JPH0577372U

JPH0577372U - トイレの消臭設備

Info

Publication number: JPH0577372U
Application number: JP029820U
Authority: JP
Inventors: 奈穂子黒川
Original assignee: 株式会社イナックス
Priority date: 1992-03-23
Filing date: 1992-03-23
Publication date: 1993-10-22

Abstract

(57)【要約】【目的】消臭操作が極めて簡単又は自動的に消臭操作を
行うトイレの消臭設備の提供。【構成】トイレ空間Ｓへ消臭成分を放散する消臭装置１
と、消臭装置１を操作するスイッチ２とからなり、スイ
ッチ２を便器操作盤１０に設けたこと。【効果】スイッチ２を操作することにより、消臭成分を
トイレ空間Ｓへ自動的に放散するので、消臭操作が極め
て簡単である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、使用後のトイレ空間に残留する悪臭を消臭するためのトイレの消臭設備に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、排便によるトイレ内の悪臭を消臭するものとしては、消臭成分入りスプレー缶がある。このスプー缶を用いた消臭方法は、トイレ使用者がスプレー缶を手で持ち、スプレー缶のノズルを指先で押して消臭成分をトイレ空間へ噴射して行う。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、スプレー缶を手で持って消臭操作することは、非常に手間である。そのため、消臭操作することなくトイレから退出することがあり、後の使用者に不快感を与える問題点があつた。本考案は、上記問題点を解決するために、消臭操作が極めて簡単又は自動的に消臭操作を行うトイレの消臭設備の提供を目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案が採用した第１の手段は、トイレ空間へ消臭成分を放散する消臭装置と、この消臭装置を操作するスイッチとからなり、このスイッチを便器操作盤に設けたことを特徴するトイレの消臭設備である。

【０００５】本考案が採用した第２の手段は、トイレ空間へ消臭成分を放散する消臭装置と、この消臭装置を操作するスイッチとからなり、このスイッチを便器洗浄操作具の洗浄開始動作に連動させたことを特徴するトイレの消臭設備である。

【０００６】本考案が採用した第３の手段は、トイレ空間へ消臭成分を放散する消臭装置と、この消臭装置を操作するスイッチとからなり、このスイッチを人体検知器の人体退出検知動作に連動させたことを特徴するトイレの消臭設備である。

【０００７】本考案が採用した第４の手段は、前記第１，２又は３の手段における前記消臭装置を、消臭成分及び噴射用ガスを充填したボンベと、ボンベに接続した噴射ノズルと、噴射ノズルを開閉する電動制御具とで構成したことである。

【０００８】本考案が採用した第５の手段は、前記第１，２又は３の手段における前記消臭装置を、液状の消臭成分を充填するための容器と、この容器内に吸引口を臨ませた噴射ノズルと、噴射ノズルに噴射用空気を供給する空気ポンプとで構成したことである。

【０００９】本考案が採用した第６の手段は、前記第１，２又は３の手段における前記消臭装置を、液状の消臭成分を充填する容器と、この容器内に吸引口を臨ませた液体ポンプと、液体ポンプに接続した噴射ノズルとで構成したことである。

【００１０】本考案が採用した第７の手段は、前記第１，２，３，４，５又は６の手段における前記消臭装置を、便器又はトイレ壁に付設したことである。

【００１１】

【作用】

第１の手段にあつては、スイッチを操作すると、消臭装置が作動してトイレ空間へ消臭成分を放散する。スイッチは、便器操作盤に設けられているため、見やすく且つ手元で容易に操作できる。

【００１２】第２の手段にあつては、便器洗浄のために便器洗浄操作具を操作すると、自動的に消臭装置が作動してトイレ空間へ消臭成分を放散する。

【００１３】第３の手段にあつては、使用者が退出すると人体検知器の人体退出検知動作に連動してスイッチが作動し、自動的に消臭装置からトイレ空間へ消臭成分を放散する。

【００１４】第４の手段にあつては、電動制御具により噴射ノズルが開となると、噴射用ガスと共に消臭成分をボンベからトイレ空間へ放散する。

【００１５】第５の手段にあつては、空気ポンプが起動すると、噴射ノズルヘ噴射用空気が供給され、噴射ノズルが容器内から消臭成分を吸引してトイレ空間へ放散する。

【００１６】第６の手段にあつては、液体ポンプが起動すると、液体ポンプが容器内から消臭成分を吸引して噴射ノズルへ供給し、噴射ノズルから消臭成分をトイレ空間へ放散する。

【００１７】第７の手段にあつては、便器又はトイレ壁に付設した消臭装置からトイレ空間の所定箇所へ消臭成分を放散することができる。

【００１８】

【実施例】

以下、本考案に係るトイレの消臭設備（以下、「本案設備」という）を図面に示す実施例に基づいて説明する。

【００１９】（第１実施例）図１及び図２は、本案設備の第１実施例を示すものであり、図１は全体の斜視図、図２は消臭装置を示す断面図である。本案設備は、図１に示す如く、トイレ空間Ｓへ消臭成分を放散する消臭装置１と、この消臭装置１を操作するスイッチ２とからなる。

【００２０】この消臭装置１は、便器１１の後方側部に配置してある。消臭装置１は、図２に示す如く、ボンベ３と、ボンベ３に内蔵した開閉弁（図示は省略）に接続した噴射ノズル４と、噴射ノズル４を押圧して開閉弁を操作する制御具５と、これらを収納するケース６とからなる。ボンベ３は、消臭成分及び噴射用ガスを予め充填したものであり、ケース６内に交換可能に収納してある。制御具５は、噴射ノズル４の頭部を押圧するレーバ式等の押圧具７と、押圧具７を操作する電磁ソレノイド式等の操作具８とからなる。ケース６は、本体６ａと扉６ｂとからなり、扉６ｂにスプレー用開口部６ｃを開口してある。

【００２１】上記消臭装置１は、制御具５をＯＮ動作させて噴射ノズル４の頭部を押圧すると、ボンベ３内蔵されている常閉の開閉弁（図示は省略）が開弁する。ボンベ３内の消臭成分及び噴射用ガスは、この開弁に伴い噴射ノズル４から噴出し、ケース６のスプレー用開口部６ｃを通過してトイレ空間Ｓヘ放散する。消臭装置１は、制御具５をＯＦＦ動作させて噴射ノズル４の頭部の押圧を解除すると、ボンベ３内蔵されている開閉弁が自動的に閉弁し、消臭成分及び噴射用ガスの放散を停止する。

【００２２】前記スイッチ２は、前記消臭装置１の制御具５のＯＮ／ＯＦＦ動作を操作するするものであり、図１に示す如く、便器操作盤１０に一体的に設けてある。便器操作盤１０は、便器１１に備えた局部洗浄装置（図示は省略），温風乾燥装置及び暖房便座を操作するスイッチを設けたものである。便器操作盤１０は、壁面１２又は便器１１の便座ボックス（図示は省略）の側部等に設けられる。スイッチ２は、制御具５のＯＮ動作時間を設定するために、タイマー回路を内蔵することもある。

【００２３】（第２実施例）図３は、第２実施例の消臭装置２１を示すものである。消臭装置２１以外の構成は、前記第１実施例と実質的に同一である。この消臭装置２１は、液状の消臭成分を充填するための容器２３と、容器２３を螺着脱自在に接合させる接合具２２と、容器２３内に管２４ａの吸引口２４ｂを臨ませた噴射ノズル２４と、噴射ノズル２４に噴射空気を供給する電磁式等の空気ポンプ２５とからなる。

【００２４】容器２３は、ケース２６の下端開口部２６ａから内部２６ｂへ挿入し、接合具２２の雌ねじ部２２ａに螺着する。空気ポンプ２５は、スイッチ２（図１参照）の操作により起動停止する。

【００２５】上記消臭装置２１は、空気ポンプ２５が起動すると、噴射ノズル２４へ噴射用空気が供給される。噴射用空気が供給された噴射ノズル２４は、管２４ａを介して容器２３内から液状の消臭成分２７を吸引し、消臭成分２７をスプレーしてトイレ空間Ｓへ放散する。消臭装置２１は、空気ポンプ２５が停止すると、消臭成分２７の放散も停止する。

【００２６】上記消臭装置２１は、空気ポンプ２５を用いた２流体式に限定するものではなく、図示は省略したが、空気ポンプを液体ポンプに置換して１流体式とすることも可能である。この場合、液状ポンプは、その吸引口を容器２３内に臨ませ、その吐出口を噴射ノズルに接続してある。そして、液状ポンプは、スイッチ２（図１参照）の操作で起動すると、容器２３内から液状の消臭成分２７を吸引し、消臭成分２７を加圧して噴射ノズルへ供給する。噴射ノズル、加圧供給された消臭成分２７を噴霧してトイレ空間Ｓへ放散する。

【００２７】（第３実施例）図４は、本案設備の第３実施例を示す平面図である。本実施例が前記第１実施例と異なる箇所は、トイレ空間Ｓへ消臭成分を放散する消臭装置１（図１参照）又は２１（図３参照）を、トイレ壁面１２の平面部Ｆ又は隅部Ｃ等の適所に付設した点である。図示は省略したが、壁面１２の凹部に、消臭装置１又は２１を付設することもある。これ以外の構成は、前記第１実施例と実質的に同一である。

【００２８】消臭装置１又は２１を操作するスイッチ２は、前記第１実施例と同様に、便器操作盤１０に設けてある。なお、便器操作盤１０は、壁面１２又は便器１１の便座ボックス１１ａの側部等に設けられる。

【００２９】（第４実施例）図５は、本案設備の第４実施例を示す斜視図である。本実施例が前記第１実施例と異なる箇所は、消臭装置１（図１参照）又は２１（図３参照）を操作するスイッチを、人体検知器４２に組み込んだ点である。これ以外の構成は、前記第１実施例と実質的に同一である。

【００３０】スイッチは、光電センサー等で人体を検知する人体検知器４２の人体退出検知動作に連動させてあり、トイレ空間Ｓから使用者が退出したときに、消臭装置１又は２１をＯＮ動作させる。

【００３１】（第５実施例）図６は、本案設備の第５実施例を示す斜視図である。本実施例が前記第１実施例と異なる箇所は、消臭装置１（図１参照）又は２１（図３参照）を操作するスイッチを、便器洗浄操作具５２の洗浄開始動作に連動させたことである。これ以外の構成は、前記第１実施例と実質的に同一である。

【００３２】便器洗浄操作具５２は、壁面１２部に埋設されており、便器１１に洗浄水を供給する洗浄水配管（図示は省略）に備えたフラッシュバブルを起動させるものである。スイッチは、便器洗浄操作具５２の押しボタン５２ａを使用者が押圧して洗浄開始動作としたときに、便器洗浄操作具５２と連動して自動的に作動して、消臭装置１又は２１をＯＮ動作させるように回路構成されている。

【００３３】（第６実施例）図７は、本案設備の第６実施例を示す斜視図である。本実施例が前記第１実施例と異なる箇所は、消臭装置１（図１参照）又は２１（図３参照）をカウンター６３の底面側に配置すると共に、消臭装置１又は２１を操作するスイッチを、便器洗浄タンク６１に備えた便器洗浄操作具６２の洗浄開始動作に連動させた点である。

【００３４】便器洗浄操作具６２は、便器洗浄タンク６１に内蔵したフロート弁を起動させるハンドルで構成してある。スイッチは、便器洗浄操作具６２を使用者が回動して洗浄開始動作としたときに、便器洗浄操作具６２と連動して自動的に作動して、消臭装置１又は２１をＯＮ動作させるように回路構成してある。

【００３５】（その他の実施例）消臭装置１又は２１の設置箇所と消臭装置１又は２１を操作するスイッチの構成とは、前記第１乃至６実施例の中から適宜選択して組み合わせることも可能である。

【００３６】

【考案の効果】

以上詳述の如く本案設備は、次の如き実用的効果を有する。第１の手段にあっては、スイッチを操作することにより、消臭成分をトイレ空間へ自動的に放散するので、消臭操作が極めて簡単である。

【００３７】第２の手段にあっては、便器洗浄操作具の洗浄開始動作により、消臭成分をトイレ空間へ自動的に放散するので、消臭操作することなくトイレから退出することがなく、後の使用者に不快感を与えることが無くなる。

【００３８】第３の手段にあっては、使用者がトイレから退出するときに、消臭成分をトイレ空間へ自動的に放散するので、消臭操作することなくトイレから退出することがなく、後の使用者に不快感を与えることが無くなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本案設備の第１実施例の全体を示す斜視図であ
る。

【図２】同実施例における消臭装置を拡大して示す断面
図である。

【図３】第２実施例における消臭装置を拡大して示す断
面図である。

【図４】本案設備の第３実施例の全体を示す平面図であ
る。

【図５】本案設備の第４実施例の全体を示す斜視図であ
る。

【図６】本案設備の第５実施例の全体を示す斜視図であ
る。

【図７】本案設備の第６実施例の全体を示す斜視図であ
る。

【符号の説明】

１（２１）…消臭装置２…スイッチ４（２４）
…噴射ノズル１０…便器操作盤１１…便器１２…壁面２
５…空気ポンプ２７…消臭成分４２…人体検知器５２（６２）
…便器洗浄操作具Ｓ…トイレ空間

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】トイレ空間ヘ消臭成分を放散する消臭装
置と、この消臭装置を操作するスイッチとからなり、こ
のスイッチを便器操作盤に設けたことを特徴するトイレ
の消臭設備。
【請求項２】トイレ空間へ消臭成分を放散する消臭装
置と、この消臭装置を操作するスイッチとからなり、こ
のスイッチを便器洗浄操作具の洗浄開始動作に連動させ
たことを特徴するトイレの消臭設備。
【請求項３】トイレ空間へ消臭成分を放散する消臭装
置と、この消臭装置を操作するスイッチとからなり、こ
のスイッチを人体検知器の人体退出検知動作に連動させ
たことを特徴するトイレの消臭設備。
【請求項４】前記消臭装置は、消臭成分及び噴射用ガ
スを充填したボンベと、ボンベに接続した噴射ノズル
と、噴射ノズルを開閉する電動制御具とからなる請求項
１，２又は３に記載のトイレの消臭設備。
【請求項５】前記消臭装置は、液状の消臭成分を充填
するための容器と、この容器内に吸引口を臨ませた噴射
ノズルと、噴射ノズルに噴射用空気を供給する空気ポン
プとからなる請求項１，２又は３に記載のトイレの消臭
設備。
【請求項６】前記消臭装置は、液状の消臭成分を充填
する容器と、この容器内に吸引口を臨ませた液体ポンプ
と、液体ポンプに接続した噴射ノズルとからなる請求項
１，２又は３に記載のトイレの消臭設備。
【請求項７】前記消臭装置を、便器又はトイレ壁に付
設した請求項１，２３，４，５又は６に記載のトイレの
消臭設備。