JPH0576235U - 汎用型コンバインの動力伝達装置 - Google Patents

汎用型コンバインの動力伝達装置

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JPH0576235U
JPH0576235U JP1757192U JP1757192U JPH0576235U JP H0576235 U JPH0576235 U JP H0576235U JP 1757192 U JP1757192 U JP 1757192U JP 1757192 U JP1757192 U JP 1757192U JP H0576235 U JPH0576235 U JP H0576235U
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reaping
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東司 古田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 枕地刈り穀稈の脱穀処理時に、変速装置7の
操作レバーを誤って操作することがあっても、走行機体
1が移動したりするのを確実に阻止して安全性の高いも
のとする。 【構成】 エンジン3の出力側から、走行クラッチ8と
変速装置7への入力軸73及び刈取駆動出力軸74を介
して刈取部5の駆動系に至る第1刈取駆動系17とは異
なる別系統の第2刈取駆動系18を設け、この第2刈取
駆動系18の入力側を、エンジン3の出力側で走行クラ
ッチ8の一次側に変速装置7への駆動系と並列状に接続
し、第2刈取駆動系18の出力側を刈取クラッチ11の
二次側に接続すると共に、第2刈取駆動系18に第2刈
取クラッチ19を介装させた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、走行装置と刈取部とを同調して駆動させるようにした汎用型コンバ インの動力伝達装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種汎用型コンバインの動力伝達装置は、図4で示したように、液圧 伝動装置(HST)から成る主変速機構A1と副変速機構A2とを備えた変速装 置Aの入力軸Bに、エンジンCの出力側を走行クラッチDを介して接続し、また 、前記変速装置Aにおける前記副変速機A2の出力側に走行装置Eを接続すると 共に、前記変速装置Aにおける前記伝動装置A1の出力軸Mに刈取駆動用PTO 軸Fを連動させ、このPTO軸Fに刈取クラッチGを介して刈取部Hの搬送装置 H1及び掻込オーガH2を連動させる一方、これら搬送装置H1及び掻込オーガ H2の入力側に、刈刃・リールクラッチIを介して前記刈取部Hの掻込リールH 3と刈刃H4とを連動させている。
【0003】 そして、圃場などで穀稈の刈取脱穀作業を行うときには、前記走行クラッチD の入動作で前記エンジンCの回転動力を前記変速装置Aの入力軸Bへと伝達し、 この変速装置Aにおける前記主変速機構A1及び副変速機構A2を操作すること により前記走行装置Eを所定速度で走行させ、また、前記刈取クラッチGの入動 作に伴い前記液圧縮装置A1の出力軸Mに連動するPTO軸Fから、前記刈取部 Hの搬送装置H1及び掻込オーガH2へと回転動力を伝達し、このとき前記刈刃 ・リールクラッチIを入動作させることにより前記掻込リールH3及び刈刃H4 へと動力を伝達して、植立穀稈を前記掻込リールH3で掻込みながら前記刈刃H 4により車速に同調して刈取れるようにし、そして、この刈取穀稈を前記搬送装 置H1と掻込オーガH2とを介して脱穀部側に搬送して脱穀処理するのである。
【0004】 また、以上の汎用型コンバインを圃場に乗り入れるような場合に行う枕地刈り による穀稈などを脱穀処理するときには、前記走行クラッチDの入動作で前記変 速装置Aの入力軸Bを回転させ、この変速装置Aの副変速機構A2を中立位置に 保持した状態で前記主変速機構A1を最高速位置に入れると共に、前記刈取クラ ッチGを入動作させ、かつ、前記刈刃・リールクラッチIは切動作させて、前記 掻込リールH3と刈刃H4とを停止させた状態で、前記刈取部Hの搬送装置H1 と掻込オーガH2とをそれぞれ高速回転させながら、該掻込オーガH2を内装す るプラットホームに枕地刈り穀稈を投入して、前記搬送装置H1と掻込オーガH 2とを介して前記脱穀部側へと搬送するようにしている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、以上のように、走行装置Eと刈取部Hとを同調して駆動させるよう にした汎用型コンバインでは、枕地刈り穀稈の脱穀処理を行っている場合に、前 記変速装置Aに設けた副変速機構A2の操作レバーを誤って中立位置から作業位 置へと操作したりすると、走行機体が移動することになり非常に危険であった。
【0006】 本考案の目的は、枕地刈り穀稈の脱穀処理を行っているような場合に、変速装 置の操作レバーを誤って操作することがあっても、走行機体が移動したりするの を確実に阻止することができる安全性の高い汎用型コンバインの動力伝達装置を 提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するために、本考案は、エンジン3の出力側に、走行クラッ チ8を介して変速装置7を接続し、この変速装置7に走行装置2を接続すると共 に、前記変速装置7への入力軸73に刈取駆動出力軸74を連動させ、この出力 軸74に、刈取クラッチ11を介して刈取部5における搬送装置53及び掻込オ ーガ54を連動させる一方、刈刃・リールクラッチ12を介して前記刈取部5の 掻込リール55及び刈刃56を連動させた汎用型コンバインの動力伝達装置にお いて、前記エンジン3の出力側から、前記走行クラッチ8と変速装置7への入力 軸73及び前記出力軸74を介して前記刈取部5の駆動系に至る第1刈取駆動系 17とは異なる別系統の第2刈取駆動系18を設け、この第2刈取駆動系18の 入力側を、前記エンジン3の出力側で前記走行クラッチ8の一次側に、前記変速 装置7への伝達系と並列状に接続し、出力側を、前記刈取クラッチ11の二次側 に接続すると共に、前記第2刈取駆動系18に第2刈取クラッチ19を介装させ たものである。
【0008】
【作用】
以上の動力伝達装置において、穀稈の刈取脱穀作業を行うときには、前記走行 クラッチ8の入動作で前記エンジン3の回転動力が、前記変速装置7の入力軸7 3及び内部の変速機構を介して前記走行装置2に伝達され、また、前記第2刈取 クラッチ19を切動作させた状態で前記刈取クラッチ11を入動作することによ り、前記走行クラッチ8の一次側に並列状に設けられた前記第1及び第2刈取駆 動系17,18のうち、第1刈取駆動系17を介して前記エンジン3の回転動力 が、前記走行クラッチ8と変速装置7の入力軸73及び該入力軸73に連動する 刈取駆動出力軸74を介し前記刈取部5側へと伝達されて、この刈取部5の搬送 装置53及び掻込オーガ54が回転駆動されると共に、このとき前記刈刃・リー ルクラッチ12を入動作させることにより、前記掻込リール55及び刈刃56も 駆動されて、圃場の植立穀稈が前記掻込リール55で掻込まれながら前記刈刃5 6で刈取られ、この刈取穀稈が前記搬送装置53と掻込オーガ54とで脱穀部側 に搬送されて脱穀処理される。
【0009】 また、枕地刈り穀稈などを脱穀処理するときには、前記走行クラッチ8を切動 作して前記第1刈取駆動系17側を停止させた状態で、前記第2刈取クラッチ1 9を入動作させることにより、前記第1刈取駆動系17とは別系統の第2刈取駆 動系18を介して前記エンジン3の回転動力が、前記走行クラッチ8の一次側か ら前記変速装置7には至ることなく、前記第2刈取クラッチ19から前記刈取部 5の搬送装置53及び掻込オーガ54へと伝達されるのであり、従って、枕地刈 り穀稈の脱穀処理を行っている場合に、前記変速装置7の操作レバーを誤操作し たりしても、該変速装置7に連動する前記走行装置2は駆動されることがなく、 このため走行機体が不意に移動したりするのを確実に阻止できて、安全性に優れ たものとなる。しかも、枕地刈り穀稈の脱穀処理時に走行機体が不意に移動した りするのを確実に防止できながら、前記エンジン3から第2刈取駆動系18を介 して前記搬送装置53と掻込オーガ54とを高速回転させることが可能となるた め、これら搬送装置53や掻込オーガ54に穀稈が詰まったりすることなく、枕 地刈り穀稈の良好な脱穀処理を行うこともできる。
【0010】
【実施例】
図3は本考案にかかる動力伝達装置を適用する汎用型コンバインの一実施例を 示しており、同図中、1は下部両側にクローラ式走行装置2を設けた走行機体で あって、上部側にエンジン3と脱穀部4とを搭載すると共に、前記走行機体1の 前方側には刈取部5を設けて、前記エンジン3の回転動力で前記脱穀部4を駆動 させ、また、前記エンジン3の回転動力を後述する変速装置を介して前記走行装 置2と刈取部5とに伝達して刈取脱穀作業を行うようにしている。
【0011】 前記脱穀部4は、図2でも明らかにしたように、脱穀ロータ41と唐箕42と 1番及び2番コンベア43,44と揺動選別板45などを備え、前記刈取部5で 刈取られて脱穀部4に搬送供給された穀稈を前記脱穀ロータ41で脱穀処理し、 この脱穀処理物を前記唐箕42からの選別風と前記選別板45の揺動とにより1 番物と2番物とに選別して、1番物は前記1番コンベア43に落下させて外部側 に取出し、また、2番物は前記2番コンベア44から前記脱穀ロータ41に供給 して再処理するようにしている。
【0012】 また、前記刈取部5は、前記脱穀部4の穀稈供給口から前下方に向けて斜め状 に延びるフィーダハウス51と、該フィーダハウス51から前方側に水平方向に 延びるプラットホーム52とを備え、前記フィーダハウス51の内部に、前記プ ラットホーム52の後部側から前記穀稈供給口近くにかけて延びる搬送装置53 を設けると共に、前記プラットホーム52内に掻込オーガ54を回転可能に支持 し、かつ、前記プラットホーム52上に掻込リール55を回転可能に支持する一 方、前記プラットホーム52の前方下部側には刈刃56を設けている。
【0013】 図1,図2は、以上の汎用型コンバインに備える動力伝達装置を示しており、 同各図においては、図面の便宜上動力伝達経路の一部を省略して、その終端側と 始端側とに丸印符号を付して、それぞれ同一符号のもの同士が接続されることを 示している。
【0014】 前記動力伝達装置は、前記エンジン3の回転動力で前記走行装置2と刈取部5 とを同調して駆動させるようにしたものであって、前記エンジン3の回転軸31 に2つの第1及び第2プーリP1,P2を設けると共に、前記回転軸31と平行 に第1中間軸6を支持して、該第1中間軸6に2つの第3,第4プーリP3,P 4をそれぞれ設ける一方、前記第1プーリP1と第3プーリP3との間に駆動ベ ルトB1を掛回している。
【0015】 また、前記動力伝達装置には、前記エンジン3からの回転動力を変速して前記 走行装置2と刈取部5側とに伝達する液圧伝動装置(HSTという)70を備え た変速装置7が設けられており、このHST70は、主変速機構を構成すると共 に、このHSTの出力側には、副変速機構72を設けている。また、前記HST 70の入力側には、第5プーリP5をもつ入力軸73を接続すると共に、出力軸 71に、第6プーリP6をもつ刈取駆動出力軸74と前記副変速機72を連動さ せており、前記入力軸73の第5プーリP5と前記第1中間軸6に設けた第4プ ーリP4との間に伝動ベルトB2を掛回して、この伝動ベルトB2の中間に走行 クラッチ8を介装させる一方、前記変速装置7の出力側に前記走行装置2に設け た駆動輪21を連動させている。
【0016】 さらに、前記刈取部5側に、2つの第7及び第8プーリP7,P8をもつ第2 中間軸9を支持して、この第2中間軸9の第7プーリP7と前記変速装置7の刈 取駆動出力軸74に設けた第6プーリP6との間に伝動ベルトB3を掛回すると 共に、前記刈取部5に備える搬送装置53の駆動軸10に、第1スプロケットS 1と第9プーリP9とを設け、該第9プーリP9と前記第2中間軸9の第8プー リP8との間に伝動ベルトB4を掛回して、この伝動ベルトB4の中間に刈取ク ラッチ11を介装させている。また、前記搬送装置53に設けた駆動軸10の近 くに、中間に刈刃・リールクラッチ12を介装した第3中間軸13を支持して、 この第3中間軸13における前記刈刃・リールクラッチ12の動力入力方向一次 側に、2つの第2及び第3スプロケットS1,S3を設けると共に、前記第3中 間軸13における刈刃・リールクラッチ12の二次側に、第4スプロケットS4 と第10プーリP10とを設けて、前記第1スプロケットS1と第2スプロケッ トS2との間にチエンC1を掛回し、かつ、前記第3スプロケットS3と前記掻 込オーガ54側に設けた第5スプロケットS5との間にチエンC2を掛回して、 前記刈取クラッチ11の入動作に伴い前記駆動軸10を介して前記搬送装置53 を、また、前記第1〜第3スプロケットS1〜S3と第5スプロケットS5とを 介して前記掻込オーガ54をそれぞれ同時に回転駆動させるようにしている。さ らに、前記第3中間軸13の近くに2つの第6及び第7スプロケットS6,S7 をもつ第4中間軸14を支持して、この第4中間軸14の第6スプロケットS6 と、前記第3中間軸13における刈刃・リールクラッチ12の二次側に設けた第 4スプロケットS4との間にチエンC3を掛回し、かつ、前記第7スプロケット S7と前記掻込リール55側に設けた第8スプロケットS8との間にチエンC4 を掛回すると共に、前記第3中間軸13における刈刃・リールクラッチ12の二 次側に設けた第10プーリP10と、前記刈刃56側に設けた第11プーリP1 1との間に伝動ベルトB5を掛回して、前記刈取クラッチ11の入動作時で前記 刈刃・リールクラッチ12を入動作したとき、前記第4スプロケットS4と第6 〜第8スプロケットS6〜S8とを介して前記掻込リール55を、また、前記第 10及び第11プーリP10,P11を介して前記刈刃56をそれぞれ同時に駆 動させるようにしている。
【0017】 また、図2で示したように、前記脱穀部4側には、3つの第12〜第14プー リP12,P13,P14をもった第5中間軸15を支持して、この第5中間軸 15の第12プーリP12と、前記エンジン3の回転軸31に設けた第2プーリ P2との間に伝動ベルトB6を掛回し、該伝動ベルトB6の中間に脱穀クラッチ 16を介装すると共に、前記第13プーリP13を伝動ベルトB7を介して前記 脱穀ロータ41の連動機構側に連動させ、かつ、前記第14プーリP14を複数 の伝動ベルトB8を介して前記揺動選別板45と1番及び2番コンベア43,4 4と唐箕42とに連動させて、前記脱穀クラッチ16の入動作により、前記脱穀 ロータ41と揺動選別板45と1番及び2番コンベア43,44と唐箕42とを それぞれ同時に駆動させるようにしている。
【0018】 しかして以上の動力伝達装置において、前記エンジン3の出力側から、前記走 行クラッチ8と変速装置7への入力軸73及び刈取駆動出力軸74と刈取クラッ チ11とを介して前記刈取部5の各駆動部に至る駆動系を第1刈取駆動系17と したとき、この第1刈取駆動系17とは異なる別系統の第2刈取駆動系18を設 け、この第2刈取駆動系18の入力側を前記エンジン3の出力側で前記走行クラ ッチ8への動力入力方向一次側に、前記第1刈取駆動系17と並列状に接続する と共に、前記第2刈取駆動系18の出力側を前記刈取クラッチ11の動力入力方 向二次側に接続して、この第2刈取駆動系18に第2刈取クラッチ19を介装さ せたのである。
【0019】 具体的には、図1で明らかにしたように、前記第1中間軸6における前記第1 及び第2プーリP1,P2の外部側に第15プーリP15を設けると共に、前記 搬送装置53に設けた駆動軸10の近くに第16中間軸20を支持して、この第 16中間軸20に設けた第16プーリP16と前記第15プーリP15との間に 伝動ベルトB9を掛回する一方、前記駆動軸10における前記刈取クラッチ11 の二次側に第17プーリP17を設けて、該第17プーリP17と前記第16プ ーリP16との間に伝動ベルトB10を掛回し、これら各伝動ベルトB9,B1 0と各プーリP15〜P17とで前記第2刈取駆動系18を構成し、この第2刈 取駆動系18における前記伝動ベルトB10の中間に、前記第2刈取クラッチ1 9を介装させるのである。
【0020】 次に、以上の構成とした動力伝達装置の作用について説明する。先ず、圃場な どで穀稈の刈取脱穀作業を行うときには、前記走行クラッチ8の入動作で前記エ ンジン3の回転動力が前記変速装置7におけるHST70の入力軸73に入力さ れ、このHST70により構成する主変速機構と副変速機構72とを操作するこ とにより、前記入力軸73の回転動力が前記走行装置2に伝達されて前記機体1 が所定速度で走行され、また、前記第2刈取クラッチ19を切動作させた状態で 前記刈取クラッチ11を入動作させることにより、前記走行クラッチ8の一次側 に並列状に設けた前記第1及び第2刈取駆動系17,18のうち、第1刈取駆動 系17を介して前記エンジン3の回転動力が、前記走行クラッチ8と変速装置7 の入力軸73及び該入力軸73に連動する刈取駆動出力軸74を介して前記刈取 部5側へと伝達され、この刈取部5の搬送装置53及び掻込オーガ54が回転駆 動され、このとき前記刈刃・リールクラッチ12を入動作させることにより、前 記掻込リール55及び刈刃56も駆動されて、圃場の植立穀稈が前記掻込リール 55で掻込まれながら前記刈刃56で刈取られ、この刈取穀稈が前記搬送装置5 3と掻込オーガ54とで前記脱穀部4側へと送られるのであって、車速と同調し た刈取りが行われるのである。また、前記脱穀部4においては、前記脱穀クラッ チ16の入動作により、前記脱穀ロータ41と唐箕42と1番及び2番コンベア 43,44と揺動選別板45とがそれぞれ駆動されていることから、前記刈取部 5側からの刈取穀稈が前記脱穀ロータ41で脱穀処理され、この脱穀処理物が前 記唐箕42からの選別風と前記選別板45の揺動とにより1番物と2番物とに選 別されて、1番物は前記1番コンベア43に落下されて外部側に取出され、2番 物は前記2番コンベア44から前記脱穀ロータ41へと供給されて再処理される 。
【0021】 また、汎用型コンバインの圃場への乗り入れ時に行う枕地刈りによる穀稈など を脱穀処理するときには、前記刈刃・リールクラッチ12を切動作して、前記掻 込リール55と刈刃56とを停止させた状態で、前記刈取部5の搬送装置53と 掻込オーガ54とをそれぞれ高速回転させながら、該掻込オーガ54が内装され る前記プラットホーム52に枕地刈り穀稈を投入し、前記搬送装置53と掻込オ ーガ54とを介して前記脱穀部4側へと搬送するのであるが、斯かる枕地刈り穀 稈の脱穀処理時には、前記走行クラッチ8を切動作して前記第1刈取駆動系17 側を停止させた状態で、前記第2刈取クラッチ19を入動作させることにより、 前記第1刈取駆動系17とは別系統の第2刈取駆動系18を介して前記エンジン 3の回転動力が、前記走行クラッチ8から前記変速装置7側には至ることなく、 前記走行クラッチ8の一次側に設けた前記第2刈取クラッチ19から前記刈取部 5の搬送装置53及び掻込オーガ54へと伝達されるのであり、従って、枕地刈 り穀稈の脱穀処理を行っている場合に、前記変速装置7に設ける操作レバーを誤 操作したりしても、該変速装置7に連動する前記走行装置2は駆動されることが なく、このため、枕地刈り穀稈の脱穀処理時に前記機体1が不意に移動したりす るのが確実に阻止され、安全性に優れたものとなる。しかも、枕地刈り穀稈の脱 穀処理時には、前記走行機体1が不意に移動したりするのを確実に防止できなが ら、前記エンジン3から第2刈取駆動系18を介して前記搬送装置53と掻込オ ーガ54とを高速回転させることが可能となって、これら搬送装置53や掻込オ ーガ54に穀稈が詰まったりすることなく、枕地刈り穀稈の良好な脱穀処理を行 うこともできる。
【0022】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案では、エンジン3の出力側に、走行クラッチ8を 介して変速装置7を接続し、この変速装置7に走行装置2を接続すると共に、前 記変速装置7への入力軸73に刈取駆動出力軸74を連動させ、この出力軸74 に、刈取クラッチ11を介して刈取部5における搬送装置53及び掻込オーガ5 4を連動させる一方、刈刃・リールクラッチ12を介して前記刈取部5の掻込リ ール55及び刈刃56を連動させた汎用型コンバインの動力伝達装置において、 前記エンジン3の出力側から、前記走行クラッチ8と変速装置7への入力軸73 及び前記出力軸74を介して前記刈取部5の駆動系に至る第1刈取駆動系17と は異なる別系統の第2刈取駆動系18を設け、この第2刈取駆動系18の入力側 を、前記エンジン3の出力側で前記走行クラッチ8の一次側に前記変速装置7へ の伝達系と並列状に接続し、前記第2刈取駆動系18の出力側を前記刈取クラッ チ11の二次側に接続すると共に、前記第2刈取駆動系18に第2刈取クラッチ 19を介装させたから、枕地刈り穀稈の脱穀処理を行っているような場合に、前 記変速装置7の操作レバーを誤操作したりすることがあっても、前記走行装置2 を駆動させたりすることなく、該走行装置2が不意に移動したりするのを確実に 阻止できて、安全性に優れたものとなし得るのである。しかも、枕地刈り穀稈の 脱穀処理時に走行機体が不意に移動したりするのを確実に防止できながら、前記 エンジン3から第2刈取駆動系18を介して前記搬送装置53と掻込オーガ54 とを高速回転させることが可能となって、これら搬送装置53や掻込オーガ54 に穀稈が詰まったりすることなく、枕地刈り穀稈の良好な脱穀処理を行うことも できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかる汎用型コンバインの動力伝達装
置を示す経路図である。
【図2】同動力伝達装置における脱穀部側の経路図であ
る。
【図3】同動力伝達装置を適用する汎用型コンバインの
側面図である。
【図4】従来の動力伝達装置を示す経路図である。
【符号の説明】
2 走行装置 3 エンジン 5 刈取部 53 搬送装置 54 掻込オーガ 55 掻込リール 56 刈刃 7 変速装置 73 入力軸 74 刈取駆動出力軸 8 走行クラッチ 11 刈取クラッチ 12 刈刃・リールクラッチ 17 第1刈取駆動系 18 第2刈取駆動系 19 第2刈取クラッチ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン3の出力側に、走行クラッチ8
    を介して変速装置7を接続し、この変速装置7に走行装
    置2を接続すると共に、前記変速装置7への入力軸73
    に刈取駆動出力軸74を連動させ、この出力軸74に、
    刈取クラッチ11を介して刈取部5における搬送装置5
    3及び掻込オーガ54を連動させる一方、刈刃・リール
    クラッチ12を介して前記刈取部5の掻込リール55及
    び刈刃56を連動させた汎用型コンバインの動力伝達装
    置において、 前記エンジン3の出力側から、前記走行クラッチ8と変
    速装置7への入力軸73及び前記出力軸74を介して前
    記刈取部5の駆動系に至る第1刈取駆動系17とは異な
    る別系統の第2刈取駆動系18を設け、この第2刈取駆
    動系18の入力側を、前記エンジン3の出力側で前記走
    行クラッチ8の一次側に、前記変速装置7への伝達系と
    並列状に接続し、出力側を、前記刈取クラッチ11の二
    次側に接続すると共に、前記第2刈取駆動系18に第2
    刈取クラッチ19を介装したことを特徴とする汎用型コ
    ンバインの動力伝達装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020072768A (ja) * 2015-07-22 2020-05-14 ヤンマー株式会社 コンバイン

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