JPH0578339A - 中間体化合物 - Google Patents

中間体化合物

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JPH0578339A
JPH0578339A JP3235590A JP23559091A JPH0578339A JP H0578339 A JPH0578339 A JP H0578339A JP 3235590 A JP3235590 A JP 3235590A JP 23559091 A JP23559091 A JP 23559091A JP H0578339 A JPH0578339 A JP H0578339A
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alkyl
thiadiazole
methylthio
methanol
mmol
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Ronnie R Crenshaw
レイ クレンシヨウ ロンニー
Aldo A Algieri
アントニオ アルジエリイ アルド
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Bristol Myers Squibb Co
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 胃酸分泌の有効な抑制剤である新規3,4−
ジ置換−1,2,5−チアジアゾール−1−オキシド及
び−1,1−ジオキシド化合物の合成用中間体を提供す
る。 【構成】 下記式 〔式中、pは1又は2、nは2〜4の整数、R及びR
は水素、(低級)アルキル、(低級)アルケニルなど
を示す〕の化合物、あるいはその塩、水和物、溶媒和物
又はN−酸化物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】特願昭55−121855号には、動物
(人を含む)の胃酸分泌の有効な抑制剤である新規な
3,4−ジ置換−1,2,5−チアジアゾール−1−オ
キシドおよび−1,1−ジオキシド化合物が記載されて
いる。本発明は上記の新規な化合物を製造するのに有用
な新規中間体を提供するものである。上記の特願昭55
−121855号(原特許出願)に記載されている該新
規化合物は次式Iによって表わされる化合物、或いは非
毒性の医薬として使用可能なその塩、水和物、溶媒和物
又はN−酸化物である。
【0002】
【化3】
【0003】〔式中pは、1又は2である;R1 は、ヒ
ドロキシ又はNR2 3 である;R2 及びR3 は各々、
独立して水素、(低級)アルキル、(低級)アルケニ
ル、(低級)アルキニル、シクロ(低級)アルキル、シ
クロ(低級)アルキル(低級)アルキル、ヒドロキシ
(低級)アルキル、(低級)アルコキシ(低級)アルキ
ル、(低級)アルキルチオ(低級)アルキル、アミノ
(低級)アルキル、(低級)アルキルアミノ(低級)ア
ルキル、ジ(低級)アルキル(低級)アルキル、ピロリ
ジノ(低級)アルキル、ピペリジノ(低級)アルキル、
モルホリノ(低級)アルキル、ピペラジノ(低級)アル
キル、ピリジル(低級)アルキル、アミノ、(低級)ア
ルキルアミノ、ジ(低級)アルキルアミノ、2,2,2
−トリフロロエチル、2−フロロエチル、ヒドロキシ、
(低級)アルコキシ、2,3−ジヒドロキシプロピル、
シアノ、シアノ(低級)アルキル、アミジノ、(低級)
アルキルアミジノ、A′−(CH2 )m ′Z′(C
2 )n′−、フエニル、フエニル(低級)アルキル、
置換フエニル又は置換フエニル(低級)アルキル(フエ
ニル環は、(低級)アルキル、ヒドロキシ、(低級)ア
ルコキシ及びハロゲンから選択された1又は2の置換分
又はメチレンジオキシ、トリフロロメチル及びジ(低
級)アルキルアミノから選択された1置換分を有してい
てよい)である;ただしR2 及びR3 は、共にシクロ
(低級)アルキル、フエニル、置換フエニル、アミノ、
(低級)アルキルアミノ、ジ(低級)アルキルアミノ、
ヒドロキシ、(低級)アルコキシ、シアノ、アミジノ、
(低級)アルキルアミジノ又はA′−(CH2 )m ′
Z′(CH2 )n ′−であってはならない;或いはR2
及びR3 は、合わせて、−CH2 CH2 X(CH2 )r
−であってよい;
【0004】rは、1〜3の整数である;Xは、メチレ
ン、硫黄、酸素又はN−R4 であり、ただしrが1であ
る時には、Xはメチレンである:R4 は、水素、(低
級)アルキル、(低級)アルケニル、(低級)アルキニ
ル、(低級)アルカノイル又はベンゾイルである;m及
びm′は各々、独立して0〜2の整数である;n及び
n′は各々、独立して2〜4の整数である;Z及びZ′
は各々、独立して硫黄、酸素又はメチレンである;
【0005】A及びA′は各々、独立してフエニル、イ
ミダゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリ
ル、イソキサゾリル、トリアゾリル、チアジアゾリル、
オキサジアゾリル、フリル、チエニル又はピリジルであ
る;ただしA及びA′は、独立して1又は2の置換分を
有していてよく、第1の置換分は、(低級)アルキル、
ヒドロキシ、トリフロロメチル、ハロゲン、アミノ、ヒ
ドロキシメチル、(低級)アルコキシ、
【0006】
【化4】
【0007】から選択され、第2の置換分は、(低級)
アルキル、ヒドロキシ、トリフロロメチル、ハロゲン、
アミノ、ヒドロキシメチル及び(低級)アルコキシから
選択される;
【0008】qは、0〜6の整数である;各R4 は、独
立して上に定義したとおりであるか、或いは2個のR4
基は、合わせて、エチレンであってよい;R5 及びR6
は各々、独立して水素、(低級)アルキル、(低級)ア
ルケニル、(低級)アルキニル、シクロ(低級)アルキ
ル又はフエニルであり、ただしR5 及びR6 は、共にシ
クロ(低級)アルキル又はフエニルであってはならな
い;或いはR5 及びR6 は、合わせてそれらがついてい
る窒素原子と共に、ピロリジノ、モルホリノ、ピペリジ
ノ、メチルピペリジノ、N−メチルピペラジノ又はホモ
ピペリジノであってよい〕
【0009】本発明は上記式Iの化合物の製造に有用な
新規中間体に関するものである。本発明によれば、式
【0010】
【化5】
【0011】〔式中pは、1又は2である;R7 は、ハ
ロゲン、(低級)アルコキシ、(低級)アルキルチオ、
フエノキシ、フエニルチオ、フエニル環がハロゲン、
(低級)アルキル、(低級)アルコキシ及びニトロから
選択された1又は2の置換分を有していてよい置換フエ
ノキシ及び置換フエニルチオから選択された離脱性の基
である;
【0012】R12は、上記のR7 、A′(CH2 )m
Z′(CH2 )n NH−、R2 3 N−又はHS(CH
2 )n NH−(ただしR2 及びR3 は各々、独立して水
素、(低級)アルキル、(低級)アルケニル、(低級)
アルキニル、シクロ(低級)アルキル、シクロ(低級)
アルキル(低級)アルキル、ヒドロキシ(低級)アルキ
ル、(低級)アルコキシ(低級)アルキル、(低級)ア
ルキルチオ(低級)アルキル、アミノ(低級)アルキ
ル、(低級)アルキルアミノ(低級)アルキル、ジ(低
級)アルキルアミノ(低級)アルキル、ピロリジノ(低
級)アルキル、ピペリジノ(低級)アルキル、モルホリ
ノ(低級)アルキル、ピペラジノ(低級)アルキル、ピ
リジル(低級)アルキル、アミノ、(低級)アルキルア
ミノ、ジ(低級)アルキルアミノ、2,2,2−トリフ
ロロエチル、2−フロロエチル、ヒドロキシ、(低級)
アルコキシ、2,3−ジヒドロキシプロピル、シアノ、
シアノ(低級)アルキル、アミジノ、(低級)アルキル
アミジノ、 A′−(CH2 )m ′Z′(CH2 )n ′
−、フエニル、フエニル(低級)アルキル、フエニル環
が(低級)アルキル、ヒドロキシ、(低級)アルコキシ
及びハロゲンから独立して選択された1又は2の置換
分、或いはメチレンジオキシ、トリフロロメチル及びジ
(低級)アルキルアミノから選択された1置換分を有し
ていてよい置換フエニル又は置換フエニル(低級)アル
キルである;ただしR2 及びR3 の両者が共にシクロ
(低級)アルキル、フエニル、置換フエニル、アミノ、
(低級)アルキルアミノ、ジ(低級)アルキルアミノ、
ヒドロキシ、(低級)アルコキシ、シアノ、アミジノ、
(低級)アルキルアミジノ又は A′−(CH2 )m ′
Z(CH2 )n ′−であってはならない;或いはR2
びR3 は、合わせて、−CH2 CH2 X(CH2 )r −
であってよい;
【0013】rは、1〜3の整数である;Xは、メチレ
ン、硫黄、酸素又はN−R4 であり、ただし、pが2で
あり、R7 がメトキシである時には、R2 及びR3 は、
合わせてそれらがついている窒素と共に、モルホリノで
あってはならず、又rが1である時には、Xはメチレン
である;
【0014】R4 は、水素、(低級)アルキル、(低
級)アルケニル、(低級)アルキニル、(低級)アルカ
ノイル又はベンゾイルである;m及びm′は各々、独立
して0〜2の整数である;n及びn′は各々、独立して
2〜4の整数である;Z及びZ′は各々、独立して硫
黄、酸素又はメチレンである;
【0015】A及びA′は各々、独立してフエニル、イ
ミダゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリ
ル、イソキサゾリル、トリアゾリル、チアジアゾリル、
オキサジアゾリル、フリル、チエニル又はピリジルであ
る;ただしAおよびA′は独立して1又は2の置換分を
有していてよく、第1の置換分は、(低級)アルキル、
ヒドロキシ、トリフロロメチル、ハロゲン、アミノ、ヒ
ドロキシメチル、(低級)アルコキシ、
【0016】
【化7】
【0017】から選択され、第2の置換分は、(低級)
アルキル、ヒドロキシ、トリフロロメチル、ハロゲン、
アミノ、ヒドロキシメチル及び(低級)アルコキシから
選択される;qは、0〜6の整数である;各R4 は、独
立して上に定義したとおりであるか、或いは2個のR4
基は、合わせてエチレンであってよい;
【0018】R5 及びR6 は各々、独立して水素、(低
級)アルキル、(低級)アルケニル、(低級)アルキニ
ル、シクロ(低級)アルキル又はフエニルであり、ただ
しR5 及びR6 は、共にシクロ(低級)アルキル又はフ
エニルであってはならない;或いはR5 及びR6 は、合
わせてそれらがついている窒素原子と共に、ピロリジ
ノ、モルホリノ、ピペリジノ、メチルピペリジノ、N−
メチルピペリジノ、N−メチルピペラジノ又はホモピペ
リジノであってよい)である〕の化合物;
【0019】或いはその塩、水和物、溶媒和物又はN−
酸化物が提供される。更に本発明によれば、
【0020】
【化8】
【0021】〔式中pは、1又は2である;nは、2〜
4の整数である;R2 及びR3 は各々、独立して水素、
(低級)アルキル、(低級)アルケニル、(低級)アル
キニル、シクロ(低級)アルキル、シクロ(低級)アル
キル(低級)アルキル、ヒドロキシ(低級)アルキル、
(低級)アルコキシ(低級)アルキル、(低級)アルキ
ルチオ(低級)アルキル、アミノ(低級)アルキル、
(低級)アルキルアミノ(低級)アルキル、ジ(低級)
アルキルアミノ(低級)アルキル、ピロリジノ(低級)
アルキル、ピペリジノ(低級)アルキル、モルホリノ
(低級)アルキル、ピペラジノ(低級)アルキル、ピリ
ジル(低級)アルキル、アミノ、(低級)アルキルアミ
ノ、ジ(低級)アルキルアミノ、2,2,2−トリフロ
ロエチル、2−フロロエチル、ヒドロキシ、(低級)ア
ルコキシ、2,3−ジヒドロキシプロピル、シアノ、シ
アノ(低級)アルキル、アミジノ、(低級)アルキルア
ミジノ、A′−(CH2 )m ′Z′(CH2 )n ′−、
フエニル、フエニル(低級)アルキルフエニル環が(低
級)アルキル、ヒドロキシ、(低級)アルコキシ及びハ
ロゲンから独立して選択された1又は2の置換分、或い
はメチレンジオキシ、トリフロロメチル及びジ(低級)
アルキルアミノから選択された1置換分を含有していて
よい置換フエニル又は置換フエニル(低級)アルキルで
ある;ただしR2 及びR3 の両者が共にシクロ(低級)
アルキル、フエニル、置換フエニル、アミノ、(低級)
アルキルアミノ、ジ(低級)アルキルアミノ、ヒドロキ
シ、(低級)アルコキシ、シアノ、アミジノ、(低級)
アルキルアミジノ又はA′−(CH2 )m ′Z′−(C
2 )n′−であってはならない;或いはR2 及びR3
は、合わせて、−CH2 CH2 X(CH2 )r −であっ
てよい;
【0022】rは、1〜3の整数である;Xは、メチレ
ン、硫黄、酸素又はN−R4 である;ただしrが1であ
る時には、Xはメチレンである:R4 は、水素、(低
級)アルキル、(低級)アルケニル、(低級)アルキニ
ル、(低級)アルカノイル又はベンゾイルである;m′
は、0〜2の整数である;n′は、2〜4の整数であ
る;Z′は、硫黄、酸素又はメチレンである;
【0023】A′は、フエニル、イミダゾイル、チアゾ
リル、イソチアゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリ
ル、トリアゾリル、チアジアゾリル、オキサジアゾリ
ル、フリル、チエニル又はピリジルである;ただしA′
は、1又は2の置換分を含有していてよく、第1の置換
分は、(低級)アルキル、ヒドロキシ、トリフロロメチ
ル、ハロゲン、アミノ、ヒドロキシメチル、(低級)ア
ルコキシ、
【0024】
【化9】
【0025】から選択され、第2の置換分は、(低級)
アルキル、ヒドロキシ、トリフロロメチル、ハロゲン、
アミノ、ヒドロキシメチル及び(低級)アルコキシから
選択される;qは、0〜6の整数である;各R4 は、独
立して上に定義したとおりであるか、或いは2個のR4
基は、合わせてエチレンであってよい;
【0026】R5 及びR6 は各々、独立して水素、(低
級)アルキル、(低級)アルケニル、(低級)アルキニ
ル、シクロ(低級)アルキル又はフエニルである;ただ
しR5 及びR6 は、共にシクロ(低級)アルキル又はフ
エニルであってはならない;或いはR5 及びR6 は、合
わせてそれらがついている窒素原子と共に、ピロリジ
ノ、モルホリノ、ピペリジノ、メチルピペリジノ、N−
メチルピペラジノ又はホモピペリジノであってよい〕の
化合物;或いはその塩、水和物、溶媒和物又はN−酸化
物が提供される。式Iの化合物は、本発明の中間体化合
物を使用して、好適には式
【0027】
【化9】
【0028】(式中R7 は、ハロゲン、フエノキシ、置
換フエノキシ、フエニルチオ、置換フエニルチオ、アル
コキシ、アルキルチオ等のようなよい離脱性の基であ
る)の化合物から出発して、製造することができる。適
当な離脱性の基は、当該技術熟練者に周知である。好適
には、R7 は、(低級)アルコキシ(特にメトキシ)で
ある。
【0029】本発明の中間体化合物の製造 pが2でありそしてR7 がクロロ、メトキシ又はエトキ
シである式IIの出発物質は、既知であり、それらの製造
は、J.Org.Chem.,40、2743(197
5)に記載されている。pが2でありそして各R7 がア
ルコキシ、アルキルチオ、フエノキシ、フエニルチオ、
置換フエノキシ又は置換フエニルチオ(式IV及びVの化
合物)である式IIの出発物質は、次のとおり、式III の
ジクロロ化合物を適当なアルカノール、アルキルチオ、
フエノール、チオフエノール、置換フエノール又は置換
チオフエノールと反応させて対応する式IV又はVの化合
物(式中R8 は、アルキル、フエニル又は置換フエニル
である)を製造することができる:
【0030】
【化10】
【0031】この反応は、エーテク、ジメチルホルムア
ミド等のような不活性有機溶媒中で実施される。反応剤
8 OH又はR8 SHが液体、例えばメタノール、エタ
ノール、エチルメルカプタン又はチオフエノールである
時には、反応は、溶媒として過剰のその溶媒中実施する
ことができる。pが1である式IIの対応する出発物質
(式VII 及びVIIIの化合物)は、R7 がクロロである式
IIの化合物(化合物VI)から同様にして製造することが
できる。
【0032】
【化11】
【0033】化合物VIは、新規化合物であるが、1,1
−ジオキシド3,4−ジヒドロキシ−1,2,5−チア
ジアゾールから式III の化合物を製造するために利用さ
れているのと同じ操作〔J.Org.Chem.,4
0、2743(1975)参照〕によって、既知の化合
物1−オキシド3,4−ジヒドロキシ−1,2,5−チ
アジアゾール〔それ自体Org,Prep.Proce
d.,1、255(1969)の操作に従って製造〕か
ら製造することができる。式VII 及びVIIIの出発物質
は、文献中前述されていない新規化合物である。
【0034】別法として、式IV及びVII の出発物質は、
ジメチルホルムアミドのような不活性溶媒中適当な式IX
の置換オキサールジイミデートエステルのSCl2 又は
2 Cl2 との反応によって対応する式Xの3,4−ジ
置換1,2,5−チアジアゾールを生成させ、次にこれ
を酸化して対応する式VII の1−オキシド又は式IVの
1,1−ジオキシドとすることによって製造することが
できる。
【0035】
【化12】
【0036】R8 がメチル、エチル、n−プロピル、イ
ソプロピル、n−ブチル及びn−ペンチルである式IXの
オキサールジイミデートは、既知であり、それらの製造
は、Chem.Ber.,107、3121(197
4)に記載されている。R8 が、随意には(低級)アル
キル、(低級)アルコキシ、ハロゲン又はニトロにより
置換されている、フエニルである対応する化合物は、同
様の操作によって製造することができる。R8 がメチル
又はエチルである式Xの化合物は、J.Org.Che
m.,40、2749(1975)に記載されている。
【0037】文献は、1,2,5−チアジアゾール核が
酸化に鋭敏であること、過酸によるチアジアゾールの酸
化が通常環の分解及び硫酸イオンの生成を伴なうこと、
並びに母環の過酢酸酸化によって1,1−ジオキシド
1,2,5−チアジアゾールを製造する試みが環の開裂
を招来することを報告している。驚くべきことに、本発
明者らは、クロロホルムのような不活性溶媒中m−クロ
ロ過安息香酸のような過酸による対応する式Xの3,4
−ジ置換−1,2,5−チアジアゾールの酸化によって
良収量で式VII の1−オキシド3,4−ジ置換−1,
2,5−チアジアゾール及び式IVの1,1−ジ酸化物を
容易に製造することができることを見出した。1−オキ
シド3,4−ジメトキシ−1,2,5−チアジアゾール
の製造は、後記の例4、工程Aに示される;対応する
1,1−ジオキシドの製造を下に示す。
【0038】参考例〔1〕 1,1−ジオキシド3,4−ジメトキシ−1,2,5−
チアジアゾール クロロホルム60ml中m−クロロ過安息香酸(4.11
g;20.3ミリモル;定量値85%)の溶液に攪拌
下、クロロホルム20ml中3,4−ジメトキシ−1,
2,5−チアジアゾール(1.48g;10.1ミリモ
ル)〔J.Org.Chem.,40、2749(19
75)に記載されている操作に従って製造〕の溶液を1
分間に亘って添加した。外温において1時間攪拌後、混
合物を8時間還流加熱し、次に外温において1時間攪拌
した。反応混合物を水性重炭酸ナトリウム及び水で抽出
し、有機層を硫酸ナトリウム上乾燥し、濾過し、減圧下
蒸発させた。残留物をメタノールで処理し、濾過して生
成物1.03gを得た。メタノールから再結晶して標題
の化合物、mp200〜202℃を得た。
【0039】分析 C4 6 2 4 Sとして計算値: C,26.97;H,3.39;N,15.72;S,
18.00。 実験値:C,26.82;H,3.18;N,16.0
9;S,18.00。
【0040】本発明者らは、式VII の化合物を式IXの化
合物から、後者の塩化チオニルとの反応により、1工程
の反応で直接製造することができることを見出した。
【0041】
【化13】
【0042】この反応は、塩化メチレン、クロロホルム
等のような不活性有機溶媒中実施される。この反応は、
酸スカベンジャーとして塩基の添加なしに実施すること
ができるが、本発明者は、反応中生成するHClを除去
するために約2当量の塩基を添加することを好適とす
る。それによって一層高い収量の化合物VII が得られ
る。適当な塩基は、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、重
炭酸ナトリウム及び重炭酸カリウムのような無機塩基、
並びにトリエチルアミン、ピリジン等のような有機塩基
を包含する。この方法は、1工程を省略するだけではな
く、m−クロロ過安息香酸のような高価な酸化剤の使用
が避けられるという点ではるかに経済的である。この反
応は、約−20°〜約25°の温度において、好適には
約0°〜約10°において実施することができる。参考
例〔I〕は、この方法による、R8 がメチルである式VI
I の化合物の製造を示す。
【0043】参考例〔II〕 1−オキシド3,4−ジメトキシ−1,2,5−チアジ
アゾール CH2 Cl2 18ml中塩化チオニル(2.61ml,4.
25g;70.6ミリモル)の冷溶液にCH2 Cl28m
l中ジメチルオキサールジイミデート(4.0g;3
4.5ミリモル)及びピリジン(5.71ml,5.58
g;70.6ミリモル)の溶液を、窒素気流中、反応温
度が0〜15°の間に留まるような速度で滴加した。外
温において20分間攪拌後、反応混合物を水性0.05
5N Hcl11mlづつで2回洗浄した。水相をCH2
Cl2 20mlづつで2回抽出し、有機相を合して乾燥
し、減圧下蒸発乾固した。固体残留物をイソプロピルア
ルコールから再結晶して標題の化合物、mp137〜1
39℃、3.0gを得た。式Iの化合物は、いくつかの
種類の本発明による新規中間体を経て種々の別反応図式
によって式IIの化合物から製造することができる。
【0044】反応図式1
【化14】
【0045】反応図式1においては、R9 は、−NR2
3 か又は−NH(CH2 )n ′Z′(CH2 )m ′
A′であってよい。A′、Z′、m′及びn′がA、
Z、m及びnと同じである時には、この反応は、勿論、
式IIの化合物を2当量のA(CH2 )m Z(CH2 )n
NH2 と反応させることによって1工程で実施すること
ができる。式XIの中間体は、すべて新規である。式XII
の中間体は、pが2であり、R7 がメトキシでありそし
てR9 がモルホリノである化合物を除いて新規である。
この化合物は、J.Org.Chem.,40、274
3(1975)に記載されている。この反応は、不活性
有機溶媒中実施される;本発明者らは、メタノールが便
利かつ容易に入手できる溶媒であることを見出してい
る。反応温度は、決定的ではない。大部分の出発物質
は、全く反応性であり、本発明者らは、室温より低い温
度、例えば0〜10°において反応を実施することを好
適とする。時には次に反応混合物の温度を上昇させて
(例えば50〜60℃に)反応を完了させることが望ま
しい。
【0046】反応図式2
【化15】
【0047】反応図式2において、Mは、金属陽イオン
であり、それは好適にはK+ 、Li+ 又はNa+ であ
る。反応条件及び溶媒は、反応図式1について記載した
とおりである。式XIの中間体はすべて新規化合物であ
る。
【0048】反応図式3
【化16】
【0049】反応図式3において、R10は、−NR2
3 であるか又は−NH(CH2 )n′Z′(CH2 )m
′A′であり、Xは、常用の離脱性の基である。適当
な離脱性の基は、例えば、フロロ、クロロ、ブロモ、ヨ
ード、−O3 SR11〔R11は、(低級)アルキル(例え
ばメタンスルホネート)、アリール又は置換アリール
(例えばベンゼンスルホネート、p−ブロモベンゼンス
ルホネート又はp−トルエンスルホネート)である〕、
3SF、アセトキシ及び2,4−ジニトロフエノキシ
を包含する。便利さ及び経済性のために、本発明者ら
は、Xがクロロである化合物を利用することを好適とす
る。式XIII、XIV 及びXVの化合物の製造のための反応条
件は、反応図式1について記載したとおりである。式XV
の化合物のA(CH2 )m Xとの反応は、アルカノー
ル、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメチル
スルホキシド、アセトン等のような任意の不活性有機溶
媒中で実施することができる。本発明者らは、メタノー
ル、エタノール又はイソプロパノールのようなアルカノ
ール中反応を実施することを好適とする。反応温度は決
定的ではない;この反応は、約0°〜約200°の温度
において実施することができる。低温においては反応が
おそく、一方高温は、分解及び副生物の生成のために普
通比較的純度が低い生成物を生じる。本発明者らは普
通、反応を室温において実施することを好適とする。式
Ic の化合物を得る式XVの化合物のA(CH2 )m Xと
の反応は、好適には塩基の存在下に実施され、それは酸
アクセプターとして作用することによって反応を容易に
させる。適当な塩基は、例えば、NaOH、KOH、L
iOH、トリエチルアミン、ジメチルアニリン、エトキ
シ化ナトウム等を包含する。Xがヒドロキシルである場
合には、反応は、濃鉱酸、例えばHCl中実施すること
ができる(例24参照)。XIII、XIV 及びXVの中間体は
すべて新規化合物である。本発明の1つの好ましい実施
態様はpが1であり、R12がR7 である前記式
【0050】
【化17】
【0051】の新規な中間体化合物すなわち下記式IIa
【化18】
【0052】〔式中R7 は、ハロゲン、(低級)アルコ
キシ、(低級)アルキルチオ及び随意にはハロゲン、
(低級)アルキル、(低級)アルコキシ及びニトロから
選択された1又は2の置換分を有するフエノキシ又はフ
エニルチオから選択された離脱性の基である〕を有する
新規な中間体化合物に関する。
【0053】尚他の一面においては、本発明は、式
【化19】
【0054】〔式中pは、1又は2である;R7 は、ハ
ロゲン、(低級)アルアルコキシ、(低級)アルキルチ
オ、フエノキシ、フエニルチオ、フエニル環がハロゲ
ン、(低級)アルキル、(低級)アルコキシ及びニトロ
から選択された1又は2の置換分を有していてよい置換
フエノキシ及び置換フエニルチオから選択された離脱性
の基である;
【0055】R12は、A(CH2 )m Z(CH2 )n N
H−、R2 3 N−又はHS(CH2 )n NH−であ
る;ただしR2 及びR3 は各々、独立して水素、(低
級)アルキル、(低級)アルケニル、(低級)アルキニ
ル、シクロ(低級)アルキル、シクロ(低級)アルキル
(低級)アルキル、ヒドロキシ(低級)アルキル、(低
級)アルコキシ(低級)アルキル、(低級)アルキルチ
オ(低級)アルキル、アミノ(低級)アルキル、(低
級)アルキルアミノ(低級)アルキル、ジ(低級)アル
キルアミノ(低級)アルキル、ピロリジノ(低級)アル
キル、ピペリジノ(低級)アルキル、モルホリノ(低
級)アルキル、ピペラジノ(低級)アルキル、ピリジル
(低級)アルキル、アミノ、(低級)アルキルアミノ、
ジ(低級)アルキルアミノ、2,2,2−トリフロロエ
チル、2−フロロエチル、ヒドロキシ、(低級)アルコ
キシ、3,4−ジヒドロキシプロピル、シアノ、シアノ
(低級)アルキル、アミジノ、(低級)アルキルアミジ
ノ、A′−(CH2 )m ′Z′(CH2 )n ′−、フエ
ニル、フエニル(低級)アルキル、フエニル環が(低
級)アルキル、ヒドロキシ、(低級)アルコキシ及びハ
ロゲンから独立して選択された1又は2の置換分、或い
はメチレンジオキシ、トリフロロメチル及びジ(低級)
アルキルアミノから選択された1置換分を有していてよ
い置換フエニル又は置換フエニル(低級)アルキルであ
る;ただしR2 及びR3 は、共にシクロ(低級)アルキ
ル、フエニル、置換フエニル、アミノ、(低級)アルキ
ルアミノ、ジ(低級)アルキルアミノ、ヒドロキシ、
(低級)アルコキシ、シアノ、アミジノ、(低級)アル
キルアミジノ又はA′−(CH2 )m ′Z′(CH2
n ′−であってはならない;或いはR2 及びR3 は、合
わせて、−CH2CH2 X(CH2 )r −であってよ
い;
【0056】rは、1〜3の整数である;Xは、メチレ
ン、硫黄、酸素又はN−R4 であり;ただしpが2であ
りそしてR7 がメトキシである時には、R2 及びR
3 は、合わせてそれらがついている窒素と共に、モルホ
リノであってはならず、又rが1である時には、Xはメ
チレンである。;
【0057】R4 は水素、(低級)アルキル、(低級)
アルケニル、(低級)アルキニル、(低級)アルカノイ
ル又はベンゾイルである;m及びm′は各々、独立して
0〜2の整数である;n及びn′は各々、独立して2〜
4の整数である;Z及びZ′は各々、独立して硫黄、酸
素又はメチレンである;A及びA′は各々、独立してフ
エニル、イミダゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、
オキサゾリル、イソキサゾリル、トリアゾリル、チアジ
アゾリル、オキサジアゾリル、フリル、チエニル又はピ
リジルである;ただしA及びA′は、独立して1〜2の
置換分を有していてよく、第1の置換分は、(低級)ア
ルキル、ヒドロキシ、トリフロロメチル、ハロゲン、ア
ミノ、ヒドロキシメチル、(低級)アルコキシ、
【0058】
【化20】
【0059】及び−(CH2 )q NR5 6 から選択さ
れ、第2の置換分は、(低級)アルキル、ヒドロキシ、
トリフロロメチル、ハロゲン、アミノ、ヒドロキシメチ
ル及び(低級)アルコキシから選択される;qは、0〜
6の整数である;各R4 は、独立して上に定義したとお
りであるか、或いは2個のR4 基は、合わせて、エチレ
ンであってよい;R5 及びR6 は各々、独立して水素、
(低級)アルキル、(低級)アルケニル、(低級)アル
キニル、シクロ(低級)アルキル又はフエニルであり、
ただしR5 及びR6 は、共にクロ(低級)アルキル又は
フエニルであってはならない;或いはR5 及びR6 は、
合わせてそれらがついている窒素原子と共に、ピロリジ
ノ、モルホリノ、ピペリジノ、メチルピペリジノ、N−
メチルピペラジノ又はホモピペリジノであってよい〕の
新規な中間体化合物;或いはその塩、水和物、溶媒和物
又はN−酸化物に関する。
【0060】式XVI の化合物の更に好適な実施態様にお
いては、R12は、A(CH2 )mZ(CH2 )n NH
〔ただしAは、フエニル、イミダゾリル、チアゾリル、
フリル、チエニル又はピリジルであり、その各々は、1
又は2の置換分を有していてよく、第1の置換分は、
(低級)アルキル、
【0061】
【化21】
【0062】から選択され、第2の置換分は、(低級)
アルキルから選択される;Zは、硫黄、酸素又はメチレ
ンである;mは、0又は1である;nは、2又は3であ
る;各R4 は、独立して水素又は(低級)アルキルであ
るか、或いは2個のR4 基は、合わせて、エチレンであ
ってよい;R5 及びR6 は各々、独立して水素又は(低
級)アルキルである;或いはR5 及びR6 は、合わせて
それらがついている窒素原子と共に、ピロリジノ、モル
ホリノ、ピペリジノ、メチルピペリジノ、N−メチルピ
ペラジノ又はホモピペリジノであってよい;R7 は、
(低級)アルコキシである。
【0063】式XVI の化合物の他の更に好適な一実施態
様においては、R12は、R2 3 N−〔ただしR2 及び
3 は各々、独立して水素、(低級)アルキル、(低
級)アルケニル、(低級)アルキニル、シクロ(低級)
アルキル、(低級)アルキル、ピリジル(低級)アルキ
ル、A′−(CH2 )m ′Z′(CH2 )n ′−、フエ
ニル(低級)アルキル又は3,4−メチレンジオキシベ
ンジルである;ただしR 2 及びR3 は、共にA′−(C
2 )m ′Z′(CH2 )n ′−であってはならない;
m′は、0又は1である;n′は、2又は3である;
Z′は、硫黄、酸素又はメチレンである;A′は、フエ
ニル、イミダゾリル、チアゾリル、フリル、チエニル又
はピリジルであり、その各々は、1又は2の置換分を有
していてよく、第1の置換分は、(低級)アルキル、
【0064】
【化22】
【0065】から選択される;各R4 は、独立して水素
又は(低級)アルキルであるか、或いは2個のR4
は、合わせて、エチレンであってよい;R5 及びR6
各々、独立して水素又は(低級)アルキルである;或い
はR5 及びR6 は、合わせてそれらがついている窒素原
子と共に、ピロリジノ、モルホリノ、ピペリジノ、メチ
ルピペリジノ、N−メチルピペラジノ又はホモピペリジ
ノであってよい;R7 は、(低級)アルコキシである。
【0066】式XVI の化合物の他の更に好適な一実施態
様においては、R12は、HS(CH2 )n NH−であ
る;ただしnは、2〜4の整数である;R7 は、(低
級)アルコキシである。
【0067】式XVI の化合物の特に好適な一実施態様に
おいては、R12は、
【化23】
【0068】〔式中Zは、硫黄又はメチレンであり、R
13は、水素又はメチルである;R7 は、(低級)アルコ
キシである〕である。
【0069】式XVI の化合物の他の特に好適な一実施態
様においては、R12は、
【化24】
【0070】〔ただしR13は、水素又はメチルである;
Zは、硫黄又はメチレンである;R7 は、(低級)アル
コキシである〕である。
【0071】式XVI の化合物の他の特に好適な一実施態
様においては、R12は、
【化25】
【0072】〔ただしR5 及びR6 は各々、独立して水
素又は(低級)アルキルである;Zは、硫黄又はメチレ
ンである;R7は、(低級)アルコキシである〕であ
る。
【0073】式XVI の化合物の他の特に好適な一実施態
様においては、R12は、
【化26】
【0074】〔ただしR5 及びR6 は各々、独立して水
素又は(低級)アルキルであるか、或いは、R5 が水素
である時には、R6 は又、(低級)アルケニル又は(低
級)アルキニルであってもよい;或いはR5 及びR
6 は、合わせてそれらがついている窒素と共に、ピロリ
ジノ、モルホリノ、ピペリジノ又はホモピペリジノであ
ってよい;R7 は(低級)アルコキシである〕である。
【0075】尚他の一面においては、本発明は、式
【化27】
【0076】〔式中pは、1又は2である;nは、2〜
4の整数である;R2 及びR3 は各々、独立して水素、
(低級)アルキル、(低級)アルケニル、(低級)アル
キニル、シクロ(低級)アルキル、シクロ(低級)アル
キル(低級)アルキル、ヒドロキシ(低級)アルキル、
(低級)アルコキシ(低級)アルキル、(低級)アルキ
ルチオ(低級)アルキル、アミノ(低級)アルキル、
(低級)アルキルアミノ(低級)アルキル、ジ(低級)
アルキルアミノ(低級)アルキル、ピロリジノ(低級)
アルキル、ピペリジノ(低級)アルキル、モルホリノ
(低級)アルキル、ピペラジノ(低級)アルキル、ピリ
ジノ(低級)アルキル、アミノ、(低級)アルキルアミ
ノ、ジ(低級)アルキルアミノ、2,2,2−トリフロ
ロエチル、2−フロロエチル、ヒドロキシ、(低級)ア
ルコキシ、2,3−ジヒドロキシプロピル、シアノ、シ
アノ(低級)アルキル、アミジノ、(低級)アルキルア
ミジノ、A′−(CH2 )m ′Z(CH2 )n ′−、フ
エニル、フエニル(低級)アルキル、置換フエニル又は
置換フエニル(低級)アルキル(ただしフエニル環は、
(低級)アルキル、ヒドロキシ、(低級)アルコキシ及
びハロゲンから独立して選択された1又は2の置換分、
或いはメチレンジオキシ、トリフロロメチル及びジ(低
級)アルキルアミノから選択された1置換分を有してい
てよい)である;ただしR2 及びR3 は、共にシクロ
(低級)アルキル、フエニル、置換フエニル、アミノ、
(低級)アルキルアミノ、ジ(低級)アルキルアミノ、
ヒドロキシ、(低級)アルコキシ、シアノ、アミジノ、
(低級)アルキルアミジノ又はA′−(CH2 )m ′
Z′(CH2 )n ′−であってはならない;或いはR2
及びR3 は、合わせて、−CH2 CH2 X(CH2 )r
−であってよい;
【0077】rは、1〜3の整数である;Xは、メチレ
ン、硫黄、酸素又はN−R4 である;ただしrが1であ
る時には、Xは、メチレンである;R4 は、水素、(低
級)アルキル、(低級)アルケニル、(低級)アルキニ
ル、(低級)アルカノイル又はベンゾイルである;m′
は、0〜2の整数である;n′は、2〜4の整数であ
る;Z′は、硫黄、酸素又はメチレンである;A′は、
フエニル、イミダゾリル、チアゾリル、イソチアゾリ
ル、オキサゾリル、イソキサゾリル、トリアゾリル、チ
アジアゾリル、オキサジアゾリル、フリル、チエニル又
はピリジルである;ただしA′は、1〜2の置換分を有
していてよく、第1の置換分は、(低級)アルキル、ヒ
ドロキシ、トリフロロメチル、ハロゲン、アミノ、ヒド
ロキシメチル、(低級)アルコキシ、
【0078】
【化28】
【0079】から選択され、第2の置換分は、(低級)
アルキル、ヒドロキシ、トリフロロメチル、ハロゲン、
アミノ、ヒドロキシメチル及び(低級)アルコキシから
選択される;
【0080】qは、0〜6の整数である;各R4 は、独
立して上に定義したとおりであるか、或いは2個のR4
基は、合わせて、エチレンであってよい;R5 及びR6
は各々、水素、(低級)アルキル、(低級)アルケニ
ル、(低級)アルキニル、シクロ(低級)アルキル又は
フエニルである;或いはR5 及びR6 は、合わせてそれ
らがついている窒素原子と共に、ピロリジノ、モルホリ
ノ、ピペリジノ、メチルピペリジノ、N−メチルピペラ
ジノ又はホモピペリジノである〕の新規中間体;或いは
その塩、水和物、溶媒和物又はN−酸化物に関する。
【0081】式XVIIの化合物の更に好適な一実施態様に
おいては、R2 及びR3 は各々、独立して水素、(低
級)アルキル、(低級)アルケニル、(低級)アルキニ
ル、シクロ(低級)アルキル(低級)アルキル、フエニ
ル(低級)アルキル、ピリジル(低級)アルキル、3,
4−メチレンジオキシベンジル又はA′(CH2 )m ′
Z(CH2 )n ′である;ただしR2 及びR3 は、共に
A′−(CH2 )m ′Z′(CH2 )n ′−であっては
ならない;m′は、0〜2の整数である;n及びn′は
各々、独立して2〜4の整数である;Z′は、硫黄、酸
素又はメチレンである;A′は、フエニル、イミダゾリ
ル、チアゾリル、フリル、チエニル又はピリジルであ
り、その各々は、1〜2の置換分を有していてよく、第
1の置換分は、(低級)アルキル、
【0082】
【化29】
【0083】から選択され、第2の置換分は、(低級)
アルキルから選択される;R5 及びR6 は各々、独立し
て水素又は(低級)アルキルである。
【0084】式XVIIの化合物の他の更に好適な一実施態
様においては、nは2である;R2 及びR3 は各々、独
立して水素、(低級)アルキル、(低級)アルケニル、
(低級)アルキニル及びフエニル(低級)アルキルから
選択されるか、或いは、R2 が水素である時には、R3
は、
【0085】
【化30】
【0086】であってよい;ただしZは、硫黄又はメチ
レンであり、R13は、水素又はメチルである。
【0087】実施例および参考例 前記3位および5位が共に離脱性の基(R7 )である場
合の化合物の製造法と生成物の物性(mp等)を参考例
〔I〕および〔II〕として説明したが、以下には更に広
く本発明の範囲内にある中間体化合物の製造法とその物
性(実施例)と共に、該中間体化合物から最終の前記式
Iの化合物(特願昭55−121835号の目的化合
物)を製造する方法(参考例)をも併せて説明する。こ
れらの例において、すべての温度は「℃」で示される。
【0088】例1. 1,1−ジオキシド3−{2−〔(5−メチル−1H−
イミダゾール−4−イル)メチルチオ〕エチルアミノ}
−4−(2−プロピニル)アミノ−1,2,5−チアジ
アゾール A.1,1−ジオキシド3−{2−〔(5−メチル−1
H−イミダゾール−4−イル)メチルチオ〕エチルアミ
ノ}−4−メトキシ−1,2,5−チアジアゾール 室温においてメタノール200ml中1,1−ジ酸化3,
4−ジメトキシ−1,2,5−チアジアゾール(2.0
g;11.2ミリモル)〔J.Org.Chem.,4
0,2743(1975)に記載されている操作に従っ
て製造〕の懸濁液によく攪拌しながらメタノール25ml
中2−〔(5−メチル−1H−イミダゾール−4−イ
ル)メチルチオ〕エチルアミン(ジ塩酸塩から、2.7
3g;11.2ミリモル)〔ベルギー特許779,77
5に従って製造〕を添加した。30分攪拌後、標題の化
合物のメタノール溶液を得た。TLC〔シリカ/CH2
Cl2 :CH3 OH(90:10)〕によりRf=0.
44を得た。
【0089】B.1,1−ジオキシド3−{2−〔(5
−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)メチルチ
オ〕エチルアミノ}−4−(2−プロピニル)アミノ−
1,2,5−チアジアゾール 工程Aの生成物のメタノール性溶液に2−プロピニルア
ミン7mlを添加した。室温において20分間攪拌後、反
応混合物を減圧下に蒸発させ、残留油をシリカゲル上に
置き、塩化メチレン−メタノールを使用する勾配溶離に
よってクロマトグラフィー処理した。適当な画分を合し
て油として標題の化合物2.74gを得た。
【0090】上の材料を同一の第2の実験中得られたも
のと合することによって更に精製を達成し、この混合物
をシリカゲル上に置き、塩化メチレン−メタノールを使
用する勾配溶離によってクロマトグラフィー処理した。
適当な画分をメタノールと合し、減圧下蒸発させてもろ
い固体、mp82〜103°として標題の化合物(2.
93g)を得た;d6 ジメチルスルホキシド中NMRス
ペクトル(100MHz)は、1/3モルのメタノール
の存在を示した。
【0091】分析 C12166 2 2 として計算
値: C,42.19;H,4.97;N,23.95;S,
18.27。 実験値:C,42.05;H,5.05;N,24.0
1;S,18.45。
【0092】例2. 1,1−ジオキシド3−{2−〔(5−メチル−1H−
イミダゾール−4−イル)メチルチオ〕エチルアミノ}
−4−メチルアミノ−1,2,5−チアジアゾール 氷水浴水2°に冷却した乾燥メタノール250ml中1,
1−ジオキシド3,4−ジメトキシ−1,2,5−チア
ジアゾール(2.5g;1.40ミリモル)の溶液によ
く攪拌しながらメタノール25ml中2−〔(5−メチル
−1H−イミダゾール−4−イル)メチルチオ〕エチル
アミン(ジ塩酸塩から、3.42g;14.0ミリモ
ル)の溶液を25分間に亘って滴加した。2°において
20分間攪拌後、この溶液中に無水メチルアミンを6分
間バブルさせ、攪拌を外温において30分間継続した。
反応混合物を減圧下蒸発させ、塩化メチレン−メタノー
ルを使用する勾配溶離によってクロマトグラフ処理し
た。適当な画分を合して標題の化合物3.2gを得た。
カラムクロマトグラフィーを使用して生成物を更に精製
して無定形の固体、mp98〜100°として標題の化
合物の分析用試料を得た。d6 ジメチルスルホキシド中
NMRスペクトル(100MHz)は、次の共鳴を示し
たδ:7.46(s,1H);3.70(s,2H);
2.53(t,2H);2.86(s,3H);2.7
6(t,2H);2.15(s,3H)。
【0093】分析 C10166 2 2 として計算
値: C,37.96;H,5.09;N,26.56;S,
20.27。 実験値:C,37.79;H,5.16;N,26.5
2;S,20.24。
【0094】例3. 1,1−ジオキシド3−{2−〔(2−グアニジノチア
ゾール−4−イル)メチルチオ〕エチルアミノ}−4−
{2−〔(5−メチル−1H−イミダゾール−4−イ
ル)メチルチオ〕エチルアミノ−1,2,5−チアジア
ゾール 1,1−ジオキシド3−{2−〔(5−メチル−1H−
イミダゾール−4−イル)メチルチオ〕エチルアミノ}
−4−メトキシ−1,2,5−チアジアゾール〔例1の
工程Aの操作によって2−{(5−メチル−1H−イミ
ダゾール−4−イル)メチルチオ}エチルアミンのジ塩
酸塩(2.73g;11.2ミリモル)から製造〕の溶
液に−10°においてよく攪拌しながらメタノール35
ml中2−〔(2−グアニジノチアゾール−4−イル)メ
チルチオ〕エチルアミン(ジ塩酸塩から、3.41g;
11.2ミリモル)〔南ア特許78/2129に記載さ
れた操作に従って製造〕の溶液をすばやく添加した。−
10°において30分間攪拌後、溶液を外温まで放置し
た。反応混合物を減圧下蒸発させ、残留物をシリカゲル
45g上に置き、塩化メチレン−メタノール(4:1)
1リットルを使用してクロマトグラフ処理した。適当な
画分を合し、蒸発させ、残留物(5.82g)を酸化ア
ルミニウム80g上に置き、酢酸エチル−メタノールの
勾配溶離を使用してクロマトグラフ処理した。適当な画
分を合し、セライトを通して濾過し、高真空下蒸発させ
て酢酸エチル約2/3モルを含有する無定形の固体とし
て〔d6 ジメチルスルホキシド中NMRスペクトル(1
00MHz)によって確認〕標題の化合物(2.5g)
を得た。
【0095】分析 C1624102 4 ・2/3C4
8 2 として計算値: C,38.96;H,5.14;N,24.34;S,
22.29。 実験値:C,39.08;H,4.96;N,24.4
8;S,22.26。
【0096】例4. 1−オキシド3−{2−〔(5−メチル−1H−イミダ
ゾール−4−イル)メチルチオ〕エチルアミノ}−4−
メチルアミノ−1,2,5−チアジアゾール A.1−オキシド3,4−ジメトキシ−1,2,5−チ
アジアゾール 20°においてクロロホルム900ml中m−クロロ過安
息香酸(50.7g;25.0ミリモル)の溶液に攪拌
下クロロホルム100ml中3,4−ジメトキシ−1,
2,5−チアジアゾール(35.2g;24.1ミリモ
ル)〔J.Org.Chem.,40,2749(19
75)中記載された操作に従って製造〕の溶液を3分間
に亘って添加した。冷却浴を使用して32°より上に上
昇することからこの発熱反応を抑えた。外温において3
時間攪拌後、過剰の過酸を更に2.0gの3,4−ジメ
トキシ−1,2,5−チアジアゾールと反応させ、1時
間攪拌した。
【0097】有機溶液をNaHCO3 の1%溶液300
mlづつで2回抽出し、水250mlで洗浄し、乾燥し、減
圧下蒸発させて生成物47.0gを得た。イソプロピル
アルコールから再結晶して標題の化合物(34.0g)
を得た。イソプロピルアルコールから更に再結晶して分
析用試料、mp135〜137°を得た。
【0098】分析 C4 6 2 3 Sとして計算値: C,29.63;H,3.72;N,17.27;S,
19.77。 実験値:C,29.53;H,3.75;N,17.2
6;S,19.83。
【0099】B.1−オキシド3−{2−〔(5−メチ
ル−1H−イミダゾール−4−イル)メチルチオ〕エチ
ルアミノ}−4−メチルアミノ−1,2,5−チアジア
ゾール 上の工程Aから得られた1−オキシド3,4−ジメトキ
シ−1,2,5−チアジアゾールの溶液を等モル量の2
−〔(5−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)−
メチルチオ〕エチルアミンと反応させ、得られた1−オ
キシド3−{2−〔(5−メチル−1H−イミダゾール
−4−イル)メチルチオ〕エチルアミノ}−4−メトキ
シ−1,2,5−チアジアゾールを過剰のメチルアミン
で処理し、それによって標題の化合物を得る。
【0100】例5. 1,1−ジオキシド3−ヒドロキシ−4−{2〔(5−
メチル−1H−イミダゾール−4−イル)メチルチオ〕
エチルアミノ}−1,2,5−チアジアゾール 例12、工程Aの一般操作によって1,1−ジオキシド
3−{2−〔(5−メチル−1H−イミダゾール−4−
イル)メチルチオ〕エチルアミノ}−4−メトキシ−
1,2,5−チアジアゾール〔例1、工程Aの操作によ
って製造〕のメタノール性溶液をメタノール中カセイソ
ーダの溶液で処理する時、標題の化合物、mp263〜
265°(分解)が得られる。
【0101】分析 C9 135 2 3 として計算
値: C,35.64;H,4.32;N,23.09;S,
21.13。 実験値:C,35.56;H,4.38;N,23.0
1;S,21.13。
【0102】例6. 1,1−ジオキシド3−{2−〔(5−ジメチルアミノ
メチル−2−フリル)メチルチオ〕エチルアミノ}−4
−メチルアミノ−1,2,5−チアジアゾール及び1,
1−ジオキシド3,4−ビス{2−〔(5−ジメチルア
ミノメチル−2−フリル)メチルチオ〕エチルアミノ}
−1,2,5−チアジアゾール
【0103】A.1,1−ジオキシド3−{2−〔(5
−ジメチルアミノメチル−2−フリル)メチルチオ〕エ
チルアミノ}−4−メトキシ−1,2,5−チアジアゾ
ール 乾燥メタノール20ml中2−〔(5−ジメチルアミノメ
チル−2−フリル)メチルチオ〕エチルアミン(2.4
1g;11.2ミリモル〔ベルギー特許857,388
に記載された操作に従って製造〕の溶液を、メタノール
200ml中1,1−ジオキシド3,4−ジメトキシ−
1,2,5−チアジアゾール(2.0g;11.2モ
ル)の冷(8°)懸濁液によく攪拌しながら全部一度に
添加した。8〜10°において15分間攪拌後、標題の
化合物のメタノール性溶液を得る。
【0104】B.1,1−ジオキシド3−{2−〔(5
−ジメチルアミノメチル−2−フリル)メチルチオ〕エ
チルアミノ}−4−メチルアミノ−1,2,5−チアジ
アゾール 工程Aの生成物の冷(1°)メタノール性溶液中に無水
メチルアミンを6分間バブルさせた。10分間攪拌を継
続し、この混合物を減圧下に蒸発させた。残留物をシリ
カゲル45g上に置き、塩化メチレン−メタノールの勾
配溶離を使用してクロマトグラフ処理した。塩化メチレ
ン−メタノール(95:5)を使用して、適当な画分を
メタノール中合し、セライトを通して濾過し、次に減圧
下濃縮して生成物を得た。メタノールから再結晶して標
題の化合物(1.76g)、mp82〜90°を得た;
6 ジメチルスルホキシド中NMRスペクトル(100
MHz)は、2/3モルのメタノールの存在を示した。
【0105】分析 C13215 3 2 ・2/3CH
3 OHとして計算値: C,43.10;H,6.26;N,18.38;S,
16.83。 実験値:C,43.30;H,6.12;N,18.5
7;S,16.96。
【0106】C.1,1−ジオキシド3,4−ビス{2
−〔(5−ジメチルアミノメチル−2−フリル)メチル
チオ〕エチルアミノ}−1,2,5−チアジアゾール 工程B中クロマトグラフィーからの塩化メチレン−メタ
ノール(9:1)を使用しておそく溶離する成分を酸化
アルミニウム45g上に置き、酢酸エチル−メタノール
の勾配溶離を使用してクロマトグラフ処理した。適当な
画分を蒸発させ、残留物をエーテル−アセトニトリルで
つぶして無色の固体を得、これを濾過によって集めて1
水物、mp92.5〜96°として標題の化合物(42
8mg)を得た。
【0107】分析 C22346 3 4 ・H2 Oとし
て計算値: C,47.12;H,6.47;N,14.99;S,
17.15。 実験値:C,47.28;H,6.48;N,15.0
9;S,17.39。 H2 Oについて計算値=3.21%; H2 O実験値=3.32%。
【0108】例7. 1,1−ジオキシド3−{2〔(5−ジメチルアミノメ
チル−2−フリル)メチルチオ〕エチルアミノ}−4−
エチルアミノ−1,2,5−シアジアゾール メタノール200ml中1,1−ジオキシド3,4−ジメ
トキシ−1,2,5−チアジアゾール(2.0g;1
1.2ミリモル)の冷(1°)懸濁液によく攪拌しなが
ら乾燥メタノール20ml中2−〔(5−ジメチルアミノ
メチル−2−フリル)メチルチオ〕エチルアミン(2.
41g;11.2ミリモル)の溶液を全部一度に添加し
た。1〜5°において15分間乾燥して後、エチルアミ
ン(4.0ml)を添加し、攪拌を約5°において20分
間継続した。反応混合物を減圧下蒸発させ、残留物をシ
リカゲル46g上に置き、塩化メチレン−メタノールを
使用する勾配溶離を使用してクロマトグラフ処理した。
適当な画分を合し、蒸発させ、ゼラチン状残留物をエー
テル下につぶし、濾過して無色の固体(2.81g)と
して生成物を得た。メタノールから2回再結晶し、外温
において17時間P2 5 上乾燥して標題の生成物、m
p155〜160°(94〜96°において種々半融)
を得た;d6 ジメチルスルホキシド中NMRスペクトル
(100MHz)は、約0.8モルのメタノールの存在
を示した。
【0109】分析 C14235 3 2 ・0.8CH
3 OHとして計算値: C,44.54;H,6.62;N,17.55;S,
16.07。 実験値:C,44.35;H,6.58;N,17.4
4;S,16.18。
【0110】例8. 1,1−ジオキシド3−{2−〔(5−ジメチルアミノ
メチル−2−フリル)メチルチオ〕エチルアミノ}−4
−(2−プロピニル)アミノ−1,2,5−チアジアゾ
ール メタノール200ml中1,1−ジオキシド3,4−ジメ
トキシ−1,2,5−チアジアゾール(2.0g;1
1.2ミリモル)の冷(1°)懸濁液によく攪拌しなが
ら乾燥メタノール20ml中2−〔(5−ジメチルアミノ
メチル−2−フリル)メチルチオ〕エチルアミン(2.
41g;11.2ミリモル)の溶液を25分間に亘って
滴加した。1〜2°において15分間攪拌後、乾燥メタ
ノール10ml中2−プロピニルアミン(4.0ml)の溶
液を全部一度に添加し、次に外温において1時間攪拌を
継続した。反応混合物を減圧下蒸発させ、残留物をシリ
カゲル50g上に置き、塩化メチレン−メタノールの勾
配溶離を使用してクロマトグラフ処理した。適当な画分
を合し、蒸発させ、メタノールから結晶化させて生成物
4.0gを得た。メタノールから、次にイソプロピルア
ルコールから再結晶して標題の化合物(2.90g)、
mp92〜100°を得た;d6 ジメチルスルホキシド
中NMRスペクトル(100MHz)は、1モルのメタ
ノールで生成物が溶媒和されていることを示した。
【0111】分析 C15215 3 2 ・CH3 OH
として計算値: C,46.25;H,6.06;N,16.85;S,
15.43。 実験値:C,46.36;H,6.22;N,16.9
5;S,15.73。
【0112】例9. 1,1−ジオキシド3−メチルアミノ−4−{2−
〔(5−{〔N−メチル−N−(2−プロピニル)アミ
ノ〕メチル}−2−フリル)メチルチオ〕エチルアミ
ノ}−1,2,5−チアジアゾール
【0113】A.5−{〔N−メチル−N−(2−プロ
ピニル)アミノ〕メチル}−2−フランメタノール 氷水浴中5°に冷却したフルフリルアルコール(2.4
9g;25.4ミリモル)に塩酸N−メチルプロパキル
アミン(4.0g;37.9ミリモル)及び40%ホル
マリン(3.13ml;41.7ミリモル)を添加し、こ
の混合物を攪拌し、その間外温に達せしめた。1時間攪
拌後、溶液を外温において4−1/2 日間放置した。反応
混合物を氷水中に注ぎ、40%水性NaOHで強塩基性
とし、塩化メチレンで5回抽出した。有機相を合して乾
燥し、濾過し、減圧下蒸発させて油として生成物を得た
(定量的収量)。真空蒸留により標題の化合物、bp1
02〜106°/0.3mmHg を得た。
【0114】分析 C1013NO2 として計算値: C,67.02;H,7.31;N,7.82 実験値:C,66.80;H,7.44;N,7.93
【0115】B.2−〔(5−{〔N−メチル−N−
(2−プロピニル)アミノ〕メチル}−2−フリル)メ
チルチオ〕エチルアミン 濃塩酸125ml中塩酸システアミン(27.9g;2
4.6ミリモル)の冷(5°)溶液に攪拌下氷冷濃塩酸
100ml中5−{〔N−メチル−N−(2−プロピニ
ル)アミノ〕メチル}−2−フランメタノール(40.
0g;233ミリモル)〔工程A中製造〕の溶液を添加
した。この溶液を0°において2−1/2 日間、次に外温
において7時間放置して反応を完了させた。反応混合物
を氷浴中冷却し、水200mlで希釈し、40%水性Na
OHで強アルカリ性とし、次に塩化メチレンで3回抽出
した。有機相を合して乾燥し、濾過し、減圧下蒸発させ
て濃厚な油(46.4g)として生成物を得た。この油
を迅速に真空蒸留して標題の化合物、bp136〜14
0°/0.2mmHgを得た。
【0116】分析 C12182 OSとして計算値: C,60.47;H,7.61;N,11.76;S,
13.46。 実験値:C,59.82;H,7.68;N,11.6
1;S,13.27。
【0117】C.1,1−ジオキシド3−メチルアミノ
−4−{2−〔(5−{〔N−メチル−N−(2−プロ
ピニル)アミノ〕メチル−2−フリル)メチルチオ〕エ
チルアミノ}−1,2,5−チアジアゾール 乾燥メタノール200ml中1,1−ジオキシド3,4−
ジメトキシ−1,2,5−チアジアゾール(2.0g;
11.2ミリモル)の冷(3°)懸濁液に攪拌下2−
〔(5−{〔N−メチル−N−(2−プロピニル)アミ
ノ〕メチル}−2−フリル)メチルチオ〕エチルアミン
(2.68g;11.2ミリモル)〔工程B中製造〕の
溶液を添加した。3〜7°において15分間攪拌後、こ
の溶液中にメチルアミンを15分間バブルさせた。反応
混合物を減圧下蒸発させ、油状残留物をシリカゲル10
0g上に置き、アセトニトリル−メタノールの勾配を使
用してクロマトグラフ処理した。適当な画分を合し、塩
化メチレン−メタノールの勾配を使用してシリカゲル1
00g上再クロマトグラフ処理した。適当な画分を塩化
メチレンに溶解し、1%水性NaOHで抽出した。水相
を5%水性HClでpH9とし、分離した油を塩化メチ
レンで3回抽出した。抽出液を合して乾燥し、濾過し、
減圧下蒸発させてフォームとして生成物を得た。イソプ
ロピルアルコールから再結晶して標題の化合物、mp5
0〜51°、透明メルト54〜56°をえた;D6 ジメ
チルスルホキシド中NMR(100MHz)は、約1/
4モルのイソプロピルアルコールの存在を示した。
【0118】分析 C15215 3 2 ・1/4C3
8 Oとして計算値: C,47.47;H,5.82;N,17.57;S,
16.09。 実験値:C,47.51;H,6.21;N,16.4
0;S,15.97。
【0119】1,1−ジオキシド3−{2−〔(5−ジ
メチルアミノメチル−3−メチル−2−フリル)メチル
チオ〕エチルアミノ}−4−メチルアミノ−1,2,5
−チアジアゾール A.5−ジメチルアミノメチル−3−メチル−2−フラ
ンメタノール 3−メチル−2−フルフリルアルコール(11.2g;
0.1モル〔J.Am.Chem.Soc.,72,2
195(1950)中記載されている操作に従って製
造〕、塩酸ジメチルアミン(12.23g;0.15モ
ル)及び37%水性ホルムアルデヒド(12ml;0.1
5モル)含有する混合物を約5°において2.5時間、
次に外温において一夜攪拌した。この溶液を蒸気浴上1
0分間加熱し、水12mlで希釈し、炭酸ソーダで塩基性
とした。この混合物を酢酸エチルで抽出し、有機相を乾
燥し、濾過し、減圧下蒸発させて標題の化合物、bp8
8〜96/0.05〜0.08mmHg を得た。
【0120】B.2−〔(5−ジメチルアミノメチル−
3−メチル−2−フリル)メチルチオ〕エチルアミン 氷−塩浴中−10°に冷却した濃HCl20ml中塩酸2
−アミノエタンチオール(2.27g;20.0ミリモ
ル)の溶液に5−ジメチルアミノメチル−3−メチル−
2−フランメタノール(3.38g;20.0ミリモ
ル)〔工程A中製造〕を滴加し、この混合物を15分間
攪拌し、次に冷所(0°)で一夜放置した。17時間後
この冷溶液を水性KOH溶液で強塩基性にし、次に塩化
メチレンで5回抽出した。有機相を合して乾燥し、濾過
し、減圧下蒸発させて標題の化合物(4.16g)、b
p110〜120°/0.1mmHg を得た。
【0121】C.1,1−ジオキシド3−{2−〔(5
−ジメチルアミノメチル−3−メチル−2−フリル)メ
チルチオ〕エチルアミノ}−4−メチルアミノ−1,
2,5−チアジアゾール 1,1−ジオキシド3,4−ジメトキシ−1,2,5−
チアジアゾールを等モル量の2−〔(5−ジメチルアミ
ノメチル−3−メチル−2−フリル)メチルチオ〕エチ
ルアミン〔工程B中製造〕と反応させ、得られた1,1
−ジオキシド3−{2−〔(5−ジメチルアミノメチル
−3−メチル−2−フリル)メチルチオ〕エチルアミ
ノ}−4−メトキシ−1,2,5−チアジアゾールを過
剰のメチルアミンで処理する時、それによって標題の化
合物が得られる。
【0122】例11. 1,1−ジオキシド3−{2−〔(5−ジメチルアミノ
メチル−4−メチル−2−フリル)メチルチオ〕エチル
アミノ}−4−メチルアミノ1,2,5−チアジアゾー
ル A.2−ジメチルアミノメチル−3−メチルフラン 塩化メチレン200ml中3−メチル−2−フルフリルア
ルコール(25.2g;22.5ミリモル)及びトリエ
チルアミン(27.3g;27.0ミリモル)の溶液を
氷−塩浴中−15°に冷却し、温度を−10〜−15°
に保って、塩化メチレン30ml中塩化チオニル(18.
0ml;24.8ミリモル)の溶液を滴加した。15分
後、この混合物を氷水中に注ぎ、有機相を分離した。3
−メチル−2−クロロメチルフランを含有する塩化メチ
レン相を無水エタノール400ml中ジメチルアミン(1
37.0g;3.04モル)の溶液に攪拌下、0°にお
いて、添加し、得られた溶液を外温において17時間攪
拌した。反応混合物を減圧下蒸発させ、残留物を水40
0mlと混合し、40%水性NaOHで強塩基性とし、塩
化メチレンで5回抽出した。抽出液を合して乾燥し、減
圧下蒸発させて標題の化合物26.0g、bp64〜7
0°/20mmHg を得た。TLC〔シリカ/CHC
3 :CH3 OH(85:15)〕は、Rf=0.50
を与えた。
【0123】B.2−クロロメチル−5−ジメチルアミ
ノメチル−3−メチルフラン クロロホルム250ml中2−ジメチルアミノメチル−3
−メチルフラン(6.5g;37.0ミリモル)〔工程
A中製造〕の溶液にパラホルムアルデヒド(1.67
g;55.7ミリモル)及び塩化亜鉛(312mg)添加
し、外温において15分間攪拌しながら、HClガスの
おそい流れをバブルさせた。攪拌を2時間継続し、次に
HClガスを15分間バブルさせ、この混合物を1時間
攪拌した。この時反応混合物に追加のパラホルムアルデ
ヒド(1.67g;55.7ミリモル)を添加し、15
分間HClガスのおそい流れをバブルさせた。外温にお
いて18時間攪拌後、反応混合物をセライトを通して濾
過し、濾液を減圧下蒸発させて標題の化合物(4.97
g)を得、このものは放置すると結晶化し、更に精製す
ることなく工程C中で使用された。
【0124】CDCl3 中NMRスペクトルは、次の共
鳴を与えたδ:6.33(s,1H);4.55(s,
2H);4.30(d,2H);2.83(d,6
H);2.13(s,3H)。
【0125】C.2−〔(5−ジメチルアミノメチル−
4−メチル−2−フリル)メチルチオ〕エチルアミン 氷水浴中冷却した濃塩酸20ml中2−クロロメチル−5
−ジメチルアミノメチル−3−メチルフラン(773m
g;3.45ミリモル)の溶液に塩酸2−アミノエタン
チオール(392mg;3.45ミリモル)を添加し、こ
の混合物を30分間攪拌した。この溶液を0℃において
3日間放置し、次に50%水性KOHで強塩基性とし、
水で希釈し、塩化メチレンで5回抽出した。抽出液を合
して乾燥し濾過し、減圧下蒸発させて油として標題の化
合物を得た。
【0126】この生成物を無水エタノールに溶解し、無
水塩化水素で処理し、減圧下蒸発させた。残留物を熱イ
ソプロピルアルコールに溶解し、炭で処理し、濾過し、
濃縮して塩酸塩を結晶化させた。イソプロピルアルコー
ルから再結晶してジ塩酸塩として標題の化合物、mp1
85〜190°(分解)を得た。
【0127】D.1,1−ジオキシド3−{2−〔(5
−ジメチルアミノメチル−4−メチル−2−フリル)メ
チルチオ〕エチルアミノ}−4−メチルアミノ−1,
2,5−チアジアゾール 1,1−ジオキシド3,4−ジメトキシ−1,2,5−
チアジアゾールのメタノール性懸濁液等をモル量の2−
〔(5−ジメチルアミノメチル−4−メチル−2−フリ
ル)メチルチオ〕エチルアミン〔工程C中製造〕と反応
させ、得られた1,1−ジオキシド3−{2−〔(5−
ジメチルアミノメチル−4−メチル−2−フリル)メチ
ルチオ〕エチルアミノ}−4−メトキシ−1,2,5−
チアジアゾールを過剰のメチルアミンと反応させる時、
標題の化合物が得られる。
【0128】例12. 1,1−ジオキシド3−{2−〔(5−ジメチルアミノ
メチル−2−フリル)メチルチオ〕エチルアミノ}−4
−ヒドロキシ−1,2,5−チアジアゾール A.1,1−ジオキシド3−{2−〔(5−ジメチルア
ミノメチル−2−フリル)メチルチオ〕エチルアミノ−
4−メトキシ−1,2,5−チアジアゾール 氷水浴中1°に冷却された乾燥メタノール180ml中
1,1−ジオキシド3,4−ジメトキシ−1,2,5−
チアジアゾール(1.78g;10.0ミリモル)の懸
濁液によく攪拌しながら乾燥メタノール25ml中2−
〔(5−ジメチルアミノメチル−2−フリル)メチルチ
オ〕エチルアミン(2.14g;10.0ミリモル)の
溶液を35分間に亘って滴加した。0°において15分
後、標題の化合物のメタノール性溶液を得る。TLC
〔シリカ/CH2 Cl2 :CH3 OH(9:1)〕はR
f=0.48を与えた。
【0129】この溶液の一部2.0mlを6.0NのHC
lで酸性とし、加熱することなく減圧下蒸発させて塩酸
塩として標題の化合物を得た。D2 O中NMRスペクト
ルは、次の共鳴を与えたδ:6.45(d,1H);
6.19(d,1H);4.14(s,2H);4.0
(s,3H);3.64(s,2H);3.37(t,
2H);2.65(s,6H);2.61(t,2
H)。
【0130】B.1,1−ジオキシド3−{2−〔(5
−ジメチルアミノメチル−2−フリル)メチルチオ〕エ
チルアミノ}−4−ヒドロキシ−1,2,5−チアジア
ゾール 工程Aの生成物のメタノール性溶液に、氷水浴中0°に
冷却して、乾燥メタノール25ml中カセイソーダペレッ
ト(2.10g;52.5ミリモル)の溶液を添加し
た。0°において2時間、外温において68時間乾燥
後、反応混合物を水性6.0NHCl8.75ml(5
2.5ミリモル)で中和し、10分の攪拌の後、減圧下
蒸発させた。残留物を95%EtOH下に結晶化させて
粗生成物を得、これをメタノールに溶解し、濾過して食
塩を除き、シリカゲル60g上に置き、塩化メチレン−
メタノールの勾配溶離を使用してクロマトグラフ処理し
た。適当な画分を合し、減圧下蒸発させて生成物3.1
9gを得た。水性メタノールから再結晶して標題の化合
物、mp109〜122°を得た。
【0131】分析 C12184 4 2 として計算
値: C,41.61;H,5.24;N,16.17;S,
18.51。 実験値(1.15%のH2 Oについて補正): C,41.59;H,5.32;N,16.33;S,
18.81。
【0132】例13. 1−オキシド3−{2−〔(5−ジメチルアミノメチル
−2−フリル)メチルチオ〕エチルアミノ}−4−メチ
ルアミノ−1,2,5−チアジアゾール A.1−オキシド3−{2−〔(5−ジメチルアミノメ
チル−2−フリル)メチルチオ〕エチルアミノ}−4−
メトキシ−1,2,5−チアジアゾール 氷水浴中12〜15°に冷却した1−オキシド3,4−
ジメトキシ1,2,5−チアジアゾール(2.50g;
15.4ミリモル)〔例4、工程Aの操作に従って製
造〕の懸濁液によく攪拌しながら14分間に亘って滴加
した。この溶液を外温において1.5時間攪拌して標題
の化合物のメタノール性溶液を得た。
【0133】B.1−オキシド3−{2−〔(5−ジメ
チルアミノメチル−フリル)メチルチオ〕エチルアミ
ノ}−4−メチルアミノ−1,2,5−チアジアゾール 氷水浴中5°に冷却した工程Aの生成物のメタノール性
溶液に8分間無水メチルアミンを添加した。反応混合物
を外温において17時間攪拌し、次に減圧下蒸発させて
黄色油として生成物を得、これをシリカゲル55g上に
置き、塩化メチレン−メタノールの勾配溶離を使用して
クロマトグラフ処理した。適当な画分を蒸発させ、メタ
ノールに溶解し、ジエチルエーテルで希釈して固体とし
て標題の化合物(2.32g)を得、これを外温におい
てP2 5 上3時間真空乾燥してmp86〜92°。
【0134】分析 C13215 2 2 として計算
値: C,45.46;H,6.16;N,20.39;S,
18.67。 実験値:C,45.24;H,6.24;N,20.4
1;S,18.90。
【0135】例14. 1,1−ジオキシド3−アリルアミノ−4−{2−
〔(5−ジメチルアミノメチル−2−フリル)メチルチ
オ〕エチルアミノ}−1,2,5−チアジアゾール 氷水浴中0°に冷却したメタノール200ml中1,1−
ジ酸化3,4−ジメトキシ−1,2,5−チアジアゾー
ル(2.08g;11.7ミリモル)の部分懸濁液にメ
タノール30ml中2−〔(5−ジメチルアミノメチル−
2−フリル)メチルチオ〕エチルアミンの溶液を45分
間に亘って滴加した。添加が完了した時、アリルアミン
10.5mlを添加し、この溶液を外温において18時間
攪拌した。反応混合物を減圧下蒸発させ、残留物をシリ
カゲル120g上に置き、塩化メチレン−メタノールの
勾配溶離を使用してクロマトグラフ処理した。適当な画
分を合し、減圧下蒸発させ、残留物をイソプロピルアル
コールで結晶化させて標題の化合物、83〜86°を得
た;d6 ジメチルスルホキシド中NMRスペクトル(1
00NHz)は、約0.9モルのイソプロピルアルコー
ルの存在を示した。
【0136】分析 C15235 3 2 ・0.9C3
8 Oとして計算値: C,48.36;H,6.92;N,15.93;S,
14.59。 実験値:C,48.46;H,6.96;N,16.1
3;S,14.58。
【0137】例15. 1,1−ジオキシド3−メチルアミノ−4−{2−
〔(5−メチルアミノメチル−2−フリル)メチルチ
オ〕エチルアミノ}−1,2,5−チアジアゾール及び
1,1−ジオキシド3,4−ビス−{2−〔(5−メチ
ルアミノメチル−2−フリル)メチルチオ〕エチルアミ
ノ}−1,2,5−チアジアゾール
【0138】A.1,1−ジオキシド3−メチルアミノ
−4−{2−〔(5−メチルアミノメチル−2−フリ
ル)メチルチオ〕エチルアミノ}−1,2,5−チアジ
アゾール 8°に冷却したメタノール210ml中3,4−ジメトキ
シ−1,2,5−チアジアゾール(1.89g;10.
5ミリモル)の部分懸濁液にメタノール21ml中2−
〔(5−メチルアミノメチルアミノメチル−2−フリ
ル)メチルチオ〕メチルアミン(0.7g;3.51ミ
リモル)〔ベルギー特許857,388中記載の操作に
従って製造〕の溶液を全部一度に添加した。この混合物
を15分間攪拌し、氷水浴中1°に冷却し、次にこの溶
液に6分間無水メチルアミンをバブルさせた。15分間
攪拌後反応混合物を減圧下蒸発させ、残留物をシリカゲ
ル110g上に置き、アセトニトリルからアセトニトリ
ル−メタノール−氷酢酸(50:50:0.5)の勾配
溶離を使用してクロマトグラフ処理した。Rf=0.5
0〔TLC−シリカ/CH3 CN:CH3 OH:CH3
COOH(50:50:1)〕をもつ最初に溶離する成
分を含有する適当な画分を合し、減圧下蒸発させてフォ
ーム、mp50〜56°として標題の生成物を得た。d
6 ジメチルスルホキシド中NMRスペクトル(100M
Hz)は、次の共鳴を与えたδ:6.20(m,2
H);3.80(s,2H);3.62(s,2H);
3.50(t,2H);2.90(s,3H);2.7
0(t,2H);2.28(s,3H);それは又、約
0.2モルのメタノールの存在を示した。
【0139】分析 C12195 3 2 ・0.2CH
3 OHとして計算値: C,41.65;H,5.65;N,19.96;S,
18.28。 実験値:C,41.98;H,5.69;N,19.5
4;S,18.54。
【0140】B.1,1−ジオキシド3,4−ビス−
{2−〔(5−メチルアミノメチル−2−フリル)メチ
ルチオ〕エチルアミノ}−1,2,5チアジアゾール Rf=0.47〔TCL−シリカ/CH3 CN:CH3
OH:CH3 COOH(50:50:1)〕をもつ工程
A中クロマトグラフィーからのおそく溶離する成分を含
有する画分を合し、蒸発させ、残留物を2.5NNaO
Hと酢酸エチルとの間に分配した。水相を酢酸エチルで
数回抽出し、有機相を合して乾燥し、減圧下蒸発させて
油として標題の化合物を得た。
【0141】d6 ジメチルスルホキシド中NMRスペク
トル(100MHz)は、次の共鳴を与えたδ:6.2
2(m,4H);3.82(s,4H);3.65
(s,4H);3.50(t,4H);2.72(t,
4H);2.30(s,6H)。
【0142】例16. 1,1−ジオキシド3−{4−(5−ジメチルアミノメ
チル−2−フリル)ブチルアミノ}−4−メチルアミノ
−1,2,5−チアジアゾール 氷水浴中3°に冷却した乾燥メタノール200ml中1,
1−ジ酸化3,4−ジメトキシ−1,2,5−チアジア
ゾール(1.36g;7.64ミリモル)の溶液に攪拌
下乾燥メタノール40ml中4−(5−ジメチルアミノメ
チル−2−フリル)ブチルアミン(1.5g;7.64
ミリモル)〔米国特許4,128,658中記載されて
いる操作に従って製造〕の溶液を45分間に亘って添加
した。3°において15分後、この冷溶液に10分間無
水メチルアミンをバブルさせた。反応混合物を減圧下蒸
発させ、残留物をシリカゲル60g上に置き、アセトニ
トリル−メタノールの勾配溶離を使用してクロマトグラ
フ処理した。適当な画分を合して生成物2.16gを得
た。アセトニトリルから再結晶して標題の化合物、mp
152〜153°を得た。
【0143】分析 C14235 3 Sとして計算値: C,49.25;H,6.79;N,20.51;S,
59.39。 実験値:C,49.41;H,6.87;N,20.6
1;S,9.28。
【0144】例17. 1,1−ジオキシド3−{2−〔(5−ジメチルアミノ
メチル−2−フリル)メチルチオ〕エチルアミノ}−4
−メチルアミノ−1,2,5−チアジアゾール A.1,1−ジオキシド3−メチルアミノ−4−(2−
メルカプトエチルアミノ)−1,2,5−チアジアゾー
ル 氷水浴中1°に冷却したメタノール250ml中1,1−
ジ酸化3,4−ジメトキシ−1,2,5−チアジアゾー
ル(3.0g;16.8ミリモル)の懸濁液によく攪拌
しながらメタノール20ml中2−アミノエタンチオール
(塩酸塩から1.91g;16.8ミリモル)の溶液を
15分間に亘って滴加した。2〜4°において10分後
この溶液に冷却下メチルアミンを6分間バブルさせ、攪
拌を外温において更に30分間継続した。反応混合物を
減圧下蒸発させ、残留物をシリカゲル45g上に置き、
塩化メチレン−メタノールの勾配溶離を使用してクロマ
トグラフ処理した。適当な画分を合し、蒸発させ、生成
物(2.43g)を無水エタノールから結晶化させた。
無水エタノールから再結晶して標題の化合物、mp25
9〜260°(分解)を得た。
【0145】分析 C5 104 2 2 として計算
値: C,27.03;H,4.54;N,25.20。 実験値:C,27.13;H,4.55;N,24.8
6。
【0146】B.1,1−ジオキシド3−{2−〔(5
−ジメチルアミノメチル−2−フリル)メチルチオ〕エ
チルアミノ}−4−メチルアミノ−1,2,5−チアジ
アゾール 濃塩酸20ml中1,1−ジオキシド3−メチルアミノ−
4−(2−メルカプトエチルアミノ)−1,2,5−チ
アジアゾール(1.0g;4.5ミリモル)〔工程A中
製造〕と5−ジメチルアミノメチル−2−フランメタノ
ール(0.82g;4.5ミリモル)〔J.Chem.
Soc.,4728(1958)中の操作に従って製
造〕との混合物を氷浴中2時間攪拌し、次に0°におい
て64時間放置した。反応混合物を外温において23時
間攪拌し、加熱することなく減圧下蒸発させ、残留物を
水と塩化メチレンとの間に分配した。水相を重曹で塩基
性にし、塩化メチレンで抽出した。有機相を合して飽和
ブライン溶液で洗浄し、乾燥し、減圧下蒸発させた。残
留物をシリカゲル25g上に置き、塩化メチレン−メタ
ノールの勾配溶離を使用してクロマトグラフ処理した。
適当な画分を蒸発させ、生成物をメタノールから結晶化
させた。メタノールから再結晶して標題の化合物、mp
92〜96°を得た。
【0147】例18. 1−オキシド3−{2−〔(5−ジメチルアミノメチル
−2−フリル)メチルチオ〕エチルアミノ}−4−メチ
ルアミノ−1,2,5−チアジアゾール A.1−オキシド3−メチルアミノ−4−(2−メルカ
プトエチル)−1,2,5−チアジアゾール 氷水浴中3°に冷却したメタノール150ml中1−酸化
3,4−ジメトキシ−1,2,5−チアジアゾール
(2.92g;18.0ミリモル)〔例4、工程A中製
造〕の懸濁液によく攪拌しながらメタノール25ml中2
−アミノエタンチオール(塩酸塩から、2.04g;1
8.0ミリモル)の溶液を滴加した。10分後、この溶
液に無水メチルアミンを6分間バブルさせ、攪拌を外温
において更に20分間継続した。反応混合物を減圧下蒸
発させ、残留物をシリカゲル45g上に置き、塩化メチ
レン−メタノールの勾配溶離を使用してクロマトグラフ
処理した。適当な画分を合し、蒸発させて生成物2.7
4gを得た。メタノール、次に95%エタノールから再
結晶して標題の化合物、mp191〜193°を得た。
【0148】B.1−オキシド3−{2−〔(5−ジメ
チルアミノメチル−2−フリル)メチルチオ〕エチルア
ミノ}−4−メチルアミノ−1,2,5−チアジアゾー
ル 1−オキシド3−メチルアミノ−4−(2−メルカプト
エチル)−1,2,5−チアジアゾール〔工程A中製
造〕を例17、工程B中記載の操作に従って濃塩酸中約
1当量の5−ジメチルアミノメチル−2−フランメタノ
ールで処理する時、それによって標題の化合物が得られ
る;例13の生成物と同一。
【0149】例19. 1,1,−ジオキシド3−{2−〔(5−ジメチルアミ
ノメチル−2−フリル)メチルチオ〕エチルアミノ}−
4−ジメチルアミノ−1,2,5−チアジアゾール メタノール200ml中1,1−ジオキシド3,4−ジメ
トキシ−1,2,5−チアジアゾール(2.08g;1
1.7ミリモル)の部分懸濁液に冷却(6°)下メタノ
ール50ml中2−〔(5−ジメチルアミノメチル−2−
フリル)メチルチオ〕エチルアミン(2.5g;11.
7ミリモル)の溶液を45分間に亘って添加した。添加
が完了した時、温度を6°に保ちながら、この溶液中に
メチルアミンを10分間バブルさせた。外温において1
8時間攪拌後、反応混合物を減圧下蒸発させ、残留物を
シリカゲル200g上に置き、塩化メチレン−メタノー
ルの勾配溶離を使用してクロマトグラフ処理した。適当
な画分を合し、蒸発させ、残留物を酸化アルミニウム上
75g上塩化メチレン−メタノールの勾溶離を使用して
再クロマトグラフ処理した。適当な画分を合し、減圧下
蒸発させて標題の化合物、mp139〜142°を得
た。
【0150】分析 C19245 8 2 として計算
値: C,44.90;H,6.46;N,18.70;S,
17.12。 実験値(0.51%の水について補正): C,44.77;H,6.25;N,18.89;S,
17.42。
【0151】例20. 1,1−ジ酸化3−{2〔(2−グアニジノチアゾール
−4−イル)メチルチオ〕エチルアミノ}−4−メチル
アミノ−1,2,5−チアジアゾール 10°においてメタノール250ml中1,1−ジ酸化
3,4−ジメトキシ−1,2,5−チアジアゾール
(2.50g;14.0ミリモル)の懸濁液によく攪拌
しながらメタノール30ml中2−〔(2−グアニジノチ
アゾール−4−イル)メチルチオ〕エチルアミン(ジ塩
酸塩から、4.27g;14.0ミリモル)の溶液を添
加した。10°において15分後、冷却用浴中この溶液
を1°に冷却し、この溶液中に無水メチルアミンを10
分間バブルさせた。反応混合物を減圧下蒸発させ、残留
物をシリカゲル60g上に置き、塩化メチレン−メタノ
ールの勾配溶離を使用してクロマトグラフ処理した。生
成物4.53gを含有する適当な画分を酸化アルミニウ
ム80g上に置き、酢酸エチル−メタノールの勾配溶離
を使用して再クロマトグラフ処理した。適当な画分を合
し、蒸発させてフォームを得、これをメタノールから結
晶化させて標題の化合物、mp196〜198°(分
解)(2.38g)を得た。
【0152】分析 C10168 2 3 として計算
値: C,31.90;H,4.28;N,29.77;S,
25.55。 実験値:C,31.85;H,4.24;N,29.7
9;S,25.45。
【0153】例21. 1,1−ジオキシド3−{2−〔(2−グアニジノチア
ゾール−4−イル)メチルチオ〕エチルアミノ}−4−
(2−プロピニル)アミノ−1,2,5−チアジアゾー
ル メタノール200ml中1,1−ジオキシド3,4−ジメ
トキシ−1,2,5−チアジアゾール(2.0g;1
1.2ミリモル)の冷(8°)懸濁液によく攪拌しなが
らメタノール25ml中2−〔(2−グアニジノチアゾー
ル−4−イル)メチルチオ〕エチルアミン(ジ塩酸塩か
ら、3.42g;11.2ミリモル)の溶液を添加し
た。8〜10°において15分後、氷浴中この溶液を1
°に冷却し、メタノール15ml中6.0mlの2−プロピ
ルアミンを添加した。氷浴を外し、攪拌を15分間継続
した。反応混合物を減圧下蒸発させ、残留物をシリカゲ
ル50g上に置き、塩化メチレン−メタノールの勾配溶
離を使用してクロマトグラフ処理した。画分の2は、メ
タノールから結晶性生成物(1.74g)を生じた。こ
の生成物を熱メタノールに溶解し、セライトを通して濾
過し、冷却し、濾過して標題の化合物、mp176〜1
78°を得た。
【0154】分析 C12168 2 3 として計算
値: C,35.99;H,4.03;N,27.98;S,
24.02。 実験値:C,35.82;H,4.12;N,28.4
1;S,24.28。
【0155】例22. 1,1−ジオキシド3−{2−〔(2−ジメチルアミノ
メチル−4−チアゾリル)メチルチオ〕エチルアミノ}
−4−メチルアミノ−1,2,5−チアジアゾール A.N−カルボフエノキシ−N−メチルアミノアセトニ
トリル 塩化メチレン1リットル中塩酸メチルアミノアセトニト
リル(100g;0.94モル)の懸濁液(氷浴中冷
却)にトリエチルアミン(260ml;1.88ミリモ
ル)及び塩化メチレン500ml中クロロギ酸フエニル
(155.0g;0.99モル)の溶液を添加した。反
応混合物を18時間加熱還流し、次に減圧下蒸発させて
半固体を得、これをジエチルエーテル1リットルでつぶ
し、濾過した。濾液を減圧下蒸発させ、残留油を真空蒸
留して標題の化合物(123g)、bp111〜113
°/0.25mmHg を得た;CDCl3 中NMRスペク
トル(60MHz)は、次の共鳴を与えたδ:7.23
(m,5H);4.30(s,2H);3.13(s,
3H)。
【0156】B.(N−カルボフエノキシ−N−メチル
アミノ)チオアセトアミド 乾燥DMF917ml中N−カルボフエノキシ−N−メチ
ルアミノアセトニトリル(131.0g;0.69モ
ル)〔工程A中製造〕の溶液を、発熱反応がおこるまで
HClガスで処理し、次に蒸気浴上20分間加熱した。
反応混合物を減圧下部分的に蒸発させて溶媒の若干を除
去し、次に飽和水性NaHCO3溶液で塩基性とし、エ
ーテルと水との間に分配した。水相をエーテルで抽出
し、エーテル相を合して水、飽和水性NaCl溶液で洗
浄し、乾燥した。濾過し、溶媒を蒸発させて油を得、こ
れをメチルシクロヘキサンでつぶして固体として生成物
を得た。イソプロピルアルコールから再結晶して標題の
化合物、mp101〜103°を得た。
【0157】分析 C10122 2 Sとして計算値: C,53.55;H,5.40;N,12.49;S,
14.30。 実験値:C,53.65;H,5.51;N,12.6
9;S,14.41。
【0158】C.4−クロロメチル−2−(N−カルボ
フエノキシ−N−メチルアミノ)メチルチアゾール 無水エタノール6ml中(N−カルボフエノキシ−N−メ
チルアミノ)チオアセトアミド(1.0g;4.46ミ
リモル)及び乾燥ピリジン(0.36ml;4.46ミリ
モル)の溶液に冷却下無水エタノール3ml中1,3−ジ
クロロプロパン(0.57g;4.49ミリモル)の溶
液を添加した。この混合物を1.5時間加熱還流し、次
に減圧下蒸発させ、油の残留物を水とエーテルとの間に
分配した。水相をエーテルで抽出し、エーテル相を合し
て、水、飽和食塩水溶液で洗浄し、乾燥した。濾過し、
蒸発させて粘稠な油として標題の化合物1.02gを得
た;TLC〔シリカ/CH2 Cl2 :CH3 CN(8
5:15)〕は、Rf=0.82を与えた。CDCl3
中NMRスペクトル(60MHz)は、次の共鳴を与え
たδ:7.16(m,6H);4.77(ブロードs,
2H);4.60(s,2H);3.07(ブロード
s,3H)。
【0159】D.2−{〔2−(N−カルボフエノキシ
−N−メチルアミノ)メチル−4−チアゾリル〕メチル
チオ}エチルアミン 無水エタノール290ml中メトキシ化ナトリウム(2.
61g;0.48モル)の溶液に0°において窒素気流
中塩酸システアミン(27.6g;0.24モル)及び
更に無水エタノール218mlを添加した。0°において
1時間攪拌して後、無水エタノール218ml中4−クロ
ロメチル−2−(N−カルボフエノキシ−N−メチルア
ミノ)メチルチアゾール(72.5g;0.24モル)
の溶液を15分間に亘って添加した。反応混合物を外温
において18時間攪拌し、濾過し、減圧下蒸発させて油
を得、これを塩化メチレンと水との間に分配した。水相
を塩化メチレンで抽出し、有機相を合して水洗し、乾燥
し、濾過し、減圧下蒸発させて油として生成物(68.
5g)を得、これをn−プロパノール中フマル酸(2
3.6g)で処理して塩(47.0g)を得た。無水エ
タノールから再結晶してフマル酸塩と、mp145〜1
46°として標題の化合物を得た。
【0160】分析 C15193 2 2 ・C4 4
4 として計算値: C,50.31;H,5.11;N,9.27;S,1
4.14。 実験値:C,50.02;H,5.16;N,9.4
7;S,14.22。
【0161】E.2−〔(2−ジメチルアミノメチル−
4−チアゾリル)メチルチオ〕エチルアミン 乾燥テトラヒドロフラン10ml中2−{〔2−(N−カ
ルボフエノキシ−N−メチルアミノ)メチル−4−チア
ゾリル〕メチルチオ}エチルアミン(0.50g;1.
48ミリモル)〔工程D中製造〕の溶液に窒素気流中水
素化リチウムアルミニウム(0.17g;4.48ミリ
モル)を添加し、この混合物を0.5時間加熱還流し
た。更にテトラヒドロフラン10mlを添加し、加熱を3
時間継続した。反応混合物をH2 O0.17ml、15%
水性NaOH0.17ml及びH2 O0.51mlで処理
し、セライトを通して濾過し、乾燥した。濾液を濾過
し、減圧下蒸発させて油を得、これを無水エタノールに
溶解し、ジエチルエーテルで希釈し、乾燥HClで酸性
にした。標題の化合物の吸湿性の塩酸塩を集め、2.5
NNaOHと塩化メチレンとの間に分配させた。有機相
を水洗し、乾燥し、濾過した。濾液を減圧下蒸発させて
油として標題の化合物の遊離塩基(0.22g;0.9
5ミリモル)を得、これを熱アセトニトリル30ml中無
水シュウ酸(0.24g;1.90ミリモル)と合し
た。この混合物を熱無水エタノールから蒸発させて標題
の化合物ビス−シュウ酸塩、mp168〜171°を得
た。
【0162】分析 C9 173 4 2 ・2C2 2
4 として計算値: C,37.95;H,5.15;N,10.21;S,
15.59。 実験値:C,37.95;H,5.04;N,9.8
1;S,15.27。
【0163】F.1,1−ジオキシド3−{2−〔(2
−ジメチルアミノメチル−4−チアゾリル)メチルチ
オ〕エチルアミノ}−4−メチルアミノ−1,2,5−
チアジアゾール メタノール80ml中1,1−ジオキシド3,4−ジメト
キシ−1,2,5−チアジアゾール(0.74g;4.
17ミリモル)の懸濁液に冷却(6°)下2−〔(2−
ジメチルアミノメチル−4−チアゾリル)メチルチオ〕
エチルアミン(0.96g;4.17ミリモル)〔工程
E中製造〕の溶液を45分間に亘って滴加して1,1−
ジオキシド3−{2−〔(2−ジメチルアミノメチル−
4−チアゾリル)メチルチオ〕エチルアミノ}−4−メ
トキシ−1,2,5−チアジアゾール、Rf=0.64
〔シリカ/CH2 Cl2 :CH3 OH(9:1)〕を得
た。温度を6°に保ち、この溶液中に無水メチルアミン
を8分間バブルさせた。反応混合物を減圧下蒸発させ、
残留物をシリカゲル80g上に置き、塩化メチレン−メ
タノールの勾配溶離を使用してクロマトグラフ処理し
た。適当な画分を合し、残留物を、塩化メチレン−メタ
ノールの勾配溶離を使用して酸化アルミニウム25g上
再クロマトグラフ処理した。イソプロピルアルコール/
エーテルから再結晶して標題の化合物、mp144〜1
48°(発泡)を得た。
【0164】分析 C12206 2 3 として計算
値: C,38.28;H,5.35;N,22.32;S,
25.55。 実験値:C,37.89;H,5.43;N,22.1
9;S,25.40。
【0165】例23. 1−オキシド3−{2−〔(2−ジメチルアミノメチル
−4−チアゾリル)メチルチオ〕エチルアミノ}−4−
メチルアミノ−1,2,5−チアジアゾール A.N−カルベトキシ−N−メチルアミノアセトニトリ
ル 塩化メチレン20ml中塩酸メチルアミノアセトニトリル
(2.0g;18.8ミリモル)の懸濁液にトリエチル
アミン(5.2ml;37.6ミリモル)を添加した。得
られた懸濁液を氷浴中冷却し、塩化メチレン10ml中ク
ロロギ酸エチル(2.14g;19.8ミリモル)の溶
液を0.5時間に亘って添加し、次にこの混合物を18
時間加熱還流した。反応混合物を減圧下蒸発させて半固
体残留物を得、これをジエチルエーテルでつぶし、濾過
し、濾液を減圧下蒸発させて油、bp96〜98°/
5.2mmHg として標題の化合物を得た。
【0166】B.(N−カルベトキシ−N−メチルアミ
ノ)チオアセトアミド 乾燥DMF175ml中N−カルベトキシ−N−メチルア
ミノアセトニトリル(9.8g;6.9ミリモル)〔工
程A中製造〕及びチオアセトアミド(10.35g;1
3.8ミリモル)の溶液を、はげしい発熱反応がおこる
まで塩化水素で処理し、次に蒸気浴上15分間加熱し
た。反応混合物を飽和NaHCO3 溶液で塩基性にし、
次にエーテルで抽出し、水洗し、乾燥した。エーテル相
を減圧下蒸発させて固体残留物を得、これを塩化メチレ
ンに溶解し、水洗した。有機相を乾燥し、濾過し、減圧
下蒸発させて生成物(2.5g)を得た。酢酸エチル−
ヘキサンから再結晶して標題の化合物、mp91〜93
°を得た。
【0167】分析 C6 122 2 Sとして計算値: C,40.89;H,6.87;N,15.96;S,
18.92。 実験値:C,40.73;H,6.85;N,16.1
3;S,18.86。
【0168】C.2−(N−カルベトキシ−N−メチル
アミノ)メチル−4−カルベトキシチアゾール 無水エタノール180ml中(N−カルベトキシ−N−メ
チルアミノ)チオアセトアミド(30.7g;0.17
モル)〔工程B中製造〕の溶液に無水エタノール130
ml中ブロモピルビン酸エチル(25.0ml;0.20モ
ル)の溶液を添加した。反応混合物を17時間加熱還流
し、次に減圧下蒸発させ、残留物をエーテルと水との間
に分配した。有機相を水及び飽和食塩溶液で洗浄し、乾
燥し、濾過し、減圧下蒸発させて油を得、これをシリカ
ゲル上に置き、溶離用溶媒としてジエチルエーテルを使
用してクロマトグラフ処理した。適当な画分から油とし
て標題の化合物を得た;TLC〔シリカ/CH2
2 :CH3 CN(85:15)〕は、Rf=0.50
を与えた。d6 ジメチルスルホキシド中NMRスペクト
ル(60MHz)は、次の共鳴を与えたδ:8.49
(s,1H);4.79(s,2H);4.23(m,
4H);3.00(s,3H);1.30(q,6
H)。
【0169】D.2−ジメチルアミノメチル−4−ヒド
ロキシメチルチアゾール 乾燥テトラヒドロフラン80ml中水素化リチウムアルミ
ニウム(8.4g;0.22モル)の懸濁液に冷却下乾
燥テトラヒドロフラン160ml中2−(N−カルベトキ
シ−N−メチルアミノ)メチル−4−カルベトキシチア
ゾール(20.0g;0.07モル)〔工程C中製造〕
の溶液を1時間に亘って添加した。反応混合物を8時間
還流温度において加熱し、次に冷却し、Na2 SO4
び40%水性カセイカリで分解した。この混合物を濾過
し、乾燥し、減圧下蒸発させて油として標題の化合物
4.2gを得た;TLC(酸化アルミニウム/CH3
N)は、Rf=0.45を与えた。CDCl3 中NMR
スペクトル(60MHz)は、次の共鳴を与えたδ:
7.17(s,1H);4.73(d,2H);3.4
3(s,2H);3.35(s,6H)。
【0170】E.2−〔(2−ジメチルアミノメチル−
4−チアゾリル)メチルチオ〕エチルアミン 2−ジメチルアミノメチル−4−ヒドロキシメチルチア
ゾール〔工程D中製造〕を塩化チオニルと反応させ、得
られた2−ジメチルアミノメチル−4−クロロメチルチ
アゾールを等モル量の塩酸システアミン及び2当量の塩
基と反応させる(例22、工程Dの一般操作による)
時、それによって標題の化合物が得られる。
【0171】F.1−オキシド3−{2−〔(2−ジメ
チルアミノメチル−4−チアゾリル)メチルチオ〕エチ
ルアミノ}−4−メチルアミノ−1,2,5−チアジア
ゾール 1−オキシド3,4−ジメトキシ−1,2,5−チアジ
アゾール〔例4、工程A中製造〕のメタノール懸濁液を
等モル量の2−〔(2−ジメチルアミノメチル−4−チ
アゾリル)メチルチオ〕エチルアミン〔例22、工程E
中製造〕と反応させ、得られた1−オキシド3−{2−
〔(2−ジメチルアミノメチル−4−チアゾリル)メチ
ルチオ〕エチルアミノ}−4−メトキシ−1,2,5−
チアジアゾールをメチルアミンで処理する時、それによ
って標題の化合物が得られる。
【0172】例24. 1,1−ジオキシド3−アミノ−4−{2−〔(2−グ
アニジノチアゾール−4−イル)メチルチオ〕エチルア
ミノ}−1,2,5−チアジアゾール メタノール220ml中1,1−ジオキシド3,4−ジメ
トキシ−1,2,5−チアジアゾール(2.12g;1
1.9ミリモル)の冷(0°)懸濁液によく攪拌しなが
らメタノール30ml中2−〔(2−グアニジノチアゾー
ル−4−イル)メチルチオ〕エチルアミン(2.75
g;11.9ミリモル)〔ジ塩酸2−〔(2−グアニジ
ノチアゾール−4−イル)メチルチオ〕エチルアミン
(4.0g;13.0ミリモル)を2.5N水性カセイ
ソーダで中和し、酢酸エチルで抽出することによって得
られる〕の溶液を1時間に亘って添加した。温度を0°
に保ちながら、この溶液中に無水アンモニアを6分間バ
ブルさせ、外温において0.5時間攪拌を継続した。反
応混合物を減圧下に蒸発させ、残留物をシリカゲル12
0g上に置き、塩化メチレン−メタノールの勾配溶離を
使用してクロマトグラフ処理した。適当な画分を合し、
蒸発させ、残留物を、塩化メチレン−メタノールの勾配
溶離を使用してシリカゲル40g上クロマトグラフ処理
した。適当な画分を合し、真空濃縮し、真空乾燥して標
題の化合物、mp134〜139°(発泡)を得た;d
6 ジメチルスルホキシド/D2 O/Dcl中NMRスペ
クトル(100MHz)は、次の共鳴を与えたδ:7.
16(s,1H);3.84(s,2H);3.52
(t,2H);2.75(t,2H);又約1.2モル
のメタノールの存在を示した。
【0173】分析 C9 148 2 3 ・1.2CH
3 OHとして計算値: C,30.56;H,4.72;N,27.95;S,
23.99。 実験値(1.31%のH2 Oについて補正) C,30.19;H,4.32;N,27.91;S,
24.71。
【0174】例25. 1,1−ジオキシド3−{2−〔(2−グアニジノチア
ゾール−4−イル)メチルチオ〕エチルアミノ}−4−
(2−ヒドロキシエチルアミノ)−1,2,5−チアジ
アゾール 3°において乾燥メタノール200ml中1,1−ジオキ
シド3,4−ジメトキシ−1,2,5−チアジアゾール
(2.05g;11.5ミリモル)の懸濁液によく攪拌
しながら乾燥メタノール40ml中2−〔(2−グアニジ
ノチアゾール−4−イル)メチルチオ〕エチルアミン
(ジ塩酸塩から;3.5g,11.5ミリモル)の溶液
を、30分に亘って滴加した。3°において15分後、
メタノール10ml中エタノールアミン(1.03ml,1
7.3ミリモル)の溶液をすみやかに滴加し、15分間
攪拌した。反応混合物を減圧下蒸発させてもろいフォー
ムとして生成物を得、メタノールから結晶化させた。メ
タノールから2回再結晶して標題の化合物、mp=11
5°からゆっくり樹脂化し、175°から分解。
【0175】分析 C11188 3 3 として計算
値: C,32.50;H,4.46;N,27.57;S,
23.66。 実験値(3.85%のH2 Oについて補正) C,32.77;H,4.21;N,27.90;S,
24.39。
【0176】例26. 1,1−ジオキシド3−{2−〔(5−ジメチルアミノ
メチル−2−フリル)メチルチオ〕エチルアミノ}−4
−ヒドラジノ−1,2,5−チアジアゾール メタノール250ml中1,1−ジ酸化3,4−ジメトキ
シ−1,2,5−チアジアゾール(2.0g;11.2
ミリモル)の冷(氷水浴)懸濁液によく攪拌しながら乾
燥メタノール30ml中2−〔(5−ジメチルアミノメチ
ル−2−フリル)メチルチオ〕エチルアミン(2.41
g;11.2ミリモル)の溶液を45分間に亘って滴加
した。0°において15分間攪拌後、乾燥メタノール3
0ml中無水ヒドラジン(1.8g;56.13ミリモ
ル)の溶液を全部一度に添加し、攪拌を30分間継続し
た。反応混合物を減圧下蒸発させ、固体残留物をクロロ
ホルムで処理し、濾過して標題の化合物、mp170°
(分解)3.28gを得た。
【0177】例27. 1,1−ジオキシド3−メチルアミノ−4−{2−
〔(2−ピリジル)メチルチオ〕エチルアミノ}−1,
2,5−チアジアゾール 氷水浴中0〜5°に冷却した乾燥メタノール200ml中
1,1−ジ酸化3,4−ジメトキシ−1,2,5−チア
ジアゾールの懸濁液によく攪拌しながら乾燥メタノール
25ml中2−〔(2−ピリジル)メチルチオ〕エチルア
ミン(ジ臭化水素酸塩から、3.5g;10.6ミリモ
ル)〔ベルギー特許779,775に記載されている操
作に従って製造〕の溶液を30分間に亘って滴加した。
この冷溶液を15分間攪拌して後、この溶液中に無水メ
チルアミンを15分間バブルさせた。反応混合物を外温
において45分間攪拌し、減圧下蒸発させ、残留物をメ
タノールで結晶化させた。メタノールから2回再結晶し
て標題の化合物、mp168〜171°を得た。
【0178】分析 C11155 2 3 として計算
値: C,42.15;H,4.82;N,22.35;S,
20.46。 実験値:C,42.07;H,4.75;N,22.2
8;S,20.73。
【0179】例28. 1,1−ジオキシド3−{2−〔(4−メチル−1,
2,5−オキサジアゾール−3−イル)メチルチオ〕エ
チルアミノ}−4−メチルアミノ−1,2,5−チアジ
アゾール A.3−ヒドロキシメチル−4−メチルフラザン テトラヒドロフラン180ml中3−メチル−4−フラザ
ンカルボン酸(27.0g;0.21モル)の溶液(氷
浴中冷却)に攪拌下窒素気流中テトラヒドロフラン中ボ
ランの1.02M溶液(825ml;0.84モル)を滴
加した。添加が完了した時、この混合物を外温において
一夜攪拌した。20時間後、水素の発生が止むまで6N
HClを滴加し、反応混合物を減圧下蒸発させた。残
留物を塩化メチレンと水との間に分配し、炭酸カリで塩
基性にし、塩化メチレン抽出液を合して乾燥し、減圧下
蒸発させて生成物21.0gを得た。真空蒸留により標
題の化合物、bp99°/1mmHg を得た。
【0180】B.2−〔(4−メチル−1,2,5−オ
キサジアゾール−3−イル)メチルチオ〕エチルアミン 48%水性臭化水素酸60ml中3−ヒドロキシメチル−
4−メチルフラザン(2.49g;21.8ミリモル)
〔工程A中製造〕及び塩酸2−アミノエタンチオール
(2.48g;21.8ミリモル)の溶液を23時間還
流温度において攪拌加熱し、次に外温において40時間
攪拌した。過剰の臭化水素酸を減圧下除去し、油残留物
をイソプロピルアルコールに溶解し、セライトを通して
濾過し、濾液から生成物を結晶化させた。イソプロピル
アルコールから再結晶して臭化水素酸塩、mp142〜
143°として標題の化合物を得た。
【0181】C.1,1−ジオキシド3−{2−〔(4
−メチル−1,2,5−オキサジアゾール−3−イル)
メチルチオ〕エチルアミノ}−4−メチルアミノ−1,
2,5−チアジアゾール 例2の一般操作によって1,1−ジオキシド3,4−ジ
メトキシ−1,2,5−チアジアゾールを等モル量の2
−〔(4−メチル−1,2,5−オキサジアゾール−3
−イル)メチルチオ〕エチルアミン〔工程B中製造〕及
び過剰のメチルアミンで順次処理する時、それによって
標題の化合物が得られる。
【0182】例29. 1,1−ジオキシド3−{2−〔(5−メチル−1,
2,4−オキサジアゾール−3−イル)メチルチオ〕エ
チルアミノ}−4−メチルアミノ−1,2,5−チアジ
アゾール A.2−〔(5−メチル−1,2,4−オキサジアゾー
ル−3−イル)メチルチオ〕エチルアミン 0°においてメタノール50ml中ナトリウムメチレート
(2.89g;53.4ミリモル)の溶液に攪拌下塩酸
システアミン(3.03g;26.7ミリモル)を10
分間に亘って数回に分けて添加した。0°において70
分間攪拌の後、メタノール15ml中3−クロロメチル−
5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール(3.54
g;26.7ミリモル)の溶液を15分間に亘って滴加
し、反応混合物を外温において16時間攪拌した。この
混合物を濾過し、蒸発させ、イソプロピルアルコールに
再溶解し、次に濾過し、減圧下蒸発させて黄色の油とし
て標題の化合物を得た。CDCl3 中NMRスペクトル
(60MHz)は、次の共鳴を与えたδ:3.77
(s,2H);2.77(m,4H);2.63(s,
3H)。
【0183】B.1,1−ジオキシド3−{2−〔(5
−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)
メチルチオ〕エチルアミノ}−4−メチルアミノ−1,
2,5−チアジアゾール 1,1,−ジオキシド3,4−ジメトキシ−1,2,5
−チアジアゾールを、例2の一般操作により、2−
〔(5−メチル−1,2,5−オキサジアゾール−3−
イル)メチルチオ〕エチルアミン〔工程A中製造〕及び
メチルアミンで順次処理する時、それによって標題の化
合物が得られる。
【0184】例30. 1,1,−ジオキシド3−{2−〔(2−メチル−1,
3,4−オキサジアゾール−5−イル)メチルチオ〕エ
チルアミノ−4−メチルアミノ−1,2,5−チアジア
ゾール A.2−〔(2−メチル−1,3,4−オキサジアゾー
ル−5−イル)メチルチオ〕エチルアミン 0°においてメタノール20ml中ナトリウムメチレート
(1.08g;0.02モル)の溶液に攪拌下アルゴン
気流中塩酸システアミン(1.13g;0.01モル)
を添加した。この混合物を0°において1時間攪拌し、
得られた懸濁液を、0°においてメタノール15ml中2
−メチル−5−クロロメチル−1,3,4−オキサジア
ゾール(1.32g;001モル)〔Helv.Chi
m.Acta,55,1979(1972)に記載され
ている操作によって製造〕の溶液に攪拌下に25分間に
亘って滴加した。反応混合物を外温において45分間攪
拌し、濃縮してほとんど乾固し、次に塩化メチレンで希
釈し、濾過し、減圧下蒸発させて黄色の油として標題の
化合物(1.92g)を得た。CDCl3 中NMRスペ
クトル(60MHz)は、次の共鳴を与えたδ:3.8
7(s,2H);2.8(m,4H);2.53(s,
3H)。
【0185】B.1,1−ジオキシド3−{2−〔(2
−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−5−イル)
メチルチオ〕エチルアミノ}−4−メチルアミノ−1,
2,5−チアジアゾール 1,1−ジオキシド3,4−ジメトキシ−1,2,5−
チアジアゾールの懸濁液を、例2中記載されている一般
操作によって等モル量の2−〔(2−メチル−1,3,
4−オキサジアゾール−5−イル)メチルチオ〕エチル
アミン〔工程A中製造〕及び過剰のメチルアミンで処理
する時、それによって標題の化合物を得る。
【0186】例31. 1,1−ジオキシド3−{2−〔(5−ジメチルアミノ
メチル−2−チエニル)メチルチオ〕エチルアミノ}−
4−メチルアミノ−1,2,5−チアジアゾール 氷水浴中0〜3°に冷却した乾燥メタノール150ml中
1,1−ジオキシド3,4−ジメトキシ−1,2,5−
チアジアゾール(0.77g;4.34ミリモル)の溶
液に攪拌下乾燥メタノール25ml中2−〔(5−ジメチ
ルアミノメチル−2−チエニル)メチルチオ〕エチルア
ミン(1.0g;4.34ミリモル)〔ベルギー特許8
67,105に記載されている操作に従って製造〕の溶
液を35分間に亘って滴加した。添加が完了して後、こ
の溶液中に10分間無水メチルアミンをバブルさせ、攪
拌を15分間継続した。反応混合物を減圧下蒸発させ、
残留物をシリカゲル50g上に置き、アセトニトリル−
メタノールの勾配溶離を使用してクロマトグラフ処理し
た。適当な画分を合して生成物1.0gを得た。メタノ
ールから再結晶して標題の化合物、mp60.5〜66
°を得た。
【0187】例32. 1−オキシド3−{2−〔(5−ジメチルアミノメチル
−2−フリル)メチルチオ〕エチルアミノ}−4−エチ
ルアミノ−1,2,5−チアジアゾール 氷水浴中8°に冷却した乾燥メタノール75ml中1−酸
化3,4−ジメトキシ−1,2,5−チアジアゾール
(2.0g;12.3ミリモル)の溶液によく攪拌しな
がら乾燥メタノール25ml中2−〔(5−ジメチルアミ
ノメチル−2−フリル)メチルチオ〕エチルアミン
(2.64g;12.3ミリモル)の溶液を30分間に
亘って滴加した。15分後、エチルアミン4.0mlを添
加し、この混合物を外温において1時間攪拌した。反応
混合物を減圧下蒸発させ、残留物をシリカゲル55g上
に置き、塩化メチレン−メタノールの勾配溶離を使用し
てクロマトグラフ処理した。適当な画分を合し、減圧下
蒸発させ、残留物をエーテルで処理し、傾しゃ43。残
留物を新しいエーテルで処理して標題の化合物、mp6
8〜74°を得た。
【0188】分析 C14235 2 2 として計算
値: C,47.04;H,6.48;N,19.59;S,
17.94。 実験値(1.24%のH2 Oについて補正): C,46.54;H,6.33;N,19.37;S,
17.96。
【0189】例33. 1,1−ジオキシド3−{2−〔(5−ジメチルアミノ
メチル−2−フリル)メチルチオ〕エチルアミノ}−4
−プロピルアミノ−1,2,5−チアジアゾール 氷水浴中2°に冷却した乾燥メタノール200ml中1,
1−ジオキシド3,4−ジメトキシ−1,2,5−チア
ジアゾール(2.0g;11.2ミリモル)の懸濁液に
よく攪拌しながら乾燥メタノール25ml中2−〔(5−
ジメチルアミノメチル−2−フリル)メチルチオ〕エチ
ルアミン(2.41g;11.2ミリモル)の溶液を3
0分間に亘って滴加した。15分後、n−プロピルアミ
ン4.0mlを全部一度に添加し、この混合物を外温にお
いて30分間攪拌した。反応混合物を減圧下蒸発させ、
残留物をシリカゲル55g上に置き、塩化メチレン−メ
タノールの勾配溶離を使用してクロマトグラフ処理し
た。適当な画分を合し、減圧下蒸発させ、シロップをエ
ーテルで結晶化させて標題の化合物、mp164〜16
6°3.7gを得た;d6 ジメチルスルホキシド中NM
Rスペクトル(100MHz)は、約0.9モルのメタ
ノールの存在を示した。
【0190】分析 C15255 3 2 ・0.9CH
4 Oとして計算値: C,45.86;H,6.92;N,16.82;S,
15.40。 実験値:C,45.60;H,6.93;N,17.0
3;S,15.47。
【0191】例34. 1−オキサイド3−アミノ−4−{2−〔(5−ジメチ
ルアミノメチル−2−フリル)メチルチオ〕エチルアミ
ノ}−1,2,5−チアジアゾール 氷水浴中8°に冷却したメタノール75ml中1−オキシ
ド3,4−ジメトキシ1,2,5−チアジアゾール
(2.5g;15.4ミリモル)の溶液によく攪拌しな
がらメタノール25ml中2−〔(5−ジメチルアミノメ
チル−2−フリル)メチルチオ〕エチルアミン(3.3
g;15.4ミリモル)の溶液を30分間に亘って滴加
した。1.5時間後、この溶液中に無水アンモニアを8
分間バブルさせ、この混合物を外温において30分間攪
拌した。反応混合物を減圧下蒸発させ、残留物をシリカ
ゲル60g上に置き、塩化メチレン−メタノールの勾配
溶離を使用してクロマトグラフ処理した。適当な画分を
合し、蒸発させ、生成物をアセトニトリルから結晶化さ
せた。イソプロピルアルコールから再結晶して標題の化
合物、mp139〜142°2.59gを得た。
【0192】分析 C12195 2 2 として計算
値: C,43.75;H,5.81;N,21.26;S,
19.46。 実験値:C,43.71;H,6.05;N,21.3
2;S,19.51。
【0193】例35. 1,1−ジオキシド3−アミノ−4−{2−〔(5−ジ
メチルアミノメチル−2−フリル)メチルチオ〕エチル
アミノ}−1,2,5−チアジアゾール 氷水浴中5°に冷却した乾燥メタノール200ml中1,
1−ジオキシド3,4−ジメトキシ−1,2,5−チア
ジアゾール(2.08g;11.8ミリモル)の懸濁液
によく攪拌しながら乾燥メタノール50ml中2−〔(5
−ジメチルアミノメチル−2−フリル)メチルチオ〕エ
チルアミン(2.5g;11.7ミリモル)の溶液を4
5分間に亘って滴加した。30分後、この溶液中に無水
アンモニアを10分間バブルさせ、この混合物を外温に
おいて8時間攪拌した。反応混合物を減圧下蒸発させ、
残留物をシリカゲル200g上に置き、塩化メチレン−
メタノールの勾配溶離を使用してクロマトグラフ処理し
た。適当な画分を合し、蒸発させて生成物3.6gを得
た。メタノール−エーテルから再結晶して標題の化合
物、mp156〜158°を得た。
【0194】分析 C12195 3 2 として計算
値: C,41.72;H,5.54;N,20.28;S,
18.56。 実験値:C,41.50;H,5.52;N,20.3
3;S,18.74。
【0195】例36. 1−オキサイド3−アミノ−4−{2−〔(2−グアニ
ジノチアゾール−4−イル)メチルチオ〕エチルアミ
ノ}−1,2,5−チアジアゾール メタノール150ml中1−オキサイド3,4−ジメトキ
シ−1,2,5−チアジアゾール(3.24g;20.
0ミリモル)の冷(5°)溶液によく攪拌しながらメタ
ノール50ml中2−〔(グアニジノチアゾール−4−イ
ル)メチルチオ〕エチルアミン(ジ塩酸塩から、6.0
8g;20.0ミリモル)の溶液を、45分間に亘って
滴加した。5〜10°において1.5時間攪拌後、この
溶液中に無水アンモニアを10分間バブルさせ、攪拌を
外温において18時間継続した。反応混合物を減圧下蒸
発させ、残留物をシリカゲル65g上に置き、塩化メチ
レン−メタノールの勾配溶離を使用してクロマトグラフ
処理した。適当な画分を合し、蒸発させてメタノールか
ら生成物4.16gを得た。メタノールから再結晶して
標題の化合物、mp167〜170°(分解)を得た。
【0196】分析 C9 148 OS3 として計算値: C,31.20;H,4.07;N,32.35;S,
27.76。 実験値(0.48%のH2 Oについて補正): C,30.39;H,3.97;N,32.25;S,
27.91。 この粗生成物を95%エタノールから再結晶して1水
物、mp136〜138°(分解)として標題の化合物
を得た。
【0197】分析 C9 148 OS3 ・H2 Oとして
計算値: C,29.66;H,4.42;N,30.75;S,
26.39。 実験値:C,29.92;H,4.42;N,30.8
4;S,26.58。 遊離塩基としてこの生成物の試料を95%エタノールに
懸濁させ、1当量の水性6.0N塩酸で処理し、濾過し
て塩酸塩、mp200〜201°(分解)を得た。
【0198】分析 C9 15ClN8 OS3 として計算
値: C,28.23;H,3.95;N,29.26;C
l,9.26。 実験値(1.02%のH2 Oについて補正): C,28.26;H,3.83;N,29.41;C
l,9.53。
【0199】例37. 1,1−ジオキシド3−ベンジルアミノ−4−{2−
〔(5−ジメチルアミノメチル−2−フリル)メチルチ
オ〕エチルアミノ−1,2,5−チアジアゾール 氷水浴中1〜3°に冷却した乾燥メタノール200ml中
1,1−ジオキシド3,4−ジメトキシ−1,2,5−
チアジアゾール(2.0g;11.2ミリモル)の溶液
に攪拌下乾燥メタノール30ml中2−〔(5−ジメチル
アミノメチル−2−フリル)メチルチオ〕エチルアミン
(2.4g;11.2ミリモル)の溶液を35分間に亘
って滴加した。1〜3°において15分後、ベンジルア
ミン(1.83ml;16.8ミリモル)を添加し、この
溶液を外温において1時間攪拌した。反応混合物を減圧
下蒸発させ、残留物をシリカゲル50g上に置き、塩化
メチレン−メタノールの勾配溶離を使用してクロマトグ
ラフ処理した。適当な画分を合して生成物4.1gを得
た。水性メタノールに、次にメタノールから再結晶して
標題の化合物、mp152°(分解)を得た。;d6
メチルスルホキシド中NMRスペクトル(100MH
z)は、約1.0モルのメタノールの存在を示した。
【0200】分析 C19255 3 2 ・CH4 Oと
して計算値: C,51.37;H,6.25;N,14.98。 実験値:C,51.51;H,6.05;N,14.7
8。
【0201】例38. 1,1−ジオキシド3−{2−〔(3−{ジメチルアミ
ノメチル}フエニル)メチルチオ〕エチルアミノ}−4
−メチルアミノ−1,2,5−チアジアゾール 氷水浴中2°に冷却した乾燥メタノール200ml中1,
1−ジオキシド3,4−ジメトキシ−1,2,5−チア
ジアゾール(2.0g;11.2ミリモル)の懸濁液に
よく攪拌しながら乾燥メタノール25ml中2−〔(3−
{ジメチルアミノメチル}フェニル)メチルチオ〕エチ
ルアミン(2.51g;11.2ミリモル)〔ベルギー
特許867,106中記載されている操作に従って製
造〕の溶液を30分間に亘って滴加した。2〜5°にお
いて15分後、この溶液中に無水メチルアミンを10分
間バブルさせ、次にこの溶液を外温において30分間攪
拌した。反応混合物を減圧下蒸発させ、残留物をシリカ
ゲル60g上に置き、塩化メチレン−メタノールの勾配
溶離を使用してクロマトグラフ処理した。適当な画分を
合して生成物2.96gを得た。アセトニトリル、次に
メタノールから再結晶して標題の化合物、mp152〜
158°を得た;d6 ジメチルスルホキシド中NMRス
ペクトルは、約0.6モルのメタノールの存在を示し
た。
【0202】分析 C15235 2 2 ・0.6CH
4 Oとして計算値: C,48.20;H,6.59;N,18.02;S,
16.49。 実験値:C,47.99;H,6.78;N,17.8
1;S,16.09。
【0203】例39. 1−オキシド3−アミノ−4−{2−〔(3−{ジメチ
ルアミノメチル}フエニル)メチルチオ〕エチルアミ
ノ}−1,2,5−チアジアゾール 氷浴中5°に冷却した乾燥メタノール100ml中1−オ
キシド3,4−ジメトキシ−1,2,5−チアジアゾー
ル(2.0g;12.3ミリモル)の溶液によく攪拌し
ながら乾燥メタノール25ml中2−〔(3−{ジメチル
アミノメチル}フエニル)メチルチオ〕エチルアミン
(2.77g;12.3ミリモル)の溶液を45分間に
亘って滴加した。滴加が完了した時、溶液を外温におい
て1.5時間攪拌し、次に5°に冷却し、この溶液中に
無水アンモニアを8分間バブルさせた。外温において1
6時間攪拌後、反応混合物を減圧下蒸発させ、残留物を
シリカゲル55g上に置き、塩化メチレン−メタノール
の勾配溶離を使用したクロマトグラフ処理した。適当な
画分を合してアセトニトリルから生成物3.0gを得
た。アセトンから再結晶して標題の化合物、mp122
〜125°を得た。
【0204】分析 C14215 OS2 として計算値: C,49.53;H,6.23;N,20.63;S,
18.89。 実験値:C,49.18;H,6.08;N,20.9
3;S,19.25。
【0205】例40. 1−オキシド3−{2−〔(5−ジメチルアミノメチル
−2−チエニル)メチルチオ〕エチルアミノ}−4−メ
チルアミノ−1,2,5−チアジアゾール 氷浴中3°に冷却した無水メタノール150ml中1−オ
キシド3,4−ジメトキシ−1,2,5−チアジアゾー
ル(1.06g;6.5ミリモル)の溶液に攪拌下乾燥
メタノール25ml中2−〔(5−シメチルアミノメチル
−2−チエニル)メチルチオ〕エチルアミン(1.5
g;6.5ミリモル)の溶液を45分間に亘って滴加し
た。3°において15分後、この溶液中に無水メチルア
ミンを5分間バブルさせ、この溶液を15分間攪拌し
た。反応混合物は、外温において1夜放置後、減圧下蒸
発させ、残留物をシリカゲル75g上に置き、アセトニ
トリル−メタノールの勾配溶離を使用してクロマトグラ
フ処理した。適当な画分を合してアセトニトリルから結
晶性生成物を得た。アセトニトリルから再結晶して標題
の化合物、mp98.5〜102°を得た。
【0206】分析 C13215 OS3 として計算値: C,43.42;H,5.89;N,19.48;S,
26.76。 実験値:C,43.70;H,5.58;N,19.7
1;S,26.79。
【0207】例41. 1,1−ジオキシド3−アミノ−4−{4−(5−ジメ
チルアミノメチル−2−フリル)ブチルアミノ}−1,
2,5−チアジアゾール 氷浴中0〜3°に冷却した乾燥メタノール150ml中
1,1−ジオキシド3,4−ジメトキシ−1,2,5−
チアジアゾール(1.46g;8.2ミリモル)の懸濁
液によく攪拌しながら乾燥メタノール25ml中4−(5
−ジメチルアミノメチル−2−フリル)ブチルアミン
(1.61g;8.2ミリモル)の溶液を35分間に亘
って滴加した。15分後、この溶液中に無水アンモニア
を5分間バブルさせ、この溶液を30分間攪拌した。反
応混合物を減圧下蒸発させ、残留物をシリカゲル60g
上に置き、アセトニトリル−メタノールの勾配溶離を使
用してクロマトグラフ処理した。適当な画分を合し、蒸
発させて生成物1.68gを得た。アセトニトリルから
結晶化させて標題の化合物、mp154〜156°(分
解)を得た。
【0208】分析 C13215 3 Sとして計算値: C,47.69;H,6.47;N,21.39;S,
9.80。 実験値:C,47.73;H,6.28;N,21.4
3;S,9.84。
【0209】例42. 1,1−ジオキシド3−アミノ−4−{2−〔(2−ジ
メチルアミノメチル−4−チアゾリル)メチルチオ〕エ
チルアミノ}−1,2,5−チアジアゾール 8°に冷却したメタノール70ml中1,1−ジオキシド
3,4−ジメトキシ−1,2,5−チアジアゾール
(0.69g;3.89ミリモル)の懸濁液に乾燥メタ
ノール20ml中2−〔(2−ジメチルアミノメチル−4
−チアゾリル)メチルチオ〕エチルアミン(0.9g;
3.89ミリモル)の溶液を40分間に亘って滴加し、
この溶液中に無水アンモニアを8分間バブルさせ、次に
この溶液を外温において18時間攪拌した。反応混合物
を減圧下蒸発させ、残留物をシリカゲル150g上に置
き、アセトニトリル−メタノールの勾配溶離を使用して
クロマトグラフ処理した。適当な画分を合し、蒸発させ
て生成物0.66gを得た。このフォームを2−プロパ
ノールに溶解し、蒸発乾固して標題の化合物、mp60
〜65°を得た;d6 ジメチルスルホキシド中NMRス
ペクトル(100MHz)は、約0.16モルの2−プ
ロパノールの存在を示した。
【0210】分析 C11186 3 2 ・C3 8
として計算値: C,37.02;H,5.21;N,22.62;S,
25.89。 実験値:(2.79%のH2 Oとして補正): C,36.75;H,5.13;N,21.75;S,
25.03。
【0211】例43. 1,1−ジオキシド3−{2−〔(2−グアニジノチア
ゾール−5−イル)メチルチオ〕エチルアミノ}−4−
メチルアミノ−1,2,5−チアジアゾール A.塩酸2−グアニジノ−5−チアゾールカルボン酸エ
チル 無水エタノール3.5リットル中アミジノチオ尿素(1
17g;0.99モル)及びクロロ−α−ホルミル酢酸
エチル(150g;1.0モル)の溶液を外温において
18時間攪拌し、次に1時間加熱還流した。この時追加
のクロロ−α−ホルミル酢酸エチル(20.0g;0.
13モル)を添加し、1時間後更にクロロ−α−ホルミ
ル酢酸20.0gを添加した。更に加熱還流2時間後、
反応混合物を減圧下蒸発させ、残留物をアセトン1.5
リットルでつぶし、濾過して生成物103gを得た。2
−プロパノールから再結晶して標題の化合物、mp20
4〜206°を得た。
【0212】分析 C7 11ClN4 2Sとして計算
値: C,33.53;H,4.43;N,22.35;C
l,14.14;S,12.79。 実験値:C,33.38;H,4.40;N,22.5
4;Cl,13.97;S,12.92。
【0213】B.2−グアニジノ−5−ヒドロキシメチ
ルチアゾール テトラヒドロフラン25ml中水素化リチウムアルミニウ
ム(0.46g;12.1ミリモル)の懸濁液に冷却
(氷水浴)下塩酸2−グアニジノ−5−チアゾールカル
ボン酸エチル(1.0g;3.99ミリモル)〔工程A
中製造〕を添加した。次に反応混合物を2時間加熱還流
し、冷却し、0.46mlのH2 O、0.46の15%N
aOHそして1.38mlのH2 Oで分解し、濾過した。
濾過を乾燥し、減圧下蒸発させて生成物0.61gを得
た。アセトニトリルから再結晶して標題の化合物、mp
168〜170°を得た。
【0214】分析 C5 8 4 OSとして計算値: C,34.87;H,4.68;N,32.54;S,
18.62。 実験値:C,34.55;H,4.52;N,32.6
3;S,18.54。
【0215】C.2−〔(2−グアニジノチアゾール−
5−イル)メチルチオ〕エチルアミン 塩酸システアミン(10.6g;9.3ミリモル)及び
2−グアニジノ−5−ヒドロキシメチルチアゾール(1
6.0g;9.3ミリモル)〔工程B中製造〕を濃塩酸
80mlに溶解し、この溶液を外温において1時間攪拌
し、次に3時間加熱還流した。反応混合物を冷却し、4
0%水性NaOHで塩基性(pH11)にし、濾過して
生成物15gを得た。アセトニトリルから再結晶して標
題の化合物、mp150〜153°を得た。
【0216】分析 C7 135 2 として計算値: C,36.34;H,5.66;N,30.27;S,
27.72。 実験値:C,36.29;H,5.70;N,30.4
0;S,27.64。
【0217】D.1,1−ジオキシド3−{2−〔(2
−グアニジノチアゾール−5−イル)メチルチオ〕エチ
ルアミノ}−4−メチルアミノ−1,2,5−チアジア
ゾール 氷水浴中8°に冷却したメタノール160ml中1,1−
ジオキシド3,4−ジメトキシ−1,2,5−チアジア
ゾール(1.54g;8.64ミリモル)の懸濁液によ
く攪拌しながらメタノール60ml中2−〔(2−グアニ
ジノチアゾール−5−イル)メチルチオ〕エチルアミン
(2.0g;8.64ミリモル)〔工程C中製造〕の溶
液を40分間に亘って滴加した。温度を8°に保ちなが
ら、この溶液中にメチルアミンを8分間バブルさせた。
外温において18時間攪拌後、反応混合物を減圧下蒸発
させ、残留物をシリカゲル175g上に置き、アセトニ
トリル−メタノールの勾配溶離を使用してクロマトグラ
フ処理した。適当な画分を合して生成物1.3gを得
た。メタノールから再結晶して標題の化合物、mp22
5〜226°(分解)を得た。
【0218】分析 C10168 2 3 として計算
値: C,31.90;H,4.28;N,29.76;S,
25.55。 実験値:C,32.07;H,4.14;N,29.9
1;S,25.60。
【0219】例44. 1−オキシド3−アミノ−4−{2−〔(2−グアニジ
ノチアゾール−5−イル)メチルチオ〕エチルアミノ}
−1,2,5−チアジアゾール 8°に冷却したメタノール200ml中1−オキシド3,
4−ジメトキシ−1,2,5−チアジアゾール(2.1
g;13.0ミリモル)の溶液によく攪拌しながらメタ
ノール70ml中2−〔(2−グアニジノチアゾール−5
−イル)メチルチオ〕エチルアミン(3.0g;13.
0ミリモル)〔例43、工程C中製造〕の溶液を40分
間に亘って滴加し、次にこの溶液中に無水アンモニアを
8分間バブルさせた。外温において18時間攪拌後、反
応混合物を減圧下蒸発させ、残留物をシリカゲル225
g上に置き、アセトニトリル−メタノールの勾配溶離を
使用してクロマトグラフ処理した。適当な画分を合して
標題の化合物、mp85〜132°3.6gを得た;d
6 ジメチルスルホキシド中NMRスペクトル(100M
Hz)は、約0.3モルのアセトニトリルの存在を示し
た。
【0220】分析 C9 148 OS3 ・0.3C2
3 Nとして計算値: C,32.24;H,4.22;N,32.41;S,
26.71。 実験値:(1.84%のH2 Oとして補正): C,32.63;H,4.33;N,32.55;S,
26.62。
【0221】例45. 1,1−ジオキシド3−シクロプロピルアミノ−4−
{2−〔(5−ジメチルアミノメチル−2−フリル)メ
チルチオ〕エチルアミノ}−1,2,5−チアジアゾー
ル 例8中用いられている2−プロピニルアミンを等モル量
のシクロプロピルアミンに代え、生成物をメタノールか
ら結晶化させたことの外は、例8の一般操作をくり返し
た。イソプロピルアルコールから再結晶して標題の化合
物3.5g、mp194〜195°(分解)を得た;d
6 ジメチルスルホキシド中NMRスペクトル(100M
Hz)は、約1.0モルのイソプロピルアルコールの存
在を示した。
【0222】分析 C15235 3 2 ・C3 8
として計算値: C,48.52;H,7.01;N,15.72。 実験値:C,48.36;H,6.95;N,14.8
7。
【0223】例46. 1,1−ジオキシド3−シクロプロピルメチルアミノ−
4−{2−〔(5−ジメチルアミノメチル−2−フリ
ル)メチルチオ〕エチルアミノ〕−1,2,5−チアジ
アゾール 例8中用いられている2−プロピニルアミンを等モル量
のシクロプロピルメチルアミンに代え、生成物をメタノ
ールから結晶化させたことの外は、例8の一般操作をく
り返した。メタノールから再結晶して標題の化合物1.
6g、mp86〜89℃(分解)を得た;d6 ジメチル
スルホキシド中NMRスペクトル(100MHz)は、
約1.25モルのメタノールの存在を示した。
【0224】分析 C16255 3 2 ・1.25C
4 Oとして計算値: C,47.13;H,6.88;N,15.93。 実験値:C,47.40;H,6.49;N,15.7
7。
【0225】例47. 1,1−ジオキシド3−{2−〔(5−ジメチルアミノ
メチル−2−フリル)メチルチオ〕エチルアミノ}−4
−モルホリノ−1,2,5−チアジアゾール 例19中用いられているジメチルアミンを等モル量のモ
ルホリンに代えたことの外は、例19の一般操作をくり
返した。カラムクロマトグラフィーの後、生成物をイソ
プロピルアルコールから結晶化させた。この混合物をス
ケリソルブBで希釈し、濾過して標題の化合物、mp1
22〜127°を得た。
【0226】分析 C16255 4 2 として計算
値: C,46.24;H,6.06;N,16.86。 実験値(0.61%のH2 Oとして補正): C,45.82;H,6.06;N,16.62。
【0227】例48. 1,1−ジオキシド3−{2−〔(5−ジメチルアミノ
メチル−2−フリル)メチルチオ〕エチルアミノ}−4
−(2−メトキシエチルアミノ)−1,2,5−チアジ
アゾール 例8中用いられている2−プロピニルアミンを等モル量
の2−メトキシエチルアミンに代えたことの外は、例8
の一般操作をくり返した。カラムクロマトグラフィーの
後、残留物をイソプロピルアルコールで処理し、蒸発し
てほとんど乾固させ、冷却して生成物3.79gを得
た。イソプロピルアルコールから再結晶して標題の化合
物、mp56〜58°を得た;d6 ジメチルスルホキシ
ド中NMRスペクトル(100MHz)は、約0.6モ
ルのイソプロピルアルコールの存在を示した。
【0228】分析 C15255 4 2 ・0.6C3
8 Oとして計算値: C,45.90;H,6.83;N,15.93。 実験値(0.74%のH2 Oとして補正): C,45.50;H,6.72;N,15.63。
【0229】例49. 1,1−ジオキシド3−{2−〔(5−ジメチルアミノ
メチル−2−フリル)メチルチオ〕エチルアミノ}−4
−ピロリジノ−1,2,5−チアジアゾール 例19中用いられているジメチルアミンを等モル量のピ
ロリジンに代えたことの外は、例19の一般操作をくり
返した。粗反応混合物を減圧下蒸発させ、イソプロピル
アルコールで処理し、濾過して標題の生成物3.9g、
mp151〜152°を得た。
【0230】分析 C16255 3 として計算値: C,48.09;H,6.31;N,17.53。 実験値:C,48.00;H,6.10;N,17.7
1。
【0231】例50. 1,1−ジオキシド3−{2−〔(5−ジメチルアミノ
メチル−2−フリル)メチルチオ〕エチルアミノ}−4
−ピペリジノ−1,2,5−チアジアゾール 例19中用いられているジメチルアミンを等モル量のピ
ペリジンに代えたことの外は、例19の一般操作をくり
返した。クロマトグラフィーによって生成物3.8gを
得た。熱水性エタノールから再結晶して標題の化合物、
mp106〜108°を得た。
【0232】分析 C18275 3 2 として計算
値: C,49.37;H,6.58;N,16.94。 実験値(0.2%のH2 Oとして補正): C,49.17;H,6.52;N,17.14。
【0233】例51. 1,1−ジオキシド3−ブチルアミノ−4−{2−
〔(5−ジメチルアミノメチル−2−フリル)メチルチ
オ〕エチルアミノ−1,2,5−チアジアゾール 例8中用いられている2−プロピニルアミンを等モル量
のブチルアミンに代えたことの外は、例8の一般操作を
くり返した。粗生成物を3回クロマトグラフ処理し、高
真空下3.5時間加熱乾燥していくらかゴム状のフォー
ムとして標題の化合物1.81gを得た。
【0234】分析 C16275 3 2 として計算
値: C,47.86;H,6.78;N,17.44。 実験値(1.34%のH2 Oとして補正): C,47.60;H,6.81;N,17.81。
【0235】例52. 1,1−ジオキシド3−{2−〔(5−ジメチルアミノ
メチル−2−フリル)メチルチオ〕エチルアミノ}−4
−〔(2−ピリジル)メチルアミノ〕−1,2,5−チ
アジアゾール 例8中用いられている2−プロピニルアミンを等モル量
の2−アミノメチルピリジンに代えたことの外は、例8
の一般操作をくり返した。カラムクロマトグラフィーか
らの適当な画分を合して生成物3.9gを得た。イソプ
ロピルアルコールから2回再結晶して標題の化合物、m
p43〜45°を得た。試料を無水エタノールから再結
晶し、固体を真空下60°に6時間加熱してメルトを得
た。このメルトを熱イソプロピルアルコールに溶解し、
外温において濾過により集め、高真空下乾燥して標題の
化合物、mp45〜47°を得た;d6 ジメチルスルホ
キシド中NMRスペクトル(100MHz)は、約1.
25モルのイソプロピルアルコールの存在を示した。
【0236】分析 C18246 3 2 ・1.25C
3 8 Oとして計算値: C,51.05;H,6.70;N,16.42。 実験値(0.58%のH2 Oとして補正): C,51.08;H,6.32;N,16.03。
【0237】例53. 1,1−ジオキシド3−{2−〔(5−ジメチルアミノ
メチル−2−フリル)メチルチオ〕エチルアミノ}−4
−ヒドロキシルアミノ−1,2,5−チアジアゾール 例8中用いられている2−プロピニルアミンを等モル量
のヒドロキシアミンに代えたことの外は、例8の一般操
作をくり返した。生成物を油として沈積させた粗反応混
合物を、全生成物が結晶化するまで加熱還流し、次に濾
過し、乾燥して標題の化合物2.59g、mp203〜
205°を得た。
【0238】分析 C12195 4 2 として計算
値: C,39.87;H,5.30;N,19.38;S,
17.74。 実験値(1.18%のH2 Oとして補正): C,39.53;H,5.04;N,19.61;S,
17.62。
【0239】例54. 1,1−ジオキシド3−{2−〔(5−ジメチルアミノ
メチル−2−フリル)メチルチオ〕エチルアミノ}−4
−ドデシルアミノ−1,2,5−チアジアゾール メタノール200ml中1,1−ジオキシド3,4−ジメ
トキシ−1,2,5−チアジアゾール(2.0g;1
1.2ミリモル)の冷懸濁液によく攪拌しながらメタノ
ール25ml中2−〔(5−ジメチルアミノメチル−2−
フリル)メチルチオ〕エチルアミン(2.41g;1
1.2ミリモル)の溶液を滴加した。2〜5°において
15分間攪拌して後、メタノール25ml中ドデシルアミ
ン(4.15g;22.4ミリモル)の溶液を全部一度
に添加し、外温においては18時間攪拌を継続した。反
応混合物を濾過し、減圧下蒸発させ、残留物をシリカゲ
ル60g上に置き、塩化メチレン−メタノールの勾配溶
離を使用してクロマトグラフ処理した。適当な画分を合
し、蒸発させ、残留物を、アセトニトリル−メタノール
の勾配溶離を使用してシリカゲル60g上再クロマトグ
ラフ処理した。第2のクロマトグラフィーからの適当な
画分を合し、減圧下濃縮し、晶出した生成物を濾過によ
って集め、乾燥して標題の化合物2.13g、mp13
6〜139°を得た。
【0240】分析 C24455 3 2 として計算
値: C,55.89;H,8.79;N,13.58;S,
12.43。 実験値:C,56.16;H,8.57;N,13.3
8;S,12.61。
【0241】例55. 1,1−ジオキシド3−{2−〔(5−ジメチルアミノ
メチル−2−フリル)メチルチオ〕エチルアミノ}−4
−メトキシアミノ−1,2,5−チアジアゾール 例8中用いられている2−プロピニルアミンを等モルの
メトキシアミンに代えたことの外は、例8の一般操作を
くり返した。反応混合物を外温において1夜攪拌し、そ
の間結晶性沈殿が生成した。この溶液を冷却し、濾過
し、回収した固体を乾燥して標題の化合物3.8g、m
p224〜226(分解)を得た。
【0242】分析 C13215 4 2 として計算
値: C,41.59;H,5.64;N,18.65;S,
17.08。 実験値(0.79%のH2 Oとして補正): C,41.25;H,5.54;N,18.50;S,
17.16。
【0243】例56. 1,1−ジオキシド3−{2−〔(5−ジメチルアミノ
メチル−2−チエニル)メチルチオ〕エチルアミノ}−
4−プロピルアミノ−1,2,5−チアジアゾール 例31中用いられているメチルアミンを等モル量のプロ
ピルアミンに代えたことの外は、例31の一般操作をく
り返した。クロマトグラフィーにより結晶性生成物3.
5gを得た。アセトニトリルから再結晶して標題の化合
物、mp194〜196°(分解)を得た。
【0244】分析 C15255 2 3 として計算
値: C,44.64;H,6.24;N,17.35;S,
23.84。 実験値:C,44.66;H,6.02;N,17.8
8;S,23.87。
【0245】例57. 1−オキシド3−アミノ−4−{2−〔(5−ジメチル
アミノメチル−2−チエニル)メチルチオ〕エチルアミ
ノ}−1,2,5−チアジアゾール 氷水浴中3°に冷却したメタノール200ml中1−オキ
シド3,4−ジメトキシ−1,2,5−チアジアゾール
の溶液に攪拌下メタノール25ml中2−〔(5−ジメチ
ルアミノメチル−2−チエニル)メチルチオ〕エチルア
ミン(2.84g;12.3ミリモル)の溶液を35分
間に亘って滴加した。15分間攪拌後、この溶液中に無
水アンモニアを5分間バブルさせた。反応混合物を減圧
下に蒸発させ、残留物をシリカゲル60g上に置き、塩
化メチレン−メタノールの勾配溶離を使用してクロマト
グラフ処理した。適当な画分を合して生成物1.73g
を得た。アセトニトリルから再結晶して標題の化合物、
mp149〜152°(分解)を得た。
【0246】例58. 1,1−ジオキシド3−{2−〔(5−ジメチルアミノ
メチル−2−チエニル)メチルチオ〕エチルアミノ}−
4−〔(3−ピリジル)メチルアミノ〕−1,2,5−
チアジアゾール 例31中用いられているメチルアミンを等モル量の3−
アミノメチルピリジンに代えたことの外は、例31の一
般操作をくり返した。カラムクロマトグラフィーの適当
な画分から油として標題の化合物3.10gを得た。こ
の生成物を過剰の5%HClに溶解し、蒸発させ、次に
イソプロピルアルコールでつぶして固体の生成物を得
た。95%水性エタノールから再結晶してジ塩酸塩、m
p143〜146.5°として標題の化合物を得た。
【0247】分析 C1826Cl2 6 2 3 として
計算値: C,41.13;H,4.99;N,15.99;S,
18.30。 実験値:(2.04%のH2 Oとして補正): C,41.25;H,4.90;N,16.18;S,
18.52。
【0248】例59. 1,1−ジオキシド3−アミノ−4−{2−〔(5−ジ
メチルアミノメチル−2−チエニル)メチルチオ〕エチ
ルアミノ}−1,2,5−チアジアゾール 氷水浴中3°に冷却したメタノール200ml中1,1−
ジオキシド3,4−ジメトキシ−1,2,5−チアジア
ゾール(1.55g;8.68ミリモル)の溶液に攪拌
下メタノール25ml中2〔(5−ジメチルアミノメチル
−2−チエニル)メチルチオ〕エチルアミン(2.0
g、8.68ミリモル)を35分間に亘って滴加した。
15分間攪拌後、この溶液に無水アンモニアを10分間
バブルさせた。反応混合物を減圧下蒸発させて標題の化
合物3.3gを得た。
【0249】d6 ジメチルスルホキシド中NMRスペク
トル(100MHz)は、次の共鳴を与えたδ:6.8
8(d,1H);6.78(d,1H);4.03
(s,2H);3.61(s,2H);3.54(t,
2H);2.74(t,2H);2.22(s,6
H);それは又、約2/3モルのメタノールの存在を示
した。
【0250】例60. 1,1−ジオキシド3−ベンジルアミノ−4−{2−
〔(5−ジメチルアミノメチル−2−チエニル)メチル
チオ〕エチルアミノ}−1,2,5−チアジアゾール 例31中用いられているメチルアミンを等モル量のベン
ジルアミンに代えたことの外は、例31の一般操作をく
り返した。反応混合物を減圧下に蒸発させて生成物を得
た。メタノールから再結晶し、炭処理して標題の化合物
2.63g、mp203〜205.5°(分解)を得
た。
【0251】分析 C19255 2 3 として計算
値: C,50.53;H,5.58;N,15.51;S,
21.30。 実験値:C,50.79;H,5.34;N,15.7
8;S,20.94。
【0252】例61. 1,1−ジオキシド3−〔3−(3−ジメチルアミノメ
チルフェノキシ)プロピルアミノ〕−4−メチルアミノ
−1,2,5−チアジアゾール 氷水浴中0°中に冷却したメタノール250ml中1,1
−ジオキシド3,4−ジメトキシ−1,2,5−チアジ
アゾール(2.5g;14.0ミリモル)の懸濁液に攪
拌下メタノール50ml中3−〔3−(ジメチルアミノメ
チル)フェノキシ〕プロピルアミン(2.73g;1
4.0ミリモル)〔ベルギー特許867,106に記載
されている操作に従って製造〕の溶液を60分間に亘っ
て滴加した。20分間攪拌後、この溶液中に無水メチル
アミンを10分間バブルさせた。反応混合物を減圧下蒸
発させ、残留物をシリカゲル75g上に置き、塩化メチ
レン−メタノールの勾配溶離を使用してクロマトグラフ
処理した。適当な画分を合資、蒸発させ、次にn−プロ
パノールに溶解し、1当量のHClで処理して塩酸塩と
して生成物を得た。水性エタノールから再結晶して塩酸
塩、mp140〜145°として標題の化合物を得た。
【0253】分析 C15245 3 Sとして計算値: C,46.20;H,6.20;N,17.96;S,
8.38;Cl,9.05。 実験値(3.79%のH2 Oとして補正): C,46.21;H,6.06;N,18.24;S,
8.38;Cl,9.05。
【0254】例62. 1,1−ジオキシド3−{2−〔(2−ジメチルアミノ
メチルチアゾール−5−イル)メチルチオ〕エチルアミ
ノ}−4−メチルアミノ−1,2,5−チアジアゾール A.5−カルベトキシ−2−(N−カルボフェノキシ−
N−メチルアミノ)メチルチアゾール (N−カルボフェノキシ−N−メチルアミノ)チオアセ
トアミド(46.7g;0.21モル)を1,2−ジク
ロロエタン270ml中α−ホルミルクロロ酢酸エチル
(30.0g;0.20モル)と合し、2時間加熱還流
した。追加量のα−ホルミルクロロ酢酸エチル(3.0
g;0.02モル)を添加し、加熱を1.5時間継続し
た。反応混合物を冷5%水性炭酸ソーダ300mlづつで
2回抽出し、次に水300mlづつで2回洗浄し、Na2
SO4 上乾燥した。蒸発させて油として生成物を得、こ
のものはゆっくり結晶化した。2−プロパノールから再
結晶して標題の化合物26g、mp81〜83°を得
た。
【0255】分析 C15162 4 Sとして計算値: C,56.24;H,5.03;N,8.74;S,1
0.01。 実験値:C,56.48;H,4.97;N,8.5
4;S,10.17。
【0256】B.2−ヒドロキシメチル−5−ジメチル
アミノメチルチアゾール 乾燥テトラヒドロフラン544ml中水素化リチウムアル
ミニウム(6.12g;0.16モル)の冷(5°)懸
濁液に攪拌下5−カルベトキシ−2−(N−カルボフェ
ノキシ−N−メチルアミノ)メチルチアゾール(19.
8g;0.62モル)〔工程A中製造〕を添加した。反
応混合物を0.5時間加熱還流し、次に室温まで冷却
し、分解し、セライトを通して濾過し、減圧下蒸発させ
た。残留物を3N HCl80mlに溶解し、エーテルで
抽出した。水相をpH8に調節し、塩化メチレンで抽出
した。有機相を乾燥し、濾過し、真空下蒸発させて標題
の化合物6.0gを油として得た。CDCl3 中NMR
スペクトル(60MHz)は、次の共鳴δを与えた:
7.50(s,1H);4.85(s,2H);4.1
5(s,1H);3.75(s,2H);2.35
(s,6H)。
【0257】C.塩酸2−クロロメチル−5−ジメチル
アミノメチルチアゾール 塩化メチレン300ml中5−ヒドロキシメチル−2−ジ
メチルアミノチアゾール(8.9g;52.0ミリモ
ル)〔工程B中製造〕の冷(氷水浴)溶液に塩化チオニ
ル(27.4g;0.16モル)を滴加した。この混合
物を2時間加熱還流し、次に冷却し、減圧下蒸発させて
生成物12.3gを得た。アセトニトリルから結晶化さ
せて標題の化合物、mp143〜144°を得た。
【0258】分析 C1112Cl2 2 Sとして計算
値: C,37.01;H,5.32;N,12.33;C
l,31.63。 実験値(0.9%H2 Oとして補正): C,36.88;H,5.11;N,12.14;C
l,31.65。
【0259】D.2−〔(2−ジメチルアミノメチルチ
アゾール−5−イル)メチルチオ〕エチルアミン 塩酸システアミン(0.2g;1.76ミリモル)及び
塩酸5−クロロメチル−2−ジメチルアミノメチルチア
ゾール(0.4g;1.76ミリモル)〔工程C中製
造〕を濃塩酸2.5mlに溶解し、この溶液を100°の
油浴温度において加熱した。2時間後、この混合物を減
圧下蒸発させ、残留物を40%カセイソーダ水溶液で塩
基性にした。水相を酢酸メチルで抽出し、有機相を乾燥
し、濾過し、蒸発させて標題の化合物0.3gを油とし
て得た。CDCl3 中NMRスペクトル(60MHz)
は、次の共鳴δを与えた:7.50(s,1H);3.
95(s,2H);3.76(s,2H);2.85
(m,4H);2.40(s,6H);1.85(s,
2H)。
【0260】E.1,1−ジオキシド3−{2−〔(2
−ジメチルアミノメチルチアゾール−5−イル)メチル
チオ〕エチルアミノ}−4−メチルアミノ−1,2,5
−チアジアゾール 8°に冷却したメタノール130ml中1,1−ジオキシ
ド3,4−ジメトキシ−1,2,5−チアジアゾール
(1.19g;6.7ミリモル)の部分懸濁液にメタノ
ール60ml中2−〔(2−ジメチルアミノメチルチアゾ
ール−5−イル)メチルチオ〕エチルアミン(1.55
g;6.7ミリモル)〔工程D中製造〕の溶液を40分
間に亘って滴加した。添加完了時、この溶液中に無水メ
チルアミンを8分間バブルさせ、次に外温において1夜
攪拌した。反応混合物を減圧下蒸発させ、残留物を、ア
セトニトリル−メタノールの勾配溶離を使用してシリカ
ゲル150g上クロマトグラフ処理した。適当な画分を
合して生成物1.05gを得た。2−プロパノールから
再結晶して標題の化合物、mp170〜172°を得
た。
【0261】分析 C12206 2 3 として計算
値: C,38.28;H,5.36;N,22.33;S,
25.56。 実験値:C,38.31;H,5.32;N,22.1
3;S,25.96。
【0262】例63. 1−オキシド3−{2−〔(2−グアニジノチアゾール
−4−イル)メチルチオ〕エチルアミノ}−4−メチル
アミノ−1,2,5−チアジアゾール 例20中用いられている1,1−ジオキシド3,4−ジ
メトキシ−1,2,5−チアジアゾールを等モル量の対
応する1−酸化物に代えたことの外は、例20の一般操
作をくり返した。カラムクロマトグラフィーからの適当
な画分を合して生成物4.5gを得た。無水エタノール
から結晶化させて標題の化合物3.05g、mp175
〜177°を得た。
【0263】分析 C10168 OS3 として計算値: C,33.32;H,4.47;N,31.09;S,
26.68。 実験値:C,33.10;H,4.42;N,31.0
0;S,26.51。
【0264】例64. 1−オキシド3−{2−〔(2−グアニジノチアゾール
−4−イル)メチルチオ〕エチルアミノ}−4−ヒドロ
キシ−1,2,5−チアジアゾール 氷水浴中冷却したメタノール350ml中1−オキシド
3,4−ジメトキシ−1,2,5−チアジアゾール
(2.91g;17.9ミリモル)の溶液にメタノール
50ml中2−〔(2−グアニジノチアゾール−4−イ
ル)メチルチオ〕エチルアミン(4.15g;17.9
ミリモル)の溶液を30分間に亘って滴加した。反応混
合物をメタノール中カセイソーダペレット(3.58
g;89.5ミリモル)の溶液で処理した。外温におい
て1夜攪拌後、この混合物を水性6.0NHCl14.
9ml(89.5ミリモル)で中和し、10分後減圧下蒸
発させた。固体残留物を、外温において水70mlで2時
間つぶし、濾過して生成物を得た。水から再結晶して標
題の化合物、mp148〜151°を得た。
【0265】分析 C9 137 2 2 として計算
値: C,31.11;H,3.77;N,28.22;S,
27.69。 実験値(5.52%のH2 Oとして補正): C,30.95;H,3.76;N,28.27;S,
28.11。
【0266】例65. 1−オキシド3−アミノ−4−{2−〔(2−{2−メ
チルグアニジノ}チアゾール−4−イル)メチルチオ
(エチルアミノ−1,2,5−チアジアゾール A.2−{〔2−(2−メチルグアニジノ)チアゾール
−4−イル〕メチルチオ}エチルアミン 塩酸システアミン(1.89g;16.6ミリモル)と
塩酸2−(2−メチルグアニジノ)−4−クロロメチル
チアゾール(4.0g;16.6ミリモル)〔(N−メ
チルアミジノ)チオ尿素と1,3−ジクロロ−2−プロ
パンとから製造〕を濃塩酸20ml中合し、この溶液を1
00°の油浴温度において加熱した。2時間後この混合
物を減圧下蒸発させ、残留物を40%NaOH水溶液で
塩基性にした。水相を酢酸メチルで数回抽出し、有機相
を乾燥し、濾過し、蒸発させて標題の化合物3.35g
を得た。D2 O中NMRスペクトル(60MHz)は、
次の特性共鳴δを与えた:6.52(s,1H);3.
60(s,2H);2.70(m,7H)。
【0267】B.1−オキシド3−アミノ−4−{2−
〔(2−{2−メチルグアニジノ}チアゾール−4−イ
ル)メチルチオ〕エチルアミノ}−1,2,5−チアジ
アゾール 7°に冷却したメタノール170ml中1−オキシド3,
4−ジメトキシ−1,2,5−チアジアゾール(1.3
9g;8.56ミリモル)の溶液にメタノール50ml中
2−〔(2−{2−メチルグアニジノ}チアゾール−4
−イル)メチルチオ〕エチルアミン(2.1g;8.5
6ミリモル)〔工程A中製造〕の溶液を30分間に亘っ
て滴加した。この溶液中に無水アンモニアを7分間バブ
ルさせ、次に外温において1夜攪拌した。反応混合物を
減圧下蒸発させ、残留物を、アセトニトリル−メタノー
ルの勾配溶離を使用してフラッシュ.クロマトグラフィ
ーによりシリカゲル(230〜400メッシュ)100
g上クロマトグラフ処理した。適当な画分を合し、蒸発
させ、残留物を、μ−ポリシル・シリカゲルを使用して
製造用HPLC系上クロマトグラフ処理した。適当な画
分を合し、濃縮して小容とし、濾過して標題の化合物、
mp86〜91°を得た;d6 ジメチルスルホキシド中
NMRスペクトル(100MHz)は、約0.8モルの
エタノールの存在を示した。
【0268】分析 C10168 OS3 として計算値: C,35.06;H,5.28;N,28.20;S,
24.21。 実験値(1.64%のH2 Oとして補正): C,35.66;H,5.05;N,28.33;S,
23.96。
【0269】例66. 1−オキシド3−アミノ−4−〔3−(3−ジメチルア
ミノメチルフェノキシ)プロピルアミノ〕−1,2,5
−チアジアゾール 氷浴水中2°に冷却したメタノール200ml中1−オキ
シド3,4−ジメトキシ−1,2,5−チアジアゾール
の溶液に攪拌下メタノール35ml中3−〔3−(ジメチ
ルアミノメチル)フェノキシプロピルアミン(2.5
g;12.9ミリモル)の溶液を30分間に亘って滴加
した。15分間攪拌後、この溶液中に無水アンモニアを
5分間バブルさせた。反応混合物を減圧下蒸発させて結
晶性生成物を得た。メタノールから2回再結晶して標題
の化合物、mp165.5〜166.5°(分解)を得
た。
【0270】分析 H14215 2 Sとして計算値: C,51.99;H,6.55;N,21.66;S,
9.92。 実験値:C,51.58;H,6.49;N,22.0
3;S,10.19。
【0271】例67. 1−オキシド3−アミノ−4−{2−〔(2−メチルア
ミノチアゾール−4−イル)メチルチオ〕エチルアミ
ノ}−1,2,5−チアジアゾール A.2−〔(2−メチルアミノチアゾール−4−イル)
メチルチオ〕エチルアミン 塩酸システアミン(2.8g;24.6ミリモル)と2
−メチルアミノ−4−クロロメチルチアゾール(4.0
g;24.6ミリモル)〔N−メチルチオ尿素と1,3
−ジクロロ−2−プロパンとから製造〕を濃塩酸20ml
に溶解し、この溶液を100°の油浴温度において加熱
した。30時間の加熱の後、反応混合物を減圧下に蒸発
させ、残留物を40%NaOH水溶液で塩基性にした。
水相を酢酸メチルで抽出し、乾燥し、濾過し、蒸発させ
て標題の化合物1.75gを油として得、このものは、
更に精製することなく工程Bに使用した。
【0272】B.1−オキシド3−アミノ−4−{2−
〔(2−メチルアミノチアゾール−4−イル)メチルチ
オ〕エチルアミノ−1,2,5−チアジアゾール 上の工程Aの生成物を、例65、工程Bの一般操作に従
って1−オキシド3,4−ジメトキシ−1,2,5−チ
アジアゾール及び無水アンモニアと逐次反応させ、そこ
で記載されているとおりクロマトグラフ処理した。フラ
ッシュ・クロマトフクラフィーからの適当な画分を合
し、蒸発させて生成物0.5gをフォームとして得た。
アセトンから結晶化させて標題の化合物、mp180〜
183°(分解)を得た。
【0273】分析 C9 146 OS3 として計算値: C,33.94;H,4.43;N,26.39;S,
30.21。 実験値(1.41%のH2 Oとして補正): C,33.96;H,4.11;N,26.27;S,
30.44。
【0274】例68. 1−オキシド3−アミノ−4−{2−〔(2−{2,3
−ジメチルグアニジノ}チアゾール−4−イル)メチル
チオ〕エチルアミノ}−1,2,5−チアジアゾール A.ジ塩酸2−〔(2−{2,3−ジメチルグアニジ
ノ}チアゾール−4−イル)メチルチオ〕エチルアミン 塩酸システアミン(2.25g;19.6ミリモル)と
4−クロロメチル−2−(2,3−ジメチルグアニジ
ノ)チアゾール(5g;19.6ミリモル)〔1,3−
ジクロロ−2−プロパノン及び(N,N′−ジメチルア
ミジノ)チオ尿素(それ自体シアノジチオイミノカルボ
ン酸ジメチル及びメチルアミンから製造)から製造〕を
濃塩酸17.5mlに溶解し、100°の油浴温度におい
て加熱した。24時間後反応混合物を減圧下蒸発させ、
残留物を無水エタノールから結晶化させて標題の化合
物、mp243〜245°を得た。
【0275】B.1−オキシド3−アミノ−4−{2−
〔(2−{2,3−ジメチルグアニジノ}チアゾール−
4−イル)メチルチオ〕エチルアミノ}−1,2,5−
チアジアゾール 上の工程Aの生成物を、例65、工程Bの一般操作に従
って1−オキシド3,4−ジメトキシ−1,2,5−チ
アジアゾール及び無水アンモニアと逐次反応させた。粗
反応混合物を減圧下蒸発させ、残留物をメタノールから
結晶化させて標題の化合物、mp201〜203°(分
解)を得た。
【0276】分析 C11188 OS3 として計算値: C,35.28;H,4.84;N,29.92;S,
25.69。 実験値(0.88%のH2 Oとして補正): C,34.93;H,4.56;N,30.27;S,
25.92。
【0277】例69. 1−オキシド3,4−ビス−{2−〔(2−グアニジノ
チアゾール−4−イル)メチルチオ〕エチルアミノ}−
1,2,5−チアジアゾール 氷水浴中0°に冷却したCH3 OH100ml中メトキシ
化ナトリウム(2.16g;40.0ミリモル)の溶液
にジ塩酸2−〔(2−グアニジノチアゾール−4−イ
ル)メチルチオ〕エチルアミン(6.09g;20.0
ミリモル)を添加し、20分攪拌して後、この溶液を1
−オキシド3,4−ジメトキシ−1,2,5−チアジア
ゾール(1.62g;10ミリモル)で処理した。反応
混合物を外温において65時間攪拌し、減圧下蒸発させ
た。残留物を、アセトニトリル−メタノールの勾配溶離
を使用してフラッシュ・クロマトグラフィーによりシリ
カゲル(230〜400メッシュ)100g上クロマト
グラフ処理した。適当な画分を合し、蒸発させ、残留物
をμ−ポラシル・シリカゲルを使用して製造用HPLC
系上クロマトグラフ処理した。適当な画分を合し、減圧
下蒸発させて標題の化合物を無定形の固体として得た;
6 ジメチルスルホキシド中NMRスペクトル(100
MHz)は、約0.11モルのエタノールの存在を示し
た。
【0278】分析 C162412OS5 ・0.11C2
6 Oとして計算値: C,34.42;H,4.39;N,29.71;S,
28.33。 実験値(1.86%のH2 Oとして補正): C,34.95;H,4.41;N,29.04;S,
27.71。
【0279】例70. 1,1−ジオキシド3−{2−〔(2−アミノチアゾー
ル−4−イル)メチルチオ〕エチルアミノ}−4−メチ
ルアミノ−1,2,5−チアジアゾール A.ジ塩酸2−〔(2−アミノチアゾール−4−イル)
メチルチオ〕エチルアミン 塩酸システアミン(5.65g;50.0ミリモル)と
塩酸2−アミノ−4−クロロメチルチアゾール(9.2
5g;50.0ミリモル)とを濃塩酸70mlに溶解し、
105°の油浴温度において加熱した。64時間の加熱
の後、この混合物を減圧下蒸発させ、残留物をアセトン
でつぶした。集めた生成物をエタノールで再びつぶし、
濾過し、乾燥して標題の化合物、mp170〜200°
を得た。
【0280】分析 C6 13Cl2 3 2 として計算
値: C,27.48;H,4.90;N,16.02;S,
24.46;Cl,27.04。 実験値:C,27.29;H,5.07;N,15.9
1;S,24.15,Cl,27.24。
【0281】B.1,1−ジオキシド3−{2−〔(2
−アミノチアゾール−4−イル)メチルチオ〕エチルア
ミノ−1,2,5−チアジアゾール メタノール55ml中1,1−ジオキシド3,4−ジメト
キシ−1,2,5−チアジアゾール(2.03g;1
1.4ミリモル)の冷(5°)部分懸濁液に攪拌下メタ
ノール25ml中2−〔(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)メチルチオ〕エチルアミン(ジ塩酸塩から、3.0
g;11.4ミリモル)〔工程A中製造〕の溶液を1.
5時間に亘って滴加した。15時間後、この溶液中に無
水メチルアミンを30分間バブルさせ、5°において1
9時間攪拌した。反応混合物を減圧下蒸発させ、残留物
をシリカゲル400g上に置き、アセトン−塩化メチレ
ン(7:3)を使用してクロマトグラフ処理した。適当
な画分を合し、蒸発させて生成物を得た。95%エタノ
ールから再結晶して標題の化合物、mp200〜201
°を得た。
【0282】分析 C9 146 2 3 として計算
値: C,32.32;H,4.32;N,25.13;S,
28.76。 実験値:C,32.25;H,4.20;N,25.0
6;S,29.14。
【0283】例71. 1−オキシド3−アミノ−4−{2−〔(2−ジメチル
アミノメチルチアゾール−5−イル)メチルチオ〕エチ
ルアミノ}−1,2,5−チアジアゾール メタノール170ml中1−オキシド3,4−ジメトキシ
−1,2,5−チアジアゾール(1.44g;8.88
ミリモル)の冷(8°)溶液に攪拌下メタノール70ml
中2−〔(2−ジメチルアミノメチルチアゾール−5−
イル)メチルチオ〕エチルアミン(2.05g;8.8
6ミリモル)〔例62、工程D中製造〕の溶液を滴加し
た。この溶液中に無水アンモニアを8分隔バブルさせ、
次に外温において0.5時間攪拌した。反応混合物を減
圧下蒸発させ、残留物をアセトニトリルでつぶして生成
物1.76gを得た。この生成物を、アセトニトリル−
メタノールを使用してシリカゲル100g(230〜4
00メッシュ)上フラッシュ・クロマトグラフィーによ
って精製した。適当な画分を合し、蒸発させ、残留物を
アセトンから結晶化させて標題の化合物、mp131〜
133°を得た。
【0284】分析 C11176 OS3 として計算値: C,38.13;H,5.24;N,24.26;S,
27.76。 実験値(0.49%のH2 Oとして補正): C,37.86;H,5.06;N,24.34;S,
27.68。
【0285】例72. 1−オキシド3−アミノ−4−{2−〔(2−アミノチ
アゾール−4−イル)メチルチオ〕エチルアミノ}−
1,2,5−チアジアゾール メタノール50ml中1−オキシド3,4−ジメトキシ−
1,2,5−チアジアゾール(1.62g;10.0ミ
リモル)の冷(5°)溶液にメタノール20ml中2−
〔(2−アミノチアゾール−4−イル)メチルチオ〕エ
チルアミン(ジ塩酸塩から、2.62g;10.0ミリ
モル)〔例70、工程A中製造〕の溶液を30分に亘っ
て滴加した。1.5時間攪拌後、この溶液中に無水アン
モニアをバブルさせ、この溶液を17時間5°に保っ
た。反応混合物を減圧下蒸発させ、残留物をμ−ポラシ
ル・シリカゲルを使用して製造用HPLC系クロマトグ
ラフ処理した。適当な画分を合し、減圧下蒸発させて標
題の化合物を無定形の固体として得た;d6 ジメチルス
ルホキシド中NMRスペクトル(100MHz)は、約
0.4モルのエタノールの存在を示した。
【0286】分析 C8 126 OS3 ・0.4C2
6 Oとして計算値: C,32.74;H,4.50;N,26.03;S,
29.80。 実験値(1.39%のH2 Oとして補正): C,32.39;H,4.28;N,28.39;S,
30.02。
【0287】例73. 1,1−ジオキシド3−メチルアミノ−4−{2−
〔(2−{2,3−ジメチルグアニジノ}チアゾール−
4−イル)メチルチオ〕エチルアミノ}−1,2,5−
チアジアゾール メタノール270ml中1,1−ジオキシド3,4−ジメ
トキシ−1,2,5−チアジアゾール(1.72g;
9.62ミリモル)の冷(8°)懸濁液に攪拌下メタノ
ール中2−〔(2−{2,3−ジメチルグアニジノ}チ
アゾール−4−イル)メチルチオ〕エチルアミン(2.
5g;9.64ミリモル)〔例68、工程A中製造〕の
溶液を40分間に亘って滴加した。この溶液中に無水メ
チルアミンを7分間バブルさせ、次にこの溶液を減圧下
蒸発させた。残留物をフラッシュ・クロマトグラフィー
によりシリカゲル(230〜400メッシュ)100g
上クロマトグラフ処理し、適当な画分を合し、蒸発させ
て生成物2.5gをフォームとして得た。水性エタノー
ルから結晶化させて標題の化合物、mp132〜137
°を得た。
【0288】分析 C12208 2 3 として計算
値: C,35.63;H,4.98;N,27.70;S,
23.78。 実験値(4.78%のH2 Oとして補正): C,35.74;H,5.04;N,27.87;S,
23.56。
【0289】例74 1−オキシド3−{2−〔(2−ジメチルアミノチアゾ
ール−4−イル)メチルチオ〕エチルアミノ}−4−ア
ミノ−1,2,5−チアジアゾール A.2−〔(2−ジメチルアミノチアゾール−4−イ
ル)メチルチオ〕エチルアミン 塩酸システアミン(5.24g;45.9ミリモル)と
塩酸2−ジメチルアミノ−4−クロロメチルチアゾール
(9.8g;45.9ミリモル)〔N,N−ジメチルチ
オ尿素と1,3−ジクロロ−2−プロパノンとから製
造〕を濃塩酸45mlに溶解し、100°の油浴温度にお
いて96時間加熱した。この混合物を減圧下蒸発させ、
残留物を40%水性NaOHで塩基性にした。水相を酢
酸メチルで抽出し、乾燥し、蒸発させて標題の化合物を
油として得、これに更に精製することなく工程Bに使用
した。
【0290】D2 O中NMRスペクトル(60MHz)
は、次の共鳴δを与えた:6.97(s,1H):3.
94(s,2H);3.67(s,3H);3.15
(s,3H);3.05(m,4H)。 B.1−オキシド3−{2−〔(2−ジメチルアミノチ
アゾール−4−イル)メチルチオ〕エチルアミノ}−4
−アミノ−1,2,5−チアジアゾール メタノール200ml中1−オキシド3,4−ジメトキシ
−1,2,5−チアジアゾール(2.61g;16.1
ミリモル)の冷(7°)溶液に攪拌下メタノール70ml
中2−〔(2−ジメチルアミノチアゾール−4−イル)
メチルチオ〕エチルアミン(3.5g;16.1ミリモ
ル)〔工程A中製造〕の溶液を30分間に亘って滴加し
た。この溶液中に無水アンモニアを8分間バブルさせ、
30分間攪拌後この混合物を減圧下に蒸発させた。残留
物をイソプロピルアルコールでつぶし、次にメタノール
に溶解し、濾過し、蒸発させて生成物を得た。この生成
物を塩化メチレン−メタノールを使用してシリカゲル
(230〜400メッシュ)100g上フラッシュ・ク
ロマトグラフィーによって精製した。適当な画分を合
し、μ−ポラシル・シリカゲルカラム上HPLCによっ
て再クロマトグラフ処理した。適当な画分を合し、減圧
下蒸発させて標題の化合物、mp116〜122°を得
た;d6 ジメチルスルホキシド中NMRスペクトル(1
00MHz)は、約1/3モルのエタノールの存在を示
した。
【0291】分析 C10166 OS3 ・1/3C2
6 Oとして計算値: C,36.83;H,5.22;N,24.16。 実験値(11.92%のH2 Oとして補正): C,36.61;H,4.06;N,24.22。
【0292】例75. 1,1−ジオキシド3−{2−〔(2−ジメチルアミノ
チアゾール−4−イル)メチルチオ〕エチルアミノ}−
4−メチルアミノ−1,2,5−チアジアゾール メタノール200ml中1,1−ジオキシド3,4−ジメ
トキシ−1,2,5−チアジアゾール(2.05g;1
1.5ミリモル)の冷(7°)懸濁液に攪拌下2−
〔(2−ジメチルアミノチアゾール−4−イル)メチル
チオ〕エチルアミン(2.5g;11.5ミリモル)
〔例74、工程A中製造〕の溶液を30分間に亘って滴
加した。この溶液中に無水メチルアミンを7分間バブル
させ、30分間攪拌後、この混合物を減圧下蒸発させ
た。残留物をメタノールから結晶化させて生成物1.6
gを得た。2−メトキシエタノールから2回再結晶して
標題の化合物、mp227〜229°を得た。
【0293】例76. 1,1−ジオキシド3−{2−〔(2−{2−イミダゾ
リジニル}イミノチアゾール−4−イル)メチルチオ〕
エチルアミノ}−4−メチルアミノ−1,2,5−チア
ジアゾール A.2−〔(2−{2−イミダゾリジニル}イミノチア
ゾール−4−イル)メチルチオ〕エチルアミン 塩酸システアミン(2.22g;19.5ミリモル)と
塩酸2−〔(2−イミダゾリジニル)イミノ〕−4−ク
ロロメチルチアゾール(4.94g;19.51ミリモ
ル)〔1,3−ジクロロ−2−プロパノンとN−(2−
イミダゾリジン−2−イル)チオ尿素(それ自体2−
(シアニミノ)イミダゾリジンから製造)から製造〕と
を濃塩酸20mlに溶解し、100°の油浴温度において
5.5時間加熱した。反応混合物を減圧下蒸発させ、残
留物を40%NaOHで塩基性にした。水相を酢酸メチ
ルで抽出し、乾燥し、蒸発させて標題の化合物2.02
gを得、これを更に精製することなく次の工程に使用し
た。
【0294】B.1,1−ジオキシド3−{2−〔(2
−{2−イミダゾリジニル}イミノチアゾール−4−イ
ル)メチルチオ〕エチルアミノ}−4−メチルアミノ−
1,2,5−チアジアゾール メタノール190ml中1,1−ジオキシド3,4−ジメ
トキシ−1,2,5−チアジアゾール(1.4g;7.
85ミリモル)の冷(8°)懸濁液に攪拌下メタノール
85ml中2−〔(2−{2−イミダゾリジニル}イミノ
チアゾール−4−イル)メチルチオ〕エチルアミン
(2.02g;7.85ミリモル)〔工程A中製造〕の
溶液を40分間に亘って滴加した。この溶液中に無水メ
チルアミンを7分間バブルさせ、外温において30分
後、この混合物を減圧下蒸発させて生成物3.5gを得
た。この生成物を、μ−ポラシル・シリカゲルを使用し
て製造用HPLC系上クロマトグラフ処理した。適当な
画分を合し、蒸発させ、残留物をメクノールから結晶化
させて標題の化合物、mp229〜231°を得た。水
性エタノールから再結晶してmp136〜140°をも
つ標題の化合物を得、これは再個化してmp219〜2
24°において再融解した。
【0295】分析 C12188 2 3 として計算
値: C,35.81;H,4.51;N,27.84;S,
23.90。 実験値(4.59%のH2 Oとして補正): C,35.51;H,4.43;N,27.98;S,
23.56。
【0296】例77. 1,1−ジオキシド3−{2−〔(5−ジメチルアミノ
メチル−2−チエニル)メチルチオ〕エチルアミノ}−
4−〔(2−ピリジル)メチルアミノ〕−1,2,5−
チアジアゾール 例31中用いられているメチルアミンを等モル量の2−
アミノメチルピリジンに代えることの外は、例31の一
般操作をくり返した。粗製の固体のカラムクロマトグラ
フィーによって生成物3.08gを得た。イソプロピル
アルコールから再結晶して標題の化合物、mp162〜
164°(分解)を得た。
【0297】分析 C18246 2 3 として計算
値: C,47.76;H,5.34;N,18.57。 実験値:C,47.80;H,5.32;N,18.7
5。
【0298】例78. 1,1−ジオキシド3−{2−〔(5−ジメチルアミノ
メチル−2−チエニル)メチルチオ〕エチルアミノ}−
4−〔(4−ピリジル)メチルアミノ〕−1,2,5−
チアジアゾール 例31中用いられているメチルアミンを等モル量の4−
アミノメチルピリジンに代えたことの外は、例の一般操
作をくり返した。クロマトグラフィーの後粗生成物を熱
イソプロピルアルコールに溶解し、不溶物から傾しゃ
し、この溶液を無水HClで処理して標題の化合物を塩
酸塩として得た。この塩を水に溶解し、飽和重曹水曜液
で塩基性にし、濾過して後、標題の化合物を遊離塩基、
mp88〜90°として標題の化合物を得た。
【0299】分析 C18246 2 3 として計算
値: C,47.76;H,5.34;N,18.57。 実験値(3.73%のH2 Oとして補正): C,47.54;H,5.32;N,19.09。
【0300】例79. 1,1−ジオキシド3−{2−〔(5−ジメチルアミノ
メチル−2−チエニル)メチルチオ〕エチルアミノ}−
4−エチルアミノ−1,2,5−チアジアゾール 例31中用いられているメチルアミンを等モル量のエチ
ルアミンに代えたことの外は、例31の一般操作をくり
返した。カラムクロマトグラフィーからの適当な画分を
温イソプロピルアルコールに溶解し、無水HClで飽和
させた。結晶性固体を濾過によって集め、アセトンで洗
浄し、乾燥して標題の化合物2.9gをその塩酸塩、m
p246〜247°(分解)として得た。
【0301】分析 C14245 2 3 として計算
値: C,39.47;H,5.68;N,16.44;C
l,8.32。 実験値:C,39.81;H,5.74;N,16.6
2;Cl,8.20。
【0302】例80. 1,1−ジオキシド3−メチルアミノ−4−〔3−(3
−ピペリジノメチルフエノキシ)プロピルアミノ〕−
1,2,5−チアジアゾール 氷水浴中0°に冷却した1,1−ジオキシド3,4−ジ
メトキシ−1,2,5−チアジアゾール(1.68g;
9.45ミリモル)の部分懸濁液に攪拌下メタノール3
0ml中3−(3−ピペリジノメチルフェノキシ)プロピ
ルアミン(2.35g;9.45ミリモル)〔公告英国
特許出願2,023,133に従って製造〕の溶液を4
0分間に亘って滴加した。15分後、この溶液中に無水
メチルアミンをバブルさせ、次にこの溶液を外温におい
て30分間攪拌した。反応混合物を減圧下蒸発させ、残
留物をメクノール−アセトニトリルを使用してシリカゲ
ル(230〜400メッシュ)100g上フラッシュ・
クロマトグラフィーによりクロマトグラフ処理した。適
当な画分を合し、蒸発させて生成物2.2gを得た。ア
セトニトリルから再結晶し、炭処理して標題の化合物、
mp182〜184°を得た。
【0303】分析 C18275 3 Sとして計算値: C,54.94;H,6.92;N,17.80;S,
8.15。 実験値:C,54.90;H,7.07;N,18.1
4;S,8.29。
【0304】例81. 1−オキシド3−アミノ−4−〔3−(3−ピペリジノ
メチルフエノキシ)プロピルアミノ〕−1,2,5−チ
アジアゾール 氷水浴中0°に冷却したメタノール200ml中1−オキ
シド3,4−ジメトキシ−1,2,5−チアジアゾール
(2.01g;12.4ミリモル)の溶液にメタノール
40ml中3−(3−ピペリジノメチルフエノキシ)プロ
ピルアミン(ジ塩酸塩から、4.0g;12.4ミリモ
ル)の溶液を50分間に亘って滴加した。15分後、こ
の溶液中に無水アンモニアを5分間バブルさせ、次にこ
の溶液を外温において17時間攪拌した。反応混合物を
減圧下蒸発させ、残留物をメタノール−アセトニトリル
を使用してシリカゲル(230〜400メッシュ)10
0g上フラッシュ・クロマトグラフィーによりクロマト
グラフ処理した。適当な画分を合し、蒸発させて生成物
4.18gを得た。95%エタノールから再結晶して標
題の化合物、mp155〜157°(分解)を得た。
【0305】分析 C17255 2 Sとして計算値: C,56.17;H,6.93;N,19.27;S,
8.82。 実験値:C,55.97;H,7.04;N,19.5
7;S,8.63。
【0306】例82. 1,1−ジオキシド3−アミノ−4−〔3−(3−ピペ
リジノメチルフエノキシ)プロピルアミノ〕−1,2,
5−チアジアゾール 氷水浴中2°に冷却したメタノール200ml中1−オキ
シド3,4−ジメトキシ−1,2,5−チアジアゾール
(2.22g;12.4ミリモル)の部分懸濁液に攪拌
下メタノール35ml中3−(3−ピペリジノメチルフエ
ノキシ)プロピルアミン(ジ塩酸塩から、4.0g;1
2.4ミリモル)の溶液を65分間に亘って滴加した。
15分後この溶液中に無水アンモニアを 分間バブルさ
せ、次にこの溶液を外温において30分間攪拌した。反
応混合物を減圧下蒸発させ、残留物をシリカゲル(23
0〜400メッシュ)100g上に置き、メタノール−
アセトニトリルを使用してフラッシュ・クロマトグラフ
ィーによりクロマトグラフ処理した。適当な画分を合
し、蒸発させて生成物3.2gを得た。d6 ジメチルス
ルホキシド中NMRスペクトル(100MHz)は、次
の共鳴δを示した:7.2(m,1H);6.9(m,
3H);4.1(t,2H);3.5(t,2H);
3.4(s,2H);2.3(m,4H);2.0
(m,2H);1.4(ブロードs,6H)。
【0307】例83. 1,1−ジオキシド3−{2−〔(5−ジメチルアミノ
メチル−2−チエニル)メチルチオ〕エチルアミノ}−
4−(3,4−メチレンジオキシベンジルアミノ)−
1,2,5−チアジアゾール 氷水浴中0°に冷却したメタノール200ml中1,1−
ジオキシド3,4−ジメトキシ−1,2,5−チアジア
ゾール(1.56g;8.8ミリモル)の溶液に攪拌下
メタノール30ml中2−〔(5−ジメチルアミノメチル
−2−チエニル)メチルチオ〕エチルアミン(2.02
g;8.8ミリモル)の溶液を40分間に亘って滴加し
た。20分後、ピペロニルアミン(1.46g;9.6
ミリモル)を添加し、この混合物を外温において3時間
攪拌した。反応混合物を蒸発させてほとんど乾固し、エ
ーテルを添加し、この混合物を濾過して生成物3.47
gを得た。メタノールから再結晶して標題の化合物、m
p180〜182°を得た。
【0308】分析 C20255 4 3 として計算
値: C,48.46;H,5.08;N,14.13。 実験値(0.38%のH2 Oとして補正): C,48.92;H,4.88;N,14.52。
【0309】例84. 1−オキシド3−アミノ−4−{2−〔(6−ジメチル
アミノメチル−2−ピリジル)メチルチオ〕エチルアミ
ノ}−1,2,5−チアジアゾール A.6−(N,N−ジメチルカルバミル)−2−カルボ
メトキシピリジン 塩化チオニル80ml中6−カルボメトキシ−2−ピコリ
ン酸(22.8g;0.13モル)の溶液を100°の
油浴温度において3時間加熱した。この溶液を減圧下蒸
発させ、残留物をジオキサン200mlに溶解し、これを
次にジオキサン中ジメチルアミン(70g)の溶液に滴
加した。反応混合物を2時間攪拌し、次に4°において
1夜放置し、濾過し、減圧下蒸発させた。残留物をトル
エンに溶解し、メチルシクロヘキサンで希釈し、濾過し
て標題の化合物20.7g、mp90〜92°を得た。
【0310】分析 C10122 3 として計算値: C,57.68;H,5.81;N,13.46。 実験値:C,57.64;H,5.85;N,13.7
7。
【0311】B.6−ジメチルアミノメチル−2−ヒド
ロキシメチルピリジン テトラヒドロフラン500ml中水素化リチウムアルミニ
ウム(9.6g;0.25モル)の懸濁液にテトラヒド
ロフラン200ml中6−(N,N−ジメチルカルバミル
−2−カルボメトキシピリジン(20.3g;97.5
ミリモル)の溶液を添加した。この混合物を窒素気流中
3時間攪拌加熱還流し、次に外温において1夜放置し
た。この混合物をNa2 SO4 の飽和水溶液で分解し、
乾燥し、減圧下蒸発させた。残留物を酸化アルミニウム
275g上に置き、塩化メチレンで溶離した。適当な画
分を合し、蒸発させて標題の化合物5.2gを得た。C
DCl3 中NMRスペクトル(60MHz)は、次の共
鳴δを示した:7.38(m,3H);4.75(s,
2H);3.58(s,2H);2.27(s,6
H)。
【0312】C.2−〔(6−ジメチルアミノメチル−
2−ピリジル)メチルチオ〕エチルアミン 塩酸システアミン(3.58g;31.5ミリモル)と
6−ジメチルアミノメチル−2−ヒドロキシメチルピリ
ジン(5.0g;30.1ミリモル)〔工程B中製造〕
を48%臭化水素酸に溶解し、この溶液を12時間加熱
還流し、次に外温において8時間放置した。反応混合物
を減圧下半容まで蒸発させ、40%水性NaOHで塩基
性とし、塩化メチレンで数回抽出した。有機相を合して
少量の水及び飽和ブライン溶液で洗浄し、乾燥し、減圧
下蒸発させて標題の化合物3.14gを得た。CDCl
3 中NMRスペクトル(60MHz)は、次の共鳴δを
与えた:7.5(m,3H);3.83(s,2H);
3.56(s,2H);2.7(m,4H);2.28
(s,6H)。
【0313】D.1−オキシド3−アミノ−4−{2−
〔(6−ジメチルアミノメチル−2−ピリジル)メチル
チオ〕エチルアミノ}−1,2,5−チアジアゾール 1−オキシド3,4−ジメトキシ−1,2,5−チアジ
アゾールのメタノール性溶液を、等モル量の2−〔(6
−ジメチルアミノメチル−2−ピリジル)メチルチオ〕
エチルアミン〔工程C中製造〕及び過剰のアンモニアで
順次処理する時、それによって標題の化合物が得られ
る。
【化6】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 417/12 271 9051−4C 275 9051−4C 277 9051−4C 307 9051−4C 333 9051−4C // A61K 31/41 ACL

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式 【化1】 〔式中pは、1又は2である;nは、2〜4の整数であ
    る;R2 及びR3 は各々、独立して水素、(低級)アル
    キル、(低級)アルケニル、(低級)アルキニル、シク
    ロ(低級)アルキル、シクロ(低級)アルキル(低級)
    アルキル、ヒドロキシ(低級)アルキル、(低級)アル
    コキシ(低級)アルキル、(低級)アルキルチオ(低
    級)アルキル、アミノ(低級)アルキル、(低級)アル
    キルアミノ(低級)アルキル、ジ(低級)アルキルアミ
    ノ(低級)アルキル、ピロリジノ(低級)アルキル、ピ
    ペリジノ(低級)アルキル、モルホリノ(低級)アルキ
    ル、ピペラジノ(低級)アルキル、ピリジル(低級)ア
    ルキル、アミノ、(低級)アルキルアミノ、ジ(低級)
    アルキルアミノ、2,2,2−トリフロロエチル、2−
    フロロエチル、ヒドロキシ、(低級)アルコキシ、2,
    3−ジヒドロキシプロピル、シアノ、シアノ(低級)ア
    ルキル、アミジノ、(低級)アルキルアミジノ、A′−
    (CH2 )m ′Z′(CH2 )n ′、−フエニル、フエ
    ニル(低級)アルキル、フエニル環が(低級)アルキ
    ル、ヒドロキシ、(低級)アルコキシ及びハロゲンから
    独立して選択された1又は2の置換分、或いはメチレン
    ジオキシ、トリフロロメチル及びジ(低級)アルキルア
    ミノから選択された1置換分を含有していてよい置換フ
    エニル又は置換フエニル(低級)アルキルである;ただ
    しR2 及びR3 の両者が共にシクロ(低級)アルキル、
    フエニル、置換フエニル、アミノ、(低級)アルキルア
    ミノ、ジ(低級)アルキルアミノ、ヒドロキシ、(低
    級)アルコキシ、シアノ、アミジノ、(低級)アルキル
    アミジノ又はA′−(CH2 )m ′Z′(CH2 )n ′
    −であってはならない;或いはR2 及びR3 は、合わせ
    て、−CH2 CH2 X(CH2 )r −であってよい;r
    は、1〜3の整数である;Xは、メチレン、硫黄、酸素
    又はN−R4 である;ただしrが1である時には、Xは
    メチレンである;R4 は、水素、(低級)アルキル、
    (低級)アルケニル、(低級)アルキニル、(低級)ア
    ルカノイル又はベンゾイルである;m′は、0〜2の整
    数である;n′は、2〜4の整数である;Z′は、硫
    黄、酸素又はメチレンである;A′は、フエニル、イミ
    ダゾイル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリ
    ル、イソキサゾリル、トリアゾリル、チアジアゾリル、
    オキサジアゾリル、フリル、チエニル又はピリジルであ
    る;ただしA′は、1又は2の置換分を含有していてよ
    く、第1の置換分は、(低級)アルキル、ヒドロキシ、
    トリフロロメチル、ハロゲン、アミノ、ヒドロキシメチ
    ル、(低級)アルコキシ、 【化2】 から選択され、第2の置換分は、(低級)アルキル、ヒ
    ドロキシ、トリフロロメチル、ハロゲン、アミノ、ヒド
    ロキシメチル及び(低級)アルコキシから選択される;
    qは、0〜6の整数である;各R4 は、独立して上に定
    義したとおりであるか、或いは2個のR4 基は、合わせ
    てエチレンであってよい;R5 及びR6 は各々、独立し
    て水素、(低級)アルキル、(低級)アルケニル、(低
    級)アルキニル、シクロ(低級)アルキル又はフエニル
    である;ただしR5 及びR6 は、共にシクロ(低級)ア
    ルキル又はフエニルであってはならない;或いはR5
    びR6 は、合わせてそれらがついている窒素原子と共
    に、ピロリジノ、モルホリノ、ピペリジノ、メチルピペ
    リジノ、N−メチルピペラジノ又はホモピペリジノであ
    ってよい〕の化合物;或いはその塩、水和物、溶媒和物
    又はN−酸化物。
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