JPH0574561B2 - - Google Patents

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JPH0574561B2
JPH0574561B2 JP59212644A JP21264484A JPH0574561B2 JP H0574561 B2 JPH0574561 B2 JP H0574561B2 JP 59212644 A JP59212644 A JP 59212644A JP 21264484 A JP21264484 A JP 21264484A JP H0574561 B2 JPH0574561 B2 JP H0574561B2
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iodopropargyl
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ether
test
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Masahiro Nagano
Yoshiaki Sukai
Takeshi Hamada
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Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は防腐用組成物、特に木材防腐用組成物
に関する。 一般に木材は住宅、構築物、家具、調度品等の
材料として広く使用されているが、各種の腐朽菌
によつて腐朽され易い欠点を有するため、特に長
期間屋外で風雨あるいは湿気に曝される住宅、構
築物等の土台、床下部材、柱、壁、床板等の木質
部材に対しては通常防腐剤による防腐処理が施こ
される。 〔従来の技術〕 従来、かかる木質部材の防腐処理に使用される
防腐剤としては、ペンタクロロフエノール、テト
ラクロロフエノール、トリクロロフエノール、ト
リブロモフエノールなどのハロゲン化フエノール
及びそれらのアルカリ金属塩、あるいは脂肪酸エ
ステル類、N−N−ジメチル−N−フレニル−
(N−フルオロジクロルメチルチオ)スルフアミ
ド、キヤプタン、ダイホルタンなどのN−ハロメ
チルチオ化合物、N−ニトロソ−N−シクロヘキ
シルヒドロキシルアミンのカリウム塩およびアル
ミニウム塩、ベンズイミダゾール系化合物、有機
錫系化合物、ヨードプロパルギル系化合物、クレ
オソート油、ナフテン酸金属塩、モノクロルナフ
タリン、CAA(クロム、銅、ヒ素化合物系薬剤)、
PF(フエノール類、無機フツ化物系薬剤)などが
知られており、使用に際しては、これらを水ある
は有機溶剤に溶解させ、又は界面活性剤を用いて
乳化あるいは可溶化させて種々の処理法により木
材に防腐処理を行なわせていた。木材の防腐剤に
より処理法としては、塗布法、浸漬法、吹付法、
接着剤混入法などの簡易処理や、加圧注入、複式
減圧処理(ダブルバキユーム処理)などの圧入処
理がある。これらの処理法の中では防腐効果の点
からは加圧注入処理が優れているが、高価な注入
設備を必要とし、建築現場での処理が不可能であ
ること、充分な薬剤量を木材中に注入するために
は処理に先立つて木材の含水率を低下させるため
の前乾燥及び処理後木材の使用に支障をきたさな
い程度までの後乾燥を必要とすること、又、水溶
性薬剤を使用する場合には被処理材の乾燥に伴な
う寸法変化、割裂の発生があるため、住宅部材な
どでそれ以上の切削加工をなし得ない最終部材へ
の適用は事実上不可能であること、又、油溶性あ
るいは油状の防腐剤を加圧注入する場合には、被
処理材の乾燥に伴なう寸法変化が少ないという長
所を有するが、その反面大量の有機溶剤を使用す
るため火災の危険性があり、又その危険性を防止
するための特別な設備を必要とし、水溶性薬剤に
比し設備費及び処理費が大となる。又、処理木材
の臭気が強く、ベタツキを生じて衣服を汚すなど
の作業上の欠点を有するなど種々の問題点が指摘
される。 一方、簡易処理は、極めて簡便な装置あるいは
用具を用いて木材の防腐処理が可能であるため、
合板工場、製材工場あるいは建築現場での処理が
容易であり、又、被処理材の寸法変化が少なく、
乾燥が容易で、切削加工を終了した最終部材への
適用に際しても何等不都合を生じさせないという
長所を有する反面、加圧注入処理に比べて木材へ
の薬剤吸収量あるいは薬剤湿潤量が少ないので、
被処理材表面に高濃度の薬剤層を形成させないと
充分な防腐効果の持続性が得られないという欠点
がある。そのため、表面処理等の簡易処理用の薬
剤としては、有機ハロゲン系化合物、有機錫系化
合物、N−ハロメチルチオ系化合物あるいはベン
ズイミダゾール系化合物などの防腐効力が強く、
その持続性も良好な化合物が適しているが、これ
らの薬剤はいずれも高価であり、又一般的に有機
溶剤に対する溶解度も小さいものが多い。そこ
で、可能な限り使用液中の薬剤の有効成分濃度を
低く抑制することが製剤化及び経済性の面あるい
は昨今大きな課題とされている化学物質による環
境汚染防止の面、人畜に対する危険を回避する面
等からも望ましいことであり、現在汎用されてい
る防腐剤の使用濃度よりも更に低濃度で十分な防
腐効果を発揮する簡易処理用の木材防腐剤の開発
が要請されている。 又、合板、パーテイクルボード、集成材などの
接着剤を使用して製造される木質材料では、接着
剤中に薬剤を添加して防腐処理を行なう方法は製
造工程に全く改変を要しないため望ましい方法で
あるが、添加した薬剤が硬化した接着剤中に包埋
されてしまい、一部の薬剤のみが防腐効果に寄与
するに過ぎないため、予め包埋による薬剤有効成
分の損失分を算出して過剰量の薬剤を接着剤に添
加することが行なわれている。しかし、これによ
つて木質材料の重要な性能項目である接着強度を
大巾に低下させるという問題点を生ずるため、少
量の添加によつても十分な防腐効果を発揮する薬
剤の提供が要望されている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 本発明は木材あるいは木質材料に対する防腐薬
剤に簡易処理に伴なう上記の欠点あるいは問題点
に着目してなされたもので、従来から行なわれて
きた高価な薬剤の無差別な乱用と、それによつて
惹起されるおそれのある環境汚染あるいは人畜に
対する危険を防止する観点から、木材あるいは木
質材料に可能な限り少量即ち低濃度の薬剤を用い
て塗布、浸漬、吹付けあるいは接着剤混入等の簡
易処理を施すことにより十分な防腐効果が得ら
れ、かつその防腐効力を長期にわたり持続し得る
防腐薬剤を提供することを目的とする。 本発明者はかかる観点から種々研究を行なつた
結果、ヨードプロパルギル系化合物にN−シクロ
ヘキシル−N−メトキシ−2,5−ジメチルフラ
ン−3−カルボキサミド(以下単にフラン環アミ
ドともいう)を添加した組成物が、これらを各々
単独で用いた場合に比し著しい相乗的な木材防腐
効力を発現し、上記の目的に合致する薬剤となる
ことを見出し本発明をなすに至つた。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明は一般式 ROCH2C≡CI 又は ROCH2CH2C≡CI 〔但し、Rはフエニル基(1個以上の水素がハ
ロゲン原子、ニトロ基、低級アルキル基で置換さ
れたものを含む)、β−ナフチル基又はキノリン
残基を表す。〕 で示されるヨードプロパギル系化合物の1種以上
のN−シクロヘキシル−N−メトキシ−2,5−
ジメチルフラン−3−カルボキサミドとの配合物
のみを有効成分とする木材防腐剤である。 このうち前者の一般式ROCH2C≡CIで示され
るヨードプロパルギルエーテル化合物としては、
例えばm−クレジル3−ヨードプロパルギルエー
テル、キシレノール3−ヨードプロパルギルエー
テル、P−クロロフエニル3−ヨードプロパルギ
ルエーテル、ジクロロフエニル3−ヨードプスパ
ルギルエーテル、トリクロロフエニル3−ヨヒド
プロパルギルエーテル、β−ナフチル3−ヨード
プロパルギルエーテル、8−キノリル3−ヨード
プロパルギルエーテル等を挙げることができ、
又、後者の一般式ROCH2CH2C≡CIで示される
ヨードプロパルギルホルマール化合物としては、
例えばm−クレジル3−ヨードプロパルギルホル
マール、キシレノール3−ヨードプロパルギルホ
ルマール、P−クロロフエニール3−ヨードプロ
パルギルホルマール、ジクロロフエニル3−ヨー
ドプロパルギルホルマール、トリクロロフエニー
ル3−ヨードプロパルギルホルマール、βーナフ
チル3−ヨードプロパルギルホルマール、8−キ
ノリル3−ヨードプロパルギルホルマール等を挙
げることができる。 又、上記のヨードプロパルギル系化合物は1種
以上を混合して使用することができる。 次に上記のヨードプロパルギル系化合物と組み
合わせて用いられるフラン環アミドの量は適宜で
あるが、通常ヨードプロパルギル系化合物1重量
部に対し、0.1重量部以上、特に0.5〜10重量部で
あることが望ましい。10重量部以上を配合しても
差支えないが、フラン環アミドは高価であるため
コスト的に自ら制約がある。 本発明の木材防腐剤は油溶性であるため通常適
当な有機溶剤、例えばキシレン、トルエン、灯
油、メタノール、エタノール等に溶解させて油剤
としたり、界面活性剤及び上述の有機溶剤とを組
合せて乳剤としたり、適当な担体に吸着させて粉
剤、乳剤、水和剤としたり、その他適宜の方法で
製剤化して使用に供することができる。又、使用
に際して他の防腐剤、殺菌剤、防黴剤あるいは防
虫剤、防蟻剤等との併用は一向に差支えない。 〔作用〕 本発明の木材防腐剤は製剤化した上、そのまま
又は適宜水に稀釈したのち、塗布、浸漬、吹付、
接着剤混入等の簡易処理により木材又は木質材料
を防腐処理することにより、極めて低濃度の薬剤
処理で相乗的に防腐効果を挙げることできる。更
に土壌処理によつても土壌に接する用途に使用さ
れる木材又は木質材料の防腐効果を挙げることが
できる。 〔実施例〕 以下に本発明の木材防腐剤の製剤例及び試験例
によつて更に詳細に説明する。 1 本発明の木材防腐剤の製剤例(%は重量%を
示す) (1) P−クロロフエニール 3% 3−ヨードプロパルギルエーテル フラン環アミド 6 ポリエチレングリコールオクチル 5 フエニルエーテル(非イオン系界面活性
剤) 灯油 86 (2) 2,4−ジニトロフエニル3− 5.4 ヨードプロパルギルエーテル フラン環アミド 0.6 ポリエチレングリコールアルキル 3% アリルエーテル(非イオン系界面活性剤) キシレン 91 (3) β−ナフチル3−ヨードプロパル 3 ギルエーテル フラン環アミド 6 ポリエチレングリコールアルキル 7 アリルエーテル (4) 8−キノリル3−ヨードプロパル 5 ギルエーテル フラン環アミド 2.5 ポリエチレングリコールラウリル 5 エーテル(非イオン系界面活性剤) 灯油 87.5 (5) P−クロロフエニル3−ヨード 9 プロパルギルホルマール フラン環アミド 18 アルキルベンゼンスルホン酸 3 カルシウム(以下ABSCa塩と略記)(アニ
オン系界面活性剤) ポリエチレングリコールアルキル 7% アリルエーテル 灯油 63 (6) 2,4,5−トリクロオフエニル 10 3−ヨードプロパルギルホルマール フラン環アミド 20 ABSCa塩 3 ポリエチレングリコールアルキル 7 アリルエーテル キシレン 60 (7) 8−キノリル3−ヨードプロパル 12 ギルホルマール フラン環アミド 24 ABSCa塩 3 ポリエチレングリコールアルキル 7 アリルエーテル キシレン 54 (8) β−ナフチル3−ヨードプロパル 4 ギルエーテル フラン環アミド 2% ポリエチレングリコールアルキル 7 アリルエーテル キシレン 87 (9) P−クロロフエニル3−ヨード 10 プロパルギルホルマール フラン環アミド 10 ABSCa塩 3 ポリエチレングリコールアルキル 7 アリルエーテル 灯油 70 (10) 2,4,5−トリクロロフエニル 16 3−ヨードプロパルギルホルマール フラン環アミド 24 ABSCa塩 3 ポリエチレングリコールアルキル 7 アリルエーテル キシレン 50 (11) 8−キノリル3−ヨードプロパル 12 ギルホルマール フラン環アミド 30% ABSCa塩 3 ポリエチレングリコールアルキル 7 アリルエーテル キシレン 48 (12) P−クロロフエニル3−ヨード 4 プロパルギルエーテル フラン環アミド 0.2 ポリエチレングリコールオクチル 5 フエニルエーテル キシレン 90.8 (13) β−ナフチル3−ヨードプロパル 6 ギルエーテル フラン環アミド 0.5 ポリエチレングリコールアルキル 7 アリルエーテル キシレン 86.5 (14) 2,4,5−トリクロロフエニル 16 3−ヨードプロパルギルエーテル フラン環アミド 1.2 ポリエチレングリコールアルキル 7% アリルエーテル ABSCa塩 3 キシレン 72.8 又、比較用としての製剤として以下の組成物を
調製した。 比較の製剤 (1) β−ナフチル3−ヨードプロパル 35% ギルエーテル ポリエチレングリコール 7 アルキルアリルエーテル ABSCa塩 3 キシレン 55 (2) P−クロロフエニル3−ヨード 20 プロパルギルホルマール ポリエチレングリコール 7 アルキルアリルエーテル ABSCa塩 3 キシレン 70 (3) 8−キノリル3−ヨードプロ 25% パルギルホルマール ポリエチレングリコール 7 アルキルアリルエーテル ABSCa塩 3 キシレン 65 (4) P−クロロフエニル3− 1.2 ヨードプロパルギルエーテル キシレン 98.8 (5) 2,4−ジニトロフエニル 1.5 3−ヨードプロパルギルエーテル キシレン 98.5 (6) β−ナフチル3−ヨード 1.8 プロパルギルエーテル キシレン 98.2 (7) P−クロロフエニル3− 0.9 ヨードプロパルギルホルマール 灯油 99.1 (8) 2,4,5−トリクロロフエニル 0.9 3−ヨードプロパルギルホルマール キシレン 99.1% (9) 8−キノリル3−ヨードプロパル 1.5 ギルホルマール キシレン 98.5 (10) 2,4,5−トリクロロフエニル 25 3−ヨードプロパルギルホルマール メタノール 75 (11) フラン環アミド 60 ポリエチレングリコール 7 アルキルアリルエーテル ABSCa塩 3 灯油 30 2 比較試験 試験例 1 社団法人日本木材保存協会規格第1号(1979
年)「塗布・吹付け・浸漬用木材防腐剤の防腐効
力試験方法」に準じて、本発明の木材防腐剤の製
剤と比較の製剤とを試験材として用いた杉辺材及
びブナ辺材(寸法2×4×0.5cm)に夫々有効成
分量が試験材の表面積1m2に対しそれぞれ2.0,
1.0,0.5,0.25g付着するように油剤の場合はその
まま、乳剤の場合は適宜水で希釈して塗布したの
ち、20日間自然乾燥し、耐候操作(静水中に30秒
間浸漬し、26±2℃、70%RH条件で4時間放置
後40℃の通風乾燥器中で20時間乾燥する操作を1
サイクルとし、これを10サイクル繰返す)を行な
い、杉辺材についてはオオウズラタケ、ブナ辺材
についてはカワラタケを供試菌として用い、8週
間、28℃、RH70%の条件で腐朽させ、各試験材
の重量減少率(%)を算出した。その結果を第1
表に示した。なお、表中の数値は各試験材9枚に
ついての平均重量減少率を示した。
【表】
【表】
【表】
【表】 第1表の結果から明らかなように、本発明の木
材防腐剤製剤は比較の製剤に比し著しく少ない有
効成分量でオオウズラタケ、カワラタケの双方に
効果を発揮しており、ヨードプロパルギル系化合
物とフラン環アミドの両者を含有するときは、
各々単独で使用する場合に比し、相乗的な木材防
腐効果を示していることが判る。又、本発明の木
材防腐剤において、ヨードプロパルギル系化合物
の有効成分量(Aとする)とフラン環アミドの有
効成分量(Bとする)の含有比率、即ちB/A
は、0.1以上とくに0.5以上の特に相乗効果が著し
く発揮され、比較の製剤の薬剤有効成分を単独で
使用した場合の約3〜4倍の木材防腐効果を示す
ことが判る。 試験例 2 尿素樹脂および尿素メラミン樹脂各100重量部
に対し、増量剤として小麦粉18重量部、硬化剤と
して塩化アンモニウム1重量部、更に水10重量部
を加えて十分混合した後、本発明の木材防腐剤製
剤および比較の製剤を第2表左欄に示す所定濃度
になるように添加して防腐剤配合接着剤を調製
し、これを夫々ホワイトラワンの芯板(30×30×
0.3cm)に片面17.5g宛両面について35gを塗布し
たのち、ホワイトラワンの表裏板(30×30×0.15
cm)をその両面に貼り、冷圧(常温、10Kg/cm2
で15分間、解圧放置時間30分間、熱圧(120℃、
10Kg/cm2)で120秒間の条件で3プライの合板を
製造した。これらの合板から3cm角の防腐効力試
験用の試験片を調製し、JISA9302「木材防腐剤の
防腐効力試験方法」に準じた方法で3ケ月間オオ
ウズラタケ及びカワラタケを供試菌として試験片
を腐朽させ、防腐性能を調査した結果を第2表に
示した。なお、表中の数値は耐候操作を行なわな
い場合の試験片の重量減少率(%)を示し、又左
欄( )中の数値は仕上り合板1m2当りの薬剤有
効成分含有量を示す。
【表】 第2表の結果から明らかなように、尿素樹脂及
び尿素メラミン樹脂系接着剤中に比較の製剤(3),
(10),(11)を添加した場合、その濃度が約6.4〜7.4、
即ち合板1m3当り薬剤の有効成分が120〜
2500g/m3含有されてようやく防腐効力を示すの
に対して、本発明の製剤(6),(7)を添加した場合
は、接着剤に対する添加濃度が1.7〜2.3%、即ち
合板1m3当り薬剤有効成分の含有量が400〜
500g/m3と、比較の製剤の約1/3〜1/5の僅かな
量で十分な防腐効果を発揮することが判る。 又、本試験例で用いた合板のうち、第2表で重
量減少率0%の良好な防腐効果を示した合板の残
りの試験片から接着力測定用試験片を調製し、尿
素樹脂接着剤で接着した合板については温冷水浸
せき試験、尿素メラミン樹脂接着剤で接着した合
板については煮沸繰返し試験を適用し接着強度を
測定した結果、本発明の木材防腐剤製剤を混入し
た接着剤を用いて製造した合板は、10〜15Kg/cm2
の接着強度(平均木部破断率100%)を示すのに
対し、比較の製剤を混入した接着剤を用いて製造
した合板は、5〜7Kg/cm2の接着強度(平均木部
破断率100%)しか示さず、殆どがJAS基準(ラ
ワン材の場合7Kg/cm2以上)に不合格であること
が判明した。 試験例 3 山陽木材防腐株式会社中央研究所の構内敷地に
直径15cm、深さ30cmの穴を堀り、堀り取つた土壌
に本発明の木材防腐剤製剤および比較の製剤の水
希釈液を各88.3ml(5/m2)添加し、十分に攪
拌混合したのち元の穴に戻し、長さ30cm、3cm角
に製材した赤松辺材杭を各1本埋め、約2年間放
置した後、杭の土壌と接する部分の腐朽状況を農
林水産省林業試験場防腐研究室の6段階基準評価
法により調査した。その結果を第3表に示した。
なお、表中の数値は各試験区とも試験材5本につ
いての平均被害度を算出して示した。
【表】
〔発明の効果〕
以上詳細に説明したように、本発明の木材防腐
剤は、従来一般的に使用されている公知の木材用
防腐剤であるヨードプロパルギル系化合物とフラ
ン環アミドとを組み合わせた配合物であつて、こ
れらを各々単独で使用する場合に比して顕著な相
乗作用を示すものである。そして、木材に塗布、
浸せき、吹付け処理あるいは合板、パーテイクル
ボード、集成材等の木質材料製造時の接着剤中に
混入処理する、いわゆる簡易処理のみならず、木
造建築物等の床下土壌に撒布処理することによつ
ても従来の防腐剤の1/3〜1/4の有効成分濃度で十
分な防腐効果が得られる利点がある。更に本発明
の木材防腐剤においては、従来一般的に使用され
ていた薬剤量を大幅に削減することが可能となる
ので、処理コストの大幅な軽減がはかられ、又、
接着剤中に混入処理した場合でも合板等の木質材
料の重要な性能項目である接着強度を低下させる
ということがない。又、建築現場での防腐予防工
事においても従来のように防腐剤を無差別に木材
に吹付けたり、土壌に撒布したりして環境を汚染
したり、人畜に危険を及ぼすという懸念が極めて
少なくなる等顕著な効果が得られるものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 ROCH2C≡CI 又は ROCH2CH2C≡CI 〔但し、Rはフエニル基(1個以上の水素がハ
    ロゲン原子、ニトロ基、低級アルキル基で置換さ
    れたものを含む)、β−ナフチル基又はキノリン
    残基を表す。〕 で示されるヨードプロパギル系化合物の1種以上
    とN−シクロヘキシル−N−メトキシ−2,5−
    ジメチルフラン−3−カルボキサミドとの配合物
    のみを有効成分とする木材防腐剤。
JP21264484A 1984-10-12 1984-10-12 木材防腐剤 Granted JPS6191109A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0739868U (ja) * 1993-12-28 1995-07-18 寛登 高橋 ドライバー
JPH08318008A (ja) * 1995-01-13 1996-12-03 Acushnet Co ゴルフクラブ

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6161802A (ja) * 1984-08-31 1986-03-29 武田薬品工業株式会社 木材保存剤

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