JPH0575179A - ホール素子の製造方法 - Google Patents

ホール素子の製造方法

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JPH0575179A
JPH0575179A JP3263192A JP26319291A JPH0575179A JP H0575179 A JPH0575179 A JP H0575179A JP 3263192 A JP3263192 A JP 3263192A JP 26319291 A JP26319291 A JP 26319291A JP H0575179 A JPH0575179 A JP H0575179A
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insulating
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明彦 平林
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 薄くて、絶縁性能に優れた安価なホール素子
を得る。 【構成】 結晶性基板としてシリコンウエハー26を採
用する。シリコンウエハー26は傷が付きにくい等、取
り扱いが容易であるし、半導体の製造方法として一般的
なシリコンウエハープロセスが利用できる。シリコンウ
エハー26の表面を酸化して2酸化シリコンの絶縁層2
8を作る。この絶縁層28は緻密で絶縁性能に優れてい
るため、絶縁層28を薄くしてホール素子50を薄型に
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はホール効果を応用して計
測や演算等を行うためのホール素子、特に磁性体よりな
る磁気回路中の空隙にホール素子を介在するクランプ式
電流センサに好適なホール素子の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、導体又は半導体に電流を流し、そ
の電流に直角の方向に磁界を加えたとき、それ等の電流
と磁界に直角の方向に電圧を発生する現象をホール効果
と呼んでいる。このホール効果を応用して磁気、電気の
変換、磁束密度の測定、N型、P型半導体の判定等を行
う素子がホール素子である。
【0003】ホール素子は例えば図2に示すような各工
程を経て製造する。先ず、マイカ、サファイア等の結晶
性基板10の上に、InSb、InAs等の半導体薄膜
12を形成する。次に、その半導体薄膜12の上に
【化1】
【化2】
【化3】 等の絶縁膜14を形成する。次に、その絶縁膜14上に
磁性体又は非磁性体からなる本来の基板16を熱硬化性
接着剤の層18を介在して接着する。
【0004】次に、露出した半導体薄膜12から素子2
0のパターンを形成する。次に、その素子20上にオー
ミック電極22を形成する。ダイシングして分割した
後、その電極22にワイヤー24をボンディングする。
【0005】このようにしてホール素子25を形成する
と、結晶性基板10上に半導体薄膜12を形成し、その
上に絶縁層14を形成した上で、本来の基板16に接着
し、その後に結晶性基板10を除去するため、本来の基
板16の上に直接半導体薄膜12を形成する場合と異な
り、本来の基板16によって半導体薄膜12の特性が影
響を受けないので好ましくなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、結晶性
基板として用いるマイカは安価であり、結晶の劈開面を
使えるので好都合であるが、薄くて爪と同じぐらいの硬
度しかないので、わずかなことで傷が付き易い。又、切
断時にはバリが出易いため、その上に作る素子の特性に
悪影響を与える可能性がある。
【0007】サファイアは宝石として高価であり、価格
面で問題がある。又、表面を鏡面仕上げする際の負担が
大きい。
【0008】又、薄膜形成技術によって絶縁膜を形成す
ると、絶縁物の種類、成膜条件、基板の材質や表面状態
等の条件により絶縁膜の特性が異なるため、ホール素子
やその電極と、最終的にホール素子の基板となる構成部
材との間で、十分な絶縁性が得られないし、それを解決
するために他の成形方法による絶縁層を積層する手段に
よれば、ホール素子の全体を薄くすることができない等
の不都合がある。なお、直流からの周波数帯域を有する
クランプ式電流センサでは磁性体よりなる磁気回路中に
空隙を設け、そこにホール素子を挿入する構造を備えて
いる。このため、その感度は空隙の幅に依存しており、
感度を増加させるためにはホール素子も含めた空隙を小
さくする必要がある。
【0009】本発明はこのような従来の問題点に着目し
てなされたものであり、薄くて絶縁性能に優れた安価な
ホール素子の製造方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によるホール素子の製造方法では結晶性基板
にシリコンウエハー26を採用する。そして、シリコン
ウエハー26の表面を酸化して2酸化シリコンの絶縁層
28を形成し、その絶縁層28の上に半導体薄膜30を
形成し、その半導体薄膜30から素子32のパターンを
形成し、その素子32の上に成膜により電極34のパタ
ーンを形成し、それ等の素子32と電極34を覆う絶縁
膜36を形成し、その絶縁膜36の上に基板38を接着
した後、シリコンウエハー26を除去して絶縁層28を
露出させ、その絶縁層28に電極形成用の穴42を開け
るという各工程を踏む。
【0011】
【作用】結晶性基板にシリコンウエハー26を採用する
と、シリコンウエハー26はマイカほど傷が付きにくい
等、取扱が容易となる。又、半導体の製造方法として一
般的なシリコンウエハープロセスによる機械や技術を利
用できるため、好都合となる。しかも、絶縁層28は薄
膜形成技術によらずにシリコンウエハー26の表面を酸
化して2酸化シリコンに変えるだけで得られる。この2
酸化シリコンの絶縁層28は緻密で絶縁性能に優れてい
るため、絶縁層28を薄くしてホール素子48を薄型に
できる。
【0012】
【実施例】以下、添付図面に基づいて、本発明の実施例
を説明する。図1は本発明を適用したホール素子の製造
方法による各工程を示す図である。ホール素子の製造に
際し、結晶性基板としてシリコンウエハー26を採用す
る。このシリコンウエハー26はマイカほど傷が付かな
い等、取扱が容易となる。しかも、半導体の製造方法と
して一般的なシリコンウエハープロセスによる機械や技
術を利用できるため、それ等を用いて製造が行える。
【0013】先ず、シリコンウエハー26の一面を熱酸
化し、表面に
【化1】の絶縁(保護)層28を形成する。なお、必要
に応じて、更に
【化2】等の層を重ねて形成し、絶縁層を多層構造にす
ることもできる。次に、その絶縁層28の上にInS
b、InAs等の半導体薄膜30を形成する。次に、そ
の半導体薄膜30からフォトリソグラフィにより素子3
2のパターンを形成する。次に、その素子32の上に成
膜によりオーミック電極34のパターンを形成する。な
お、オーミック電極34は多層構造にすることもでき
る。
【0014】次に、それ等の素子32とオーミック電極
34の上に
【化1】、
【化2】等の絶縁(保護)膜36を形成する。更に、絶
縁膜36を重ねて成形し、多層構造とすることもでき
る。次に、その絶縁膜36の上に磁性体又は非磁性体か
らなる本来の基板38をエポキシ樹脂等の熱硬化性接着
剤の層40を介在して接着する。なお、クランク式電流
センサ等に用いるホール素子では絶縁膜36の上に磁気
回路の一部を接着剤等を用いて固定する。
【0015】次に、シリコンウエハー26をエッチング
して除去し、絶縁層28を露出する。次に、その絶縁層
28をエッチングして電極形成用の穴42を開ける。次
に、その穴42を埋めるように、穴近傍の絶縁層28の
上に成膜により電極44のパターンを形成する。次に、
残りの露出している絶縁層28の上に
【化1】、
【化2】等からなる絶縁膜46のパターンを形成する。
なお、電極44のパターン形成と絶縁膜46のパターン
形成は省略することができる。
【0016】次に、各々の素子32につき、電気的特性
試験を行なった後、例えば一点鎖線48の位置でダイシ
ングして個々の素子に分割し、ホール素子50を完成す
る。又、電極44のパターン形成等を行なわない場合に
は、穴42に対してワイヤボンデングする。なお、クラ
ンプ式電流センサに用いるホール素子では絶縁膜28或
いは絶縁膜46の上に磁気回路の一部を接着剤等を用い
て固定する。
【0017】このように、結晶性基板としてシリコンウ
エハー26を採用すると、絶縁層28は薄膜形成技術に
よらず、シリコンウエハー26の一面を酸化して表面を
2酸化シリコンに変えるだけで簡単に作られる。しか
も、絶縁層28は緻密で絶縁性能に優れているため、絶
縁層28を薄くしてホール素子50を薄型にできる。そ
れ故、ホール素子50を直流からの周波数帯域を有する
クランプ式電流センサに用いて、その磁気回路の空隙部
分を狭くすることができるため、クランプ式電流センサ
が高感度のものになる。
【0018】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、結晶性基
板としてシリコンウエハーを用いるため、酸化するだけ
で表面に絶縁性能に優れた薄い絶縁層を形成することが
できる。従って、ホール素子を薄型にできる。又、シリ
コンウエハー上へのホール素子の作成は、半導体の製造
方法として一般的なシリコンウエハープロセスによる機
械や技術を利用できるため、製造が容易である。従っ
て、ホール素子を安価に製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したホール素子の製造方法による
各工程を示す図である。
【図2】従来のホール素子の製造方法による各工程を示
す図である。
【符号の説明】
26…シリコンウエハー 28…絶縁層 30…半導体
薄膜 32…素子 34…オーミック電極 36…絶縁
膜 38…基板 42…電極形成用穴 50…ホール素

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコンウエハーの表面を酸化して2酸
    化シリコンの絶縁層を形成し、その絶縁層上に半導体薄
    膜を形成し、その半導体薄膜から素子のパターンを形成
    し、その素子上に成膜により電極のパターンを形成し、
    それ等の素子と電極を覆う絶縁膜を形成し、その絶縁膜
    上に基板を接着した後、シリコンウエハーを除去して絶
    縁層を露出させ、その絶縁層に電極形成用の穴を開ける
    ことを特徴とするホール素子の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010145109A (ja) * 2008-12-16 2010-07-01 Hioki Ee Corp 電流センサの製造方法
JP2010267840A (ja) * 2009-05-15 2010-11-25 Hioki Ee Corp ホール素子の製造方法およびホール素子

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