JPH0574350A - Ｃｒｔ用ネツク管の洗浄方法 - Google Patents
Ｃｒｔ用ネツク管の洗浄方法Info
- Publication number
- JPH0574350A JPH0574350A JP25835091A JP25835091A JPH0574350A JP H0574350 A JPH0574350 A JP H0574350A JP 25835091 A JP25835091 A JP 25835091A JP 25835091 A JP25835091 A JP 25835091A JP H0574350 A JPH0574350 A JP H0574350A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- neck tube
- crt
- cleaning
- hydrogen peroxide
- neck
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)
- Surface Treatment Of Glass (AREA)
- Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ネック管表面を侵食しないために表面に微細
な凹凸が発生せず、付着した汚れのみを除去することが
可能なネック管の洗浄方法を提供する 【構成】 まず、所定形状に成形・加工されたカラーＣ
ＲＴ用ネック管を、過酸化水素水で満たされた超音波洗
浄槽に浸漬する。次いで過酸化水素水に３００ｋＨｚ〜
１０ＭＨｚの超音波振動を与えて、ネック管を超音波洗
浄する。その後、ネック管を純水で濯ぎ、乾燥させる。
な凹凸が発生せず、付着した汚れのみを除去することが
可能なネック管の洗浄方法を提供する 【構成】 まず、所定形状に成形・加工されたカラーＣ
ＲＴ用ネック管を、過酸化水素水で満たされた超音波洗
浄槽に浸漬する。次いで過酸化水素水に３００ｋＨｚ〜
１０ＭＨｚの超音波振動を与えて、ネック管を超音波洗
浄する。その後、ネック管を純水で濯ぎ、乾燥させる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ＣＲＴ用ネック管の洗
浄方法に関し、より詳しくはカラーＣＲＴ用にバーナー
加工されたネック管の洗浄方法に関するものである。
浄方法に関し、より詳しくはカラーＣＲＴ用にバーナー
加工されたネック管の洗浄方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】カラーＣＲＴのネック部は、その内部に
電子線を放射する電子銃が装填され、非常に高い電圧が
印加されるため、ネック内面のエッジ形成部、例えば内
装黒鉛の端部近傍に電界集中が起こらないように、極め
て清浄な内表面を有することが要求される。
電子線を放射する電子銃が装填され、非常に高い電圧が
印加されるため、ネック内面のエッジ形成部、例えば内
装黒鉛の端部近傍に電界集中が起こらないように、極め
て清浄な内表面を有することが要求される。
【０００３】このようなカラーＣＲＴのネック部に用い
られるネック管は、通常、素材ガラス管を適当な寸法に
切断し、バーナー加熱加工して製造される。しかしなが
らこれらの加工工程中や搬送中に、ガラス粉、工場内の
塵埃、オイルミスト、ダンボールケース等から生じる
Ｓ、Ｃｌ、Ｃａ、Ｃ等の成分からなる微粒子状、繊維
状、あるいは極めて薄い膜状の汚れがネック管の内外表
面に付着する。このためバーナー加熱加工後に、アルカ
リ性を有する洗剤を用いて洗浄し、表面を清浄化してい
る。
られるネック管は、通常、素材ガラス管を適当な寸法に
切断し、バーナー加熱加工して製造される。しかしなが
らこれらの加工工程中や搬送中に、ガラス粉、工場内の
塵埃、オイルミスト、ダンボールケース等から生じる
Ｓ、Ｃｌ、Ｃａ、Ｃ等の成分からなる微粒子状、繊維
状、あるいは極めて薄い膜状の汚れがネック管の内外表
面に付着する。このためバーナー加熱加工後に、アルカ
リ性を有する洗剤を用いて洗浄し、表面を清浄化してい
る。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらアルカリ
性の洗剤による洗浄は、ガラスを侵食する作用を利用し
て付着した汚れを除去する方法であるため、軽微ではあ
るがネック管の表面を劣化させる。
性の洗剤による洗浄は、ガラスを侵食する作用を利用し
て付着した汚れを除去する方法であるため、軽微ではあ
るがネック管の表面を劣化させる。
【０００５】また、この方法では均一に侵食させること
が難しいために、ネック管表面に微細な凹凸が生じる。
ネック管の内表面に凹凸が存在していると、高電圧が印
加された場合、ここに電界が集中し、部分放電が起こっ
て電子銃に悪影響を及ぼし易くなる。加えてこの部分の
劣化がネック内部の沿面放電によってさらに進行し、ネ
ック部の貫通破壊を誘起するおそれがある。
が難しいために、ネック管表面に微細な凹凸が生じる。
ネック管の内表面に凹凸が存在していると、高電圧が印
加された場合、ここに電界が集中し、部分放電が起こっ
て電子銃に悪影響を及ぼし易くなる。加えてこの部分の
劣化がネック内部の沿面放電によってさらに進行し、ネ
ック部の貫通破壊を誘起するおそれがある。
【０００６】本発明の目的は、ネック管表面を侵食しな
いために表面に微細な凹凸が発生せず、付着した汚れの
みを除去することが可能なネック管の洗浄方法を提供す
ることである。
いために表面に微細な凹凸が発生せず、付着した汚れの
みを除去することが可能なネック管の洗浄方法を提供す
ることである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明のＣＲＴ用ネック
管の洗浄方法は、ＣＲＴ用ネック管を過酸化水素水中で
超音波洗浄することを特徴とする。
管の洗浄方法は、ＣＲＴ用ネック管を過酸化水素水中で
超音波洗浄することを特徴とする。
【０００８】また、本発明のＣＲＴ用ネック管の洗浄方
法は、ＣＲＴ用ネック管を過酸化水素水中で超音波洗浄
した後、該ＣＲＴ用ネック管の表面に紫外線を照射する
ことを特徴とする。
法は、ＣＲＴ用ネック管を過酸化水素水中で超音波洗浄
した後、該ＣＲＴ用ネック管の表面に紫外線を照射する
ことを特徴とする。
【０００９】
【作用】本発明の方法によりＣＲＴ用ネック管を洗浄す
るには、まず所定形状に成形したＣＲＴ用ネック管を過
酸化水素水で満たした超音波洗浄槽中に浸漬する。なお
過酸化水素水の濃度は取り扱いが容易な５％以下、特に
３％以下のものを使用することが好ましい。
るには、まず所定形状に成形したＣＲＴ用ネック管を過
酸化水素水で満たした超音波洗浄槽中に浸漬する。なお
過酸化水素水の濃度は取り扱いが容易な５％以下、特に
３％以下のものを使用することが好ましい。
【００１０】次いで、過酸化水素水に超音波振動を与え
ることによって、過酸化水素水がネック管表面を侵食・
劣化することなく、付着した汚れのみを除去する。なお
過酸化水素水に与える超音波振動は、３００ｋＨｚ〜１
０ＭＨｚが適当である。
ることによって、過酸化水素水がネック管表面を侵食・
劣化することなく、付着した汚れのみを除去する。なお
過酸化水素水に与える超音波振動は、３００ｋＨｚ〜１
０ＭＨｚが適当である。
【００１１】さらに本発明のＣＲＴ用ネック管の洗浄方
法は、付着した汚れが落ち難い場合、超音波洗浄後、洗
浄槽から引き上げたネック管の表面に紫外線を照射す
る。紫外線を照射すると、過酸化水素水の分解が促進さ
れて活性な酸素が発生し、これによって超音波洗浄で除
去できなかった有機的な汚れが分解除去される。
法は、付着した汚れが落ち難い場合、超音波洗浄後、洗
浄槽から引き上げたネック管の表面に紫外線を照射す
る。紫外線を照射すると、過酸化水素水の分解が促進さ
れて活性な酸素が発生し、これによって超音波洗浄で除
去できなかった有機的な汚れが分解除去される。
【００１２】なお、上記のようにして洗浄したＣＲＴ用
ネック管は、さらに純水中で濯いだ後、清浄な高圧空気
や熱風を吹き付けたり、あるいはフッ素炭素化合物の蒸
気中に通したりして、ウォーターマークと呼ばれる洗浄
残さが残らないように乾燥させることが望ましい。
ネック管は、さらに純水中で濯いだ後、清浄な高圧空気
や熱風を吹き付けたり、あるいはフッ素炭素化合物の蒸
気中に通したりして、ウォーターマークと呼ばれる洗浄
残さが残らないように乾燥させることが望ましい。
【００１３】
（実施例１）まず所定の寸法に切断され、ガスバーナー
によりフレア加工されたカラーＣＲＴ用ネック管を用意
し、これを一旦ダンボールケースに収納した。１週間
後、ダンボールケースからネック管を取り出して、その
内外表面を電子顕微鏡にて観察したところ、数μｍ程度
の大きさの微粒子状、及び繊維状の付着異物が多数認め
られた。
によりフレア加工されたカラーＣＲＴ用ネック管を用意
し、これを一旦ダンボールケースに収納した。１週間
後、ダンボールケースからネック管を取り出して、その
内外表面を電子顕微鏡にて観察したところ、数μｍ程度
の大きさの微粒子状、及び繊維状の付着異物が多数認め
られた。
【００１４】このネック管を、過酸化水素水（３％）で
満たされた超音波洗浄槽に浸漬し、４００〜６００ｋＨ
ｚの超音波振動を３０秒間与えて超音波洗浄を行った。
次いでこのネック管を純水で濯いだ後、清浄な高圧空気
を噴射して付着している水分を除去し、さらに電気温風
炉中を通過させた。
満たされた超音波洗浄槽に浸漬し、４００〜６００ｋＨ
ｚの超音波振動を３０秒間与えて超音波洗浄を行った。
次いでこのネック管を純水で濯いだ後、清浄な高圧空気
を噴射して付着している水分を除去し、さらに電気温風
炉中を通過させた。
【００１５】（実施例２）実施例１と同様にして過酸化
水素水中で２０秒間超音波洗浄したカラーＣＲＴ用ネッ
ク管に、さらに高圧水銀灯を用いて紫外線を３０秒間照
射した。次いでネック管を純水中で濯いだ後、清浄な高
圧空気を噴射し、電気温風炉中を通過させた。
水素水中で２０秒間超音波洗浄したカラーＣＲＴ用ネッ
ク管に、さらに高圧水銀灯を用いて紫外線を３０秒間照
射した。次いでネック管を純水中で濯いだ後、清浄な高
圧空気を噴射し、電気温風炉中を通過させた。
【００１６】このようにして洗浄した各実施例のネック
管の内外表面を電子顕微鏡によって詳細に観察したとこ
ろ、いずれのネック管においても付着異物は除去されて
いた。しかもその表面には全く侵食・劣化された痕跡が
認められず、清浄な状態を有していた。
管の内外表面を電子顕微鏡によって詳細に観察したとこ
ろ、いずれのネック管においても付着異物は除去されて
いた。しかもその表面には全く侵食・劣化された痕跡が
認められず、清浄な状態を有していた。
【００１７】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のＣＲＴ用
ネック管の洗浄方法によれば、ネック管の表面を侵食・
劣化させることなく、付着した汚れを除去し、清浄な内
外表面を得ることができるために、ＣＲＴ用ネック管、
特にカラーＣＲＴ用ネック管の洗浄に好適である。
ネック管の洗浄方法によれば、ネック管の表面を侵食・
劣化させることなく、付着した汚れを除去し、清浄な内
外表面を得ることができるために、ＣＲＴ用ネック管、
特にカラーＣＲＴ用ネック管の洗浄に好適である。
Claims (2)
- 【請求項１】 ＣＲＴ用ネック管を過酸化水素水中で超
音波洗浄することを特徴とするＣＲＴ用ネック管の洗浄
方法。 - 【請求項２】 ＣＲＴ用ネック管を過酸化水素水中で超
音波洗浄した後、該ＣＲＴ用ネック管の表面に紫外線を
照射することを特徴とするＣＲＴ用ネック管の洗浄方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25835091A JPH0574350A (ja) | 1991-09-10 | 1991-09-10 | Ｃｒｔ用ネツク管の洗浄方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25835091A JPH0574350A (ja) | 1991-09-10 | 1991-09-10 | Ｃｒｔ用ネツク管の洗浄方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0574350A true JPH0574350A (ja) | 1993-03-26 |
Family
ID=17319021
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25835091A Pending JPH0574350A (ja) | 1991-09-10 | 1991-09-10 | Ｃｒｔ用ネツク管の洗浄方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0574350A (ja) |
-
1991
- 1991-09-10 JP JP25835091A patent/JPH0574350A/ja active Pending
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2568371B2 (ja) | 真空チャンバ用の新規な蓋および扉、並びにそれに対する前処理 | |
| CN103008311B (zh) | 一种基于紫外光的干式清洗方法 | |
| JPS616285A (ja) | 逆スパツタリングによつて型を浄化する方法及び装置 | |
| DE4034842A1 (de) | Verfahren zur plasmachemischen reinigung fuer eine anschliessende pvd oder pecvd beschichtung | |
| US6407385B1 (en) | Methods and apparatus for removing particulate foreign matter from the surface of a sample | |
| CN115254766B (zh) | 一种半导体设备氧化铝陶瓷喷射器的洗净再生方法 | |
| KR101294643B1 (ko) | 입자를 함유하는 레지스트 박리액 및 그것을 이용한 박리방법 | |
| US5362330A (en) | Process for the emission-free, in particular CFC-free, cleaning of precision optics or optical element groups | |
| JPH0574350A (ja) | Ｃｒｔ用ネツク管の洗浄方法 | |
| TW201446346A (zh) | 腔室元件的濕式清潔法 | |
| JPH0262959B2 (ja) | ||
| JPH11329241A (ja) | ランプ用管体の洗浄方法 | |
| JPH0727855B2 (ja) | 電子ビーム露光装置のクリーニング方法 | |
| JPH08197277A (ja) | レーザ処理装置及びレーザ処理方法 | |
| JPH10189526A (ja) | レチクルの洗浄方法及びその装置 | |
| KR20020000194A (ko) | 레이저와 에이치씨엘 어닐링을 이용한 이엘디 세정 방법 | |
| JPS6191930A (ja) | 半導体基板の清浄方法 | |
| ATE271716T1 (de) | Verfahren zur erzeugung eines gepulsten elektronenstrahls und triggerplasmaquelle zur durchführung des verfahrens | |
| KR20020000192A (ko) | 레이저와 에이알 이씨알 플라스마를 이용한 플라즈마디스플레이 패널 세정 방법 | |
| JPS61125131A (ja) | 集積回路基板の洗浄および／または灰化方法 | |
| KR20020000198A (ko) | 레이저와 에이치씨엘 어닐링을 이용한 플라즈마디스플레이 패널 세정 방법 | |
| KR20020000195A (ko) | 레이저와 에이치씨엘 어닐링을 이용한 에프이디 세정 방법 | |
| US6357453B1 (en) | System and method for cleaning cathode ray tube funnels prior to application of interior coating | |
| JPH11169806A (ja) | 光学装置用部品の洗浄方法 | |
| JPH08283706A (ja) | 表面清浄化方法 |