JPH0577919U - 巻 枠 - Google Patents

巻 枠

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JPH0577919U
JPH0577919U JP2548092U JP2548092U JPH0577919U JP H0577919 U JPH0577919 U JP H0577919U JP 2548092 U JP2548092 U JP 2548092U JP 2548092 U JP2548092 U JP 2548092U JP H0577919 U JPH0577919 U JP H0577919U
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透 伊藤
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Tokin Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 外鍔をとりのぞき、その外鍔分の厚さのみト
ランスチョークコイルの高さを小さくし、外鍔のない巻
枠から巻線がはづれない巻枠を提供すること。 【構成】 筒状巻枠1の両端部の外鍔をとりのぞき、筒
状巻枠1の外径aが両端より中央部の外径bを小さくし
たトランスチョークコイルの巻枠である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、薄型トランス・チョークコイル及びインダクタに使用される巻枠に 関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図5は従来の筒状巻枠の1実施例の斜視図である。図6は従来の筒状巻枠の図 5の正面図である。図5及び図6に示すように、従来の筒状巻枠1の両端は外鍔 3を設け筒状巻枠には中鍔2を有して巻線を区切って巻線をまきまわしていた。 従来この種の巻枠は筒状巻枠の両端面に鍔が設けられていたので、その外鍔2 分の厚みが高さに大きく影響を及ぼしていた。 又単に2枚の外鍔を削除しただけでは、筒状巻枠が一定の外径であるため、巻 線したものが巻枠より抜けてしまう欠点があった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本考案はこれらの欠点を除去するため、筒状巻枠の外端と中央部の巻枠外径を 小さくなるようしたもので筒状巻枠から巻線が抜けない筒状巻枠を提供する。
【0004】
【課題を解決するための手段】
即ち本考案は1.巻枠の両端部に外鍔を有し中空の筒状巻枠の中央部に外方に 張り出した鍔を有し、中空部の内径は一定であるトランスチョークコイルの筒状 巻枠において、筒状巻枠の外径が両端より中央の外径を小さくした構造とするこ とを特徴とする巻枠。2.請求項1記載の巻枠において、筒状巻枠の両端部の外 鍔を除いた構造としたことを特徴とする巻枠である。
【0005】
【作用】
筒状巻枠の両端部に外鍔を有し、中空の筒状巻枠の中央部に外方に張り出した 鍔を有したトランスチョークコイルの筒状巻枠であって、筒状巻枠の両端部に外 鍔を取り去り、筒状巻枠の外径が両端より中央部の外径を小さくした巻枠である 。前記筒状巻枠の外鍔がとりのぞかれているので、外鍔2枚分の厚さを小さくす ることができ、その分だけトランスチョークコイルの筒状巻枠の高さを低くする ことができる。また巻線が筒状巻枠からぬけない巻枠を提供できる。
【0006】
【実施例】
図1に示すように筒状巻枠1の中央に外方に張り出す中鍔2を設け、図2に示 すように筒状巻枠1の中空部の巻枠内径10は一定とし、筒状巻枠1の外径a( 直径)は筒状巻枠1の両端部のそれより中央部の外径bを小さくする筒状巻枠1 である。 この筒状巻枠1の両端部には鍔はない。 この鍔なしの筒状巻枠を図3のごとく巻線治具4にセットする。図3において 、巻線治具4は筒状巻枠と巻線のワイヤ5を両端から加圧方向9に加圧固定して 、筒状巻枠1の両端面の巻線治具4が壁となり鍔の代わりをする。ワイヤ5は、 自己融着線を使用し、巻線した後アルコール又は熱により固着する。固着した巻 線7は巻線治具4より巻枠ともども取りはずしても筒状巻枠1からはずれること はない。これは筒状巻枠の中央部の外径bが両端部の筒状巻枠の外径aより径が 小さいので固着している巻線は巻枠両端部の大きな径を越えられないため、巻線 が、固着されているのではずれることはない。 巻線が抜けないことは、組立てにおいて、きわめて取り扱いが容易になる。 図5と図6に示すように、従来巻枠のように両端に外鍔3と中鍔2を設けた場 合、取り扱いは容易であるが両端の鍔の厚さは各々0.4mm程度必要となり合 わせて0.8mm寸法が大きくなる。高さ制限が厳しくなってきている今例えば 4mmの高さの筒状巻枠1のスペースが要求された場合0.8mmは20%の高 さ低減になる。すなわち図2の本考案の筒状巻枠1の高さcは図6の従来の外鍔 を有する巻枠の高さdより小さいことを意味する。 図4に示すようにコア6を組立てた場合、巻線7とコア6の絶縁は絶縁シート 8でもって確保するが絶縁シート8は厚さが0.05mmで十分絶縁が確保でき 、2枚でも0.1mmと筒状巻枠1の鍔の厚さに比べ極めて薄くてよい。筒状巻 枠の鍔は成形材の成形材の流れや鍔の強度から0.4mmより薄くすることは容 易でなく、高さ制限が厳しくなればなるほど本考案の効果は増すことになる。
【0007】
【考案の効果】
以上述べたごとく本考案によれば薄型のトランスチョークコイルを製作する際 高さを低く押さえながら巻線が巻枠からはずれにくく、容易に組み立て作業がで きる巻枠の提供が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案の筒状巻枠の1実施例を示す斜視
【図2】図2は本考案の筒状巻枠で図1の正面図
【図3】図3は本考案の筒状巻枠を用いた巻線方法を説
明する拡大正面図
【図4】図4は本考案の筒状巻枠を用いたコア組立を説
明する断面図
【図5】図5は従来の筒状巻枠の1実施例を示す斜視図
【図6】図6は従来の筒状巻枠で図5の正面図
【符号の説明】
1 筒状巻枠 2 中鍔 3 外鍔 4 巻線治具 5 ワイヤ 6 コア 7 巻線 8 絶縁シート 9 加圧方向 10 巻枠の内径 a 筒状巻枠の外径 b 中央部の外径 c 筒状巻枠の高さ d 従来の外鍔を有する巻枠の高さ

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻枠の両端部に外鍔を有し中空の筒状巻
    枠の中央部に外方に張り出した鍔を有し、中空部の内径
    は一定であるトランスチョークコイルの筒状巻枠におい
    て、筒状巻枠の外径が両端より中央の外径を小さくした
    構造とすることを特徴とする巻枠。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の巻枠において、筒状巻枠
    の両端部の外鍔を除いた構造としたことを特徴とする巻
    枠。
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