JPH0574101U - 編成車両 - Google Patents

編成車両

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JPH0574101U JP398791U JP398791U JPH0574101U JP H0574101 U JPH0574101 U JP H0574101U JP 398791 U JP398791 U JP 398791U JP 398791 U JP398791 U JP 398791U JP H0574101 U JPH0574101 U JP H0574101U
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】1つの主回路機器の故障時においても、駆動力
の減少をできるだけ小さく抑え、動輪とレールとの粘着
力の増大を図り、また正常に機能を行わせるためにむや
みに過容量に設計する必要がなく、容量を適正に近し、
しかも重量バランスをよく、軸重差を小さくブレーキ動
作の冗長度を向上させる。 【構成】複数の牽引車両Mと、これによって牽引される
付随車両Tとを有する編成車両であって、複数の各牽引
車両に個別的に、主モータと主回路機器とを搭載し、し
かもこの牽引車両には、牽引車両と付随車両とに、主モ
ータ以外の負荷のための電源機器が設けられており、牽
引車両を重量の増大して、さらに空気供給・ブレーキ装
置を各車両毎に配置する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、複数の車両が連結されて列車を構成する編成車両に関する。
【0002】
【従来の技術】
典型的な先行技術は、たとえば特開昭63−181604、特開昭64−69 201および特開平1−259701に開示されており、その典型的な構成は図 11に示されている。この編成車両は、複数の牽引車両をM,M1と複数の付随 車両T,Tc,Tc1とが連結されて構成され、同一参照符の構成は同一であり 、付随車両Tc,Tc1は、付随車両であって先頭車両である。このような編成 車両では、牽引車両M,M1に、各3組の主回路機器22,25,28、電源機 器33,36,39および空気供給装置53,56,59を、ともに10両分、 設けている。そのため、たとえば主回路機器22,25,28のうちの1つ、た とえば主回路機器22が故障したときには、残りの主回路機器25,28で正常 な機能が達成されなければならず、このような故障時の状況を考慮すると、各制 御装置22,25,28を過容量としなければならなくなる。このことは電源機 器装置,36,39および空気供給装置53,56,59に関しても同様である 。また牽引車両MとM1との重量バランスが悪く、さらに軸重に差がでる。なお ブレーキ装置60〜69は、各車両毎に設けられている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本考案の目的は、主回路機器および電源機器をむやみに過容量とすることなく 、それらの故障時においても、残りの正常な主回路機器および電源機器で機能を 達成することができるようにし、さらに重量バランスが良好であり、軸重差が小 さくなるようにした編成車両を提供することである。
【0004】 さらに本考案の目的は、ブレーキ装置の冗長度が向上されるようにした編成車 両を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、走行駆動用モータをそれぞれ搭載している複数の各牽引車両に個別 的に、各モータに電力を集電、制御して供給する主回路機器を搭載し、 さらにこの各牽引車両には、牽引車両と、それに牽引される付随車両とに、前 記モータ以外の負荷に電力を供給する電源機器を搭載することを特徴とする編成 車両である。
【0006】 また本考案は、編成車両を構成する複数の各車両に、空気供給・ブレーキ装置 置を個別的に配置することを特徴とする編成車両である。
【0007】 また本考案は、走行駆動用モータをそれぞれ搭載している複数の各牽引車両に 個別的に、各モータに電力を集電、制御して供給する主回路機器を搭載し、 さらにこの各牽引車両には、牽引車両とそれに牽引される付随車両とに、前記 モータ以外の負荷に電力を供給する電源機器を搭載し、 各牽引車両と各付随車両とには、空気供給・ブレーキ装置を個別的に配置し、 牽引車両では、主回路機器と電源機器と空気供給・ブレーキ装置の圧縮機を含 む部分とを、軸重がほぼ均一となるように配置することを特徴とする編成車両で ある。
【0008】 また本考案は、主回路機器と電源機器と空気供給・ブレーキ装置の圧縮機を含 む部分を、平面上に予め定める一定間隔を有して配置された複数の取付手段を介 して、各車両に取付けることを特徴とする。
【0009】 また本考案は、各車両の車体の側部に、車体の長手方向に延びる受装置を取付 け、この受装置に導線および管路を収納することを特徴とする。
【0010】
【作用】
本考案に従えば、複数の牽引車両には個別的に各モータをそれぞれ設けるとと もに、その各モータのための主回路機器を搭載するようにしたので、各牽引車両 の重量をほぼ等しくし、したがって動輪とレールとの粘着力をほぼ均一かつ最大 にして、円滑な走行駆動を可能とすることができる。このようにして最大牽引力 および最大ブレーキ力を得ることが容易である。
【0011】 しかも各牽引車両にはモータとそのモータのための主回路機器とが搭載されて いるので、たとえば1つの主回路機器が故障を生じても、残余の牽引車両のモー タと主回路機器とが正常に働くことによって、大きな動力の減少をなくして、走 行を行うことができる。また主回路機器および電源機器の故障が生じたときにお いては、残余の主回路機器および電源機器で機能を達成することができ、各主回 路機器および各電源機器の容量を、故障を考慮して、過大な容量とする必要がな く、容量が適正に近い値とすることができるようになる。
【0012】 さらに本考案に従えば、牽引車両に電源機器を搭載し、この電源機器からの電 力によって、牽引車両のモータ以外の負荷と、付随車両の負荷とに電力を供給す るようにしたので、牽引車両の重量を増大し、したがって粘着力の増加を図るこ とができる。
【0013】 さらに本考案に従えば、空気供給・ブレーキ装置を、編成車両の複数の各車両 に個別的に配置したので、そのうちのたとえば1つの空気供給・ブレーキ装置が 故障を生じても、その他の車両ではブレーキ動作を行うことができ、故障時の悪 影響をできるだけ小さくすることができる。このようにして各車両には、空気供 給とブレーキとを行う構造をまとめて配置しており、したがってブレーキ装置の 冗長度を向上することができる。
【0014】 さらに本考案に従えば、牽引車両では主回路機器と電源機器と空気供給・ブレ ーキ装置の圧縮機を含む部分とが、軸重がほぼ均一となるように配置し、付随車 両では、主回路機器と電源機器とは設けられておらず、その付随車両に設けられ ている空気供給・ブレーキ装置の圧縮機を含む部分が、軸重がほぼ均一となるよ うに配置し、これによって走行の安定性を向上することができる。
【0015】 さらに本考案に従えば、主回路機器と電源回路機器と空気供給・ブレーキ装置 の圧縮機を含む部分とは、予め定める一定の間隔を有して配置された複数の取付 手段、たとえばボルトとナットの組合せを用いて、各車両の床下に取付けるよう にしたので、取付着脱を容易に行うことができる。
【0016】 さらに本考案に従えば、車体の側部に受装置を設け、この受装置内に、電気配 線のための導線および流体を導く管路を収納刷るようにしたので、配線および配 管などの設置作業を容易に行うことができるとともに、導線および管路の取付作 業が簡単になる。
【0017】
【実施例】
図1は、本考案の一実施例の構成を示す図であり、図2はその簡略化した水平 配置図である。図1(a)の鉄道の編成車両は、斜線で示す運転席に運転席者が 乗る牽引車両Mc(個別的にはMc0,Mc1)と、運転者が乗らない牽引車両 (個別的にはM2,M9)とこれらの牽引車両Mc,MTによって牽引される付 随車両T(個別的にはT3〜T8)とを含む。この編成車両の各車両Mc,MT は図1(a)に示されるとおりであって、牽引車両Mc,Mには走行駆動用の黒 い丸印で示す主モータ10,11,12,19がそれぞれ搭載される。さらにま たこれらの牽引車両Mc,Mには、モータ10,11,12,19を個別的に駆 動するために、主回路機器20,21,22,29がそれぞれ搭載される。これ らの主回路機器20,21,22,29は、各モータ10,11,12,19に 、電力を集電、制御して供給する働きをする。さらにこれらの牽引車両Mc,M には、電源機器30,31,32,39がそれぞれ設けられる。これらの電源機 器30,31,32,39は、牽引車両Mc,Mと複数の各牽引車両Tとに、モ ータ10,11,12,19以外の負荷、たとえば空気供給・ブレーキ装置40 〜49および照明装置などに電力を供給する。各車両Mc,M2,Tには、個別 的に圧縮空気を発生して供給し、ブレーキ動作をするための空気供給・ブレーキ 装置40〜49がそれぞれ搭載される。
【0018】 牽引車両Mc,Mに個別的にモータ10,11,12,19と各モータ10, 11,12,19を駆動する主回路機器20,21,22,29がそれぞれ設け られているので、仮に1つの主回路機器20,21,22,29が故障を生じて 、モータ10,11,12,19のうち、それに対応するモータが動作を行わな いようになっても、その故障による悪影響を最小限にして、動力の低減を小さく することができる。
【0019】 さらにまた電源機器30,31,32,39を、動輪が設けられている牽引車 両Mc,Mにそれぞれ設けることによって、それらの牽引車両Mc,Mの重量を 増大し、これによって動輪とレールとの粘着力の増大を図ることが可能となる。
【0020】 また空気供給・ブレーキ装置40〜49が各車両Mc,M,Tにそれぞれ個別 的に設けられているので、それらのうちの1つの空気供給・ブレーキ装置40〜 49が故障を生じても、残余の車両において空気供給・ブレーキ動作が行われな くなってしまうことはなく、故障による悪影響を最小限にすることができる。
【0021】 図3は、車両Mc1における主回路機器21の簡略化した電気回路図である。 集電装置124によって架線125から集電された電力は、サイリスタまたはト ランジスタなどを備えるインバータ126から、1つの牽引車両Mc1に備えら れている各動輪のためのモータ11a〜11d(総括的には、参照符11で示す )に電力が供給される。参照符127はこの牽引車両Mc1の車輪を示し、この 車輪127は、レール128によって案内される。このような主回路機器21は 、牽引車両Mc1の車体の床下に、図4に示されるように一体化して取付けられ る。主回路機器21は、インバータ126の他に、ヒューズ、アレスタ、主スイ ッチ、断流器などの回路構成要素、高速遮断器、フィルタリアクトル129、限 流抵抗130、速度制御のための抵抗器131、およびその他の構成要素132 を含む。このような主回路機器21が一体化されて床下に設けられることによっ て製作費用の低減を図り、また保守は一体化した箱133を交換すればよく、そ の保守が容易であり、さらにまた一体化することによって個々に要した箱体がな くなり、結果的に重量の軽減を図り、さらに量産性がよくなり、経済性、数量効 果等が高くなる。
【0022】 図5は、本考案の他の実施例の車両Mc1における主回路機器21の具体的な 電気的構成を示す図である。この実施例は前述の図3の実施例に類似し、対応す る部分には同一の参照符を付す。この図5に示される実施例は変圧器134、整 流回路135を備え、電圧および周波数を可変であるサイリスタまたはトランジ スタを用いたインバータ137が主モータ11a〜11d毎に設けられる。モー タ11a〜11dは、総括的に、参照符11で示す。主回路機器21は、その他 の設計的変更が可能である。残余の主回路機器20,22,29もまた、主回路 機器21と同様な構成を有する。
【0023】 さらに牽引車両Mc,Mには、前述の図1および図2(a)に示されるように 、電源機器30,31,32,39が、主回路機器20,21,22,29に関 して走行方向にずらせて全体のバランスがとれる位置に設けられている。さらに 空気供給・ブレーキ装置40〜49のための圧縮機などを含む比較的重量の大き い部分は、主回路機器20,21,22,29に関して電源機器30,31,3 2,39とは反対側にバランスをとる形で取付けられている。なお空気供給・ブ レーキ装置40〜49とその空気供給・ブレーキ装置に含まれている圧縮機を含 む部分とは、同一の参照符40〜49で示している。空気供給・ブレーキ装置4 0〜49は、このような圧縮機を含む部分だけでなく、その他、空気を供給する に必要な管路および継手類など、その他の構成要素を含む。これらの車両に取付 けられる機器などは、まず車両の中心線上におかれ、これによって左右のバラン スがとられる。このようにして、牽引車両Mc,Mにおける走行方向、すなわち 長手方向と左右方向の重量が均一化され、各台車の車輪の軸重がほぼ均一とされ る。さらに上述のようにこれらの主回路機器20,21,22,29、電源機器 30,31,32,39および空気供給・ブレーキ装置40〜49の各部分は、 各車両Mc,Mの幅方向左右の重量が均一化されるように取付けられる。したが って各車輪毎の荷重の分担がほぼ均一となる。これによって駆動される各車輪と レールとの粘着力がほぼ均一で大きな値となり、円滑な走行駆動を行うことがで きる。車両Mc0,Mc1は類似の構成を有し、また車両M2,M9は類似の構 成を有する。
【0024】 付随車両Tでは、空気供給・ブレーキ装置43〜49の圧縮機などを含む比較 的重量が大きい部分がその車体の長手方向中央付近に設けられ、これによって牽 引車両Mc,Mと同様に軸重がほぼ均一化とされる。
【0025】 牽引車両Mc1において、図2のように主回路機器21と、電源機器31と、 空気供給・ブレーキ装置41の圧縮機を含む部分とは、たとえば500mm×7 00mmの網目の交点の吊下げ位置で、車体に吊下げて取付けられる。この実施 例における吊下げ位置は、白い丸印で示してあり、取付けられた構成要素21, 31,41は、斜線で示してある。また図4では、主回路機器21の車体に取付 ける吊下げ位置は、白い丸印で示してあり、参照符51,52で示してある。し たがって車両の床下に取付場所を変更して取付けることが容易であり、また交換 が可能であり、こうして生産性および保守に優れている。このような車両Mc1 の取付配置は、その他の車両Mc0,M9においても同様である。さらに図2に 示される車両T3においても、空気供給・ブレーキ装置43が、長手方向と左右 方向の重量がバランスされるように、メッシュ状の交点の吊下げ位置に取付けら れる。
【0026】 図6および図7は、各車両Mc,M,Tの具体的な電源供給の構成を示す図で ある。集電装置124からは母線141に、たとえば直流1500Vの電力が供 給され、牽引車両McとMとには、電源機器30,31,32,39の一部を構 成する直流−直流(DC−DC)コンバータ30a,31a,32a,39aが それぞれ設けられ、これによって高電圧ライン142には直流600Vの電力が 供給され、低電圧ライン143には直流100Vの電圧が供給される。車両Mc 1の空気供給・ブレーキ装置41において、可変電圧、可変周波数のインバータ が設けられ、圧縮機41aが駆動され、これによって、空気供給が円滑に行われ る。この空気は、ブレーキ装置に供給され、さらに空気ばねに用いられ、またド アの開閉のために、さらにその他の用途に供される。さらにまた電圧および周波 数が可変のインバータ64,65が設けられ、たとえば交流200V、交流10 0Vの電圧が供給され、これによってたとえば照明装置などが駆動される。さら にまたライン143には停電時のバックアップのための電池146が接続され、 直流負荷147が電力付勢され、さらに電圧および周波数が可変なインバータを 介して交流負荷である前述の圧縮機41aが駆動される。このような図7に示さ れる各構成要素は、牽引車両Mc,Mでは電源機器30,31,32,39とし て一体化して床下機器として吊下げて車体に設けてもよく、また付随車両Tでは 随所に設けられる。
【0027】 さらに空気供給・ブレーキ装置40〜49を各車両Mc,M,Tに分散し、各 車両の空気ばね、空気ブレーキおよび各ドアの開閉を行う空気圧源としての圧縮 機およびアキムレータなどを個別的に設けることで、各構成の小容量化と小形化 が可能となり、各車両間に亘る供給が少なくなり、効率が向上する。
【0028】 各車両Mc,M,Tにおいて、交流電源が必要なときには、その需要側で、イ ンバータを用いて、交流に交換する。直流負荷147は車両の制御に必要不可欠 な機器であり、したがって電池146によってバックアップされ、そのような機 器は、通電が上述のとき常時行われ、時間的な負荷変動が少なく、また上述のよ うに電池146によって無停電化が行われるので、直流電力が用いられる。また 高電圧および低電圧のライン142,143を各車両に共通に設けることによっ て、直流から交流への変換を行うインバータの小形化、高効率化を行うことがで き、また量産化による経済効果で価格低下を達成することができ、さらにまたこ のような直流ライン142,143は、交流三相に比べて線の数を少なくするこ とができ、さらに必要とする負荷機器には最適容量のインバータを設けて高効率 化を図ることができる。
【0029】 図8は、牽引車両Mcの簡略化した断面図である。この車体50下部の側部に は、その車体50の長手方向(図8の紙面)に垂直方向に延びる図9(a)の受 装置、あるいは図9(b)のトイのような受装置51が左右にそれぞれ取付けら れる。図9はこの受装置51とその付近の拡大断面図である。受装置51内には 、電気配線された導線52と導管53とが収納される。受装置51内に収納され ている導線52と導管53とは、その受装置51の車体50における幅方向中央 寄りの側壁に形成された挿通孔54から、参照符55で示されるようにして取出 され、コネクタ56によって床下機器57に接続される。このコネクタ56によ る導管、導線の床下機器57との接続は、車両の側方から容易に行うことができ るので、作業性が向上する。この床下機器57は、車体50の下部に吊下げられ て固定される。
【0030】 図10は、コネクタ56とその付近の斜視図である。取付孔54は、受装置5 1に形成される。機器57というのは、前述のように、たとえば主回路機器20 ,21,22,29、電源機器30,31,32,39および空気供給・ブレー キ装置40〜49の圧縮機などを含む部分などであってもよい。
【0031】 さらに本考案の他の実施例として図1(b)では、牽引車両は参照符M2,M 4,M7,M9で示され、付随車両は参照符Tc0,Tc1,Tc5,Tc6, T3,T8が設けられ、運転席は斜線を施して示す。このような実施例において もまた、主回路機器22,24,27,29と、電源機器32,34,37,3 9と空気供給・ブレーキ装置40〜49が設けられ、またモータ12,14,1 7,19が設けられる。このような実施例もまた前述の実施例と同様な効果が達 成される。
【0032】
【考案の効果】
以上のように本考案によれば、複数の牽引車両には個別的に、主モータとそれ を駆動する主回路機器とが搭載されているので、各動輪とレールとの粘着力をほ ぼ均一かつ最大にして、円滑な走行駆動を可能にし、さらにこの牽引車両に電源 機器を搭載して重量を増大し、これによって粘着力の増大を図ることができ、し かも本考案によれば、たとえば1つの主回路機器が故障を生じても、残余の主回 路機器によって残余のモータを駆動することができ、したがって故障時において も動力の減少をできるだけ少なくすることができ、このような故障の状況を考慮 するために過容量になることを避けて、容量が適正に近くすることができる。し かも重量バランスがよく、軸重差を小さくすることができる。
【0033】 さらに本考案によれば、編成車両の複数の各車両には、空気供給・ブレーキ装 置が個別的に設けられているので、各車両の空気供給を迅速に行うことができる とともに、そのうちの1つの空気供給・ブレーキ装置を故障を生じても、残余の 車両において空気供給を行うことができ、故障時の悪影響が小さくなる。
【0034】 さらに本考案によれば、編成車両を構成する牽引車両および付随車両における 軸重をほぼ均一として、円滑な力行および制動を可能とし、さらにまた主回路機 器と電源機器と空気供給・ブレーキ装置の比較的重量の大きな圧縮機を含む部分 とは、各車両の床下で、予め定める一定間隔を有して配置された複数の取付手段 、たとえばボルトとナットとの組合せを用いて取付けることができ、したがって それらの着脱などを容易に行うことができる。さらに本考案によれば、車体の側 部に受装置を取付け、この受装置内に電気配線のための導線および流体を輸送す る管路を収納するようにしたので、車両の側方からの作業でこれらの導線および 管路の車体への装着を行うことができるようになるとともに、これらの導線およ び管路の損傷などを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例編成車両の構成を示す図であ
る。
【図2】その編成車両を構成する牽引車両Mc1および
付随車両T3の簡略化した水平断面図である。
【図3】主回路機器21の電気的構成を示す図である。
【図4】その主回路機器15の平面図である。
【図5】本考案の他の実施例の主回路機器21の電気的
構成を示す図である。
【図6】編成車両の具体的な電源供給の構成を示す電気
回路図である。
【図7】編成車両の具体的な電源供給の構成を示す電気
回路図である。
【図8】牽引車両Mcの簡略化した軸直角断面図であ
る。
【図9】受装置51とその付近の拡大断面図である。
【図10】コネクタ56とその付近の斜視図である。
【図11】先行技術の構成を示す図である。
【符号の説明】
10,11,11a〜11d,12,14,17,19
モータ 20,21,22,24,,27,29 主回路機器 30,31,32,34,37,39 電源機器 40〜49 空気供給・ブレーキ装置 Mc0,Mc1,M2,M4,M7,M9 牽引車両 Tc0,Tc1,T3,T5,T6,T8 付随車両

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行駆動用モータをそれぞれ搭載してい
    る複数の各牽引車両に個別的に、各モータに電力を集
    電、制御して供給する主回路機器を搭載し、 さらにこの各牽引車両には、牽引車両と、それに牽引さ
    れる付随車両とに、前記モータ以外の負荷に電力を供給
    する電源機器を搭載することを特徴とする編成車両。
  2. 【請求項2】 編成車両を構成する複数の各車両に、空
    気供給・ブレーキ装置置を個別的に配置することを特徴
    とする編成車両。
  3. 【請求項3】 走行駆動用モータをそれぞれ搭載してい
    る複数の各牽引車両に個別的に、各モータに電力を集
    電、制御して供給する主回路機器を搭載し、 さらにこの各牽引車両には、牽引車両とそれに牽引され
    る付随車両とに、前記モータ以外の負荷に電力を供給す
    る電源機器を搭載し、 各牽引車両と各付随車両とには、空気供給・ブレーキ装
    置を個別的に配置し、 牽引車両では、主回路機器と電源機器と空気供給・ブレ
    ーキ装置の圧縮機を含む部分とを、軸重がほぼ均一とな
    るように配置することを特徴とする編成車両。
  4. 【請求項4】 主回路機器と電源機器と空気供給・ブレ
    ーキ装置の圧縮機を含む部分を、平面上に予め定める一
    定間隔を有して配置された複数の取付手段を介して、各
    車両に取付けることを特徴とする請求項3記載の編成車
    両。
  5. 【請求項5】 各車両の車体の側部に、車体の長手方向
    に延びる受装置を取付け、この受装置に導線および管路
    を収納することを特徴とする請求項4記載の編成車両。
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