JPH0576564U - 前処理装置の処理液槽 - Google Patents

前処理装置の処理液槽

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JPH0576564U
JPH0576564U JP1845292U JP1845292U JPH0576564U JP H0576564 U JPH0576564 U JP H0576564U JP 1845292 U JP1845292 U JP 1845292U JP 1845292 U JP1845292 U JP 1845292U JP H0576564 U JPH0576564 U JP H0576564U
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関 笙 平 尾
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Abstract

(57)【要約】 【目的】処理液との接触面積を大きくして熱効率を高め
ることができる熱交換器を備えると共に、その熱交換器
の表面に付着した異物を簡単に除去することができる前
処理装置の処理液槽を提供することを目的とする。 【構成】縦長の円筒状タンク1内に、同心円状の伝熱壁
2,2・・・を配設して熱媒流通部3a,3b,3cと処理液流
通部4a,4b,4cを交互に形成し、各熱媒流通部3a,3b,3c内
に一端を開口した熱媒供給管5,5・・・を配設すると
共に、各熱媒流通部3a,3b,3cの一端が閉塞され、各処理
液流通部4a,4b,4c内には伝熱壁2に沿って周回可能なス
クレーパーが嵌挿されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、タンク内に貯留された処理液を当該タンク内に配設した熱交換器に よって使用温度に加熱する前処理装置の処理液槽に関する。
【0002】
【従来の技術】
金属表面等に塗装を行う場合、塗料のつきまわり性を向上させると同時に、塗 装不良を防止して均一な塗膜を形成するために、脱脂処理,化成処理,洗浄処理 等の前処理を行う。 この場合に、脱脂処理,化成処理においては、その脱脂液の温度及び化成処理 液の温度を、例えば50〜60℃及び48〜55℃程度まで夫々加熱することと しているので、前処理装置には、通常、前処理液を所定温度に加熱する熱交換チ ューブから成る熱交換器を備えた処理液槽が接続されている。
【0003】 このような処理液槽は、例えば図3,図4に示すように、縦長の円筒状のタン ク1の下部に、処理液を回収する流入口11が形成されると共に、流出口12が 上部に形成され、当該タンク1の上面開口部から、縦長に形成された複数本の熱 交換チューブ13が垂直に挿入されて互いに平行に立設されている。
【0004】 この熱交換チューブ13は、上端が閉塞され、下端が開口されて成る外管14 に、両端が開口されて成る内管15が挿入された二重管構造に形成され、タンク 1の下端側に二段に形成された熱媒供給室16及び熱媒排出室17に内管15及 び外管14の下端開口部が夫々接続されて支持されている。
【0005】 そして、前記熱媒供給室16から内管15に供給されたスチーム等の熱媒が、 熱交換チューブ13の上端で折り返して外管14と内管15の隙間を通り、外管 14を介してタンク1内の処理液を所定の使用温度まで加熱した後に、熱媒排出 室17から排出するように成されている。
【0006】 また、熱交換チューブ13の表面には、被塗物から洗い落とされた油脂分やゴ ミ等が付着して堆積してしまうため、この汚れを除去するために、各熱交換チュ ーブ13には、リング状のワイヤブラシ等から成るスクレーパー18が嵌挿され 、熱交換チューブ13と平行にタンク1の中央に配設されたネジシャフト19の 案内溝に係合されて、当該ネジシャフト19が回転駆動されることによって前記 スクレーパー18が上下動して異物を掻き取るようになっていた。
【0007】 そして、この処理液槽は、タンク1が縦長であるから底面積を小さくすること ができ、狭い所にも設置することが可能であり、また、熱交換チューブ13は垂 直に立設されているので、油脂分等の異物が付着しにくく、スクレーパー18の 使用頻度を減らしてメンテナンスコストを低減することができる等の利点を有し ていた(詳細は本出願人にかかる特開平1−178487号公報を参照)。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、熱交換チューブ13は処理液と接触する表面積が小さく、しかもタ ンク1内の中央にはスクレーパー18を上下動させるネジシャフト19があるた め、タンク1内に設け得る熱交換チューブ13の本数にも限りがあり、熱効率を 高めることができず、処理液の加熱に時間がかかるという難点があった。 また、熱交換チューブ13の表面に付着した異物を除去する際に、熱交換チュ ーブ13の上端から下端に渡ってスクレーパー18を往復しなければならないた め清掃に時間がかかり、又ネジシャフト19等を取り付ける構造も複雑で処理液 槽の製造コストが嵩むという問題もあった。
【0009】 そこで本考案は、処理液との接触面積を大きくして熱効率を高めることができ る熱交換器を備え、しかもその熱交換器に付着した異物の除去を簡単行うことの できる前処理装置の処理液槽を提供することを技術的課題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】 この課題を解決するために、本考案による前処理装置の処理液槽は、縦長に形 成された円筒状のタンク内に貯留された処理液を、当該タンク内に配設した熱交 換器によって使用温度に加熱する前処理装置の処理液槽であって、前記熱交換器 が、前記円筒状のタンク内に配設されて熱媒流通部と処理液流通部を交互に形成 する複数の同心円状の伝熱壁と、前記各熱媒流通部内に立設される一端を開口し た複数本の熱媒供給管とから構成され、前記各熱媒流通部の一端が前記熱媒供給 管から供給される熱媒を折り返すように蓋体によって閉塞されると共に、前記各 処理液流通部内には、前記伝熱壁の表面に付着した異物を除去する縦長のスクレ ーパーが当該伝熱壁に沿って周回可能に嵌挿されていることを特徴とする。
【0011】
【作用】
本考案によれば、タンク内に配設される複数の同心円状の伝熱壁によって熱媒 流通部と処理液流通部とが交互に形成され、処理液は、各処理液流通部の伝熱壁 と接触することにより使用温度に加熱されることとなるが、この伝熱壁の表面積 は、従来の熱交換チューブの表面積に比して格段に大きいため、熱効率を向上さ せることができ、処理液を短時間で昇温させることが可能となる。
【0012】 また、各熱媒流通部内には、同心円に沿って複数本の熱媒供給管が所定間隔で 立設されているから、各伝熱壁に均一にしかも効率良く熱を伝えることができ、 処理液も均一に加熱することができる。 さらに、各処理液流通部内に嵌挿されたスクレーパーを伝熱壁に沿って周回さ せるだけで、伝熱壁の表面に付着した異物を除去することができるので、清掃時 間を短縮することができ、また従来のように熱交換チューブに嵌挿したスクレー パーを上下動させるネジシャフト等を設ける必要もなく、構造が簡単になると同 時に、タンク内の容積を有効に利用することができる。
【0013】
【実施例】
以下、本考案の実施例について、図面に基づいて説明する。 図1は、本考案に係る処理液槽の一例を示す要部の断面図、図2はその内部を 示す側面図である。 図中1は、塗装の前処理に使用する脱脂液,化成処理液等の処理液を回収して 貯留するタンクであって、縦長に形成された円筒状の容器で成り、処理液を回収 する流入口11が下部に形成されると共に、流出口12が上部に形成されている 。
【0014】 そして、タンク1内には、耐熱金属板で成形した複数の同心円状の伝熱壁2, 2・・・が配設され、当該伝熱壁2,2・・・によって熱媒流通部3a,3b, 3cと処理液流通部4a,4b,4cが交互に複数段に渡って形成されている。 また、一段目の熱媒流通部3a内には、1本の熱媒供給管5がタンク1の中央 に立設され、二段目の熱媒流通部3b内には、6本の熱媒供給管5,5・・・が 伝熱壁2の同心円に沿って所定間隔で立設され、さらに、三段目の熱媒流通部3 c内には、9本の熱媒供給管5,5・・・が立設されている。
【0015】 この熱媒流通管5は、両端が開口された二重管で形成され、管の内壁の高熱が 管の表面に伝導しにくいようになっている。 そして、タンク1の下端側には熱媒供給室16及び熱媒排出室17が二段構造 に形成され、前記各熱媒供給管5,5・・・の下端開口部が熱媒供給室16に接 続されると共に、前記各熱媒流通部4a,4b,4cの下端開口部が熱媒排出室 17に接続されて支持されている。
【0016】 また、熱媒流通部4aの上端開口部は円板状の蓋体6aで閉塞され、熱媒流通 部4bと4cの上端開口部は、リング状の蓋体6b及び6cによって夫々閉塞さ れ、各熱媒供給管5の上端開口部から供給される熱媒を下方に折り返すように成 っており、装置全体で熱交換器Hを構成するようになっている。
【0017】 また、各処理液流通部4a,4b,4cには、棒状のワイヤブラシから成る縦 長のスクレーパー7,7・・・が、上方から挿入されると共に、円板状の回動部 材8に係合され、当該回動部材8には回転軸9が連結され、タンク1の上蓋10 に支承されている。 なお、回転軸9は電動モータ又は手動ハンドルに連結されて回転されるように なされ、前記回動部材8の回転によって、各スクレーパー7,7・・・は、各伝 熱壁2,2・・・の表面に沿って周回し、その表面に付着した油脂分等の異物を 掻き取るように成っている。
【0018】 以上が本考案の一例構成であって、次にその作用について説明する。 まず、流入口11から脱脂液,化成処理液等の処理液をタンク1内に流入させ ると同時に、タンク1の下端側の熱媒供給室16に高温のスチーム等の熱媒を供 給する。
【0019】 熱媒供給室16内の熱媒は、各熱媒供給管5,5・・・の下端側開口部から流 入して、その上端側開口部から各熱媒流通部3a,3b,3c内に噴出する。 そして、その熱媒は各熱媒流通部3a,3b,3cの上端を閉塞する蓋体6a ,6b,6cに衝突して下方に折り返されて、各熱媒供給管5,5・・・と各熱 媒流通部3a,3b,3cとの間の隙間を通って熱媒排出室17から排出される 。
【0020】 そして、熱媒の流通によって高温に加熱された各伝熱壁2,2・・・の表面に 各処理液流通部4a,4b,4c内の処理液が接触することにより、その処理液 は所定の使用温度まで加熱される。 この際、各伝熱壁2,2・・・の表面積は、従来の熱交換チューブの表面積に 比して格段に広いため、熱効率が良く、処理液を短時間で加熱でき、熱媒の熱を 有効に利用できる。
【0021】 そして、所定の使用温度に加熱された処理液は、流出口12から排出され、被 塗物の前処理に循環使用される。 また、前処理装置から回収されてタンク1内に流入する処理液には、被塗物表 面から洗い落とされた油脂分やゴミ等が含まれているので、これらが伝熱壁2, 2・・・の表面に付着することとなる。
【0022】 したがって、所定時間運転したところで、タンク1の回転軸9を電動モータや 手動ハンドルによって回転させ、回動部材を回転させて棒状のスクレーパー7を 伝熱壁2に沿って周回させると、前記油脂分等の異物が掻き取られ、伝熱壁2の 表面にスケールが形成されることがなく、熱効率を常に一定にすることができる 。 なお、この壁面2の清掃は、スクレーパー7を周回させるだけで簡単にしかも 短時間で行うことができ、従来のようにスクレーパーを熱交換チューブの全幅に 渡って上下動させる必要もないので構造の複雑なネジシャフト等を設ける必要も なくなった。
【0023】
【考案の効果】
以上述べたように、本考案の前処理装置の処理液槽によれば、処理液は、タン ク内の各処理液流通部の伝熱壁と接触することにより使用温度に加熱されること となり、この伝熱壁の表面積は、従来の熱交換チューブの表面積に比して格段に 広いため、熱効率を向上させることができ、処理液を短時間で昇温させることが できるという優れた効果がある。
【0024】 さらに、各処理液流通部内に嵌挿されたスクレーパーを伝熱壁に沿って周回さ せるだけで、伝熱壁の表面に付着した異物を除去することができるので、清掃時 間を短縮することができ、また従来のように熱交換チューブに嵌挿したスクレー パーを上下動させるネジシャフト等を設ける必要もなく、構造が簡単になると同 時に、タンク内の容積を有効に利用することができるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による前処理装置の処理液槽の一例を示
す断面図。
【図2】本考案による前処理装置の処理液槽の一例の内
部を示す側面図。
【図3】従来技術を示す断面図。
【図4】その内部を示す側面図。
【符号の説明】
H・・・熱交換器 1・・・タンク 2・・・伝熱壁 3a,3b,3c
・・・熱媒流通部 4a,4b,4c・・・処理液流通部 5・・・熱媒供給管 6a,6b,6c
・・・蓋体 7・・・スクレーパー

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦長に形成された円筒状のタンク(1)
    内に貯留された処理液を、当該タンク(1)内に配設し
    た熱交換器(H)によって使用温度に加熱する前処理装
    置の処理液槽であって、前記熱交換器(H)が、前記円
    筒状のタンク(1)内に配設されて熱媒流通部(3a,3b,3
    c)と処理液流通部(4a,4b,4c)を交互に形成する複数の同
    心円状の伝熱壁(2)と、前記各熱媒流通部(3a,3b,3c)
    内に所定間隔で立設される一端を開口した複数本の熱媒
    供給管(5)とから構成され、前記各熱媒流通部(3a,3
    b,3c)の一端が前記熱媒供給管(5)から供給される熱
    媒を折り返すように蓋体(6a,6b,6c)によって閉塞される
    と共に、前記各処理液流通部(4a,4b,4c)内には、前記伝
    熱壁(2)の表面に付着した異物を除去する縦長のスク
    レーパー(7)が当該伝熱壁(2)に沿って周回可能に
    嵌挿されていることを特徴とする前処理装置の処理液
    槽。
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