JPH0575730U - コンタクトレンズ - Google Patents

コンタクトレンズ

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JPH0575730U
JPH0575730U JP2311492U JP2311492U JPH0575730U JP H0575730 U JPH0575730 U JP H0575730U JP 2311492 U JP2311492 U JP 2311492U JP 2311492 U JP2311492 U JP 2311492U JP H0575730 U JPH0575730 U JP H0575730U
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JP
Japan
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temperature
color tone
contact lens
lens body
eyeball
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Pending
Application number
JP2311492U
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English (en)
Inventor
虎造 伊藤
昇 松本
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Key Trading Co Ltd
Original Assignee
Key Trading Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 眼球への装着時においては色調を消失して視
野を狭めることがなく、また洗浄等の為に眼球から取り
外したり、誤って脱落させた場合等に、周囲の環境温度
を感知して色調を顕出することにより、その所在を容易
に認識することができるコンタクトレンズを提供する。 【構成】 所定の温度を超えると色調を消失し、この所
定の温度以下において色調を顕出する感温変色性材料2
を、レンズ体1の内部に分散させて、レンズ体1の全体
を感温変色領域に形成した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、眼球への装着時においては色調を消失して視野を狭めることがな く、また洗浄等の為に眼球から取り外したり、誤って脱落させた場合等に、周囲 の環境温度を感知して色調を顕出することによりその所在を容易に認識すること ができるコンタクトレンズに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
コンタクトレンズは、透明度が高くしかも小型であるため、例えば洗浄等の為 に眼球に装着した状態から取り外したり、あるいは誤って脱落させてしまった場 合、その所在を認識しにくいという問題点がある。
【0003】 そこで、例えば水膨潤性のコンタクトレンズを染色液中に浸漬し、レンズ体を 膨潤させると共に染料をレンズ体に浸透させること(特公昭64−10047号 公報)、レンズ体を構成するポリマーに反応性染料を化学結合させて着色を施す こと(特公平2−63212号公報)等の手段を適用して、コンタクトレンズに 着色を施すことにより所在を認識しやすくすることが提案されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の場合はいずれも、コンタクトレンズが染料により着色さ れてしまい、染着された色調が常時そのままになってしまうことから、コンタク トレンズの使用に際してその色調が邪魔になって視野が狭くなり不快感を感じや すい。また、コンタクトレンズが染着されると通常の無色透明な状態とは異なり 、物体の色調を正しく目視できなくなる欠点があった。
【0005】 この考案はこのような事情に鑑みなされたもので、眼球に装着した状態では眼 球の温度を感知して色調が消失し、また洗浄等の為に眼球に装着した状態から取 り外したり、誤って脱落させてしまった場合においては、周囲の環境温度を感知 して一部分または全体が赤色、青色、褐色、黒色等に色調を顕出する性質を有す るコンタクトレンズの提供をその目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、この考案のコンタクトレンズは、所定の温度を超 えると色調を消失し、所定の温度以下において色調を顕出する感温変色領域が、 レンズ体の一部分もしくは全体に形成されているという構成をとる。
【0007】
【作用】
すなわち、この考案のコンタクトレンズは、所定の温度を超えると色調を消失 し、所定の温度以下において色調を顕出する感温変色領域が、レンズ体の一部分 もしくは全体に形成されているものである。したがって、眼球への装着時に眼球 の温度を感知して色調を消失するため、色調が邪魔になって視野を狭くすること がないものとなる。また、洗浄等の為に眼球から取り外したり、誤って脱落させ た場合等に、周囲の環境温度を感知してレンズ体の一部分または全体が色調を顕 出するため、その所在を容易に認識できるものとなる。
【0008】 つぎに、この考案を詳細に説明する。
【0009】 この考案のコンタクトレンズは、ソフトコンタクトレンズ、ハードコンタクト レンズのいずれの範疇に属するものをも包含する。
【0010】 また、この考案のコンタクトレンズは、例えばポリヒドロキシメタアクリレー ト,ポリアクリルアミド,ポリシロキサン,ポリ−N−ビニルピロリドン−メタ アクリレート,ポリイオンコンプレックス,ポリヒドロキシエチルセルロース, シリコンラバー,アクリルラバー等の重合体、またはこれらの重合体の誘導体、 共重合体等からレンズ体が成形される。
【0011】 この考案の感温変色領域を形成する感温変色性材料としては、所定の温度を超 えると色調を消失し、所定の温度以下において色調を顕出するものが使用される 。しかしながら、眼球の表面温度が36℃程度であることから、具体的には、眼 球の温度に等しいか、もしくはそれよりも若干低い温度で色調を消失するものが 好ましい。例えば、30℃を超えると色調を消失し、30℃以下において色調を 顕出する感温変色性材料を使用すると、コンタクトレンズが眼球に装着され眼球 の温度を感知した状態ではほぼ完全に色調を消失する。また、眼球から取り外さ れると通常は眼球の温度よりも低い周囲の環境温度を感知して赤色、青色、褐色 、黒色等の色調を顕出するものとなる。
【0012】 このような感温変色性材料としては、例えば酸顕色性物質と、酸性物質と、溶 媒の3成分を主体とする混合物を使用することができる。
【0013】 上記酸顕色性物質は、上記酸性物質により発熱し、脱酸により変色ないしは消 色する現象を可逆的に呈するもので、3,6−ビスジエチルアミノ−o−カルボ キシフェニルキサンテンラクタム、3−ジエチルアミノ−7,8−ベンゾ−o− カルボキシフェニルキサンテンラクタム、3−ジエチルアミノ−7−クロル−o −カルボキシフェニルキサンテンラクタム等のように、紅色〜帯橙赤色に呈色す るキサンテン系物質があげられる。また、4,4−ビスジメチルアミノジフェニ ル−o−カルボキシフェニルメタンラクタム、4,4−ビスジアミノジフェニル −o−カルボキシフェニルメタンラクタム、4,4−ビスジメチルアミノジフェ ニル−p−ジメチルアミノ−o−カルボキシフェニルメタンラクタム等のように 紫〜青色に呈色するフタライド系物質があげられる。さらに、3,6−ジエトキ シフルオラン等のように黄色を呈するものがあげられる。これらはそれぞれ目的 とする色を得るため、単独でもしくは併せて使用される。
【0014】 上記酸性物質は、上記酸顕色性物質を呈色させ、かつ色の濃さを定める作用を するもので、ジベンゾトリアゾール、4−ラウリルアミノスルフォニルベンゾト リアゾール、5−ブチルベンゾトリアゾール、1,2,3−トリアゾールカルボ ン酸ジブチル等のトリアゾール類、ビス−p−ヒドロキシフェニルメタン、β− オキシナフトエ酸メチル、フェノールホルムアルデヒド等のヒドロキシル基含有 物、ステアリン酸,アントラセンカルボン酸,フィチン酸等の有機酸、アントラ ニル酸トルイジン塩,ステアリン酸アンモニウム、1−アセチルベンゾトリアゾ ール、3−アセチルベンゾトリアゾール、1−ベンゾイルベンゾトリアゾール、 3−ベンゾイルベンゾトリアゾール等の塩類、易分解性の酸誘導体等が単独でも しくは併せて使用される。
【0015】 上記溶媒は、上記酸顕色性物質,酸性物質のいずれか一方を特定の温度で急速 に溶解し、それによって両者の結合を阻害するものである。ここで、上記特定の 温度が変色温度となるものであり、この溶媒の種類の選択により変色温度を自由 に調節することができる。溶媒の代表例として、セチルアルコール,ドデシルア ルコール,オレイルアルコール,オクチルアルコール等のアルコール類、ステア リルアマイド,アセトアセチルアニライド,オレイルアマイド等のアシドアミド 類、ステアリン酸グリセライド,ラノリン,ジフェニルフタレート等のエステル 類、イソフォロン,デカリン,ナフタレン,石油,菜種油,木ロウ,パラフィン ワックス等の熱可融性固体等がそれぞれ使用できる。
【0016】 感温変色性物質は、上記の酸顕色性物質,酸性物質,溶媒からなる3成分ない しそれにその他の添加剤を加えたものを非熱可塑性樹脂に固溶させ粒状体化し、 これを下記の被膜で被覆させて構成されるもので、この非熱可塑性樹脂としては 、ポリウレタン樹脂,エポキシ樹脂,メラミン樹脂,フェノール樹脂,フラン樹 脂,ジアリルフタレート樹脂,エポキシフタレート樹脂等が使用できる。また、 上記粒状の固溶体を被覆して保護する被膜を形成するための化合物として、アル ギン酸塩,カラゲナン,ペクチン,キトサン塩等の天然高分子化合物、カチオン 化スターチ,カルボキシメチル化スターチ,カルボキシル化グアガム等の半合成 高分子化合物、ポリビニルアルコール,ポリビニルピロリドン,ポリアクリル酸 アマイド,ポリマレイン酸共重合物等およびこれらの混合物が使用される。なお 上記その他の添加剤としては、界面活性剤等があげられる。
【0017】 上記感温変色性材料は、ポリマーへ練り込みやすいように微粉末状で使用され ても、塗布もしくは印刷に適するように溶剤に溶解して液状インキとなされたも のであってもよく、またエポキシ系樹脂、尿素系樹脂等からなるマイクロカプセ ルに封入されたものであってもよい。マイクロカプセル内に密封収容された感温 変色性材料は、その内部において感温変色するから色調が明瞭に顕出し、また耐 久性が良好となる。
【0018】 つぎに、実施例について説明する。
【0019】
【実施例】
図1はこの考案のコンタクトレンズの一実施例を示している。すなわち、この コンタクトレンズは、30°C以上になると色調を消失する青色の感温変色性材 料2がレンズ体1を成形するポリマー3と混合され、練り込みによりポリマー3 中に均一に分散された成形材料からレンズ体1が成形されている。そしてこのコ ンタクトレンズは、レンズ体1の内部の全体に感温変色性材料2が均一に分散さ れたうすい青色のものとなり、レンズ体1の全体が感温変色領域となっている。
【0020】 このように構成されたコンタクトレンズは、レンズ体1の全体が感温変色領域 となっているため、眼球から取り外すとうすい青色を顕出する。したがって、誤 って脱落させたりしても、その所在を容易に認識することができる。
【0021】 図2は他の実施例を示している。このコンタクトレンズは、感温変色性材料2 がポリマー3中に均一に分散された成形材料からレンズ体1の周縁部4をリング 状に成形し、これを成形型内に入れ、次いで感温変色性材料2が存在しないポリ マー3を注入し、レンズ体1の中央部5を成形して周縁部4と一体化したもので ある。このコンタクトレンズは、レンズ体1の周縁部4では内部に感温変色性材 料2が均一に分散されており、周縁部4だけが感温変色領域に形成されている。
【0022】 図3は更に他の実施例を示している。このコンタクトレンズは、感温変色性材 料からなるインキでレンズ体1の表面に感温変色領域6が印刷されている。そし て、レンズ体1の表面に印刷された感温変色領域6を保護する為に被覆材層7が 形成されている。なお、上記被覆材層7としては、レンズ体1を成形するポリマ ーと同種のポリマーを使用するのが、レンズ体1と被覆材層7との一体化を図る ために望ましい。
【0023】 図4は他の実施例を示している。このコンタクトレンズは、感温変色性材料2 がレンズ体1の周縁部4に多数の縞状体8が印刷され、周縁部4だけが感温変色 領域に形成されている。
【0024】
【考案の効果】
以上のように、この考案のコンタクトレンズは、所定の温度を超えると色調を 消失し、所定の温度以下において色調を顕出する感温変色領域が、レンズ体の一 部分もしくは全体に形成されている。したがって、眼球への装着時に眼球の温度 を感知して色調を消失させることにより、色調が邪魔になって視野を狭くするこ とがないものとなる。また、洗浄等の為に眼球から取り外したり、誤って脱落さ せた場合等に、周囲の環境温度を感知してレンズ体の一部分または全体が色調を 顕出することによりその所在を容易に認識し得るものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例を示す断面図である。
【図2】この考案の他の一実施例を示す断面図である。
【図3】この考案の更に他の実施例を示す断面図であ
る。
【図4】この考案の他の実施例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 レンズ体 6 感温変色領域

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の温度を超えると色調を消失し、所
    定の温度以下において色調を顕出する感温変色領域が、
    レンズ体の一部分もしくは全体に形成されていることを
    特徴とするコンタクトレンズ。
  2. 【請求項2】 上記感温変色領域が、レンズ体の周縁部
    に形成されている請求項1記載のコンタクトレンズ。
  3. 【請求項3】 上記感温変色領域が、感温変色性材料を
    レンズ体の内部に分散して形成されてなる請求項1記載
    のコンタクトレンズ。
  4. 【請求項4】 上記感温変色領域が、感温変色性材料を
    レンズ体に塗布もしくは印刷して形成されてなる請求項
    1記載のコンタクトレンズ。
  5. 【請求項5】 上記感温変色領域が、感温変色性材料を
    マイクロカプセルに封入したものからなる請求項3また
    は4記載のコンタクトレンズ。
JP2311492U 1992-03-17 1992-03-17 コンタクトレンズ Pending JPH0575730U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013527480A (ja) * 2009-07-18 2013-06-27 ロイコ オフサルミック テクノロジーズ リミテッド コンタクトレンズを製造する方法、材料およびシステム、および当該方法、材料およびシステムを用いて製造されたコンタクトレンズ
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