JPH0574272U - 釣 元 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 釣元のロック管の防食及び釣元線条の補強を
図ると共に、集魚効果を向上させることである。 【構成】 釣元のロック管７のまわりに、蓄光剤を含浸
させたプラスチックチューブ８を被覆した構成とした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、大型魚等の釣り漁法に用いる釣元に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

大型魚等の釣り漁法に用いる釣元の一例を図４に示す。この釣元は、釣針１の 上端に設けた孔２に金属環３を嵌め、その金属環３にナイロンテグス４の先端を 通して折返している。テグス４が金属環３を通る部分にはＵ形のアルミチューブ ５を被せ、そのアルミチューブ５の両端を接近させるようにわん曲させている。 テグス４の折返し端６をテグス４の本体の一部に沿わせ、折返し端６と合わせて ２本になったテグス４の部分に金属製のロック管７を嵌め、これにかしめを施し て、テグス４の折返し端６をテグス４の本体にロックしている。

【０００３】 上記のナイロンテグス４に代えて、金属ワイヤーを用いる場合もある。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

上記のごとき釣元を用いてマグロ等の大型魚を釣る場合、釣針１に付けた餌（ サバ等）に引き寄せられて魚が集まるわけであるが、従来の釣元は集魚効果は専 らその餌にたよっている実情である。また、ナイロンテグス４を用いた場合、ロ ック管７の根元においてナイロンテグス４が脆弱化しやすい問題もある。

【０００５】 そこで、この考案の第一の目的は釣元に海中で光輝性を発揮する部材を付属さ せることにより、集魚効果を向上させることである。

【０００６】 また、第二の目的は、上記の部材を単に付加させるだけでなく、その部材によ りロック管７の腐蝕を防止すると共に、ロック管７の根元におけるテグスの補強 を図り、釣元の耐久性を増すことである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上記の課題を達成するために、この考案は釣針の上端に嵌めた環に釣元線条の 先端部を通して折返し、その折返し端を釣元線条の一部にロック管によりロック してなる釣元において、上記ロック管に蓄光剤を含浸したプラスチックチューブ を被覆した構成としたものである。

【０００８】

【作用】

上記のプラスチックチューブは、海中においてこれに含浸された蓄光剤が光る 。また、プラスチックチューブはロック管に密着し、海水との直接的な接触を避 け、その腐蝕を防止すると共に、ロック管の根元における釣元線条を補強する。

【０００９】

【実施例】

図１及び図２に示すように、釣元の基本的な構造は、従来の場合と異ならない ので、同一部分には同一符号を付して示すにとどめ、その説明を省略する。

【００１０】 異なる点は、ロック管７に被せられたプラスチックチューブ８である。このプ ラスチックチューブ８は塩化ビニール等のプラスチックに蓄光剤を含浸させたも のであり、図３に示すように、ロック管７のまわりに密着状態に被せられる大径 部８ａと、テグス４のまわりに挿通される小径部８ｂ及びこれらの大径部８ａと 小径部８ｂとの間のテーパ部８ｃとからなり、全体として柔軟性をもっている。

【００１１】 上記のプラスチックチューブ８は、テグス４の端部から大径部８ａを釣針１側 に向けて挿通され、その大径部８ａをロック管７のまわりに押し込む（図２の矢 印参照）。大径部８ａは変形してロック管７のまわりに密着し、その密着力によ り、プラスチックチューブ８がロック管７のまわりに保持される。またテーパ部 ８ｃがロック管７の端部に押し当てられる。

【００１２】 実施例の釣元は以上のごときものであり、釣針１に餌を付け、海中に沈められ る。海中においてプラスチックチューブ８がロック管７と海水との接触を可能な 限り少なくする。またプラスチックチューブ８に含浸された蓄光剤が蛍光色に発 光する。

【００１３】

【考案の効果】

以上のように、この考案はロック管をプラスチックチューブで被覆したことに よりロック管と海水との接触部分が少なくなり防蝕効果が上がると共に、ロック 管の根元において釣元線条を補強するので、釣元の長寿命化を図ることができる 。

【００１４】 また、上記のプラスチックチューブの蓄光剤が海中で発光することにより、集 魚効果が向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例の側面図

【図２】同上の分解側面図

【図３】プラスチックチューブの斜視図

【図４】従来例の側面図

【符号の説明】 １ 釣針 ２ 孔 ３ 環 ４ テグス ５ アルミチューブ ６ 折返し端 ７ ロック管 ８ プラスチックチューブ ８ａ 大径部 ８ｂ 小径部 ８ｃ テーパ部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 釣針の上端に嵌めた環に釣元線条の先端
   部を通して折返し、その折返し端を釣元線条の一部にロ
   ック管によりロックしてなる釣元において、上記ロック
   管に蓄光剤を含浸したプラスチックチューブを被覆した
   ことを特徴とする釣元。