/v)で溶出して精製する。目
的化合物を含有する溶出フラクションを蒸発させ、4−
[5−[2−アミノ−2−(アミノスルホニルイミノ)
エチル]フラン−2−イル]−2−(ジアミノメチレン
アミノ)チアゾール(0.73g)を得る。 融点:222−225℃ IR(ヌジョール):3470,3450,3400,
3350,3320,3230,1620,1530c
−1 NMR(DMSO−d,δ):3.58(2H,
s),6.28(1H,d,J=3Hz),6.52
(2H,s),6.56(1H,d,J=3Hz),
6.73(1H,s),6.81(4H,s),7.3
5(1H,s),8.18(1H,s)
【0125】実施例19 シアン酸カリウム(1.0g)の水(9ml)溶液を4
−(5−アミノメチルフラン−2−イル)−2−(ジア
ミノメチレンアミノ)チアゾール(1.5g)の水(9
ml)および酢酸(4.5ml)との混合物に35℃で
2分間かけて滴下し、同じ温度で2時間攪拌する。反応
混合物に酢酸エチル、テトラヒドロフランおよび水の混
合物を加え、得られた混合物を20%炭酸カリウム水溶
液でpH9.0に調整する。分離した有機層を食塩水で
洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥する。溶媒を蒸発させ
て残渣を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーに付し、酢酸エチルとメタノールの混合物(85:1
5v/v)で溶出する。目的化合物を含む溶出フラクシ
ョンを集め、減圧下で蒸発させる。残渣をN,N−ジメ
チルホルムアミド水溶液から再結晶し、2−(ジアミノ
メチレンアミノ)−4−(5−ウレイドメチルフラン−
2−イル)チアゾール(0.31g)を得る。 融点:214−215℃ IR(ヌジョール):3400,3320,3130,
1650,1590cm−1 NMR(DMSO−d,δ):4.19(2H,d,
J=5Hz),5.53(2H,s),6.24(1
H,d,J=3Hz),6.36(1H,t,J=5H
z),6.59(1H,d,J=3Hz),6.76
(1H,s),6.87(4H,s) 元素分析:C1012S・1/3HOとし
て 計算値:C41.95,H4.46,N29.35,H
O2.10 実測値:C42.04,H4.53,N29.04,H
O2.33
【0126】実施例20 以下の化合物を実施例1と同様の方法により得る。 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−(5−メトキシ
カルボニルアミノメチルフラン−2−イル)チアゾール 融点:196℃ IR(ヌジョール):3450,3400,1710,
1650,1610cm−1 NMR(DMSO−d,δ):3.57(3H,
s),4.19(2H,d,J=5Hz),6.26
(1H,d,J=3Hz),6.58(1H,d,J=
3Hz),6.75(1H,s),6.85(4H,
s),7.58(1H,br s) 元素分析:C1113Sとして 計算値:C44.74,H4.44,N23.71 実測値;C44.71,H4.63,N23.83 4−[5−(3−アセチルウレイドメチル)フラン−2
−イル]−2−(ジアミノメチレンアミノ)チアゾー
ル。 融点:245℃(分解) IR:(ヌジョール):3400,3300,168
0,1650,1540cm−1 NMR(DMSO−d,δ):2.02(3H,
s),4.41(2H,d,J=6Hz),6.31
(1H,d,J=3Hz),6.62(1H,d,J=
3Hz),6.78(1H,s),6.90(4H,
s),8.68(1H,t,J=6Hz),10.43
(1H,s) 元素分析:C1214Sとして 計算値:C44.71,H4.38,N26.07 実測値:C44.53,H4.24,N26.24 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−[5−(6−メ
チル−5−ペンチル−4(1H)−ピリミジノン−2−
イルメチル)フラン−2−イル]チアゾール。 融点:212−213℃ IR(ヌジョール):3450,1640,1605,
1540cm−1 NMR(DMSO−d,δ):0.75−0.95
(3H,m),1.20−1.50(6H,m),2.
18(3H,s),2.28−2.48(2H,m),
3.90(2H,s),6.31(1H,d,J=3H
z),6.61(1H,d,J=3Hz),6.76
(1H,s),6.90(1H,s),12.40(1
H,s) 元素分析:C1924Sとして 計算値:C56.98,H6.04,N20.98 実測値:C56.72,H5.95,N20.76 4−(5−アセチルアミノメチル−4−メチルフラン−
2−イル)−2−(ジアミノメチレンアミノ)チアゾー
ル。 融点:237℃ IR(ヌジョール):3400,3280,3140,
3070,1640,1600,1540cm−1 NMR(DMSO−d,δ):1.82(3H,
s),1.99(3H,s),4.22(2H,d,J
=5Hz),6.51(1H,s),6.72(1H,
s),6.88(4H,s),8.25(1H,t,J
=5Hz) 元素分析:C1215Sとして 計算値:C49.13,H5.15,N23.87 実測値:C49.48,H5.15,N23.93 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−[5−[2−
(メチルカルバモイル)エチル]フラン−2−イル]チ
アゾール。 融点:229−230℃ IR(ヌジョール):3400,3340,1640,
1610cm−1 NMR(DMSO−d,δ):2.42(2H,t,
J=7.5Hz),2.59(3H,d,J=4.5H
z),2.88(2H,t,J=7.5Hz),6.1
1(1H,d,J=3.0Hz),6.52(1H,
d,J=3.0Hz),6.70(1H,s),6.8
5(4H,s),7.79(1H,d,J=4.5H
z) 元素分析:C1215Sとして 計算値:C49.13,H5.15,N23.87 実測値:C49.08,H5.32,N23.67 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−[5−(3−メ
チルウレイド)メチルフラン−2−イル]チアゾール・
塩酸塩。 融点:220−221℃(分解) IR(ヌジョール):3280,3140,1685c
−1 NMR(DMSO−d,δ):2.63(3H,
s),4.30(2H,d,J=5Hz),6.00
(1H,br s),6.32(1H,d,J=3H
z),6.45(1H,t,J=5Hz),6.80
(1H,d,J=3Hz),7.07(1H,s),
8.00(4H,s)および12.67(1H,br
s)
【0127】実施例21 実施例3と同様にして、4−(5−アミノメチルフラン
−2−イル)−2−(ジアミノメチレンアミノ)チアゾ
ールから下記の化合物を得る。 4−(5−ブチリルアミノメチルフラン−2−イル)−
2−(ジアミノメチレンアミノ)チアゾール。 融点:182−183℃ IR(ヌジョール):3520,1610cm−1 NMR(DMSO−d,δ):0.85(3H,t,
J=7.0Hz),1.75−1.28(2H,m),
2.09(2H,t,J=7Hz),4.25(2H,
d,J=5.0Hz),6.24(1H,d,J=3.
3Hz),6.55(1H,d,J=3.3Hz),
6.72(1H,s),6.83(4H,s),8.2
1(1H,t,J=5.0Hz) 元素分析:C1317S・HOとして 計算値:C47.99,H5.86,N21.52 実測値:C48.26,H5.97,N21.70 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−(5−バレリル
アミノメチルフラン−2−イル)チアゾール。 融点:197℃ IR(ヌジョール):3390,3290,1650,
1610cm−1 NMR(DMSO−d,δ):0.80(3H,t,
J=6.3Hz),1.68−1.00(4H,m),
2.08(2H,t,J=6.9Hz),4.21(2
H,d,J=5.7Hz),6.18(1H,d,J=
3.0Hz),6.51(1H,d,J=3.0H
z),6.65(1H,s),6.79(4H,s),
8.17(1H,t,J=5.7Hz) 元素分析:C1419Sとして 計算値:C52.30,H5.96,N21.79 実測値:C52.90,H6.05,N22.01 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−(5−メチルチ
オアセチルアミノメチルフラン−2−イル)チアゾー
ル。 融点:195−197℃(分解) IR(ヌジョール):3440,3250,1620,
1595,1540cm−1 NMR(DMSO−d,δ): 2.10(3H,
s),3.10(2H,s),4.27(2H,d,J
=5Hz),6.25(1H,d,J=3Hz),6.
55(1H,d,J=3Hz),6.70(1H,
s),6.81(4H,s),8.37(1H,t,J
=5Hz) 元素分析:C1215Sとして 計算値:C44.29,H4.65,N21.52 実測値:C44.17,H5.09,N21.14 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−[5−(2−ニ
トロベンゾイル)アミノメチルフラン−2−イル]チア
ゾール。 融点:218−220℃ IR(ヌジョール):3420,3350,1650,
1610cm−1 NMR(DMSO−d,δ):4.43(2H,d,
J=5.4Hz),6.32(1H,d,J=3.0H
z),6.55(1H,d,J=3.0Hz),6.7
0(1H,s),6.78(4H,s),7.99−
7.48(3H,m),7.97(1H,dd,J=
6.6および1.8Hz),9.09(1H,t,J=
5.4Hz) 元素分析:C1614Sとして 計算値:C49.74,H3.65,N21.75 実測値:C49.37,H3.76,N21.57 2−[(アミノ)(2,フロイルアミノ)メチレンアミ
ノ]−4−[5−(2−フロイル)アミノメチルフラン
−2−イル]チアゾール。 融点:199−200℃ IR(ヌジョール):3450,3375,1660,
1630cm−1 NMR(DMSO−d,δ):4.47(2H,d,
J=5.3Hz),6.36(1H,d,J=3.2H
z),6.65−6.55(2H,m),6.71(1
H,d,J=3.2Hz),7.12(1H,s),
7.20−7.05(1H,m),7.52(1H,b
r),7.81(1H,t,J=0.7Hz),7.9
4(1H,s),8.82(2H,m) 元素分析:C1915Sとして 計算値:C53.64,H3.55,N16.46 実測値:C53.95,H3.64,N16.35 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−[5−(2−テ
ノイル)アミノメチルフラン−2−イル]チアゾール。 融点:217−220℃ IR(ヌジョール):3400,1610cm−1 NMR(DMSO−d,δ):4.41(2H,d,
J=5.4Hz),6.26(1H,d,J=3.0H
z),6.53(1H,d,J=3.0Hz),6.6
9(1H,s),6.78(4H,s),7.07(1
H,t,J=4.5Hz),7.80−7.64(2
H,m),8.92(1H,t,J=5.4Hz) 元素分析:C1413として 計算値:C48.40,H3.77,N20.16 実測値:C47.98,H4.13,N20.22 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−(5−メシルア
ミノメチルフラン−2−イル)チアゾール。 融点:198℃ IR(ヌジョール):3420,3270,1650,
1305,1145cm−1 NMR(DMSO−d,δ):2.91(3H,
s),4.19(2H,d,J=5.5Hz),6.3
7(1H,d,J=3.5Hz),6.60(1H,
d,J=3.5Hz),6.78(1H,s),6.8
5(4H,s),7.54(1H,t,J=5.5H
z) 元素分析:C1013として 計算値:C38.08,H4.16,N22.21 実測値:C37.54,H4.12,N21.53 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−[5−(N,N
−ジメチルアミノ)スルホニルアミノメチルフラン−2
−イル]チアゾール。 融点:169℃ IR(ヌジョール):3400,1605,1520,
1140cm−1 NMR(DMSO−d,δ):2.64(6H,
s),4.13(2H,d,J=5.8Hz),6.3
7(1H,d,J=3.2Hz),6.62(1H,
d,J=3.2Hz),6.79(1H,s),6.8
9(4H,s),7.70(1H,t,J=5.8H
z) 元素分析:C1116として 計算値:C38.36,H4.68,N24.40 実測値:C37.97,H4.36,N24.31
【0128】実施例22 以下の化合物を実施例5と同様の方法により得る。 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−[5−(3−エ
チルウレイド)メチルフラン−2−イル]チアゾール。 融点:221−223℃(分解) IR(ヌジョール):3380,3300,1640,
1610,1540cm−1 NMR(DMSO−d,δ):1.00(3H,t,
J=7Hz),2.82−3.20(2H,m),4.
18(2H,d,J=6Hz),5.84(1H,t,
J=6Hz),6.02−6.33(1H,m),6.
19(1H,d,J=3Hz),6.53(1H,d,
J=3Hz),6.70(1H,s),6.82(4
H,s) 元素分析:C1216Sとして 計算値:C46.74,H5.23,N27.25 実測値:C46.96,H5.50,N27.33 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−[5−(3−n
−プロピルウレイド)メチルフラン−2−イル]チアゾ
ール。 融点:223℃ IR(ヌジョール):3400,3330,3130,
1625,1595,1545cm−1 NMR(DMSO−d,δ):0.83(3H,t,
J=7Hz),1.06−1.64(2H,m),3.
81−3.12(2H,m),4.21(2H,d,J
=5Hz),5.91(1H,t,J=5Hz),6.
07−6.34(1H,m),6.22(1H,d,J
=3Hz),6.58(1H,d,J=3Hz),6.
75(1H,s),6.86(4H,s) 元素分析:C1318Sとして 計算値:C48.43,H5.63,N26.07 実測値:C48.03,H5.53,N25.90 4−[5−(3−アリルウレイド)メチルフラン−2−
イル]−2−(ジアミノメチレンアミノ)チアゾール。 融点:219−220℃(分解) IR(ヌジョール):3440,3400,3325,
1620,1590cm−1 NMR(DMSO−d,δ):3.55−3.90
(2H,m),4.27(2H,d,J=6Hz),
4.90−5.40(2H,m),5.57−6.10
(1H,m),5.90−6.55(2H,m),6.
28(1H,d,J=3Hz),6.61(1H,d,
J=3Hz),6.78(1H,s),6.91(4
H,s) 元素分析:C1316Sとして 計算値:C48.74,H5.03,N26.23 実測値:C48.51,H5.30,N25.99 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−[5−[2−
(3−メチルウレイド)エチル]フラン−2−イル]チ
アゾール。 融点:224−225℃ IR(ヌジョール):3440,3320,1660,
1630,1590,1540cm−1 NMR(DMSO−d,δ):2.52(3H,d,
J=5Hz),2.70(2H,t,J=7Hz),
3.05−3.38(2H,m),5.57−5.98
(2H,m),6.13(1H,d,J=3Hz),
6.15(1H,d,J=3Hz),6.70(1H,
s),6.80(4H,m) 元素分析:C1216Sとして 計算値:C46.74,H5.23,N27.25 実測値:C46.50,H4.82,N27.03 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−[5−(3−メ
チルチオウレイド)メチルフラン−2−イル]チアゾー
ル。 融点:220℃ IR(ヌジョール):3400,3340,1610c
−1 NMR(DMSO−d,δ):2.85(3H,d,
J=3.5Hz),4.64(2H,d,J=4.5H
z),6.33(1H,d,J=3.0Hz),6.6
1(1H,d,J=3.0Hz),6.78(1H,
s),6.89(4H,s),7.50(1H,b
r),7.85(1H,t,J=4.5Hz)
【0129】実施例23 以下の化合物を実施例6と同様の方法により得る。 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−[5−(2−メ
シル−3−メチルグアニジノ)メチルフラン−2−イ
ル]チアゾール・塩酸塩。 融点:233−234℃ IR(ヌジョール):3350,3230,1675,
1370,1100cm−1 NMR(DMSO−d,δ):2.76(3H,d,
J=5Hz),2.80(3H,s),4.42(2
H,d,J=6Hz),6.40(1H,d,J=3H
z),6.96(1H,d,J=3Hz),7.12
(1H,q,J=5Hz),7.32(1H,s),
7.45(1H,t,J=6Hz)および8.34(4
H,s) 元素分析:C1217・HClとして 計算値:C35.34,H4.45,N24.04,C
18.69 実測値:C35.11,H4.59,N23.88,C
18.83 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−[5−(3−メ
チル−2−トシルグアニジノ)メチルフラン−2−イ
ル]チアゾール。 融点:208−209℃ IR(ヌジョール):3420,3380,3330,
1650,1375,1125cm−1 NMR(DMSO−d,δ):2.31(3H,
s),2.71(3H,d,J=4.5Hz),4.3
8(2H,d,J=5.5Hz),6.18(1H,
d,J=3Hz),6.58(1H,d,J=3H
z),6.67(1H,s),6.90(4H,br
s),7.21(2H,d,J=8Hz),7.23
(1H,t,J=4.5Hz),7.54(1H,t,
J=5.5Hz)および7.61(2H,d,J=8H
z) 元素分析:C1821として 計算値:C48.31,H4.73,N21.91 実測値:C48.21,H5.00,N21.66
【0130】実施例24 以下の化合物を実施例11と同様の方法により得る。 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−[5−(p−メ
トキシフェニルスルホニル)−イミノメチルアミノメチ
ルフラン−2−イル]チアゾール 融点:185−186℃ IR(ヌジョール):3370,1620,1330,
1145cm−1 NMR(DMSO−d,δ):3.85(3H,
s),4.50(2H,d,J=5Hz),6.38
(1H,d,J=3Hz),6.63(1H,s),
6.65(1H,d,J=3Hz),6.97(4H,
s),7.08(2H,d,J=9Hz),7.76
(2H,d,J=9Hz),8.21(1H,d,J=
5Hz)および9.08−9.38(1H,m) 元素分析:C1718・HOとして 計算値:C45.12,H4.45 N18.57,H
O3.98 実測値:C45.25,H4.81 N18.07,H
O2.56 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−[5−(p−ブ
ロモフェニルスルフォニル)イミノメチルアミノメチル
フラン−2−イル]チアゾール 融点:210−211℃ IR(ヌジョール):3520,3400,1610,
1330,1140cm−1 NMR(DMSO−d,δ):4.55(2H,d,
J=5Hz),6.42(1H,d,J=3Hz),
6.65(1H,s),6.68(1H,d,J=3H
z),6.97(4H,s),7.75(4H,s),
8.25(1H,d,J=4Hz)および9.35−
9.67(1H,m) 元素分析:C1615BrNとして 計算値:C39.76,H3.13,N17.39 実測値:C40.17,H3.41,N17.12 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−(5−メシルイ
ミノメチルアミノメチルフラン−2−イル)チアゾー
ル。 融点:222−223℃(分解) IR(ヌジョール):3440,3360,3290,
1600,1320,1120cm−1 NMR(DMSO−d,δ):2.90(3H,
s),4.48(2H,d,J=5.4Hz),6.4
1(1H,d,J=3.0Hz),6.62(1H,
d,J=3.0Hz),6.80(1H,s),6.8
5(4H,s),8.03(1H,d,J=4.5H
z)および9.09(1H,br s) 元素分析:C1114として 計算値:C38.59,H4.12,N24.54 実測値:C38.66,H4.24,N24.85 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−(5−エチルス
ルフォニルイミノメチルアミノメチルフラン−2−イ
ル)チアゾール。 融点:188℃ IR(ヌジョール):3460,3400,3350,
1630,1320,1130cm−1 NMR(DMSO−d,δ):1.13(2.64
H,t,J=7.5Hz),1.14(0.36H,
t,J=7.5Hz),2.96(2H,q,J=7.
5Hz),4.48(1.76H,d,J=5.0H
z),4.54(0.24H,d,J=5.5Hz),
6.42(1H,d,J=3.0Hz),6.65(1
H,d,J=3.0Hz),6.78(0.12H,
s),6.80(0.88H,s),6.89(4H,
s),8.00(0.88H,d,J=4.5Hz),
8.18(0.12H,d,J=13.0Hz),9.
14(0.88H,dd,J=5.0および4.5H
z),9.4−9.2(0.12H,br) 元素分析:C1216として 計算値 :C40.44,H4.52,N23.58 実測値 :C40.49,H4.53,N23・46 4−(5−シアノイミノメチルアミノメチルフラン−2
−イル)−2−(ジアミノメチレンアミノ)チアゾー
ル。 融点:193−194℃ IR(ヌジョール):3400,3190,2170,
1630cm−1 NMR(DMSO−d,δ):4.52(2H,
s),6.59(1H,d,J=3Hz),6.68
(1H,d,J=3Hz),6.83(1H,s),
6.92(4H,s),8.42(1H,s)および
9.50(1H,br s) 元素分析:C1111OSとして 計算値:C45.67,H3.83,N33.89 実測値:C45,61,H4.53,N33.49 4−[5−(1−シアノイミノエチル)アミノメチルフ
ラン−2−イル)−2−(ジアミノメチレンアミノ)チ
アゾール。 融点:215−217℃ IR(ヌジョール):3320,3180,2180,
1600,1570,1530cm−1 NMR(DMSO−d,δ):2.25(3H,
s),4.42(2H,d,J=4Hz),6.43
(1H,s),6.64(1H,s),6.81(1
H,s),6.90(4H,s),9.28(1H,
s) 元素分析:C1213OSとして 計算値:C47.53,H4.32,N32.32 実測値:C47.48,H4.33,N31.95
【0131】実施例25 以下の化合物を実施例18と同様の方法により得る。 4−[5−(2−アミノ−2−メシルイミノエチル)フ
ラン−2−イル]−2−(ジアミノメチレンアミノ)チ
アゾール。 融点:168−169℃(分解) IR(ヌジョール):3460,3400,3350,
3240,3170,3120,1660,1640,
1620,1540cm−1 NMR(DMSO−d,δ): 2.88(3H,
s),3.69(2H,s),6.32(1H,d,J
=3Hz),6.61(1H,d,J=3Hz),6.
77(1H,s),6.86(4H,s),7.83
(1H,s),8.50(1H,s) 元素分析:C1114・HOとして 計算値:C36.66,H4.47,N23.32,H
O5.00 実測値:C36.80,H4.31,N23.44,H
O5.22 4−[5−[2−アミノ−2−(p−アミノフェニルス
ルホニル)イミノエチル]フラン−2−イル]−2−
(ジアミノメチレンアミノ)チアゾール。 融点:190−191℃(分解) IR(ヌジョール):3400,3340,1635,
1600,1550cm−1 NMR(DMSO−d,δ):3.63(2H,
s),5.81(2H,s),6.19(1H,d,J
=3Hz),6.55(2H,d,J=8Hz),6.
58(1H,d,J=3Hz),6.70(1H,
s),6.87(4H,s),7.45(2H,d,J
=8Hz),7.85(1H,s),8.47(1H,
s) 元素分析:C1617として 計算値:C45.81,H4.08,N23.37 実測値:C45.92,H4.21,N22.95 4−[5−(2−アミノ−2−トシルイミノエチル)フ
ラン−2−イル]−2−(ジアミノメチレンアミノ)チ
アゾール。 融点:207−209℃(分解) IR(ヌジョール):3450,3420,3380,
3320,1670,1630,1605,1550c
−1 NMR(DMSO−d,δ):2.33(3H,
s),3.68(2H,s),6.20(1H,d,J
=3Hz),6.57(1H,d,J=3Hz),6.
64(1H,s),6.90(4H,s),7.26
(2H,d,J=8Hz),7.67(2H,d,J=
8Hz),8.10(1H,s),8.76(1H,
s) 元素分析:C1718として 計算値:C48.79,H4.34,N20.08 実測値:C48.44,H4.19,N19.77 4−[5−(2−アミノ−2−メチルアミノスルホニル
イミノエチル)フラン−2−イル]−2−(ジアミノメ
チレンアミノ)チアゾール。 融点:219−220℃(分解) IR(ヌジョール):3480,3430,3380,
3330,1610,1530cm−1 NMR(DMSO−d,δ):2.42(3H,d,
J=5Hz),3.65(2H,s),6.32(1
H,d,J=3Hz),6.59(1H,q,J=5H
z),6.62(1H,d,J=3Hz),6.75
(1H,s),6.89(4H,s),7.63(1
H,s),8.42(1H,s) 元素分析:C1115として 計算値 :C36.97,H4.23,N27.43 実測値 :C36.93,H4.15,N27.41 4−[5−[2−アミノ−2−(N,N−ジメチルアミ
ノ)スルホニルイミノエチル]フラン−2−イル]−2
−(ジアミノメチレンアミノ)チアゾール。 融点:161℃ IR(ヌジョール):3460,3340,1660,
1630,1565,1515cm−1 NMR(DMSO−d,δ):2.51(6H,
s),3.69(2H,s),6.33(1H,d,J
=3Hz),6.61(1H,d,J=3Hz),6.
75(1H,s),6.89(4H,s),7.81
(1H,s),8.51(1H,s) 元素分析:C1217として 計算値:C38.80,H4.61,N26.40 実測値:C38.62,H4.39,N26.42
【0132】 塩化2−フロイル(0.48g)を4−(5−アミノメ
チルフラン−2−イル)−2−(ジアミノメチレンアミ
ノ)チアゾール(0.80g)のN,N−ジメチルホル
ムアミド(20ml)溶液に氷浴上で冷却しながらゆっ
くり加え、混合物を氷浴上で冷却しながら1時間攪拌す
る。溶媒を減圧下に留去して、残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーに付し、クロロホルムとメタノール
の混合溶媒(30:1、v/v)で溶出する。メタノー
ルから再結晶して、2−(ジアミノメチレンアミノ)−
4−[5−(2−フロイル)アミノメチルフラン−2−
イル]チアゾール(0.20g)を得る。 融点:246℃ IR(ヌジョール):3400,1655,1625,
1600cm−1 NMR(DMSO−d,δ):4.42(2H,d,
J=5.5Hz),6.26(1H,d,J=3.8H
z),6.64−6.40(2H,m),6.72(1
H,s),6.83(4H,s),7.11(1H,d
d,J=1.0および3.8Hz),7.77(1H,
m),8.78(1H,t,J=5.5Hz) 元素分析:C1413Sとして 計算値:C50.75,H3.95,N21.14 実測値:C50.69,H3.81,N21.01
【0133】実施例27 ジシクロヘキシルカルボジイミド(2.3g)をニコチ
ン酸N−オキシド(1.5g)のN,N−ジメチルホル
ムアミド(40ml)中懸濁液に氷浴上で冷却しながら
ゆっくり加え、混合物を氷浴上で冷却しながら15分間
攪拌する。この混合物に4−(5−アミノメチルフラン
−2−イル)−2−(ジアミノメチレンアミノ)チアゾ
ール(2.0g)を氷浴上で冷却しながら加える。混合
物を氷浴上で冷却しながら1時間、室温で41時間攪拌
する。溶媒を減圧下で留去し、残渣を水に懸濁する。こ
の懸濁液に6N塩酸を加え、析出物を濾去する。溶媒を
減圧下に留去し、残渣をメタノールに溶解する。不溶物
を濾去し、溶媒を減圧下に留去する。残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーに付し、クロロホルムとメタ
ノールの混合溶媒(10:1、v/v)で溶出する。メ
タノール、ジオキサンおよびジイソプロピルエーテルの
混合物から再結晶して、2−(ジアミノメチレンアミ
ノ)−4−[5−(1−オキソニコチノイルアミノメチ
ル)フラン−2−イル]チアゾール(0.30g)を得
る。 融点:217℃ IR(ヌジョール):3420,1670,1550c
−1 NMR(DMSO−d,δ):4.51(2H,d,
J=5.5Hz),6.39(1H,d,J=3.2H
z),6.63(1H,d,J=3.2Hz),6.7
8(1H,s),6.90(4H,s),7.52(1
H,dd,J=6.4および8.0Hz),7.76
(1H,d,J=8.0Hz),8.37(1H,d,
J=6.4Hz),8.62(1H,s),9.31
(1H,t,J=5.5Hz) 元素分析:C1514S・3/4HOとし
て 計算値:C48.45,H4.20,N22.59 実測値:C48.79,H4.03,N22.22
【0134】実施例28 4−(5−アセチルアミノメチルフラン−2−イル)−
2−チオウレイドチアゾール(1.50g)および沃化
メチル(0.32ml)のメタノール(30ml)およ
びテトラヒドロフラン(15ml)中混合物を攪拌下5
時間還流する。溶媒を減圧下に留去して、2−[(アミ
ノ)(メチルチオ)メチレンアミノ]−4−(5−アセ
チルアミノメチルフラン−2−イル)チアゾールを得
る。この残渣をエチレンジアミン(0.91g)とエタ
ノール(30ml)に混和し、混合物を18時間還流す
る。冷後、析出物を濾取し、水(30ml)と混合す
る。この懸濁液を6N塩酸で酸性(pH2)にし、次い
で炭酸カリウム水溶液でアルカリ性(pH11)にす
る。析出物を集め、水洗後、メタノールとテトラヒドロ
フランの混合物から再結晶して、4−(5−アセチルア
ミノメチルフラン−2−イル)−2−(イミダゾリジン
−2−イリデンアミノ)チアゾール(0.51g)を得
る。 融点:239−240℃ IR(ヌジョール):3290,3105,1630c
−1 NMR(DMSO−d,δ):1.88(3H,
s),3.57(4H,s),4.33(2H,d,J
=6Hz),6.33(1H,d,J=3Hz),6.
82(1H,s),6.85(1H,d,J=3H
z),7.68(2H,s)および8.33(1H,
t,J=6Hz) 元素分析:C1315Sとして 計算値:C51.13,H4.95,N22.93 実測値:C50.91,H4.62,N22.85
【0135】実施例29 4−(5−アミノメチルフラン−2−イル)−2−(ジ
アミノメチレンアミノ)チアゾール(1.6g)とスル
ファミド(1.0g)のエチレングリコールジメチルエ
ーテル(30ml)中懸濁液を24時間還流する。溶媒
を減圧下に留去し、残渣をアルミナを用いたカラムクロ
マトグラフィーに付し、クロロホルムとメタノールの混
合溶媒(4:1、v/v)で溶出する。メタノール、酢
酸エチルおよびジイソプロピルエーテルの混合物から再
結晶して、2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−(5
−スルファモイルアミノメチルフラン−2−イル)チア
ゾール(1.16g)を得る。 融点:175−177℃(分解) IR(ヌジョール):3400,3360,1650,
1530,1140cm−1 NMR(DMSO−d,δ):4.01(2H,d,
J=6.1Hz),6.38(1H,d,J=3.2
z),6.62(1H,d,J=3.2Hz),6.6
7(2H,s),6.83(1H,s),6.96(4
H,s),7.07(1H,t,J=6.1Hz) 元素分析:C12として 計算値:C34.17,H3.82,N26.57 実測値:C33.92,H3.79,N26.55
【0136】実施例30 4−(5−アミノメチルフラン−2−イル)−2−(ジ
アミノメチレンアミノ)チアゾール(2.50g)とN
−シアノジチオイミノ炭酸ジメチル(1.54g)のエ
タノール(25ml)中混合物を攪拌下2時間還流す
る。減圧下に溶媒を留去し、残渣をアルミナを用いたク
ロマトグラフィーに付し、クロロホルムとメタノールの
混合溶媒(20:1、v/v)で溶出し、メタノール、
テトラヒドロフランおよびジイソプロピルエーテルの混
合物から再結晶して、2−(ジアミノメチレンアミノ)
−4−[5−(3−シアノ−2−メチルイソチオウレイ
ド)メチルフラン−2−イル]チアゾール(1.48
g)を得る。 融点:210℃(分解) IR(ヌジョール):3450,3300,3270,
2165,1655cm−1 NMR(DMSO−d,δ):2.59(3H,
s),4.48(3H,s),6.33(1H,d,J
=3Hz),6.58(1H,d,J=3Hz),6.
73(1H,s),6.83(4H,s) および8.
82(1H,brs) 元素分析:C1213OSとして 計算値:C42.97,H3.91,N29.23 実測値:C43.08,H3.65,N29.38
【0137】実施例31 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−[5−(3−シ
アノ−2−メチル−1−イソチオウレイド)メチルフラ
ン−2−イル]チアゾール(1.35g)とメタノール
中28%(重量比)ナトリウムメトキシド(0.78
g)のメタノール中混合物を攪拌下1時間還流する。溶
媒を減圧下に留去し、残渣を水(5ml)と混和し、混
合物を6N塩酸でpH9に調整する。不溶物を濾取し、
水洗後、N,N−ジメチルホルムアミド水溶液から再結
晶して、4−[5−(3−シアノ−2−メチル−1−イ
ソウレイド)メチルフラン−2−イル]−2−(ジアミ
ノメチレンアミノ)チアゾール(0.82g)を得る。 融点:205−206℃ IR(ヌジョール):3460,3345,2180,
1630cm−1 NMR(DMSO−d,δ):3.83(3H,
s),4.33(2H,s),6.33(1H,d,J
=3Hz),6.61(1H,d,J=3Hz),6.
74(1H,s),6.87(4H,s)および8.5
0(1H,br s) 元素分析:C1213Sとして 計算値:C45.13,H4.10,N30.70 実測値:C44.93,H4.33,N30.42
【0138】実施例32 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−[5−(3−シ
アノ−2−メチル−1−イソチオウレイド)メチルフラ
ン−2−イル]チアゾール(1.10g)とモノエタノ
ールアミン(1ml)のN,N−ジメチルホルムアミド
(10ml)中混合物を70℃で7時間攪拌する。溶媒
を減圧下に留去し、残渣を水と混合する。析出物を濾取
し、水洗後、ジオキサン、メタノールおよびジイソプロ
ピルエーテルの混合物から再結晶して、4−[5−[2
−シアノ−3−(2−ヒドロキシエチル)グアニジノ]
メチルフラン−2−イル]−2−(ジアミノメチレンア
ミノ)チアゾール(0.80g)を得る。 融点:208−209℃ IR(ヌジョール):3500,3390,3350,
3300,2160,1610cm−1 NMR(DMSO−d,δ):3.23−3.52
(4H,m),4.40(2H,d,J=5Hz),
4.92(1H,t,J=4Hz),6.34(1H,
d,J=3Hz),6.62(1H,d,J=3H
z),6.80(1H,s),6.90(4H,s)お
よび7.52(1H,t,J=5Hz) 元素分析:C1316Sとして 計算値:C44.82,H4.63,N32.16 実測値:C45,12,H4.91,N32.10
【0139】実施例33 トリフルオロ酢酸(24.9ml)のテトラヒドロフラ
ン(50ml)溶液を水素化硼素ナトリウム(12.2
g)とテトラヒドロフラン(100ml)の混合物に氷
冷下1時間かけて滴下し、混合物を同温で30分間攪拌
する。この混合物に4−(5−シアノメチルフラン−2
−イル)−2−(ジアミノメチレンアミノ)チアゾール
(16.0g)とテトラヒドロフラン(30ml)の混
合物を氷冷下30分間かけて滴下し、混合物を常温で1
時間攪拌する。反応混合物を酢酸エチルと水の混合物に
加え、混合物を6N塩酸でpH1に調整する。水層を分
取し、10%水酸化ナトリウム水溶液でpH10に調整
後、混合物をテトラヒドロフランと酢酸エチルの混合物
で抽出する。抽出層を食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウ
ムで乾燥する。溶媒を留去して、4−[5−(2−アミ
ノエチル)フラン−2−イル]−2−(ジアミノメチレ
ンアミノ)チアゾール(4.71g)を得る。 融点:156−158℃ IR(ヌジョール):3400,1660,1590,
1550cm−1 NMR(DMSO−d,δ):2.57−3.00
(4H,m),6.16(1H,d,J=3Hz),
6.53(1H,d,J=3Hz),6.71(1H,
s),6,88(4H,s)
【0140】実施例34 2−[(アミノ)(メチルチオ)メチレンアミノ][4
−(5−シアノメチルフラン−2−イル)チアゾール・
ヨウ化水素酸塩(6.0g)と2,2,2−トリフルオ
ロエチルアミン(3.5ml)のエタノール(120m
l)中混合物を18時間還流する。溶媒を留去し、残渣
を水、酢酸エチルおよびテトラヒドロフランの混合物に
加える。混合物を炭酸カリウムでpH10.0に調整
し、有機層を分取し、食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウ
ムで乾燥する。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーに付し、クロロホルムとメタノール
の混合溶媒(19:1、v/v)で溶出する。目的化合
物を含む溶出フラクションを集め、減圧下で蒸発させ
て、2−[(アミノ)[(2,2,2−トリフルオロエ
チル)アミノ]メチレンアミノ]−4−(5−シアノメ
チルフラン−2−イル)チアゾール(2.41g)を得
る。 融点:152−153℃ IR(ヌジョール):3450,3400,2260,
1630,1540cm−1 NMR(DMSO−d,δ):4.02−4.15
(2H,m),4.23(2H,s),6.47(1
H,d,J=3Hz),6.72(1H,d,J=7H
z),6.87(1H,s),7.14(1H,br
s),7.77(2H,br s)
【0141】実施例35 実施例34と同様にして下記化合物を得る。 2−[(アミノ)[(2,2,2−トリフルオロエチ
ル)アミノ]メチレンアミノ]−4−[5−(3−メチ
ルウレイド)メチルフラン−2−イル]チアゾール 融点:170一171℃ IR(ヌジョール):3375,3330,1630,
1570,1545cm−1 NMR(DMSO−d,δ):2.57(3H,d,
J=5Hz),4.00−4.23(2H,m),4.
22(2H,d,J=6Hz),5.82(1H,q,
J=5Hz),6.25(1H,d,J=3Hz),
6.35(1H,t,J=6Hz),6.63(1H,
d,J=3Hz),6.87(1H,s),7.12
(1H,br s),7.75(1H,br s) 元素分析:C1315SF・1/5H
として 計算値:C41.00,H4.10,N22.07 実測値:C41.11,H3.95,N21.67 2−[(アミノ)(メチルアミノ)メチレンアミノ]−
4−(5−ウレイドメチルフラン−2−イル)チアゾー
ル 融点:210−211℃ IR(ヌジョール):3490,3400,3340,
3300,3110,1640,1595cm−1 NMR(DMSO−d,δ):2.73(3H,d,
J=5Hz),4.18(2H,d,J=5Hz),
5.52(2H,s),6.23(1H,d,J=3H
z),6.35(1H,t,J=5Hz),6.57
(1H,d,J=3Hz),6.87−7.18(1
H,m,7.39(2H,s) 元素分析:C1114Sとして 計算値:C44.89,H4.79,N28.55 実測値:C45.05,H4.79,N28.20 2−[(アミノ)[(2,2,2−トリフルオロエチ
ル)アミノ]メチレンアミノ]−4−(5−ウレイドメ
チルフラン−2−イル)チアゾール 融点:198−200℃ IR(ヌジョール):3400,3300,1635,
1570,1550cm−1 NMR(DMSO−d,δ):4.01−4.20
(2H,m),4.19(2H,d,J=6Hz),
5.56(2H,s),6.26(1H,d,J=3H
z),6.38(1H,t,J=6Hz),6.64
(1H,d,J=3Hz),6.88(1H,s),
7.13(1H,s),7.75(2H,s) 元素分析:C1213SFとして 計算値:C39.78,H3.62,N23.19 実測値:C39.93,H3.71,N23.15
【0142】実施例36 実施例28の後半に記載した方法と同様にして下記化合
物を得る。 2−(イミダゾリジン−2−イリデンアミノ)−4−
(5−ウレイドメチルフラン−2−イル)チアゾール 融点:245−247℃ IR(ヌジョール):3430,3375,3310,
1650,1625,1590cm−1 NMR(DMSO−d,δ):3.53(4H,
s),4.21(2H,d,J=5Hz),5.60
(2H,s),6.27(1H,s),6,41(1
H,t,J=5Hz),6.78(1H,s),6.8
2(1H,s),7.57(2H,s) 元素分析:C1214Sとして 計算値 :C47.05,H4.61,N27.43 実測値 :C46.91,H4.69,N26.99
【0143】実施例37 氷冷した4−(5−シアノメチルフラン−2−イル)−
2−(ジアミノメチレンアミノ)チアゾール(30.0
g)、無水メタノール(250ml)およびクロロホル
ム(250ml)の混合物に塩化水素を2時間吹込み、
混合物を氷冷下3時間攪拌する。この混合物に、ジイソ
プロピルエーテル(300ml)を加え、分離した析出
物を濾取する。析出物にメタノール(100ml)と水
(200ml)の溶液を加え、混合物を常温で30分間
攪拌する。混合物を炭酸カリウムでpH9.5に調整
し、混合物をテトラヒドロフランと酢酸エチルの混合物
で抽出する。抽出層を食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウ
ムで乾燥する。溶媒を留去し、残渣をジイソプロピルエ
ーテルで粉末化して、2−(ジアミノメチレンアミノ)
−4−(5−メトキシカルボニルメチルフラン−2−イ
ル)チアゾール(24.4g)を得る。 融点:187−193℃ IR(ヌジョール):3450,3350,3120,
1730,1660,1600,1550cm−1 NMR(DMSO−d,δ):3.65(3H,
s),3.83(2H,s),6.35(1H,d,J
=3Hz),6.62(1H,d,J=3Hz),6.
77(1H,s),6.91(4H,s)
【0144】実施例38 氷冷した2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−(5−
メトキシカルボニルメチルフラン−2−イル)チアゾー
ル(1.0g)のメタノール(20ml)溶液にアンモ
ニアを30分間吹込み、混合物を常温で25時間攪拌す
る。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーに付し、クロロホルムとメタノールの混合溶媒
(9:1、v/v)で溶出する。目的化合物を含む溶出
フラクションを集め、減圧下に蒸発させる。残渣をエタ
ノール、ジオキサンおよびジイソプロピルエーテルの混
合物から再結晶して、4−(5−カルバモイルメチルフ
ラン−2−イル)−2−(ジアミノメチレンアミノ)チ
アゾール(0.44g)を得る。 融点:219−220℃ IR(ヌジョール):3360,3160,3110,
1650,1600,1530cm−1 NMR(DMSO−d,δ):3.51(2H,
s),6.25(1H,d,J=3Hz),6.58
(1H,d,J=3Hz),6.73(1H,s),
6.87(4H,s),6.95(1H,br s),
7.40(1H,brs) Mass:m/e265(M) 元素分析:C1011Sとして 計算値:C45.28,H4.18,N26.40 実測値:C44.77,H4.13,N26.23
【0145】実施例39 4N塩化水素の1,4−ジオキサン(2.2ml)溶液
を4−[5−(2−アミノ−2−アミノスルホニルイミ
ノエチル)フラン−2−イル]−2−(ジアミノメチレ
ンアミノ)チアゾール(3.0g)とメタノール(60
ml)の混合物に加え、混合物を常温で4時間攪拌す
る。混合物にジイソプロピルエーテル(30ml)を加
え、分離する析出物を濾取する。析出物をエタノール水
溶液から再結晶して、4−[5−(2−アミノ−2−ア
ミノスルホニルイミノエチル)フラン−2−イル]−2
−(ジアミノメチレンアミノ)チアゾール・塩酸塩
(2.17g)を得る。 融点:219−221℃ IR(ヌジョール):3380,3340,1680,
1640,1615,1550,1505cm−1 NMR(DMSO−d,δ):3.63(2H,
s),6.38(1H,d,J=3Hz),6.54
(1H,br s),6.94(1H,d,J=3H
z),7.20(1H,s),7.31(1H,s),
8.32(5H,brs) 元素分析:C1013・HClとして 計算値:C31.62,H3.71,N25.81,C
l9.33 実測値:C31.02,H3.71,N25.53,C
l9.43
【0146】実施例40 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−[5−(3−シ
アノ−2−メチル−1−イソチオウレイド)メチルフラ
ン−2−イル]チアゾール(0.80g)とヒドラン水
化物(1.2g)のエタノール(10ml)中混合物を
常温で2時間攪拌する。冷後、析出物を濾取し、N,N
−ジメチルホルムアミド水溶液から再結晶して、4−
[5−[(3−アミノ−1H−1,2,4−トリアゾー
ル−5−イル)アミノメチル]フラン−2−イル]−2
−(ジアミノメチレンアミノ)チアゾール(0.52
g)を得る。 融点:241−242℃ IR(ヌジョール):3570,3470,3360,
3295,1630cm−1 NMR(DMSO−d,δ):4.23(2H,d,
J=6Hz),5.34(2H,br s),5.93
(1H,br s),6.23(1H,d,J=3H
z),6.55(1H,d,J=3Hz),6.73
(1H,s)および6.85(4H,br s) 元素分析:C1113OS・HOとして 計算値:C39.16,H4.48,N37.37,H
O5.34 実測値:C38.94,H4.30,N37.30,H
O5.70
【0147】実施例41 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−(5−メトキシ
カルボニルフラン−2−イル)チアゾール(5.00
g)とヒドラジン水化物(9.40g)のエタノール
(50ml)溶液を攪拌下4時間還流する。混合物を冷
却し、析出物を濾取して、2−(ジアミノメチレンアミ
ノ)−4−(5−ヒドラジノカルボニルフラン−2−イ
ル)チアゾール(4.86g)を得る。 融点:279−280℃ IR(ヌジョール):3400,3360,3320,
3250,3175,3125,1660,1630c
−1 NMR(DMSO−d,δ):4.53(2H,br
s),6.85(1H,d,J=3Hz),6.98
(4H,br s),7.18(1H,d,J=3H
z),7.27(1H,s)および9.77(1H,b
r s)
【0148】実施例42 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−(5−ヒドラジ
ノカルボニルフラン−2−イル)チアゾール(1.50
g)とS−メチルイソチオ尿素ヘミ硫酸塩(1.57
g)のジメチルスルホキシド(12ml)溶液を攪拌下
180℃で2時間加熱する。冷後、析出物を濾取し、ジ
メチルスルホキシドで洗浄後、イソプロピルアルコール
およびジイソプロピルエーテルで洗浄して、2−(ジア
ミノメチレンアミノ)−4−(5−グアニジノカルバモ
イルフラン−2−イル)チアゾール・硫酸塩(1.83
g)を得る。 融点:>300℃ IR(ヌジョール):3325,3150,3110,
1690,1670cm−1 元素分析:C1012S・HSOとして 計算値:C29.55,H3.47,N27.57 実測値:C28.07,H3.72,N28.22
【0149】実施例43 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−(5−グアニジ
ノカルバモイルフラン−2−イル)チアゾール・硫酸塩
(1.70g)の濃縮水酸化アンモニウム(17ml)
中懸濁液を攪拌下還流する。水酸化アンモニウム(8.
5ml)をさらに2回添加する。8時間還流後、水をこ
の混合物に加え、析出物を濾取し、N,N−ジメチルホ
ルムアミド水溶液から再結晶して、4−[5−(3−ア
ミノ−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)フ
ラン−2−イル]−2−(ジアミノメチレンアミノ)チ
アゾール(0.73g)を得る。 融点:>300℃ IR(ヌジョール):3440,3400,3330,
3120,1670,1640cm−1 NMR(DMSO−d,δ):6.00(2H,
s),6.76(2H,s),6.87(1H,s),
6.92(4H,s) 元素分析:C1010OS・1/4HOとして 計算値:C40.74,H3.59,N38.17,H
O1.53 実測値:C40.48,H3.55,N37.61,H
O1.25
【0150】実施例44 実施例30と同様にして下記化合物を得る。 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−[5−(3−メ
シル−2−メチルー1−イソチオウレイド)メチルフラ
ン−2−イル]チアゾール 融点:210−211℃ IR(ヌジョール):3420,3320,1655,
1350,1120cm−1 NMR(DMSO−d,δ):2.53(3H,
s),3.00(3H,s),4.58(2H,s),
6.45(1H,d,J=3Hz),6.72(1H,
d,J=3Hz),6.85(1H,s),6.95
(4H,s)および8.50(1H,br s) 元素分析:C1216として 計算値:C37.10,H4.15,N21.63 実測値:C37.42,H4.36,N21.76 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−[5−[N−
(1−メチルチオ−2−ニトロビニル)アミノメチル]
フラン−2−イル]チアゾール 融点:214℃(分解) IR(ヌジョール):3350,1660,1610,
1550cm−1 NMR(DMSO−d,δ):2.45(3H,
s),4.65(2H,d,J=5.4Hz),6.3
8(1H,d,J=3.6Hz),6.65−6.57
(2H,m),6.72(1H,s),6.76(4
H,s),10.55(1H,br)
【0151】実施例45 実施例32と同様にして下記化合物を得る。 4−[5−(3−アリル−2−シアノグアニジノ)メチ
ルフラン−2−イル]−2−(ジアミノメチレンアミ
ノ)チアゾール 融点:164−165℃ IR(ヌジョール):3425,3240,2160,
1645cm−1 NMR(DMSO−d,δ):3.78(2H,t,
J=6Hz),4.36(2H,d,J=6Hz),
5.01(1H,d,J=15Hz),5.16(1
H,dd,J=1.5Hzおよび8Hz),5.62−
6.03(1H,m),6.28(1H,d,J=3H
z),6.61(1H,d,J=3Hz),6.74
(1H,s),6.86(4H,s)および7.14−
7.46(2H,m) 元素分析:C1416OSとして 計算値:C48.83,H4.68,N32.54 実測値:C48.86,H4.41,N32.58 4−[5−(2−シアノ−3,3−ジメチルグアニジ
ノ)メチルフラン−2−イル]−2−(ジアミノメチレ
ンアミノ)チアゾール 融点:205−206℃ IR(ヌジョール):3350,2160,1650c
−1 NMR(DMSO−d,δ):2.99(6H,
s),4.51(2H,d,J=5.6Hz),6.3
6(1H,d,J=3.2Hz),6.63(1H,
d,J=3.2Hz),6.78(1H,s),6.9
1(4H,s),7.54(1H,t,J=5.6H
z) 元素分析:C1316OSとして 計算値:C46.98,H4.85,N33.71 実測値:C47.14,H4.92,N33.66 4−[5−[N−(1−n−ブチルアミノ−2−ニトロ
ビニル)アミノメチル]フラン−2−イル]−2−(ジ
アミノメチレンアミノ)チアゾール 融点:215−217℃ IR(ヌジョール):3360,1610,1550,
1370cm−1 NMR(DMSO−d,δ):0.89(3H,t,
J=7.2Hz),1.53−1.27(2H,m),
2.52−2.48(2H,m),3.22(2H,b
r),4.43(2H,br),6.41(1H,d,
J=3.2Hz),6.65−6.64(2H,m),
6.76(1H,s),6.89(4H,s),7.7
5(1H,br),10.17(1H,br) 元素分析:C1521Sとして 計算値:C47.48,H5.58,N25.84 実測値:C47.44,H5.71,N25.97 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−[5−[N−
[1−(2−ヒドロキシエチル)アミノ−2−ニトロビ
ニル]アミノメチル]フラン−2−イル]チアゾール 融点:182−183℃ IR(ヌジョール):3330,1610,1550,
1380cm−1 NMR(DMSO−d,δ):3.65−3.00
(4H,m),4.34(2H,d,J=4.8H
z),5.10−4.60(1H,br),6.29
(1H,d,J=3.0Hz),6.52(2H,
s),6.67(1H,s),6.75(4H,s),
7.90−7.30(1H,br),10.30−9.
30(1H,br) 元素分析:C1317S・3/4HOとし
て 計算値:C40.99,H4.90,N25.74 実測値:C41.04,H5.13,N26.04 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−[5−[3−
(2−ヒドロキシエチル)−2−メチルグアニジノ]メ
チルフラン−2−イル]チアゾール 融点:202−203℃ IR(ヌジョール):3570,3410,3340,
3220,3120,1610,1375,1360,
1340,1100cm−1 NMR(DMSO−d,δ):2.80(3H,
s),3.14−3.26(2H,m),3.43−
3.60(2H,m),4.39(2H,d,J=6H
z),4.91(1H,t,J=5Hz),6.34
(1H,d,J=3Hz),6.62(1H,d,J=
3Hz),6.78(1H,s),6.86(4H,
s),7.21(1H,t,J=5Hz)および7.4
9(1H,t,J=6Hz) 元素分析:C1319として 計算値:C38.89,H4.77,N24.42 実測値:C38.89,H5.20,N24.22 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−[5−[2−メ
シル−3−(2−メトキシエチル)グアニジノ]メチル
フラン−2−イル]チアゾール 融点:173−174℃ IR(ヌジョール):3430,3400,3340,
1360,1110cm−1 NMR(DMSO−d,δ):2.77(3H,
s),3.23(3H,s),3.30−3.47(4
H,m),4.39(2H,d,J=6Hz),6.3
1(1H,d,J=3Hz),6.60(1H,d,J
=3Hz),6.75(1H,s),6.87(4H,
s),7.20(1H,t,J=6Hz)および7.4
9(1H,t,J=6Hz) 元素分析:C1421として 計算値:C40.47,H5.09,N23.60 実測値:C40.56,H4.94,N23.64 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−[5−(3−エ
チル−2−メシルグアニジノ)メチルフラン−2−イ
ル]チアゾール・二塩酸塩 融点:151−152℃ IR(ヌジョール):3380,3230,1680,
1650,1340,1160cm−1 NMR(DMSO−d,δ):1.09(3H,t,
J=7Hz),2.78(3H,s),3.13−3.
26(2H,m),4.43(2H,d,J=5H
z),6.40(1H,d,J=3Hz),7.00
(1H,d,J=3Hz),7.18(1H,br
s),7.30(1H,s),7.75(1H,br
s),8.37(4H,s)および12.80(1H,
br s) 元素分析:C1319・2HCl・1/
3HOとして 計算値:C33.62,H4.70,N21.11,C
l15.27,HO1.29 実測値:C33.75,H4.53,N21.05,C
l15.06,HO1.18 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−[5−[3−
(2−ジメチルアミノエチル)−2−メシルグアニジ
ノ]メチルフラン−2−イル]チアゾール 融点:183−184℃ IR(ヌジョール):3450,3410,3340,
1650,1330,1110cm−1 NMR(DMSO−d,δ):2.13(6H,
s),2.37(2H,t,J=6Hz),2.78
(3H,s),3.19−3.27(2H,m),4.
37(2H,d,J=5Hz),6.36(1H,d,
J=3Hz),6.63(1H,d,J=3Hz),
6.78(1H,s),6.90(4H,brs),
6.90(1H,t,J=5Hz)および8.14(1
H,br s) 元素分析:C1524として 計算値:C42.04,H5.64,N26.15 実測値:C42.32,H5.61,N26.31 4−[5−[2−シアノ−3−(3−ヒドロキシプロピ
ル)グアニジノ]メチルフラン−2−イル]−2−(ジ
アミノメチレンアミノ)チアゾール 融点:160−161℃ IR(ヌジョール):3350,2040,1650c
−1 NMR(DMSO−d,δ):1.56−1.69
(2H,m),3.20(2H,q,J=6Hz),
3.43(2H,q,J=5Hz),4.35(2H,
d,J=5.5Hz),4.53(1H,t,J=5H
z),6.30(1H,d,J=3Hz),6.62
(1H,d,J=3Hz),6.76(1H,s),
6.90(4H,br s),7.09(1H,t,J
=5.5Hz)および7.47(1H,t,J=6H
z)
【0152】実施例46 実施例30つづいて実施例32と同様にして下記化合物
を得る。 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−[5−[N−
(2−ニトロ−1−プロパルギルアミノビニル)アミノ
メチル]フラン−2−イル]チアゾール 融点:199−200℃(分解) IR(ヌジョール):3430,1620,1560,
1370cm−1 NMR(DMSO−d,δ):3.38−3.30
(1H,m),4.20−3.80(2H,m),4.
45(2H,d,J=5.4Hz),6.35(1H,
d,J=3.3Hz),6.55(1H,s),6.5
8(1H,d,J=3.3Hz),6.71(1H,
s),6.78(4H,s),8.00(1H,b
r),10.00(1H,br) 元素分析:C1415Sとして 計算値:C46.53,H4.18.N27.13 実測値:C46.18,H4.92,N26.83
【0153】実施例47 実施例37と同様にして下記化合物を得る。 2−[(アミノ)[(2,2,2−トリフルオロエチ
ル)アミノ]メチレンアミノ]−4−(5−メトキシカ
ルボニルメチルフラン−2−イル)チアゾール 融点:126−127℃ IR(ヌジョール):3410,1715,1630,
1550cm−1 NMR(DMSO−d,δ):3.66(3H,
s),3.84(2H,s),4.01−4.22(2
H,m),6.36(1H,d,J=3Hz),6.6
6(1H,d,J=3Hz),6.89(1H,s),
7.14(1H,br s),7.76(2H,s)
【0154】実施例48 実施例38と同様にして下記化合物を得る。 2−[(アミノ)[(2,2,2−トリフルオロエチ
ル)アミノ]メチレンアミノ]−4−(5−カルバモイ
ルメチルフラン−2−イル)チアゾール 融点:163−165℃ IR(ヌジョール):3350,3190,1660,
1620,1540cm−1 NMR(DMSO−d,δ):3.50(2H,
s),3.90−4.27(2H,m),6.27(1
H,d,J=3Hz),6.63(1H,d,J=3H
z),6.86(1H,s),6.94−7.30(2
H,m),7.47(1H,s),7.75(2H,b
r s) 元素分析:C1212SFとして 計算値:C41.50,H3.48,N20.16 実測値:C41.10,H3.45,N19.51 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−(5−メチルカ
ルバモイルメチルフラン−2−イル)チアゾール 融点:212−213℃ IR(ヌジョール):3420,3350,1660,
1610,1540cm−1 NMR(DMSO−d,δ):2.61(3H,d,
J=5Hz),3.51(2H,s),6.22(1
H,d,J=3Hz),6.56(1H,d,J=3H
z),6.71(1H,s),6.84(4H,s),
7.75(1H,br s) Mass:m/e279(M) 元素分析:C1113Sとして 計算値 :C47.30,H4.69,N25.07 実測値 :C47.54,H4.37,N25.43
【0155】実施例49 実施例39と同様にして下記化合物を得る。 4−[5−(2−アミノ−2−アミノスルホニルイミノ
エチル)フラン−2−イル]−2−(ジアミノメチレン
アミノ)チアゾール・メタンスルホン酸塩 融点:221−223℃ IR(ヌジョール):3400,3300,3180,
3110,1690,1630,1575cm−1 NMR(DMSO−d,δ):2.53(3H,
s),3.65(2H,s),6.40(1H,d,J
=3Hz),6.56(1H,br s),6.95
(1H,d,J=3Hz),7.31(1H,s),
7.41(1H,brs),8.31(4H,s) 元素分析:C1013・CHSO
として 計算値:C30.06,H3.90,N22.31,S
21.89 実測値:C30.03,H3.91,N22.54,S
21.87
【0156】実施例50 実施例29と同様にして下記化合物を得る。 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−(5−メチルス
ルファモイルアミノメチルフラン−2−イル)チアゾー
ル 融点:197℃ IR(ヌジョール):3420,3275,1600c
−1 NMR(DMSO−d,δ):2.41(3H,d,
J=5.5Hz),3.98(2H,d,J=6.0H
z),6.32(1H,d,J=3.0Hz),6.5
5(1H,d,J=3.0Hz),6.62−6.72
(1H,m),6.73(1H,s),6.82(4
H,s),7.30(1H,t,J=6.0Hz) 元素分析:C1014として 計算値:C36.35,H4.27,N25.44 実測値:C36.38,H4.26,N25.24
【0157】実施例51 実施例41と同様にして下記化合物を得る。 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−(5−ヒドラジ
ノカルボニルメチルフラン−2−イル)チアゾール 融点:222−223℃ IR(ヌジョール):3450,3350,3200,
1645,1605,1540cm−1 NMR(DMSO−d,δ):3.53(2H,
s),4.35(2H,br s)6.31(1H,
d,J=3Hz)6.64(1H,d,J=3Hz),
6.77(1H,s),6.94(4H,s),9.2
5(1H,s)
【0158】実施例52 実施例42と同様にして下記化合物を得る。 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−(5−グアニジ
ノカルバモイルメチルフラン−2−イル)チアゾール 融点:250−251℃ IR(ヌジョール):3300,3160,1650,
1600,1540cm−1 NMR(DMSO−d,δ):3.43(2H,
s),6.22(1H,d,J=3Hz),6.60
(1H,d,J=3Hz),6.73(1H,s),
6.93(4H,s)
【0159】実施例53 実施例43と同様にして下記化合物を得る。 4−[5−(3−アミノ−1H−1,2,4−トリアゾ
ール−5−イル)メチルフラン−2−イル]−2−(ジ
アミノメチレンアミノ)チアゾール 融点:259−261℃(分解) IR(ヌジョール):3410,3120,1660,
1640,1600,1550cm−1 NMR(DMSO−d,δ):3.83(2H,
s),5.71(2H,br s),6.18(1H,
d,J=Hz),6.56(1H,d,J=3Hz),
6.70(1H,s),6.86(4H,s) 元素分析:C1112OS・1/2HOとして 計算値:C42.17,H4.18,N35.76,H
O2.87 実測値:C42.12,H4.12,N35.96,H
O3.00
【0160】実施例54 冷却した4−(5−アミノメチルフラン−2−イル)−
2−(ジアミノメチレンアミノ)チアゾール(0.8
g)、3−クロロベンゾイソチアゾール−1,1−ジオ
キシド(0.8g)およびトリエチルアミン(0.5m
l)のN,N−ジメチルホルムアミド(15ml)中混
合物を3時間攪拌する。反応混合物に酢酸エチル、テト
ラヒドロフランおよび水の混合物を加え、この混合物を
20%炭酸カリウム水溶液でpH9.5に調整する。有
機層を分取し、食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾
燥する。溶媒を留去し、残渣をメタノール、ジオキサン
およびジイソプロピルエーテルの混合物から再結晶し
て、2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−[5−
(1,1−ジオキソベンゾイソチアゾール−3−イル)
アミノメチルフラン−2−イル]チアゾール(0.49
g)を得る。 融点:255−256℃(分解) IR(ヌジョール):3430,3320,1660,
1620,1590,1535cm−1 NMR(DMSO−d,δ):4.73(2H,
s),6.51(1H,d,J=3Hz),6.67
(1H,d,J=3Hz),6.82(1H,s),
6.88(4H,s),7.63−8.06(3H,
m),8.09−8.40(1H,m),9.89(1
H,br s) 元素分析:C1614・1/3HOと
して 計算値:C47.05,H3.62,N20.49,H
O1.47 実測値:C47.04,H4.28,N20.49,H
O1.71
【0161】実施例55 実施例54と同様にして下記化合物を得る。 4−[5−(7−クロロ−1,1−ジオキソ−4H−
1,2,4−ベンゾチアジアジン−3−イル)アミノメ
チルフラン−2−イル]−2−(ジアミノメチレンアミ
ノ)チアゾール 融点:220−221℃ IR(ヌジョール):3325,1690,1630c
−1 NMR(DMSO−d,δ):4.49(2H,d,
J=4.5Hz),6.42(1H,d,J=3H
z),6.71(1H,d,J=3Hz),6.94
(1H,s),7.24(4H,br s),7.26
(1H,d,J=8.5Hz),7.63(1H,d
d,J=2Hzおよび8.5Hz),7.69(1H,
d,J=2Hz),7.95(1H,br s)および
11.07(1H,br s) 元素分析:C1614ClN・1.5H
Oとして 計算値:C40.13,H3.58,N20.47 実測値:C40.10,H3.56,N20.61
【0162】実施例56 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−(5−ウレイド
メチルフラン−2−イル)チアゾール(15.4g)と
メタノール(160ml)の混合物にメタノール中19
%(w/v)塩化水素溶液(31.6ml)を加え、混
合物を常温で1時間攪拌する。反応混合物にイソプロピ
ルエーテルを加え、分離する析出物を濾取する。析出物
をエタノール水溶液から再結晶して、2−(ジアミノメ
チレンアミノ)−4−(5−ウレイドメチルフラン−2
−イル)チアゾール・塩酸塩(6.82g)を得る。 融点:221℃ IR(ヌジョール):3400,3300,1695,
1655,1620,1590,1565cm−1 NMR(DMSO−d,δ):4.23(2H,d,
J=5Hz),5.67(2H,s),6.32(1
H,d,J=3Hz),6.55(1H,t,J=5H
z),6.97(1H,d,J=3Hz),7.31
(1H,s),8.35(4H,s) 元素分析:C1012S・HCl・HOと
して 計算値:C35.88,H4.22,N25.10,C
l10.58,HO5.38 実測値:C35.77,H4.47,N25.08,C
l10.79,HO5.63
【0163】実施例57 濃硫酸(0.7ml)のメタノール(10ml)溶液を
2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−(5−ウレイド
メチルフラン−2−イル)チアゾール(4.0g)とメ
タノール(60ml)の混合物に加え、混合物を常温で
1時間攪拌する。分離する析出物を濾取し、エタノール
水溶液から再結晶して、2−(ジアミノメチレンアミ
ノ)−4−(5−ウレイドメチルフラン−2−イル)チ
アゾール・ヘミ硫酸塩(4.26g)を得る。 融点:170−172℃ IR(ヌジョール):3400,3290,1690,
1650,1620,1580,1565,1510c
−1 NMR(DMSO−d,δ):4.21(2H,d,
J=6Hz),5.61(2H,s),6.29(1
H,d,J=3Hz),6.45(1H,t,J=6H
z),6.80(1H,d,J=3Hz),7.09
(1H,s),7.86(4H,s)
【0164】実施例58 メタンスルホン酸(0.93ml)を2−(ジアミノメ
チレンアミノ)−4−(5−ウレイドメチルフラン−2
−イル)チアゾール(4.0g)とメタノール(60m
l)の混合物に加え、混合物を1時間常温で攪拌する。
析出物を分取し、エタノール水溶液から再結晶して、2
−(ジアミノメチレンアミノ)−4−(5−ウレイドメ
チルフラン−2−イル)チアゾール・メタンスルホン酸
塩(2.77g)を得る。 融点:185−186℃ IR(ヌジョール):3325,3125,1690,
1640(br),1545,1510,1045cm
−1 NMR(DMSO−d,δ):2.48(3H,
s),4.22(2H,d,J=5Hz),5.62
(2H,s),6.32(1H,d,J=3Hz),
6.48(1H,t,J=5Hz),6.95(1H,
d,J=3Hz),7.32(1H,s),8.34
(4H,s),12.12(1H,s) 元素分析:C1012S・CHSOHと
して 計算値:C35.10,H4.28,N22.33 実測値:C34.96,H4.22,N22.35
【0165】実施例59 無水酢酸(2.4ml)と蟻酸(1.0ml)の混合物
を50〜60℃で30分間攪拌する。この混合物を4−
(5−アミノメチルフラン−2−イル)−2−(ジアミ
ノメチレンアミノ)チアゾール(1.5g)、テトラヒ
ドロフラン(15ml)およびN,N−ジメチルホルム
アミド(15ml)の混合物に常温で加え、混合物を常
温で2.5時間攪拌する。この反応混合物に酢酸エチ
ル、テトラヒドロフランおよび水の混合物を加え、混合
物を20%炭酸カリウムでpH9.5に調整する。有機
層を分取し、食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥
する。溶媒を減圧下に留去し、残渣をメタノール、ジオ
キサンおよびテトラヒドロフランの混合物から再結晶し
て、2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−(5−ホル
ムアミドメチルフラン−2−イル)チアゾール(0.8
0g)を得る。 融点:179−181℃ IR(ヌジョール):3350,3310,3130,
1650,1530cm−1 NMR(DMSO−d,δ):4.36(2H,d,
J=6Hz),6.37(1H,d,J=3Hz),
6.78(1H,d,J=3Hz),7.11(1H,
s),8.11(1H,s),8.56(4H,s)
【0166】実施例60 4−(5−アミノメチルフラン−2−イル)−2−(ジ
アミノメチレンアミノ)チアゾール(4.0g)、フル
フリルチオ酢酸(3.4g)および1−(3−ジメチル
アミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド・塩酸塩
(4.2g)のN,N−ジメチルホルムアミド(40m
l)中混合物を常温で15時間攪拌する。この混合物を
酢酸エチル、テトラヒドロフランおよび水の混合物に加
え、炭酸カリウムでpH9.5に調整する。有機層を分
取し、食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥する。
溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーに付し、酢酸エチルとメタノールの混合溶媒(9:
1、v/v)で溶出する。目的化合物を含む溶出フラク
ションを集め、減圧下に蒸発させる。残渣をメタノー
ル、ジオキサンおよびイソプロピルエーテルの混合物か
ら再結晶して、2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−
[5−[(フラン−2−イル)メチルチオ]アセトアミ
ドメチルフラン−2−イル]チアゾール(3.50g)
を得る。 融点:180−181℃ IR(ヌジョール):3400,3190,1655,
1630,1610,1530cm−1 NMR(DMSO−d,δ):3.14(2H,
s),3.85(2H,s),4.30(2H,d,J
=5Hz),6.19−6.44(3H,m),6.5
9(1H,d,J=3Hz),6.74(1H,s),
6.87(4H,s),7.55(1H,s),8.4
8(1H,t,J=5Hz) 元素分析;C1617として 計算値:C49.09,H4.38,N17.89 実測値:C49.25,H4.40,N17.98
【0167】実施例61 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−[5−[(フラ
ン−2−イル)メチルチオ]アセトアミドメチルフラン
−2−イル]チアゾール(1.5g)と3−クロロ過安
息香酸(0.9g)をテトラヒドロフラン(30ml)
とN,N−ジメチルホルムアミド(10ml)の混合物
に加え、混合物を常温で1.5時間攪拌する。この反応
混合物に水と酢酸エチルの溶液を加え、混合物を20%
炭酸カリウム水溶液でpH9.5に調整する。有機層を
分取し、食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥す
る。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーに付し、酢酸エチルとメタノールの混合溶媒
(9:1、v/v)で溶出する。目的化合物を含む溶出
フラクションを集め、減圧下に蒸発させる。残渣をメタ
ノール、ジオキサンおよびイソプロピルエーテルの混合
物から再結晶して、2−(ジアミノメチレンアミノ)−
4−[5−[(フラン−2−イル)メチルスルフィニ
ル]アセトアミドメチルフラン−2−イル]チアゾール
(1.5g)を得る。 融点:208−209℃ IR(ヌジョール):3425,3260,3070,
1650,1595,1540cm−1 NMR(DMSO−d,δ):3.16(1H,d,
J=13Hz),3.79(1H,d,J=13H
z),4.16(1H,d,J=14Hz),4.34
(2H,d,J=5Hz),4.36(1H,d,J=
14Hz),6.35(1H,d,J=3Hz),6.
44−6.48(2H,m),6.61(1H,d,J
=3Hz),6.78(1H,s),6.89(4H,
s),7.69(1H,s),8.83(1H,t,J
=5Hz) 元素分析:C1617として 計算値:C47.16,H4.21,N17.19 実測値:C47.15,H4.15,N17.02
【0168】実施例62 4−(5−アミノメチルフラン−2−イル)−2−(ジ
アミノメチレンアミノ)チアゾール(8.0g)とS−
メチルイソチオ尿素・ヘミ硫酸塩(11.8g)のジメ
チルスルホキシド(250ml)中懸濁液を100℃で
6時間加熱する。析出物を濾取し、これを水(50m
l)に懸濁する。懸濁液を4N水酸化ナトリウム溶液で
アルカリ性(pH13)とする。析出物を濾取して、2
−(ジアミノメチレンアミノ)−4−(5−グアニジノ
メチルフラン−2−イル)チアゾール(8.26g)を
得る。 NMR(DMSO−d,δ):4.30(2H,
s),6.35(1H,d,J=3.0Hz),6.5
8(1H,d,J=3.0Hz),6.77(4H,
s),7.6−6.7(4H,br)
【0169】実施例63 塩化水素のメタノール溶液(0.19g/ml、3m
l)を2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−(5−グ
アニジノメチルフラン−2−イル)チアゾール(500
mg)のメタノール(10ml)中懸濁液に氷水浴上で
冷却しながらゆっくりと加える。混合物を氷水浴上で冷
却下2時間攪拌する。混合物をジイソプロピルエーテル
(20ml)で希釈し、析出物を濾取する。これをメタ
ノール、テトラヒドロフランおよびジイソプロピルエー
テルの混合物から再結晶して、2−(ジアミノメチレン
アミノ)−4−(5−グアニジノメチルフラン−2−イ
ル)チアゾール・二塩酸塩(340mg)を得る。 融点:255℃ IR(ヌジョール):3230,1680,1620c
−1 NMR(DMSO−d,δ):4.48(2H,d,
J=6.0Hz),6.52(1H,d,J=3.5H
z),7.02(1H,d,J=3.5Hz),7.3
5(1H,s),7.45(4H,s),8.24(1
H,t,J=6.0Hz),8.36(4H,s),1
2.80(1H,s) 元素分析:C1013OS・2HClとして 計算値:C34.10,H4.29,N27.84,C
l20.13 実測値:C34.08,H4.29,N27.41,C
l19.85
【0170】実施例64 4−(5−アミノメチルフラン−2−イル)−2−(ジ
アミノメチレンアミノ)チアゾール(1.6g)、イミ
ノ(メチルチオ)メチルカルバミン酸メチルエステル
(1.2g)およびトリエチルアミン(1.5g)から
なる懸濁液を室温で26時間攪拌後、2.5時間還流す
る。この反応混合物にイミノ(メチルチオ)メチルカル
バミン酸メチルエステル(1.0g)を加え、混合物を
10時間還流する。溶媒を減圧下に留去し、残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーに付し、クロロホルム
とメタノールの混合溶媒(10:1、v/v)で溶出す
る。メタノールとジイソプロピルエーテルの混合物から
再結晶して、2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−
[5−(2−メトキシカルボニルグアニジノ)メチルフ
ラン−2−イル]チアゾール(530mg)を得る。 融点:199−200℃(分解) IR(ヌジョール):3450,3375,1630c
−1 NMR(DMSO−d,δ):3.48(3H,
s),4.39(2H,s),6.33(1H,d,J
=3.0Hz),6.62(1H,d,J=3.0H
z),6.79(1H,s),6.90(4H,s),
7.37(1H,br) 元素分析:C1215Sとして 計算値:C42.72,H4.48,N29.06 実測値:C42.92,H4.62,N28.82
【0171】実施例65 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−(5−チオウレ
イドメチルフラン−2−イル)チアゾール(1.0g)
と沃化メチル(600mg)のメタノール中懸濁液を室
温で34時間攪拌する。溶媒を減圧下に留去して、2−
(ジアミノメチレンアミノ)−4−[5−(2−メチル
−3−イソチオウレイド)メチルフラン−2−イル]チ
アゾール・沃化水素酸塩(1.3g)を得る。 NMR(DMSO−d,δ):2.63(3H,
s),4.61(2H,s),6.53(1H,d,J
=3.0Hz),6.69(1H,d,J=3.0H
z),6.83(1H,s),6.80−7.40(7
H,br),9.42(1H,br)
【0172】実施例66 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−[5−(2−メ
チル−3−イソチオウレイド)メチルフラン−2−イ
ル]チアゾール・沃化水素酸塩(1.0g)、シアンア
ミド(120mg)およびトリエチルアミン(1.2
g)のN,N−ジメチルホルムアミド(20ml)溶液
を100℃で3時間加熱する。溶媒を減圧下に留去し、
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、ク
ロロホルムとメタノールの混合溶媒(20:1、v/
v)で溶出し、20%メタノールから再結晶して、2−
(ジアミノメチレンアミノ)−4−[5−(2−シアノ
グアニジノ)メチルフラン−2−イル]チアゾール(1
70mg)を得る。 融点:224−225℃ IR(ヌジョール):3310,3200,2180,
1630cm−1 NMR(DMSO−d,δ):4.30(2H,d,
J=5.5Hz),6.33(1H,d,J=3.0H
z),6.62(1H,d,J=3.0Hz),6.7
8(1H,s),6.80(2H,br),6.88
(4H,s),7.25(1H,br) 元素分析:C1112OS・7/10HOとし
て 計算値:C41.69,H4.26,N35.35,H
O3.98 実測値:C41.61,H4.33,N35.00,H
O3.70
【0173】実施例67 3−アセトキシプロピオン酸(2.5g)、ジフェニル
ホスホリルアジド(4.3ml)およびトリエチルアミ
ン(2.6ml)の乾燥ベンゼン(50ml)中混合物
を75〜80℃で1時間攪拌する。この混合物に4−
(5−アミノメチルフラン−2−イル)−2−(ジアミ
ノメチレンアミノ)チアゾール(3.0g)、テトラヒ
ドロフラン(45ml)およびメタノール(45ml)
の混合物を常温で加え、同温で2.5時間攪拌する。溶
媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーに付し、酢酸エチルとメタノールの混合溶媒(9:
1、v/v)で溶出する。目的化合物を含む溶出フラク
ションを集め、減圧下に蒸発させる。残渣をメタノー
ル、ジオキサンおよびイソプロピルエーテルの混合物か
ら再結晶して、4−[5−[3−(2−アセトキシエチ
ル)ウレイド]メチルフラン−2−イル]−2−(ジア
ミノメチレンアミノ)チアゾール(1.82g)を得
る。 融点:200−202℃ IR(ヌジョール):3380,1725,1655,
1600,1550(br)cm−1 NMR(DMSO−d,δ):2.00(3H,
s),3.07−3.43(2H,m),3.97(2
H,t,J=5Hz),4.20(2H,d,J=5H
z),6.04(1H,t,J=5Hz),6.19
(1H,d,J=3Hz),6.33(1H,t,J=
5Hz),6.53(1H,d,J=3Hz),6.7
0(1H,s),6.82(4H,s) 元素分析:C1418Sとして 計算値:C45.89,H4.95,N22.94 実測値:C45.67,H4.87,N22.72
【0174】実施例68 4−[5−[3−(2−アセトキシエチル)ウレイド]
メチルフラン−2−イル]−2−(ジアミノメチレンア
ミノ)チアゾール(1.0g)、メタノール(30m
l)および1N水酸化ナトリウム(8.2ml)の混合
物を常温で2時間攪拌する。溶媒を減圧下に留去し、得
られた残渣に酢酸エチル、テトラヒドロフランおよび水
の混合物を加える。有機層を分取し、食塩水で洗浄後、
硫酸マグネシウムで乾燥する。溶媒を留去し、残渣をア
ルミナを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、クロ
ロホルムとメタノールの混合溶媒(9:1、v/v)で
溶出する。目的化合物を含む溶出フラクションを集め、
減圧下に蒸発させる。残渣をメタノール、ジオキサンお
よびイソプロピルエーテルの混合物から再結晶して、2
−(ジアミノメチレンアミノ)−4−[5−[3−(2
−ヒドロキシエチル)ウレイド]メチルフラン−2−イ
ル]チアゾール(0.42g)を得る。 融点:201−203℃ IR(ヌジョール):3380,3340,1635,
1605,1590cm−1 NMR(DMSO−d,δ):3.00−3.15
(2H,m),3.28−3.48(2H,m),4.
22(2H,d,J=6Hz),4.68(1H,t,
J=5Hz),6.00(1H,t,J=6Hz),
6.24(1H,d,J=3Hz),6.41(1H,
t,J=6Hz),6.59(1H,d,J=3H
z),6.76(1H,s),6.90(4H,s) 元素分析:C1216S・1/5HOとし
て 計算値:C43.95,H5.04,N25.63 実測値:C43.96,H4.84,N25.51
【0175】実施例69 4−(5−アミノメチルフラン−2−イル)−2−(ジ
アミノメチレンアミノ)チアゾール(1.50g)とジ
フェニル・シアノカルボンイミデート(1.51g)の
メタノール(20ml)溶液を室温で4時間攪拌する。
溶媒を減圧下に蒸発させ、残渣にアセトニトリル(20
ml)とメチルヒドラジン(1.46g)を加え、混合
物を室温で3時間攪拌する。溶媒を減圧下に蒸発させ、
残渣を水と混合する。混合物を6N塩酸で酸性とし、ジ
エチルエーテルで洗浄する。この酸性溶液を炭酸カリウ
ム水溶液でアルカリ性(pH11)とし、得られた析出
物を濾取する。生成物を常法により塩酸塩にし、メタノ
ール、水およびジイソプロピルエーテルの混合物から再
結晶して、4−[5−(3−アミノ−1−メチル−1H
−1,2,4−トリアゾール−5−イル)アミノメチル
フラン−2−イル]−2−(ジアミノメチレンアミノ)
チアゾール二塩酸塩(0.61g)を得る。 融点:184−185℃ IR(ヌジョール):3300,3175,1675,
1650cm−1 NMR(DMSO−d,δ):3.48(3H,
s),4.58(2H,d,J=5Hz),6.61
(1H,d,J=3Hz),7.04(1H,d,J=
3Hz),7.36(1H,s),8.43(4H,
s)および8.91(1H,t,J=5Hz) 元素分析:C1215OS・2HCl・HOと
して 計算値:C33.97,H4.51,N29.71,C
l16.71,HO4.25 実測値:C34.17,H4.54,N29.17,C
l16.30,HO3.77
【0176】実施例70 4−[5−(2−アミノ−2−アミノスルホニルイミノ
エチル)フラン−2−イル]−2−(ジアミノメチレン
アミノ)チアゾール(2.0g)、N,N−ジメチルホ
ルムアミド(15ml)および1N塩酸(17.5m
l)の混合物を常温で87時間攪拌する。この反応混合
物を水(50ml)に加え、混合物を20%炭酸カリウ
ム水溶液でpH9.5に調整する。分離する析出物を濾
取し、N,N−ジメチルホルムアミド水溶液から再結晶
して、2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−(5−ス
ルファモイルアミノカルボニルメチルフラン−2−イ
ル)チアゾール(1.1g)を得る。 融点:179−181℃ IR(ヌジョール):3350,3280,3210,
3100,1690,1620,1580,1570,
1510cm−1 NMR(DMSO−d,δ):3.68(2H,
s),6.33(1H,d,J=3Hz),6.63
(1H,d,J=3Hz),6.77(1H,s),
6.92(4H,s),7.42(2H,s)
【0177】実施例71 4−(5−アミノメチルフラン−2−イル)−2−(ジ
アミノメチレンアミノ)チアゾール(8.00g)とN
−シアノジチオイミノ炭酸ジメチル(1.54g)のメ
タノール(80ml)中混合物を攪拌下2時間還流す
る。室温まで冷却後、ジイソプロピルエーテル(80m
l)を加え、得られた析出物を濾取し、N,N−ジメチ
ルホルムアミドと酢酸エチルの混合物から再結晶して、
2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−[5−(3−シ
アノ−2−メチル−1−イソチオウレイド)メチルフラ
ン−2−イル]チアゾール(10.2g)を得る。 IR(ヌジョール):3450,3300,3270,
2165,1655cm−1
【0178】実施例72 実施例1と同様にして下記化合物を得る。 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−[5−(2−メ
チルイミダゾール−4−イル)フラン−2−イル]チア
ゾール・二塩酸塩 融点:>300℃ IR(KBr):3000,1680,1590cm
−1 NMR(DMSO−d,δ):2.64(3H,
s),7.14(1H,d,J=3.5Hz),7.2
3(1H,d,J=3.5Hz),7.60(1H,
s),7.90(1H,s)および8.38(4H,
s)
【0179】実施例73 実施例1と同様にして下記化合物を得る。 4−[5−(2−アミノ−2−アミノスルホニルイミノ
エチル)フラン−2−イル]−2−(ジアミノメチレン
アミノ)チアゾール 融点:222−225℃(分解) IR(ヌジョール):3470,3450,3400,
3350,3320,3230,1620,1530c
−1 NMR(DMSO−d,δ):3.58(2H,
s),6.28(1H,d,J=3Hz),6.52
(2H,s),6.56(1H,d,J=3Hz),
6.73(1H,s),6.81(4H,s),7.3
5(1H,s),8.18(1H,s) 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−(5−ウレイド
メチルフラン−2−イル)チアゾール 融点:214−215℃ IR(ヌジョール):3400,3320,3130,
1650,1590cm−1 NMR(DMSO−d,δ):4.19(2H,d,
J=5Hz),5.53(2H,s),6.24(1
H,d,J=3Hz),6.36(1H,t,J=5H
z),6.59(1H,d,J=3Hz),6.76
(1H,s),6.87(4H,s) 元素分析:C1012S・1/3HOとし
て 計算値:C41.95,H4.46,N29.35,H
O2.10 実測値:C42.04,H4.53,N29.04,H
O2.33

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式 [式中R、Rはそれぞれ水素、アシル基またはハロ
    ゲンを有していてもよい低級アルキル基であるかまたは
    とRが互いに結合して低級アルキレン基を形成
    し、Rは水素または低級アルキル基、Rはアミノ
    基、アシル基、アシルアミノ基、低級アルキルイソチオ
    ウレイド基、複素環アミノ基、複素環基または式 シアノ基、ニトロ基またはアシル基、Rは水素、低級
    アルキル基、低級アルキルチオ基、低級アルコキシ基ま
    たは適当な置換基を有していてもよいアミノ基を意味す
    る)で表わされる基であり、Aは低級アルキレン基また
    は−CONH−であるかあるいはA−Rは複素環基で
    あり、Qは水素または低級アルキル基である]で示され
    る化合物またはその塩を含有する抗菌剤。
JP18593291A 1990-02-07 1991-02-01 抗菌剤 Pending JPH0578353A (ja)

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