JPH0573799A - 駐車検知装置 - Google Patents
駐車検知装置Info
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- JPH0573799A JPH0573799A JP26463791A JP26463791A JPH0573799A JP H0573799 A JPH0573799 A JP H0573799A JP 26463791 A JP26463791 A JP 26463791A JP 26463791 A JP26463791 A JP 26463791A JP H0573799 A JPH0573799 A JP H0573799A
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- frequency
- sensor
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Abstract
(57)【要約】
【目的】複数のセンサA1〜Azを1つの検出装置13
で管理監視でき、しかもセンサ自体に電源を要しない簡
易な構成の車両検知装置を提供すること。 【構成】2つのループアンテナを電気的に分離した結合
のない状態にし、金属体の接近により結合が生じるよう
にする。このようにされた2つのループアンテナからな
るセンサA1〜Azを複数個用い、各センサの共振周波
数を相互に異なる周波数に設定する。そして発振器から
各センサの周波数をカバーする周波数信号を各センサの
一方のループアンテナへ供給し、各センサの他方のルー
プアンテナの受信信号を検出する。車両等の金属体がセ
ンサに接近すると、センサは結合状態となり、そのセン
サの共振周波数の受信レベルが増加する。 【効果】安価な駐車検知装置を提供できる。
で管理監視でき、しかもセンサ自体に電源を要しない簡
易な構成の車両検知装置を提供すること。 【構成】2つのループアンテナを電気的に分離した結合
のない状態にし、金属体の接近により結合が生じるよう
にする。このようにされた2つのループアンテナからな
るセンサA1〜Azを複数個用い、各センサの共振周波
数を相互に異なる周波数に設定する。そして発振器から
各センサの周波数をカバーする周波数信号を各センサの
一方のループアンテナへ供給し、各センサの他方のルー
プアンテナの受信信号を検出する。車両等の金属体がセ
ンサに接近すると、センサは結合状態となり、そのセン
サの共振周波数の受信レベルが増加する。 【効果】安価な駐車検知装置を提供できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、駐車検知装置に関す
る。たとえば路側に駐車された車両を検知して、違法駐
車を監視するシステムに用いることのできる駐車検知装
置に関するものである。あるいは、駐車場内の駐車スペ
ースの使用状況を検知し、車両の誘導をスムーズにする
ための支援システムに用いることのできる駐車検知装置
に関するものである。
る。たとえば路側に駐車された車両を検知して、違法駐
車を監視するシステムに用いることのできる駐車検知装
置に関するものである。あるいは、駐車場内の駐車スペ
ースの使用状況を検知し、車両の誘導をスムーズにする
ための支援システムに用いることのできる駐車検知装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、駐車した車両または走行する車両
を管理監視するセンサとしては、誘導ループを用いた車
両検知器や、超音波またはミリ波帯の周波数信号を用い
た検知器が採用されている。誘導ループを用いた車両検
知器では、誘導ループを道路に埋設して電流を流してお
く。すると、道路に埋設されたループ上に車両が来る
と、ループのインダクタンスが変化し、ループに流れる
電流が変化することで、車両の存在を検知できる。
を管理監視するセンサとしては、誘導ループを用いた車
両検知器や、超音波またはミリ波帯の周波数信号を用い
た検知器が採用されている。誘導ループを用いた車両検
知器では、誘導ループを道路に埋設して電流を流してお
く。すると、道路に埋設されたループ上に車両が来る
と、ループのインダクタンスが変化し、ループに流れる
電流が変化することで、車両の存在を検知できる。
【0003】一方、超音波やミリ波帯の周波数(たとえ
ば13GHz)信号を用いた車両検知器では、超音波等
の信号を発して路面または車両からの反射波を受信し、
車両の存在を検知する仕組みになっている。
ば13GHz)信号を用いた車両検知器では、超音波等
の信号を発して路面または車両からの反射波を受信し、
車両の存在を検知する仕組みになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の誘導ループを用
いた車両検知器も、超音波等を用いた車両検知器も、構
成としては、1つのセンサに対して必ず1つの判定装置
が必要である。それゆえ、従来の誘導ループを用いた車
両検知器や超音波等を用いた車両検知器によって、駐車
場内の予め定められた駐車スペースごとの使用状況を検
知する場合には、駐車スペースの数だけ車両検知器(セ
ンサおよび判定装置の組合せ)が必要であった。また、
駐車禁止路線における路側での違法駐車を検出する場合
には、駐車可能な車両の数に見合った数の車両感知器
(センサおよび判定装置の組合せ)が必要であった。
いた車両検知器も、超音波等を用いた車両検知器も、構
成としては、1つのセンサに対して必ず1つの判定装置
が必要である。それゆえ、従来の誘導ループを用いた車
両検知器や超音波等を用いた車両検知器によって、駐車
場内の予め定められた駐車スペースごとの使用状況を検
知する場合には、駐車スペースの数だけ車両検知器(セ
ンサおよび判定装置の組合せ)が必要であった。また、
駐車禁止路線における路側での違法駐車を検出する場合
には、駐車可能な車両の数に見合った数の車両感知器
(センサおよび判定装置の組合せ)が必要であった。
【0005】よって、従来の車両検知器を用いて駐車場
管理システムや違法駐車検知システムを構築しようとす
ると、車両の数に見合った多数のセンサおよび判定装置
の組合せが必要であり、高価なものになってしまうとい
う欠点があった。また、誘導ループを用いた車両検知器
の場合、誘導ループに常時電流を流しておかなければな
らないので、各センサに電源を組み込まなければなら
ず、装置が複雑でかつ高価になるという欠点もあった。
管理システムや違法駐車検知システムを構築しようとす
ると、車両の数に見合った多数のセンサおよび判定装置
の組合せが必要であり、高価なものになってしまうとい
う欠点があった。また、誘導ループを用いた車両検知器
の場合、誘導ループに常時電流を流しておかなければな
らないので、各センサに電源を組み込まなければなら
ず、装置が複雑でかつ高価になるという欠点もあった。
【0006】そこでこの発明は、複数のセンサと、該セ
ンサに共通的に使用できる1つの判定装置とによって複
数の車両の駐車を検知でき、しかも、センサ自体が電源
を要しない構成の安価な駐車検知装置を提供することを
目的とする。
ンサに共通的に使用できる1つの判定装置とによって複
数の車両の駐車を検知でき、しかも、センサ自体が電源
を要しない構成の安価な駐車検知装置を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、特定エリア
に車両が駐車しているか否かを検知する駐車検知装置で
あって、予め定める周波数で共振する第1ループアンテ
ナおよび第2ループアンテナという1対のループアンテ
ナを有し、1対のループアンテナ間は電気的に分離がと
られた結合のない状態となるように設定されており、か
つ、ループアンテナ近傍の特定のエリアに金属体が侵入
したときに、前記電気的な分離が崩れて1対のループア
ンテナ間は結合状態となるようにされたセンサ手段、前
記第1のループアンテナに接続され、第1のループアン
テナに対して前記予め定める周波数の信号を与える周波
数信号出力手段、前記第2のループアンテナに接続さ
れ、第2のループアンテナの受信信号を検出する信号検
出手段、ならびに信号検出手段における前記予め定める
周波数信号の検出状態に基づいて、前記特定エリアに車
両が駐車しているか否かを判別する判別手段、を含むこ
とを特徴とするものである。
に車両が駐車しているか否かを検知する駐車検知装置で
あって、予め定める周波数で共振する第1ループアンテ
ナおよび第2ループアンテナという1対のループアンテ
ナを有し、1対のループアンテナ間は電気的に分離がと
られた結合のない状態となるように設定されており、か
つ、ループアンテナ近傍の特定のエリアに金属体が侵入
したときに、前記電気的な分離が崩れて1対のループア
ンテナ間は結合状態となるようにされたセンサ手段、前
記第1のループアンテナに接続され、第1のループアン
テナに対して前記予め定める周波数の信号を与える周波
数信号出力手段、前記第2のループアンテナに接続さ
れ、第2のループアンテナの受信信号を検出する信号検
出手段、ならびに信号検出手段における前記予め定める
周波数信号の検出状態に基づいて、前記特定エリアに車
両が駐車しているか否かを判別する判別手段、を含むこ
とを特徴とするものである。
【0008】また、この発明は、前記駐車検知装置にお
いて、前記センサ手段における1対のループアンテナ間
の電気的な分離は、1対のループアンテナ相互間の距離
が所定の距離に設定されることにより実現されているこ
とを特徴とするものである。またこの発明は、前記駐車
検知装置において、前記判別手段は、予め定める周波数
信号の受信レベルが所定の基準レベルを一定時間以上連
続して越えていることに基づいて、車両の駐車を判別す
ることを特徴とするものである。
いて、前記センサ手段における1対のループアンテナ間
の電気的な分離は、1対のループアンテナ相互間の距離
が所定の距離に設定されることにより実現されているこ
とを特徴とするものである。またこの発明は、前記駐車
検知装置において、前記判別手段は、予め定める周波数
信号の受信レベルが所定の基準レベルを一定時間以上連
続して越えていることに基づいて、車両の駐車を判別す
ることを特徴とするものである。
【0009】さらにまたこの発明は、車両が駐車してい
るか否かを検知する駐車検知装置であって、周波数信号
を出力する周波数信号出力手段、周波数信号出力手段に
接続された送信信号伝送線路、送信信号伝送線路と対を
なして設けられた受信信号伝送線路、受信信号伝送線路
に接続され、当該線路に現れる信号を検出する信号検出
手段、複数のセンサ手段であって、各センサ手段は、そ
れぞれ、センサ手段間で相互に異なる所定の周波数で共
振する第1ループアンテナおよび第2ループアンテナと
いう1対のループアンテナを有し、1対のループアンテ
ナ間は電気的に分離がとられた結合のない状態となるよ
うに設定されており、かつ、ループアンテナ近傍に金属
体が接近したときに、前記電気的な分離が崩れて1対の
ループアンテナ間は結合状態となるようにされており、
複数のセンサ手段における各1対のループアンテナは、
それぞれ、前記送信信号伝送線路および受信信号伝送線
路に所定間隔で接続されており、前記周波数信号出力手
段から送信信号伝送線路に前記複数のセンサ手段の各共
振周波数に相当する周波数信号を順次にまたは同時に出
力し、それに応答して各共振周波数に相当する周波数信
号の受信レベルが所定の基準レベルを一定時間以上連続
して超えたか否かに基づいて、車両の駐車を判別する判
別制御手段、を含むことを特徴とするものである。
るか否かを検知する駐車検知装置であって、周波数信号
を出力する周波数信号出力手段、周波数信号出力手段に
接続された送信信号伝送線路、送信信号伝送線路と対を
なして設けられた受信信号伝送線路、受信信号伝送線路
に接続され、当該線路に現れる信号を検出する信号検出
手段、複数のセンサ手段であって、各センサ手段は、そ
れぞれ、センサ手段間で相互に異なる所定の周波数で共
振する第1ループアンテナおよび第2ループアンテナと
いう1対のループアンテナを有し、1対のループアンテ
ナ間は電気的に分離がとられた結合のない状態となるよ
うに設定されており、かつ、ループアンテナ近傍に金属
体が接近したときに、前記電気的な分離が崩れて1対の
ループアンテナ間は結合状態となるようにされており、
複数のセンサ手段における各1対のループアンテナは、
それぞれ、前記送信信号伝送線路および受信信号伝送線
路に所定間隔で接続されており、前記周波数信号出力手
段から送信信号伝送線路に前記複数のセンサ手段の各共
振周波数に相当する周波数信号を順次にまたは同時に出
力し、それに応答して各共振周波数に相当する周波数信
号の受信レベルが所定の基準レベルを一定時間以上連続
して超えたか否かに基づいて、車両の駐車を判別する判
別制御手段、を含むことを特徴とするものである。
【0010】またこの発明は、前記駐車検知装置におい
て、前記判別制御手段は、信号検出手段によって検出さ
れる周波数信号の周波数に基づいて、その周波数が共振
周波数として設定されたセンサ手段の近傍に車両が駐車
していることを判別することを特徴とするものである。
またこの発明は、車両が駐車しているか否かを検知する
駐車検知装置であって、同一周波数の周波数信号を出力
する周波数信号出力手段、周波数信号出力手段に接続さ
れた送信信号伝送線路、送信信号伝送線路と対をなして
設けられた受信信号伝送線路、受信信号伝送線路に接続
され、当該線路に現れる信号を検出する信号検出手段、
複数のセンサ手段であって、各センサ手段は、それぞ
れ、同一の周波数で共振する第1ループアンテナおよび
第2ループアンテナという1対のループアンテナを有
し、1対のループアンテナ間は電気的に分離がとられた
結合のない状態となるように設定されており、かつ、ル
ープアンテナ近傍に金属体が接近したときに、前記電気
的な分離が崩れて1対のループアンテナ間は結合状態と
なるようにされており、複数のセンサ手段における各1
対のループアンテナは、それぞれ、前記送信信号伝送線
路および受信信号伝送線路に所定間隔で接続されてお
り、センサ手段における各1対のループアンテナと、前
記送信信号伝送線路または受信信号伝送線路との間には
選択スイッチが介されており、選択スイッチはセンサ選
択手段により遠隔操作されるものであり、前記周波数信
号出力手段から送信信号伝送線路に周波数信号を出力
し、それに応答して各共振周波数に相当する周波数信号
の受信レベルが所定の基準レベルを一定時間以上連続し
て超えたか否かに基づいて車両の駐車を判別する判別制
御手段、を含むことを特徴とするものである。
て、前記判別制御手段は、信号検出手段によって検出さ
れる周波数信号の周波数に基づいて、その周波数が共振
周波数として設定されたセンサ手段の近傍に車両が駐車
していることを判別することを特徴とするものである。
またこの発明は、車両が駐車しているか否かを検知する
駐車検知装置であって、同一周波数の周波数信号を出力
する周波数信号出力手段、周波数信号出力手段に接続さ
れた送信信号伝送線路、送信信号伝送線路と対をなして
設けられた受信信号伝送線路、受信信号伝送線路に接続
され、当該線路に現れる信号を検出する信号検出手段、
複数のセンサ手段であって、各センサ手段は、それぞ
れ、同一の周波数で共振する第1ループアンテナおよび
第2ループアンテナという1対のループアンテナを有
し、1対のループアンテナ間は電気的に分離がとられた
結合のない状態となるように設定されており、かつ、ル
ープアンテナ近傍に金属体が接近したときに、前記電気
的な分離が崩れて1対のループアンテナ間は結合状態と
なるようにされており、複数のセンサ手段における各1
対のループアンテナは、それぞれ、前記送信信号伝送線
路および受信信号伝送線路に所定間隔で接続されてお
り、センサ手段における各1対のループアンテナと、前
記送信信号伝送線路または受信信号伝送線路との間には
選択スイッチが介されており、選択スイッチはセンサ選
択手段により遠隔操作されるものであり、前記周波数信
号出力手段から送信信号伝送線路に周波数信号を出力
し、それに応答して各共振周波数に相当する周波数信号
の受信レベルが所定の基準レベルを一定時間以上連続し
て超えたか否かに基づいて車両の駐車を判別する判別制
御手段、を含むことを特徴とするものである。
【0011】またこの発明は、前記駐車検知装置におい
て、前記判別制御手段は、前記センサ選択手段の選択状
態に応じて、その選択スイッチが設定されたセンサ手段
の近傍に車両が駐車していることを判別することを特徴
とするものである。
て、前記判別制御手段は、前記センサ選択手段の選択状
態に応じて、その選択スイッチが設定されたセンサ手段
の近傍に車両が駐車していることを判別することを特徴
とするものである。
【0012】
【作用】センサ手段に備えられた1対のループアンテナ
は、通常状態では、電気的に分離がとられた結合のない
状態となっている。それゆえ、ループアンテナの一方に
アンテナの共振周波数が入力されても、他方のアンテナ
により受信される共振周波数信号は小さな受信レベルに
すぎない。
は、通常状態では、電気的に分離がとられた結合のない
状態となっている。それゆえ、ループアンテナの一方に
アンテナの共振周波数が入力されても、他方のアンテナ
により受信される共振周波数信号は小さな受信レベルに
すぎない。
【0013】一方、ループアンテナ近傍の特定エリア
(検出エリア)に金属体を含む車両が侵入すると、ルー
プアンテナ周囲の磁界が変化し、上記ループアンテナ間
の電気的分離が崩れて、ループアンテナ間は結合状態と
なる。それゆえ、他方のループアンテナにより受信され
る共振周波数の信号レベルが増大する。この受信信号レ
ベルの変化を捉えることで、車両検知ができる。
(検出エリア)に金属体を含む車両が侵入すると、ルー
プアンテナ周囲の磁界が変化し、上記ループアンテナ間
の電気的分離が崩れて、ループアンテナ間は結合状態と
なる。それゆえ、他方のループアンテナにより受信され
る共振周波数の信号レベルが増大する。この受信信号レ
ベルの変化を捉えることで、車両検知ができる。
【0014】また、この発明にかかる駐車検知装置は、
送信信号伝送線路および受信信号伝送線路が対をなして
設けられており、上記構成のセンサ手段が複数個適当な
間隔で配置されていて、各センサ手段の第1ループアン
テナは送信信号伝送線路に接続され、各センサ手段の第
2ループアンテナは受信信号伝送線路に接続されてい
る。また、各センサ手段におけるループアンテナの共振
周波数は、各センサごとに互いに異なる周波数に設定さ
れている。
送信信号伝送線路および受信信号伝送線路が対をなして
設けられており、上記構成のセンサ手段が複数個適当な
間隔で配置されていて、各センサ手段の第1ループアン
テナは送信信号伝送線路に接続され、各センサ手段の第
2ループアンテナは受信信号伝送線路に接続されてい
る。また、各センサ手段におけるループアンテナの共振
周波数は、各センサごとに互いに異なる周波数に設定さ
れている。
【0015】それゆえ、周波数信号出力手段から、それ
ぞれのセンサ手段の共振周波数に相当する周波数信号を
順次または同時に出力し、受信信号伝送線路から返って
くる信号を検出して、その信号の周波数およびレベルを
判別すれば、その周波数に対応するセンサ手段で車両が
検出されているか否かを判別することができる。また、
この発明にかかる駐車検知装置は、送信信号伝送線路お
よび受信信号伝送線路が対をなして設けられており、上
記構成のセンサ手段が複数個適当な間隔で配置されてい
て、各センサ手段の第1ループアンテナは送信信号伝送
線路に接続され、各センサ手段の第2ループアンテナは
受信信号伝送線路に接続されている。また、各センサ手
段におけるループアンテナと、前記送信信号伝送線路ま
たは受信信号伝送線路との間には、センサ選択手段によ
り遠隔操作される選択スイッチが設けられている。
ぞれのセンサ手段の共振周波数に相当する周波数信号を
順次または同時に出力し、受信信号伝送線路から返って
くる信号を検出して、その信号の周波数およびレベルを
判別すれば、その周波数に対応するセンサ手段で車両が
検出されているか否かを判別することができる。また、
この発明にかかる駐車検知装置は、送信信号伝送線路お
よび受信信号伝送線路が対をなして設けられており、上
記構成のセンサ手段が複数個適当な間隔で配置されてい
て、各センサ手段の第1ループアンテナは送信信号伝送
線路に接続され、各センサ手段の第2ループアンテナは
受信信号伝送線路に接続されている。また、各センサ手
段におけるループアンテナと、前記送信信号伝送線路ま
たは受信信号伝送線路との間には、センサ選択手段によ
り遠隔操作される選択スイッチが設けられている。
【0016】それゆえ、周波数信号出力手段から、セン
サ選択手段により選択されたセンサ手段について、受信
信号伝送線路から返ってくる信号を検出して、その信号
のレベルを判別すれば、その選択にかかるセンサ手段で
車両が検出されているか否かを判別することができる。
サ選択手段により選択されたセンサ手段について、受信
信号伝送線路から返ってくる信号を検出して、その信号
のレベルを判別すれば、その選択にかかるセンサ手段で
車両が検出されているか否かを判別することができる。
【0017】
【実施例】以下には、図面を参照して、この発明の実施
例について詳細に説明をする。図1は、この発明の一実
施例に適用されるセンサの構成を表わす図である。図1
に示すように、この実施例にかかるセンサAには、第1
ループアンテナ1および第2ループアンテナ2という2
つの対をなすループアンテナが備えられている。そして
第1ループアンテナ1およひ第2ループアンテナ2は、
ループ間距離がD0になるように相互配置されている。
この結果、第1ループアンテナ1および第2ループアン
テナ2のアンテナ間は電気的に分離がとられた結合のな
い状態になっている。
例について詳細に説明をする。図1は、この発明の一実
施例に適用されるセンサの構成を表わす図である。図1
に示すように、この実施例にかかるセンサAには、第1
ループアンテナ1および第2ループアンテナ2という2
つの対をなすループアンテナが備えられている。そして
第1ループアンテナ1およひ第2ループアンテナ2は、
ループ間距離がD0になるように相互配置されている。
この結果、第1ループアンテナ1および第2ループアン
テナ2のアンテナ間は電気的に分離がとられた結合のな
い状態になっている。
【0018】また、第1ループアンテナ1および第2ル
ープアンテナ2は、予め定める周波数で共振するように
されている。図2は、1対のループアンテナにおけるル
ープ間距離Dとループアンテナ間の結合量との関係を表
わすグラフであり、横軸にループ間距離D、縦軸にルー
プアンテナ間の結合量が表わされている。
ープアンテナ2は、予め定める周波数で共振するように
されている。図2は、1対のループアンテナにおけるル
ープ間距離Dとループアンテナ間の結合量との関係を表
わすグラフであり、横軸にループ間距離D、縦軸にルー
プアンテナ間の結合量が表わされている。
【0019】第2図に示すように、ループアンテナ間の
結合量は、ループ間距離Dが小さい間はほぼ一定であ
る。一方、ループ間距離Dが位相の反転が起こる距離D
0においては、ループアンテナ間の結合量がほぼ0にな
る。なぜならば、位相の反転が起こる距離D0では、ル
ープアンテナ間は電気の極性が+から−へ変化する結合
のない状態、いわゆる粗結合状態となるからである。
結合量は、ループ間距離Dが小さい間はほぼ一定であ
る。一方、ループ間距離Dが位相の反転が起こる距離D
0においては、ループアンテナ間の結合量がほぼ0にな
る。なぜならば、位相の反転が起こる距離D0では、ル
ープアンテナ間は電気の極性が+から−へ変化する結合
のない状態、いわゆる粗結合状態となるからである。
【0020】ところで、1対のループアンテナ間が電気
的に分離がとられた状態のときに、ループアンテナ近傍
に金属体が侵入すると、ループアンテナ周囲の磁界が変
化して電気的な分離が崩れ、ループアンテナ間に所定の
結合量が現れる。この実施例にかかる車両検出センサ
は、この原理をもとにして、金属体である車両を検出す
るものである。
的に分離がとられた状態のときに、ループアンテナ近傍
に金属体が侵入すると、ループアンテナ周囲の磁界が変
化して電気的な分離が崩れ、ループアンテナ間に所定の
結合量が現れる。この実施例にかかる車両検出センサ
は、この原理をもとにして、金属体である車両を検出す
るものである。
【0021】図1を再び参照して、第1ループアンテナ
1にはコンデンサ4を介してインピーダンス変換トラン
ス5が接続されている。そして、インピーダンス変換ト
ランス5には入力端子6が接続されている。同様に、第
2ループアンテナ2はコンデンサ7を介してインピーダ
ンス変換トランス8に接続されている。そして、インピ
ーダンス変換トランス8には出力端子9が接続されてい
る。
1にはコンデンサ4を介してインピーダンス変換トラン
ス5が接続されている。そして、インピーダンス変換ト
ランス5には入力端子6が接続されている。同様に、第
2ループアンテナ2はコンデンサ7を介してインピーダ
ンス変換トランス8に接続されている。そして、インピ
ーダンス変換トランス8には出力端子9が接続されてい
る。
【0022】上述の構成および配置のセンサAに対し、
入力端子6に共振周波数の信号が入力されると、ループ
アンテナ1,2間は粗結合のため、第2ループアンテナ
2で受信されて出力端子9に現れる共振周波数信号のレ
ベルは小さい。ところが、ループアンテナ1,2に金属
体である車両を接近させると、ループアンテナ1,2の
周囲の磁界が変化し、第1ループアンテナ1と第2ルー
プアンテナ2との結合が変化して、電気的な分離状態が
崩れ、出力端子9に現れる共振周波数信号のレベルが増
大する。
入力端子6に共振周波数の信号が入力されると、ループ
アンテナ1,2間は粗結合のため、第2ループアンテナ
2で受信されて出力端子9に現れる共振周波数信号のレ
ベルは小さい。ところが、ループアンテナ1,2に金属
体である車両を接近させると、ループアンテナ1,2の
周囲の磁界が変化し、第1ループアンテナ1と第2ルー
プアンテナ2との結合が変化して、電気的な分離状態が
崩れ、出力端子9に現れる共振周波数信号のレベルが増
大する。
【0023】図3に、ループアンテナおよび金属体の距
離と、出力端子9に現れる信号レベルとの関係を示す。
図3において、横軸に1対のループアンテナ1,2の中
心部と金属体表面との距離(単位cm)が表わされ、縦
軸に出力端子9に現れる信号のレベル(単位dB)が表
わされている。測定条件は、第1ループアンテナ1およ
び第2ループアンテナ2が、ループの大きさが150m
m×300mmで、そのループ間距離Dは280mm
で、共振周波数が7.9366MHzである。
離と、出力端子9に現れる信号レベルとの関係を示す。
図3において、横軸に1対のループアンテナ1,2の中
心部と金属体表面との距離(単位cm)が表わされ、縦
軸に出力端子9に現れる信号のレベル(単位dB)が表
わされている。測定条件は、第1ループアンテナ1およ
び第2ループアンテナ2が、ループの大きさが150m
m×300mmで、そのループ間距離Dは280mm
で、共振周波数が7.9366MHzである。
【0024】図3から、金属体が100cm程度よりも
近接した場合に、信号レベルに変化が現れ、金属体を確
認できることがわかる。図4は、この発明の一実施例に
かかる駐車検知装置全体の構成を示すブロック図であ
る。図4を参照して説明すると、送信信号伝送線路11
および受信信号伝送線路12が対をなして配置されてい
る。そして複数個のセンサA1〜Azが、適当な間隔を
あけて配置され、それぞれ、送信信号伝送線路11およ
び受信信号伝送線路12に接続されている。
近接した場合に、信号レベルに変化が現れ、金属体を確
認できることがわかる。図4は、この発明の一実施例に
かかる駐車検知装置全体の構成を示すブロック図であ
る。図4を参照して説明すると、送信信号伝送線路11
および受信信号伝送線路12が対をなして配置されてい
る。そして複数個のセンサA1〜Azが、適当な間隔を
あけて配置され、それぞれ、送信信号伝送線路11およ
び受信信号伝送線路12に接続されている。
【0025】複数個のセンサA1〜Azは、いずれも図
1を参照して説明した1対のループアンテナ1,2を有
する構成のセンサである。そして、複数個のセンサA1
〜Azは、相互に、共振周波数が異なる周波数F1〜F
zに設定されている。送信信号伝送線路11および受信
信号伝送線路12の各一端には検出装置13が接続され
ている。検出装置13には、送信信号伝送線路11へ周
波数信号を出力するための発振器14と、受信信号伝送
線路12に現れる信号を検出するための検出器15と、
検出器15で検出された信号のレベルを判別する判別器
16とが備えられている。
1を参照して説明した1対のループアンテナ1,2を有
する構成のセンサである。そして、複数個のセンサA1
〜Azは、相互に、共振周波数が異なる周波数F1〜F
zに設定されている。送信信号伝送線路11および受信
信号伝送線路12の各一端には検出装置13が接続され
ている。検出装置13には、送信信号伝送線路11へ周
波数信号を出力するための発振器14と、受信信号伝送
線路12に現れる信号を検出するための検出器15と、
検出器15で検出された信号のレベルを判別する判別器
16とが備えられている。
【0026】動作において、発振器14からは送信信号
伝送線路11へ複数個のセンサA1〜Azの各共振周波
数F1〜Fzをカバーする周波数帯域の信号が周波数ご
とに順次に出力され、または全周波数帯域の信号が同時
に出力される。そうすると、受信信号伝送線路12に
は、近傍に金属体(駐車車両)の存在するセンサの共振
周波数に信号判定レベルを越えた受信信号レベルが現れ
る。図4では、センサAiとセンサAjとの近傍に、そ
れぞれ駐車車両17,18が存在するため、これら2つ
のセンサの共振周波数Fi,Fjが信号判定レベルを越
えたレベルで受信信号伝送線路12に現れる。
伝送線路11へ複数個のセンサA1〜Azの各共振周波
数F1〜Fzをカバーする周波数帯域の信号が周波数ご
とに順次に出力され、または全周波数帯域の信号が同時
に出力される。そうすると、受信信号伝送線路12に
は、近傍に金属体(駐車車両)の存在するセンサの共振
周波数に信号判定レベルを越えた受信信号レベルが現れ
る。図4では、センサAiとセンサAjとの近傍に、そ
れぞれ駐車車両17,18が存在するため、これら2つ
のセンサの共振周波数Fi,Fjが信号判定レベルを越
えたレベルで受信信号伝送線路12に現れる。
【0027】それゆえ検出器15によってこれら現れる
周波数信号Fi,Fjが検出され、そのレベルが判別器
16で車両検知として判別される。図5に、図4の実施
例における送信信号レベルと受信信号レベルとのレベル
状態を表わすダイヤグラムを示す。図5では、共振周波
数FiとFjとの受信レベルが高くなっており、センサ
AiとAjとが、それぞれ、駐車車両を検知しているこ
とがわかる。
周波数信号Fi,Fjが検出され、そのレベルが判別器
16で車両検知として判別される。図5に、図4の実施
例における送信信号レベルと受信信号レベルとのレベル
状態を表わすダイヤグラムを示す。図5では、共振周波
数FiとFjとの受信レベルが高くなっており、センサ
AiとAjとが、それぞれ、駐車車両を検知しているこ
とがわかる。
【0028】図5における信号判定レベルは、複数のセ
ンサA1〜Azの設置場所、周囲環境、その他が考慮さ
れた適切なレベルにされている。図6は、この発明の他
の実施例にかかるセンサの構成例を示す。先に説明した
図1のセンサAでは、第1ループアンテナ1および第2
ループアンテナ2のループ間距離Dを所定の値D0にす
ることにより、第1ループアンテナ1と第2ループアン
テナ2との間の電気的な分離がとられていた。つまり、
第1ループアンテナ1と第2ループアンテナ2との物理
的な配置関係によって両ループアンテナ間の電気的な分
離がとられていた。
ンサA1〜Azの設置場所、周囲環境、その他が考慮さ
れた適切なレベルにされている。図6は、この発明の他
の実施例にかかるセンサの構成例を示す。先に説明した
図1のセンサAでは、第1ループアンテナ1および第2
ループアンテナ2のループ間距離Dを所定の値D0にす
ることにより、第1ループアンテナ1と第2ループアン
テナ2との間の電気的な分離がとられていた。つまり、
第1ループアンテナ1と第2ループアンテナ2との物理
的な配置関係によって両ループアンテナ間の電気的な分
離がとられていた。
【0029】これに対し、図6の実施例では、第1ルー
プアンテナ1と第2ループアンテナ2とは、電気的に分
離がとられている。すなわち、第1ループアンテナ1に
はコイルL1が接続されており、第2ループアンテナ2
にはコイルL2が接続されている。そして、第1ループ
アンテナ1と第2ループアンテナ2とは密結合するよう
に配置され、その相互インダクタンス(相互誘導係数)
はMになっている。一方、コイルL1とコイルL2とは
近接して設けられ、その相互インダクタンス(相互誘導
係数)は−Mとなるように設定されている。つまり、2
つのループアンテナ1および2と等価な相互インダクタ
ンスで構成された分離トランス21が備えられ、分離ト
ランス21の極性が密結合されたループアンテナ1およ
び2の極性を打ち消すように接続されている。
プアンテナ1と第2ループアンテナ2とは、電気的に分
離がとられている。すなわち、第1ループアンテナ1に
はコイルL1が接続されており、第2ループアンテナ2
にはコイルL2が接続されている。そして、第1ループ
アンテナ1と第2ループアンテナ2とは密結合するよう
に配置され、その相互インダクタンス(相互誘導係数)
はMになっている。一方、コイルL1とコイルL2とは
近接して設けられ、その相互インダクタンス(相互誘導
係数)は−Mとなるように設定されている。つまり、2
つのループアンテナ1および2と等価な相互インダクタ
ンスで構成された分離トランス21が備えられ、分離ト
ランス21の極性が密結合されたループアンテナ1およ
び2の極性を打ち消すように接続されている。
【0030】なお、その他の構成およびこのセンサによ
る車両検出原理は、先に説明した図1のセンサAと同様
である。図7は、この発明の他の実施例にかかる駐車検
知装置の全体的な構成を示すブロック図である。この実
施例においては、複数個のセンサA1〜Azは、たとえ
ばガードレール等に取付られている。そして、複数個の
センサのいくつかは主として乗用車等を検知するための
低位置用センサとして相対的に低い位置に配置され、複
数のセンサのうちいくつかのセンサは主としてトラック
等の大型車両を検知することができるように、高位置用
センサとして相対的に高い位置に配置されている。
る車両検出原理は、先に説明した図1のセンサAと同様
である。図7は、この発明の他の実施例にかかる駐車検
知装置の全体的な構成を示すブロック図である。この実
施例においては、複数個のセンサA1〜Azは、たとえ
ばガードレール等に取付られている。そして、複数個の
センサのいくつかは主として乗用車等を検知するための
低位置用センサとして相対的に低い位置に配置され、複
数のセンサのうちいくつかのセンサは主としてトラック
等の大型車両を検知することができるように、高位置用
センサとして相対的に高い位置に配置されている。
【0031】なお、この実施例のように複数個のセンサ
をガードレール等に取り付けた場合には、各センサにお
ける電気的な分離は、ガードレール等を考慮した状態で
なされている。図8は、この発明の他の一実施例にかか
る駐車検知装置全体の構成を示すブロック図である。
をガードレール等に取り付けた場合には、各センサにお
ける電気的な分離は、ガードレール等を考慮した状態で
なされている。図8は、この発明の他の一実施例にかか
る駐車検知装置全体の構成を示すブロック図である。
【0032】図8を参照して説明すると、送信信号伝送
線路11、受信信号伝送線路12およびセンサ選択信号
伝送線路32が並行に配置されている。そして複数個の
センサA1〜Azが、適当な間隔をあけて配置され、そ
れぞれ、送信信号伝送線路11および受信信号伝送線路
12に接続されている。複数個のセンサA1〜Azは、
いずれも共振周波数Fの1対のループアンテナ1,2を
有する構成のセンサである。そして、複数個のセンサA
1〜Azと、受信信号伝送線路12との間には、選択ス
イッチ回路S1〜Szが接続されている。また、図示し
ていないが、各選択スイッチ回路S1〜Szを駆動する
電源線が敷設されている。
線路11、受信信号伝送線路12およびセンサ選択信号
伝送線路32が並行に配置されている。そして複数個の
センサA1〜Azが、適当な間隔をあけて配置され、そ
れぞれ、送信信号伝送線路11および受信信号伝送線路
12に接続されている。複数個のセンサA1〜Azは、
いずれも共振周波数Fの1対のループアンテナ1,2を
有する構成のセンサである。そして、複数個のセンサA
1〜Azと、受信信号伝送線路12との間には、選択ス
イッチ回路S1〜Szが接続されている。また、図示し
ていないが、各選択スイッチ回路S1〜Szを駆動する
電源線が敷設されている。
【0033】送信信号伝送線路11および受信信号伝送
線路12の各一端には検出装置13が接続されている。
検出装置13には、送信信号伝送線路11へ周波数信号
を出力するための発振器14と、受信信号伝送線路12
に現れる信号を検出するための検出器15と、検出器1
5で検出された信号のレベルを判別する判別器16と、
センサ選択信号伝送線路32を通して選択スイッチ回路
S1〜Szを遠隔操作するセンサ選択器31とが備えら
れている。
線路12の各一端には検出装置13が接続されている。
検出装置13には、送信信号伝送線路11へ周波数信号
を出力するための発振器14と、受信信号伝送線路12
に現れる信号を検出するための検出器15と、検出器1
5で検出された信号のレベルを判別する判別器16と、
センサ選択信号伝送線路32を通して選択スイッチ回路
S1〜Szを遠隔操作するセンサ選択器31とが備えら
れている。
【0034】図9は、選択スイッチ回路の接続状態を説
明する図であり、選択スイッチ回路Siは所定ビット数
n(センサ数をmとするとm≦2n となるようにnを選
ぶ。この例ではn=5ビットとする)の各センサの識別
番号(ID番号)を設定するディップスイッチ等のスイ
ッチ33と、スイッチ33により設定されたID番号と
センサ選択信号伝送線路32を通して入力されるセンサ
選択信号(5ビット)の情報を比較する比較部34と、
比較の結果一致した場合に受信信号伝送線路12と第2
ループアンテナ2とを接続する接点35とを備えてい
る。
明する図であり、選択スイッチ回路Siは所定ビット数
n(センサ数をmとするとm≦2n となるようにnを選
ぶ。この例ではn=5ビットとする)の各センサの識別
番号(ID番号)を設定するディップスイッチ等のスイ
ッチ33と、スイッチ33により設定されたID番号と
センサ選択信号伝送線路32を通して入力されるセンサ
選択信号(5ビット)の情報を比較する比較部34と、
比較の結果一致した場合に受信信号伝送線路12と第2
ループアンテナ2とを接続する接点35とを備えてい
る。
【0035】前記駐車装置において、発振器14からは
送信信号伝送線路11へ複数個のセンサA1〜Azの共
振周波数Fの信号が出力される。それと同時にセンサ選
択器31からいずれかのセンサ、たとえばセンサAiを
選択するID番号の信号たとえば01010が送信さ
れ、その結果比較部34の判断により、選択スイッチ回
路Siの接点35が閉じられる。なお、他の選択スイッ
チ回路Sj(j≠i)の接点35は開かれていることは
もちろんである。
送信信号伝送線路11へ複数個のセンサA1〜Azの共
振周波数Fの信号が出力される。それと同時にセンサ選
択器31からいずれかのセンサ、たとえばセンサAiを
選択するID番号の信号たとえば01010が送信さ
れ、その結果比較部34の判断により、選択スイッチ回
路Siの接点35が閉じられる。なお、他の選択スイッ
チ回路Sj(j≠i)の接点35は開かれていることは
もちろんである。
【0036】図8では、センサAiの近傍に、それぞれ
駐車車両17が存在するため、選択されたセンサAi
は、信号判定レベルを越えたレベルの信号を受信信号伝
送線路12に出力する。それゆえ検出器15によってこ
の信号を検出し、そのレベルが判別器16で車両検知と
して判別される。この場合他のセンサAjは接点35に
よりカットされるため、他のセンサAjの信号は受信信
号伝送線路12に入ることはない。したがって、特定の
場所に関する駐車判別が行える。
駐車車両17が存在するため、選択されたセンサAi
は、信号判定レベルを越えたレベルの信号を受信信号伝
送線路12に出力する。それゆえ検出器15によってこ
の信号を検出し、そのレベルが判別器16で車両検知と
して判別される。この場合他のセンサAjは接点35に
よりカットされるため、他のセンサAjの信号は受信信
号伝送線路12に入ることはない。したがって、特定の
場所に関する駐車判別が行える。
【0037】もし他のセンサAjの近傍の車両の有無を
知りたいならば、当該センサAjに割り当てられたID
番号の信号を送信すればよい。また、すべてのセンサ設
置場所での駐車を判別したいならば、センサ選択器31
から、各センサを選択するID番号の信号を順次と切り
換えながら送信すればよい。以上のようにこの実施例で
は、センサA1〜Azを同一の共振周波数Fで駆動する
ものとし、使用するセンサの数に応じた接点数を有する
スイッチ33を含む選択スイッチ回路を設け、その接点
数と同一の回線数を有するセンサ選択信号伝送線路32
を受信信号伝送線路12および送信信号伝送線路11と
並行して設け、センサ選択器31からから所望のID番
号のセンサ選択信号をセンサ選択信号伝送線路32を通
して送信することにより、当該ID番号に設定された選
択スイッチ回路の接点35を閉じさせ、これにより当該
選択されたセンサの周波数信号を検出器15によって検
出することにより、特定の場所の駐車車両を検知でき
る。
知りたいならば、当該センサAjに割り当てられたID
番号の信号を送信すればよい。また、すべてのセンサ設
置場所での駐車を判別したいならば、センサ選択器31
から、各センサを選択するID番号の信号を順次と切り
換えながら送信すればよい。以上のようにこの実施例で
は、センサA1〜Azを同一の共振周波数Fで駆動する
ものとし、使用するセンサの数に応じた接点数を有する
スイッチ33を含む選択スイッチ回路を設け、その接点
数と同一の回線数を有するセンサ選択信号伝送線路32
を受信信号伝送線路12および送信信号伝送線路11と
並行して設け、センサ選択器31からから所望のID番
号のセンサ選択信号をセンサ選択信号伝送線路32を通
して送信することにより、当該ID番号に設定された選
択スイッチ回路の接点35を閉じさせ、これにより当該
選択されたセンサの周波数信号を検出器15によって検
出することにより、特定の場所の駐車車両を検知でき
る。
【0038】したがって、この実施例では、各センサの
共振周波数を単一周波数に限定できるので、その周波数
で最大の利得が得られるようアンテナを設計すればよ
く、アンテナの設計が簡単になる。また、検出器15も
単一の周波数に対応するものでよいので製作容易であ
る。また、駐車車両の検出に関与しないセンサは選択ス
イッチ回路により接続をカットできるので、受信信号伝
送線路12に回り込む外来雑音を低減することができ
る。
共振周波数を単一周波数に限定できるので、その周波数
で最大の利得が得られるようアンテナを設計すればよ
く、アンテナの設計が簡単になる。また、検出器15も
単一の周波数に対応するものでよいので製作容易であ
る。また、駐車車両の検出に関与しないセンサは選択ス
イッチ回路により接続をカットできるので、受信信号伝
送線路12に回り込む外来雑音を低減することができ
る。
【0039】この発明にかかる駐車検知装置のセンサ
は、たとえば道路の路側に沿って所定間隔、たとえば2
m〜3m間隔で配置し、違法駐車を監視管理するのに用
いることができる。また、この発明にかかる駐車検知装
置は、駐車場の管理システムに利用できる。駐車場の管
理システムとして利用する場合は、駐車場内の駐車スペ
ースごとにセンサを配置し、管理室に検出装置を設け
る。その結果、管理室で駐車スペースの利用状況を一目
で検知することができる。また、検知結果に基づいて、
新たに駐車場を利用しようとする車両が侵入してきたと
き、その車両の誘導をスムーズにすることができる。
は、たとえば道路の路側に沿って所定間隔、たとえば2
m〜3m間隔で配置し、違法駐車を監視管理するのに用
いることができる。また、この発明にかかる駐車検知装
置は、駐車場の管理システムに利用できる。駐車場の管
理システムとして利用する場合は、駐車場内の駐車スペ
ースごとにセンサを配置し、管理室に検出装置を設け
る。その結果、管理室で駐車スペースの利用状況を一目
で検知することができる。また、検知結果に基づいて、
新たに駐車場を利用しようとする車両が侵入してきたと
き、その車両の誘導をスムーズにすることができる。
【0040】その他、この発明は、請求の範囲に記載の
範囲内において種々変更可能である。
範囲内において種々変更可能である。
【0041】
【発明の効果】この発明によれば、複数個のセンサと、
そのセンサに共通的に接続された1つの検出装置によっ
て、複数の車両を検知する車両検知装置を提供でき、安
価でかつ集中管理に適した装置とすることができる。ま
た、この発明にかかるセンサは、各センサごとに電源を
必要とせず、無電源の装置とすることができる。したが
って、装置の構成を安価でかつ簡易にすることができ
る。
そのセンサに共通的に接続された1つの検出装置によっ
て、複数の車両を検知する車両検知装置を提供でき、安
価でかつ集中管理に適した装置とすることができる。ま
た、この発明にかかるセンサは、各センサごとに電源を
必要とせず、無電源の装置とすることができる。したが
って、装置の構成を安価でかつ簡易にすることができ
る。
【図1】この発明の一実施例にかかるセンサの構成を示
す図である。
す図である。
【図2】この発明の一実施例にかかるセンサにおけるル
ープ間距離と結合量との関係を表わすグラフである。
ープ間距離と結合量との関係を表わすグラフである。
【図3】この発明の一実施例にかかるセンサに金属体が
接近した場合の接近距離と、センサの受信信号レベルと
の関係を表わすグラフである。
接近した場合の接近距離と、センサの受信信号レベルと
の関係を表わすグラフである。
【図4】この発明の一実施例にかかる車両検知装置の全
体構成を示すブロック図である。
体構成を示すブロック図である。
【図5】図4に示す実施例における送信信号レベルと受
信信号レベルとの関係の一例を表わすダイヤグラムであ
る。
信信号レベルとの関係の一例を表わすダイヤグラムであ
る。
【図6】この発明の他の実施例にかかるセンサの構成例
を表わす図である。
を表わす図である。
【図7】この発明の他の実施例にかかる車両検知装置の
全体構成を示すブロック図である。
全体構成を示すブロック図である。
【図8】この発明のさらに他の実施例にかかる車両検知
装置の全体構成を示すブロック図である。
装置の全体構成を示すブロック図である。
【図9】選択スイッチ回路の接続状態を説明する図であ
る。
る。
A,A1〜Az センサ Si 選択スイッチ回路 1 第1ループアンテナ 2 第2ループアンテナ 11 送信信号伝送線路 12 受信信号伝送線路 13 検出装置 21 分離トランス 31 センサ選択器 32 センサ選択信号伝送線路
Claims (7)
- 【請求項1】特定エリアに車両が駐車しているか否かを
検知する駐車検知装置であって、 予め定める周波数で共振する第1ループアンテナおよび
第2ループアンテナという1対のループアンテナを有
し、1対のループアンテナ間は電気的に分離がとられた
結合のない状態となるように設定されており、かつ、ル
ープアンテナ近傍の特定のエリアに金属体が侵入したと
きに、前記電気的な分離が崩れて1対のループアンテナ
間は結合状態となるようにされたセンサ手段、 前記第1のループアンテナに接続され、第1のループア
ンテナに対して前記予め定める周波数の信号を与える周
波数信号出力手段、 前記第2のループアンテナに接続され、第2のループア
ンテナの受信信号を検出する信号検出手段、ならびに信
号検出手段における前記予め定める周波数信号の検出状
態に基づいて、前記特定エリアに車両が駐車しているか
否かを判別する判別手段、を含むことを特徴とする駐車
検知装置。 - 【請求項2】請求項1記載の駐車検知装置において、 前記センサ手段における1対のループアンテナ間の電気
的な分離は、1対のループアンテナ相互間の距離が所定
の距離に設定されることにより実現されていることを特
徴とするものである。 - 【請求項3】請求項1または2記載の駐車検知装置にお
いて、 前記判別手段は、予め定める周波数信号の受信レベルが
所定の基準レベルを一定時間以上連続して越えているこ
とに基づいて、車両の駐車を判別することを特徴とする
ものである。 - 【請求項4】車両が駐車しているか否かを検知する駐車
検知装置であって、 周波数信号を出力する周波数信号出力手段、 周波数信号出力手段に接続された送信信号伝送線路、 送信信号伝送線路と対をなして設けられた受信信号伝送
線路、 受信信号伝送線路に接続され、当該線路に現れる信号を
検出する信号検出手段、 複数のセンサ手段であって、各センサ手段は、それぞ
れ、センサ手段間で相互に異なる所定の周波数で共振す
る第1ループアンテナおよび第2ループアンテナという
1対のループアンテナを有し、1対のループアンテナ間
は電気的に分離がとられた結合のない状態となるように
設定されており、かつ、ループアンテナ近傍に金属体が
接近したときに、前記電気的な分離が崩れて1対のルー
プアンテナ間は結合状態となるようにされており、 複数のセンサ手段における各1対のループアンテナは、
それぞれ、前記送信信号伝送線路および受信信号伝送線
路に所定間隔で接続されており、 前記周波数信号出力手段から送信信号伝送線路に前記複
数のセンサ手段の各共振周波数に相当する周波数信号を
順次にまたは同時に出力し、それに応答して各共振周波
数に相当する周波数信号の受信レベルが所定の基準レベ
ルを一定時間以上連続して超えたか否かに基づいて、車
両の駐車を判別する判別制御手段、を含むことを特徴と
する駐車検知装置。 - 【請求項5】請求項4記載の駐車検知装置において、 前記判別制御手段は、信号検出手段によって検出される
周波数信号の周波数に基づいて、その周波数が共振周波
数として設定されたセンサ手段の近傍に車両が駐車して
いることを判別することを特徴とするものである。 - 【請求項6】車両が駐車しているか否かを検知する駐車
検知装置であって、 同一周波数の周波数信号を出力する周波数信号出力手
段、 周波数信号出力手段に接続された送信信号伝送線路、 送信信号伝送線路と対をなして設けられた受信信号伝送
線路、 受信信号伝送線路に接続され、当該線路に現れる信号を
検出する信号検出手段、 複数のセンサ手段であって、各センサ手段は、同一の周
波数で共振する第1ループアンテナおよび第2ループア
ンテナという1対のループアンテナを有し、1対のルー
プアンテナ間は電気的に分離がとられた結合のない状態
となるように設定されており、かつ、ループアンテナ近
傍に金属体が接近したときに、前記電気的な分離が崩れ
て1対のループアンテナ間は結合状態となるようにされ
ており、 複数のセンサ手段における各1対のループアンテナは、
それぞれ、前記送信信号伝送線路および受信信号伝送線
路に所定間隔で接続されており、 センサ手段における各1対のループアンテナと、前記送
信信号伝送線路または受信信号伝送線路との間には選択
スイッチが介されており、 選択スイッチはセンサ選択手段により遠隔操作されるも
のであり、 前記周波数信号出力手段から送信信号伝送線路に周波数
信号を出力し、それに応答して信号検出手段が前記セン
サ選択手段により選ばれたセンサ手段の周波数信号の受
信レベルが所定の基準レベルを一定時間以上連続して超
えたか否かに基づいて、車両の駐車を判別する判別制御
手段、を含むことを特徴とする駐車検知装置。 - 【請求項7】請求項6記載の駐車検知装置において、 前記判別制御手段は、前記センサ選択手段の選択状態に
応じて、その選択スイッチが設定されたセンサ手段の近
傍に車両が駐車していることを判別することを特徴とす
るものである。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26463791A JPH0573799A (ja) | 1991-07-15 | 1991-10-14 | 駐車検知装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17403591 | 1991-07-15 | ||
JP3-174035 | 1991-07-15 | ||
JP26463791A JPH0573799A (ja) | 1991-07-15 | 1991-10-14 | 駐車検知装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0573799A true JPH0573799A (ja) | 1993-03-26 |
Family
ID=26495784
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26463791A Pending JPH0573799A (ja) | 1991-07-15 | 1991-10-14 | 駐車検知装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0573799A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101326252B1 (ko) * | 2012-04-10 | 2013-11-11 | (주) 하나텍시스템 | 루프식 차량 검지 장치 및 방법 |
JP2021006834A (ja) * | 2020-10-26 | 2021-01-21 | ミネベアミツミ株式会社 | 物体検出システムおよび物体検出方法 |
-
1991
- 1991-10-14 JP JP26463791A patent/JPH0573799A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101326252B1 (ko) * | 2012-04-10 | 2013-11-11 | (주) 하나텍시스템 | 루프식 차량 검지 장치 및 방법 |
JP2021006834A (ja) * | 2020-10-26 | 2021-01-21 | ミネベアミツミ株式会社 | 物体検出システムおよび物体検出方法 |
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