JPH0468442B2 - - Google Patents
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- JPH0468442B2 JPH0468442B2 JP24067283A JP24067283A JPH0468442B2 JP H0468442 B2 JPH0468442 B2 JP H0468442B2 JP 24067283 A JP24067283 A JP 24067283A JP 24067283 A JP24067283 A JP 24067283A JP H0468442 B2 JPH0468442 B2 JP H0468442B2
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01L—CYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
- F01L3/00—Lift-valve, i.e. cut-off apparatus with closure members having at least a component of their opening and closing motion perpendicular to the closing faces; Parts or accessories thereof
- F01L3/12—Cooling of valves
- F01L3/16—Cooling of valves by means of a fluid flowing through or along valve, e.g. air
- F01L3/18—Liquid cooling of valve
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
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- Fluid Mechanics (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)
- Exhaust Gas After Treatment (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
[発明の技術分野]
この発明は内燃機関の排気弁装置に係り、特に
熱負荷の変動に関わらず高温に晒される弁傘部を
冷却しその温度を最適に制御し得るようにしたも
のに関する。
熱負荷の変動に関わらず高温に晒される弁傘部を
冷却しその温度を最適に制御し得るようにしたも
のに関する。
[発明の技術的背景及びその問題点]
内燃機関用排気弁の冷却方式としては、密閉形
の熱サイホンの原理を応用したものと、排気弁を
水で強制冷却するものとがある。
の熱サイホンの原理を応用したものと、排気弁を
水で強制冷却するものとがある。
前者の場合、問題はいかにして蒸気の熱を外部
に取り出すかであつた。従来は弁軸部案内筒壁と
弁軸部との間欠的な接触運動により放熱していた
が、熱負荷の上昇に放熱が追従できずステイツク
を起すため実用化することができなかつた。
に取り出すかであつた。従来は弁軸部案内筒壁と
弁軸部との間欠的な接触運動により放熱していた
が、熱負荷の上昇に放熱が追従できずステイツク
を起すため実用化することができなかつた。
後者にあたつては、所望の高温で維持すること
ができず常に過冷却となり、このため低温腐食を
起したり、局部的な熱応力の増大による破損を生
じたりしてその信頼性と寿命が低かつた。
ができず常に過冷却となり、このため低温腐食を
起したり、局部的な熱応力の増大による破損を生
じたりしてその信頼性と寿命が低かつた。
ところで、排気弁の損傷は、単に高熱化の度合
が強いというだけでなく弁座面に異物などが付着
する、所謂噛み込み現象などによつて惹起される
場合も比較的多い。この異物の付着はある温度以
上では特に著しいことがわかつている。よつて、
この温度以下で維持することが重要であり、その
ためには冷却することと温度を監視することとの
2つの要件を満たさなければならない。ところが
上記いずれの方式もこの2つの要件を満すことが
できなかつたので問題であつた。
が強いというだけでなく弁座面に異物などが付着
する、所謂噛み込み現象などによつて惹起される
場合も比較的多い。この異物の付着はある温度以
上では特に著しいことがわかつている。よつて、
この温度以下で維持することが重要であり、その
ためには冷却することと温度を監視することとの
2つの要件を満たさなければならない。ところが
上記いずれの方式もこの2つの要件を満すことが
できなかつたので問題であつた。
[発明の目的]
この発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
で、その目的はヒートサイホンの原理を応用しな
がら排気弁の冷却とその温度監視とを行なうこと
によつて内燃機関の熱負荷変動にかかわらず、排
気弁を最適温度に制御して内熱機関を安全に運転
することができる内燃機関の排気弁温度制御方法
を得ることである。
で、その目的はヒートサイホンの原理を応用しな
がら排気弁の冷却とその温度監視とを行なうこと
によつて内燃機関の熱負荷変動にかかわらず、排
気弁を最適温度に制御して内熱機関を安全に運転
することができる内燃機関の排気弁温度制御方法
を得ることである。
[発明の概要]
上記目的を達成すべくこの発明は、密閉形熱サ
イホンパイプを有する内燃機関の排気弁におい
て、排気弁内部に一次冷却材を溜めて、その内部
より導出した気化一次冷却材を、二次冷却材と間
接熱交換させて凝縮し、この凝縮一次冷却材を再
び上記排気弁に戻すに際し、内燃機関の熱負荷変
動を検出し、該検出値に応じて二次冷却材の気化
一次冷却材に対する熱交換面積を増減させて排気
弁の温度を制御するようにしたことを特徴とす
る。これにより温度を監視しつつ排気弁を冷却で
きるようにし過冷却や冷却不足が生じないように
したものである。
イホンパイプを有する内燃機関の排気弁におい
て、排気弁内部に一次冷却材を溜めて、その内部
より導出した気化一次冷却材を、二次冷却材と間
接熱交換させて凝縮し、この凝縮一次冷却材を再
び上記排気弁に戻すに際し、内燃機関の熱負荷変
動を検出し、該検出値に応じて二次冷却材の気化
一次冷却材に対する熱交換面積を増減させて排気
弁の温度を制御するようにしたことを特徴とす
る。これにより温度を監視しつつ排気弁を冷却で
きるようにし過冷却や冷却不足が生じないように
したものである。
[発明の実施例]
以下、この発明に係る内燃機関の排気弁温度制
御方法の好適一実施例を添付図面に従つて説明す
る。
御方法の好適一実施例を添付図面に従つて説明す
る。
第1図は本発明方法を説明するための内燃機関
の排気弁装置の一例を示す概略縦断面図である。
の排気弁装置の一例を示す概略縦断面図である。
冷却方式としては予め弁傘部1内に一次冷却材
Pを封入しておき、この気化一次冷却材PGを排
気弁本体2から導出して外部で二次冷却材Sと熱
交換させて放熱・凝縮させ、その凝縮二次冷却材
PLを再び弁傘部1内に戻して弁傘部1を間接冷
却するヒートサイホンの原理を応用している。一
方、熱交換器3の構造を簡略化するとともに、エ
ンジンの熱負荷の変化に応じて弁傘部1の温度を
最適状態に維持すべく熱交換器3の熱交換面積を
迅速に制御できる機構としてある。
Pを封入しておき、この気化一次冷却材PGを排
気弁本体2から導出して外部で二次冷却材Sと熱
交換させて放熱・凝縮させ、その凝縮二次冷却材
PLを再び弁傘部1内に戻して弁傘部1を間接冷
却するヒートサイホンの原理を応用している。一
方、熱交換器3の構造を簡略化するとともに、エ
ンジンの熱負荷の変化に応じて弁傘部1の温度を
最適状態に維持すべく熱交換器3の熱交換面積を
迅速に制御できる機構としてある。
同図に示す如く、2はエンジンのシリンダヘツ
ドにその排気口を開閉すべく設けられた排気弁本
体であり、この排気弁本体2は弁軸部4と、その
一端に一体形成された弁傘部1とからなつてい
る。
ドにその排気口を開閉すべく設けられた排気弁本
体であり、この排気弁本体2は弁軸部4と、その
一端に一体形成された弁傘部1とからなつてい
る。
排気弁本体2の内部は外形に沿つて中空に形成
され、弁傘部1内には一次冷却材たる冷却水Pを
充填するための冷却材室5が形成されている。ま
た、弁軸部4内には上端が外部に開放され且つ下
端が上記冷却材室5に連通された冷却材気化室6
が形成され、加熱された冷却材室5から上昇した
気化冷却材(蒸気)PGを収容するようになつて
いる。高温雰囲気に晒された弁傘部1は、冷却材
室5内の冷却水が気化するときに奪う気化熱によ
つて冷却されるのであり、この気化冷却材たる蒸
気は後述する如く排気弁本体2外へ導出されて二
次冷却材Sとの熱交換により凝縮液化され、再び
冷却材室5に戻り流れるようになつている。
され、弁傘部1内には一次冷却材たる冷却水Pを
充填するための冷却材室5が形成されている。ま
た、弁軸部4内には上端が外部に開放され且つ下
端が上記冷却材室5に連通された冷却材気化室6
が形成され、加熱された冷却材室5から上昇した
気化冷却材(蒸気)PGを収容するようになつて
いる。高温雰囲気に晒された弁傘部1は、冷却材
室5内の冷却水が気化するときに奪う気化熱によ
つて冷却されるのであり、この気化冷却材たる蒸
気は後述する如く排気弁本体2外へ導出されて二
次冷却材Sとの熱交換により凝縮液化され、再び
冷却材室5に戻り流れるようになつている。
弁軸部4には、図示していないが、排気弁本体
2を上方へ付勢するための空気バネと、これの付
勢力に抗して押し下げる油圧タペツトが設けら
れ、これらの連動によつて排気弁本体2は排気口
を開閉すべく昇降駆動されるようになつている。
2を上方へ付勢するための空気バネと、これの付
勢力に抗して押し下げる油圧タペツトが設けら
れ、これらの連動によつて排気弁本体2は排気口
を開閉すべく昇降駆動されるようになつている。
そして、冷却材気化室6内の蒸気を外部へ導出
して凝縮する手段として、冷却材気化室6内には
その上端開放口7を閉塞しつつ固定側より気化冷
却材案内管8が挿入されている。この案内管8は
その一端が開放され他端がこれより直角に延びる
連結管9に連通接続されており、その開放端10
が冷却材気化室6内に挿入されている。排気弁本
体2の昇降動と、着座時の密着性向上をはかるた
めの回転とを許容しつつ冷却材気化室6の開放口
7と案内管8との間をシールするために、開放口
7の内壁に多硬質ゴム製のシールリング11が設
けられている。
して凝縮する手段として、冷却材気化室6内には
その上端開放口7を閉塞しつつ固定側より気化冷
却材案内管8が挿入されている。この案内管8は
その一端が開放され他端がこれより直角に延びる
連結管9に連通接続されており、その開放端10
が冷却材気化室6内に挿入されている。排気弁本
体2の昇降動と、着座時の密着性向上をはかるた
めの回転とを許容しつつ冷却材気化室6の開放口
7と案内管8との間をシールするために、開放口
7の内壁に多硬質ゴム製のシールリング11が設
けられている。
上気連結管9は図示しないシリンダヘツドに固
定され、直角に延びたその端部には蒸気を二次冷
却材たる冷却水Sと間接熱交換させて凝縮させる
熱交換器3がエンジン振動を吸収するためのベロ
ーズ継手12を介して連結されている。この熱交
換器3は、上端が上部ヘツダ13に開放され下端
が連結管に通じる下部ヘツダ14に開放されて起
立した複数の被凝縮管15と、これら被凝縮管1
5を被つて被凝縮管15外周に二次冷却材の水冷
層16とその高さ調節を行なう加圧空気層17と
を形成する調圧室18とから成る。水冷層16側
となる調圧室18の下部には冷却水Sを給排水す
るための給水管19と排水管20とが接続されて
いる。給水管19には回転数一定、吐出量一定の
冷却水ポンプ21とこのポンプ21の入出力口に
接続されたバイパス管22とが連結され、このバ
イパス管22はこれを流れる循環量を制御して冷
却水供給量を制御する流量制御弁23が設けられ
ている。また排水管20は冷却水排水量を制御す
る絞り弁24が設けられ、この絞り弁24と上記
流量制御弁23との制御によつて調圧室18の下
部に所定量の冷却水を供給するようになつてい
る。一方、加圧空気層17側となる調圧室18の
上部には加圧空気Aを供給する圧搾空気供給管2
5が接続され、この供給管25には加圧空気層1
7の圧力を調節する圧力調整弁26が設けられ、
この圧力調整弁26を制御することにより加圧空
気層17内を減圧して水冷層16の高さを上げた
り、逆に増圧して水冷層16の高さを下げたりす
ることができるようになつている。この場合、冷
却水ポンプ21の回転数は一定であり、吐出量も
一定であるから、圧力調整弁26のみの制御では
なくこれと一緒に絞り弁24と流量制御弁23と
を連動して制御するようにすれば無理なく安定し
た水冷層16の高さ調節を行なうことが可能とな
る。このように水冷層16の高さ調節を行なうこ
とによつて、一次冷却材側の上記PGと二次冷却
材たる冷却水Sとの間の接触面積(熱交換面積)
を増減させることができるようになつている。上
記圧力調整弁26、絞り弁24、流量制御弁23
は二次冷却材圧と加圧気体圧とのバランスを調節
して二次冷却材の気化冷却材に対する熱交換面積
を増減させる圧力調節手段を構成している。
定され、直角に延びたその端部には蒸気を二次冷
却材たる冷却水Sと間接熱交換させて凝縮させる
熱交換器3がエンジン振動を吸収するためのベロ
ーズ継手12を介して連結されている。この熱交
換器3は、上端が上部ヘツダ13に開放され下端
が連結管に通じる下部ヘツダ14に開放されて起
立した複数の被凝縮管15と、これら被凝縮管1
5を被つて被凝縮管15外周に二次冷却材の水冷
層16とその高さ調節を行なう加圧空気層17と
を形成する調圧室18とから成る。水冷層16側
となる調圧室18の下部には冷却水Sを給排水す
るための給水管19と排水管20とが接続されて
いる。給水管19には回転数一定、吐出量一定の
冷却水ポンプ21とこのポンプ21の入出力口に
接続されたバイパス管22とが連結され、このバ
イパス管22はこれを流れる循環量を制御して冷
却水供給量を制御する流量制御弁23が設けられ
ている。また排水管20は冷却水排水量を制御す
る絞り弁24が設けられ、この絞り弁24と上記
流量制御弁23との制御によつて調圧室18の下
部に所定量の冷却水を供給するようになつてい
る。一方、加圧空気層17側となる調圧室18の
上部には加圧空気Aを供給する圧搾空気供給管2
5が接続され、この供給管25には加圧空気層1
7の圧力を調節する圧力調整弁26が設けられ、
この圧力調整弁26を制御することにより加圧空
気層17内を減圧して水冷層16の高さを上げた
り、逆に増圧して水冷層16の高さを下げたりす
ることができるようになつている。この場合、冷
却水ポンプ21の回転数は一定であり、吐出量も
一定であるから、圧力調整弁26のみの制御では
なくこれと一緒に絞り弁24と流量制御弁23と
を連動して制御するようにすれば無理なく安定し
た水冷層16の高さ調節を行なうことが可能とな
る。このように水冷層16の高さ調節を行なうこ
とによつて、一次冷却材側の上記PGと二次冷却
材たる冷却水Sとの間の接触面積(熱交換面積)
を増減させることができるようになつている。上
記圧力調整弁26、絞り弁24、流量制御弁23
は二次冷却材圧と加圧気体圧とのバランスを調節
して二次冷却材の気化冷却材に対する熱交換面積
を増減させる圧力調節手段を構成している。
なお、冷却水ポンプ21の回転数を変えて冷却
水量を調整することもできるが、この場合モータ
側の制御が大掛りなものとなり、且つ水の流れが
不安定となる。しかも、被凝縮管15内の蒸気
PGは100℃以上で且つ圧力は大気圧以上となるの
で、水圧変化を生じる水量制御では冷却水Sが沸
騰するおそれがある。
水量を調整することもできるが、この場合モータ
側の制御が大掛りなものとなり、且つ水の流れが
不安定となる。しかも、被凝縮管15内の蒸気
PGは100℃以上で且つ圧力は大気圧以上となるの
で、水圧変化を生じる水量制御では冷却水Sが沸
騰するおそれがある。
よつて、圧力が加わつたまま冷水槽16の高さ
を調節した方が好ましい。
を調節した方が好ましい。
また、27は熱交換器3の上部ヘツダ13に設
けた空気抜き弁である。
けた空気抜き弁である。
ところで、排気弁本体2等の内燃機関の構成要
素に熱負荷を検出するための各種センサが設けて
ある。排気弁本体2にはその弁軸部4から弁傘部
1の表面に沿つて排気弁温度Tmを検出するため
の弁温度センサ30、例えば熱電対が設けられて
いる。気化冷却材案内管8には冷却材気化室6の
蒸気温度Tvを検出するための蒸気温度センサ3
1、例えば熱電対と、同室6の蒸気圧力Pを検出
するための圧力センサ32とが設けられている。
また熱交換器3には冷水槽水位Hを検出するため
の水位センサ33が設けられている。この水位セ
ンサ33は、調圧室18の外にこれの上部と下部
とで連通して調圧室18と同じく加圧空気層17
と水冷層16との二重層が内部に形成される起立
した水位管34と、この水位管34にシールリン
グ35を介して上部から差し込まれ下端に設けた
フロート36により水冷層16の水位に応じて昇
降移動するスケール37と、このスケール37の
目盛を読み取る光電ランプ38とから成り、水冷
層16の高さを常時検出できるようになつてい
る。そして第2図に示す如くクランク軸のギヤ3
9の回転からエンジンの回転数Nを検出する回転
センサ40と、燃料ラツク41の位置を検出する
ラツク位置センサ42とが設けられ、これらはい
ずれも光電ランプ等から構成されている。
素に熱負荷を検出するための各種センサが設けて
ある。排気弁本体2にはその弁軸部4から弁傘部
1の表面に沿つて排気弁温度Tmを検出するため
の弁温度センサ30、例えば熱電対が設けられて
いる。気化冷却材案内管8には冷却材気化室6の
蒸気温度Tvを検出するための蒸気温度センサ3
1、例えば熱電対と、同室6の蒸気圧力Pを検出
するための圧力センサ32とが設けられている。
また熱交換器3には冷水槽水位Hを検出するため
の水位センサ33が設けられている。この水位セ
ンサ33は、調圧室18の外にこれの上部と下部
とで連通して調圧室18と同じく加圧空気層17
と水冷層16との二重層が内部に形成される起立
した水位管34と、この水位管34にシールリン
グ35を介して上部から差し込まれ下端に設けた
フロート36により水冷層16の水位に応じて昇
降移動するスケール37と、このスケール37の
目盛を読み取る光電ランプ38とから成り、水冷
層16の高さを常時検出できるようになつてい
る。そして第2図に示す如くクランク軸のギヤ3
9の回転からエンジンの回転数Nを検出する回転
センサ40と、燃料ラツク41の位置を検出する
ラツク位置センサ42とが設けられ、これらはい
ずれも光電ランプ等から構成されている。
これら弁温度センサ30、上記温度センサ3
1、圧力センサ32、水位センサ33、回転セン
サ40及びラツク位置センサ42は第3図に示す
如く制御部43に電気的に接続され、排気弁温度
信号、蒸気温度信号、蒸気圧力信号、水冷層水位
信号、エンジン回転数信号及びラツク位置信号を
制御部43に入力する。制御部43にはデータ設
定器44が接続され、制御部43に所定の排気弁
温度値や最適な排気弁温度を得るために必要なデ
ータ値を予め入力する。制御部43の出力側は圧
力調整弁26、絞り弁24、流量制御弁23及び
空気抜き弁27に接続され、作動指令信号を出す
ことでこれらの弁の動作を制御するようになつて
いる。
1、圧力センサ32、水位センサ33、回転セン
サ40及びラツク位置センサ42は第3図に示す
如く制御部43に電気的に接続され、排気弁温度
信号、蒸気温度信号、蒸気圧力信号、水冷層水位
信号、エンジン回転数信号及びラツク位置信号を
制御部43に入力する。制御部43にはデータ設
定器44が接続され、制御部43に所定の排気弁
温度値や最適な排気弁温度を得るために必要なデ
ータ値を予め入力する。制御部43の出力側は圧
力調整弁26、絞り弁24、流量制御弁23及び
空気抜き弁27に接続され、作動指令信号を出す
ことでこれらの弁の動作を制御するようになつて
いる。
ここで制御部43の機能について説明する。制
御部43によつて熱交換器3の加圧空気圧を変え
熱交換面積を増減すると、すなわち水冷層16の
高さを調節すると、それに対応して排気弁温度が
制御されるのであるが、この排気弁温度と加圧空
気圧との関係、換言すれば水冷層16の高さと加
圧空気圧とは排気弁温度、或いは蒸気温度、蒸気
圧力、シリンダー内ガス温度、排気ガス温度、エ
ンジンの回転数、燃料ラツクの位置などに関係す
る。そして、排気弁温度にをのぞいたすべての値
は単独で或いは組み合せによつて排気弁温度と対
応するのである。したがつて、上述した各種セン
サにより排気弁温度を直接又は間接的に検出し
て、この検出値に基づいて圧力調節手段を制御す
ることによつて排気弁本体2の温度制御が可能と
なる。各種センサにより検出されるこれらの値の
変動が、本発明の内燃機関の熱負荷変動を意味す
る。具体的に制御部43の機能を説明すると、固
定値制御機能と任意制御機能の2つがあり、これ
らは選択可能である。
御部43によつて熱交換器3の加圧空気圧を変え
熱交換面積を増減すると、すなわち水冷層16の
高さを調節すると、それに対応して排気弁温度が
制御されるのであるが、この排気弁温度と加圧空
気圧との関係、換言すれば水冷層16の高さと加
圧空気圧とは排気弁温度、或いは蒸気温度、蒸気
圧力、シリンダー内ガス温度、排気ガス温度、エ
ンジンの回転数、燃料ラツクの位置などに関係す
る。そして、排気弁温度にをのぞいたすべての値
は単独で或いは組み合せによつて排気弁温度と対
応するのである。したがつて、上述した各種セン
サにより排気弁温度を直接又は間接的に検出し
て、この検出値に基づいて圧力調節手段を制御す
ることによつて排気弁本体2の温度制御が可能と
なる。各種センサにより検出されるこれらの値の
変動が、本発明の内燃機関の熱負荷変動を意味す
る。具体的に制御部43の機能を説明すると、固
定値制御機能と任意制御機能の2つがあり、これ
らは選択可能である。
まず、固定制御機能は、検出値を予め設定した
所望の一定値にすべく圧力調整弁26等を制御す
るものである。排気弁温度Tmを例にとると、デ
ータ設定器44を介して制御部43に予め所望の
排気弁温度Tmoを入力し、これを記憶させてお
く。そして、弁温度センサ30から検出される排
気弁温度信号を温度に換算し、この換算した排気
弁温度Tmと所望の排気弁温度Tmoとを比較させ
る。Tm<Tmoなら冷却のしすぎであるから圧力
調整弁26を開く一方、流量制御弁23及び絞り
弁24を共に閉じる方向に作動すべく、これら圧
力調整弁26、流量制御弁23及び絞り弁24に
作動指令信号を出す。逆にTm>Tmoなら冷却不
足であるから圧力調整弁26にこれを閉じ、流量
制御弁23及び絞り弁24にこれらを開く作動指
令信号を出す。また、TmTmoのときはその時
点で各弁の作動を停止させる。
所望の一定値にすべく圧力調整弁26等を制御す
るものである。排気弁温度Tmを例にとると、デ
ータ設定器44を介して制御部43に予め所望の
排気弁温度Tmoを入力し、これを記憶させてお
く。そして、弁温度センサ30から検出される排
気弁温度信号を温度に換算し、この換算した排気
弁温度Tmと所望の排気弁温度Tmoとを比較させ
る。Tm<Tmoなら冷却のしすぎであるから圧力
調整弁26を開く一方、流量制御弁23及び絞り
弁24を共に閉じる方向に作動すべく、これら圧
力調整弁26、流量制御弁23及び絞り弁24に
作動指令信号を出す。逆にTm>Tmoなら冷却不
足であるから圧力調整弁26にこれを閉じ、流量
制御弁23及び絞り弁24にこれらを開く作動指
令信号を出す。また、TmTmoのときはその時
点で各弁の作動を停止させる。
なお、蒸気圧力P、冷水層水位Hの場合も上述
した場合と全く同じである。このうち冷水層水位
信号はフイードバツク信号としての機能をもつて
いるのでこれを利用し、制御部43の制御対象で
ある各弁を作動させても冷水層16の高さに変化
がない場合は警告を発するようにすることもでき
る。
した場合と全く同じである。このうち冷水層水位
信号はフイードバツク信号としての機能をもつて
いるのでこれを利用し、制御部43の制御対象で
ある各弁を作動させても冷水層16の高さに変化
がない場合は警告を発するようにすることもでき
る。
次に、任意制御機能は、エンジン負荷に対応し
て排気弁温度Tmも変えるように圧力調節手段を
制御するものである。すなわち、エンジン負荷が
変動すると熱の発生量が変わるので排気弁本体2
内の温度差が大きく変化する。したがつて熱応力
も大きく変わる。このため排気弁本体2を保護す
るためには排気弁本体2の温度レベルをある範囲
内に制御することと、熱応力の発生を最小にする
ような温度レベルに制御することが必要となる。
よつて、予め実験等に基づいてエンジン出力と排
気弁温度測定値とから計算により両者の関係式を
作成し、エンジン出力に対する最適な排気弁温度
をデータとしてこれを設定器44を介して制御部
43に記憶させる。エンジン出力、すなわち負荷
はエンゾンの回転数Nと燃料ラツク位置Lとでほ
ぼ決まるので、回転センサN及びラツク位置セン
サLから検出されるこれらの信号をそれぞれの物
理単位に換算し、この換算した測定値N、Lを先
ず記憶させた所望の値N0、L0と照合し、一致す
るまで繰り返し照合させる。一致すると予め求め
て記憶させておいたそのときの最適排気弁温度
Tmo(又は上記温度Tvo、水冷層水位H0)を発生
させる。そしてこの最適排気弁温度Tmoと弁温
度センサ30より得られた実際の排気弁温度Tm
とを比較し、後は固定値制御機能と同様に排気弁
温度Tmが最適排気弁温度となるように圧力調整
弁26、流量制御弁23及び絞り弁24を制御す
る。特に、直接熱応力を受ける弁温度センサ3
0、蒸気温度センサ31、圧力センサ32などと
異り、水位センサ33は熱の影響を受けないので
破損することが少ない。したがつて弁温度センサ
30等が破損しても、水位センサ33による水冷
層水位信号と回転センサ40及びラツク位置セン
サ42によるエンジン負荷信号とからでも、予め
エンジン出力に対する最適な水冷層16の高さを
データとして記憶させておくことにより同様な圧
力調節手段の制御が可能である。
て排気弁温度Tmも変えるように圧力調節手段を
制御するものである。すなわち、エンジン負荷が
変動すると熱の発生量が変わるので排気弁本体2
内の温度差が大きく変化する。したがつて熱応力
も大きく変わる。このため排気弁本体2を保護す
るためには排気弁本体2の温度レベルをある範囲
内に制御することと、熱応力の発生を最小にする
ような温度レベルに制御することが必要となる。
よつて、予め実験等に基づいてエンジン出力と排
気弁温度測定値とから計算により両者の関係式を
作成し、エンジン出力に対する最適な排気弁温度
をデータとしてこれを設定器44を介して制御部
43に記憶させる。エンジン出力、すなわち負荷
はエンゾンの回転数Nと燃料ラツク位置Lとでほ
ぼ決まるので、回転センサN及びラツク位置セン
サLから検出されるこれらの信号をそれぞれの物
理単位に換算し、この換算した測定値N、Lを先
ず記憶させた所望の値N0、L0と照合し、一致す
るまで繰り返し照合させる。一致すると予め求め
て記憶させておいたそのときの最適排気弁温度
Tmo(又は上記温度Tvo、水冷層水位H0)を発生
させる。そしてこの最適排気弁温度Tmoと弁温
度センサ30より得られた実際の排気弁温度Tm
とを比較し、後は固定値制御機能と同様に排気弁
温度Tmが最適排気弁温度となるように圧力調整
弁26、流量制御弁23及び絞り弁24を制御す
る。特に、直接熱応力を受ける弁温度センサ3
0、蒸気温度センサ31、圧力センサ32などと
異り、水位センサ33は熱の影響を受けないので
破損することが少ない。したがつて弁温度センサ
30等が破損しても、水位センサ33による水冷
層水位信号と回転センサ40及びラツク位置セン
サ42によるエンジン負荷信号とからでも、予め
エンジン出力に対する最適な水冷層16の高さを
データとして記憶させておくことにより同様な圧
力調節手段の制御が可能である。
なお、制御部43における上述した演算処理に
基づく圧力調節を円滑にするために、必要に応じ
て制御部43から空気抜き弁27に作動指令信号
を出し、熱交換器3内の空気量を調節するように
なつている。
基づく圧力調節を円滑にするために、必要に応じ
て制御部43から空気抜き弁27に作動指令信号
を出し、熱交換器3内の空気量を調節するように
なつている。
以上の構成よりなるこの実施例の作用について
述べる。
述べる。
排気弁本体2が回転しつつ昇降動している弁動
作状態において、弁傘部1が排気ガスにより加熱
されると、冷却材室5内の冷却水Pが昇温し、そ
の気化時に周囲から熱を奪つて弁傘部1を冷却す
る。そして、この気化した蒸気PGは冷却材気化
室6内を上昇して案内管8、連結管9を経て熱交
換器3の被凝縮管15内に至り、ここで調圧室1
8内の冷却水Sと間接熱交換されて凝縮液化す
る。液化した冷却水PLは連結管9、案内管8を
流下して冷却材室5内に戻流され、再び気化する
というサイクルを繰り返すことになる。このサイ
クルにおいて、エンジン負荷が変動する場合に
は、弁温度センサ30、蒸気温度センサ31、圧
力センサ32、水位センサ33、回転センサ40
及びラツク位置センサ42からの各種信号よりこ
れらの物理単位を制御部43で換算すると共に、
これら換算値と、これらに対応して予め入力して
おいた値とを比較する。この比較は、制御制度や
要求規格からすべての熱負荷要素について行なつ
ても、或いは1つのみに限定例えば排気弁温度
Tmのみに限定して行なつてもよい。そして比較
結果に基づいて制御部43は排気弁温度Tmが所
望の一定値或いは最適な排気弁温度となるように
圧力調整弁26、流量制御弁23及び絞り弁24
に開方向又は閉方向の作動指令信号が出力する。
今、排気弁温度Tmを例にとると、冷え過ぎであ
るTm<Tmoであれば、制御部43は圧力調整弁
26を開く方向に作動し、流量制御弁23及び絞
りベ24を閉じる方向に作動する。これらの作動
により調圧室18内における加圧空気量が増大し
て加圧空気が増え、二次冷却材たる冷却水位に打
ち克つてこれの調圧室18内への流入を抑制し、
水冷層16の高さを低下させる。したがつて二次
冷却材Sに対する気化冷却材PGの接触面積が減
少して熱交換器3における熱交換率が低下し、気
化冷却材PGの凝縮液化量が減少する。その結果、
冷却材室5内に冷却のために戻流される液化一次
冷却材PLが減り、排気弁本体2の冷却が抑制さ
れてこれの温度を上昇させ、もつて排気弁温度
Tmを所望の値に制御することができる。逆に
Tm>Tmoであれば今度は冷却不足であるから、
制御部43は冷却水Sの蒸気PGに対する熱交換
面積を増大させるべく圧力調節手段を制御する。
その結果凝縮液化量が増大し排気弁本体2を更に
冷却して温度を下降させ、もつて排気弁温度Tm
を所望の値に制御することができる。
作状態において、弁傘部1が排気ガスにより加熱
されると、冷却材室5内の冷却水Pが昇温し、そ
の気化時に周囲から熱を奪つて弁傘部1を冷却す
る。そして、この気化した蒸気PGは冷却材気化
室6内を上昇して案内管8、連結管9を経て熱交
換器3の被凝縮管15内に至り、ここで調圧室1
8内の冷却水Sと間接熱交換されて凝縮液化す
る。液化した冷却水PLは連結管9、案内管8を
流下して冷却材室5内に戻流され、再び気化する
というサイクルを繰り返すことになる。このサイ
クルにおいて、エンジン負荷が変動する場合に
は、弁温度センサ30、蒸気温度センサ31、圧
力センサ32、水位センサ33、回転センサ40
及びラツク位置センサ42からの各種信号よりこ
れらの物理単位を制御部43で換算すると共に、
これら換算値と、これらに対応して予め入力して
おいた値とを比較する。この比較は、制御制度や
要求規格からすべての熱負荷要素について行なつ
ても、或いは1つのみに限定例えば排気弁温度
Tmのみに限定して行なつてもよい。そして比較
結果に基づいて制御部43は排気弁温度Tmが所
望の一定値或いは最適な排気弁温度となるように
圧力調整弁26、流量制御弁23及び絞り弁24
に開方向又は閉方向の作動指令信号が出力する。
今、排気弁温度Tmを例にとると、冷え過ぎであ
るTm<Tmoであれば、制御部43は圧力調整弁
26を開く方向に作動し、流量制御弁23及び絞
りベ24を閉じる方向に作動する。これらの作動
により調圧室18内における加圧空気量が増大し
て加圧空気が増え、二次冷却材たる冷却水位に打
ち克つてこれの調圧室18内への流入を抑制し、
水冷層16の高さを低下させる。したがつて二次
冷却材Sに対する気化冷却材PGの接触面積が減
少して熱交換器3における熱交換率が低下し、気
化冷却材PGの凝縮液化量が減少する。その結果、
冷却材室5内に冷却のために戻流される液化一次
冷却材PLが減り、排気弁本体2の冷却が抑制さ
れてこれの温度を上昇させ、もつて排気弁温度
Tmを所望の値に制御することができる。逆に
Tm>Tmoであれば今度は冷却不足であるから、
制御部43は冷却水Sの蒸気PGに対する熱交換
面積を増大させるべく圧力調節手段を制御する。
その結果凝縮液化量が増大し排気弁本体2を更に
冷却して温度を下降させ、もつて排気弁温度Tm
を所望の値に制御することができる。
このように上記実施例によればエンジンの排気
弁温度を熱負荷(排気弁温度、蒸気温度、エンジ
ン回転数及びラツク位置等)の変化に応じて一定
温度又は最適温度となるようにしたので、熱負荷
の変動にかかわらず排気弁を所望の温度に制御す
ることができる。この結果、低負荷における硫酸
腐食、高負荷におけるバナジウム腐食などを有効
に回避でき、寿命を飛躍的に向上させることがで
きる。また燃負荷の変化に対しても排気弁を所望
の温度に制御できるので、弁傘部1の温度変化を
小さくすることができる。その結果、弁傘部1に
加わる熱応力変化小さくなり高温疲労に充分耐え
ることがてき、寿命及び信頼性が格段と向上す
る。更に高熱負荷雰囲気内でも排気弁温度は充分
適温になつているので、材料の高温強度が充分高
い。よつて排気弁に高価な材料、例えば
Nimonic80Aなどを使う必要はなく従来使用され
ている耐熱合金で充分である。
弁温度を熱負荷(排気弁温度、蒸気温度、エンジ
ン回転数及びラツク位置等)の変化に応じて一定
温度又は最適温度となるようにしたので、熱負荷
の変動にかかわらず排気弁を所望の温度に制御す
ることができる。この結果、低負荷における硫酸
腐食、高負荷におけるバナジウム腐食などを有効
に回避でき、寿命を飛躍的に向上させることがで
きる。また燃負荷の変化に対しても排気弁を所望
の温度に制御できるので、弁傘部1の温度変化を
小さくすることができる。その結果、弁傘部1に
加わる熱応力変化小さくなり高温疲労に充分耐え
ることがてき、寿命及び信頼性が格段と向上す
る。更に高熱負荷雰囲気内でも排気弁温度は充分
適温になつているので、材料の高温強度が充分高
い。よつて排気弁に高価な材料、例えば
Nimonic80Aなどを使う必要はなく従来使用され
ている耐熱合金で充分である。
一方、燃焼によつて生じる異物が高温度レベル
において特に著しく弁座面に付着し弁座面を創傷
する。これは高温強度の高い高価な材料にあつて
も弁座面が高温になることにはかわりがないので
事情は同じである。ところが、この実施例によれ
ば異物が付着する温度以下に排気弁温度を制御で
きるので、このような創傷を避けることができ、
この点からも排気弁の寿命を向上させることがで
きる。
において特に著しく弁座面に付着し弁座面を創傷
する。これは高温強度の高い高価な材料にあつて
も弁座面が高温になることにはかわりがないので
事情は同じである。ところが、この実施例によれ
ば異物が付着する温度以下に排気弁温度を制御で
きるので、このような創傷を避けることができ、
この点からも排気弁の寿命を向上させることがで
きる。
また、エンジンの熱負荷と排気弁温度との関係
(温度レベル及び熱応力レベル)は予め計算によ
つて推定することができ、この計算値と実働中の
排気弁温度又は蒸気温度もしくは蒸気圧力等を制
御部43で比較することができるので、冷却の温
度制御が的確かつ容易である。
(温度レベル及び熱応力レベル)は予め計算によ
つて推定することができ、この計算値と実働中の
排気弁温度又は蒸気温度もしくは蒸気圧力等を制
御部43で比較することができるので、冷却の温
度制御が的確かつ容易である。
加うるに熱交換器3の冷却水出口温度が100℃
以上となるので排熱利用に供することができる。
以上となるので排熱利用に供することができる。
尚、第1図のものは熱交換器3内に入る気化二
次冷却材PGと熱交換機3から出る凝縮二次冷却
材PLとが同一の通路を通るようになつているが、
これらを分離して通すようにしてもよい。
次冷却材PGと熱交換機3から出る凝縮二次冷却
材PLとが同一の通路を通るようになつているが、
これらを分離して通すようにしてもよい。
即ち、第4図の熱交換器3は、連通管9から上
昇する蒸気PGを収容して凝縮液化する凝縮室7
0と、この凝縮室70内に水平かつ多段に配設さ
れた凝縮管71と、該凝縮管71を接続すべく凝
縮室70の前後(紙面の表裏方向)に設けられた
図示しない調圧室からなる。この調圧室内には二
次冷却材Sの水冷層とこれを加圧する加圧空気層
とが形成され、上記水冷層には一定圧の冷却水が
給水管63と排水管64により給排され、加圧空
気層には圧搾空気供給管65を通して加圧空気が
供給されている。そして、冷却水と加圧空気との
圧力バランスを調節することにより冷却水が満た
される凝縮管71の本数が増減し、その結果第1
図のものと同様に一次冷却材と二次冷却材との接
触面積を変えられるようになつている。
昇する蒸気PGを収容して凝縮液化する凝縮室7
0と、この凝縮室70内に水平かつ多段に配設さ
れた凝縮管71と、該凝縮管71を接続すべく凝
縮室70の前後(紙面の表裏方向)に設けられた
図示しない調圧室からなる。この調圧室内には二
次冷却材Sの水冷層とこれを加圧する加圧空気層
とが形成され、上記水冷層には一定圧の冷却水が
給水管63と排水管64により給排され、加圧空
気層には圧搾空気供給管65を通して加圧空気が
供給されている。そして、冷却水と加圧空気との
圧力バランスを調節することにより冷却水が満た
される凝縮管71の本数が増減し、その結果第1
図のものと同様に一次冷却材と二次冷却材との接
触面積を変えられるようになつている。
このような外凝縮形の熱交換器3において、蒸
気PGと凝縮液PLとが混流しないように凝縮室7
0内に設けた凝縮管71を蒸気PGの流れに沿つ
てテーパ状とするとともに、下流側を下げて全体
を傾斜させてある。そして熱交換器3に接続され
る連結管9及び気化冷却材案内管8も蒸気PGと
凝縮液PLとが混流しないように分離してある。
連結管9の分離手段は仕切板72で連結管9を上
下に区画形成することによつて行ない、上方を蒸
気、下方を凝縮液の通路としている。また、案内
管8の分離手段は二重管構造とし、内管73を蒸
気PGの通路、外管74を凝縮液PLの通路とする
ことによつて行なつている。外管74の下端には
蒸気PGが入りにくく、逆に凝縮液PLが出やすく
なるように、焼結合金とかスチールウールなどの
多孔質を形成する物質75が充填されている。ま
た、内管73はこれを上昇する蒸気PGが凝縮液
によつて冷却されないように自体で二重管構造と
してある。従つて、蒸気と凝縮液とは完全に分離
されることになるから熱交換器3凝縮能力を格段
として向上させることができる。また案内管8は
凝縮液PLに接触するようになるので、蒸気PGの
温度よりは低くなることが期待でき、その低くな
る分だけ案内管8に接触するシールリング11
(第1図参照)も高温にならずに済みシールリン
グ11の寿命が向上するといる利点がある。
気PGと凝縮液PLとが混流しないように凝縮室7
0内に設けた凝縮管71を蒸気PGの流れに沿つ
てテーパ状とするとともに、下流側を下げて全体
を傾斜させてある。そして熱交換器3に接続され
る連結管9及び気化冷却材案内管8も蒸気PGと
凝縮液PLとが混流しないように分離してある。
連結管9の分離手段は仕切板72で連結管9を上
下に区画形成することによつて行ない、上方を蒸
気、下方を凝縮液の通路としている。また、案内
管8の分離手段は二重管構造とし、内管73を蒸
気PGの通路、外管74を凝縮液PLの通路とする
ことによつて行なつている。外管74の下端には
蒸気PGが入りにくく、逆に凝縮液PLが出やすく
なるように、焼結合金とかスチールウールなどの
多孔質を形成する物質75が充填されている。ま
た、内管73はこれを上昇する蒸気PGが凝縮液
によつて冷却されないように自体で二重管構造と
してある。従つて、蒸気と凝縮液とは完全に分離
されることになるから熱交換器3凝縮能力を格段
として向上させることができる。また案内管8は
凝縮液PLに接触するようになるので、蒸気PGの
温度よりは低くなることが期待でき、その低くな
る分だけ案内管8に接触するシールリング11
(第1図参照)も高温にならずに済みシールリン
グ11の寿命が向上するといる利点がある。
[発明の効果]
以上要するにこの発明によれば次のような優れ
た効果を発揮する。
た効果を発揮する。
(1) 内燃機関の熱負荷変動を検出し、この検出値
に応じて二次冷却材の気化一次冷却材に対する
熱交換面積を増減させて排気弁の温度を制御す
るようにしているので、熱負荷変動にかかわら
ず、排気弁温度を的確に制御して安定させるこ
とができる。
に応じて二次冷却材の気化一次冷却材に対する
熱交換面積を増減させて排気弁の温度を制御す
るようにしているので、熱負荷変動にかかわら
ず、排気弁温度を的確に制御して安定させるこ
とができる。
(2) 排気弁温度の安定化により排気弁温度の過冷
却や冷却不足を防ぐことができ、これらに起因
する金属腐食や損傷を有効に回避して排気弁温
度の信頼性、寿命の向上がはかられ、もつて内
燃機関を完全に運転することができる。
却や冷却不足を防ぐことができ、これらに起因
する金属腐食や損傷を有効に回避して排気弁温
度の信頼性、寿命の向上がはかられ、もつて内
燃機関を完全に運転することができる。
図はこの発明を実施する内燃機関の排気弁装置
の好適一実施例を示す図であつて第1図は第一実
施例に係る装置全体の概略縦断面図、第2図は回
転センサとラツク位置センサの取付位置説明図、
第3図は制御部の入出力系を示すブロツク図、第
4図は第二実施例に係る熱交換器及びその周辺の
概略縦断面図である。 尚、図中2は排気弁たる排気弁本体、3は熱交
換器Pは一次冷却材、PGは気化一次冷却材、PL
は凝縮一次冷却材、Sは二次冷却材である。
の好適一実施例を示す図であつて第1図は第一実
施例に係る装置全体の概略縦断面図、第2図は回
転センサとラツク位置センサの取付位置説明図、
第3図は制御部の入出力系を示すブロツク図、第
4図は第二実施例に係る熱交換器及びその周辺の
概略縦断面図である。 尚、図中2は排気弁たる排気弁本体、3は熱交
換器Pは一次冷却材、PGは気化一次冷却材、PL
は凝縮一次冷却材、Sは二次冷却材である。
Claims (1)
- 1 密閉形熱サイホンパイプを有する内燃機関の
排気弁において、該排気弁内部より導出した気化
一次冷却材を二次冷却材と間接熱交換させて凝縮
し、この凝縮一次冷却材を再び上記排気弁に戻す
に際し、内燃機関の熱負荷変動を検出し、該検出
値に応じて二次冷却材の気化一次冷却材に対する
熱交換面積を増減させて排気弁の温度を制御する
ようにしたことを特徴とする内燃機関の排気弁温
度制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24067283A JPS60132009A (ja) | 1983-12-20 | 1983-12-20 | 内燃機関の排気弁温度制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24067283A JPS60132009A (ja) | 1983-12-20 | 1983-12-20 | 内燃機関の排気弁温度制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60132009A JPS60132009A (ja) | 1985-07-13 |
JPH0468442B2 true JPH0468442B2 (ja) | 1992-11-02 |
Family
ID=17062982
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24067283A Granted JPS60132009A (ja) | 1983-12-20 | 1983-12-20 | 内燃機関の排気弁温度制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60132009A (ja) |
-
1983
- 1983-12-20 JP JP24067283A patent/JPS60132009A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60132009A (ja) | 1985-07-13 |
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