JPH0575456A - A/d変換器 - Google Patents
A/d変換器Info
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- JPH0575456A JPH0575456A JP23424891A JP23424891A JPH0575456A JP H0575456 A JPH0575456 A JP H0575456A JP 23424891 A JP23424891 A JP 23424891A JP 23424891 A JP23424891 A JP 23424891A JP H0575456 A JPH0575456 A JP H0575456A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】内蔵するD/A変換部の変換誤差を無くして高
精度化し、もって全体のA/D変換精度を向上させるこ
とにある。 【構成】複数のA/D変換部の他に1つのD/A変換部
を内蔵して構成する。このD/A変換部は、定電流源A
〜Gを備えた定電流源回路2と、これら定電流源A〜G
の中の中央の定電流源Dを中心に左右対称に同数の定電
流源(例えばCとE)を選択するデコーダ回路1と、ス
イッチ回路3および電流・電圧変換抵抗4とを有する。
このデコーダ回路1はAND回路5,6やOR回路を組
合せて構成し、中央の定電流源Dに対して発生する誤差
を相殺する。
精度化し、もって全体のA/D変換精度を向上させるこ
とにある。 【構成】複数のA/D変換部の他に1つのD/A変換部
を内蔵して構成する。このD/A変換部は、定電流源A
〜Gを備えた定電流源回路2と、これら定電流源A〜G
の中の中央の定電流源Dを中心に左右対称に同数の定電
流源(例えばCとE)を選択するデコーダ回路1と、ス
イッチ回路3および電流・電圧変換抵抗4とを有する。
このデコーダ回路1はAND回路5,6やOR回路を組
合せて構成し、中央の定電流源Dに対して発生する誤差
を相殺する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はA/D変換器に関し、特
にD/A変換部を内蔵するA/D変換器に関する。
にD/A変換部を内蔵するA/D変換器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のA/D変換器、特に直並列型のA
/D変換器は、複数のA/D変換部と1つのD/A変換
部やサンプルホールド回路および減算増幅器等により構
成されている。
/D変換器は、複数のA/D変換部と1つのD/A変換
部やサンプルホールド回路および減算増幅器等により構
成されている。
【0003】図4はかかる従来の一例を示す直並列型A
/D変換器のブロック図である。図4に示すように、こ
の直並列型A/D変換器は6ビットのA/Dコンバータ
であり、6ビットA/Dコンバータチップ13上に形成
される。その構成はアナログ入力端子AINからのアナ
ログ信号を荒く3ビットA/D変換する3ビットA/D
変換部14と、アナログ信号をサンプルホールドするサ
ンプルホールド回路(SH)15と、3ビットA/D変
換部14の出力を再びアナログ信号に変換する3ビット
D/A変換部16と、これらSH15およびD/A変換
部16の減算を行って増幅する減算増幅器17と、この
減算増幅器17の出力を再び3ビットA/D変換する3
ビットA/D変換部18と、2つの3ビットA/D変換
部14,18の出力をラッチするラッチ回路19とを有
し、ラッチ回路19の出力がディジタル出力端子D01
〜D06に供給される。かかるA/D変換器において、
アナログ入力端子AINにアナログ電圧が印加される
と、3ビットA/D変換部14で上位3ビットを決定す
べく、荒くA/D変換をする。そのディジタル出力はラ
ッチ回路19および3ビットD/A変換部16に入力さ
れる。次に、この3ビットD/A変換部16で再びD/
A変換されたアナログ電圧および先ほど入力されたアナ
ログ信号をサンプルホールド回路15によって保持して
いた入力電圧を減算増幅器17によって差をとり、その
差電圧を所定の値に増幅してもう1つの3ビットA/D
変換部18に出力する。これにより、下位3ビットが決
定される。このようにして、上位3ビットと下位3ビッ
トのデータはラッチ回路19で1度ラッチされ、6ビッ
トのA/D変換結果としてデジタル出力端子DO1〜D
O6に出力される。
/D変換器のブロック図である。図4に示すように、こ
の直並列型A/D変換器は6ビットのA/Dコンバータ
であり、6ビットA/Dコンバータチップ13上に形成
される。その構成はアナログ入力端子AINからのアナ
ログ信号を荒く3ビットA/D変換する3ビットA/D
変換部14と、アナログ信号をサンプルホールドするサ
ンプルホールド回路(SH)15と、3ビットA/D変
換部14の出力を再びアナログ信号に変換する3ビット
D/A変換部16と、これらSH15およびD/A変換
部16の減算を行って増幅する減算増幅器17と、この
減算増幅器17の出力を再び3ビットA/D変換する3
ビットA/D変換部18と、2つの3ビットA/D変換
部14,18の出力をラッチするラッチ回路19とを有
し、ラッチ回路19の出力がディジタル出力端子D01
〜D06に供給される。かかるA/D変換器において、
アナログ入力端子AINにアナログ電圧が印加される
と、3ビットA/D変換部14で上位3ビットを決定す
べく、荒くA/D変換をする。そのディジタル出力はラ
ッチ回路19および3ビットD/A変換部16に入力さ
れる。次に、この3ビットD/A変換部16で再びD/
A変換されたアナログ電圧および先ほど入力されたアナ
ログ信号をサンプルホールド回路15によって保持して
いた入力電圧を減算増幅器17によって差をとり、その
差電圧を所定の値に増幅してもう1つの3ビットA/D
変換部18に出力する。これにより、下位3ビットが決
定される。このようにして、上位3ビットと下位3ビッ
トのデータはラッチ回路19で1度ラッチされ、6ビッ
トのA/D変換結果としてデジタル出力端子DO1〜D
O6に出力される。
【0004】図5は図4に示す3ビットD/A変換部の
回路図である。図5に示すように、かかる3ビットD/
A変換部はディジタル入力端子DI1〜DI3からのデ
ィジタルデータをデコードするデコーダ回路20と、定
電流源A〜Gを有する定電流源回路2と、スイッチa〜
gを有し第2の電源端子V2およびアナログ出力端子O
UTに接続されたスイッチ回路3と、第1の電源端子V
1およびアナログ出力端子OUT間に接続された電流・
電圧変換抵抗4とを有する。まず、前述のA/D変換部
14でA/D変換されたデジタル値がディジタル入力端
子DI1〜DI3に入力されると、デコーダ20で3ビ
ットのデータがデコードされる。このデコーダ20はデ
ィジタルコード001から111までの各コードに対し
て定電流源A〜Gに接続されているスイッチa〜gが第
2の電源端子V2か、あるいはアナログ出力端子OUT
のどちらかに接続するかを決定する。その結果、第1の
電源端子V1とアナログ出力端子OUTとの間に接続さ
れている電流・電圧変換抵抗4を介して所定のアナログ
電圧がアナログ出力端子OUTに出力される。
回路図である。図5に示すように、かかる3ビットD/
A変換部はディジタル入力端子DI1〜DI3からのデ
ィジタルデータをデコードするデコーダ回路20と、定
電流源A〜Gを有する定電流源回路2と、スイッチa〜
gを有し第2の電源端子V2およびアナログ出力端子O
UTに接続されたスイッチ回路3と、第1の電源端子V
1およびアナログ出力端子OUT間に接続された電流・
電圧変換抵抗4とを有する。まず、前述のA/D変換部
14でA/D変換されたデジタル値がディジタル入力端
子DI1〜DI3に入力されると、デコーダ20で3ビ
ットのデータがデコードされる。このデコーダ20はデ
ィジタルコード001から111までの各コードに対し
て定電流源A〜Gに接続されているスイッチa〜gが第
2の電源端子V2か、あるいはアナログ出力端子OUT
のどちらかに接続するかを決定する。その結果、第1の
電源端子V1とアナログ出力端子OUTとの間に接続さ
れている電流・電圧変換抵抗4を介して所定のアナログ
電圧がアナログ出力端子OUTに出力される。
【0005】図6は図5におけるディジタル入力コード
と出力端子に接続される定電流源との対応図である。図
6に示すように、ここでは入力コード001〜111に
より定電流源A〜Gがアナログ出力端子OUTに接続さ
れる様子を表わしている。この対応図において、横方向
は定電流源の記号、縦方向はデコーダ20の出力コード
であり、デコーダ20の出力コードに応じて定電流源A
〜Gがアナログ出力端子OUTに接続されたものを○印
で示している。これは中央の定電流源Dを中心に左右の
定電流源を交互に選択する方法であり、対称スイッチン
グ方式と呼ばれている。
と出力端子に接続される定電流源との対応図である。図
6に示すように、ここでは入力コード001〜111に
より定電流源A〜Gがアナログ出力端子OUTに接続さ
れる様子を表わしている。この対応図において、横方向
は定電流源の記号、縦方向はデコーダ20の出力コード
であり、デコーダ20の出力コードに応じて定電流源A
〜Gがアナログ出力端子OUTに接続されたものを○印
で示している。これは中央の定電流源Dを中心に左右の
定電流源を交互に選択する方法であり、対称スイッチン
グ方式と呼ばれている。
【0006】かかる従来の直並列型A/D変換器におい
て、内蔵するD/A変換部のビット数は3ビットである
が、その精度についてみると、全体のA/D変換器の精
度が6ビットであるので、内蔵のD/A変換部の精度
は、図5に示す定電流源回路2を構成する7つの定電流
源A〜Gの電流値の精度に依存する。そこで、これらの
定電流源A〜Gを可能な限り隣接配置したが、D/A変
換部の精度が向上せず、全体のA/D変換器の精度がと
れないことがある。これは定電流源A〜Gの電流値を決
定している抵抗の抵抗値が配列位置によって変動し、電
流値がずれるためである。
て、内蔵するD/A変換部のビット数は3ビットである
が、その精度についてみると、全体のA/D変換器の精
度が6ビットであるので、内蔵のD/A変換部の精度
は、図5に示す定電流源回路2を構成する7つの定電流
源A〜Gの電流値の精度に依存する。そこで、これらの
定電流源A〜Gを可能な限り隣接配置したが、D/A変
換部の精度が向上せず、全体のA/D変換器の精度がと
れないことがある。これは定電流源A〜Gの電流値を決
定している抵抗の抵抗値が配列位置によって変動し、電
流値がずれるためである。
【0007】図7は図5に示す定電流源の配置による電
流値のばらつき特性図である。図7に示すように、この
電流のずれ特性は横軸が7つの定電流源A〜Gの記号、
縦軸が定電流源Dを基準としたときの電流のずれを表し
ている。ここでは定電流源Dからの距離によって各定電
流源の電流値が一様な変動を示すが、これは定電流源の
電流値を決定する抵抗の層抵抗の濃度に一様な勾配があ
るためである。要するに、抵抗値が変動することは一般
的に知られている。この抵抗値の変動によってD/A変
換部に与える特性がどうなるかを以下に説明する。
流値のばらつき特性図である。図7に示すように、この
電流のずれ特性は横軸が7つの定電流源A〜Gの記号、
縦軸が定電流源Dを基準としたときの電流のずれを表し
ている。ここでは定電流源Dからの距離によって各定電
流源の電流値が一様な変動を示すが、これは定電流源の
電流値を決定する抵抗の層抵抗の濃度に一様な勾配があ
るためである。要するに、抵抗値が変動することは一般
的に知られている。この抵抗値の変動によってD/A変
換部に与える特性がどうなるかを以下に説明する。
【0008】図8は図5におけるデイジタル入力コード
と出力される定電流値の関係を表わす特性図である。図
8に示すように、この特性で横軸はD/A変換部に入力
されるディジタルコード、縦軸は入力されたディジタル
コードに応じて定電流源A〜Gの定電流値を加算した値
である。定電流源A〜Gの電流値がすべて等しい場合
は、○と実線で示した特性となるが、前述した対称スイ
ッチング方式をとった場合は、×と破線で示した特性と
なる。すなわち、最下位ビットが0の場合に電流値特性
は実線からはずれて誤差をもつことになる。
と出力される定電流値の関係を表わす特性図である。図
8に示すように、この特性で横軸はD/A変換部に入力
されるディジタルコード、縦軸は入力されたディジタル
コードに応じて定電流源A〜Gの定電流値を加算した値
である。定電流源A〜Gの電流値がすべて等しい場合
は、○と実線で示した特性となるが、前述した対称スイ
ッチング方式をとった場合は、×と破線で示した特性と
なる。すなわち、最下位ビットが0の場合に電流値特性
は実線からはずれて誤差をもつことになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のA/D
変換器は、対称スイッチング方式を用いたD/A変換部
を内蔵した場合、最下位ビットが0になるたびに誤差を
生じ、全体A/D変換精度を悪化させるという欠点があ
る。
変換器は、対称スイッチング方式を用いたD/A変換部
を内蔵した場合、最下位ビットが0になるたびに誤差を
生じ、全体A/D変換精度を悪化させるという欠点があ
る。
【0010】本発明の目的は、かかる内蔵したD/A変
換部の誤差を無くして高精度化し、全体のA/D変換精
度を向上させるA/D変換器を提供することにある。
換部の誤差を無くして高精度化し、全体のA/D変換精
度を向上させるA/D変換器を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のA/D変換器
は、D/A変換部を内蔵するA/D変換器において、前
記D/A変換部は基準となる電気量を有する受動素子も
しくは能動素子をn個並べた素子列をm列有するn×m
の素子行列と、ディジタル入力信号をデコードし前記m
×nの素子行列から所定数の素子を選択するデコーダ回
路と、前記選択された素子の各々の電気量を加算する加
算手段とを有し、前記ディジタル入力信号の最下位ビッ
トが1のときは前記素子列からn/2番目(nは偶数)
又は(n+1)/2番目(nは奇数)にある素子とその
左右もしくは上下にある素子をそれぞれp個選択し、前
記デジタル入力信号の最下位ビットが0のときは前記素
子列からn/2番目(nは偶数)又は(n+1)/2番
目(nは奇数)にある素子を除き且つその左右もしくは
上下にある素子をそれぞれp個選択するように構成され
る。
は、D/A変換部を内蔵するA/D変換器において、前
記D/A変換部は基準となる電気量を有する受動素子も
しくは能動素子をn個並べた素子列をm列有するn×m
の素子行列と、ディジタル入力信号をデコードし前記m
×nの素子行列から所定数の素子を選択するデコーダ回
路と、前記選択された素子の各々の電気量を加算する加
算手段とを有し、前記ディジタル入力信号の最下位ビッ
トが1のときは前記素子列からn/2番目(nは偶数)
又は(n+1)/2番目(nは奇数)にある素子とその
左右もしくは上下にある素子をそれぞれp個選択し、前
記デジタル入力信号の最下位ビットが0のときは前記素
子列からn/2番目(nは偶数)又は(n+1)/2番
目(nは奇数)にある素子を除き且つその左右もしくは
上下にある素子をそれぞれp個選択するように構成され
る。
【0012】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
て説明する。
【0013】図1は本発明の一実施例を説明するための
A/D変換器に内蔵するD/A変換部の回路図である。
図1に示すように、本実施例の基本的構造は前述した図
4の従来例と同様であり、異なる点はD/A変換部の構
成にある。以下には、このD/A変換部を中心にして説
明する。本実施例のD/A変換部はデコーダ回路1と、
定電源A〜Gを含む定電流源回路2と、デコーダ回路1
を介して駆動されるスイッチa〜gを含むスイッチ回路
3と、電流・電圧変換抵抗4とを有する。特に、デコー
ダ回路1はディジタル入力端子DI1〜DI3を展開す
る2つのAND回路5,6をもって構成している。
A/D変換器に内蔵するD/A変換部の回路図である。
図1に示すように、本実施例の基本的構造は前述した図
4の従来例と同様であり、異なる点はD/A変換部の構
成にある。以下には、このD/A変換部を中心にして説
明する。本実施例のD/A変換部はデコーダ回路1と、
定電源A〜Gを含む定電流源回路2と、デコーダ回路1
を介して駆動されるスイッチa〜gを含むスイッチ回路
3と、電流・電圧変換抵抗4とを有する。特に、デコー
ダ回路1はディジタル入力端子DI1〜DI3を展開す
る2つのAND回路5,6をもって構成している。
【0014】まず、デジタル入力端子DI1〜DI3に
001のデジタルコードが入力されると、デコーダ回路
1によって展開され、定電流源Dに接続しているスイッ
チdが駆動され、アナログ出力端子OUT側に接続され
る。次に、デジタル入力端子DI1〜DI3に010の
デジタルコードが入力されると、デコーダ回路1により
定電流源C及びEに接続しているスイッチc及びdがア
ナログ出力端子OOT側に接続される。このように、デ
ジタルコード001から111までをデジタル入力端子
DI1〜DI3に入力したときの定電流源A〜Gがスイ
ッチa〜gを介してアナログ出力端子OUTに接続され
る。
001のデジタルコードが入力されると、デコーダ回路
1によって展開され、定電流源Dに接続しているスイッ
チdが駆動され、アナログ出力端子OUT側に接続され
る。次に、デジタル入力端子DI1〜DI3に010の
デジタルコードが入力されると、デコーダ回路1により
定電流源C及びEに接続しているスイッチc及びdがア
ナログ出力端子OOT側に接続される。このように、デ
ジタルコード001から111までをデジタル入力端子
DI1〜DI3に入力したときの定電流源A〜Gがスイ
ッチa〜gを介してアナログ出力端子OUTに接続され
る。
【0015】図2は図1におけるディジタル入力コード
と出力端子に接続される定電流源との対応図である。図
2に示すように、内蔵されているD/A変換部に入力さ
れるデジタルコードの最下位ビットが1である場合、す
なわち001,011,111の場合は、7つある定電
流源A〜Gの中央にあるDを含むその左右の定電流源が
選択される。また、入力されるデジタルコードの最下位
ビットが0の場合すなわち010,100,110の場
合は、定電流源Dを除いた左右の定電流源が選択され
る。このように定電流源を選択すると、各々の定電流源
のもつ電流のずれは定電流源Dに対して極性が異なるも
のの、ずれの量は等しくなる。従って、定電流源Dを中
心に左右の定電流源を加算した場合、その加算値には誤
差が生じないため、精度のよいD/A変換部を構成で
き、その結果A/D変換器の精度を向上させることがで
きる。
と出力端子に接続される定電流源との対応図である。図
2に示すように、内蔵されているD/A変換部に入力さ
れるデジタルコードの最下位ビットが1である場合、す
なわち001,011,111の場合は、7つある定電
流源A〜Gの中央にあるDを含むその左右の定電流源が
選択される。また、入力されるデジタルコードの最下位
ビットが0の場合すなわち010,100,110の場
合は、定電流源Dを除いた左右の定電流源が選択され
る。このように定電流源を選択すると、各々の定電流源
のもつ電流のずれは定電流源Dに対して極性が異なるも
のの、ずれの量は等しくなる。従って、定電流源Dを中
心に左右の定電流源を加算した場合、その加算値には誤
差が生じないため、精度のよいD/A変換部を構成で
き、その結果A/D変換器の精度を向上させることがで
きる。
【0016】図3は本発明の他の実施例を説明するため
のA/D変換器に内蔵するD/A変換部の回路図であ
る。図3に示すように、本実施例の基本的構成は前述し
た一実施例と同様であり、ここでは異なるデコーダ回路
7について説明する。すなわち、本実施例では、AND
回路5,6およびOR回路8〜12で構成することにあ
る。前述した一実施例ではデコーダ回路1を構成する素
子が少ないためチップ面積の縮小及び低消費電力化が可
能であるが、A/D変換器の動作に高速化が必要な場合
は、内蔵したD/A変換部の動作速度も高速化が必要と
なる。この時、定電流源A〜Gを選択するスイッチa〜
gに入力されるデコーダ回路7の出力信号の速度を備え
ないと、スイッチの切換わりのタイミングによってD/
A変換部のアナログ出力端子OUTにスパイクを生ずる
ことがある。そのため、本実施例では、デコーダ回路7
を2入力のAND回路5,6と、OR回路8〜12とで
構成することにより、デジタル入力端子DI1〜DI3
から入力されるデジタル信号の入力負荷を揃えることが
でき、デコーダ回路7の出力信号の速度が揃うことで変
換出力端子OUTにスパイクを生じないようにすること
ができる。
のA/D変換器に内蔵するD/A変換部の回路図であ
る。図3に示すように、本実施例の基本的構成は前述し
た一実施例と同様であり、ここでは異なるデコーダ回路
7について説明する。すなわち、本実施例では、AND
回路5,6およびOR回路8〜12で構成することにあ
る。前述した一実施例ではデコーダ回路1を構成する素
子が少ないためチップ面積の縮小及び低消費電力化が可
能であるが、A/D変換器の動作に高速化が必要な場合
は、内蔵したD/A変換部の動作速度も高速化が必要と
なる。この時、定電流源A〜Gを選択するスイッチa〜
gに入力されるデコーダ回路7の出力信号の速度を備え
ないと、スイッチの切換わりのタイミングによってD/
A変換部のアナログ出力端子OUTにスパイクを生ずる
ことがある。そのため、本実施例では、デコーダ回路7
を2入力のAND回路5,6と、OR回路8〜12とで
構成することにより、デジタル入力端子DI1〜DI3
から入力されるデジタル信号の入力負荷を揃えることが
でき、デコーダ回路7の出力信号の速度が揃うことで変
換出力端子OUTにスパイクを生じないようにすること
ができる。
【0017】以上二つの実施例について説明したが、要
するに本発明はD/A変換部を内蔵するA/D変換器に
おいて、前記D/A変換部が基準となる電気量を有する
受動素子もしくは能動素子をn個並べた素子列をm列有
するn×mの素子行列と、ディジタル入力信号をデコー
ドし前記m×nの素子行列から所定数の素子を選択する
デコーダ回路と、前記選択された素子の各々の電気量を
加算する加算手段とを有し、前記ディジタル入力信号の
最下位ビットが1のときは前記素子列からn/2番目
(nは偶数)又は(n+1)12番目(nは奇数)にあ
る素子とその左右もしくは上下にある素子をそれぞれp
個選択し、また前記ディジタル入力信号の最下位ビット
が0のときは前記素子列からn/2番目(nは偶数)又
は(n+1)2番目(nは奇数)にある素子を除き且つ
その左右もしくは上下にある素子をそれぞれp個選択す
るものである。また、上述した実施例においては、内蔵
するD/A変換部の定電流源を横方向に配置したが、こ
れらは縦方向に並べ、中央の定電流源を中心に上下対称
に同数の定電流源を選択するデコードを使うように構成
しても同様の結果が得られる。
するに本発明はD/A変換部を内蔵するA/D変換器に
おいて、前記D/A変換部が基準となる電気量を有する
受動素子もしくは能動素子をn個並べた素子列をm列有
するn×mの素子行列と、ディジタル入力信号をデコー
ドし前記m×nの素子行列から所定数の素子を選択する
デコーダ回路と、前記選択された素子の各々の電気量を
加算する加算手段とを有し、前記ディジタル入力信号の
最下位ビットが1のときは前記素子列からn/2番目
(nは偶数)又は(n+1)12番目(nは奇数)にあ
る素子とその左右もしくは上下にある素子をそれぞれp
個選択し、また前記ディジタル入力信号の最下位ビット
が0のときは前記素子列からn/2番目(nは偶数)又
は(n+1)2番目(nは奇数)にある素子を除き且つ
その左右もしくは上下にある素子をそれぞれp個選択す
るものである。また、上述した実施例においては、内蔵
するD/A変換部の定電流源を横方向に配置したが、こ
れらは縦方向に並べ、中央の定電流源を中心に上下対称
に同数の定電流源を選択するデコードを使うように構成
しても同様の結果が得られる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のA/D変
換器は内蔵するD/A変換部に、定電流源の中の中央の
定電流源を中心に左右対称に同数の定電流源を選択する
デコーダ回路を用いることにより、精度のよいD/A変
換部を作れるため、A/D変換を高精度化できるという
効果がある。
換器は内蔵するD/A変換部に、定電流源の中の中央の
定電流源を中心に左右対称に同数の定電流源を選択する
デコーダ回路を用いることにより、精度のよいD/A変
換部を作れるため、A/D変換を高精度化できるという
効果がある。
【図1】本発明の一実施例を説明するためのA/D変換
器に内蔵するD/A変換部の回路図である。
器に内蔵するD/A変換部の回路図である。
【図2】図1におけるディジタル入力コードと出力端子
に接続される定電流源との対応図である。
に接続される定電流源との対応図である。
【図3】本発明の他の実施例を説明するためのA/D変
換器に内蔵するD/A変換部の回路図である。
換器に内蔵するD/A変換部の回路図である。
【図4】従来の一例を示すA/D変換器のブロック図で
ある。
ある。
【図5】図4に示すD/A変換部の回路図である。
【図6】図5におけるディジタル入力コードと出力端子
に接続される定電流源との対応図である。
に接続される定電流源との対応図である。
【図7】図5に示す定電流源の配置による電流値のばら
つき特性図である。
つき特性図である。
【図8】図5におけるディジタル入力コードと出力され
る定電流値の関係を表わす特性図である。
る定電流値の関係を表わす特性図である。
1,7 デコーダ回路 2 定電流源回路 3 スイッチ回路 4 電流・電圧変換抵抗 5,6 AND回路 8〜12 OR回路 13 6ビットA/D変換器チップ 14,18 3ビットA/D変換部 15 サンプルホールド回路 16 3ビットD/A変換部 17 減算増幅器 19 ラッチ回路 DI1〜DI3 ディジタル入力端子 a〜g スイッチ A〜G 定電流源 OUT アナログ出力端子 V1,V2 電源端子 AIN アナログ入力端子 D01〜D06 ディジタル出力端子
Claims (1)
- 【請求項1】 D/A変換部を内蔵するA/D変換器に
おいて、前記D/A変換部は基準となる電気量を有する
受動素子もしくは能動素子をn個並べた素子列をm列有
するn×mの素子行列と、ディジタル入力信号をデコー
ドし前記m×nの素子行列から所定数の素子を選択する
デコーダ回路と、前記選択された素子の各々の電気量を
加算する加算手段とを有し、前記ディジタル入力信号の
最下位ビットが1のときは前記素子列からn/2番目
(nは偶数)又は(n+1)/2番目(nは奇数)にあ
る素子とその左右もしくは上下にある素子をそれぞれp
個選択し、前記デジタル入力信号の最下位ビットが0の
ときは前記素子列からn/2番目(nは偶数)又は(n
+1)/2番目(nは奇数)にある素子を除き且つその
左右もしくは上下にある素子をそれぞれp個選択するこ
とを特徴とするA/D変換器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23424891A JPH0575456A (ja) | 1991-09-13 | 1991-09-13 | A/d変換器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23424891A JPH0575456A (ja) | 1991-09-13 | 1991-09-13 | A/d変換器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0575456A true JPH0575456A (ja) | 1993-03-26 |
Family
ID=16967996
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23424891A Pending JPH0575456A (ja) | 1991-09-13 | 1991-09-13 | A/d変換器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0575456A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20150252696A1 (en) * | 2012-11-06 | 2015-09-10 | Nissan Motor Co., Ltd. | Oil pan for internal combustion engine |
JP2021517377A (ja) * | 2019-02-25 | 2021-07-15 | シェンチェン グーディックス テクノロジー カンパニー リミテッド | データ変換器と、関連するアナログ−デジタル変換器、デジタル−アナログ変換器およびチップ |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0248827A (ja) * | 1988-08-10 | 1990-02-19 | Nec Corp | 電流スイッチ回路 |
JPH02257719A (ja) * | 1989-03-30 | 1990-10-18 | Canon Inc | アナログデジタル変換器 |
-
1991
- 1991-09-13 JP JP23424891A patent/JPH0575456A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US11187120B2 (en) * | 2012-11-06 | 2021-11-30 | Nissan Motor Co., Ltd. | Oil pan for internal combustion engine |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19980324 |