JPH0576023U - 高周波トランス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高周波トランスにおいて、電線の巻回作業性
を向上させる。 【構成】 個々の素線（４ａ）が複数本接着され、予め
帯状に一体化された電線（４）を巻回する構成とした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案はスイッチング電源等に使用される高周波トランスに関する。

【０００２】

【従来の技術】

この種のトランスには電線が巻回されているが、従来、２〜５本の複数本の電 線を並列に、かつ同時に巻回するようにしている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、高周波トランスにおいて、その特性は表皮効果損防止や大電流 回路において太線を巻けないような場合、図２に示すように、各電線４′が個々 独立してバラバラになっているものを揃え、かつ巻線中のくずれや重なりを防止 しながらコイルボビン１に整列巻きしなければならないため、作業性が非常に悪 い、という課題があった。

【０００４】

【考案の目的】

この考案は上記のことに鑑み提案されたもので、その目的とするところは、巻 線作業を良好とした高周波トランスを提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この考案は、個々の素線４ａが複数本接着され、予め帯状に一体化された電線 ４をコイルボビン１に巻回す構成とし、上記目的を達成している。

【０００６】

【作用】

上記のように本考案では、予め一体化された複数本の電線４を使用するように したので、個々の電線を揃える手間が省け、容易に整列巻きができるようにして いる。

【０００７】

【実施例】

図１は本考案の一実施例を示す。図中１は適宜所定の形状に形成されたコイル ボビンで、両端にフランジ２が形成され、かつフランジ２にはピン端子３が植設 されているとともに、フランジ２の適箇所には引出線案内用の切欠き２ａが形成 されている。

【０００８】 また、４は帯状の電線で、この電線４は、個々の素線４ａを横方向に平行に並 接させ、例えば接着剤によって予め一体化されて帯状に構成されている。個々の 素線４ａの本数としては、ほぼ２〜５本程度であり、用途によって適数本一体化 される。

【０００９】 このため、コイルボビン１の胴部１ａに、切欠き２ａを介し電線４を胴部１ａ 側に案内して電線４を巻回する場合、複数本が帯状に一体化されているため、作 業性が格段に向上する。 なお、このような電線４は低周波トランスにおいても適用し得ることは勿論で ある。

【００１０】

【考案の効果】

以上のように本考案によれば、複数の素線４ａが予め一体化された電線４を巻 回するようにしたため、巻線の作業効率が向上する、という効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例の側断面。

【図２】従来例。

【符号の説明】

１ コイルボビン １ａ 胴部 ２ フランジ ２ａ 切欠き ３ ピン端子 ４ 電線 ４ａ 素線

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 個々の素線（４ａ）が複数本接着され、
   予め帯状に一体化された電線（４）をコイルボビン
   （１）の胴部（１ａ）に巻回してなることを特徴とした
   高周波トランス。