JPH0573645U - 原稿位置決めシート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】定形外の大きさの原稿を画像形成装置にて読み
取る場合に、原稿のサイズに制約されることが無く、作
業者が容易に画像読取領域を判別し、原稿の位置決めが
行える原稿位置決めシートを提供すること。 【構成】本考案の原稿位置決めシートは、図に示すよう
に第一部材１と第二部材２から構成され、第一部材１に
は画像形成装置本体の原稿台に設けられた被嵌合部に嵌
合することによって原稿の位置決めを行う嵌合部３が設
けられている。また、原稿位置決めシート第一部材１に
おいて画像読取領域は透明部材にて構成されており、原
稿サイズ示す目盛り４が印刷されている。さらに、第一
部材１と第二部材２の周縁部にはマグネット等の吸着部
材が取付られており、原稿６を第一部材１と第二部材２
の間に挟み込んだ状態で保持する機能を有する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、画像形成装置において画像読取可能な最大の原稿サイズよりも大き な原稿を読み取る場合に用いられる原稿位置決めシートに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

画像形成装置において、例えば、複写機等は原稿を複写する際は原稿台に原稿 面を下側にして置かなければならない、そのため、複写可能な最大の原稿サイズ よりも大きな原稿の一部分を複写する場合には、複写領域が裏側からでは判別す るのが困難であるため、複写ミスが発生し、試しコピーをする必要があった。そ こで、従来においては図４に示すような原稿位置決めシートが提案されていた。 （実開平１−１４６２３５）この図において１０は表面に方眼状の目盛が印刷さ れている板状部材であり、この板状部材１０の上端側に取り付けられた透明のシ ート部材１１との間に原稿を挟み込むためのものである。図５は、この原稿位置 決めシート１２に原稿を装着した場合の外観を示す概略図である。図に示すよう に、この原稿位置決めシート１２は、複写可能な最大の原稿サイズよりも大きな 原稿において、複写を行う領域を原稿位置決めシート１２で挟み込むことによっ て原稿の裏側からでも複写領域が判別できるようになるものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上述のような従来の原稿位置決めシートでは、端部が綴じられているために、 使用できる原稿サイズに制約があり、原稿位置決めシートのサイズよりも小さな 領域を複写する場合には、その領域が判別困難であるといったような課題があっ た。

【０００４】 本考案の目的は、原稿のサイズに制約されることなく、容易に画像読取領域を 判別し得る原稿位置決めシートを提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上述するような課題を解決するため、本考案の原稿位置決めシートは、第一部 材と第二部材の２つの部材より構成し、画像読取装置側に設けられた被嵌合部に 対応する嵌合部を備え、両部材の周縁部にはお互いを原稿を介して挟着するよう な挟着手段を設けたことを特徴とする。

【０００６】

【作用】

原稿の読取を行う領域に、透明部材で構成された原稿位置決めシートの第一部 材か第二部材のいずれか一方を配置し、他方の部材を読取面側の部材と重なるよ うに原稿の裏側から配置して固定する。次に、原稿を裏返して画像読取装置の原 稿台に乗せ、原稿台側の被嵌合部と原稿位置決めシート側の嵌合部を嵌合させて 原稿位置を決定し、コピー動作を行う。

【０００７】

【実施例】

以下本考案を実施例を示す図面に基づいて具体的に説明する。 図１は本考案の原稿位置決めシートの外観を示す概略図、図２は複写機本体の 原稿台の外観を示す概略図、図３は本考案の原稿位置決めシートを複写機本体の 原稿台に装着した場合の外観を示す装着図、図６は本考案の原稿位置決めシート の他の実施例を示す概略図、図７は図６の原稿位置決めシートに原稿を装着した 場合の概略図、図８は本考案の原稿位置決めシートの他の実施例を示す概略図で ある。

【０００８】 図１において１は原稿位置決めシート第一部材、２は原稿位置決めシート第二 部材であり、原稿位置決めシート第一部材１には複写機本体の原稿台に設けられ た被嵌合部に嵌合することによって原稿の位置決めを行う嵌合部３が設けられて いる。また、原稿位置決めシート第一部材１において、複写領域は透明部材にて 構成されており、Ａ３・Ａ４・Ｂ４・Ｂ５等の原稿サイズを示す目盛４が印刷さ れている。この原稿サイズを示す目盛り４は、複写時の画像に影響しない程度の 濃度で印刷されており、透明部材の大きさは、複写機において複写可能な最大原 稿サイズと同一である。

【０００９】 また、第二部材の色は、透明または紙厚の薄い原稿にも対応可能なように、原 稿マットと同系色または透明であることが望ましい。 原稿位置決めシート第一部材１と原稿位置決めシート第二部材２の周縁部５（ 図中斜線部）にはマグネット等の吸着部材が取り付けられており、原稿６を原稿 位置決めシート第一部材１と原稿位置決めシート第二部材２の間に挟み込んだ状 態で保持する機能を有する。

【００１０】 原稿６上の複写を行う領域に、原稿位置決めシート第一部材１の透明部分に印 刷された原稿サイズの目盛等を利用して、原稿位置決めシート第一部材１を配置 し、原稿６の裏側から原稿位置決めシート第二部材２を原稿位置決めシート第一 部材１と重なる様に配置して、原稿６を原稿位置決めシート第一部材１と原稿位 置決めシート第二部材２との間に挟み込んだ状態で固定する。

【００１１】 この状態で原稿６を裏返して原稿位置決めシート第一部材１が下向きになるよ うにして、図２に示すような原稿台７の端部に設置された原稿指示板８に設けら れた被嵌合部９に、原稿位置決めシート第一部材１の嵌合部３を嵌合させて原稿 の位置を決定し、図３に示すように、原稿台側から見て、原稿位置決めシート第 一部材１の上に原稿６が重なり、原稿６の上に原稿位置決めシート第二部材２が 重なっているような配置にて複写を行う。

【００１２】 本考案の好適態様として、原稿位置決めシート第二部材にも原稿サイズを示す 目盛を印刷しておけば、例えば、小さな原稿を幾つか組み合わせて一つの原稿を 作成するような場合のエディットシートとして使用することができる。 また、本考案における原稿位置決めシートは、他の実施例として、図６に示す ように、透明な部材で構成されており、原稿台７の端部に設置された原稿指示板 ８に設けられている被嵌合部９に嵌合する原稿の位置決めを行う嵌合部２０を有 し、片面には原稿を傷つけることなく容易に着脱可能な貼着手段を有するような ものであってもよい。

【００１３】 このような原稿位置決めシートでは、図７に示すように、原稿２２上の複写を 行う領域２３の端部に原稿位置決めシート２１を貼り付け、原稿を裏返して原稿 位置決めシート２１の嵌合部２０を、図２に示すような原稿台７の端部に設置さ れた原稿指示板８に設けられた被嵌合部９に嵌合させて、原稿の位置を決定し、 複写を行う。

【００１４】 さらに、他の実施例として、図８に示すように、原稿３０を挟み込むための原 稿位置決めシート第一部材３１と原稿位置決めシート第二部材３２の他に、着脱 自在で透明部材に原稿サイズ目盛り３４が印刷された原稿サイズ表示シート３３ を備える構成であってもよい。 この原稿位置決めシートでは、原稿サイズ表示シート３３を原稿位置決めシー ト第一部材３１に装着し、原稿サイズ表示シート３３に印刷された原稿サイズ目 盛り３４を利用して複写領域を設定しながら、原稿３０を原稿位置決めシート第 一部材３１と原稿位置決めシート第二部材３２の間に挟み込んで、原稿台に設置 して複写を行う。

【００１５】

【考案の効果】

以上のような、本考案の原稿位置決めシートでは、第一部材と第二部材の２つ の部材より構成されており、両部材の間に原稿を挟み込んで保持するため、原稿 サイズに制限がなく、原稿を見ながら画像読取領域を設定できるため画像読取ミ スがなくなる。

【００１６】 原稿指示板に設けられた被嵌合部に第一部材の嵌合部を嵌合させるだけで原稿 を適切な位置に配置可能であるため原稿配置ミスがなくなる。 また、画像読取領域には目盛が印刷されているため、原稿位置決めシートのサ イズよりも小さなサイズの領域を読み取る場合にも容易に画像読取領域が設定可 能であり、従来のように画像読取領域を明確にするための印を付ける必要がない ので原稿を汚さないですむ。

【図面の簡単な説明】

【図１】；本考案の原稿位置決めシートの外観を示す概
略図

【図２】；複写機本体の原稿台の外観を示す概略図

【図３】；本考案の原稿位置決めシートを複写機本体の
原稿台に装着した場合の外観を示す装着図

【図４】；従来の原稿位置決めシートの外観を示す概略
図

【図５】；従来の原稿位置決めシートに原稿を装着した
場合の概略図

【図６】；本考案の原稿位置決めシートの外観を示す概
略図

【図７】；本考案の原稿位置決めシートに原稿を装着し
た場合の概略図

【図８】；本考案の原稿位置決めシートの外観を示す概
略図

【符号の説明】

１・・・原稿位置決めシート第一部材 ２・・・原稿位置決めシート第二部材 ３・・・原稿位置決めシート嵌合部 ４・・・原稿サイズ目盛 ５・・・原稿位置決めシート周縁部 ６・・・原稿 ７・・・原稿台 ８・・・原稿指示板 ９・・・原稿指示板被嵌合部 １０・・板状部材 １１・・透明シート部材 ２０・・原稿位置決めシート嵌合部 ２１・・原稿位置決めシート ２２・・原稿 ２３・・原稿複写領域 ３０・・原稿 ３１・・原稿位置決めシート第一部材 ３２・・原稿位置決めシート第二部材 ３３・・原稿サイズ表示シート ３４・・原稿サイズ目盛り

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】第一部材と第二部材の二つのシート状部材
   に分離可能であり、該第一部材と該第二部材の少なくと
   も一方の画像読取領域は透明部材で構成され、該第一部
   材と該第二部材の周縁部には両部材を原稿を介して挟着
   するための挟着手段を備えることを特徴とする原稿位置
   決めシート。
2. 【請求項２】画像読取装置側に設けられた被嵌合部に対
   応する嵌合部を備える請求項１記載の原稿位置決めシー
   ト。
3. 【請求項３】前記第一部材および前記第二部材の透明部
   には、原稿サイズを示す目盛が設けられている請求項１
   記載の原稿位置決めシート。