JPH057529B2 - - Google Patents

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JPH057529B2
JPH057529B2 JP24067183A JP24067183A JPH057529B2 JP H057529 B2 JPH057529 B2 JP H057529B2 JP 24067183 A JP24067183 A JP 24067183A JP 24067183 A JP24067183 A JP 24067183A JP H057529 B2 JPH057529 B2 JP H057529B2
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JP
Japan
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coolant
temperature
valve
exhaust valve
chamber
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Yoshiharu Yonekubo
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IHI Corp
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Publication of JPH057529B2 publication Critical patent/JPH057529B2/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L3/00Lift-valve, i.e. cut-off apparatus with closure members having at least a component of their opening and closing motion perpendicular to the closing faces; Parts or accessories thereof
    • F01L3/12Cooling of valves
    • F01L3/16Cooling of valves by means of a fluid flowing through or along valve, e.g. air
    • F01L3/18Liquid cooling of valve

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Exhaust Silencers (AREA)
  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〓発明の技術分野〓 この発明は、内燃機関の排気弁装置に係り、特
に熱負荷の変動に拘わらず高温に晒される弁傘部
の冷却機構を改良したものに関する。
〓発明の技術的背景及びその問題点〓 内燃機関用排気弁の冷却方式としては、ヒート
サイホンの原理を応用したものと、排気弁を水で
強制冷却するものとがある。
前者の場合、問題はいかにして蒸気の熱を外部
に取り出すかであつた。従来は弁軸部案内筒壁と
弁軸部との間欠的な接触運動により放熱していた
が、熱負荷の上昇に放熱が追従できずステイツク
を起すため実用化することができなかつた。
後者にあつては、所望の温度で維持することが
できず常に過冷却となり、このため低温腐食を起
したり、局部的な熱応力の増大による破損を生じ
たりしてその信頼性と寿命とが低かつた。ところ
で、排気弁の損傷は、単に高温化の度合が強いと
いうだけでなく弁座面に異物などが付着する、所
謂噛み込み現象などによつて惹起される場合も比
較的多い。この異物の付着はある温度以上では特
に著しいことがわかつている。よつて、この温度
以下で維持することが重要であり、そのためには
冷却することと温度を監視することとの2つの要
件を満たさなければならない。ところが上記いず
れの方式もこの2つの要件を満すことができなか
つたので問題があつた。
〓発明の目的〓 この発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
で、その目的はサーモサイホンの原理を応用しな
がら排気弁の冷却とその温度監視とを行なうこと
によつて内燃機関の熱負荷変動にかかわらず、排
気弁を最適温度に制御し、もつて高信頼性、高寿
命化をはかることができる内燃機関の排気弁装置
を得ることである。
〓発明の概要〓 上記目的を達成すべくこの発明は、摺動する弁
軸部の下端に排気口を開閉する弁傘部を有する排
気弁本体と、該排気弁本体の弁傘部内に形成さ
れ、一次冷却材が充填された冷却材室と、上記弁
軸部内にその上端を開放させると共に、下端を上
記冷却材室に連通させて形成された冷却材気化室
と、該冷却材気化室に挿入された気化冷却材案内
管と、 該案内管の基端部に連結され気化一次冷却材と
二次冷却材とを間接的に接触させて熱交換する熱
交換器と、この熱交換器における冷却材同士の接
触面積を増減させて熱交換能力を調節する熱交換
能力調節手段と、熱負荷の変動に応じて熱交換能
力調節手段を作動させる制御部とを備えたことを
特徴とする。これにより温度を監視しつつ排気弁
を冷却できるようにし、過冷却となつて低温腐食
を起したり、温度上昇に起因する噛み込み現象が
生じないようにしたものである。
〓発明の実施例〓 以下、この発明に係る内燃機関の排気弁装置の
好適一実施例を添付図面に従つて説明する。
第1図はこの発明の一実施例を示す縦断面図で
あり、冷却方式としては予め弁傘部1内に一次冷
却材Pを封入しておき、この気化一次冷却材PG
を排気弁本体2から導出して外部で二次冷却材S
と熱交換させて放熱・凝縮させ、その凝縮一次冷
却材PLを再び弁傘部1内に戻して弁傘部1を間
接冷却するヒートサイホンの原理を応用してい
る。一方、熱交換器3の構造を簡略化するととも
に、エンジンの熱負荷の変化に応じて弁傘部1の
温度を最適状態に維持すべく熱交換器3の熱交換
面積を迅速に制御できる機構としてある。
同図に示す如く、2はエンジンのシリンダヘツ
ドにその排気口を開閉すべく設けられた排気弁本
体であり、この排気弁本体2は弁軸部4と、その
一端に一体形成された弁傘部1とからなつてい
る。
排気弁本体2の内部は外形に沿つて中空に形成
され、弁傘部1内には一次冷却材を充填するため
の冷却材室5が形成されている。また、弁軸部4
内には上端が外部に開放され且つ下端が上記冷却
材室5に連通された冷却材気化室6が形成され、
加熱された冷却材室5から上昇した気化冷却材
(蒸気)PGをこの冷却材気化室6内に収容するよ
うになつている。高温雰囲気に晒された弁傘部1
は、冷却材室5内の液体が気化するときに奪う気
化熱によつて冷却されるのであり、この気化冷却
材たる蒸気は後述する如く排気弁本体2外へ導出
されて二次冷却材Sとの熱交換により凝縮液化さ
れ、再び冷却材室5に戻り流れるようになつてい
る。
弁軸部4には、図示していないが、排気弁本体
2を上方へ付勢するための空気バネと、これの付
勢力に抗して押し下げる油圧タペツトが設けら
れ、これらの連動によつて排気弁本体2は排気口
を開閉すべく摺動駆動されるようになつている。
そして、冷却材気化室6内の蒸気を外部へ導出
して凝縮する手段として、冷却材気化室6内には
その上端開放口7を閉塞しつつ固定側より気化冷
却材案内管8が挿入されている。この案内管8は
その一端が開放され他端がこれより直角に延びる
連結管9に連通接続されており、その開放端10
が冷却材気化室6内に挿入されている。排気弁本
体2の昇降動と、着座時の密着性向上をはかるた
めの回転とを許容しつつ冷却材気化室6の開放口
7と案内管8との間をシールするために、開放口
7のに内壁にシールリング11が設けられてい
る。
上記連結管9は図示しないシリンダヘツドに固
定され、直角に延びたその端部には蒸気を二次冷
却材たる冷却水Sと間接熱交換させて凝縮させる
熱交換器3がエンジン振動を吸収するためのベロ
ーズ継手12を介して連結されている。この熱交
換器3は、上端が上部ヘツダ13に開放され下端
が連結管に通じる下部ヘツダ14に開放されて起
立した複数の被凝縮管15と、これら被凝縮管1
5を被つて被凝縮管15外周に二次冷却材の水冷
層16とその高さ調節を行なう加圧空気層17と
を形成する調圧室18とから成る。水冷層16側
となる調圧室18の下部には冷却水Sを給排水す
るための給水管19と排出管20とが接続されて
いる。給水管19には回転数一定、吐出量一定の
冷却水ポンプ21とこのポンプ21の入出力口に
接続されたバイパス管22とが連結され、このバ
イパス管22にはこれを流れる循環量を制御して
冷却水供給量を制御する流量制御弁23が設けら
れている。また排水管20には冷却水排水量を制
御する絞り弁24が設けられ、この絞り弁24と
上記流量制御弁23との制御によつて調圧室18
に所定量の冷却水を供給するようになつている。
一方、加圧空気層17側となる調圧室18の上部
には加圧空気Aを供給する圧搾空気供給管25が
接続され、この供給管25には加圧空気層17の
圧力を調節する圧力調整弁26が設けられ、この
圧力調整弁26を制御することにより加圧空気層
17内を減圧して水冷層16の高さを上げたり、
逆に増圧して水冷層16の高さを下げたりするこ
とができるようになつている。この場合、冷却水
ポンプ21の回転数は一定であり、吐出量も一定
であるから、圧力調整弁26のみの制御ではなく
これと一緒に絞り弁24と流量制御弁23とを連
動して制御するようにすれば無理なく安定した水
冷層16の高さ調節を行なうこが可能となる。こ
のように水冷層16の高さ調節を行なうことによ
つて、一次冷却材側の上記PGと二次冷却材たる
冷却水Sとの間の接触面積(熱交換面積)を増減
させることができるようになつている。上記圧力
調整弁26、絞り弁24、流量制御弁23は二次
冷却材圧と加圧気体圧との圧力バランスを調節し
て二次冷却材の気化冷却材に対する熱交換面積を
増減させる熱交換能力調節手段となる圧力調節手
段を構成している。
なお、冷却水ポンプ21の回転数を変えて冷却
水量を調整することもできるが、この場合モータ
側の制御が大掛りなものとなり、且つ水の流れが
不安定となる。しかも、被凝縮管15内の蒸気
PGは100℃以上で且つ圧力は大気圧以上となるの
で、水圧変化を生じる水量制御では冷却水Sが沸
騰するおそれがある。
よつて、圧力が加わつたまま冷水槽16の高さ
を調節した方が好ましい。
また、27は熱交換器3の上部ヘツダ13に設
けた空気抜き弁である。
ところで、排気弁本体2等の内燃機関の構成要
素に熱負荷を検出するための各種センサが設けて
ある。排気弁本体2にはその弁軸部4から弁傘部
1の表面に沿つて排気弁温度Tmを検出するため
の弁温度センサ30、例えば熱電対が設けられて
いる。気化冷却材案内管8には冷却材気化室6の
蒸気温度Tvを検出するための蒸気温度センサ3
1、例えば熱電対と、同室6の蒸気圧力Pを検出
するための圧力センサ32とが設けられている。
また熱交換器3には冷水槽水位Hを検出するため
の水位センサ33が設けられている。この水位セ
ンサ33は、調圧室18の外にこれの上部と下部
とで連通して調圧室18と同じく加圧空気層17
と水冷層16との二重層が内部に形成される起立
した水位管34と、この水位管34にシールリン
グ35を介して上部から差し込まれ下端に設けた
フロート36により水冷層16の水位に応じて昇
降移動するスケール37と、このスケール37の
目盛を読み取る光電ランプ38とから成り、水冷
層16の高さを常時検出できるようになつてい
る。そして第2図に示す如くクランク軸のギヤ3
9の回転からエンジンの回転数Nを検出する回転
センサ40と、燃料ラツク41の位置を検出する
ラツク位置センサ42とが設けられ、これらはい
ずれも光電ランプ等から構成されている。
これら弁温度センサ30、上記温度センサ3
1、圧力センサ32、水位センサ33、回転セン
サ40及びラツク位置センサ42は第3図に示す
如く制御部43に電気的に接続され、排気弁温度
信号、蒸気温度信号、蒸気圧力信号、水冷層水位
信号、エンジン回転数信号及びラツク位置信号を
制御部43に入力する。制御部43にはデータ設
定器44が接続され、制御部43に所定の排気弁
温度値や最適な排気弁温度を得るために必要なデ
ータ値を予め入力する。制御部43の出力側は圧
力調整弁26、絞り弁24、流量制御弁23及び
空気抜き弁27に接続され、作動指令信号を出す
ことでこれらの弁の動作を制御するようになつて
いる。
ここで制御部43の機能について説明する。制
御部43によつて熱交換器3の加圧空気圧を変え
熱交換面積を増減すると、すなわち水冷層16の
高さを調節すると、それに対応して排気弁温度が
制御されるのであるが、この排気弁温度と加圧空
気圧との関係、換言すれば水冷層16の高さと加
圧空気圧とは排気弁温度、或いは蒸気温度、蒸気
圧力、シリンダー内ガス温度、排気ガス温度、エ
ンジンの回転数、燃料ラツクの位置などに関係す
る。そして、排気弁温度をのぞいたすべての値は
単独で或いは組み合せによつて排気弁温度と対応
するのである。したがつて、上述した各種センサ
により排気弁温度を直接又は関接的に検出して、
この検出値に基づいて圧力調節手段を制御するこ
とによつて排気弁本体2の温度制御が可能とな
る。各種センサにより検出されるこれらの値の変
動が、本発明の内燃機関の熱負荷変動を意味す
る。具体的に制御部43の機能を説明すると、固
定値制御機能と任意制御機能の2つがあり、これ
らは選択可能である。
まず、固定制御機能は、検出値を予め設定した
所望の一定値にすべく圧力調整弁26等を制御す
るものである。排気弁温度Tmを例にとると、デ
ータ設定器44を介して制御部43に予め所望の
排気弁温度Tmoを入力し、これを記憶させてお
く。そして、弁温度センサ30から検出される排
気弁温度信号を温度に換算し、この換算した排気
弁温度Tmと所望の排気弁温度Tmoとを比較させ
る。Tm<Tmoなら冷却のしすぎであるから圧力
調整弁26を開く一方、流量制御弁23及び絞り
弁24を共に閉じる方向に作動すべく、これら圧
力調整弁26、流量制御弁23及び絞り弁24に
作動指令信号を出す。逆にTm>Tmoなら冷却不
足であるから圧力調整弁26にこれを閉じ、流量
制御弁23及び絞り弁24にこれらを開く作動指
令信号を出す。またTTmoのときはその時点
で各弁の作動を停止させる。
なお、蒸気圧力P、冷水層水位Hの場合も上述
の場合と全く同じである。このうち冷水層水位信
号はフイードバツク信号としての機能をもつてい
るのでこれを利用し、制御部43の制御対象であ
る各弁を作動させても冷水層16の高さに変化が
ない場合は警告を発するようにすることもでき
る。
次に、任意制御機能は、エンジン負荷に対応し
て排気弁温度Tmも変えるように圧力調節手段を
制御するものである。すなわち、エンジン負荷が
変動すると熱の発生量が変わるので排気弁本体2
内の温度差が大きく変化する。したがつて熱応力
も大きく変わる。このため排気弁本体2を保護す
るためには排気弁本体2の温度レベルをある範囲
内に制御することと、熱応力の発生を最小にする
ような温度レベルに制御することが必要となる。
よつて、予め実験等に基づいてエンジン出力と
排気弁温度測定値とから計算により両者の関係式
を作成し、エンジン出力に対する最適な排気弁温
度データとしてこれを設定器44を介して制御部
43に記憶させる。エンジン出力、すなわち負荷
はエンジンの回転数Nと燃料ラツク位置Lとでほ
ぼ決まるので、回転センサN及びラツク位置セン
サLから検出されるこれらの信号をそれぞれの物
理単位に換算し、この換算した測定値N,Lを先
ず記憶させた所望の値N0,L0と照合し、一致す
るまで繰り返し照合させる。一致すると予め求め
て記憶させておいたそのときの最適排気弁温度
Tmo(又は上記温度Tvo,水冷層水位Ho)を発
生させる。そしてこの最適排気弁温度Tmoと弁
温度センサ30より得られた実際の排気弁温度
Tmとを比較し、後は固定値制御機能と同様に排
気弁温度Tmが最適排気弁温度となるように圧力
調整弁26、流量制御弁23及び絞り弁24を制
御する。特に、直接熱応力を受ける弁温度センサ
30、蒸気温度センサ31、圧力センサ32など
と異り、水位センサ33は熱の影響を受けないの
で破損することが少ない。したがつて弁温度セン
サ30等や破損しても、水位センサ33による水
冷層水位信号と回転センサ40及びラツク位置セ
ンサ42によるエンジン負荷信号とからでも、予
めエンジン出力に対する最適な水冷層16の高さ
をデータとして記憶させておくことにより同様な
圧力調節手段の制御が可能である。
なお、制御部43における上述した演算処理に
基づく圧力調節を円滑にするために、必要に応じ
て制御部43から空気抜き弁27に作動指令信号
を出し、熱交換器3内の空気量を調節するように
なつている。
以上の構成よりなるこの実施例の作用について
述べる。
排気弁本体2が回転しつつ昇降動している弁動
作状態において、弁傘部1が排気ガスにより加熱
されると、冷却材室5内の冷却水Pが昇温し、そ
の気化時に周囲から熱を奪つて弁傘部1を冷却す
る。そして、この気化した蒸気PGは冷却材気化
室6内を上昇して案内管8、連結管9を経て熱交
換器3の被凝縮管15内に至り、ここで調圧室1
8内の冷却水Sと間接熱交換されて凝縮液化す
る。液化した冷却水PLは連結管9、案内管8を
流下して冷却材室5内に戻流され、再び気化する
というサイクルを繰り返すことになる。このサイ
クルにおいて、エンジン負荷が変動する場合に
は、弁温度センサ30、蒸気温度センサ31、圧
力センサ32、水位センサ33、回転センサ40
及びラツク位置センサ42からの各種信号よりこ
れらの物理単位を制御部43で換算すると共に、
これら換算値と、これらに対応して予め入力して
おいた値とを比較する。この比較は、制御精度や
要求規格からすべての熱負荷要素について行なつ
ても、或いは1つのみに限定例えば排気弁温度
Tmのみに限定して行なつてもよい。そして比較
結果に基づいて制御部43は排気弁温度Tmが所
望の一定値或いは最適な排気弁温度となるように
圧力調整弁26、流量制御弁23及び絞り弁24
に開方向又は閉方向の作動指令信号が出力する。
今、排気弁温度Tmを例にとると、冷え過ぎであ
るTm<Tmoであれば、制御部43は圧力調整弁
26を開く方向に作動し、流量量制御23弁及び
絞り弁24を閉じる方向に作動する。これらの作
動により調圧室18内における加圧空気量が増大
して加圧空気圧が増え、二次冷却材たる冷却水圧
に打ち克つてこれの調圧室18内への流入を抑制
し、水冷層16の高さを低下させる。したがつて
二次冷却材Sに対する気化冷却材PGの接触面積
が減少して熱交換器3における熱交換率が低下
し、気化冷却材PGの凝縮液化量が減少する。そ
の結果、冷却材室5内に冷却のために戻流される
液化一次冷却材PLが減り、排気弁本体2の冷却
が抑制されてこれの温度を上昇させ、もつて排気
弁温度Tmを所望の値に制御することができる。
逆にTm>Tmoであれば今度は冷却不足であるか
ら、制御部43は冷却水Sの蒸気PGに対する熱
交換面積を増大させるべく圧力調節手段を制御す
る。その結果凝縮液化量が増大し排気弁本体2を
更に冷却して温度を下降させ、もつて排気弁温度
Tmを所望の値に制御することができる。
このように上記実施例によればエンジンの排気
弁温度を熱負荷(排気弁温度、蒸気温度、エンジ
ン回転数及びラツク位置等)の変化に応じて一定
温度又は最適温度となるようにしたので、熱負荷
の変動にかかわらず排気弁を所望の温度に制御す
ることができる。この結果、低負荷における硫酸
腐食、高負荷におけるバナジウム腐食などを有効
に回避でき、寿命を飛躍的に向上させることがで
きる。また熱負荷の変化に対しても排気弁を所望
の温度に制御できるので、弁傘部1の温度変化を
小さくすることができる。その結果、弁傘部1に
加わる熱応力変化が小さくなり高温疲労に充分耐
えることができ、寿命及び信頼性が格段と向上す
る。更に高熱負荷雰囲気内でも排気弁温度は充分
適温になつているので、材料の高温強度が充分高
い。よつて排気弁に高価な材、例えば
Nimonic80Aなどを使う必要はなく従来使用され
ている耐熱合金で充分である。
一方、燃焼によつて生じる異物が高温度レベル
において特に著しく弁座面に付着し弁座面を創傷
する。これは高温強度の高い高価な材料にあつて
も弁座面が高温になることにはかわりがないので
事情は同じである。ところが、この実施例によれ
ば異物が付着する温度以下に排気弁温度を制御で
きるので、このような創傷を避けることができ、
この点からも排気弁の寿命を向上させることがで
きる。
また、エンジンの熱負荷と排気弁温度との関係
(温度レベル及び熱応力レベル)は予め計算によ
つて推定することができ、この計算値と実働中の
排気弁温度又は蒸気温度もしくは蒸気圧力等を制
御部43で比較することができるので、冷却の温
度制御が容易である。
加うるに熱交換器3の冷却水出口温度が100℃
以上となるので排熱利用に供することができる。
尚、前記実施例では一次冷却材と二次冷却材と
の間の接触面積を加圧空気量や冷却水量を調節す
ることにより変えているが、これに限定されるも
のではなく、第4図あるいは第5図に示す如く、
冷却水のオーバーフロー量を調節することにより
一次冷却材と二次冷却材との間の接触面積を変え
るようにしてもよい。
即ち、第4図の熱交換器3は、上端が閉塞され
下端が下部ヘツダー50に接続された被凝縮管5
1を調圧室52で覆い、この調圧室52内に二次
冷却材の水冷層16と加圧空気層17とを形成し
て成り、水冷層16には一定圧の冷却水Sが供給
されている。また上記調圧室52の外に冷却水圧
と加圧空気圧との圧力バランスを調節するための
オーバーフロー室53が設けられている。このオ
ーバーフロー室53は、調圧室52の上部と下部
とで連通して調圧室53と同じく加圧空気層17
と水冷層16との二重層が内部に形成されるよう
になつている。このオーバーフロー室53にシー
ルリング54を介して下部からオーバーフロー管
55が差し込まれ、その上部は案内リング56に
支持されるとともに下部は昇降移動する電動ジヤ
ツキ57に支承されてオーバーフロー室53内を
上下動するように設けられている。すなわちこれ
らオーバーーフロー管55及び電動ジヤツキ57
が熱交換能力調節手段となる。オーバーフロー管
55の下部は図示する如く曲管構造となつてお
り、これより水平に延びた端部より上記調圧室5
2に供給された冷却水が排水されるようになつて
いる。オーバーフロー管55を上下動する電動ジ
ヤツキ57は、既述したエンジン出力に係る諸デ
ータ、すなわち排気弁温度、蒸気温度、蒸気圧
力、エンジン回転数及びラツク位置などの信号の
うち少なくとも1つの信号に基づいて演算処理さ
れた制御部43からの作動指令信号をギヤモータ
58が受けることにより制御されるようになつて
いる。なお59は流量制御弁である。したがつ
て、上記諸データの結果排気弁本体2が冷却過剰
になると電動ジヤツキ57は下降しオーバーフロ
ー室53内の水冷層16の高さを低下させる。こ
の低下によりオーバーフロー室53と連通してい
る調圧室52の水冷層16も追従して低下し、熱
交換面積を減少させる。逆に冷却不足になると電
動ジヤツキ57が上昇し、オーバーフロー室53
及び調圧室52の水冷層16の高さを上げて熱交
換面積を増大させる。なおオーバーフロー室53
と調圧室52とは連通されているので両室の加圧
空気圧力のアンバランスは生じない。
このように加圧空気圧を直接調節しないで冷却
水のオーバーフロー量を調節することによつても
熱交換器3における一次冷却材と二次冷却材との
接触面積を変えることができる。
一方、第5図に示す熱交換器3はオーバーフロ
ー管55を熱交換器3の内部に収容したものであ
る。すなわち、連結管9から上昇する蒸気を収容
して凝縮液化する凝縮室60と、この凝縮室60
内に水平かつ多段に配設された凝縮管61と、該
凝縮管61を接続すべく凝縮室60の左右に設け
られた調圧室62とから成る。この調圧室62内
には二次冷却材の水冷層16とこれを加圧する加
圧空気層17とが形成され、上記水冷層16には
一定圧の冷却水Sが給水管63と排気管64によ
り給排され、上記空気層17には圧搾空気供給管
65を通して加圧空気Aが供給されている。そし
て、一方の調圧室16内に電動ジヤツキ57によ
り上下動させられて調圧室62内の水冷層16の
高さを調節するためのオーバーフロー管55が差
し込まれている。したがつて、オーバーフロー管
55の上下動に応じて冷却水Sが満たされる凝縮
管61の本数が増減することになり、その結果第
1図及び第4図のものと同様に一次冷却材と二次
冷却材との接触面積を変えることができる。
なお、第5図において水冷層16の圧力を高め
るには流量制御弁59をオーバーフロー管55の
底部に設けるとよい。そして加圧空気Aの圧力を
冷却水Sの圧力よりも僅かながら小さめに設定し
ておく。こうすれば冷却水は100℃以上になつて
も沸騰することがない。
また、上記第1図、第4図及び第5図のものは
いずれも熱交換器3内に入る気化二次冷却材PG
と熱交換器3から出る凝縮二次冷却材PLとが同
一の通路を通るようになつているが、これらを分
離して通すようにしてもよい。
即ち、第6図の熱交換器3は第5図と同じく外
凝縮タイプであるが、蒸気PGと凝縮液PLとが混
流しないように凝縮室70内に設けた凝縮管71
を蒸気PGの流れに沿つてテーパ状とするととも
に、下流側を下げて全体を傾斜させてある。そし
て熱交換器3に接続される連結管9及び気化冷却
材案内管8も蒸気PGと凝縮液PLとが混流しない
ように分離してある。連結管9の分離手段は仕切
板12で連結管9を上下に区画形成することによ
つて行ない、上方を蒸気、下方を凝縮液の通路と
している。また、案内管8の分離手段は二重管構
造とし、内管73を蒸気PGの通路、外管74を
凝縮液PLの通路とすることによつて行なつてい
る。外管74の下端には蒸気PGが入りにくく、
逆に凝縮液PLが出やすくなるように、焼結合金
とかスチールウールなどの多孔質を形成する物質
75が充填されている。また、内管73はこれを
上昇する蒸気PGが凝縮液によつて冷却されない
ように自体で二重管構造としてある。従つて、蒸
気と凝縮液とは完全に分離されることになるから
熱交換3の凝縮能力を格段と向上させることがで
きる。また案内管8は凝縮液PLに接触すること
にななるので、蒸気PGの温度よりは低くなるこ
とが期待でき、その低くなる分だけ案内管8に接
触するシールリング(第1図参照)も高温になら
ずに済みシールリング11の寿命が向上するとい
う利点がある。
〓発明の効果〓 以上要するにこの発明によれば次のような優れ
た効果を発揮する。
(1) 内燃機関の熱負荷変動に応じて熱交換器の熱
交換能力を調節させるようにしたので、熱負荷
の大きさに合わせて冷却量の調節が行なえ、排
気弁を常に最適温度に制御することができる。
(2) その結果、排気弁を硫酸腐食や異物付着等か
ら有効に保護することができ、排気弁の高信頼
性、高寿命化をはかることができる。
【図面の簡単な説明】
図はこの発明に係る内燃機関の排気弁装置の好
適一実施例を示す図であつて、第1図は第一実施
例に係る装置全体の概略縦断面図、第2図は回転
センサとラツク位置センサの取付位置説明図、第
3図は制御部の入出力系を説明するブロツク図、
第4図は第二実施例に係る熱交換器の概略断面
図、第5図は第三実施例に係る熱交換器の概略縦
断面図、第6図は第四実施に係る熱交換器及びそ
の周辺の概略縦断面図である。 尚、図中1は弁傘部、2は排気弁本体、3は熱
交換器、4は弁軸部、5は冷却材室、6は冷却材
気化室、7は冷却気化室の開放口、8は気化冷却
材案内管、23,24及び26は熱交換能力調節
手段の例示である圧力調整弁、流量制御弁、絞り
弁、43は制御部、55は及び57は熱交換能力
調節手段の他の例示であるオーバーフロー管及び
電動ジヤツキ、Pは一次冷却材、PGは気化一次
冷却材、PLは凝縮一次冷却材、Sは二次冷却材
である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 昇降自在に支持された弁軸部の下端に排気口
    を開閉する弁傘部を有する排気弁本体と、該排気
    弁本体の弁傘部内に形成され、一次冷却材が充填
    された冷却材室と、上記弁軸部内にその上端を開
    放させると共に、下端を上記冷却材室に連通させ
    て形成された冷却材気化室と、該冷却材気化室内
    に挿入された気化冷却材案内管と、該案内管の基
    端部に連結され気化一次冷却材と二次冷却材とを
    間接的に接触させて熱交換する熱交換器と、該熱
    交換器における上記冷却材同士の接触面積を増減
    させて熱交換能力を調節する熱交換能力調節手段
    と、熱負荷の変動に応じて上記熱交換能力調節手
    段を作動させる制御部とを備えたことを特徴とす
    る内燃機関の排気弁装置。
JP24067183A 1983-12-20 1983-12-20 内燃機関の排気弁装置 Granted JPS60132008A (ja)

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