JPH0577266U - 金属板の流動めっき装置 - Google Patents
金属板の流動めっき装置Info
- Publication number
- JPH0577266U JPH0577266U JP1507792U JP1507792U JPH0577266U JP H0577266 U JPH0577266 U JP H0577266U JP 1507792 U JP1507792 U JP 1507792U JP 1507792 U JP1507792 U JP 1507792U JP H0577266 U JPH0577266 U JP H0577266U
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- plating solution
- plate
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- Electroplating Methods And Accessories (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 陽極板2と、この陽極板2に対向して被めっ
き金属板3とを保持し、かつ陽極板2と被めっき金属板
3との間にめっき液流路4が形成された絶縁物製の保持
体5をめっき槽1内に設けるとともに、めっき液の流路
4の入口側又は出口側の少なくとも一方の側に回転羽根
6を設置したことを特徴とする。 【効果】 これにより、粘性の高いめっき液や分散材を
含んだスラリー状のめっき液やめっき温度が90℃以上に
なるめっき液でも、簡単に陽極−被めっき板間に流動さ
せることができ、高い電流密度でのめっきが達成され
る。
き金属板3とを保持し、かつ陽極板2と被めっき金属板
3との間にめっき液流路4が形成された絶縁物製の保持
体5をめっき槽1内に設けるとともに、めっき液の流路
4の入口側又は出口側の少なくとも一方の側に回転羽根
6を設置したことを特徴とする。 【効果】 これにより、粘性の高いめっき液や分散材を
含んだスラリー状のめっき液やめっき温度が90℃以上に
なるめっき液でも、簡単に陽極−被めっき板間に流動さ
せることができ、高い電流密度でのめっきが達成され
る。
Description
【0001】
本考案は、金属板に電気めっきを施す流動めっき装置に関する。
【0002】
金属板に電気めっきを施す場合、めっき液の入った箱型や円筒型等のめっき槽 に陽極と被めっき板を浸漬して電解する方法が大半である。この方法では、めっ き液はほぼ静止した状態で、めっきされるイオンの移動(拡散)が遅いため低い 電流密度でしかめっきできない。
【0003】 高い電流密度でめっきするためには、めっき液を攪拌してイオンの移動を速く する必要がある。めっき液を攪拌する方法として、めっき液中でプロペラ等を回 転させることが一般的に行なわれる。陽極と被めっき板の間にプロペラを設置す ると最も効率良く液を攪拌できるが、めっき面にプロペラの影が映りめっき外観 を損なうことがあるばかりでなく、陽極と被めっき板の間(極間距離)を大きく しなければならず、めっき電圧が過大になってしまい電力ロスが大きい。プロペ ラを陽極と被めっき板の間以外に設置すると、液の攪拌効果が不十分で、高い電 流密度ではめっきできない。
【0004】 陽極と被めっき板の間に、めっき液をポンプで流して攪拌させる方法も広く用 いられているが、この方法では、プロペラ攪拌での欠点は解決されるものの、粘 性の高いめっき液や分散材を含んだスラリー状のめっき液やめっき温度が90℃以 上になる場合には、特殊で高価なポンプを使わねばならず適用が困難である。 しかも、近年のめっき技術の多様化に伴い、従来のよりも粘性の高いめっき液 やめっき層の高耐食性化、硬質化を狙った種々の分散材(SiO2 、TiO2、BN、WC等 )を含んだめっき液、また溶融塩の様な高温の液体をめっき液として使用するこ とが多くなり、従来の攪拌方法では満足な金属板のめっきはできない。
【0005】
本考案は、上記問題点を解決しかつ簡便な流動めっき装置を提供することを目 的とする。
【0006】
本考案は、陽極板と、該陽極板に対向して被めっき金属板とを保持し、かつ前 記陽極板と被めっき金属板との間にめっき液流路が形成された絶縁物製の保持体 をめっき槽内に設けるとともに、前記めっき液の流路の入口側又は出口側の少な くとも一方の側に回転羽根を設置したことを特徴とする金属板の流動めっき装置 である。
【0007】
本考案によれば、回転羽根をモータ等で回転させて、めっき液を保持体のめっ き液流路に流し込み、陽極板と被めっき金属板との間のめっき液を流動させるこ とにより、高い電流密度でめっきすることができる。 回転羽根は片側のみ1本でも両側2本でも良いが、両側2本のほうがより速く 均一にめっき液を流動させられる。両側2枚の場合それぞれの回転羽根の回転方 向は同一にする必要がある。また両側2枚の場合にはそれぞれの回転数を適度に 調節することにより粘性の高い液やスラリー状の液でもより均一に流動させるこ とができる。回転羽根の羽根面積はできるだけ大きくするほうが効率良くめっき 液を流動させることができる。
【0008】 また、めっき液流路の入口の形状を、めっき液流が収束するような形状とする ことにより、より高電流密度めっきに必要なイオン移動速度を得ることができる 。 また、めっき槽の両端部の内側面の形状を、半円筒状とすることにより、効率 良くめっき液を流動させることができる。
【0009】 さらに、槽の中央にめっき液が槽の内面に沿って周回して流れるような中子を 設置すれば、より効率良くめっき液を流動させることができる。 以上のような構造のめっき装置により、粘性の高いめっき液や分散材を含んだ スラリー状のめっき液やめっき温度が90℃以上になるめっき液でも、簡単に陽極 −被めっき板間に流動させることができ、高い電流密度でのめっきが達成される 。
【0010】
本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。 図1は、本考案の流動めっき装置の一実施例を示す一部断面平面図である。図 2は図1のI−I線断面図、図3は図1のII−II線断面図である。 図1〜3において、1はめっき槽であり、めっき槽1内には、陽極板2と、陽 極板2に対向して被めっき金属板3とを保持し、かつ陽極板2と被めっき金属板 3との間にめっき液流路4が形成された絶縁物製の保持体5が設けてある。
【0011】 6は、めっき液流路4の入口側及び出口側に設置した回転羽根である。 保持体5は陽極板2、被めっき金属板3をそれぞれ正確な距離を保って保持す る溝5a、5bと、回転羽根6で流動させられためっき液流を収束するための傾 斜面7を羽根6に向いた開口部の上下左右に有している。保持体5はめっき面以 外にめっき電流を流さないように電気絶縁性の高い材質で作る必要が有り、ゴム 、プラスチック、セラミック等が使用できる。まためっき槽1が金属の様な導電 材質の場合は、陽極板2、被めっき金属板3をそれぞれめっき槽1と接触しない ような溝形状をした保持体5にする必要がある。
【0012】 また図1のように、めっき槽1の両端部の内側面の形状を、半円筒状とするこ とにより、効率良くめっき液を流動させることができる。 しかして、回転羽根6をモータ等で回転させてめっき液を流動させると、めっ き液は保持体5の開口部の傾斜面7に沿って収束されて陽極板2と被めっき金属 板3の間に流れ込み高電流密度めっきに必要なイオン移動速度を得ることができ る。
【0013】 次に図4は、本考案の他の実施例を示す一部断面平面図である。図5は図4の III −III 線断面図、図6は図4のIV−IV線断面図である。 この実施例は、めっき槽1の中央に中子8を設置して、めっき液が槽1の内面 に沿って周回して流れ、より効率よくめっき液を流動させるようにしたものであ る。
【0014】
以上説明したように、本考案の装置により、粘性の高いめっき液や分散材を含 んだスラリー状のめっき液やめっき温度が90℃以上になるめっき液でも、簡単に 陽極−被めっき板間に流動させることができ、高い電流密度でのめっきが達成さ れる。
【図1】本考案の装置の一実施例を示す一部断面平面図
である。
である。
【図2】図1のI−I線断面図である。
【図3】図1のII−II線断面図である。
【図4】本考案の装置の他の実施例を示す一部断面平面
図である。
図である。
【図5】図4の III− III線断面図である。
【図6】図4のIV−IV線断面図である。
1 めっき槽 2 陽極板 3 被めっき金属板 4 めっき液流路 5 保持体 5a 溝 5b 溝 6 回転羽根 7 傾斜面 8 中子
フロントページの続き (72)考案者 橋本 夘平 千葉県千葉市川崎町1番地 川崎製鉄株式 会社技術研究本部内
Claims (1)
- 【請求項1】 陽極板と、該陽極板に対向して被めっき
金属板とを保持し、かつ前記陽極板と被めっき金属板と
の間にめっき液流路が形成された絶縁物製の保持体をめ
っき槽内に設けるとともに、前記めっき液の流路の入口
側又は出口側の少なくとも一方の側に回転羽根を設置し
たことを特徴とする金属板の流動めっき装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1507792U JPH0577266U (ja) | 1992-03-23 | 1992-03-23 | 金属板の流動めっき装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1507792U JPH0577266U (ja) | 1992-03-23 | 1992-03-23 | 金属板の流動めっき装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0577266U true JPH0577266U (ja) | 1993-10-22 |
Family
ID=11878791
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1507792U Pending JPH0577266U (ja) | 1992-03-23 | 1992-03-23 | 金属板の流動めっき装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0577266U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006257453A (ja) * | 2005-03-15 | 2006-09-28 | Nichiyo Engineering Kk | 浸漬処理装置 |
WO2014185160A1 (ja) * | 2013-05-13 | 2014-11-20 | 株式会社Jcu | 基板めっき装置 |
-
1992
- 1992-03-23 JP JP1507792U patent/JPH0577266U/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006257453A (ja) * | 2005-03-15 | 2006-09-28 | Nichiyo Engineering Kk | 浸漬処理装置 |
WO2014185160A1 (ja) * | 2013-05-13 | 2014-11-20 | 株式会社Jcu | 基板めっき装置 |
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