JPH0576743U - 切抜き文字・画像作成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 シート使用に無駄のない、仕上げの手間を要
しない、プリンタ機能を有する切抜き文字・画像作成装
置を提供する。 【構成】 プラテン上にシートを供給し、このシートか
ら所望の文字および画像を切抜く文字・画像切抜き装置
において、文字および画像の入力部と、入力部からの入
力データを処理するデータ処理部と、データ処理部から
の出力信号により制御されるプリンタヘッドと、データ
処理部からの出力信号によりプリンタヘッドと独立に制
御される切抜きヘッドとを含む。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ワードプロセッサユニットを内蔵した切抜き文字・画像作成装置に 関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、ワードプロセッサの一変形品として、任意の文字およびそのフォント、 または、任意の画像をキーボードまたはイメージスキャナによって入力し、その 後、スタートスイッチを押して、入力された文字または画像を出力機器としての 切抜きヘッドによって剥離紙上の粘着シートから輪郭通りに切抜く切抜き文字・ 画像作成装置が知られている。

【０００３】 他方、ワードプロセッサの一変形品として、任意の文字およびそのフォントを キーボードによって入力し、出力機器としての印字ヘッドによってテープ上に印 字し、該テープを適当な長さに切断するいわゆる「テープワープロ」が知られて いる。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

上記切抜き文字・画像作成装置によれば、例えば、文字中に閉領域を含むひら がな、構を含む漢字および画数の多い漢字をそれらの輪郭通りに切抜くためには 、粘着シートの込み入った不要部を手で剥離紙から剥離させるのに手間がかかる 。

【０００５】 また、上記テープワープロによれば、印字されたテープを使用に最適な幅また は長さとするためには、人が鋏で切らなければならない。また、不要部として切 る部分は、連続した直線状の帯であり、これらが累積すれば印字に使用可能な幅 を確保することができるため、テープの使用に無駄が生じている。

【０００６】 したがって、本考案の目的は、従来の切抜き文字・画像作成装置とテープワー プロの欠点を除去したプリンタ機能を有する切抜き文字・画像作成装置を提供す ることである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案は、プラテン上にシートを供給し該シートから所望の文字もしくは画像 を切抜く文字・画像切抜き装置において、文字および画像の入力部と、入力部か らの入力データを処理するデータ処理部と、データ処理部からの出力信号により 制御されるプリンタヘッドと、データ処理部からの出力信号によりプリンタヘッ ドと独立に制御される切抜きヘッドとを含むことを特徴とする。

【０００８】

【考案の作用・効果】

本考案によれば、プリンタヘッドと切抜きヘッドとが独立に制御されるので、 こみ入った文字の内側および閉領域を切取らない切抜き方法を指定することも、 輪郭通りに切抜かれる文字の一部に模様を印刷することも、使用されるままの寸 法でラベル等を作成することもできる。このため、仕上げの手間を不要とし、シ ートの無駄を防止することができる。

【０００９】

【実施例】

以下、本考案の好適な実施例を図面を参照して説明する。

【００１０】 図１に示された、本考案の一実施例にかかる切抜き文字・画像作成装置は、ワ ードプロセッサユニット（図示せず）を内蔵する。切抜き文字・画像作成装置は 、主として、キーボードから成る入力部１と、ワードプロセッサユニットの出力 部としてのプリンタヘッド２および切抜きヘッド３と、長尺のシート１０を送り プリンタヘッド２および切抜きヘッド３と協働するローラ形プラテン４と、シー ト供給部５と、ワードプロセッサユニットからの出力により回転を制御され上記 プラテン４を回転するステッピングモータ（図示せず）とから成る。

【００１１】 図３のブロック線図に示されているように、切抜き文字・画像作成装置の電気 回路は、入力部１と、入力部１からデータを受入れ、処理するデータ処理部（例 えば、ＣＰＵから成る）６と、データ処理部６からの出力を受入れるプリンタ制 御回路７および切抜き制御回路８と、プリンタ制御回路７により制御されるプリ ンタヘッド２と、切抜き制御回路８により制御される切抜きヘッド３とから成る 。

【００１２】 上記プリンタヘッド２は、プラテン４に沿って延びたガイドレール９に走行自 在に組付けられている。プリンタヘッド２は、通常のプリンタヘッドと同様に熱 転写方式またはインクジェット方式であってもよい。プリンタヘッド２は、プラ テン４が回転停止している間、ガイドレール９の一端から他端へ一定速度で移動 しつつ、ワードプロセッサユニットに入力された文字を印字する。切抜きヘッド ３は、シート１０の送り方向においてプリンタヘッド２の下流側に、プラテン４ に沿って延びた平板状のガイドレール１１に走行自在に組付けられている。切抜 きヘッド３は、プラテン４の周面に対してほぼ垂直となるペン先状のカッタ１２ を有する。ガイドレール１１の一端には、ステッピングモータ（図示せず）が内 蔵されており、送り機構（図示せず）を介して切抜きヘッド３をガイドレール１ １に沿って移動させる。文字および画像の切抜きは、プリンタヘッド２による所 定個数の文字の印字が終了した後、プラテン４の正転・逆転の制御と切抜きヘッ ド３の前進・後退の制御との協働によって行われる。これらの制御は、いずれも ２個のステッピングモータの回転量の制御によって達成される。

【００１３】 上記プラテン４の長手方向の両端には、シート送り用スプロケット（図示せず ） が設けられている。プラテン４は、シート１０の両側にシート１０の縦方向に並 列して形成されたシート送り孔１３と係合することによりシート１０を移動させ る。

【００１４】 図４に示されているように、種々のラベル１４ａ，１４ｂおよび１４ｃを作成 する場合には、例えば、入力部１からＮＯ．１，ＮＯ．２…１００Ｖ ５０Ｈｚ およびＭＯＤＥＬＸ…等の文字を入力し、これらの文字をプリンタヘッド２によ ってシート１０に印字させた後、切抜きヘッド３によって、それぞれ、寸法の異 なる矩形の輪郭を有するラベル１４ａ，１４ｂおよび１４ｃとして切抜く。

【００１５】 図５に示されているように、同一寸法の矩形上の配電盤用部品シート１５を作 成する場合にも、ラベル作成の場合と同様に、プリンタヘッド２によってＨＴ等 の部品名を印字した後、切抜きヘッド３によって同一寸法のシート１５を切抜く 。

【００１６】 図６に示された屋内スイッチラベル１６を作成する場合も、図５のシート１５ の作成と同一の方法で行われる。上記いずれの用途も、文字を印字した後、その 周囲をラベルは、人が鋏等で仕上げ切りする必要なく、そのまま使用できる。ま た、諸ラベルのレイアウトを適切に行うことによって、シートの使用に無駄を生 じない。

【００１７】 図７に示されているように、文字の袋切抜きの場合には、プリンタヘッド２に よって透明シート１７に文字を印字し、袋切抜き指定信号を入力部１から入力す ることにより、切抜きヘッド３を袋切抜き制御する。従って、文字の輪郭通りに シート１７を切抜くのでないから、文字中の閉領域１８および開領域でも込み入 った部分などを従来のように剥離紙付粘着シートから剥離する必要がない。

【００１８】 図８に示されているように、本考案の切抜き文字・画像作成装置によれば、文 字輪郭切抜きも可能である。この場合、プリンタヘッド２が、所定文字２０を想 定して切抜きヘッド３が所定文字（例えば、寿）２０を文字の輪郭通りに切抜く 、このように、図８の用途の場合、文字がシートの地色に限定されることなく、 シートの地色と異なる色の模様２１を有する文字を作成することができ。

【００１９】 上記の実施例においては、印字および切抜きが同一ローラ形プラテン４上で行 われているが、それぞれの作業のため別のローラ形プラテンが使用されてもよい 。また、プラテンは、ローラ形でなく平板形であってもよい。また、印字は、ロ ーラ形プラテン上で行い、切抜きは、平板形プラテン上で行ってもよいし、その 逆であってもよい。また、入力部１には、イメージスキャナを接続し、画像を入 力することもできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例にかかる切抜き文字作成装置
の平面図である。

【図２】切抜き文字作成装置の主要部の斜視図である。

【図３】切抜き文字作成装置の電気回路のブロック線図
である。

【図４】切抜き文字作成装置の第１用途にかかるラベル
の一部の平面図である。

【図５】切抜き文字作成装置の第２用途にかかる配電盤
用部品シートの平面図である。

【図６】切抜き文字作成装置の第３用途にかかる屋内ス
イッチラベルの平面図である。

【図７】切抜き文字作成装置の第４用途にかか袋切りさ
れた文字の説明図である。

【図８】切抜き文字作成装置の第５用途にかかる模様を
印刷された輪郭切り文字の説明図である。

【符号の説明】

１ 入力部 ２ プリンタヘッド ３ 切抜きヘッド ４ プラテン ６ データ処理部 １０ シート

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁵ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ４１Ｋ 3/36 Ｚ 9112−2Ｃ Ｂ４３Ｌ 13/00 Ｄ 7318−2Ｃ Ｇ０９Ｆ 1/02 Ｄ 6447−5Ｇ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 プラテン上にシートを供給し該シートか
   ら所望の文字もしくは画像を切抜く文字・画像切抜き装
   置において、文字および画像の入力部と、入力部からの
   入力データを処理するデータ処理部と、データ処理部か
   らの出力信号により制御されるプリンタヘッドと、デー
   タ処理部からの出力信号によりプリンタヘッドと独立に
   制御される切抜きヘッドとを含むことを特徴とする文字
   ・画像切抜き装置。