JPH0575307A - 誘電体フイルタ - Google Patents

誘電体フイルタ

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JPH0575307A
JPH0575307A JP26116491A JP26116491A JPH0575307A JP H0575307 A JPH0575307 A JP H0575307A JP 26116491 A JP26116491 A JP 26116491A JP 26116491 A JP26116491 A JP 26116491A JP H0575307 A JPH0575307 A JP H0575307A
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JP
Japan
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resonator
dielectric
stage
coupling
electrode
Prior art date
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Pending
Application number
JP26116491A
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English (en)
Inventor
Terutaka Sugano
照登 菅野
Kazuhisa Yamazaki
和久 山崎
Junji Chikada
淳二 近田
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FDK Corp
Original Assignee
FDK Corp
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Publication of JPH0575307A publication Critical patent/JPH0575307A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 有極形誘電体フィルタのリアクタンス回路と
なる小さな結合容量を精度よく実現でき、しかも微調整
し易くする。 【構成】 誘電体ブロック10に複数の共振器を形成
し、隣接する共振器間の結合手段と並列にリアクタンス
回路を付加して有極化する。初段の共振器の近傍に入出
力結合穴17を設け金属端子50a,50bを挿入して
初段の共振器との結合容量をもたせると共に、基板表面
上に形成した電極54a,54bの間で容量性リアクタ
ンスをもたせたコンデンサ基板52を誘電体ブロックの
外部に設置する。コンデンサ基板の一方の電極54aに
金属端子50aを接続し、他方の電極54bと他の共振
器の内導体との間を導体56で接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、1/4波長型の誘電体
同軸共振器構造をなす一体型誘電体フィルタに関し、更
に詳しく述べると、隣接する共振器間を結合手段で結合
すると共に該結合手段に並列に容量性リアクタンス回路
を付加して有極化した誘電体帯域通過フィルタに関する
ものである。この誘電体フィルタは、例えば各種マイク
ロ波通信機器などで用いられる。
【0002】
【従来の技術】一体構造の誘電体フィルタにおいて、共
振器の段数を多くすることなく帯域外減衰量を大きくす
る技術として、誘電体ブロックに複数の共振器を形成
し、隣接する共振器間を結合する結合手段と並列にリア
クタンス回路を付加して有極化するものがある。その一
例は特開昭63−64404号公報に記載されている。
【0003】誘電体フィルタ本体は、図6に示すよう
に、直方体状の誘電体ブロック10の長手方向に、複数
(ここでは4個)の共振子穴12を形成し内面をメタラ
イズして内導体14とし、隣接する共振子穴12の間に
結合子穴16を設け、前記誘電体ブロック10の4側面
をメタライズして外導体18を形成し、内導体14と外
導体18とを誘電体ブロック10の一面のメタライズ層
(図示せず)で短絡した構造である。前記内導体14と
外導体18及びそれらの間の誘電体によって各共振器が
構成される。
【0004】ここでは図7に詳細に示すように、初段の
共振器と他の段の共振器にそれぞれ樹脂モールド端子2
0,21を挿入する。樹脂モールド端子20,21は、
それぞれ金属ピン22,23の外側を樹脂24,25が
取り囲む構造である。金属ピン22,23と内導体14
との間で所望の静電容量を形成する。そして導体パター
ン26を有する基板28によって互いに接続する。
【0005】上記の構成における初段及び2段目の部分
の等価回路を図8に示す。樹脂モールド端子20によっ
て外部接続端子40と初段の共振器41との間に初段の
結合容量Ci が形成される。また樹脂モールド端子21
によって2段目の共振器42との間に結合リアクタンス
Cp が形成される。この結合容量は共振器間の結合手段
Mと並列に付加されたことになり、それによってフィル
タ特性は有極化され、帯域外の減衰量が増大する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
有極化のための結合リアクタンスCp は一般に極く小さ
な値(通常、1pF以下)であり、僅かな変動、ばらつ
きでフィルタの特性は変化する。そのため図6及び図7
に示すような樹脂モールド端子をリアクタンス素子とす
る構造では、共振子穴径や樹脂の嵌め合い寸法など変動
要素が多く、適当でない。また微調整するにしても都合
が悪い。
【0007】本発明の目的は、上記のような従来技術の
欠点を解消し、変動要素が少なく、小さな結合容量を精
度よく実現可能で、微調整し易い構造の有極形誘電体フ
ィルタを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、誘電体ブロッ
クに複数の共振器を一体的に形成し、隣接する共振器間
を結合手段で結合し、該結合手段と並列にリアクタンス
回路を付加して有極化した誘電体フィルタである。その
特徴は、初段の結合容量及び有極化のために付加する容
量性リアクタンス回路の構成にあり、初段の結合容量は
初段の共振器とその近傍に設けた金属端子間で得て、前
記リアクタンス回路として基板上の電極間容量で実現す
る点にある。
【0009】具体的には初段の共振器の近傍に入出力結
合穴を設け、その中に金属端子を挿入して初段の共振器
との結合容量をもたせる。また基板表面上に形成した電
極の間で容量性リアクタンスを持たせたコンデンサ基板
を誘電体ブロックの外部に設置する。そしてコンデンサ
基板の一方の電極に前記金属端子を接続し、他方の電極
と初段以外の共振器の内導体とを導体で接続する。
【0010】金属端子とは別の外部接続端子をコンデン
サ基板の一方の電極に接続してもよいが、金属端子が外
部接続端子を兼ねるような形状にして外部回路に接続す
る方が好ましい。入出力結合穴に挿入する金属端子部分
は、すり割りピン状にして、そのバネ性で穴壁に圧接固
定するのがよい。
【0011】ここで初段の共振器とは誘電体ブロックの
端部に形成される共振器のことであり、実際に使用する
場合の厳密な意味での初段(入力側)のみならず最終段
(出力側)も含まれる。従って、狭義の初段のみなら
ず、最終段のみでもよく、初段と最終段の両方に設ける
場合も含んでいる。また初段(最終段も含む)以外の共
振器には、初段に隣接する共振器のみならず隣接しない
共振器も含まれる。
【0012】
【作用】初段の共振器との結合度は、初段の共振器とそ
の近傍に埋設した金属端子との距離及び金属端子の直径
や挿入深さなどで決まる。またコンデンサ基板上の電極
間距離、対向寸法、基板の誘電率や厚さなどにより容量
リアクタンスが決まる。電極の形状等を変え、静電容量
値を適当に選定することによって所定の周波数に減衰極
をもつフィルタを実現できる。有極化のための結合容量
は、組み立て後であっても電極を削ることにより結合を
弱める方向で容易に調整できる。
【0013】
【実施例】図1は本発明に係る誘電体フィルタの一実施
例を示す全体斜視図である。誘電体フィルタ本体は、初
段の共振器の近傍を除けば、基本的には図6に示すよう
な従来技術と同様の構成であってよい。それ故、分かり
易くするため同一符号を付す。マイクロ波用誘電体セラ
ミックスからなる直方体状の誘電体ブロック10の長手
方向に、複数(ここでは4個)の共振子穴12を形成し
内面をメタライズして内導体14とし、隣接する共振子
穴の間に結合子穴16を設ける。更に両端に位置する共
振子穴の近傍に入出力結合穴17を設ける。そして前記
誘電体ブロック10の4側面をメタライズして外導体1
8を形成し、内導体14と外導体18とを誘電体ブロッ
ク10の一面のメタライズ層(図示せず)で短絡する。
各内導体14と外導体18及びそれらの間の誘電体によ
って共振器が構成される。
【0014】両入出力結合穴17に金属端子50a,5
0bを挿入固定する。金属端子は、例えば黄銅などにメ
ッキ(銅、銀、半田など)を施したものを圧入したり、
すり割りピン構造にして圧接固定する。誘電体フィルタ
本体部分の縦断面を図2に示す。
【0015】誘電体ブロック10の外部にコンデンサ基
板52を設置する。コンデンサ基板52は、下面にケー
スなどアース板が位置するので接地容量をできるだけ小
さく抑えること、及び1pF程度の小さな容量が得られ
ればよいことのため、比誘電率が小さな材料(例えばア
ルミナなど)を用いて厚板構造とし、上面に二つの電極
54a,54bを厚膜印刷技術により近接配置して平面
形コンデンサとしたものである。金属端子50aの一端
を一方の電極54aに半田付けし、他方の電極54bと
2段目の共振器の内導体との間を導線56で接続する。
導線56としては、例えば20〜50%Ni−Fe合金
などの熱膨張係数の小さな素線(例えばコバール)に、
導電性を向上させるため銀や銅、半田などのメッキを施
したものがよい。更に一方の電極54aには外部接続端
子58を半田付けする。なお図示するのを省略するが、
誘電体フィルタ本体はケース内に横置きし、コンデンサ
基板52も該ケース内に取り付ける。いずれも半田付け
などで固定する。
【0016】コンデンサ基板の構成例を図3に示す。基
板表面に形成する電極54a,54bの形状は、Aに示
すような矩形導電パターンの組み合わせでもよいし、B
に示すように凹凸形導電パターンの組み合わせでもよ
い。いずれも表面での電極間のギャップで容量を得てい
る。特に凹凸形導電パターンの組み合わせとすると、実
質的な対向距離が長くなり、静電容量を大きくできる。
【0017】コンデンサ基板52とその表面の両電極5
4a,54bによって2段目の共振器との間に結合リア
クタンスが形成される。この結合リアクタンスは共振器
間の結合手段と並列に付加されたことになり、それによ
ってフィルタ特性は有極化される。フィルタ特性の一例
を図4に示す。同図において実線で示す特性が本発明の
誘電体フィルタの特性を表しており、高域側に減衰極P
が生じている。なお破線で示す特性は有極化のためのリ
アクタンス回路による結合容量を有しない比較例であ
る。
【0018】前記のようにコンデンサ基板を誘電体ブロ
ックの外部に設け導線で接続する構成とすると、結合リ
アクタンスは、組み立て完了後であっても電極54a,
54b間近傍の電極部分を削ることにより調整できる。
【0019】金属端子の構成例を図5に示す。Aは前述
したような単純なすり割りピン形状である。Bは入出力
結合穴に挿入固定するためのすり割りピン部分60に、
電極54aに半田付けし易くするためのリード部61を
一体的に設けた形状である。更にCはリード部62を長
くしてコンデンサ基板52に沿うようにフォーミング
し、中間部分で電極54aに接続できるようにすると共
に、先端部分が外部接続端子を兼ねるように構成してい
る。これによって部品点数を少なくでき、電極面積を低
減できると共に、半田付け箇所も低減できる。
【0020】なお上記のようなリアクタンス回路は、入
力側のみならず出力側(最終段)に付加してもよく、入
力側と出力側の両方に付加してもよい。入力側と出力側
の両方にリアクタンス回路を付加することで、減衰極を
二つ得ることができる。また初段(又は最終段)の共振
器に隣接する共振器のみならず、それらから離れた他の
共振器にリアクタンス回路を接続することも可能であ
る。
【0021】
【発明の効果】本発明は上記のように、誘電体フィルタ
本体の外部にコンデンサ基板によって容量性リアクタン
ス回路を形成したから、基板の形状や誘電率とそれに形
成する電極形状によって静電容量が決まり、そのため変
動要素が少なく、小さな結合容量を精度よく実現でき
る。またフィルタ組み立て後でも電極の一部を削り取る
ことで静電容量の微調整ができるため、容易に所望の有
極フィルタ特性を呈する誘電体フィルタを得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る誘電体フィルタの一実施例を示す
全体斜視図。
【図2】図1の誘電体フィルタの本体部分の縦断面図。
【図3】本発明の誘電体フィルタで用いるコンデンサ基
板の平面図。
【図4】図1の誘電体フィルタのフィルタ特性の一例を
示すグラフ。
【図5】本発明の誘電体フィルタで用いる金属端子の例
を示す斜視図。
【図6】従来技術の一例を示す全体斜視図。
【図7】図6の誘電体フィルタの初段及び2段目の部分
断面図。
【図8】図6の誘電体フィルタの初段及び2段目の等価
回路図。
【符号の説明】
10 誘電体ブロック 12 共振子穴 14 内導体 16 結合子穴 17 入出力結合穴 18 外導体 50a,50b 金属端子 52 コンデンサ基板 54a,54b 電極 56 導線 58 外部接続端子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体ブロックに複数の共振器を一体的
    に形成し、隣接する共振器間を結合手段で結合し、該結
    合手段と並列にリアクタンス回路を付加して有極化した
    誘電体フィルタにおいて、初段の共振器の近傍に入出力
    結合穴を設け金属端子を挿入して初段の共振器との結合
    容量をもたせると共に、基板表面上に形成した電極の間
    で容量性リアクタンスをもたせたコンデンサ基板を前記
    誘電体ブロックの外部に設置し、該コンデンサ基板の一
    方の電極に前記金属端子を接続し、他方の電極と他の共
    振器の内導体との間を導体で接続したことを特徴とする
    誘電体フィルタ。
  2. 【請求項2】 金属端子が外部接続端子を兼ねている請
    求項1記載の誘電体フィルタ。
  3. 【請求項3】 金属端子にNi−Fe合金を用いる請求
    項1又は2記載の誘電体フィルタ。
JP26116491A 1991-09-12 1991-09-12 誘電体フイルタ Pending JPH0575307A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004063785A1 (ja) * 2003-01-10 2004-07-29 J.S.T. Mfg. Co., Ltd. 光リセプタクル
JP2010050153A (ja) * 2008-08-19 2010-03-04 Tdk Corp コイル部品

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